JP4547012B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、氷上での駆動・制動性能を向上しうる空気入りタイヤに関する。
摩擦係数が低い氷路での走行性能を高めたスタッドレスタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のタイヤは、トレッド部に形成されたブロックに、サイプと呼ばれる幅が小さい溝が形成される。サイプは、ブロックを柔軟に変形させるとともに、そのエッジで路面を引っ掻くことにより、氷路上での駆動力及び制動力などを向上させる。
特開2007−153275号公報
発明者らは、氷上での駆動・制動性能をさらに向上させるべく種々の実験を重ねたところ、サイプにより区分されたブロック小片の少なくとも一つに、そのブロック踏面とサイプとのコーナ部をサイプ長さの全域に亘って入隅状に切り欠いた凹部を設け、かつ該凹部のタイヤ半径方向の最大深さ及びタイヤ周方向長さを一定の範囲内に限定することが有効であることを知見した。
以上のように、本発明は、氷上での駆動・制動性能をより一層向上しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数本の主溝と該主溝と交わる向きにのびる複数本の横溝とで区分された複数個のブロックを具える空気入りタイヤであって、前記ブロックの少なくとも一つは、該ブロックをタイヤ軸方向に横切ってのびる2本のサイプにより、タイヤ周方向の両外側に形成される外側ブロック小片と、該外側ブロック小片の間に形成される一つの中央ブロック小片とからなる3つのブロック小片に区分され、前記中央ブロック小片は、そのタイヤ周方向の長さが前記外側ブロック小片のタイヤ周方向の長さの0.2〜0.5倍であり、前記各外側ブロック小片は、そのブロック踏面と前記サイプとのコーナ部をサイプ長さの全域に亘って入隅状に切り欠いた凹部を具え、前記凹部は、前記サイプと直角なブロック断面において、タイヤ半径方向の最大深さが、0.5〜1.5mmかつタイヤ周方向の長さが0.5〜1.5mmであり、しかも前記2本のサイプは、それぞれブロック踏面からブロックのタイヤ周方向の両外側に向かってタイヤ半径方向内側へのびていることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記サイプと直角なブロック断面において、前記サイプと前記ブロック踏面との鋭角側の交差角度は75〜88度である請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記各外側ブロック小片のみに前記凹部が設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記外側ブロック小片は、そのタイヤ軸方向の幅が、前記中央ブロック小片に向かって漸増する請求項2又は3に記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記凹部は、前記サイプと直角なブロック断面において、ブロック踏面からタイヤ半径方向内方にのびる縦面と、この縦面の内縁からブロック小片のサイプ側を向く内壁面にのびる横面とを有し、前記横面は、前記サイプ側に向かってタイヤ半径方向内側から外側に傾斜するとともに、該横面と前記内壁面との交差角度が70度以上かつ90度未満である請求項1乃至4の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項6記載の発明は、前記凹部は、前記縦面とブロック踏面との交差角度が70〜90度である請求項5に記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤでは、ブロックの少なくとも一つが、タイヤ軸方向にのびる2本のサイプにより、タイヤ周方向の両外側に形成される外側ブロック小片と、該外側ブロック小片の間に形成される一つの中央ブロック小片とからなる3つのブロック小片に区分される。また、各外側ブロック小片は、そのブロック踏面とサイプとのコーナ部をサイプ長さの全域に亘って入隅状に切り欠いた凹部を具える。このような凹部は、走行時のブロックに作用する駆動又は制動時のせん断力により路面に接地し、ブロックのエッジ成分を増加させる。これにより、氷上での駆動・制動性能がより一層向上する。
なお、凹部は、サイプと直角なブロック断面において、タイヤ半径方向の最大深さ及びタイヤ周方向長さが一定の範囲内に限定される。これにより、凹部は、走行時のブロックの変形により確実に接地できる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部2の展開図、図2はそのA1−A1断面図が示される。
図2に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1(全体不図示)は、スチールコードからなるカーカスcと、そのタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたスチールコードからなるベルト層bとを有する重荷重用のスタッドレスタイヤとして構成される。
前記トレッド部2には、ベルト層bのタイヤ半径方向外側にトレッドゴム2Gが配されている。トレッドゴム2Gには、その表面にタイヤ周方向に連続してのびる複数本の主溝3と、該主溝3と交わる向きにのびる複数本の横溝4とが凹設されている。これにより、トレッド部2には、主溝3と横溝4とにより区分された複数個のブロックBが形成される。
前記主溝3は、排水ないし排雪用に設計された幅の広い溝を意味する。重荷重用タイヤの場合、十分な排水ないし排雪性能を発揮させるために、主溝3の溝幅GWは、例えば5mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは7mm以上が望ましい。他方、主溝3の溝幅GWが大きくなると、トレッド部のパターン剛性が低下するおそれがあるので、好ましくは15mm以下、より好ましくは13mm以下が望ましい。
本実施形態の主溝3は、例えばタイヤ赤道C上をのびる1本のセンター主溝3Aと、その両側に配された一対のショルダー主溝3B、3Bとからなる。これらの各主溝3A及び3Bは、いずれもタイヤ周方向にジグザグ状をなすが、直線状にのびるものでも良い。
また、センター主溝3Aとショルダー主溝3Bとのほぼ中間位置には、タイヤ周方向にジグザグ状で連続してのびる1本のミドル副溝5が、また、ショルダー主溝3Bとトレッド縁2eとのほぼ中間位置にはタイヤ周方向に直線状でのびる1本のショルダー副溝6がそれぞれ形成される。各副溝5及び6は、いずれも主溝3よりも小さい幅及び溝深さで形成される。なお、本実施形態において、ショルダー副溝6は、ミドル副溝5よりも溝幅及び溝深さが小さく形成されている。
前記横溝4は、例えばセンター主溝3Aとショルダー主溝3Bとの間をのびるクラウン横溝4aと、ショルダー主溝3Bとトレッド縁2eとの間をのびるショルダー横溝4bとを含む。クラウン横溝4aは、センター主溝3Aとミドル副溝5との間を横切ってのびる第1のクラウン横溝4a1と、ミドル副溝5とショルダー主溝3Bとの間を横切ってのびる第2のクラウン横溝4a2とを含む。また、ショルダー横溝4bは、ショルダー主溝3Bとショルダー副溝6との間を横切ってのびる第1のショルダー横溝4b1と、トレッド縁2eとショルダー副溝6との間を横切ってのびる第2のショルダー横溝4b2とを含んでいる。
前記ブロックBは、一対のショルダー主溝3B、3Bの間に形成されるクラウンブロックB1と、ショルダー主溝3Bとトレッド縁2eとの間に形成されるショルダーブロックB2とを有する。
前記クラウンブロックB1は、タイヤ赤道Cの両側において、センター主溝3Aとミドル副溝5との間、及びミドル副溝5とショルダー主溝3Bとの間に、それぞれ第1のクラウン横溝4a1又は第2のクラウン横溝4a2により区分される。つまり、一対のショルダー主溝3B、3Bの間には、クラウンブロックB1がタイヤ周方向に並ぶ合計4列のブロック列が形成される。
前記ショルダーブロックB2は、ショルダー主溝3Bとショルダー副溝6との間に第1のショルダー横溝4b1で区分された第1のショルダーブロックB2aと、ショルダー副溝6とトレッド縁2eとの間に第2のショルダー横溝4b2で区分された第2のショルダーブロックB2bとを有する。つまり、ショルダー主溝3Bとトレッド縁2eとの間には、ショルダーブロックB2がタイヤ周方向に並ぶ2列のショルダーブロック列が形成される。
なお、ショルダー副溝6がミドル副溝5よりも溝幅及び溝深さが小さく形成されるので、該ショルダー副溝6を介してタイヤ軸方向で隣り合う2つのショルダーブロックB2は、直進時及び旋回時などの走行時に互いに接触して一体化し、高いタイヤ周方向剛性及び横剛性を発揮しうる。このような観点より、ショルダー副溝6の溝幅は、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下で形成されるのが望ましい。
本実施形態おいて、各クラウンブロックB1には、該ブロックをタイヤ軸方向に横切ってのびる2本のサイプSが設けられる。これにより、各ブロックB1は、3つのブロック小片、即ち、タイヤ周方向の両外側に形成される外側ブロック小片BP1と、該外側ブロック小片BP1に挟まれる一つの中央ブロック小片BP2とに区分される。
複数のサイプSをブロックに隔設することにより、走行時にブロックが柔軟に変形し十分な接地面積が確保される。また、サイプSのエッジによる路面引っ掻き効果により駆動、制動力が高められる。本実施形態のサイプSは、ジグザグ状で形成されるが、ショルダーブロックB2aのように直線状でも良く、さらには波状、V字状又はこれらの組合せなどでも良い。
サイプSの幅(長手方向と直角の幅)Wsは、好ましくは0.5〜1.0mm程度が望ましい。該サイプSの幅Wsが小さすぎると金型による成形が困難になって生産性が低下するおそれがあり、逆に、幅Wsが大きすぎるとブロックの剛性を低下させるおそれがある。また、図3に拡大して示されるように、サイプSの深さWdは、好ましくは5mm以上でかつ横溝4の深さWyの35〜65%程度が望ましい。サイプSの深さWdが小さすぎると、十分なブロックの変形が期待できず、大きすぎるとブロック剛性が低下するおそれがある。なお、この実施形態のサイプSは、ブロック踏面Bsに対して垂直でタイヤ半径方向内側にのびている。
本実施形態において、中央ブロック小片BP2のタイヤ周方向の長さLBcは、外側ブロック小片BP1のタイヤ周方向の長さLBeよりも小、具体的には前記長さLBeの0.2〜0.5倍に設定されている。ここで、前記各長さLBc、LBeは、ブロック踏面Bsにおいて、ブロックBのタイヤ軸方向の最大幅の中間位置を通るタイヤ周方向線上で測定されるものとする(図3は、この位置での断面図である)。また、外側ブロック小片BP1は、そのタイヤ軸方向の幅が、中央ブロック小片BP2に向かって漸増する略台形状で形成される。このようなブロックBは、タイヤ周方向両側の外側ブロック小片BP1の剛性が中央ブロック小片BP2よりも大きくなるため、ヒールアンドトウ摩耗といった偏摩耗の発生を遅らせる点で好ましい。なお、中央ブロック小片BP2のタイヤ軸方向の幅は、外側ブロック小片BP1の最大幅よりも小で形成されている。
また、ブロック小片BPの少なくとも一つには、図3に示されるように、そのブロック踏面BsとサイプSとのコーナ部を、サイプ長さの全域に亘って入隅状に切り欠いた凹部11が形成される。本実施形態では、凹部11が、相対的に剛性の大きい外側ブロック小片BP1側にのみ形成されている。ただし、中央ブロック小片BP2に凹部11が形成されてもよいのは言うまでもない。
図4には、サイプSと直角な断面の部分拡大図を示す。図4に示されるように、入隅状の凹部11は、前記断面において、ブロック踏面Bsからタイヤ半径方向内方にのびる縦面11aと、この縦面11aとは異なる角度でブロック小片BPのサイプS側を向く内壁面Swにのびる横面11bとを有し、かつ、これらの面11a、11bが交差する凹みとして形成される。これにより、外側ブロック小片BP1には、凹部11の両端に鋭な2つのエッジ、即ちブロック踏面Bs側の第1のエッジE1と、ブロック小片の内壁面Sw側の第2のエッジE2とがそれぞれ形成される。
図5には、このような凹部11が形成されたブロックの制動時の状態を示す。制動時のせん断力によるブロックの変形に伴い、タイヤ回転方向Rの先着側の外側ブロック小片BP1では、第1のエッジE1のみならず、内壁面Sw側の第2のエッジE2も路面GLに接地させることができる。なお、図示していないが、駆動時においては、タイヤ回転方向Rの後着側の外側ブロック小片BP1の凹部11に形成された第1、第2のエッジE1、E2をともに路面GLに接地させ、これらで効果的に路面を引っ掻くことができる。
このように、本実施形態の空気入りタイヤでは、凹部11を設けることによってサイプ本数を増加させることなくブロックBのエッジ成分を増加させ得る。これは、ブロック剛性の低下を防ぎつつ、氷上での制動ないし駆動性能をより一層向上させるのに役立つ。
また、スタッドレスタイヤでは、通常、柔らかいトレッドゴム2Gを保護するために、その表面に相対的に硬質なゴムからなり、かつ厚さが小さい(例えば1mm程度)保護皮膜が形成されている。このため、氷路での本来のグリップ性能を発揮させるために、スタッドレスタイヤは、積雪シーズンに先だって車両に装着して、乾燥路面での数百キロメートル程度のならし走行を行い、保護皮膜を摩耗消滅させることが推奨されている。換言すれば、ならし走行をしないと、本来の氷上性能が十分に発揮できないおそれがある。これに対して、本実施形態の空気入りタイヤでは、ならし走行が未完了ゆえに保護皮膜が残存していても、上述の凹部11によるエッジ成分の増加により、氷上での高いグリップ性能を発揮できる。なお、凹部11は、ならし走行等によっていずれ消失するが、そのときは、凹部11の消失と引き換えに柔らかいトレッドゴム2Gが表面に露出するので、氷上での本来の走行性能を発揮できる。
ここで、図4のように、サイプSと直角なブロック断面において、凹部11は、そのタイヤ半径方向の最大深さD1が0.5〜1.5mm、かつ、タイヤ周方向の長さL1が0.5〜1.5mmに設定される必要がある。前記凹部11の最大深さD1又はタイヤ周方向の長さL1が0.5mm未満であると、ブロック踏面Bsの摩耗によって凹部11が早期に消失するおそれがある。逆に、最大深さD1又は長さL1が1.5mmを超えると、ブロックBの変形量が小さい場合などに、第2のエッジE2が路面に接地できないおそれがある。このような観点により、凹部11の前記最大深さD1及び長さL1は、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.9mm以上が望ましく、また好ましくは1.3mm以下、より好ましくは1.1mm以下が望ましい。
また、凹部11は、縦面11aと横面11bとの交差部11cが、面取りのように、円弧状で形成されることが好ましい。これにより、第1、第2のエッジE1、E2がともに接地する際に交差部11cへの応力集中が緩和され、凹部11の亀裂損傷などを防止してその耐久性を向上させる。
また、凹部11は、サイプSと直角なブロック断面において、横面11bがサイプS側に向かってタイヤ半径方向内側から外側に傾斜し、しかも該横面11bと内壁面Swとの交差角度θ2が70度以上かつ90度未満に設定されることが好ましい。これにより、第2のエッジE2が鋭角に形成され、該第2のエッジE2での接地圧が高まり、氷路でより高い摩擦力が発揮される。また、第2のエッジE2は、タイヤ半径方向外側に向けて突出するので、路面への接地性がさらに向上する。なお、前記横面11bと前記内壁面Swとの交差角度θ2が70度未満になると、第2のエッジE2の剛性が低下し、接地時にエッジが十分に立たないおそれがある。
同様の観点より、凹部11は、サイプSと直角なブロック断面において、縦面11aとブロック踏面Bsとの交差角度θ3が70〜90度、より好ましくは70度以上かつ90度未満に設定されることが好ましい。
図6(a)には、本発明の実施形態が示される。この実施形態では、2本のサイプSがそれぞれブロック踏面BsからブロックBのタイヤ周方向の両外側に向かってタイヤ半径方向内側へのびている。このようなサイプSは、外側ブロック小片BP1のタイヤ周方向剛性を低下させる。このため、図6(b)に示されるように、制動時などに外側ブロック小片BP1のタイヤ周方向変形量が大きくなり、図3の態様に比して、第1及び第2のエッジE1、E2が、より確実に路面GLに接地しやすくなり、さらに氷上制動性能などを向上しうる。
なお、前記断面において、サイプSとブロック踏面Bsとの鋭角側の交差角度θ4は、例えば75〜88度に設定されることが好ましい。前記交差角度θ4が75度未満であると、外側ブロック小片BP1のタイヤ周方向剛性が過度に低下するおそれがある。また、交差角度θ4が88度を超えると、サイプSを傾けた効果が十分に得られないおそれがある。このような観点により、サイプSの前記交差角度θ4は、好ましくは78度以上、より好ましくは80度以上が望ましく、また、好ましくは86度以下、より好ましくは85度以下が望ましい。
また、図7(a)、(b)に示されるように、外側ブロック小片BP1及び中央ブロック小片BP2の双方に凹部11が形成されても良い。このような実施形態では、図3に示した態様に比して、同一のサイプ本数でより多くの第2のエッジE2を路面に接地させることができるので、さらに氷上制動性能などを向上しうる。
さらに他の実施形態として、図8に示されるように、ブロックBをタイヤ軸方向に横切ってのびる3本以上(この例では4本)のサイプSが設けられても良い。また、この実施形態では、5つのブロック小片BPのうち、中心に位置するブロック小片BPを除いて、凹部11が形成されている。このように、サイプS及び凹部11を増やすことにより、さらにエッジ成分を増加させることもできる。しかも、各ブロック小片BPのタイヤ周方向長さは、図3の態様に比して小さく設定されるため、夫々のタイヤ周方向変形量を大きくし得る。これにより、凹部11の両側のエッジは、より確実に接地しやすくなり、さらに氷上制動性能などを向上しうる。
なお、氷上性能は、主としてトレッド部2の中央部での摩擦力が重要な役割を果たす。このため、本実施形態では、クラウンブロックB1と第1のショルダーブロックB2aとに凹部11が設けられている。しかし、図9に示されるように、第2のショルダーブロックB2bを、そのタイヤ周方向の略中心をタイヤ軸方向に横切る一本のサイプSにより、2つのブロック小片BPに区分し、それらに、凹部11が形成されても良い。
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の構成を有するサイズ11R22.5の重荷重用スタッドレスタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、それらについて各種の性能等が評価された。各タイヤは、表1に記載のパラメータ以外は同一の仕様とした。
また、各試供タイヤは、8.25×22.5のリムに装着された後、内圧800kPaを充填されて10トン積みの2−D車両の前輪に装着された。そして、定積載荷重状態で以下の評価・測定が行われた。
<新品時及びならし走行後の氷上性能>
新品時及びアスファルト路の約500kmのならし走行後の各状態において、気温−5℃の環境下にあるミラーバーン状の氷路を、雪上性能と同様の制動テストを行った。結果は、比較例1の制動距離を100とする指数であり、数値が大きいほど良好である。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004547012
Figure 0004547012
テストの結果、実施例のタイヤは、新品時の氷上性能を向上していること、ならし走行後においても、本来の氷上性能を発揮しうることが確認できた。
本実施形態の空気入りタイヤ1のトレッド部2の展開図である。 そのトレッド部を拡大して示すA1−A1断面図である。 そのブロックを拡大して示すA2−A2断面図である。 その凹部を拡大して示す部分断面図である。 そのブロックの制動時の状態を表す断面図である。 (a)本発明の実施形態のブロックを示す断面図、(b)そのブロックの制動時の状態を表す断面図である。 (a)他の実施形態のブロックを示す断面図、(b)そのブロックの制動時の状態を表す断面図である。 他の実施形態のブロックを示す断面図である。 第2のショルダーブロックを拡大して示すA3−A3断面図である。 比較例のブロックを示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部
3 主溝
4 横溝
B ブロック
BP ブロック小片
Bs ブロック踏面
S サイプ

Claims (6)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数本の主溝と該主溝と交わる向きにのびる複数本の横溝とで区分された複数個のブロックを具える空気入りタイヤであって、
    前記ブロックの少なくとも一つは、該ブロックをタイヤ軸方向に横切ってのびる2本のサイプにより、タイヤ周方向の両外側に形成される外側ブロック小片と、該外側ブロック小片の間に形成される一つの中央ブロック小片とからなる3つのブロック小片に区分され、
    前記中央ブロック小片は、そのタイヤ周方向の長さが前記外側ブロック小片のタイヤ周方向の長さの0.2〜0.5倍であり、
    前記各外側ブロック小片は、そのブロック踏面と前記サイプとのコーナ部をサイプ長さの全域に亘って入隅状に切り欠いた凹部を具え、
    前記凹部は、前記サイプと直角なブロック断面において、タイヤ半径方向の最大深さが、0.5〜1.5mmかつタイヤ周方向の長さが0.5〜1.5mmであり、しかも
    前記2本のサイプは、それぞれブロック踏面からブロックのタイヤ周方向の両外側に向かってタイヤ半径方向内側へのびていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプと直角なブロック断面において、前記サイプと前記ブロック踏面との鋭角側の交差角度は75〜88度である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記各外側ブロック小片のみに前記凹部が設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記外側ブロック小片は、そのタイヤ軸方向の幅が、前記中央ブロック小片に向かって漸増する請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凹部は、前記サイプと直角なブロック断面において、ブロック踏面からタイヤ半径方向内方にのびる縦面と、この縦面の内縁からブロック小片のサイプ側を向く内壁面にのびる横面とを有し、
    前記横面は、前記サイプ側に向かってタイヤ半径方向内側から外側に傾斜するとともに、該横面と前記内壁面との交差角度が70度以上かつ90度未満である請求項1乃至4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記凹部は、前記縦面とブロック踏面との交差角度が70〜90度である請求項5に記載の空気入りタイヤ。
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