JP2777303B2 - 金属製ワークの側面部同士の接合構造 - Google Patents

金属製ワークの側面部同士の接合構造

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JP2777303B2
JP2777303B2 JP4010852A JP1085292A JP2777303B2 JP 2777303 B2 JP2777303 B2 JP 2777303B2 JP 4010852 A JP4010852 A JP 4010852A JP 1085292 A JP1085292 A JP 1085292A JP 2777303 B2 JP2777303 B2 JP 2777303B2
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祐一 高見
康夫 塩沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フェンスの面格子等
の建材品、あるいは自動車部品等における部材同士の接
合構造として用いられる、アルミニウム等の金属製ワー
クの側面部同士の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】例えば、アルミニウム製のフェ
ンスの面格子の製作は、従来、所定の形状に曲げ加工し
た複数本のアルミニウム製ワークを用い、これらを、そ
の曲がり部の半径線方向外方側の側面部において互いに
溶接、あるいは接着等することにより行われていた。
【0003】しかしながら、ワークの側面部同士を溶接
あるいは接着等により接合する従来の接合方法は、接合
作業を効率的に遂行し得ないという欠点があった。即
ち、溶接による場合は、押出材の側面接合予定部同士を
突き合わせ状態に配置し、その配置状態を保持しつつ、
溶接を多くの場合無理な態勢で行う必要があった。ま
た、接着の場合は、同じくワークの側面接合予定部同士
を突き合わせ状態に配置し、その配置状態を保持しつつ
接着剤を塗布し、更に乾燥をも行う必要があった。
【0004】また、溶接による場合には高価な溶接設備
を必要とし、接着による場合には接着剤を必要として、
接合作業が複雑なものとなる欠点もあった。
【0005】この発明は、かかる要請に答え、十分な接
合強度を有しつつも、接合作業を効率的遂行することが
でき、かつ作業の簡素化も図ることができる、金属製ワ
ークの側面部同士の接合構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的において、この
発明は、接合すべき少なくとも一方のワークが長さ方向
に曲成された曲がり材からなり、この曲がり材からなる
ワークの曲がり部の外方側面部を他方のワークの対応部
位の側面部に部分的に接合する金属製ワークの側面部同
士の接合構造であって、いずれか一方のワークが、その
側面部に相対的に薄肉の中間連接部を介して、長さ方向
に延びる嵌合用凸縁部を有する押出材にて構成されると
共に、他方のワークが、その側面部に前記嵌合用凸部
抱持状態に嵌合可能な長さ方向に延びる嵌合用凹縁部を
し、かつ該凹縁部の凹部の開口部両縁に内方突出状の
係合用突縁部を有する押出材にて構成され、両ワークの
側面部同士が、嵌合用凸縁部と嵌合用凹縁部とを密に嵌
合し、前記係合用突縁部を前記嵌合用凸縁部に当接係合
せしめた態様のメカニカルフィッティングにより、互い
に接合されてなることを特徴とする金属製ワークの側面
部同士の接合構造を要旨とする。
【0007】
【作用】上記構成では、ワークの側面部同士が、嵌合用
凸部と嵌合用凹縁部とのメカニカルフッイッティングに
より、接合されたものとなされていることにより、接合
は、ワーク相互の側面部の接合予定部分同士を突き合わ
せ状態しつつそのまま凹凸を嵌合等するだけでよく、従
って、接合作業が効率的に遂行され、作業も簡素化され
る。
【0008】しかも、ワークは押出材によるものである
から、嵌合用凸縁部や嵌合用凹縁部を有するワークの製
作も容易に行いうる。
【0009】また、接合部における接合強度は、フェン
スの面格子品等をはじめとする多くの製品への適用にお
いて必要十分である。
【0010】
【実施例】次に、本発明の接合構造を、第6図に示され
るようなフェンスの面格子(F)を構成するワーク(W
1 )(W2 )(W3 )(W4 )同士の接合構造に適用し
た実施例について説明する。
【0011】この面格子(F)を構成する各ワーク(W
1 )(W2 )(W3 )(W4 )は、アルミニウム製、例
えばA6000系、A7000系合金製の押出型材に、
所定の態様の曲げ加工を施して製作されたものである。
【0012】各ワーク(W1 )(W2 )は、第1図に示
されるように、横断面形状、横断面サイズが互いに同じ
ものに設定されており、同じ規格の押出用ダイスを用い
て量産的に押出加工された押出型材によるものである。
即ち、各ワーク(W1 )(W2 )は、曲げ加工前の状態
において、押出材として同一規格のものとなされてい
る。
【0013】それぞれのワーク(W1 )(W2 )は、そ
の側面部に、所定の厚さT1 を有する方形状断面の嵌合
用凸縁部(3)と、該嵌合用凸部(3)の外周形状に対
応する内周形状の凹部(4a)を有して嵌合用凸縁部
(3)とは反対の方向に向いて配置された嵌合用凹縁部
(4)とを有し、これらが相対的に薄肉の中間連接部
(5)によって一体に連接されたものとなされている。
【0014】この嵌合用凹縁部(4)の凹部(4a)の開
口部両縁には、内方突出状の係合用突縁部(6)(6)
が設けられている。第4図に示されるように、この係合
用突縁部(6)(6)の先端部間の隙間間隔T2 は、前
記嵌合用凸縁部(3)の厚さT1 よりも小さいものに設
定されている。なお、T1 とT2 との関係は、両ワーク
(W1 )(W2 )の強固な接合を達成する目的等におい
て、0.5mm≦T1 −T2 ≦3mmに設定されるのが
好ましい。T1 −T2 が0.5mmを下回ると接合強度
が十分確保されなくなり、また、3mmを越えると、嵌
合状態に無理を生じて適正な嵌合状態が得られにくくな
る。
【0015】また、嵌合用凸縁部(3)の先端部は、外
方に向けて先細り状に成形され、その先端面における厚
さT3 は、嵌合用凹縁部(4)の係合用突縁部(6)
(6)間の隙間間隔T2 よりも小さいものに設定されて
いる。
【0016】押出成形後の型材の曲げ加工は、第5図に
示されるようなマルチベンダーと称される曲げ加工装置
を用いて行うことができる。
【0017】この曲げ加工装置は、固定金型(11)と、
可動金型(12)と、フィーダー(13)とからなる。固定
金型(11)は、ワーク用押出型材を断面適合状態に導通
せしめるワーク導通孔(11a )を有する。可動金型(1
2)は、固定金型(11)の前方位置に配置されると共
に、同じくワーク導通孔(12a )を有し、かつ三次元的
に転向・変位可能に支持されている。フィーダー(13)
は、固定金型(11)の後方位置に配置され、固定金型
(11)のワーク導通孔(11a )にワーク用押出型材を強
制導通せしめるものである。
【0018】この曲げ加工装置を用い、フィーダー(1
3)によって両金型導通孔(11a )(12a )にワーク用
押出型材(E)を強制導通しながら、可動金型(12)を
所定の態様に転向・変位動作せしめることにより、フェ
ンス面格子用のワーク(W1 )(W2 )…に曲げ加工さ
れる。
【0019】ワーク用押出型材の曲げの態様は、第6図
に示されるように、各ワーク(W1 )(W2 )の曲がり
部の半径線方向外方側において側面部同士の接合を行う
場合、一方のワーク(W1 )をその半径線方向外方側に
嵌合用凸縁部(3)を有する態様に曲げ成形されるとき
は、他方のワーク(W2 )はその半径線方向外方側に嵌
合用凹縁部(4)を有するものとなるように曲げ加工す
る。
【0020】そして、このように所定の形状に曲げ加工
された両ワーク(W1 )(W2 )の側面部同士の接合
は、次のように行う。即ち、両ワーク(W1 )(W2
の半径線方向の外方側側面部における接合予定部位同士
を互いに突き合わせるようにして、第2図(イ)(ロ)
に示されるように、そのままその突き合わせ部位におけ
る嵌合用凸縁部(3)を嵌合用凹縁部(4)の凹部(4
a)内に、係合用突縁部(6)(6)が嵌合用凸縁部
(3)を越える位置まで、強制的に挿入嵌合する。
【0021】この挿入嵌合過程において、嵌合用凸縁部
(3)の先端部は外方に向けて先細り状に成形され、先
端面位置における厚さT3 が嵌合用凹縁部(4)の係合
用突縁部(6)(6)間の隙間間隔T2 よりも小さいも
のに設定されていることにより、嵌合用凸縁部(3)
は、容易に嵌合用凹縁部(4)の凹部(4a)内に挿入さ
れうる。
【0022】そして、この嵌合状態において、係合用突
縁部(6)(6)は、その先端部間の隙間間隔T2 が前
記嵌合用凸縁部(3)の厚さT1 よりも小さいものに設
定されていることにより、嵌合用凸縁部(3)の両面に
弾性的に当接係合され、そのメカニカルフィッティング
作用により、両ワーク(W1 )(W2 )は、その側面部
において互いに接合される。
【0023】なお、必要に応じて、嵌合部にタタキ、締
め付け等によるカシメ加工を施して第3図に示されるよ
うに、カシメ部(7)を形成するようにしてもよい。こ
のようにすることで、同図に示されるように、嵌合用凸
縁部(3)を内方に向けて越えて位置する係合用突縁部
(6)(6)が嵌合用凸縁部(3)の背面側内方に突出
されて強い抜止め状態が得られ、また係合用突縁部
(6)(6)と嵌合用凸縁部(3)との間の食い込み等
も相俟って、かかるメカニカルフィッティング作用によ
り、一層強固な接合状態が得られる。
【0024】なお、本発明では、上記ワーク(W1
(W2 )において係合用突縁部(6)(6)は必須のも
のではない。即ち、嵌合用凸縁部(3)と嵌合用凹縁部
(4)を容易に抜けてしまう態様において嵌合し、その
嵌合状態において嵌合部にカシメ等を施した構造となさ
れてもよい。かかる構造のメカニカルフィッティング作
用によっても強固な接合状態が得られる。また、上記実
施例では曲がり材同士の接合構造を示したが、本発明の
接合構造は、曲がり材と真直材の接合構造等にも適用さ
れうる。
【0025】
【発明の効果】上述の次第で、この発明の金属製ワーク
の側面部同士の接合構造は、接合すべき少なくとも一方
のワークが長さ方向に曲成された曲がり材からなり、こ
の曲がり材からなるワークの曲がり部の外方側面部を他
方のワークの対応部位の側面部に部分的に接合する金属
製ワークの側面部同士の接合構造であって、嵌合用凸縁
部と嵌合用凹縁部との抱き嵌め嵌合と係合用突縁部によ
る当接係止作用とを利用したメカニカルフッイッティン
グによるものであるから、曲がり材によるワークの曲が
り部分における側面部接合構造でありながら十分な接合
強度を確保しつつも、効率的な接合作業を実現すること
ができ、かつ作業の簡素化をも図ることができる。
【0026】しかも、ワークは押出材によるものであ
り、そのため、嵌合用凸縁部や嵌合用凹縁部を有するワ
ークを、これらを有しないワークと同等の製造能率でも
って製造することができ、接合作業を含む製品製造作業
全体の能率向上をも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合前のワークを示す断面斜視図である。
【図2】図(イ)は嵌合のみによるワーク同士の接合状
態を示す平面図、図(ロ)は図(イ)のII−II線断
面図である。
【図3】嵌合部にカシメ加工が施された接合構造を示す
接合部の断面図である。
【図4】ワークの横断面図である。
【図5】曲げ加工装置の断面側面図である。
【図6】フェンスの面格子を示す正面図である。
【符号の説明】
1 、W2 …面格子用の金属製ワーク 3…嵌合用凸縁部 4…嵌合用凹縁部 6…係合用突縁部 7…カシメ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 政雄 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−109535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 39/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合すべき少なくとも一方のワークが
    さ方向に曲成された曲がり材からなり、この曲がり材か
    らなるワークの曲がり部の外方側面部を他方のワークの
    対応部位の側面部に部分的に接合する金属製ワークの側
    面部同士の接合構造であって、 いずれか一方のワークが、その側面部に相対的に薄肉の
    中間連接部を介して、長さ方向に延びる嵌合用凸縁部を
    有する押出材にて構成されると共に、 他方のワークが、その側面部に前記嵌合用凸部を抱持状
    態に嵌合可能な長さ方向に延びる嵌合用凹縁部を有し、
    かつ該凹縁部の凹部の開口部両縁に内方突出状の係合用
    突縁部を有する押出材にて構成され、 両ワークの側面部同士が、嵌合用凸縁部と嵌合用凹縁部
    を密に嵌合し、前記係合用突縁部を前記嵌合用凸縁部
    に当接係合せしめた態様のメカニカルフィッティングに
    より、互いに接合されてなることを特徴とする金属製ワ
    ークの側面部同士の接合構造。
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