JP2877806B1 - クリップナット - Google Patents

クリップナット

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JP2877806B1
JP2877806B1 JP11414598A JP11414598A JP2877806B1 JP 2877806 B1 JP2877806 B1 JP 2877806B1 JP 11414598 A JP11414598 A JP 11414598A JP 11414598 A JP11414598 A JP 11414598A JP 2877806 B1 JP2877806 B1 JP 2877806B1
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克己 新城
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株式会社松山製作所
岸和田ステンレス株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 ナット本体の頂部にゆるみ止め手段を設けた
ゆるみ止めナットを抵抗溶接によりU形クリップに固着
したクリップナットを提供する。 【解決手段】 金属板を扁平なU字形に折曲して形成さ
れ、相対向する上片部12と下片部13とが折曲部14
により一体的に連設されているU形クリップ11の上片
部12にナットが溶接されているクリップナット10で
あって、前記ナットが六角又は四角のナット本体6の頂
部にゆるみ止め手段7を設けたゆるみ止めナット5であ
り、上片部12に設けるボルト挿通孔15の外周部分
に、ナット本体6の対辺寸法Bより大きく、対角寸法C
より小さい内径Dを有するリング状突起18が設けら
れ、ナット本体6の座面の各隅角部6aがリング状突起
18に抵抗溶接により接合されていることを特徴とす
る。このとき、ナット本体6の各隅角部6aが、リング
状突起18に沈み込んで接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板部材の端縁に差
し込み、該板部材を挟み付けるように装着してナットが
所定位置に保持されるクリップナットに関し、特にゆる
み止めナットがUクリップに溶接されているクリップナ
ットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のクリップナットに関して、実公
平7−40724号公報に記載されたものが知られてい
る。該クリップナットは、図6及び図7に示すように、
金属板を扁平なU字形に折曲して形成され、相対向する
上片部2と下片部3とが折曲部4により一体的に連設さ
れているU形クリップ1の上片部2に、ナット本体6の
頂部にゆるみ止め手段として薄板状の弾性リング体7を
組み付けたゆるみ止めナット5がアーク溶接にて固着さ
れている。図中8は溶接部を示している。弾性リング体
7は、その内周面に径内方向へ突出する複数の弾性爪片
7aを有し、これらの弾性爪片7aは互いに均等な周方
向長さを有すると共に、均等な周方向長さを有する切欠
部7bを介して形成され、ナット本体6をボルトに螺合
する際、各弾性爪片7aが個別にボルトのねじ山の角度
によって湾曲せられ、容易に螺入させることができるも
のでありながら、その弾性復元力がねじ山に作用して確
実なゆるみ止め効果が得られ、また、その弾性力をボル
トのねじ山に均等に作用するため、ねじ山を破損するこ
ともなく、再使用も可能であるというものである。
【0003】上記のような弾性リング体7を備えたゆる
み止めナット5自体は、実公昭46−8496号公報に
記載されていて、上記した実公平7−40724号に係
るクリップナットの出願より20年以上も前から知られ
ており、「Uナット」の商品名で市販されている周知の
ゆるみ止めナットである。
【0004】一方、U形クリップ1の上片部2にナット
本体6を固着する手段として溶接を採用する場合、一般
にはナット本体6の座面に溶接突起を設けたいわゆる溶
接ナットを上片部2に抵抗溶接することが行なわれてい
る。しかし、上記のようにナット本体6の頂部にゆるみ
止め手段として弾性リング体7を組み付けたゆるみ止め
ナット5の場合には、ナット本体6の座面に溶接突起を
設けることが製造上非常に困難であるため、図示のよう
に、ナット本体6の外周部数箇所をアーク溶接して溶接
部8により上片部2に固着しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなア
ーク溶接によりナットをUクリップに固着すると、溶接
コストが高くなるばかりでなく、作業性が悪く、量産性
が低いという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来品の問題点を解決する
ことを目的としてなされたもので、上記のようなゆるみ
止めナットを、ナット本体の座面に溶接突起を設けるこ
となく、抵抗溶接により容易、かつ能率良く、U形クリ
ップに固着できるようにしたクリップナットを提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、金属板を扁平なU字形に折曲して形成さ
れ、相対向する上片部と下片部とが折曲部により一体的
に連設されているU形クリップの前記上片部にナットが
溶接されているクリップナットであって、前記ナットが
六角又は四角のナット本体の頂部にゆるみ止め手段を設
けたゆるみ止めナットであり、前記上片部に設けるボル
ト挿通孔の外周部分に、前記ナット本体の対辺寸法より
大きく、対角寸法より小さい内径を有するリング状突起
が設けられ、前記ナット本体の座面の各隅角部が前記リ
ング状突起に抵抗溶接により接合されていることを特徴
とする。前記ナット本体の前記隅角部が、前記抵抗溶接
により前記リング状突起に沈み込んで接合され、周方向
が前記リング状突起に形成される凹入段部に係止されて
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明による
クリップナット10を示している。該クリップナット1
0は、金属板を扁平なU字形に折曲して形成され、相対
向する上片部12と下片部13とが折曲部14により一
体的に連設されいるU形クリップ11の構成と、該U形
クリップ11の上片部12に、ナット本体6の頂部にゆ
るみ止め手段として薄板状の弾性リング体7を組み付け
たゆるみ止めナット5を溶接した構成は、図6及び図7
に示した従来製品と同一であるが、ゆるみ止めナット5
の溶接構造が異なっている。また、ゆるみ止めナット5
のナット本体6が六角ナットであり、該ナット本体6に
組み付けられる弾性リング体7の構成も同一であるの
で、図面に同一符号を付して、詳細については説明を省
略する。
【0009】次に、本発明におけるゆるみ止めナット5
の溶接構造について説明する。U形クリップ11の上片
部12と下片部13には、それぞれボルト挿通孔15及
び16が対向して開設されるが、下片部13のボルト挿
通孔16の周縁部分を上片部12側へ立ち上げて使用時
における位置決めガイド部17が形成されている。一
方、上片部12のボルト挿通孔15の上面外周部には、
ナット本体6の対辺寸法、すなわち二面幅(B)より大
きく、対角寸法(C)より小さい内径(D)を有するリ
ング状突起18が設けられている。該リング状突起18
は後述する抵抗溶接の溶接突起を形成するため、高い寸
法精度が要求されるが、図示のように、上片部12の下
側から打ち出し、上側に突出する突起部分の寸法をダイ
スなどで規制して加工すると、突起の高さを低く制限し
ても角度がシャープで寸法精度の高いリング状突起18
が得られるので好都合である。なお、位置決めガイド部
17とリング状突起18は、折曲部14を設けてU形ク
リップ11を形成する前に加工することは当然である。
【0010】図5は、U形クリップ11の上片部12に
ゆるみ止めナット5を電気抵抗溶接機により溶接する工
程を示しており、21は上側電極、22は下側電極であ
り、該下側電極22にはニクローム鋼、オーステナイト
鋼などの電気抵抗材料からなる位置決めピン23が突設
されている。先ず、上片部12のボルト挿通孔15を位
置決めピン23に嵌め合わせて下側電極22上に位置決
め支持させる。続いてゆるみ止めナット5を位置決めピ
ン23に嵌め合わせると、ナット本体6がボルト挿通孔
15、したがってリング状突起18と同心状に位置決め
され、リング状突起18に当接して支持させる。このと
き、ナット本体6の座面の隅角部6aのみがリング状突
起18に接触し、対辺部分の座面の大半はリング状突起
18には接触しない。また、位置決めピン23に嵌め合
わせたナット本体6の位置は自由度が360度でいずれ
の向きでも良いので、溶接作業の能率化が図れる。この
状態で上側電極21をナット本体6の頂面に押し付けて
電流を流すと、ナット本体6の座面側六箇所の隅角部6
aがリング状突起18に抵抗溶接され、ゆるみ止めナッ
ト5が上片部12に固着される。このとき、図3及び図
4に良く示されているように、各隅角部6aがリング状
突起18に沈み込んで接合され、その周方向がリング状
突起18に形成された凹入段部19,19に係止される
ので、接合強度が大きく、特に剥離トルクが大幅に増大
する。20は溶融接合部を示している。
【0011】上記の実施例では、ゆるみ止めナット5の
ナット本体6を六角ナットとしたが、四角ナットでもよ
い。この場合には、ナット本体の四箇所の隅角部がリン
グ状突起18に抵抗溶接されることになる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ナット本体の座面に溶接突起を設けることなく、抵抗溶
接によりナット本体をU形クリップに固着することがで
きるので、ナット本体の頂部にゆるみ止め手段を設けた
ゆるみ止めナットをU形クリップに容易、かつ能率良く
固着して、ゆるみ止めナット付きのクリップナットが安
価に量産できる。しかも、前記ナット本体の各隅角部が
前記リング状突起に沈み込んで接合され、周方向が前記
リング状突起に形成される凹入段部に係止されるので、
特に剥離トルクが大きいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリップナットの平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】ナット本体とリング状突起の接合部分を示す拡
大横断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】同ゆるみ止めナットの溶接工程を説明する要部
縦断図である。
【図6】従来のクリップナットの平面図である。
【図7】同正面図である。
【符号の説明】
5 ゆるみ止めナット 6 ナット本体 6a ナット本体の隅角部 7 弾性リング体 7a 弾性爪片 7b 切欠部 10 クリップナット 11 U形クリップ 12 上片部 13 下片部 14 折曲部 15,16 ボルト挿通孔 17 位置決めガイド部 18 リング状突起 19 凹入段部 20 溶融接合部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 37/04 - 37/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を扁平なU字形に折曲して形成さ
    れ、相対向する上片部と下片部とが折曲部により一体的
    に連設されているU形クリップの前記上片部にナットが
    溶接されているクリップナットであって、 前記ナットが六角又は四角のナット本体の頂部にゆるみ
    止め手段を設けたゆるみ止めナットであり、 前記上片部に設けるボルト挿通孔の外周部分に、前記ナ
    ット本体の対辺寸法より大きく、対角寸法より小さい内
    径を有するリング状突起が設けられ、前記ナット本体の
    座面の各隅角部が前記リング状突起に抵抗溶接により接
    合されていることを特徴とするクリップナット。
  2. 【請求項2】 前記ナット本体の前記隅角部が、前記抵
    抗溶接により前記リング状突起に沈み込んで接合され、
    周方向が前記リング状突起に形成される凹入段部に係止
    されていることを特徴とする請求項1記載のクリップナ
    ット。
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