JPS63315350A - 車両のパッシブシ−トベルト装置 - Google Patents

車両のパッシブシ−トベルト装置

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Publication number
JPS63315350A
JPS63315350A JP62149503A JP14950387A JPS63315350A JP S63315350 A JPS63315350 A JP S63315350A JP 62149503 A JP62149503 A JP 62149503A JP 14950387 A JP14950387 A JP 14950387A JP S63315350 A JPS63315350 A JP S63315350A
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JP
Japan
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seat belt
acceleration
deceleration
buckle
guide rail
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Application number
JP62149503A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Maekawa
徹也 前川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両におけるドアの開閉等を利用して乗員に
対するシートベルトの着脱を自動的に行うようにした車
両のパッシブシートベルト装置の改良に関する。
(従来の技術) 車両、特に自動車の座席には衝突時等に乗員を保護する
手段としてシートベルトが装備されているが、近年にお
いては、乗員がシートベルトの着脱動作を行わなくても
該ベルトを自動的に着脱し得るようにした所謂パッシブ
シートベルトと称される自動着脱式のシートベルト装置
が実用化されている。
そして従来、この種のパッシブシートベルト装置として
、特公昭55−20887号公報に記載されたものがあ
る。これは、ドアの開閉を検知するドアスイッチにより
ドアが閉じられたことを検知した時には、乗員に対して
自動的にシートベルトを装着状態となし、また、該ドア
スイッチによりドアが開かれたことを検知した時には、
自動的に乗員に対するシートベルトの装着状態を解除す
るようにしたパッシブシートベルト装置において、上記
シートベルトに緊急の加減速度が作用した時に直ちに該
ベルトをロックする緊急固定装置を内蔵したベルトリト
ラクタを付設することにより、該緊急固定装置により例
えば急ブレーキ時あるいは衝突時等において所定値以上
の加減速度が検出された時には、上記シートベルトを一
時的にロックして該ベルトが引き出されるのを防止する
ことにより、乗員をシートに対して確実に保持し得ると
共に、通常走行時には装着状態とされたシートベルトを
比較的自由に引出し得るようにし、乗員の身動きを必要
以上に規制することがないように構成されたものである
(発明の目的) 本発明は、こうした従来のパッシブシートベルト装置の
安全性を更に向上させるべく所定値以上の加減速度が車
体に作用した時に、シートベルトを一時的にロック状態
に保持する従来仕様とされた加減速度検出手段を備えた
車両のパッシブシートベルト装置において、特にシート
ベルトの一端が連結されるバックル部材側に、当該車両
に第1所定値以上の加減速度が作用した時にはシートベ
ルトを一時的にロック状態に保持すると共に、上記第1
所定値より大なる第2所定値を超える加減速度が車体に
作用した時には、上記シートベルトのロック状態を維持
する加減速度検出手段を設けることにより、いかなる状
況においても乗員を確実にシートに対して保持し得るパ
ッシブシートベルト装置を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明は次のように構成
したことを特徴とする。
即ち、車室内側の車体もしくはドアパネルに固設された
ガイドレールに沿って摺動可能とされたバックル部材と
、該バックル部材に一端が連結されたシートベルトと、
上記車体もしくはドアパネルの所定位置に固設され且つ
上記シートベルトの他端が連結されたシートベルト巻取
り部材と、上記バックル部材を乗員開放位置と乗員拘束
位置との間でガイドレールに沿って摺動させて、乗員に
対する上記シートベルトの着脱を自動的に行う駆動手段
とを有する車両のパッシブシートベルト装置において、
上記バックル部材あるいは上記乗員拘束位置近傍のいず
れか一方に加減速度検出手段を固設し、且つ他方に該加
減速度検出手段に係合される係合部を設けると共に、上
記加減速度検出手段を、車体に作用する加減速度の大き
さに応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の第1所
定値以上の加減速度による揺動時に、上記シートベルト
をロック状態に保持すべく上記保合部に一時的に係合す
ると共に、上記揺動部材の上記第1所定値より大なる第
2所定値以上の加減速度による揺動時には、上記シート
ベルトのロック状態を維持すべく上記係合部に対して係
合状態を保持する爪部材とを有する構成とする。
く作   用) 上記の構成によれば、例えば通常走行中の急ブレーキ時
等において車体に第1所定値以上の加減速度(この場合
には減速度)が作用した時には、シートベルトを装着状
態に保持すべくガイドレールにおける乗員拘束位置に支
持されたバックル部あるいは該乗員拘束位置近傍のいず
れか一方に固設された加減速度検出手段を構成する揺動
部材が、上記第1所定値以上の加減速度に応じて揺動す
ることにより、同じく加減速度検出手段を構成する爪部
材が一時的に上記バックル部材あるいは乗員拘束位置近
傍のいずれか他方に設けられた係合部に係合することに
なり、バックル部材の乗員開放位置への移動が阻止され
ることになる。この場合、上記ベルト巻取り部材側には
従来の加減速度検出手段が設けられているので、シート
ベルトがロック状態に保持されて乗員を確実にシートに
対して保持することができる。
また例えば、衝突時等において上記第1所定値より大な
る第2所定値以上の加減速度(追突した場合には減速度
となり、追突された場合には加速度となる。)が車体に
作用した時には、↓記揺動部材が大きく揺動し、これに
より爪部材の係合部に対する保合状態が保持されること
になって、バックル部材の乗員開放位置への移動を阻止
すべく該バックル部材が乗員拘束位置に保持され続ける
ことになり、シートベルトがロック状態に維持されるこ
とになる。その結果、衝突時に車体に加えられる衝撃に
起因する上記駆動手段の誤動作に伴って、バックル部材
が乗員開放位置に移動しようとしても、これを確実に防
止できることになって上記シートベルトが緩むことなく
、その後において衝突く二重衝突)が発生するようなこ
とになっでも、確実に乗員をシートに対して保持するこ
とができる。
(実  施  例) 以下、本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明のパッシブシートベルト装置が適用さ
れた自動車の車室内前部を示すもので、図示のごとく車
体1の乗降口2にドア3が開閉自在に設けられ、この内
側の車室内にはシート4が配設されていると共に、その
近傍には該シート4上の乗員(図示せず)を保護するた
めの自動着脱式のパッシブシートベルト装置5及び手動
着脱式のラップベルト6が装備されている。
上記パッシブシートベルト装置5は、例えば車室内側の
フロントピラー1aの上部からルーフレール部1bに沿
ってセンターピラーICの上部に至る部分に前後に配設
され、且つ後端部が該センターピラーICに沿って下方
に向けて湾曲したガイドレール7と、このガイドレール
7に係合され且つ該レール7に沿って摺動可能とされた
バックル部材8゛と、例えば図示のごとく車体中央部床
面(トンネル部>ldに固設されたベルト巻取り部材と
してのりトラクタ9と、このリトラクタ9に一端部10
aが巻取り可能に連結され、且っ他端(以下、上端部と
いう)10bが上記バックル部材8に連結されたシート
ベルト10と、上記センターピラー1cの下方に配設さ
れた駆動手段としての駆動モータ11を含む駆動ユニッ
ト12とを有する。そして、この駆動ユニット12がら
駆動ベルト13が上方に延びて、その先端部に上記バッ
クル部材8が固設されていることにより、上記駆動モー
タ11により駆動ベルト13が駆動ユニット12から引
き出された場合には、シートベルト10の上端部10b
がバックル部材8を介してガイドレール7に沿って前動
されることにより、該シートベルト10が第1図に実線
で示す乗員拘束位置く後退位置)から鎖線で示す開放位
置(前進位置)まで移動され、また逆に、その開放位置
から駆動ベルト13が上記ユニット12に巻取れること
により、上記シートベルト10の上端部10bがガイド
レール7に沿って後退することになって、該シートベル
ト10が上記拘束位置に復帰するようになっている。そ
の場合、この実施例においては、上記ドア3の回動端部
に当接するように所定位置に配設されてドア3の開閉を
検知するドアスイッチ14により、上記駆動モータ11
の作動が制御されるようになっている。即ち、該ドアス
イッチ14によりドア3が開かれたことを検知した場合
には、上記駆動モータ11により駆動ベルト13を引出
してシートベルト10を上記開放位置に移動させるとと
もに、ドアスイッチ14によりドア3が閉じられたこと
を検知した場合には、駆動モータ11により駆動ベルト
13を巻き取ってシートベルト10を開放位置より乗員
拘束位置復帰させるようになっている。
また上記リトラクタ9は、第2図に拡大して示すように
、そのケーシング9aがブラケット15を介して車体中
央部床面(トンネル部)ldの上面に固設されていると
共に、該ケーシング9a内において回転自在に車体前後
方向に支持された巻取り軸16に、上記シートベルト1
0の一端10a(p端部が固定されていることにより該
シートベルト10がケーシング9a内に巻取られるよう
になっている。そして、上記ゲージング9a内には、一
端が該ケーシング9aの所定位置に、また他端が上記巻
取り軸16に夫々固着されて該軸16を所定の方向(図
において矢印Aで示す)に付勢する渦巻きバネ(図示せ
ず)が内装されていることにより、上記シートベルト1
0の一端10aが常時巻取り方向に付勢されている。こ
れにより、上記シートベルト10が第1図に示した拘束
位置にある場合に、該ベルト10に弛みを生じさせるこ
とのないように構成されている。
尚、本実施例においては第2図に示すように、上記リト
ラクタ9におけるケーシング9aの前壁部にカバ一体1
7が固設されており、該カバ一体17内に上記巻取り軸
16の軸端に固着されて該軸16と一体回転するラチェ
ットホイール18が配設されていると共に、同じく該カ
バ一体17の下面には、車体に作用する加減速度の大き
さに応じてシートベルト10を一時的にロックするため
の従来仕様とされた加減速度検出手段20が、上記ラチ
ェットホイール18の近傍に位置するように配設されて
いる。この加減速度検出手段20は、ハウジング21上
面に載置された押圧板22の下面に一体的に取付けられ
且つ該ハウジング21内において揺動自在に垂下された
重錘23と、後端部を支点24に枢支されて該支点24
を中心として先端部が上下に揺動自在とされ、且つ上記
押圧板22に当接する突部25aが中央部下方に形成さ
れた爪部材25とを有し、例えば急ブレーキ時等におい
て所定値を超える加減速度が車体に作用した場合に、上
記重錘23が揺動することにより、該重錘23と一体の
押圧板22により上記爪部材25の突起部25aが押し
−Eげられて該爪部材25が支点24を中心に回動し、
その先端部がラチェットホイール18に係合するように
なっている。これにより、該ラチェットホイール18の
回転が阻止されて、シートベルトをロック状態とするこ
とができるようになっている。そして、上記加減速度が
消滅した場合には、爪部材25が再び図示のごとく通常
の状態に復帰することにより、該爪部材25の先端部と
ラチェットホイール18との係合状態が解除されるよう
に構成されている。
また、本実施例においては、上記リトラクタ9に、上記
シート4に隣接される例えば助手席(図示せず)用のシ
ートベルト一端10a′が巻取られるようになっている
と共に、このシートベルト一端10a′が引き出される
のを防止するための上記と同様の構成とされた加減速度
検出手段20がケーシング17′内に内装されている。
然して、第3.4図に示すように本実施例のパッシブシ
ートベルト装置5においては加減速度検出手段30が、
上記シートベルト10を乗員拘束位置に保持すべくセン
ターピラー10に沿って下方に湾曲したガイドレール7
の後端部に支持されたバックル部材8の側部近傍に配設
されている。
ここで、上記バックル部材8およびガイドレール7の構
造について詳しく説明すると、該バックル部材8の一端
には前述したようにシートベルト10の他端部10bが
タングプレート10cを介して連結されていると共に、
該バックル部材8と一体のバックル金具8aがアンカー
ボルト19に当接支持された状態でガイドレール7の下
端部に保持されている。また、バックル金具8aの側端
面には上記駆動ベルト13の上端部が固設されており、
上記ドア3を開いた場合には、駆動モータ11(第1図
参照)により該駆動ベルト13が引き出されて、バック
ル部材8が図示の状態よりガイドレール7に沿って上方
へ移動されることにより、シートベルト10が開放位置
(第1図に鎖線で示す、)に移動されるようになってい
る。この場合、バックル部材8がスムーズに移動される
ようにバックル金具8aの両端部にはガイドピン8b、
8bが突設され、且つこのガイドビン8b。
8bが第4図に示すように、ガイドレール7に形成され
たガイド溝りa内を移動するようになっている。
そして、上記ガイドレール7の下端部に支持されたバッ
クル金具8aの側部近傍に位置すべくブラケット31を
介して上記加減速度検出手段30が配設されており、該
加減速度検出手段30はブラケット31を介してガイド
レール7の側壁部7bに固設されたハウジング32内に
載置された揺動部材33と、後端部を支点34に枢支さ
れ且つ先端部が上記ガイドレール側壁部7bに設けられ
た開口部7C内に望ませられると共に、該先端部が支点
34を中心とし゛〔上下に回動自在とされた爪部材35
とを有し、該爪部材35の先端を下方に付勢すべく爪部
材35における支点34の前方の所定位置と、上記ハウ
ジング32の所定位置に固着された取付部材36との間
に引張りコイルバネ37が張設された構成とされている
上記の構成によれば、例えば通常走行中の急ブレーキ時
等において車体に第1所定値以上の加減速度が作用した
時には、上記加減速度検出手段30を構成する揺動部材
33が鎖線で示す程度以下の範囲で小さく揺動し、これ
により爪部材35の中央部下方に設けられた突部35a
が押し上げられて該爪部材35が支点34を中心として
上方に回動し、その先端部がバックル金具8aの上端部
(係合部)に係合する状態までガイドレール7内に突出
することになって、一時的に該バックル金具8aの上方
への移動を阻止することになる。これにより、シートベ
ルト10の上端部10aの移動が阻止されて該シートベ
ルト10を乗員拘束位置に保持することができる。そし
て、上記加減速度が消滅した場合には、引張りコイルバ
ネ37の作用により爪部材35が元の状態に復帰して、
バックル金具8aとの係合状態が解除されることになる
また、例えば衝突時等において上記第1所定値より大な
る第2所定値以上の加減速度(追突した場合は減速度と
なり、追突された場合は加速度となる)が車体に作用し
た時には、上記揺動部材33が鎖線で示すように大きく
揺動し、爪部材35の突部35aが上方に押し上げられ
て、該爪部材35が第3図に鎖線で示すように大きく上
方に回動してその先端部がガイドレール7内における中
間壁7dの壁面に当接する状態となる。この場合、上記
引張りコイルバネ37の両端を結ぶ直線が、支点34を
越えることになるので、該バネ37の作用により爪部材
35が鎖線の状態に保持され続けることになり、これに
より、バックル部材8の上方への移行を阻止してシート
ベルトを乗員拘束位置にロック状態に維持することがで
きる。
その結果、例えば衝突時等に車体に作用する衝撃により
、上記ドアスイッチ14(第1図参照)の破損等により
、駆動モータ11が誤動作して駆動ベルト13が引き出
されようとしても、バックル部材8が図示の位置に保持
されることになるので、シートベルト10が緩むことが
ない。従って、その後において衝突(二重衝突)が発生
するようなことになっても、上記シートベルト10によ
り確実に乗員をシートに保持できる。
尚、ブラケット31の上部にはリセットレバー38が回
動自在に枢着されているので、該レバー38の後端部3
8aを押し上げることにより、その先端部が下方に回動
して、鎖線に示した状態にある爪部材35の全体を下方
に押し上げて元の状態に復帰させることができるように
なっている。
尚、上記ガイドレール7の下端部近傍にはバックル金具
8aの先端部に当接して、上記駆動モータ11を停止さ
せるためのリミットスイッチ8゜が配設されていると共
に、上記シートベルト1゜の先端に一体的に取付けられ
たタンクプレート10cが確実にバックル部材8に係合
されているが否かを検知して、確実に係合されていない
場合にはこれを乗員に警告するためのワーニングスイッ
チ81が設けられている。更に、上記バックル部材8に
は、非常時においてタングプレート10cをバックル部
材8より抜去するため非常用ブツシュボタン8cが設け
られている。またこの実施例においては、ガイドレール
7の後端部がセンタービラ1cに沿って下方に湾曲され
ているけれども、例えば該ガイドレール7の後端がルー
フレール(第1図参照>ldに沿って前後に配設された
形状であっても、当該実施例が適用されることは言うま
でもない。
また、第5〜第7図は加減速度検出手段の他実施例を示
すもので、第5図に示す加減速度検出手段40は、ガイ
ドレール7の側壁部7bの所定位置に固設されたブラケ
ット41を介してバックル部材8におけるバックル金具
8aの側部近傍に配設されたハウジング42内に載置さ
れた揺動部材43と、一端部を支点44に枢支されて他
端部が上下に回動自在とされた爪部材45とを有し、該
爪部材45が引張りコイルバネ46によりその先端部が
下方に付勢された状態で支持されている。
これにより、第1所定値以上の加減速度が作用した場合
には、揺動部材43が小さく揺動して爪部材45の突部
45aが該揺動部材43により押し上げられることにな
る。これにより上記ガイドレール側壁部7dにブラケッ
ト47を介して揺動自在に取付けられた補助爪部材48
が鎖線で示すようにガイドレール7内に突入されること
になってバックル金具8aに係合することにより、バッ
クル部材8の移動を阻止することになる。また、第2所
定値を超える加減速度が作用した場合には、鎖線で示す
ように揺動部材43が大きく揺動し、これにより同じく
鎖線で示すように爪部材45が上方に回動することにな
って、上記引張りコイルバネ47が支点44を乗り越え
ることにより該コイルバネ47の作用により爪部材45
が鎖線で示す状態に保持され続けることになって、補助
爪部材48がその先端をガイドレール7内の中間壁部7
dに当接した状態に保持されることになる。尚、−E記
ブラケット41の上面には、爪部材45を元の状態に復
帰させるためのリセットレバー49が設けられている。
次に、第6図に示す加減速度検出手段50は、ブラケッ
ト51を介して所定位置に配設されたハウジング52内
に載置された揺動部材53と、後端部が支点54を介し
て上記ブラケット51の所定位置に枢支されることによ
り先端部が上下に回動自在とされた爪部材55と、ガイ
ドレール7の側壁部7bにブラケット56を介して揺動
自在に取付けられ、且つ上記爪部材55の先端が当接す
る補助爪部材57とを有し、上記爪部材55の上面とブ
ラケット51上部下面との間に介装された圧縮コイルバ
ネ58により爪部材55が下方に付勢されて該爪部材5
5の突部55aが揺動部材53の上端面に当接した状態
で保持されている。そして、第1所定値以上の加減速度
が作用した場合には、揺動部材53が小さく揺動するこ
とにより爪部材55の先端が上方に回動することになっ
て、補助爪部材57が鎖線で示すようにガイドレール7
内に突入されてバックル金具8aと係合する状態となる
。また、第2所定値以上の加減速度が作用した場合には
、揺動部材53が鎖線で示すように大きく傾くことによ
り、爪部材55の突部55aが揺動部材53の上端面よ
り脱落し、且つ爪部材55が引張りコイルバネ58の作
用により押し下げられた状態に保持されることになる。
これにより、補助爪部材57が鎖線の状態に保持され続
けることになってバックル金具8aの上昇を阻止するこ
とになる。尚、ブラケット51の側壁部には、爪部材5
5を元の状態に復帰させる為のリセットレバー59が付
設されている。
更に、第7図に示す加減速度検出手段60は、ブラケッ
ト61を介して所定位置に配設されたハウジング62内
に載置された揺動部材63と、一端部が支点64を介し
て上記ブラケット61.の側壁部に枢支されて他端部が
上下に回動自在に支持された爪部材65と、該爪部材6
5の先端部に当接し、且つ支点66を中心とし揺動自在
に支持された補助爪部材67と、上記爪部材65の第1
突部65aに係合すべく圧縮コイルバネ68により所定
の方向に付勢されたストッパーカム部材6つとを有する
構成とされており、例えば第1所定値以上の加減速度が
作用した時には、揺動部材63の揺動に伴い爪部材65
の第2突部65bが押し上げられて該爪部材65が支点
66を中心として上方に回動することにより補助爪部材
67がガイドレール7内に突入されることになって、バ
ックル金具8aの移動を一時的に阻止することになる。
また、第2所定値を超える加減速度が作用した時には、
上記揺動部材63の揺動に伴って第1突起部65aが鎖
線で示すようにストッパーカム部材6つに係合されるこ
とにより、爪部材65が同じく鎖線で示す状態に保持さ
れ続けることになる。従って、補助爪部材67がガイド
レール7内における中間壁部7dに当接した状態に保持
されてバックル金具8aの移動を阻止することになる。
尚、上記ブラケット61の下面には、上記爪部材65の
第1突起部65aとストッパーカム部材69との係合状
態を解除するためのリセットレバー70が付設されてい
る。
(発明の効果) 以上のように本発明は、車両のパッシブシートベルト装
置において、特にシートベルトの一端が連結されるバッ
クル部材側に、当該車両に作用する加減速度の大きさに
応じてシートベルトを一時的にあるいは継続的にロック
状態に保持すべく該バックル部材の乗員開放位置への移
動を阻止する加減速度検出手段を設けなので、例えば通
常走行中における急ブレーキ時等において第1所定値以
上の加減速度が作用した時には、一時的にシートベルト
をロック状態として乗員をシートに確実に保持すること
ができ、また、衝突時等において上記第1所定値より大
なる上記第2所定値を超える加減速度が作用した時には
、上記シートベルトがロック状態に維持されることにな
って乗員をシートに対して確実に保持することがきる。
従って、この種パッシブシートベルトの安全性が従来よ
り増して一段と向上することになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本実施例
のパッシブシートベルト装置が適用された自動車の車室
内前部を示す斜視図、第2図はシートベルト巻取り部材
を一部破断して示す正面図、第3.4図は本実施例の加
減速度検出手段の構成ならびにその作動状態を説明する
要部拡大図、第5〜第7図は加減速度検出手段の他実施
例の構成ならびにその作動状態を説明する要部拡大図で
ある。 5・・・パッシブシートベルト装置、7・・・ガイドレ
ール、8・・・バックル部材、9・・・リトラクタ(シ
ートベルト巻取り部材)、10・・・シートベルト、1
1・・・駆動モータ(駆動手段)、30・・・加減速度
検出手段、34・・・揺動部材、35・・・爪部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車室内側の車体もしくはドアパネルに固設された
    ガイドレールに沿って摺動可能とされたバックル部材と
    、該バックル部材に一端が連結されたシートベルトと、
    上記車体もしくはドアパネルの所定位置に固設され且つ
    上記シートベルトの他端が連結されたシートベルト巻取
    り部材と、上記バックル部材を乗員開放位置と乗員拘束
    位置との間でガイドレールに沿って摺動させて、乗員に
    対する上記シートベルトの着脱を自動的に行う駆動手段
    とを有する車両のパッシブシートベルト装置であって、
    上記バックル部材あるいは上記乗員拘束位置近傍のいず
    れか一方に加減速度検出手段が固設され、且つ他方に該
    加減速度検出手段に係合される係合部が設けられると共
    に、上記加減速度検出手段が、車体に作用する加減速度
    の大きさに応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の
    第1所定値以上の加減速度による揺動時に、上記シート
    ベルトをロック状態に保持すべく上記係合部に一時的に
    係合すると共に、上記揺動部材の上記第1所定値より大
    なる第2所定値以上の加減速度による揺動時には、上記
    シートベルトのロック状態を維持すべく上記係合部に対
    する係合状態が保持される爪部材とを有する構成とされ
    ていることを特徴とする車両のパッシブシートベルト装
    置。
JP62149503A 1987-06-16 1987-06-16 車両のパッシブシ−トベルト装置 Pending JPS63315350A (ja)

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