JP3179302B2 - 枠体用金属板の接合構造 - Google Patents

枠体用金属板の接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は枠体(枠)を作るために
金属板と金属板とを同一平面で平に接合するための接合
構造に関するものであり、天井に取り付けられるフィル
タの枠や看板の枠、額縁用の枠等の四角い枠を形成した
り、それ以外の三角や丸型の枠を形成するのに適したも
のである。
【0002】
【従来の技術】金属板同士を接合する技術には、溶接、
ボルト締め、リベット止め等多数あるが、例えば図4に
示すようなフィルタAの四角い枠Bを組立てるには主に
溶接が用いられている。この溶接にも各種のものがある
が、前記枠Bの組立てではアルゴン溶接(アルゴンガス
雰囲気中で行なうアーク溶接、或はガス溶接のこと)や
スポット溶接を用いることが多い。アルゴン溶接は図5
に示すように、突合わせた金属板Cと金属板Dの接合部
分Eを溶接棒(図示されていない)で溶接するものであ
る。この溶接では同図に示すように溶接部に盛り上がっ
たビードFが形成される。スポット溶接は図6に示すよ
うに、突合わせた金属板Cと金属板Dの接合部分Eの裏
面に金属片Gをあてがい、この状態で金属板C、Dと金
属片Gとを上下から電極で挟み、圧力を加えて大電流を
通して点(スポット)溶接するものである。この溶接で
は溶接部分Hに僅かにへこみができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のアルゴン溶接、
スポット溶接等の溶接による金属板の接合には下記のよ
うな問題があった。(1)溶接は手作業で行なわれるた
め、製品の生産に時間がかかり、また作業者により製品
にばらつきも発生し易いことから、なかなか大量生産が
難しかった。溶接用のロボットを導入すればこれらの問
題を解決することはできるが、ロボットは非常に高価で
あるためこれを導入できる企業は限られている。(2)
溶接時に発生する熱で金属板が膨張するため、希望通り
の寸法精度で金属板を接合することが難しい。(3)
にアルゴン溶接の場合には、接合部分Eに山のように盛
り上がったビードFが残されるので、盛り上がった部分
を後から削り落さなければならない。また接合した金属
板がヘアライン加工されているものの場合には、ビード
Fを削り落したままではその部分だけヘアライン加工が
なくなって体裁が悪いため、削り後にヘアライン加工を
施して金属板と模様合わせをする必要があり、作業が面
倒である。(4)スポット溶接の場合には溶接部分Hが
へこむので、見映えが悪くなるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、接合作業が簡単で、しか
も接合精度が高い枠体用金属板の接合構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
枠体用金属板の接合構造は図1〜3に示すように、第1
の枠体用金属板1の接合縁2に、凸部3と凹部4を形成
し、第1の枠体用金属板1と接合する第2の枠体用金属
板5の接合縁6に、前記凸部3、凹部4と逆のパターン
で凸部7と凹部8を形成し、両接合縁2、6の凸部3、
凹部4と凸部7、凹部8とを嵌合して圧入することによ
り両枠体用金属板1、5を接合し、その接合部の裏側
に、かしめ用穴15の開いた第3の金属板16をあてが
い、第1、第2の枠体用金属板1、5の接合部の一部を
裏側に押し出して形成した突出部17を金属板16のか
しめ用穴15内に押込み、その突出部17をかしめ用穴
15の外側に折り返してかしめてなるものである。
【0006】本発明のうち請求項2の枠体用金属板の接
合構造は、前記凸部3、7に横幅の広い係止突部10、
11を形成し、同凸部3、7が嵌合する凹部4、8に係
止突部10、11よりも幅の狭い係止部12、13を形
成してなるものである。
【0007】本発明のうち請求項3の枠体用金属板の接
合構造は図3に示すように、互いに嵌合している第1の
枠体用金属板1の凸部3と第2の枠体用金属板5の凸部
7を加圧して外側に押し広げてなるものである。
【0009】
【作用】本発明のうち請求項1の枠体用金属板の接合構
造では、第1の枠体用金属板1の接合縁2に形成した凸
部3、凹部4と、第2の枠体用金属板5の接合縁6に形
成した凸部7、凹部8とを嵌合して圧入するだけで両枠
体用金属板1、5の接合が完了するため、接合が簡単で
ある。また接合部は平である。さらに第1の枠体用金属
板1と第2の枠体用金属板5とが夫々第3の金属板16
にかしめられるため、両枠体用金属板1、5の接合がよ
り強固になると共に、板厚方向へのずれが完全に防止さ
れる。
【0010】本発明のうち請求項2の枠体用金属板の接
合構造では、接合した枠体用金属板1、5が、凸部3、
7に形成された横幅の広い係止突部10、11と、凹部
4、8に形成された係止突部10、11よりも幅の狭い
係止部12、13により係止されるため、接合した枠体
用金属板1、5を接合方向と逆向きに引っ張っても外れ
ない。
【0011】本発明のうち請求項3の枠体用金属板の接
合構造では、接合した枠体用金属板1、5が、凸部3、
7を加圧して外側に押し広げた部分で互いに係止される
ため、両枠体用金属板1、5の接合が強固で外れにくい
ものとなる。
【0013】
【実施例1】図1は本発明の枠体用金属板の接合構造の
第1の実施例を示したものであり、図4と同様のフィル
タを作る場合の例である。この場合、枠20の組立てに
使う厚さ1、2mmの枠体用金属板1、5の接合縁2、
6に、凸部3、凹部4と凸部7、凹部8を形成する。前
記凸部3、凹部4の形状と凸部7、凹部8の形状は互い
に逆のパターンとし、また図3に示すように凸部3、7
には横幅の広い係止突部10、11を形成し、同凸部
3、7が嵌合する凹部4、8には係止突部10、11よ
りも幅の狭い係止部12、13を形成する。
【0014】前記枠体用金属板1に形成する凸部3、凹
部4と、枠体用金属板5に形成する凸部7、凹部8は、
互いを嵌合したときに夫々が隙間なく密着できる様に
し、また嵌合したときに枠体用金属板1、5の角がぴっ
たり合うように形成する位置を定める。なお、枠体用金
属板1、5のへの凸部3、凹部4と凸部7、凹部8の形
成は打ち抜き加工或はワイヤーカット加工により行なう
ことができる。
【0015】このようにして枠体用金属板1、5の接合
縁2、6に凸部3、凹部4と凸部7、凹部8とを形成し
たら、凸部3が凹部8に、凹部4が凸部7に、夫々嵌る
ようにして圧入し嵌合する。この嵌合はハンマーで叩い
て行なったり、プレス機等でプレスして行なうことがで
きる。
【0016】このようにして枠体用金属板1、5を接合
したら、その接合縁2、6を図3(a)に示すようにポ
ンチやハンマー等で叩き、嵌合している金属板1の凸部
3と金属板5の凸部7を加圧して外側に押し広げる。こ
のとき凸部3、凹部4や凸部7、凹部8にバリ等があれ
ばこれを押し潰して平にすることもできる。また接合部
に隙間があればその隙間を金属板1、5の肉を伸ばすこ
とにより埋めることもできる。また金属板1、5の肉を
夫々対向する金属板1、5の方へ伸ばすことにより、金
属板1、5の肉厚方向のずれをなくすこともできる。
【0017】同様のことをフィルタの枠20を組立てる
他の金属板についても行ない、最終的に図4に示すよう
な四角い枠20を組立てる。そしてこの枠20の内側
に、金属製のネット22を取り付けて図4のフィルタを
完成する。
【0018】
【実施例2】図2は本発明の枠体用金属板の接合構造の
第2の実施例を示したものであり、実施例1と同様にフ
ィルタの枠を作る場合の例である。この実施例では実施
例1で作製した枠20の接合部の裏側、即ち枠体用金属
板1、5の接合部の裏側に、かしめ用穴15を開けた第
3の金属板16をあてがい、第1、第2の枠体用金属板
1、5の接合部の一部をポンチ等でかしめ用穴15の内
側に押し出す。そしてこの突出部17を金属板16のか
しめ用穴15内に押込むと共に、その突出部17をかし
め用穴15の外側に折り返してかしめる(バーリング加
工する)。
【0019】このようにして作製した枠20では、枠2
0の縁にできたかしめ用の穴15に同枠20を固定する
ためのボルトやピンを差し込ませたりすることができ、
便利である。
【0020】
【発明の効果】本発明のうち請求項1の枠体用金属板の
接合構造には下記の効果がある。(1) 枠体用金属板1、5の接合縁2、6に形成した凸
部3、凹部4と凸部7、凹部8を互いに圧入して嵌合す
るだけで接合が完了するため、作業性がよく、製品の大
量生産に適している。(2) 凸部3、凹部4と凸部7、凹部8とのかみ合いで
枠体用金属板1、5を接合するため、接合時に位置ずれ
することがない。(3) この接合部分を溶接しても凸部3、凹部4と凸部
7、凹部8とがかみ合っているため寸法が狂わない。(4)金属板1、5が金属板16にかしめられるため、
金属板1、5の接合がより確実なものとなる。 (5)かしめ用の穴15をボルトやピンの取り付け用の
穴として用いることができるので便利である。
【0021】本発明のうち請求項2の枠体用金属板の接
合構造では、接合した枠体用金属板1、5をその接合方
向と逆向きに引っ張っても両者の接合が解除されないの
で安全である。
【0022】本発明のうち請求項の枠体用金属板の接
合構造には下記の効果がある。(1) 凸部3、凹部4や凸部7、凹部8にバリ等があれ
ばこれを押し潰して平にすることができる。(2) 接合部に隙間があればその隙間を金属板1、5の
肉を伸ばすことにより埋めることもできる。(3) 金属板1、5の肉を夫々対向する金属板1、5の
方へ伸ばすことにより、金属板1、5の肉厚方向のずれ
をなくすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枠体用金属板の接合構造の第1の実施
例であり、(a)は接合部分の平面図、(b)は接合部
分のA−A断面図。
【図2】本発明の枠体用金属板の接合構造の第2の実施
例であり、(a)は接合部分の平面図、(b)は接合部
分のA−A断面図。
【図3】(a)は金属板の接合部分を加圧する様子を示
した説明図、(b)は加圧された金属板の肉の伸びの様
子を示した説明図。
【図4】従来からあるフィルタの斜視図。
【図5】従来の枠体用金属板の接合構造の一例を示した
説明図。
【図6】銃らの枠体用金属板の接合構造の他の例を示し
た説明図。
【符号の説明】
1 第1の枠体用金属板 2 第1の枠体用金属板の接合縁 3 第1の枠体用金属板の凸部 4 第1の枠体用金属板の凹部 5 第2の枠体用金属板 6 第2の枠体用金属板の接合縁 7 第2の枠体用金属板の凸部 8 第2の枠体用金属板の凹部 10 第1の枠体用金属板の係止突部 11 第2の枠体用金属板の係止突部 12 第1の枠体用金属板の係止部 13 第2の枠体用金属板の係止部 15 かしめ用穴 16 第3の金属板 17 突出部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−84532(JP,A) 特開 昭48−93561(JP,A) 特開 昭56−154218(JP,A) 特開 昭59−179241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 39/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の枠体用金属板(1)の接合縁(2)
    に、凸部(3)と凹部(4)を形成し、第1の枠体用金
    属板(1)と接合する第2の枠体用金属板(5)の接合
    縁(6)に、前記凸部(3)、凹部(4)と逆のパター
    ンで凸部(7)と凹部(8)を形成し、両接合縁(2)
    (6)の凸部(3)、凹部(4)と凸部(7)、凹部
    (8)とを嵌合して圧入することにより両枠体用金属板
    (1)(5)を接合し、その接合部の裏側に、かしめ用
    穴(15)の開いた第3の金属板(16)をあてがい、
    第1、第2の枠体用金属板(1)(5)の接合部の一部
    を裏側に押し出して形成した突出部(17)を金属板
    (16)のかしめ用穴(15)内に押込み、その突出部
    (17)をかしめ用穴(15)の外側に折り返してかし
    めてなることを特徴とする枠体用金属板の接合構造。
  2. 【請求項2】前記凸部(3)(7)に横幅の広い係止突
    部(10)(11)を形成し、同凸部(3)(7)が嵌
    合する凹部(4)(8)に係止突部(10)(11)よ
    りも幅の狭い係止部(12)(13)を形成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の枠体用金属板の接合構
    造。
  3. 【請求項3】互いに嵌合している第1の枠体用金属板
    (1)の凸部(3)と第2の枠体用金属板(5)の凸部
    (7)を加圧して外側に押し広げてなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の枠体用金属板の接合構
    造。
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