JP2782787B2 - トラン系アルキレングリコール誘導体 - Google Patents

トラン系アルキレングリコール誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気光学的表示材料として有用なトラン系
アルキレングリコール誘導体、これらの化合物を含有す
る液晶組成物及び液晶表示装置に関する。
〔従来の技術〕
液晶表示セルの代表的なものにTN−LCD(ツイステッ
ド・ネマチック液晶表示装置)があり、時計、電卓、電
子手帳、ポケットコンピュータ、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどに使用されている。近年、OA
機器の処理情報の増加に伴い、一画面に表示される情報
量が増大しており、従来のTN−LCDではコントラスト及
び視野角等の表示品位面から特にワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどの高時分割駆動の要求に応え
られなくなっている。
このような状況の中でシェファー(Scheffer)等〔SI
D'85 Digest,P120(1985)〕あるいは衣川等〔SID'86 D
igest P122(1986)〕によってSTN(スーパー・ツイス
テッド・ネマチック)−LCDが開発され、ワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータなどの高情報処理用の表
示に広く普及しはじめている。
STN−LCDにおいて、配向面と液晶分子のなす角度、す
なわちプレチルト角の制御は、液晶表示セルの作製にあ
たって、歩止まり等に大きな影響を与える重要な因子と
なる。
配向法には、SiOXの斜方蒸着によってプレチルト角を
約20゜の高チルト角に制御する方法が知られているが、
さらに実用的には、例えば、日産化学社製の「サンエバ
ー150」の如き有機膜をラビングすることによって約5
゜のプレチルト角に制御する方法が知られている。その
他にも、各種の有機膜が開発されており、ラビング法に
よって、5〜10゜にプレチルト角を制御して使われてい
る。プレチルト角が高いほどストライプ・ドメインが発
生しにくくなり、液晶表示セルの作製時の歩止まりが良
くなることが知られているが、ラビング法を使って、プ
レチルト角が5゜〜10゜で一定の安定した配向膜をつく
ることは極めて難しいというのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような状況下で、発明者らは特願平1−46656号
にて式 〔R1及びR2は、各々独立的に直鎖状アルキル基を表わ
す。〕 で表わされる液晶化合物が垂直配向性を有し、STN−LCD
のプレチルト角を高める効果があることを見い出した。
しかしながら、室温でネマチック相を示す実用液晶を
作製するという制約から、式(I)の化合物は、ネマチ
ック液晶材料として現在汎用されている母体液晶中に最
大で約30%程度しか含有させることができず、その結
果、得られた混合液晶は垂直配向性を示さなかった。
本発明が解決しようとする課題は、式(I)の化合物
と共にネマチック液晶材料として現在汎用されている母
体液晶と混合することによって、品質面からラビング法
により実用的に安定な配合膜をつくることのできる約5
゜のプレチルト角の液晶表示セルに封入することによっ
て、5゜より高いプレチルト角を形成することのできる
化合物を提供し、5゜より高いプレチルト角を有するST
N−LCDを作製することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、一般式(II) (式中、R1は炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表
わし、R2は炭素原子数1〜3の直鎖状アルキル基を表わ
し、nは1〜5の整数を表わす。) で表わされる化合物を提供する。
本発明に係わる式(II)の化合物は次の製造方法に従
って製造することができる。
(上記反応式中、R1及びR2は各々前記式(II)の場合と
同じものを表わす。) 式(III)の化合物をジメチルスルホキサイドの如き
極性溶媒中で、カリウム−t−ブトキサイドの如き強塩
基の存在下に、式(IV)の化合物と反応させて式(II)
の化合物を製造する。
斯くして製造された本発明に係わる式(II)の化合物
の代表的なものの転移温度を第1表に掲げる。
式(II)の化合物と混合して使用することのできる液
晶化合物の好ましい代表例としては、例えば4−置換安
息香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘ
キサンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4−置
換シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキ
シ)安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4−
置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−
置換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビフ
ェニル、4−置換フェニル−4′−置換シクロヘキサ
ン、4−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェ
ニル4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニ
ル)−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
第2表はネマチック液晶材料として現在汎用されてい
る母体液晶(A)の60重量%、式(I)の下記化合物
(a)の10重量%と下記化合物(b)の10重量%及び式
(II)のNo.1の化合物の10重量%とNo.2の化合物の10重
量%から成る混合液晶を、約5゜のプレチルト角を形成
するとされている日産化学製サンエバー150の有機膜を
ラビングして作製した配向膜を上下反平行にして組合せ
た液晶表示セルに封入し、磁界電位法によって測定した
プレチルト角と屈折率の異方性(Δn)を掲示し、比較
のために母体液晶(A)自体と、母体液晶(A)の60重
量%、化合物(a)の10重量%と化合物(b)の10重量
%及び式(II)の化合物と類似構造を有する下記化合物
(c)の10重量%及び下記化合物(d)の10重量%から
成る混合液晶を同様にして封入したもののプレチルト角
とΔnを掲示したものである。
尚、母体液晶(A)は から成るものであり、その物性は次の通りである。
N−I転移温度 54.5℃ 粘度(20℃) 21.0c.p. 屈折率の異方性(Δn) 0.0917 誘電率の異方性(Δε) 6.5 しきい値電圧 1.60V さらに化合物(a),(b),(c)及び(d)は各
々以下に示す化学構造式を有するものである。
第2表に掲示したデータから、化合物(a)及び化合
物(b)を含有した混合液晶はいずれもプレチルト角を
1゜以上上昇させるが、本発明のNo.1及びNo.2の化合物
を含有する混合液晶は構造類似の化合物(c)及び化合
物(d)を含有する混合液晶より、その上昇の度合が大
きいことが明らかである。
更に、本発明の化合物は、ネマチック液晶材料として
現在汎用されている母体液晶(A)のΔnを上昇させる
効果も有することが理解できる。
〔実施例〕
実施例1 (0.040モル)をジメチルスルホキサイド100mlとテトラ
ヒドロフラン25mlの混合溶媒に溶解し、室温で撹拌しな
がらカリウム−t−ブトキサイド5.6g(0.050モル)を
加え、30分間撹拌を続けた。次いでこの混合液に式ClCH
2CH2OCH3の化合物4.6g(0.050モル)を加え、60℃で3
時間反応させた。
反応終了後、反応混合物に9%塩酸150mlを加えた
後、酢酸エチル100mlで3回抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留
去して得られた残渣をエタノール120mlから再結晶させ
て精製して下記化合物9.7g(0.033モル)を得た。
転移温度 68℃(C→N) 69℃(NI) 実施例2 実施例1において、式 の化合物に代えて、式 の化合物を10.6g(0.040モル)を用いた以外は実施例1
と同様にして下記化合物を得た。
転移温度 60℃(C→N) 68℃(NI) 実施例3 から成る混合液晶を作成し、その物性を測定した結果、
次の通りであった。
N−I転移温度 79.4℃ 粘度(20℃) 29.3c.p. 屈折率の異方性(Δn) 0.132 誘電率の異方性(Δε) 5.5 しきい値電圧 2.20V この混合液晶を「サンエバー150」を用いてラビング
して作製した反平行液晶表示セル中でプレチルト角を測
定した結果、6.7゜であった。
〔発明の効果〕 本発明に係わる式(II)の化合物は、特願平1−4665
6号に係わる式(I)の化合物と共に、ネマチック液晶
材料として現在汎用されている母体液晶と混合すること
によって、約5゜のプレチルト角を形成する配向膜を有
する液晶表示セル中で、母体液晶のプレチルト角を上昇
させるものであり、式(II)の化合物と構造類似の化合
物及び式(I)の化合物を含有する混合液晶を用いた場
合と比較して、その度合は大きい。
従って、本発明に係わる式(II)の化合物は、STN−L
CDの作製に極めて有用である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基を表
    わし、R2は炭素原子数1〜3の直鎖状アルキル基を表わ
    し、nは1〜5の整数を表わす。) で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物を含有するネマチッ
    ク液晶組成物。
  3. 【請求項3】請求項2記載のネマチック液晶組成物を用
    いたスーパー・ツイステッド・ネマチック液晶表示装
    置。
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