JP2001200065A - 透明成形体及びそれを用いた記録媒体 - Google Patents

透明成形体及びそれを用いた記録媒体

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JP2001200065A JP2000012455A JP2000012455A JP2001200065A JP 2001200065 A JP2001200065 A JP 2001200065A JP 2000012455 A JP2000012455 A JP 2000012455A JP 2000012455 A JP2000012455 A JP 2000012455A JP 2001200065 A JP2001200065 A JP 2001200065A
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Kohei Arakawa
公平 荒川
Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる方向において複屈折がなく、光記録
媒体等の記録媒体に好適な透明成形体を提供する。 【解決手段】 ノルボルネン系樹脂と、固有複屈折値が
負であり、波長450nm、波長550nmのときの固
有複屈折値(Δn)をそれぞれΔn(450)、Δn
(550)としたとき、固有複屈折値の波長分散が、次
式、|Δn(450)/Δn(550)|<1.03、
を満たすポリマーと、を含有するノルボルネン系樹脂組
成物を用いて形成されることを特徴とする透明成形体で
ある。ポリマーがアクリル系ポリマーである態様、厚み
が5mm以下である態様、などが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体等の記
録媒体に好適な透明成形体、及び該透明成形体を用いた
光記録媒体等の記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】CD、DVD等に代表され、近年著しく
普及している光ディスク等の記録媒体においては、レー
ザー光が照射されると、該レーザー光は、基体を透過
し、ピットや溝等の凹凸各部で反射される。このとき、
これら凹凸各部において反射される光には光路差が生じ
るため干渉が起こり、その結果、読み取り信号やトラッ
キング信号が光学的に読み取られる。しかし、前記光デ
ィスク等の記録媒体における基体に複屈折が存在する
と、該光ディスク等の記録媒体から反射する光の偏光状
態が、基体の複屈折により位相のズレが生じ、本来、直
線偏光でなければならないものが楕円偏光になったり、
本来、円偏光でなければならないものが楕円偏光になっ
たりしてしまう。この場合、読み取り信号やトラッキン
グ信号の振幅が小さくなると共に、ノイズが多くなり、
S/N比が低下してしまうという問題がある。
【0003】この問題を解消する観点から、従来より前
記光ディスクにおける基体には、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などが用
いられてきている。ところが、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)を単独で用いた場合には、吸水性が大き
く寸法精度に劣るという問題がある。また、ポリカーボ
ネート(PC)を単独で用いた場合には、成型時の流動
に起因する複屈折が発現してしまうという問題がある。
【0004】そこで、これらの問題を解決策として、前
記光ディスクにおける基体に、ノルボルネン系樹脂(N
B)を用いることが、例えば、特開平5−217233
号公報、特開平4−170425号公報、特開平5−3
9403号公報、特開平5−47034号公報、特開平
4−161444号公報、特開平11−134711号
公報等において開示されている。
【0005】ノルボルネン系樹脂(NB)は、複屈折の
発現性がポリカーボネート(PC)等よりも低く、複屈
折の発現を抑制することができるという特性がある。こ
れを単独で使用した場合、正面のレターデーション(R
e)の値をゼロ近くにできるので、レーザー光の垂直方
向からの入射については問題はないものの、レーザー光
は実際には垂直方向だけでなく法線から10度以内の傾
斜方向からも入射していることが多く、該傾斜方向から
のレーザー光の入射については前記Reが発現し複屈折
の問題が生じてしまう。
【0006】また、光学的な三次元等方性を得るため
に、固有複屈折値が正であるポリカーボネート(PC)
と、固有複屈折値が負のポリメチルメタクリレート(P
MMA)とをブレンドすることも知られている。しか
し、この場合、両材料間の複屈折の波長分散が大きく異
なるため、ある特定波長では複屈折が存在しない光学的
等方体が得られても、別の波長では複屈折が発現するこ
とを回避できないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の課題を解決することを目
的とする。本発明は、あらゆる方向において複屈折がな
く、光記録媒体等の記録媒体に好適な透明成形体、及
び、ノイズが少なく高S/N比の記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> ノルボルネン系樹脂と、固有複屈折値が負であ
り、波長450nm、波長550nmのときの固有複屈
折値(Δn)をそれぞれΔn(450)、Δn(55
0)としたとき、固有複屈折値の波長分散が、次式、|
Δn(450)/Δn(550)|<1.03、を満た
すポリマーと、を含有するノルボルネン系樹脂組成物を
用いて形成されることを特徴とする透明成形体である。 <2> ポリマーがアクリル系ポリマーである前記<1
>に記載の透明成形体である。 <3> 厚みが5mm以下である前記<1>又は<2>
に記載の透明成形体である。 <4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載の透明
成形体を用いて形成されることを特徴とする記録媒体で
ある。 <5> 光記録媒体である前記<4>に記載の記録媒体
である。
【0009】
【発明の実施の形態】(透明成形体)本発明の透明形成
体は、ノルボルネン系樹脂組成物を用いて形成される。
前記ノルボルネン系樹脂組成物は、ノルボルネン系樹脂
と、固有複屈折値が負であるポリマーとを含有してな
り、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有
してなる。
【0010】−ノルボルネン系樹脂− 前記ノルボルネン系樹脂は、分子が一軸性の秩序をもっ
て配向したときに、光学的に正の一軸性を示す特性を有
する。前記ノルボルネン系樹脂としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができるが、透明
性、低吸水性、耐熱性に優れ、光学用途に好適である点
で熱可塑性ノルボルネン樹脂が好ましい。
【0011】前記熱可塑性ノルボルネン樹脂は、ノルボ
ルナン骨格を繰り返し単位として有してなり、その具体
例としては、特開昭60−168708号公報、特開昭
62−252406号公報、特開昭62−252407
号公報、特開平2−133413号公報、特開昭63−
145324号公報、特開昭63−264626号公
報、特開平1−240517号公報、特公昭57−88
15号公報、などに記載されたものが挙げられる。これ
らは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。
【0012】本発明においては、前記熱可塑性ノルボル
ネン樹脂の中でも、下記構造式(I)〜(IV)のいずれ
かで表される繰り返し単位を有するものが好ましい。
【0013】
【化1】
【0014】前記構造式において、A、B、C及びD
は、水素原子又は1価の有機基を表す。
【0015】また、前記熱可塑性ノルボルネン樹脂の中
でも、下記構造式(V)で表されるテトラシクロドデセ
ンの少なくとも1種と、これと共重合可能な不飽和環状
化合物と、をメタセシス重合して得られる重合体を水素
添加して得られる水添重合体も好ましい。
【0016】
【化2】
【0017】前記構造式において、A、B、C及びD
は、水素原子又は1価の有機基を表す。
【0018】前記ノルボルネン系樹脂の重量平均分子量
としては、5,000〜1,000,000程度であ
り、8,000〜200,000が好ましい。
【0019】−固有複屈折値が負であるポリマー− 前記固有複屈折値が負であるポリマーは、分子が一軸性
の秩序をもって配向したときに、全体の光学特性が負の
一軸性を示す特性を有する高分子である。前記固有複屈
折値が負であるポリマーとしては、1種単独で前記特性
を有するものであってもよいし、2種以上をブレンドし
た時に前記特性を有するものであってもよい。
【0020】前記固有複屈折値が負であるポリマーは、
その固有複屈折値の波長分散が大きいものが選択され、
具体的にはその固有複屈折値の波長分散が、波長450
nm、波長550nmのときの固有複屈折値(Δn)を
それぞれΔn(450)、Δn(550)としたとき、
次式、|Δn(450)/Δn(550)|<1.0
3、を満たすものから選択され、次式、|Δn(45
0)/Δn(550)|<1.02、を満たすものが好
ましい。
【0021】前記ポリマーとしては、ポリスチレン等の
スチレン系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマ
ー、アクリル系ポリマー、セルロースエステル系ポリマ
ー(前記固有複屈折値が正であるものを除く)、あるい
はこれらの多元(二元、三元等)共重合ポリマーなどが
挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、
2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アクリル
酸エステル系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等の
メタクリル酸エステル系ポリマー、などのアクリル系ポ
リマーが特に好ましい。
【0022】前記固有複屈折値が負であるポリマーの前
記ノルボルネン系樹脂に対する配合割合としては、両者
の固有複屈折値の絶対値の大きさや、成形温度における
複屈折の発現性等により異なり、一概に規定することは
できないが、重量比(ノルボルネン系樹脂:固有複屈折
値が負であるポリマー)で1:9〜9:1が一般的であ
る。
【0023】−その他の成分− 前記その他の成分としては、本発明の効果を害しない限
り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば相溶化剤などが好適に挙げられる。前記相溶
化剤は、前記ノルボルネン系樹脂と、前記固有複屈折値
が負であるポリマーとを混合した際に相分離が生じてし
なう場合等に好適に使用することができ、該相溶化剤を
使用することによって、前記ノルボルネン系樹脂と、前
記固有複屈折値が負であるポリマーとの混合状態を良好
にすることができる。
【0024】前記透明成形体は、前記ノルボルネン系樹
脂組成物を用いて、適宜選択した成形条件下で公知の成
形方法に従って製造することができる。
【0025】前記成形条件としては、圧力、温度等が挙
げられるが、これらは前記ノルボルネン系樹脂組成物の
組成、組成比等に応じて適宜選択することができる。
【0026】前記成形方法としては、特に制限はなく、
所望の形状を得るのに適した方法の中から選択すること
ができ、例えば、射出成形法、射出圧縮成形法、押出成
形法、キャスト法、等が挙げられる。本発明において
は、所望の形状の透明成形体を、前記成形方法により直
接得てもよいし、あるいは、前記成形方法により得た成
形体を更に所望の形状に打ち抜き加工したり、レーザー
で切り抜き加工したりして得てもよい。なお、本発明の
透明成形体を、光ディスク等の記録媒体における基体等
に用いる場合には、該透明成形体の表面にレーザー光を
トラッキングさせるための溝を形成することが好まし
く、該溝は、例えば表面を凹凸に加工したスタンパを用
いて転写することにより形成することができる。
【0027】前記透明成形体の形状、構造、大きさ等に
ついては、特に制限はなく、目的、用途等に応じて適宜
選択することができる。前記透明成形体を、光ディスク
等の記録媒体における基体として用いる場合、前記形状
としては、円形、角形等の平板状、シート状、カード
状、テープ状などが好適に挙げられる。
【0028】−用途− 本発明の透明成形体は、あらゆる方向において複屈折が
ないので、光学関係の各種用途に好適に用いることがで
き、以下の本発明の記録媒体に特に好適に用いることが
できる。
【0029】(記録媒体)本発明の記録媒体は、前記本
発明の透明成形体を用いて形成され、情報を記録するた
めの情報記録層等を有してなる。
【0030】前記記録媒体としては、記録の際に光を利
用するものであれば特に制限はなく、公知のものの中か
ら適宜選択することができるが、例えば、光記録媒体、
磁気記録媒体などが挙げられる。前記光記録媒体として
は、例えば、光ディスク、光テープ、光カードなどが挙
げられる。また、前記磁気記録媒体としては、トラッキ
ングに光を使用する磁気記録媒体などが挙げられる。
【0031】本発明においては、これらの中でも光ディ
スクが好ましい。前記光ディスクとしては、相変化型、
光磁気型等の書き換え型、有機色素型、無機型等の追記
型、ROM型、等のいずれであってもよい。
【0032】前記記録媒体においては、前記本発明の透
明成形体は通常、基体として機能する。この場合、該基
体の厚みの上限値としては、5mm以下が好ましく、
1.3mm以下がより好ましく、0.7mm以下が特に
好ましく、下限値としては、1μm以上が好ましく、5
μm以上がより好ましく、10μm以上が特に好まし
い。本発明においては、前記基体の厚みの数値範囲とし
て、前記上限値と前記下限値との任意の組合せによる数
値範囲を好適に採用し得る。なお、前記記録媒体が、C
D、DVD、光テープである場合、前記基体の厚みとし
てはそれぞれ1.2mm程度、0.6μm程度、数μm
程度である。
【0033】前記基体の厚みが5mmを超えると、傾い
た基体上にはその厚みと開口数の3乗に比例した大きさ
のコマ収差が発生し(「光学技術コンタクト」23,N
o.7,1985のp451参照)、光ディスク等の記
録媒体を高密度化するために開口数の高い対物レンズを
使用した場合に、コマ収差が大きくなり、その結果、該
基体が傾いたときにクロスストロークが大きくなると同
時に、該光ディスク等の記録媒体からの戻りの光量が減
少するため、S/N比が劣化すると共に、ジッターが増
大しすぎることがある点で好ましくない。一方、1.3
mm以下である場合にはかかる弊害が生じ難く、0.7
mm以下である場合にはその傾向が顕著である点で有利
である。
【0034】前記記録媒体における前記透明成形体を除
く部分の構成、例えば前記情報記録層等について、特に
制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、公知
の構成を採用することができる。
【0035】本発明の記録媒体の製造方法としては、特
に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる
が、例えば、前記本発明の透明成形体の表面に、前記情
報記録層の材料を公知の方法に従って被覆、塗布等する
ことにより情報記録層を形成し、必要に応じて更に保護
層等を公知の方法に従って設けることにより製造するこ
とができる。
【0036】−用途− 本発明の記録媒体は、ノイズが少なく、高S/N比であ
るので、CD、DVD等の光ディスク、光カード、光テ
ープなどの光記録媒体、トラッキングに光を使用する磁
気記録媒体、などとして好適に使用することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0038】前記ノルボルネン系樹脂として、ノルボル
ネン樹脂(ジェイエスアール社製、アートンF)を用
い、前記固有複屈折値が負である材料として、ポリメチ
ルメタクリレート(三菱レーヨン(株)製、アクリペッ
ト/VH)を用いた。これらの複屈折の波長分散特性を
以下のようにして調べた。まず、これらの単体フィルム
を作製し、それを延伸することによって発現した複屈折
を、複屈折測定装置(王子計測器(株)、KOBRA2
1DH)でレターデーション(Re)の値の波長分散を
直接求め、これを該フィルムの厚みで割ることにより、
算出した。また、これらの単体フィルムの複屈折は、正
面だけでなく、斜め40度の方向からの光の斜入射特性
についても評価した。
【0039】−単体フィルムの作製− ノルボルネン樹脂の単体フィルムは、以下のようにして
作製した。塩化メチレン溶液に、前記ノルボルネン樹脂
を溶解して塗布溶液(25重量%)を調製した。該塗布
溶液をドクターブレードを用いてガラス板上に塗布し、
乾燥することにより、厚み107μmのノルボルネン樹
脂フィルムを得た。該ノルボルネン樹脂フィルムを15
0℃で15%延伸し、レターデーションの値の波長分散
特性を、複屈折測定装置(王子計測器(株)、KOBR
A21DH)を用いて測定した。その結果を、図1に示
した。
【0040】ポリメチルメタクリレートの単体フィルム
は、以下のようにして作製した。塩化メチレン溶液に、
前記ポリメチルメタクリレートを溶解して塗布溶液(2
5重量%)を調製した。該塗布溶液をドクターブレード
を用いてガラス板上に塗布し、乾燥することにより、厚
み98μmのポリメチルメタクリレートフィルムを得
た。該ポリメチルメタクリレートフィルムを105℃で
延伸し、レターデーションの値の波長分散特性を、複屈
折測定装置(王子計測器(株)、KOBRA21DH)
を用いて透過光で測定した。その結果を、図1に示し
た。
【0041】なお、ノルボルネン樹脂の単体フィルム
も、ポリメチルメタクリレートの単体フィルムも、波長
450nm、波長550nmのときの固有複屈折値(Δ
n)をそれぞれΔn(450)、Δn(550)とした
とき、固有複屈折値の波長分散が、次式、|Δn(45
0)/Δn(550)|<1.03、を満たしていた。
【0042】(実施例1)前記ノルボルネン樹脂と、前
記ポリメチルメタクリレートとを、重量比で6:4の割
合で混合してなるノルボルネン系樹脂組成物を、射出成
形機(住友重機械(株)製、SD30)において、0.
7μmのピッチを有するピットが形成されたスタンパー
を装着した金型を装着させて、射出圧縮成形を行うこと
により、透明成形体として、外径が120mmであり、
厚みが0.6mmである光ディスク用の基体を作製し
た。そして、該基体の複屈折率を評価した。その結果を
表1に示した。表1に示すように、該基体は、正面から
の光の入射及び斜め40度の方向からの光の斜入射のい
ずれの場合にも複屈折の発現が観られず、あらゆる方向
において複屈折のない透明成形体であった。
【0043】(比較例1)実施例1において、前記ポリ
メチルメタクリレートを用いなかった以外は、実施例1
と同様にした。表1に示すように、該基体は、斜め40
度の方向からの光の斜入射の場合に複屈折の発現が観ら
れた。
【0044】(比較例2)実施例1において、前記ノル
ボルネン樹脂を用いなかった以外は、実施例1と同様に
した。表1に示すように、該基体は、斜め40度の方向
からの光の斜入射の場合に複屈折の発現が観られた。
【0045】
【表1】
【0046】(実施例2)実施例1で得た基体に、アル
ミニウムをスパッタした基板をダミー基板として貼り合
せて、DVD−ROMを作製した。そして、そのジッタ
ーを測定したところ、7.0%と良好な特性を示した。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができ、あらゆる方向において複屈折
がなく、光記録媒体等の記録媒体に好適な透明成形体、
及び、ノイズが少なく高S/N比の記録媒体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ノルボルネン樹脂の単体フィルム及び
ポリメチルメタクリレートの単体フィルムについての可
視光域におけるRe値の波長分散特性の測定結果を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA33 AA39 AH14 BA01 BB02 BB03 BB05 BB06 BC01 BC03 4J002 AB02X BC02X BG04X BG06X BG09X BK00W GS00 GS02 5D029 KA12 KB14 KC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルネン系樹脂と、固有複屈折値が
    負であり、波長450nm、波長550nmのときの固
    有複屈折値(Δn)をそれぞれΔn(450)、Δn
    (550)としたとき、固有複屈折値の波長分散が、次
    式、|Δn(450)/Δn(550)|<1.03、
    を満たすポリマーと、を含有するノルボルネン系樹脂組
    成物を用いて形成されることを特徴とする透明成形体。
  2. 【請求項2】 ポリマーがアクリル系ポリマーである請
    求項1に記載の透明成形体。
  3. 【請求項3】 厚みが5mm以下である請求項1又は2
    に記載の透明成形体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の透明
    成形体を用いて形成されることを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 光記録媒体である請求項4に記載の記録
    媒体。
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