JP2782602B2 - 自動車のシートベルト装置 - Google Patents
自動車のシートベルト装置Info
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- JP2782602B2 JP2782602B2 JP1079491A JP7949189A JP2782602B2 JP 2782602 B2 JP2782602 B2 JP 2782602B2 JP 1079491 A JP1079491 A JP 1079491A JP 7949189 A JP7949189 A JP 7949189A JP 2782602 B2 JP2782602 B2 JP 2782602B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車のシートベルト装置、特に前部座席乗
員の肩部を経て後方に導かれたショルダベルトの端部を
巻き取るリトラクタがリヤドア側に設けられた自動車の
シートベルト装置に関する。
員の肩部を経て後方に導かれたショルダベルトの端部を
巻き取るリトラクタがリヤドア側に設けられた自動車の
シートベルト装置に関する。
(従来の技術) 例えば、4ドアピラーレスハードップの自動車におけ
る前部座席用のシートベルト装置としては、前部座席の
車内側の側部より車外側に向けて斜め上方に導かれて前
部座席乗員の肩部を通過したショルダベルトを、前部座
席を構成するシートバックの車外側の上側部に設けられ
たガイド部材に挿通して後方に導き、更に、該ショルダ
ベルトをリヤドアの上部に設けられたベルトガイドを通
過させた後、その端部を、上記ベルトガイドの下方にお
けるリヤドア側に設けられたリトラクタに巻き取るよう
に構成されたものがある。
る前部座席用のシートベルト装置としては、前部座席の
車内側の側部より車外側に向けて斜め上方に導かれて前
部座席乗員の肩部を通過したショルダベルトを、前部座
席を構成するシートバックの車外側の上側部に設けられ
たガイド部材に挿通して後方に導き、更に、該ショルダ
ベルトをリヤドアの上部に設けられたベルトガイドを通
過させた後、その端部を、上記ベルトガイドの下方にお
けるリヤドア側に設けられたリトラクタに巻き取るよう
に構成されたものがある。
ところで、上記のように前部座席乗員の肩部を経て後
方に導かれたショルダベルトの端部を巻き取るリトラク
タには、急制動時や衝突時等において車体に所定値以上
の加減速度が作用したときに、上記ショルダベルトの引
き出しを阻止することにより前部座席乗員を保護するた
めのロック機構が内装されている。このため、上記のよ
うにリトラクタがリヤドア側に設けられたものにおいて
は、該リヤドアを勢いよく開閉した場合に、リトラクタ
に内装されたロック機構が作動状態となって、ショルダ
ベルトの引き出しが阻止されるといった事態を招く虞が
あり、このように、ショルダベルトの引き出しが阻止さ
れた状態において、リヤドアを開いた場合には、該リヤ
ドアの開動作に伴って上記ショルダベルトが後方に引っ
張られることになって、これにより、前部座席乗員の胸
部や肩部が圧迫されたり、リヤドアの円滑な開動作が妨
げられることとなることが考えられる。
方に導かれたショルダベルトの端部を巻き取るリトラク
タには、急制動時や衝突時等において車体に所定値以上
の加減速度が作用したときに、上記ショルダベルトの引
き出しを阻止することにより前部座席乗員を保護するた
めのロック機構が内装されている。このため、上記のよ
うにリトラクタがリヤドア側に設けられたものにおいて
は、該リヤドアを勢いよく開閉した場合に、リトラクタ
に内装されたロック機構が作動状態となって、ショルダ
ベルトの引き出しが阻止されるといった事態を招く虞が
あり、このように、ショルダベルトの引き出しが阻止さ
れた状態において、リヤドアを開いた場合には、該リヤ
ドアの開動作に伴って上記ショルダベルトが後方に引っ
張られることになって、これにより、前部座席乗員の胸
部や肩部が圧迫されたり、リヤドアの円滑な開動作が妨
げられることとなることが考えられる。
これに対処しては、例えば、特開昭63-269755号公報
に開時されているように、上記と同様に前部座席乗員の
肩部を経て後方に導かれたショルダベルトの端部を巻き
取るリトラクタをリヤドア側に設けたものにおいて、上
記リトラクタに内装されたロック機構のロック感度を、
リヤドアの開時に低下させるように構成して、該ロック
機構の不要な作動を極力防止することにより、上記のよ
うなリヤドアの開時における不具合に対処するようにな
っている。
に開時されているように、上記と同様に前部座席乗員の
肩部を経て後方に導かれたショルダベルトの端部を巻き
取るリトラクタをリヤドア側に設けたものにおいて、上
記リトラクタに内装されたロック機構のロック感度を、
リヤドアの開時に低下させるように構成して、該ロック
機構の不要な作動を極力防止することにより、上記のよ
うなリヤドアの開時における不具合に対処するようにな
っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにショルダベルトの端部を
巻き取るリトラクタをリヤドア側に設けると共に、該リ
トラクタに内装されたロック機構のロック感度をリヤド
アの開時に該リヤドアの閉時より低下させるように構成
したものにおいても、例えば、凹凸の激しい路上走行中
や通常走行中における急制動時あるいは衝突時等におい
て、車体に所定値以上の加減速度が作用した場合には、
当然のこと乍ら、上記ロック機構が作動状態となってシ
ョルダベルトの引き出しが阻止されることになり、この
ように、ショルダベルトの引き出しが阻止された状態に
おいて、上記リヤドアを開いた場合には、ショルダベル
トがリヤドアの開動作に伴って後方に引っ張られること
になって、前部座席乗員の胸部や肩部が圧迫されたり、
リヤドアをスムーズに開くことができないといった事態
を招く虞があった。
巻き取るリトラクタをリヤドア側に設けると共に、該リ
トラクタに内装されたロック機構のロック感度をリヤド
アの開時に該リヤドアの閉時より低下させるように構成
したものにおいても、例えば、凹凸の激しい路上走行中
や通常走行中における急制動時あるいは衝突時等におい
て、車体に所定値以上の加減速度が作用した場合には、
当然のこと乍ら、上記ロック機構が作動状態となってシ
ョルダベルトの引き出しが阻止されることになり、この
ように、ショルダベルトの引き出しが阻止された状態に
おいて、上記リヤドアを開いた場合には、ショルダベル
トがリヤドアの開動作に伴って後方に引っ張られること
になって、前部座席乗員の胸部や肩部が圧迫されたり、
リヤドアをスムーズに開くことができないといった事態
を招く虞があった。
本発明は、上記のような実情に対処するもので、前部
座席乗員の肩部を通過して後方に導かれたショルダベル
トの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以上の加減速
度が作用したときにショルダベルトの引き出しを阻止す
るロック機構を有するリトラクタがリヤドア側に設けら
れた自動車のシートベルト装置において、上記リヤドア
の開時にリトラクタに内装されたロック機構によりショ
ルダベルトの引き出しが阻止されることを防止すること
により、前部座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなく
スムーズにリヤドアを開くことのできるようにすること
を課題とする。
座席乗員の肩部を通過して後方に導かれたショルダベル
トの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以上の加減速
度が作用したときにショルダベルトの引き出しを阻止す
るロック機構を有するリトラクタがリヤドア側に設けら
れた自動車のシートベルト装置において、上記リヤドア
の開時にリトラクタに内装されたロック機構によりショ
ルダベルトの引き出しが阻止されることを防止すること
により、前部座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなく
スムーズにリヤドアを開くことのできるようにすること
を課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明は次のように構
成したことを特徴とする。
成したことを特徴とする。
即ち、本願の請求項1に係る発明(以下第1発明とい
う)は、前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれたシ
ョルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以
上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引き出
しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤドア
に設けられた自動車のシートベルト装置において、上記
リヤドアの開時に、上記ロック機構によるショルダベル
トの引き出し阻止状態を解除するロック解除手段と、該
ロック解除手段の作動を上記リヤドアが開ききるのに要
する所定時間で終了させる制御手段とを備えたことを特
徴とする。
う)は、前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれたシ
ョルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以
上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引き出
しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤドア
に設けられた自動車のシートベルト装置において、上記
リヤドアの開時に、上記ロック機構によるショルダベル
トの引き出し阻止状態を解除するロック解除手段と、該
ロック解除手段の作動を上記リヤドアが開ききるのに要
する所定時間で終了させる制御手段とを備えたことを特
徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明(以下第2発明とい
う)は、前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれたシ
ョルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以
上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引き出
しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤドア
に設けられた自動車のシートベルト装置において、上記
リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度を低
下させる感度低下手段と、上記リヤドアの開時に、上記
ロック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を
解除するロック解除手段と、該ロック解除手段の作動を
上記リヤドアが開ききるのに要する所定時間で終了させ
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
う)は、前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれたシ
ョルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定値以
上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引き出
しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤドア
に設けられた自動車のシートベルト装置において、上記
リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度を低
下させる感度低下手段と、上記リヤドアの開時に、上記
ロック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を
解除するロック解除手段と、該ロック解除手段の作動を
上記リヤドアが開ききるのに要する所定時間で終了させ
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
(作用) 第1発明によれば、リトラクタに設けられたロック機
構により、ショルダベルトの引き出しが阻止された状態
にあっても、リヤドアの開時に、ロック解除手段によ
り、上記ロック機構によるショルダベルトの引き出し阻
止状態が解除されることになって、これにより、上記リ
ヤドアの開時に、ショルダベルトがリトラクタより良好
に引き出されることになり、該ショルダベルトがリヤド
アの開動作に伴って後方に引っ張られることが確実に防
止されることになる。その結果、前部座席乗員の胸部や
肩部を圧迫することなくスムーズにリヤドアを開くこと
ができる。
構により、ショルダベルトの引き出しが阻止された状態
にあっても、リヤドアの開時に、ロック解除手段によ
り、上記ロック機構によるショルダベルトの引き出し阻
止状態が解除されることになって、これにより、上記リ
ヤドアの開時に、ショルダベルトがリトラクタより良好
に引き出されることになり、該ショルダベルトがリヤド
アの開動作に伴って後方に引っ張られることが確実に防
止されることになる。その結果、前部座席乗員の胸部や
肩部を圧迫することなくスムーズにリヤドアを開くこと
ができる。
そして、特にこの第1発明によれば、上記のように、
リヤドアの開時において、上記ロック解除手段によりロ
ック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を解
除する場合に、その解除の状態をリヤドアが開ききるの
に要する所定時間で終了するようにしたので、リヤドア
が開き終った後に衝突等により車体に所定値以上の衝撃
荷重が作用したときに、ロック機構によりショルダベル
トの引き出しを阻止することができる。
リヤドアの開時において、上記ロック解除手段によりロ
ック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を解
除する場合に、その解除の状態をリヤドアが開ききるの
に要する所定時間で終了するようにしたので、リヤドア
が開き終った後に衝突等により車体に所定値以上の衝撃
荷重が作用したときに、ロック機構によりショルダベル
トの引き出しを阻止することができる。
また、第2発明によれば、上記第1発明の作用に加え
て、リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度
を低下させる感度低下手段が設けられていることによ
り、上記リヤドアを勢いよく開いた場合において該リヤ
ドアに所定値以上の衝撃荷重が作用した場合や、強い力
でリヤドアを閉じた場合に引き起こされる車体振動等に
より、上記ロック機構が不要に作動することが確実に防
止されることになる。
て、リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度
を低下させる感度低下手段が設けられていることによ
り、上記リヤドアを勢いよく開いた場合において該リヤ
ドアに所定値以上の衝撃荷重が作用した場合や、強い力
でリヤドアを閉じた場合に引き起こされる車体振動等に
より、上記ロック機構が不要に作動することが確実に防
止されることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、第1図により本実施例の全体構成を説明する
と、本実施例は4ドアピラーレスハードトップ車の前部
座席に装備されるシートベルト装置に関するもので、こ
のシートベルト装置1におけるシートベルト2は、前部
座席3に着座している乗員(図示せず)の腰部を拘束す
るラップベルト部2aと、肩部を拘束するショルダベルト
部2bとを有する。そして、上記ラップベルト部2aは、一
端が前部座席3の車外側の側部下方にアンカ部材4を用
いて止着されていると共に、該端部から前部座席3の車
内側の側部に導かれて、該シートベルト2に挿通されて
いるタングプレート5が前部座席3の車内側の側部に設
けられたバックル6に係合されることにより、乗員の腰
部を拘束するようになっている。また、上記ショルダベ
ルト部2bは、上記タングプレート5とバックル6との係
合部から斜め上方に延びて、前部座席3を構成するシー
トバック3aの車外側の上側部に設けられたシート側ベル
トガイド7に挿通されることにより、乗員の胸部から車
外側の肩部を拘束するようになっている。そして、上記
シート側ベルトガイド7を通過して後方に導かれたショ
ルダベルト部2bは、前端部がヒンジ部材(図示せず)を
介してヒンジピラー部8に回動自在に支持されたリヤド
ア9内に導かれると共に、その端部が、リヤドア9内に
設けられたリトラクタ10に巻き取られるようになってい
る。
と、本実施例は4ドアピラーレスハードトップ車の前部
座席に装備されるシートベルト装置に関するもので、こ
のシートベルト装置1におけるシートベルト2は、前部
座席3に着座している乗員(図示せず)の腰部を拘束す
るラップベルト部2aと、肩部を拘束するショルダベルト
部2bとを有する。そして、上記ラップベルト部2aは、一
端が前部座席3の車外側の側部下方にアンカ部材4を用
いて止着されていると共に、該端部から前部座席3の車
内側の側部に導かれて、該シートベルト2に挿通されて
いるタングプレート5が前部座席3の車内側の側部に設
けられたバックル6に係合されることにより、乗員の腰
部を拘束するようになっている。また、上記ショルダベ
ルト部2bは、上記タングプレート5とバックル6との係
合部から斜め上方に延びて、前部座席3を構成するシー
トバック3aの車外側の上側部に設けられたシート側ベル
トガイド7に挿通されることにより、乗員の胸部から車
外側の肩部を拘束するようになっている。そして、上記
シート側ベルトガイド7を通過して後方に導かれたショ
ルダベルト部2bは、前端部がヒンジ部材(図示せず)を
介してヒンジピラー部8に回動自在に支持されたリヤド
ア9内に導かれると共に、その端部が、リヤドア9内に
設けられたリトラクタ10に巻き取られるようになってい
る。
なお、上記リヤドア9の後端部に対向する車体の所定
位置には、該リヤドア9の開閉状態を検出するドア開閉
検出スイッチ11が設けられており、上記リヤドア9の開
時には、リヤドア開閉検出スイッチ11がON状態となっ
て、例えば、インストゥルメントパネル(図示せず)に
装備されたインジケータが点灯することにより、リヤド
ア9の開状態が表示されると共に、上記リヤドア9の閉
時には、リヤドア開閉検出スイッチ11がOFF状態となる
ように構成されている。
位置には、該リヤドア9の開閉状態を検出するドア開閉
検出スイッチ11が設けられており、上記リヤドア9の開
時には、リヤドア開閉検出スイッチ11がON状態となっ
て、例えば、インストゥルメントパネル(図示せず)に
装備されたインジケータが点灯することにより、リヤド
ア9の開状態が表示されると共に、上記リヤドア9の閉
時には、リヤドア開閉検出スイッチ11がOFF状態となる
ように構成されている。
ここで、上記リヤドア9における前端部上方に設けら
れてショルダベルト部2bが挿通されるドア側ベルトガイ
ド12の構成について詳しく説明すると、第2図に示すよ
うに、このドア側ベルトガイド12は、上記リヤドア9を
形成するインナパネル13の上部に複数の取付ボルト14…
14を介して取付ブラケット15が固設されていると共に、
該取付ブラケット15にショルダベルト部2bの挿通孔16a
が形成されたガイド部材16が固設された構成とされてい
る。そして、上記挿通孔16aが略円弧状とされて、リヤ
ドア9の開閉によってショルダベルト部2bの挿通方向が
変化しても、該ベルト部2bを常にスムーズに案内するこ
とができるようになっていると共に、該挿通孔16aを通
過したショルダベルト部2bの端部が上記リトラクタ10に
巻き取られるようになっている。
れてショルダベルト部2bが挿通されるドア側ベルトガイ
ド12の構成について詳しく説明すると、第2図に示すよ
うに、このドア側ベルトガイド12は、上記リヤドア9を
形成するインナパネル13の上部に複数の取付ボルト14…
14を介して取付ブラケット15が固設されていると共に、
該取付ブラケット15にショルダベルト部2bの挿通孔16a
が形成されたガイド部材16が固設された構成とされてい
る。そして、上記挿通孔16aが略円弧状とされて、リヤ
ドア9の開閉によってショルダベルト部2bの挿通方向が
変化しても、該ベルト部2bを常にスムーズに案内するこ
とができるようになっていると共に、該挿通孔16aを通
過したショルダベルト部2bの端部が上記リトラクタ10に
巻き取られるようになっている。
また、この実施例においては、上記取付ブラケット15
およびガイド部材16が、インナパネル13の車室内側に配
設されるドアトリム17によって覆われるようになってお
り、従って、上記ガイド部材16の挿通孔16aに対応させ
て、該ドアトリム17にもショルダベルト部2bを挿通させ
るための円弧状の挿通孔18aが形成されたカバー部材18
が一体的に組付けられている。
およびガイド部材16が、インナパネル13の車室内側に配
設されるドアトリム17によって覆われるようになってお
り、従って、上記ガイド部材16の挿通孔16aに対応させ
て、該ドアトリム17にもショルダベルト部2bを挿通させ
るための円弧状の挿通孔18aが形成されたカバー部材18
が一体的に組付けられている。
そして、本実施例においては、上記リヤドア9の下方
に設けられてドア側ベルトガイド12を通過したショルダ
ベルト部2bの端部を巻き取るリトラクタ10が、次のよう
に構成されている。
に設けられてドア側ベルトガイド12を通過したショルダ
ベルト部2bの端部を巻き取るリトラクタ10が、次のよう
に構成されている。
即ち、第3図に拡大して示すように、このリトラクタ
10は、上記ショルダベルト部2bの端部が巻き付けられ、
且つスプリング等によって該ショルダベルト部2bを巻き
取る方向(矢印a方向)に付勢された巻き取り軸19と、
該軸19の端部に固着されて一体的に回転する回転体20
と、車体に所定値以上の衝撃荷重(加減速度)が作用し
たときに該回転体20に作用して上記巻き取り軸19のショ
ルダベルト部2bの引き出し方向(矢印b方向)への回転
を阻止するロック機構21とを有する。
10は、上記ショルダベルト部2bの端部が巻き付けられ、
且つスプリング等によって該ショルダベルト部2bを巻き
取る方向(矢印a方向)に付勢された巻き取り軸19と、
該軸19の端部に固着されて一体的に回転する回転体20
と、車体に所定値以上の衝撃荷重(加減速度)が作用し
たときに該回転体20に作用して上記巻き取り軸19のショ
ルダベルト部2bの引き出し方向(矢印b方向)への回転
を阻止するロック機構21とを有する。
そして、上記ロック機構21は、下面中央部に設けられ
た突起22aが、フレーム部材23の中央部に形成された係
合孔23aに係合されることにより、衝撃荷重の作用時に
任意の方向に傾動可能に支持され、且つ上面が凹面22b
とされたウェイト部材22と、上記フレーム部材23に支軸
24を中心として揺動自在に枢支され、且つ下面所定位置
に上記凹面22bに受止される突起25aが形成されたロック
レバー25とで構成されており、衝撃荷重の作用時に、上
記ウェイト部材22が傾動したときに、その上面の凹面22
bに受止されているロックレバー25における突起25aが持
ち上げられることにより、該ロックレバー25が上記支軸
24を中心として揺動することにより、その先端部25b
が、上記回転体20の外周囲に形成されている複数の爪20
a…20aの一つに係合することにより、該回転体20ないし
巻き取り軸19のショルダベルト部2bの引き出し方向bへ
の回転を阻止するようになっている。
た突起22aが、フレーム部材23の中央部に形成された係
合孔23aに係合されることにより、衝撃荷重の作用時に
任意の方向に傾動可能に支持され、且つ上面が凹面22b
とされたウェイト部材22と、上記フレーム部材23に支軸
24を中心として揺動自在に枢支され、且つ下面所定位置
に上記凹面22bに受止される突起25aが形成されたロック
レバー25とで構成されており、衝撃荷重の作用時に、上
記ウェイト部材22が傾動したときに、その上面の凹面22
bに受止されているロックレバー25における突起25aが持
ち上げられることにより、該ロックレバー25が上記支軸
24を中心として揺動することにより、その先端部25b
が、上記回転体20の外周囲に形成されている複数の爪20
a…20aの一つに係合することにより、該回転体20ないし
巻き取り軸19のショルダベルト部2bの引き出し方向bへ
の回転を阻止するようになっている。
更に、上記リトラクタ10には、リヤドア9の開閉時
に、上記ロック機構21のロック感度を低下させるロック
感度低下用ソレノイド26および上記リヤドア9の開時に
上記ロック機構21によるショルダベルト部2bの引き出し
阻止状態を解除するロック解除用ソレノイド27がそれぞ
れ設けられている。
に、上記ロック機構21のロック感度を低下させるロック
感度低下用ソレノイド26および上記リヤドア9の開時に
上記ロック機構21によるショルダベルト部2bの引き出し
阻止状態を解除するロック解除用ソレノイド27がそれぞ
れ設けられている。
そして、上記ロック感度低下用ソレノイド26は、その
本体26aが、リトラクタ10の所定位置に取り付けられて
いると共に、このロック感度低下用ソレノイド26におけ
るプランジャ26bの先端26cが、上記ロックレバー25にお
ける支軸24の側部近傍に支持されており、該ロック感度
低下用ソレノイド26は、上記リヤドア開閉検出スイッチ
11により、リヤドア9の開状態が検出されたときに、通
電されて作動状態となって、上記ロックレバー25が支軸
24を中心として、回動することのないように該ロックレ
バー25を保持するようになっている。
本体26aが、リトラクタ10の所定位置に取り付けられて
いると共に、このロック感度低下用ソレノイド26におけ
るプランジャ26bの先端26cが、上記ロックレバー25にお
ける支軸24の側部近傍に支持されており、該ロック感度
低下用ソレノイド26は、上記リヤドア開閉検出スイッチ
11により、リヤドア9の開状態が検出されたときに、通
電されて作動状態となって、上記ロックレバー25が支軸
24を中心として、回動することのないように該ロックレ
バー25を保持するようになっている。
また、上記ロック解除用ソレノイド27は、その本体27
aがリトラクタ10の所定位置に取り付けられていると共
に、このロック解除用ソレノイド27におけるプランジャ
27bの先端27cが、上記ロックレバー25に支持されたロッ
ク感度低下用ソレノイド26におけるプランジャ26bの先
端26cの更に外側方に支持されており、該ロック解除用
ソレノイド27は、上記リヤドア開閉検出スイッチ11によ
り、リヤドア9の開状態が検出されたときに、通電され
た作動状態となって、上記回転体20の外周囲に形成され
た爪20aに係合状態にあるロック機構21を構成するロッ
クレバー25の先端部25bを該爪20aより離脱させることに
より、上記ロック機構21によるショルダベルト部2bの引
き出し阻止状態を解除するようになっている。
aがリトラクタ10の所定位置に取り付けられていると共
に、このロック解除用ソレノイド27におけるプランジャ
27bの先端27cが、上記ロックレバー25に支持されたロッ
ク感度低下用ソレノイド26におけるプランジャ26bの先
端26cの更に外側方に支持されており、該ロック解除用
ソレノイド27は、上記リヤドア開閉検出スイッチ11によ
り、リヤドア9の開状態が検出されたときに、通電され
た作動状態となって、上記回転体20の外周囲に形成され
た爪20aに係合状態にあるロック機構21を構成するロッ
クレバー25の先端部25bを該爪20aより離脱させることに
より、上記ロック機構21によるショルダベルト部2bの引
き出し阻止状態を解除するようになっている。
ここで、第4図に示すタイムチャート図に基づいて、
上記ロック感度低下用ソレノイド26およびロック解除用
ソレノイド27の作動状態を更に詳しく説明すると、図示
のように、上記リヤドア開閉検出スイッチ11により、リ
ヤドア9の開状態が検出されたとき、即ち、該検出スイ
ッチ11がON状態となったときに、上記ロック感度低下用
ソレノイド26ならびにロック解除用ソレノイド27がそれ
ぞれ通電状態とされて作動されることになる。そして、
該ロック感度低下用ソレノイド26は、上記リヤドア開閉
検出スイッチ11により、リヤドア9が開かれたことが検
出されてから該検出スイッチ11によりリヤドア9が閉じ
られたことが検出されたのち所定の時間が経過するまで
の間で、作動状態となるようにその作動時間が設定され
ている。また、上記ロック解除用ソレノイド27は、上記
ドアスイッチ11によりリヤドア9の開状態が検出された
ときに作動状態とされると共に、タイマー(図示せず)
等の適宜制御手段により上記リヤドア9の開状態が検出
されたのち所定の時間が経過したとき、即ち、上記リヤ
ドア9を開ききるのに必要とされる時間が経過したとき
に、その作動を終了するように構成されている。
上記ロック感度低下用ソレノイド26およびロック解除用
ソレノイド27の作動状態を更に詳しく説明すると、図示
のように、上記リヤドア開閉検出スイッチ11により、リ
ヤドア9の開状態が検出されたとき、即ち、該検出スイ
ッチ11がON状態となったときに、上記ロック感度低下用
ソレノイド26ならびにロック解除用ソレノイド27がそれ
ぞれ通電状態とされて作動されることになる。そして、
該ロック感度低下用ソレノイド26は、上記リヤドア開閉
検出スイッチ11により、リヤドア9が開かれたことが検
出されてから該検出スイッチ11によりリヤドア9が閉じ
られたことが検出されたのち所定の時間が経過するまで
の間で、作動状態となるようにその作動時間が設定され
ている。また、上記ロック解除用ソレノイド27は、上記
ドアスイッチ11によりリヤドア9の開状態が検出された
ときに作動状態とされると共に、タイマー(図示せず)
等の適宜制御手段により上記リヤドア9の開状態が検出
されたのち所定の時間が経過したとき、即ち、上記リヤ
ドア9を開ききるのに必要とされる時間が経過したとき
に、その作動を終了するように構成されている。
なお、上記ロック感度低下用ソレノイド26ならびにロ
ック解除用ソレノイド27は、イグニッションスイッチの
ON-OFF状態、即ち、エンジンの停止状態と始動状態とに
かかわりなくリヤドア9の開時に作動されるようになっ
ている。また、上記ロック感度低下用ソレノイド26は、
上記リヤドア9の開閉時に、ロックレバー25の先端部25
bが回転体20における爪20aに係合することのないように
該ロックレバー25の揺動を拘束するものであって、上記
回転体20における爪20aに係合状態にあるロックレバー2
5の先端部25bを、該爪20aより離脱させるだけの操作力
を有しておらず、このため、上記ロック感度低下用ソレ
ノイド26の操作力が、ロック解除用ソレノイド27の操作
力に比べて小さく設定されている。
ック解除用ソレノイド27は、イグニッションスイッチの
ON-OFF状態、即ち、エンジンの停止状態と始動状態とに
かかわりなくリヤドア9の開時に作動されるようになっ
ている。また、上記ロック感度低下用ソレノイド26は、
上記リヤドア9の開閉時に、ロックレバー25の先端部25
bが回転体20における爪20aに係合することのないように
該ロックレバー25の揺動を拘束するものであって、上記
回転体20における爪20aに係合状態にあるロックレバー2
5の先端部25bを、該爪20aより離脱させるだけの操作力
を有しておらず、このため、上記ロック感度低下用ソレ
ノイド26の操作力が、ロック解除用ソレノイド27の操作
力に比べて小さく設定されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
前部座席3に乗員が着座した状態で、第1図に示すよ
うに、シートベルト2に挿通されたタングプレート5を
前部座席3の車内側の側部に配設されたバックル6に係
合させれば、該シートベルト2のラップベルト部2aが上
記乗員の腰部に、またショルダベルト部2bが乗員の胸部
ないし車外側の肩部に掛け渡されることになる。
うに、シートベルト2に挿通されたタングプレート5を
前部座席3の車内側の側部に配設されたバックル6に係
合させれば、該シートベルト2のラップベルト部2aが上
記乗員の腰部に、またショルダベルト部2bが乗員の胸部
ないし車外側の肩部に掛け渡されることになる。
ここで、通常の走行時においては、第3図に示すよう
に、リトラクタ10におけるロック機構21を構成するロッ
クレバー25の先端部25bが、ショルダベルト部2bの巻き
取り軸19に固着された回転体20の外周囲に形成された爪
20aに係合していないので、該回転体20ないし巻き取り
軸19がショルダベルト部2bの引き出し方向bに回転する
ことができ、従って、上記前部座席3の乗員が比較的自
由に身体を動かすことができる。そして、急制動時や衝
突時等により所定値以上の衝撃荷重が車体に作用したと
きには、上記ロックレバー25がウェイト部材22によって
上方に揺動されて該ロックレバー25が支軸24を中心とし
て揺動されることにより、その先端部25bが、回転体20
の外周囲に形成された爪20aに係合することにより、該
回転体20及び巻き取り軸19の上記方向bへの回動が阻止
され、これにより、ショルダベルト部2bによって乗員が
前部座席3に拘束されることになって該乗員が上記衝撃
から保護されることになる。
に、リトラクタ10におけるロック機構21を構成するロッ
クレバー25の先端部25bが、ショルダベルト部2bの巻き
取り軸19に固着された回転体20の外周囲に形成された爪
20aに係合していないので、該回転体20ないし巻き取り
軸19がショルダベルト部2bの引き出し方向bに回転する
ことができ、従って、上記前部座席3の乗員が比較的自
由に身体を動かすことができる。そして、急制動時や衝
突時等により所定値以上の衝撃荷重が車体に作用したと
きには、上記ロックレバー25がウェイト部材22によって
上方に揺動されて該ロックレバー25が支軸24を中心とし
て揺動されることにより、その先端部25bが、回転体20
の外周囲に形成された爪20aに係合することにより、該
回転体20及び巻き取り軸19の上記方向bへの回動が阻止
され、これにより、ショルダベルト部2bによって乗員が
前部座席3に拘束されることになって該乗員が上記衝撃
から保護されることになる。
ところで、上記のように、ロック機構21により、ショ
ルダベルト部2bの引き出しが阻止された状態において、
上記リヤドア9を開こうとする場合には、該リヤドア9
の開状態が、リヤドア開閉検出スイッチ11により検出さ
れたときに、ロック解除用ソレノイド27が作動されて、
該ソレノイド27により、上記ロックレバー25の先端部25
bが、回転体20の外周囲における爪20aより離脱されるこ
とになって、上記ロック機構21によるショルダベルト部
2bの引き出し阻止状態が解除されることになり、これに
より、上記リヤドア9の開時に、ショルダベルト部2bが
リトラクタ10より良好に引き出されることになって、該
ショルダベルト部2bがリヤドア9の開動作に伴って後方
に引っ張られることが確実に防止されることになる。そ
の結果、前部座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなく
スムーズにリヤドア9を開くことができる。
ルダベルト部2bの引き出しが阻止された状態において、
上記リヤドア9を開こうとする場合には、該リヤドア9
の開状態が、リヤドア開閉検出スイッチ11により検出さ
れたときに、ロック解除用ソレノイド27が作動されて、
該ソレノイド27により、上記ロックレバー25の先端部25
bが、回転体20の外周囲における爪20aより離脱されるこ
とになって、上記ロック機構21によるショルダベルト部
2bの引き出し阻止状態が解除されることになり、これに
より、上記リヤドア9の開時に、ショルダベルト部2bが
リトラクタ10より良好に引き出されることになって、該
ショルダベルト部2bがリヤドア9の開動作に伴って後方
に引っ張られることが確実に防止されることになる。そ
の結果、前部座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなく
スムーズにリヤドア9を開くことができる。
また、上記のように、リヤドア9の開時に、ロック解
除用ソレノイド27により、ロック機構21によるショルダ
ベルト部2bの引き出し阻止状態を解除するようにした場
合には、リヤドア9を開いた状態において、衝突等によ
り車体に所定値以上の衝撃荷重(この場合、所定値以上
の加速度となる。)が作用したときに、上記ロック機構
21によりショルダベルト部2bの引き出しを阻止すること
ができなくなるといった事態を招くことが考えられる
が、本実施例によれば、上記ロック解除用ソレノイド27
が、上記リヤドア9を開ききるのに要する時間内でその
作動を終了するようになっているので、リヤドア9を開
ききったのちは、上記ロック機構21が再び作動可能状態
とされるので、上記のようにリヤドア9を開ききった状
態において車体に所定値以上の衝撃荷重が作用したとき
においても、ロック機構21によりショルダベルト部2bの
引き出しを阻止することができ、これにより、前部座席
乗員を確実に保護することができる。
除用ソレノイド27により、ロック機構21によるショルダ
ベルト部2bの引き出し阻止状態を解除するようにした場
合には、リヤドア9を開いた状態において、衝突等によ
り車体に所定値以上の衝撃荷重(この場合、所定値以上
の加速度となる。)が作用したときに、上記ロック機構
21によりショルダベルト部2bの引き出しを阻止すること
ができなくなるといった事態を招くことが考えられる
が、本実施例によれば、上記ロック解除用ソレノイド27
が、上記リヤドア9を開ききるのに要する時間内でその
作動を終了するようになっているので、リヤドア9を開
ききったのちは、上記ロック機構21が再び作動可能状態
とされるので、上記のようにリヤドア9を開ききった状
態において車体に所定値以上の衝撃荷重が作用したとき
においても、ロック機構21によりショルダベルト部2bの
引き出しを阻止することができ、これにより、前部座席
乗員を確実に保護することができる。
更に、本実施例においては、上記リヤドア開閉検出ス
イッチ11により、リヤドア9の開状態が検出されてから
該検出スイッチ11によりリヤドア9が閉じられたことが
検出されたのち所定の時間が経過するまでの間で、上記
ロック機構21のロック感度を低下させるロック感度低下
用ソレノイド26が作動されることにより、上記リヤドア
9を勢いよく開いた場合において該リヤドア9に所定値
以上の加速度が作用した場合や、強い力でリヤドア9を
閉じた場合に引き起こされる車体振動等により上記ロッ
ク機構21が不要に作動することが確実に防止されること
になって、これにより、リトラクタ10の信頼性をより一
段と向上させることができる。
イッチ11により、リヤドア9の開状態が検出されてから
該検出スイッチ11によりリヤドア9が閉じられたことが
検出されたのち所定の時間が経過するまでの間で、上記
ロック機構21のロック感度を低下させるロック感度低下
用ソレノイド26が作動されることにより、上記リヤドア
9を勢いよく開いた場合において該リヤドア9に所定値
以上の加速度が作用した場合や、強い力でリヤドア9を
閉じた場合に引き起こされる車体振動等により上記ロッ
ク機構21が不要に作動することが確実に防止されること
になって、これにより、リトラクタ10の信頼性をより一
段と向上させることができる。
なお、本実施例においては、第3図に示すように、上
記ロック解除用ソレノイド27におけるプランジャ27bの
先端27cが、ロック感度低下用ソレノイド26におけるプ
ランジャ26bの先端26cより更に外側方に支持されている
ことにより、上記プランジャ27bの先端27cと支軸24と間
隔が長く設定されることになって、上記ロック解除用ソ
レノイド27により支軸24を中心としてロックレバー25を
回動させる場合に、該ロックレバー25に作用する回転モ
ーメントが大となり、これにより、上記ロック解除用ソ
レノイド27の操作力を小さく設定することが可能となっ
て、該ロック解除用ソレノイド27の小型化を図ることが
できる。
記ロック解除用ソレノイド27におけるプランジャ27bの
先端27cが、ロック感度低下用ソレノイド26におけるプ
ランジャ26bの先端26cより更に外側方に支持されている
ことにより、上記プランジャ27bの先端27cと支軸24と間
隔が長く設定されることになって、上記ロック解除用ソ
レノイド27により支軸24を中心としてロックレバー25を
回動させる場合に、該ロックレバー25に作用する回転モ
ーメントが大となり、これにより、上記ロック解除用ソ
レノイド27の操作力を小さく設定することが可能となっ
て、該ロック解除用ソレノイド27の小型化を図ることが
できる。
更に、本実施例においては、上記ロック感度低下用ソ
レノイド26に比べてロック解除用ソレノイド27の方が、
その操作力が大となるように設定されているが、これ
は、上記両ソレノイド26、27の定格、即ち、これら各ソ
レノイド26、27の巻き線数や電流容量等を適宜に選定す
ることにより容易に達成することができる。
レノイド26に比べてロック解除用ソレノイド27の方が、
その操作力が大となるように設定されているが、これ
は、上記両ソレノイド26、27の定格、即ち、これら各ソ
レノイド26、27の巻き線数や電流容量等を適宜に選定す
ることにより容易に達成することができる。
また、第5、6図は他の実施例を示すもので、第5図
に示すものは、上記第1実施例と同様構成とされたロッ
ク感度低下用ソレノイド26′およびロック解除ソレノイ
ド27′の各プランジャ26b′、27b′の先端部にそれぞれ
バー部材28′、29′を固設したものであって、上記感度
低下用ソレノイド26′を作動させることにより、鎖線で
示すように、上記バー部材28′を上方に移動させて該バ
ー部材28′を、ロックレバー25′の後端に当接させて該
ロックレバー25′の支軸24′を中心とする揺動を規制す
ると共に、上記ロックレバー25′の先端部25b′が、回
転体20′における爪20a′に係合状態とされている場合
には、上記ロック解除ソレノイド27′を作動させること
により、鎖線で示すように、上記バー部材29′を上方に
移動させてロックレバー25′の後端を押し上げることに
より、該ロックレバー25′の先端部25b′を、回転体2
0′における爪20a′より離脱させるようになっている。
これによれば、上記第1実施例と同様の効果を発揮させ
ることができる。
に示すものは、上記第1実施例と同様構成とされたロッ
ク感度低下用ソレノイド26′およびロック解除ソレノイ
ド27′の各プランジャ26b′、27b′の先端部にそれぞれ
バー部材28′、29′を固設したものであって、上記感度
低下用ソレノイド26′を作動させることにより、鎖線で
示すように、上記バー部材28′を上方に移動させて該バ
ー部材28′を、ロックレバー25′の後端に当接させて該
ロックレバー25′の支軸24′を中心とする揺動を規制す
ると共に、上記ロックレバー25′の先端部25b′が、回
転体20′における爪20a′に係合状態とされている場合
には、上記ロック解除ソレノイド27′を作動させること
により、鎖線で示すように、上記バー部材29′を上方に
移動させてロックレバー25′の後端を押し上げることに
より、該ロックレバー25′の先端部25b′を、回転体2
0′における爪20a′より離脱させるようになっている。
これによれば、上記第1実施例と同様の効果を発揮させ
ることができる。
更に、第6図に示すものは、支軸24″を中心として揺
動自在に支持されたロックレバー25″と平行して、一端
が支点30″により枢支され、且つ他端にバー部材31″が
固設された揺動レバー32″を配設すると共に、上記第1
実施例と同様構成とされたロック感度低下用ソレノイド
26″およびロック解除用ソレノイド27″の各プランジャ
26b″、27b″の先端部をそれぞれ上記揺動レバー32″に
おける支点30″の側方に支持させたものであって、上記
感度低下用ソレノイド26″を作動させることにより、上
記揺動レバー32″の他端に固設されたバー部材31″を、
ロックレバー25″の後端に当接させて該ロックレバー2
5″の支軸24″を中心とする揺動を規制すると共に、上
記ロックレバー25″の先端部25b″が、回転体(図示せ
ず)における爪に係合状態とされている場合には、上記
ロック解除ソレノイド27″を作動させることにより、上
記バー部材31″を上方に移動させてロックレバー25″の
後端を押し上げることにより、該ロックレバー25″の先
端部25b″を、回転体における爪より離脱させるように
なっている。これによれば、上記第1、2実施例と同様
の効果を発揮させることができる。
動自在に支持されたロックレバー25″と平行して、一端
が支点30″により枢支され、且つ他端にバー部材31″が
固設された揺動レバー32″を配設すると共に、上記第1
実施例と同様構成とされたロック感度低下用ソレノイド
26″およびロック解除用ソレノイド27″の各プランジャ
26b″、27b″の先端部をそれぞれ上記揺動レバー32″に
おける支点30″の側方に支持させたものであって、上記
感度低下用ソレノイド26″を作動させることにより、上
記揺動レバー32″の他端に固設されたバー部材31″を、
ロックレバー25″の後端に当接させて該ロックレバー2
5″の支軸24″を中心とする揺動を規制すると共に、上
記ロックレバー25″の先端部25b″が、回転体(図示せ
ず)における爪に係合状態とされている場合には、上記
ロック解除ソレノイド27″を作動させることにより、上
記バー部材31″を上方に移動させてロックレバー25″の
後端を押し上げることにより、該ロックレバー25″の先
端部25b″を、回転体における爪より離脱させるように
なっている。これによれば、上記第1、2実施例と同様
の効果を発揮させることができる。
(発明の効果) 以上のように本願の第1発明によれば、リトラクタに
設けられたロック機構により、ショルダベルトの引き出
しが阻止された状態にあっても、リヤドアの開時に、ロ
ック解除手段により、上記ロック機構によるショルダベ
ルトの引き出し阻止状態が解除されることになって、こ
れにより、上記リヤドアの開時に、ショルダベルトがリ
トラクタより良好に引き出されることになり、該ショル
ダベルトがリヤドアの開動作に伴って後方に引っ張られ
ることが確実に防止されることになる。その結果、前部
座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなくスムーズにリ
ヤドアを開くことができる。
設けられたロック機構により、ショルダベルトの引き出
しが阻止された状態にあっても、リヤドアの開時に、ロ
ック解除手段により、上記ロック機構によるショルダベ
ルトの引き出し阻止状態が解除されることになって、こ
れにより、上記リヤドアの開時に、ショルダベルトがリ
トラクタより良好に引き出されることになり、該ショル
ダベルトがリヤドアの開動作に伴って後方に引っ張られ
ることが確実に防止されることになる。その結果、前部
座席乗員の胸部や肩部を圧迫することなくスムーズにリ
ヤドアを開くことができる。
そして、特にこの第1発明によれば、上記のように、
リヤドアの開時において、上記ロック解除手段によりロ
ック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を解
除する場合に、その解除の状態をリヤドアが開ききるの
に要する所定時間で終了するようにしたので、リヤドア
が開き終った後に衝突等により車体に所定値以上の衝撃
荷重が作用したときに、ロック機構によりショルダベル
トの引き出しを阻止することができ、これにより、前部
座席乗員を確実に保護することができる。
リヤドアの開時において、上記ロック解除手段によりロ
ック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状態を解
除する場合に、その解除の状態をリヤドアが開ききるの
に要する所定時間で終了するようにしたので、リヤドア
が開き終った後に衝突等により車体に所定値以上の衝撃
荷重が作用したときに、ロック機構によりショルダベル
トの引き出しを阻止することができ、これにより、前部
座席乗員を確実に保護することができる。
また、第2発明によれば、上記第1発明の効果に加え
て、リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度
を低下させる感度低下手段が設けられていることによ
り、上記リヤドアを勢いよく開いた場合において該リヤ
ドアに所定値以上の衝撃荷重が作用した場合や、強い力
でリヤドアを閉じた場合に引き起こされる車体振動等に
より、上記ロック機構が不要に作動することが確実に防
止されることになって、これにより、リトラクタの信頼
性をより一段と向上させることができる。
て、リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度
を低下させる感度低下手段が設けられていることによ
り、上記リヤドアを勢いよく開いた場合において該リヤ
ドアに所定値以上の衝撃荷重が作用した場合や、強い力
でリヤドアを閉じた場合に引き起こされる車体振動等に
より、上記ロック機構が不要に作動することが確実に防
止されることになって、これにより、リトラクタの信頼
性をより一段と向上させることができる。
図面は本発明に係る自動車のシートベルト装置の実施例
を示すもので、第1図は本実施例に係る自動車のシート
ベルト装置の全体構成を示す概略斜視図、第2図は本実
施例のシートベルト装置を構成するドア側ベルトガイド
の拡大斜視図、第3図はリトラクタの構成を示す概略構
成図、第4図はロック感度低下用ソレノイドおよびロッ
ク解除用ソレノイドの作動状態を示すタイムチャート
図、第5、6図はそれぞれロック機構のロック感度低下
ならびに該ロック機構によるロック状態を解除させる機
構の他の実施例を示す概略構成図である。 1……シートベルト装置、2b……ショルダベルト(ショ
ルダベルト部)、9……リヤドア、10……リトラクタ、
21……ロック機構、26,26′,26″……感度低下手段(ロ
ック感度低下用ソレノイド)、27,27′,27″……ロック
解除手段(ロック解除用ソレノイド)。
を示すもので、第1図は本実施例に係る自動車のシート
ベルト装置の全体構成を示す概略斜視図、第2図は本実
施例のシートベルト装置を構成するドア側ベルトガイド
の拡大斜視図、第3図はリトラクタの構成を示す概略構
成図、第4図はロック感度低下用ソレノイドおよびロッ
ク解除用ソレノイドの作動状態を示すタイムチャート
図、第5、6図はそれぞれロック機構のロック感度低下
ならびに該ロック機構によるロック状態を解除させる機
構の他の実施例を示す概略構成図である。 1……シートベルト装置、2b……ショルダベルト(ショ
ルダベルト部)、9……リヤドア、10……リトラクタ、
21……ロック機構、26,26′,26″……感度低下手段(ロ
ック感度低下用ソレノイド)、27,27′,27″……ロック
解除手段(ロック解除用ソレノイド)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/36 B60R 22/24
Claims (2)
- 【請求項1】前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれ
たショルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定
値以上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引
き出しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤ
ドアに設けられた自動車のシートベルト装置であって、
上記リヤドアの開時に、上記ロック機構によるショルダ
ベルトの引き出し阻止状態を解除するロック解除手段
と、該ロック解除手段の作動を上記リヤドアが開ききる
のに要する所定時間で終了させる制御手段とを有するこ
とを特徴とする自動車のシートベルト装置。 - 【請求項2】前部座席の乗員の肩部を経て後方に導かれ
たショルダベルトの端部を巻き取ると共に、車体に所定
値以上の加減速度が作用したときにショルダベルトの引
き出しを阻止するロック機構を有するリトラクタがリヤ
ドアに設けられた自動車のシートベルト装置であって、
上記リヤドアの開閉時に、上記ロック機構のロック感度
を低下させる感度低下手段と、上記リヤドアの開時に、
上記ロック機構によるショルダベルトの引き出し阻止状
態を解除するロック解除手段と、該ロック解除手段の作
動を上記リヤドアが開ききるのに要する所定時間で終了
させる制御手段とを有することを特徴とする自動車のシ
ートベルト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1079491A JP2782602B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 自動車のシートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1079491A JP2782602B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 自動車のシートベルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02256546A JPH02256546A (ja) | 1990-10-17 |
JP2782602B2 true JP2782602B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13691373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1079491A Expired - Fee Related JP2782602B2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 自動車のシートベルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782602B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3709853B2 (ja) * | 2002-03-28 | 2005-10-26 | マツダ株式会社 | 自動車のシートベルト装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63104266U (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | ||
JPS63269755A (ja) * | 1987-04-27 | 1988-11-08 | Mazda Motor Corp | 自動車のシ−トベルトリトラクタ装置 |
-
1989
- 1989-03-29 JP JP1079491A patent/JP2782602B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02256546A (ja) | 1990-10-17 |
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