JP3554907B2 - サスペンションメンバの車体取付用ボルト - Google Patents

サスペンションメンバの車体取付用ボルト Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、サスペンションメンバを車体に取り付けるためのボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サスペンションメンバを車体に取り付ける場合、通常、高強度ボルトが用いられるが、高強度ボルトは溶融して固着することが不可能あるいは煩雑(熱処理した高強度ボルトは溶着割れが発生するため予熱溶着が必要)であるため、従来は図16に示すようなセレ−ションボルトAを用いていた。
【0003】
このセレ−ションボルトAは、両端部にねじ部a1、a2を有し、その中間部に鍔部bとセレ−ション部cを有している。取付方法は、先ずサイドメンバBの底面に補強板Cと、次いで溶接可能なプレ−ト部材Dを溶接により固着する。次ぎに、セレ−ションボルトAのセレ−ション部cを、プレ−ト部材Dの嵌合孔内に鍔部bが当接するまで圧入し固定する。
【0004】
そして、セレ−ションボルトAのねじ部a1を車体フロアEに貫通させてナットe1により固定すると共に、サイドメンバBを車体フロアEの下面に溶着する。その後にセレ−ションボルトAのねじ部a2にサスペンションメンバFを取り付け、ナットe2により固定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように高強度のセレ−ションボルトAは直接溶接できないため、溶接可能な材料よりなるプレ−ト部材Dを介して固定されている。しかし、このプレ−ト部材DのサイドメンバBへの取り付けは、サイドメンバBの狭隘なスペ−スにおいて、プレ−ト部材Dの周縁部を補強板Cに溶接することによって行われる。そのため、取付け作業が煩雑となり作業能率の低下を招くと共に、プレ−ト部材Dの取付けの確実性が損なわれるおそれがある。
【0006】
また、プレ−ト部材Dは重量が過大になるので余り厚くできないため、セレ−ションボルトAのセレ−ション部cとの接合面積が小さく、路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力が低下する。そこで、セレ−ションボルトAの端部のねじ部a1を車体フロアEに固定することによって剛性を高める必要がある。しかし、ねじ部a1の固定にはナットe1が必要となり、部品点数の増加を招くことになる。
【0007】
【本発明の目的】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、サイドメンバ内の狭隘なスペ−スでもボルトの溶着を容易に行え、しかも十分なボルトの取付け剛性を確保ができると共に、部品点数を減らして製造コストの削減を図ることができるサスペンションメンバの車体取付用ボルトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、一端側にサスペンションメンバを固定するねじ部を有する締結部材の他端側に、平面寸法が小さく、かつ高さ寸法の大きな溶着部材を結合して形成し、サイドメンバ内の狭隘なスペ−スでもボルトの溶着を容易に行え、しかも溶着部材と締結部材の結合部との結合面積を広くとって路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力を高めることができるボルトである。
【0009】
【実施例1】
図1〜5に締結部材100 と溶着部材200 よりなる実施例を示す。締結部材100 は、軸部101 の一端側にサスペンションメンバを固定するねじ部102 を有し、他端にねじ部102 より大径の係止部103 を有する。また係止部103 のねじ部102 側近傍に、係止部103 より小径でねじ部102 より大径であって、周面にロ−レット加工を施した結合部104 を有している。
【0010】
この締結部材100 は鋼材を冷間加工して一体に形成し、所要の強度を確保できるよう高強度のものを用いる。従って、熱処理およびメッキを施してボルトの強度保証を図る。また、結合部104 はロ−レット加工のほか、多角形断面に形成するなど、その他の形状も採用できる。これらの点に関しては以下の実施例の締結部材も同様とする。
【0011】
溶着部材200 は、図1に示すような二段型の円筒体や、単なる円筒体、あるいは円錐台状体などの種々の外形に形成され、その一端面には被溶着材に面接触する座面201 を有し、この座面201 の他端には頂面202 を有する。また頂面202 と座面201 間を貫通し、締結部材100 のねじ部102 より大径で結合部104 より小径の貫通穴204 を有している。
【0012】
さらに、溶着部材200 の座面201 の周縁部には、部分的に所要数の溶着用突起204 が突設されている。この溶着用突起204 の形成方法は、図3に示すように、座面201 側の端縁部に環状の段差部205 を設け、この段差部205 を部分的に座面201 側にプレスして、溶着用突起204 を座面201 の周縁部から垂設する。
【0013】
この溶着部材200 は鋼材を冷間加工して一体に形成し、溶融させる必要からあまり高強度なもの(例えば8T、9T)は用いず、溶着を確実に行える程度の強度のもの(例えば4T)を使用する。従って、熱処理およびメッキは施さないため、製造コストの低減を図ることができる。この点に関しては以下の実施例の溶着部材も同様とする。
【0014】
なお、溶着用突起は環状に連続的に突設してもよい。また、溶着用突起の下端部に、図示しない溝を所要数設けてもよく、この場合には、溶着用突起と被溶着材との接触面積を減少できるため、初期溶融速度を速くして熱容量を小さくすることができる。
【0015】
また、本実施例は溶着部材の溶着部として溶着用突起を採用したものであるが、溶着用突起を設けずに、溶着部材の座面側周縁部を直接、車体の取付面に溶着してもよい。さらに、車体取付面のボルトの溶着位置に突起を立ち上げ、この突起上に溶着部材の座面を押し付けながら突起を溶融させ、溶着部材を車体取付面に溶着することもできる。これらの点に関しても以下の実施例の溶着用突起において同様とする。
【0016】
上記のように構成された締結部材100 と溶着部材200 は一体に結合される。結合方法は、締結部材100 のねじ部102 側を、溶着部材200 の頂面202 側から貫通穴203 内に挿入し、係止部103 が頂面202 に当接するまで、結合部104 を貫通穴203 内に圧入する。これによって、結合部104 が貫通穴203 の内面に食い込むため、締結部材100 と溶着部材200 とが強固に一体化する。
【0017】
【実施例1の作用】
図5に、上記のように構成したボルトの使用方法の一例を示す。先ずサイドメンバB及び補強板Cのボルト取付孔に軸部101 を挿入し、溶着部材200 の溶着用突起204 を補強板Cの取付面c1に接触させる。次に、その取付面c1と溶着部材200 との間に電気抵抗溶接により電圧を印加すると共に、溶着部材200 を取付面c1に強圧する。これによって、溶着用突起204 と取付面c1との間に大電流が流れるので、それらの接触部が高温となり、溶着用突起204 が溶融して取付面c10 に強固に溶着される(溶着部300 )。
【0018】
従って、締結部材100 は、その結合部104 が貫通穴203 の内面に食い込んで溶着部材200 と強固に一体化しており、さらに溶着部材200 は上記のように取付面c1に強固に溶着されるため、路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力、耐抜き力を十分に確保することができる。加えて、溶着部材200 の高さ寸法を大きくすることによって、結合部104 と貫通穴203 との圧着面積を大きくとることができるため、路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力、耐抜き力をよりいっそう高めることができる。
【0019】
ボルトを溶着した後は、サイドメンバBを車体フロアEの下面に溶着し、ねじ部102 にサスペンションメンバFを取り付け、ナットe2により固定して取付作業を終了する。
【0020】
ところで、従来、溶着用突起を設けたファスナ−として、図17、18に示すような溶着用ナットGがあるが、このナットGは断面が角形であり、その角部g1をねじ穴の軸方向にプレスして、座面g2側に突起g3を押し出し加工するものである。そのため、プレスにより移動する材料が多く、大きなプレス力が必要となり、加工が煩雑となる。また、座面g2の角部が突起g3の加工時に引っ張られるため、座面g2が湾曲してしまい、座面g2と車体取付面c1との間に隙間c2が発生し、溶着力の低下を招くことになる。
【0021】
ところが本発明のボルトの溶着用突起204 は、溶着部材200 に設けた段差部205 のみをプレスすることによって形成できるため、材料の移動量が少なく、プレス力が小さくて済む。従って、溶着用突起204 の加工が容易であり、しかも溶着部材200 の座面201 が湾曲しないため、溶着強度を高めることができる。
【0022】
【実施例2】
図6に、締結部材110 と溶着部材210 よりなる実施例2のボルトを示す。締結部材110 は、軸部111 とその一端側に形成したねじ部112 、他端に形成した周面にロ−レット加工を施した結合部113 、この結合部113 のねじ部112 側近傍に周方向に膨出させて形成した、結合部113 より大径の鍔部114 を有している。
【0023】
溶着部材210 は、車体取付面に面接触する座面211 、この座面211 の鍔部114 に相当する部位に形成した凹部212 、この凹部212 の周縁部に突設した溶着用突起213 、凹部212 と座面211 の他端面間を貫通し、締結部材110 の結合部113 よりも小径の貫通穴214 を有している。
【0024】
締結部材110 と溶着部材210 の結合は、貫通穴214 内に結合部113 を圧入し、鍔部114 を凹部212 に嵌合させて一体に結合する。結合状態においては、鍔部114 の軸部111 側面と座面211 とが同一平面上に位置するよう両者の寸法を予め設定しておく。これによって、耐回転力は結合部113 と貫通穴214 との圧着力により確保でき、耐抜き力は鍔部114 により確保することができる。
【0025】
なお、図示しないが、結合部113 の軸方向の長さを、貫通穴214 の軸方向の長さより長く形成して、圧入後に突出した結合部113 の先端部を、鍔部114 方向に軸方向に加圧し、加圧により形成されたかしめ部と鍔部114 とで溶着部材210 を挟持することによって、よりいっそう強固に一体化を図ることができる。また、前記のようにかしめ結合を行う場合は、結合部113 の周面にロ−レット加工を設けなくても、所要の耐回転力を確保できる場合もある。なお、ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は上記実施例1と同様に行う。
【0026】
【実施例2の作用】
本実施例のボルトは、実施例1の作用に加えて、締結部材110 に一体形成した鍔部114 が直接、車体取付面に接触するため、溶着部材210 の振動等による脱落時や、溶着部材210 の補修作業時などにおいて、一定のボルトの締結力を維持することができ、サスペンションメンバの取付構造に支障を来すことがない。
【0027】
【実施例3】
図7は、締結部材110 と溶着部材220 よりなる実施例3のボルトを示す。締結部材110 は、上記実施例2の図6に示す締結部材110 と同一構造である。溶着部材220 も上記実施例2の図6に示す溶着部材210 とほぼ同一構造であるが、座面221 とその他端の頂面222 間の寸法を、車体フロアE等の上部取付面と補強板Cの取付面c1間の所定の間隔以上に設定した点が異なっている。なお、座面221 と頂面222 間の寸法は、仕様により異なる車体取付面間の寸法の相違に対応できるように、十分な寸法を確保しておくことによって、部品の共通化を図ることができる。
【0028】
また、締結部材110 と溶着部材220 の組付けも、上記実施例2と同様に、貫通穴223 内に結合部113 を圧入し、鍔部114 を凹部224 に嵌合させて一体に組付ける。なお、結合部113 を軸方向に延長し、上記実施例2に記載したようなかしめ構造を採用することができ、この場合には、結合部113 の周面にロ−レット加工を設けなくても、所要の耐回転力を確保できる点も同様である。
【0029】
本実施例のボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は上記実施例1と同様に行う。また、本実施例の場合には、溶着部材220 の頂面222 側も、車体フロアE等の上部取付面と溶着することができる。溶着方法は、車体フロアEの取付孔内に溶着部材220 の頂面222 側を挿入して、その周縁部を溶接することによって行う(溶着部301 )。
【0030】
【実施例3の作用】
本実施例は、上記実施例1、2の作用に加えて、溶着部材220 の頂面222 側も溶着することができる。また、締結部材110 の結合部113 の軸長を長くすれば、溶着部材220 との結合面積をより広くとることができる。よって、ボルトの取付強度がよりいっそう大きくなり、路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力、耐抜き力をさらに高めることができる。
【0031】
【実施例4】
図8〜11に、締結部材120 と溶着部材230 とよりなる実施例4のボルトを示す。締結部材120 は、軸部121 の一端側にねじ部122 を有し、ねじ部122 の他端に結合部123 を有し、かつこの結合部123 の軸部121 側近傍に結合部123 より大径の係止面124 を有している。また、結合部123 の外周面には雄ねじ125 が刻設され、かつかしめ用の切り欠き部126 が所要数刻設されている。
【0032】
溶着部材230 は、車体取付面に面接触する座面231 、その周縁部に設けた溶着用突起232 、座面231 とその他端面間を軸方向に貫通し、内周面に雌ねじを刻設した貫通穴233 を有している。
【0033】
締結部材120 と溶着部材230 との結合方法は、図11に示すように、貫通穴233 内に結合部123 を螺合し、係止面124 に溶着部材230 の座面231 を係止させた後、溶着部材230 の切り欠き部126 に相当する外周面を中心に向けて加圧し、切り欠き部126 内にかしめて一体に結合する。ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は実施例1と同様に行う。
【0034】
なお、溶着部材230 の外周面をかしめる方法の他に、結合部123 を軸方向に延長し、上記実施例2に記載したように、結合部123 の先端部を軸方向にかしめる構造を採用することもでき、また、それらの双方によりのかしめを行うこともできる。また、締結部材120 の係止面124 を設けない構造でもよい。さらに、本実施例のように締結部材に鍔部を設けず係止面124 を設ける構造を、実施例2、3の締結部材として用いることもでき、その反対に本実施例のボルトに、係止面124 の代わりに、実施例2、3のような鍔部と凹部の嵌合構造を設けることもできる。
【0035】
【実施例4の作用】
本実施例は、上記実施例1の作用に加えて、締結部材120 と溶着部材230 を、ねじ構造とかしめにより結合するものであるため、結合力をよりいっそう高めることができる。
【0036】
【実施例5】
図12に、締結部材130 と溶着部材240 よりなる実施例5のボルトを示す。締結部材130 は、軸部131 の一端側にねじ部132 を有し、他端に軸部131 より大径で周面にロ−レット加工を施した結合部133 を有しており、この結合部133 の軸部131 側には座面134 が形成されている。
【0037】
溶着部材240 は、保持部241 と溶着部242 とスペ−サ部243 よりなり、保持部241 の軸心部には、締結部材130 の結合部133 より小径の貫通穴244 が、溶着部242 とスペ−サ部243 には、貫通穴244 より小径の貫通穴245 が開設されている。また、貫通穴244 と貫通穴245 との径の差により、保持部241 の内部には係止面246 が形成される。
【0038】
溶着部242 は保持部241 より大径であり、保持部241 の反対側に車体取付面に面接触する座面247 を有しており、この座面247 の周縁部には上記各実施例と同様に溶着用突起248 を突設してある。また、座面247 と保持部241 の端面間の寸法は面対向する車体取付面間の所定の間隔以上に設定されている。
【0039】
スペ−サ部243 は、溶着部242 の座面247 側に、溶着部242 より小径で、その貫通穴245 内に締結部材130 の軸部131 を貫通させて設けた部材である。なお、このスペ−サ部243 は補助的なものであるため、設けなくてもよい。
【0040】
締結部材130 と溶着部材240 との結合方法は、軸部131 を貫通穴245 に貫通させてねじ部132 をスペ−サ部243 より露出させ、かつ貫通穴244 内に結合部133 を圧入し、さらに結合部133 の座面134 が係止面246 に当接するまで圧入して一体に結合する。なお、結合後に、必要に応じて、保持部241 の端部外周面を中心方向に加圧して、絞り部249 を形成して結合力をさらに強固にすることもできる。また、上記実施例3の溶着部材220 の端部にも、本実施例のような絞り部を形成してもよい。ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は実施例1あるいは3と同様に行う。
【0041】
【実施例5の作用】
本実施例の場合は、上記実施例1及び3の作用に加えて、締結部材130 の軸部131 が、溶着部材240 の溶着部242 あるいは溶着部242 及びスペ−サ部243 に保持されているため、路面の凹凸の応力に対する対抗力、即ち軸振れに対する対向力をよりいっそう向上させることができる。
【0042】
【実施例6】
図13に、締結部材140 と溶着部材250 とよりなる実施例6のボルトを示す。締結部材140 は、軸部141 の一端側にねじ部142 を有し、他端に係止部143 を有し、この係止部143 の軸部141 側近傍に、係止部143 より小径で周面にロ−レット加工を施した結合部144 を有している。
【0043】
溶着部材250 は、保持部251 と溶着部252 とスペ−サ部253 よりなり、保持部251 の軸心部には、締結部材140 の結合部144 及び係止部143 よりも大径の貫通穴254 が、溶着部252 とスペ−サ部253 の軸心部には、締結部材140 の軸部141 よりも大径の貫通穴255 が開設されている。
【0044】
溶着部252 は保持部251 より大径であり、保持部251 の反対側に車体取付面に面接触する座面256 を有しており、この座面256 の周縁部には上記各実施例と同様に溶着用突起257 を突設してある。また、座面256 と保持部251 の端面間の寸法は面対向する車体取付面間の所定の間隔以上に設定されている。
【0045】
スペ−サ部253 は、溶着部252 の座面256 側に、溶着部252 より小径で、その貫通穴255 内に締結部材140 の軸部141 を貫通させて設けた部材である。このスペ−サ部253 は、補助的なものであるため設けなくてもよい。
【0046】
締結部材140 と溶着部材250 との結合方法は、軸部141 を貫通穴255 に貫通させてねじ部142 をスペ−サ部253 より露出させ、かつ貫通穴254 内に結合部144 及び係止部143 を挿入し、保持部251 を外周面から圧縮して圧縮部258 を形成し、貫通穴254 の内面を結合部144 に圧着して一体に結合する。
【0047】
このように結合部144 と保持部251 の圧着力により耐回転力が確保され、また係止部143 が圧縮部258 の内面に係止することによって耐抜き力が確保される。なお、係止部143 は保持部251 の端面より露出させた状態で圧着を行う場合もある。また、締結部材140 の結合部144 の軸部141 側にも係止部143 と同様な係止部をもう一つ設けてもよい。ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は実施例1あるいは3と同様に行う。
【0048】
【実施例6の作用】
本実施例は、上記実施例5の作用に加えて、保持部251 をかしめて結合部144 に圧着するため、よりいっそう溶着部材250 と締結部材140 の結合力を高めることができる。
【0049】
【実施例7】
図14に、締結部材150 と溶着部材260 とよりなる実施例7のボルトを示す。締結部材150 は、軸部151 の一端側にねじ部152 を有し、他端に係止部153 を有し、この係止部153 の軸部151 側近傍に、係止部153 より小径で周面にロ−レット加工を施した結合部154 を有し、この結合部154 とねじ部152 との間に周面にロ−レット加工を施した中間結合部155 を有している。
【0050】
溶着部材260 は、第一保持部261 と、この第一保持部261 より大径の溶着部262 と、この溶着部262 より小径の第二保持部263 とよりなる。第一保持部261 及び第二保持部263 の軸心部には、締結部材150 の結合部154 、中間結合部155 及び係止部153 よりも大径の第一貫通穴264 と第二貫通穴265 がそれぞれ開設されている。なお、第一保持部261 内に締結部材150 の結合部154 が、第二保持部263 内に中間結合部155 が収納できるように両者の間隔が設定されている。
【0051】
溶着部262 は第一保持部261 より大径であり、その軸心部には第一貫通穴264 と第二貫通穴265 間を連通する、締結部材150 の軸部151 よりも大径の貫通穴266 が開設されている。また、第二保持部263 側に車体取付面に面接触する座面267 を有しており、この座面267 の周縁部には上記各実施例と同様に溶着用突起268 を突設してある。また、座面267 と第一保持部261 の端面間の寸法は、面対向する車体取付面間の所定の間隔以上に設定されている。
【0052】
締結部材150 と溶着部材260 との結合方法は、軸部151 を貫通穴266 に貫通させてねじ部152 を第二保持部263 より露出させ、第一貫通穴264 内に結合部154 を挿入し、かつ第二貫通穴265 内に中間結合部155 を挿入する。そして、第一保持部261 と第二保持部263 を外周面から圧縮して圧縮部269a、269bを形成し、第一貫通穴264 と第二貫通穴265 の内面を、結合部154 と中間結合部155 に圧着させて一体に結合する。
【0053】
なお、係止部153 は第一保持部261 の端面より露出させた状態で圧着を行う場合もある。また、締結部材150 の中間結合部155 のねじ部152 側と、結合部154 の軸部151 側のいずれか一方あるいは双方に係止部153 と同様な係止部を設けてもよい。さらに、上記実施例6と同様に、第二保持部263 のねじ部152 側の先端部を圧縮して絞り部を形成してもよい。ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は上記実施例1あるいは3と同様に行う。
【0054】
【実施例7の作用】
本実施例の場合は、上記実施例6の作用に加えて、結合部と保持部が2か所で圧着するため、その圧着力により耐回転力をさらに増強することができる。
【0055】
【実施例8】
図15に、締結部材160 と溶着部材270 よりなる実施例8のボルトを示す。締結部材160 は、上記実施例6の締結部材と同様の構造であるが軸長が短いものでよい。溶着部材270 は、保持部271 と第一溶着部272 と筒状等の第二溶着部273 よりなる。
【0056】
保持部271 の軸心部には、締結部材160 の係止部163 及び結合部164 より大径の収納穴274aが開設されている。第一溶着部272 は保持部271 の一端に設けられ、保持部271 より大径で、かつ保持部271 側に車体取付面に面接触する座面275 を形成し、さらにこの座面275 の周縁部に上記各実施例と同様に溶着用突起276 を有している。
【0057】
第二溶着部273 は、第一溶着部272 の保持部271 の反対側に形成され、第一溶着部272 より小径で、かつ第二溶着部273 の端面と溶着部272 の座面275 間の寸法を面対向する車体取付面間の所定の間隔以上に設定されている。なお、第一溶着部272 に締結部材160 の係止部163 より小径の貫通穴274bを、第二溶着部273 に貫通穴274cを形成してもよい。
【0058】
締結部材160 と溶着部材270 との結合方法は、締結部材160 のねじ部162 側を露出させて、収納穴274a内に係止部163 及び結合部164 を挿入し、保持部271 を外周面から圧縮して圧縮部277 を形成し、収納穴274aの内面を結合部164 に圧着させて一体に結合する。従って、結合部164 と保持部271 の圧着力により耐回転力が確保され、また係止部163 が圧縮部277 の内面に係止することによって耐抜き力が確保される。
【0059】
なお、必要に応じて、保持部271 の端部を外周面から圧縮して、絞り部278 を形成して耐抜き力の増強を図ることができる。また、上記実施例6と同様に、締結部材160 の結合部164 の軸部161 側にも係止部163 と同様な係止部をもう一つ設けてもよい。ボルトの車体取付面への溶着方法及び、サスペンションメンバの締結方法は上記実施例1あるいは3と同様に行う。
【0060】
【実施例8の作用】
本実施例は、上記実施例6の作用に加えて、締結部材160 が溶着部材270 のサスペンションメンバ側に結合されているため、締結部材160 の軸長を短くすることができ、コストの低減が図れる。また、締結部材160 が短いので軸振れが抑えられるため、路面の凹凸の応力に対する対抗力を高めることができる。
【0061】
【本発明の効果】
本発明は以上説明したようになるため、次のような効果を得ることができる。
<イ>溶着部材の平面寸法が小さくて済むため、サイドメンバ内の狭隘なスペ−スでもボルトの溶着を容易に行える。従って、取付作業の能率の向上と、取付けの確実性を確保することができる。
【0062】
<ロ>溶着部材の高さ寸法を大きく形成できるため、溶着部材と締結部材の結合部との結合面積を広くとれる。従って、ボルトの路面の凹凸の応力に対する対抗力および耐回転力を高めることができる。
【0063】
<ハ>十分なボルトの取付け剛性を確保ができるため、従来のようにボルトの端部を車体フロアにナットにより固定する必要がなく、部品点数を減らして製造コストの削減を図ることができる。
【0064】
<ニ>溶着用突起は溶着部材に設けた段差部のみをプレスすることによって形成できるため、材料の移動量が少なく、プレス力が小さくて済む。従って、溶着用突起の加工が容易であり、しかも溶着部材の座面が湾曲しないため、溶着強度を高めることができる。
【0065】
<ホ>締結部材のみのサイズ変更で、多仕様に対応できるため、溶着部材の標準化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のボルトの説明図
【図2】実施例1のボルトの溶着部材の断面図
【図3】実施例1のボルトの溶着部材の側面図
【図4】実施例1のボルトの溶着部材の底面図
【図5】実施例1のボルトの使用方法の説明図
【図6】実施例2のボルトの説明図
【図7】実施例3のボルトの説明図
【図8】実施例4のボルトの説明図
【図9】実施例4のボルトの締結部材の平面図
【図10】実施例4のボルトの締結部材の側面図
【図11】実施例4のボルトの溶着部材及び締結部材の結合部の断面図
【図12】実施例5のボルトの説明図
【図13】実施例6のボルトの説明図
【図14】実施例7のボルトの説明図
【図15】実施例8のボルトの説明図
【図16】従来技術の説明図
【図17】従来技術の説明図
【図18】従来技術の説明図

Claims (3)

  1. 軸部の一端側にサスペンションメンバを固定するねじ部を有し、かつ他端側に車体に溶接される溶着部材を保持する結合部を有する締結部材と、締結部材の結合部を受容する筒状の保持部を有し、かつ締結部材の軸部を受容する貫通穴を有すると共に、車体の取付面に当接する溶着部を有する溶着部材とからなる、サスペンションメンバの車体取付用ボルトにおいて
    前記溶着部材は締結部材より低強度の別部材からなり、
    溶着部材の結合部を締結部材の貫通穴に圧入した後、前記溶着部材の保持部をかしめて溶着部材と締結部材とを結合し
    溶着部材の反保持部側に締結部材の軸部を受容する貫通穴を有するスペ−サ部を溶着部材と一体に形成したことを特徴とする、
    サスペンションメンバの車体取付用ボルト。
  2. 締結部材の結合部とねじ部との間に中間結合部を設け、溶着部材の反保持部側に前記中間結合部を受容する別途の保持部を溶着部材と一体に設け、溶着部材の前記二つの保持部をかしめて溶着部材と締結部材とを結合することを特徴とする、請求項1に記載のサスペンションメンバの車体取付用ボルト。
  3. 軸部の一端側にサスペンションメンバを固定するねじ部を有し、かつ他端側に車体に溶接される溶着部材を保持する結合部を有する締結部材と、締結部材の結合部を受容する筒状の保持部を有し、かつ車体の取付面に当接する溶着部を有する溶着部材とからなる、サスペンションメンバの車体取付用ボルトにおいて、
    前記溶着部材の保持部をかしめて溶着部材と締結部材とを結合し、
    溶着部材の反保持部側に溶着用の筒体を設けたことを特徴とする、
    サスペンションメンバの車体取付用ボルト。
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