JP2772638B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP2772638B2
JP2772638B2 JP62287280A JP28728087A JP2772638B2 JP 2772638 B2 JP2772638 B2 JP 2772638B2 JP 62287280 A JP62287280 A JP 62287280A JP 28728087 A JP28728087 A JP 28728087A JP 2772638 B2 JP2772638 B2 JP 2772638B2
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晋吾 吉見
祐次 後藤
徳正 川島
泉 蔵持
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1236Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
    • B60C11/125Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern arranged at the groove bottom

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、大型ブロックに基づく操縦安定性や耐摩耗
性を損なうことなく、耐ヒールアンドトウ摩耗性能やス
ノートラクション性能を向上する空気入りラジアルタイ
ヤに関する。 〔従来の技術〕 従来、タイヤトレッド面に形成するブロックを大きく
すると、耐摩耗性が向上する反面、スノートラクション
やヒールアンドトウ摩耗性が低下する欠点があることが
知られている。 この欠点を解消するため、ブロックの大きさに比例し
て、該ブロックに形成するサイプの本数を多くしたタイ
ヤがある。たとえば第2図はサイプ2を形成した比較的
大きいブロック1からなる、通常のラジアルタイヤのト
レッドパターンの1例を示す部分平面図であり、第3図
は、第2図のブロック1に2倍の本数のサイプ2を形成
したタイヤのトレッドパターンの1例を示す部分平面図
であるが、第3図に示すように、ブロック表面に設ける
サイプの本数を単に大きくしただけのタイヤの場合、そ
の操縦安定性が悪化する傾向があった。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、大型ブロックに基づく操縦安定性や
耐摩耗性を損なうことなく、耐ヒールアンドトウ摩耗性
能やスノートラクション性能を向上するようにした空気
入りラジアルタイヤを提供することにある。 上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアル
タイヤは、トレッドにタイヤ周方向に延びる複数本の主
溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の副溝を設け、これら
主溝及び副溝によって複数のブロックを分割形成し、該
ブロックのタイヤ周方向の長さをタイヤ周長の1.0〜2.5
%の範囲内にした空気入りラジアルダイヤにおいて、 前記ブロックに断面形状が略矩形の浅溝をタイヤ周方
向を横切る方向に設け、該浅溝の深さを前記主溝の深さ
の10〜20%の範囲内にし、かつその巾を該ブロックの周
方向長さの5〜15%の範囲内にすると共に、該浅溝の溝
底に該浅溝の長手方向に沿って延びるサイプを1本設
け、前記浅溝の深さとサイプの深さとの和を前記主溝の
深さの60%以上にしたことを特徴とするものである。 以下、図面を参照して本発明になる空気入りラジアル
タイヤ(以下、タイヤという)を詳細に説明する。 第1図Aは、本発明のタイヤのトレッドパターンの1
例を示す平面図であり、第1図Bは、第1図Aの○印部
分Mの拡大断面図であり、該トレッド面に設けたブロッ
クの浅溝およびサイプの横断面を示す。図において、1
はブロック、2はサイプ、3は浅溝、4は主溝、5は副
溝、TDWはトレッド巾を示す。 図に示す通り、本発明のタイヤトレッド面には、タイ
ヤ周方向に延びる複数本の主溝4とタイヤ幅方向に延び
る複数本の副溝5が設けられており、これら主溝4及び
副溝5によって複数のブロック1が分割形成されてい
る。ブロック1のタイヤ周方向の長さはタイヤ周長の1.
0〜2.5%の範囲内に設定されている。 上記ブロック1には、断面形状が略矩形の浅溝3がタ
イヤ周方向を横切る方向に設けられている。この浅溝3
の深さは主溝4の深さの10〜20%の範囲内になってお
り、かつその巾がブロック1の周方向長さの5〜15%の
範囲内になっている。また、浅溝3の溝底には、1本の
サイプ2が浅溝3の長手方向と平行に設けられている。
これら浅溝3の深さとサイプ2の深さとの和は主溝4の
深さの60%以上に設定されている。 本発明のタイヤは、耐摩耗性や操縦安定性を向上する
剛性を確保するためにブロック1を大きくしている。そ
のブロック1のタイヤ周方向の長さ(l)としては、少
なくともタイヤ周長の1.0%であることが必要であり、
このような相対的に大きな形状のブロック1とすること
により耐摩耗性や操縦安定性がより良く発揮されるので
ある。このブロック1のタイヤ周方向の長さ(l)の上
限は、あまり長くなると、それと反比例してブロック数
が少なくなり、エッジ数が低減し、スノートラクション
性能が低減するからタイヤ周長の2.5%までを限度にす
る。 本発明の特徴は、上述した大型のブロック1に断面形
状が略矩形の浅溝3をタイヤ周方向を横切るように設
け、さらに浅溝3の溝底に浅溝3の長手方向と平行にサ
イプ2を設けたことにある。この浅溝3のエッジ効果に
よりスノートラクション性能を十分に確保することがで
きる。しかも、矩形断面の浅溝3によってブロック1の
表面を周方向に分断することにより、第1図Bに示すよ
うにヒールアンドトウ摩耗の発生量を低減しながら、良
好な操縦安定性を確保することが可能になる。 すなわち、第4図(a)のようにブロック1にサイプ
2を設けない場合、ブロック1が周方向の全長にわたっ
て斜めに削り取られるようにヒールアンドトウ摩耗を生
じる。これに対して、第4図(b)や第4図(c)のよ
うにブロック1にサイプ2を設けた場合、サイプ2に分
割された小ブロック毎に同じ傾斜のヒールアンドトウ摩
耗が生じるようになる。しかし、小ブロックは全体に比
べて周方向長さが短いから、同じ傾斜の偏摩耗であれば
ブロック前後端のヒールアンドトウ摩耗の発生量は小さ
くなる。ところが、サイプ2の数を多くすると、サイプ
数に反比例してブロック剛性が低下するため操縦安定性
が低下してしまう。 これに対して、本発明のようにブロック1に矩形断面
の浅溝3とこれに連なるサイプ2を設けた場合、ブロッ
ク1は浅溝3に分断されて周方向前後に小ブロックを形
成するから、サイプ2の数を少なくしてもヒールアンド
トウ摩耗量を効果的に小さくすることができる。しか
も、浅溝3は浅く、サイプ数が少ないためブロック剛性
の低下は小さく、操縦安定性を維持することが可能にな
る。 本発明において、該ブロック1に設ける浅溝3の深さ
は主溝4の深さの10〜20%の範囲内であり、かつその巾
が該ブロック1の周方向長さ(l)の5〜15%であるこ
とが重要である。ここで主溝4の深さは、一般的にはタ
イヤサイズ毎に規格で定められている。しかし、通常の
ラジアルタイヤに設けられる主溝の深さの範囲内であれ
ばよく、特に限定されるものではないが、10.0mm〜15.0
mmの範囲内で適宜、選択することがてきる。 浅溝3の深さおよび巾が上記範囲よりも小さい場合
は、耐ヒールアンドトウ摩耗に対して十分な効果を奏さ
ないし、他方上記範囲よりも大きい場合は、操縦安定性
が低下するために好ましくない。 なお、該浅溝3の長さは、特に限定されるものではな
いが、少なくとも該ブロック1の巾(タイヤ周方向を横
切る方向の巾)の少なくとも50%を占める長さにすれば
よい。そして該浅溝3のブロック1における数は、上記
浅溝3の形状や長さにもよるが、通常のラジアルタイヤ
のブロックに設けられるサイプの本数と同じ範囲内、た
とえば1〜3本の範囲内で適宜,選択される。 本発明の該浅溝3の溝底に設けられるサイプ2の長さ
(巾)は、該浅溝3の長さ(巾)と同じかそれ以下であ
り、また、深さは該主溝4および浅溝3の深さにより相
違し、該浅溝3の深さと該サイプ2の深さとの和が主溝
4の深さの60%以上になるように設けられる。浅溝3の
深さとサイプ2の深さとの和が主溝4の深さの60%未満
であると、耐ヒールアンドトウ摩耗性能及びスノートラ
クション性能が低下してしまう。 〔実施例〕 以下、実施例により本発明並びにその効果をさらに具
体的に説明する。 表1に示す7種類の試作タイヤを製作し、これらタイ
ヤの耐ヒールアンドトウ摩耗性能、操縦安定性およびス
ノートラクション性能を評価し、その結果を表1に示し
た。なお、耐ヒールアンドトウ摩耗性能は走行試験後に
偏摩耗量を測定することによって評価し、操縦安定性は
5人のテストドライバーの実車テストによるフィーリン
グ評価の平均値によって評価し、スノートラクション性
能は氷雪路面における牽引力を測定することによって評
価した。各評価結果は従来タイヤを100とする指数で示
した。これら指数値が大きいほど性能が優れている。 この表1から明らかなように、従来タイヤに比べて操
縦安定性を損なうことなく、耐ヒールアンドトウ摩耗性
能とスノートラクション性能を向上することができた。 一方、比較タイヤ1は、浅溝の深さが深過ぎるため操
縦安定性が不十分であった。比較タイヤ2は、浅溝を設
けずに多くのサイプを設けているため操縦安定性が不十
分であった。比較タイヤ3は、浅溝の深さが浅過ぎるた
め耐ヒールアンドトウ摩耗性能が不十分であった。比較
タイヤ4は、浅溝の巾が広過ぎるため操縦安定性が不十
分であった。比較タイヤ5は、浅溝の深さとサイプの深
さとの和が小さ過ぎるため耐ヒールアンドトウ摩耗性能
とスノートラクション性能が不十分であった。 〔発明の効果〕 本発明によれは、ブロックのタイヤ周方向の長さをタ
イヤ周長の1.0〜2.5%の範囲内にした空気入りラジアル
タイヤにおいて、ブロックに断面形状が略矩形の浅溝を
タイヤ周方向を横切る方向に設け、該浅溝の深さを前記
主溝の深さの10〜20%の範囲内にし、かつその巾を該ブ
ロックの周方向長さの5〜15%の範囲内にすると共に、
該浅溝の溝底に該浅溝の長手方向に沿って延びるサイプ
を1本設け、浅溝の深さとサイプの深さとの和を主溝の
深さの60%以上にしたことにより、操縦安定性を損なう
ことなく、耐ヒールアンドトウ摩耗性能およびスノート
ラクション性能を向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】 第1図Aは本発明のタイヤのトレッドパターンの1例を
示す平面図、第1図Bは第1図Aの○印部分Mの拡大断
面図、第2図および第3図はそれぞれ、従来のタイヤの
トレッドパターンの部分平面図、第4図(a)〜(c)
は従来のタイヤにおけるヒールアンドトウ摩耗の発生状
況を示すブロック断面図である。 1……ブロック、2……サイプ、3……浅溝、4……主
溝、5……副溝。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 11/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.トレッドにタイヤ周方向に延びる複数本の主溝とタ
    イヤ幅方向に延びる複数本の副溝を設け、これら主溝及
    び副溝によって複数のブロックを分割形成し、該ブロッ
    クのタイヤ周方向の長さをタイヤ周長の1.0〜2.5%の範
    囲内にした空気入りラジアルタイヤにおいて、 前記ブロックに断面形状が略矩形の浅溝をタイヤ周方向
    を横切る方向に設け、該浅溝の深さを前記主溝の深さの
    10〜20%の範囲内にし、かつその巾を該ブロックの周方
    向長さの5〜15%の範囲内にすると共に、該浅溝の溝底
    に該浅溝の長手方向に沿って延びるサイプを1本設け、
    前記浅溝の深さとサイプの深さとの和を前記主溝の深さ
    の60%以上にした空気入りラジアルタイヤ。
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