JP2715554B2 - 3環式エタン系アルキレングリコール誘導体 - Google Patents

3環式エタン系アルキレングリコール誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気光学的表示材料として有用な3環式エ
チレングリコール誘導体、これらの化合物を含有する液
晶組成物及び液晶表示装置に関する。
〔従来の技術〕
液晶表示セルの代表的なものにTN−LCD(ツイステッ
ド・ネマチック液晶表示装置)があり、時計、電卓、電
子手帳、ポケットコンピュータ、ワードプロセッサ、パ
ーソナルコンピュータなどに使用されている。近年OA機
器の処理情報の増加に伴い、一画面に表示される情報量
が増大しており、従来のTN−LCDではコントラスト及び
視野角等の表示品位面から特にワードプロセッサ、パー
ソナルコンピュータなどの高時分割駆動の要求に応えら
れなくなっている。
このような状況の中で、シェファー(Scheffer)等
〔SID′85 Digest,P120(1985)〕あるいは衣川等〔SI
D′86 Digest,P122(1986)〕によってSTN(スーパー・
ツイステッド・ネマチック)−LCDが開発され、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどの高情報処理
用の表示に広く普及しはじめている。
〔発明が解決しようとする課題〕
STN−LCDにおいて、配向面と液晶分子のなす角度、す
なわちプレチルト角の制御は、液晶表示セルの作製にあ
たって、歩止まり等に大きな影響を与える重要な因子と
なる。
配向法には、SiOxの斜方蒸着によってプレチルト角を
約20゜の高チルト角に制御する方法が知られているが、
さらに実用的には、例えば、日産化学社製の「サンエバ
ー150」の如き有機膜をラビングすることによって約5
゜のプレチルト角に制御する方法が知られている。その
他にも、各種の有機膜が開発されており、ラビング法に
よって、5〜10゜にプレチルト角を制御して使われてい
る。プレチルト角が高いほどストライプ・ドメインが発
生しにくくなり、液晶表示セルの作製時の歩止まりが良
くなることが知られているが、ラビング法を使って、プ
レチルト角が5゜〜10゜で一定の安定した配向膜をつく
ることは極めて難しいというのが現状である。
本発明が解決しようとする課題は、新規な垂直配向性
の液晶化合物を提供し、これらの化合物を含有するネマ
チック液晶組成物を品質面からラビング法により実用的
に安定な配向膜をつくることのできる約5゜のプレチル
ト角の液晶表示セルに封入することによって、5゜より
高いプレチルト角を形成することができるSTN−LCDを作
製することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために 一般式 (式中、R1及びR2は各々独立的に炭素原子数1〜10の直
鎖状アルキル基を表わし、nは1〜5の整数を表わし、 はトランス配置のシクロヘキサン環を表わす。) で表わされる化合物を提供する。
本発明に係わる式(I)の化合物は、次の製造方法に
従って製造することができる。
(上記反応式中のR1及びR2、n及び は、それぞれ、式(I)のものと同じものを表わす。) 式(II)の化合物をジメチルスルホキサイドの如き極
性溶媒中で、カリウム−t−ブトキサイドの如き強塩基
の存在下に、式(III)の化合物と反応させて式(I)
の化合物を製造する。
斯くして製造された本発明に係わる式(I)の化合物
の代表的なものの転移温度を第1表に掲げる。
式(I)の化合物と混合して使用することのできる液
晶化合物の好ましい代表例としては、例えば4−置換安
息香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘ
キサンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4−置
換シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキ
シ)安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4−
置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−
置換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビフ
ェニル、4−置換フェニル−4′−置換シクロヘキサ
ン、4−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェ
ニル4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニ
ル)−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
第2表はネマチック液晶材料として現在汎用されてい
る混合液晶(A)の80重量%と式(I)のNo.1の化合物
20重量%から成る混合液晶を約5゜のプレチルト角を形
成するとされている日産化学製「サンエバー150」の有
機膜ラビングして作製した配向膜を上下反平行にして組
合せた液晶表示セルに封入し、磁界電位法によって測定
したプレチルト角を掲示し、比較のために混合液晶
(A)自体と混合液晶(A)の80重量%と式(I)の化
合物と類似構造を有しSTN−LCDに優れた特性を有する化
合物(a)の20重量%から成る混合液晶を同様にして封
入したもののプレチルト角を掲示したものである。
尚、混合液晶(A)は から成るものであり、その物性は次の通りである。
N−I転移温度 54.5℃ 粘度(20℃) 21.0c.p. 屈折率の異方性 0.0917 (Δn) しきい値電圧 1.60V さらに化合物(a)は である。
第2表に掲示したデータから、式(I)の化合物は混
合液晶のプレチルト角を1゜以上上昇させ、式(I)の
化合物含有混合液晶は、STN−LCDに有用な構造類似の化
合物(a)含有混合液晶より1゜以上高いプレチルト角
を形成することが理解できる。プレチルト角1゜の差に
よってストライプ・ドメインが顕著に発生しにくくな
り、液晶表示セルの作製時の歩止まりが良くなる。さら
に式(I)の化合物はネマチック状態でガラス面上で均
一な垂直配向性を有することが確認された。
本発明の化合物は通常の液晶を封入した時のプレチル
ト角を高くすることを特徴とするものであって、約5゜
のプレチルト角の液晶表示セルに限定されるものではな
い。さらに本発明のごとき垂直配向性の液晶化合物は、
例えばECB(複屈折制御)方式の表示装置において必要
とされる垂直配向時にも極めて有用である。
〔実施例〕
実施例1 の化合物、16.4g(0.05モル)をジメチルスルホキサイ
ド150mlとテトラヒドロフラン30mlの混合溶媒に溶解
し、室温撹拌下、カリウム−t−ブトキサイド7.5g(0.
066mol)を加え、30分間撹拌を続けた。次いで、式ClCH
2CH2OCH3の化合物7.2g(0.075モル)を加え、50℃で5
時間反応させた。
反応終了後、反応混合物に9%塩酸150mlを加えた
後、酢酸エチル150mlで3回抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して
得られた残渣をエタノール130mlから再結晶させて精製
して、下記化合物14.3g(0.037モル)を得た。
転移温度 54℃(C→S) 147℃(SN) 164℃(NI) 実施例2 20重量%の から成る混合液晶を作製し、物性を測定した結果、次の
通りであった。
N−I転移温度 76.2℃ 粘 度(20℃) 24.0c.p. 屈折率の異方性(Δn) 0.0995 誘電異方性(Δε) 6.22 しきい値電圧 1.84V この混合液晶を「サンエバー150」を用いてラビング
して作製した反平行液晶表示セル中でプレチルト角を測
定した結果、6.20であった。
〔発明の効果〕 本発明に係わる式(I)の化合物は、それ自体で垂直
配向性を有するものであり、それを含有するネマチック
液晶組成物を、通常のネマチック液晶組成物と混合して
用いると、約5のプレチルト角を形成する配向膜を有す
る液晶表示セルに封入することによって、そのプレチル
ト角を上昇させることができるものである。
従って、本発明に係わる式(I)の化合物は、STN−L
CDの作製に極めて有用である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2は各々独立的に炭素原子数1〜10の直
    鎖状アルキル基を表わし、nは1〜5の整数を表わし、 はトランス配置のシクロヘキサン環を表わす。) で表わされる化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物を含有するネマチッ
    ク液晶組成物。
  3. 【請求項3】請求項2記載のネマチック液晶組成物を用
    いたスーパー・ツイステッド・ネマチック液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のネマチック液晶組成物を垂
    直配向させることを特徴とする液晶表示装置。
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