JP7302416B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関する。
従来、ウェット性能及び耐偏摩耗性能を高めるために、陸部に設けられたサイプや縦細溝の配置を改善したタイヤが種々提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開2015-229408号公報
近年では、車両の高性能化に伴い、より優れた耐偏摩耗性能を発揮するタイヤが要求されている。一方、溝の形状によっては、耐偏摩耗性能の向上に伴ってウェット性能が損なわれる場合がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ウェット性能を維持しつつクラウン陸部の耐偏摩耗性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、ショルダー主溝と、前記ショルダー主溝に隣接するクラウン主溝と、前記ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを含み、前記クラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数のクラウン横溝が設けられ、前記クラウン横溝は、トレッド平面視において、タイヤ周方向で第1方向に凸である第1部分と、タイヤ周方向で前記第1方向とは逆向きの第2方向に凸である第2部分とを含み、前記クラウン横溝は、その長さ方向と直交する横断面において、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部から前記外側溝部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含み、前記外側溝部の一方の溝壁は、前記サイプ部の溝壁と連なってタイヤ半径方向に延びている。
本発明のタイヤにおいて、前記第1部分及び前記第2部分は、それぞれ、円弧状に湾曲しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1部分及び前記第2部分の曲率半径は、8~35mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝の前記外側溝部の溝幅は、2.0~3.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝の前記サイプ部の幅は、0.5~1.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.70~0.85倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記外側溝部の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.05~0.10倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン陸部は、前記クラウン横溝に区分された複数のクラウンブロックを含み、前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅よりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウンブロックの前記長さは、前記クラウン陸部の前記幅の0.70~0.90倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン陸部には、タイヤ周方向に延びるクラウン副溝が設けられ、前記クラウン副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有するのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン副溝の溝幅は、2.0~3.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウン副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15~0.30倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤのクラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数のクラウン横溝が設けられている。前記クラウン横溝は、トレッド平面視において、タイヤ周方向で第1方向に凸である第1部分と、タイヤ周方向で前記第1方向とは逆向きの第2方向に凸である第2部分とを含む。前記クラウン横溝は、ウェット走行時、そのエッジによって多方向に摩擦力を発揮し、ウェット性能を維持するのに役立つ。
前記クラウン横溝は、その長さ方向と直交する横断面において、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部から前記外側溝部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含む。
前記クラウン横溝は、前記クラウン陸部に接地圧が作用したとき、前記サイプ部において溝壁同士が接触し、前記クラウン陸部の見かけの剛性を高める。また、前記クラウン横溝は前記第1部分及び前記第2部分を含むため、前記溝壁同士が互いに噛み合うことができ、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向のせん断変形が効果的に抑制される。これにより、クラウン陸部の耐偏摩耗性能が向上する。
一方、前記溝壁同士が噛み合うと、相対的に前記外側溝部が変形し易くなるため、クラウン横溝のエッジに大きな歪が生じ、ひいては前記エッジが摩耗し易くなる。本発明では、前記外側溝部の一方の溝壁が前記サイプ部の溝壁と連なってタイヤ半径方向に延びているため、前記一方の溝壁の変形が抑制される。したがって、前記一方の溝壁によって形成されるエッジの摩耗が抑制される。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 図2のA-A線断面図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。 比較例のクラウン横溝の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、重荷重用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。但し、本発明のタイヤは、このような態様に限定されるものではない。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝が設けられている。各主溝は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。各主溝は、例えば、ジグザグ状又は波状に延びるものでも良い。本実施形態の主溝は、例えば、一対のショルダー主溝3と、これらの間に配されたクラウン主溝4とを含む。ショルダー主溝3は、トレッド端Te側に配されており、クラウン主溝4は、ショルダー主溝3のタイヤ赤道C側に隣接している。
「トレッド端Te」は、空気入りタイヤの場合、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
タイヤ赤道Cからショルダー主溝3の溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1は、例えば、トレッド幅TWの0.20~0.30倍であるのが望ましい。トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端Teまでのタイヤ軸方向の距離である。
クラウン主溝4は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられている。但し、このような態様に限定されるものではなく、クラウン主溝4は、タイヤ赤道Cの各側に1本ずつ設けられるものでも良い。
各主溝の溝幅は、例えば、トレッド幅TWの4~7%であるのが望ましい。各主溝の溝深さは、例えば、10~20mmであるのが望ましい。
本実施形態では、ショルダー主溝3の溝幅W1が、クラウン主溝4の溝幅W2よりも大きい。ショルダー主溝3の溝幅W1は、例えば、クラウン主溝4の溝幅W2の1.05~1.10倍である。このようなショルダー主溝3は、ウェット性能を確保するのに役立つ。
トレッド部2は、上述の主溝が設けられることにより、トレッド端Teを含むショルダー陸部5と、ショルダー陸部5に隣接するクラウン陸部6とが区分されている。ショルダー陸部5は、ショルダー主溝3とトレッド端Teとの間に区分されている。クラウン陸部6は、ショルダー主溝3とクラウン主溝4との間に区分されている。
図2には、クラウン陸部6の拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3は、例えば、トレッド幅TW(図1に示され、以下、同様である。)の0.10~0.25倍である。
クラウン陸部6には、クラウン陸部6を横断する複数のクラウン横溝11が設けられている。クラウン横溝11は、トレッド平面視において、タイヤ周方向で第1方向に凸である第1部分21と、タイヤ周方向で前記第1方向とは逆向きの第2方向に凸である第2部分22とを含む。本実施形態の第1部分21は、クラウン主溝4に連通しており、第2部分22は、ショルダー主溝3に連通している。また、上述の第1部分21及び第2部分22を含むことにより、クラウン横溝11のショルダー主溝3側の端部は、タイヤ軸方向に対して傾斜してショルダー主溝3と連通している。
クラウン横溝11は、ウェット走行時、そのエッジによって多方向に摩擦力を発揮し、ウェット性能を維持するのに役立つ。
図3には、図2のクラウン横溝11のA-A線断面図が示されている。図3に示されるように、クラウン横溝11は、その長さ方向と直交する横断面において、クラウン陸部6の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部12と、外側溝部12から外側溝部12よりも小さい幅でタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部13とを含む。
クラウン横溝11は、クラウン陸部6に接地圧が作用したとき、サイプ部13において溝壁同士が接触し、クラウン陸部6の見かけの剛性を高める。また、クラウン横溝11は第1部分21及び第2部分22を含むため、前記溝壁同士が互いに噛み合うことができ、クラウン陸部6のタイヤ軸方向のせん断変形が効果的に抑制される。これにより、クラウン陸部6の耐偏摩耗性能が向上する。
一方、前記溝壁同士が噛み合うと、相対的に外側溝部12が変形し易くなるため、クラウン横溝11のエッジに大きな歪が生じ、ひいては前記エッジが摩耗し易くなる。本発明では、外側溝部12の一方の溝壁12aがサイプ部13の溝壁13aと連なってタイヤ半径方向に延びているため、前記一方の溝壁12aの変形が抑制される。したがって、前記一方の溝壁12aによって形成されるエッジの摩耗が抑制される。
サイプ部13は、その2つの溝壁がタイヤ半径方向に平行に延びている。サイプ部13の幅は、例えば、1.0mm以下であり、望ましくは0.5~1.0mmである。
外側溝部12の一方の溝壁12aは、サイプ部13の溝壁と一つの平面を構成するように連なっている。これにより、クラウン横溝11の一方の溝壁11aは、クラウン横溝11と直交する横断面においてタイヤ半径方向に平行に直線状に延びている。外側溝部12の他方の溝壁12bは、外側溝部12の底面を介してサイプ部13の溝壁と連なっており、タイヤ半径方向外側に向かって外側溝部12の幅を拡大する向きに傾斜している。これにより、クラウン横溝11の他方の溝壁11bは、サイプ部13ではタイヤ半径方向に平行に延び、外側溝部12ではタイヤ半径方向外側に向かって一方の溝壁11aから離間するように延びている。
クラウン横溝11の深さd1(クラウン陸部6の踏面からサイプ部13の底までの深さ)は、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以上であり、望ましくは0.70~0.85倍である。このようなクラウン横溝11は、偏摩耗を抑制しつつ、高いウェット性能を発揮できる。
外側溝部12の深さd2は、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.25倍以下であり、望ましくは0.05~0.10倍である。このような外側溝部12は、タイヤ使用開始時のウェット性能を確保しつつ、優れた耐偏摩耗性能を長期に亘って発揮できる。
図2に示されるように、クラウン横溝11のタイヤ周方向の振幅量A1(ピークトゥピークの振幅量である)は、例えば、ショルダー主溝3の溝幅W1(図1に示す)よりも小さい。前記振幅量A1は、ショルダー主溝3の溝幅W1の0.60~0.80倍であるのが望ましい。
本実施形態のクラウン横溝11は、例えば、第1部分21と第2部分22とを1つずつ含みんでいる。但し、このような態様に限定されるものではなく、クラウン横溝11は、例えば、第1部分21及び第2部分22を複数含むものでも良い。
第1部分21及び第2部分22は、それぞれ、円弧状に湾曲している。これにより、クラウン横溝11は、S字状に延びている。第1部分21及び第2部分22の曲率半径は、例えば、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3の0.35~0.45倍である。より具体的には、第1部分21及び第2部分22の曲率半径は、8~35mmであり、望ましくは13~17mmである。さらに望ましい態様として、第1部分21と第2部分22とは、互いに同じ曲率半径で構成されている。このようなクラウン横溝11は、ヒールアンドトゥ摩耗を抑制するのに役立つ。
クラウン横溝11の溝幅W7(外側溝部12の溝幅に相当する。)は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.0~3.0mmである。このようなクラウン横溝11は、ウェット性能を確保しつつ、耐偏摩耗性能を高めるのに役立つ。
図1に示されるように、一方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11と、他方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11とは、タイヤ周方向の異なる位置でクラウン主溝4に連通しているのが望ましい。より具体的には、一方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11のタイヤ赤道C側の端部をタイヤ軸方向に平行に他方のクラウン陸部6まで投影した領域が、他方のクラウン陸部6に設けられたクラウン横溝11のタイヤ赤道C側の端部と重複しない。このようなクラウン横溝11の配置は、耐偏摩耗性能をさらに高めるのに役立つ。
図2に示されるように、クラウン陸部6は、複数のクラウン横溝11で区分されたクラウンブロック23を含んでいる。クラウンブロック23のタイヤ周方向の長さL2は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3よりも小さいのが望ましい。具体的には、クラウンブロック23の前記長さL2は、クラウン陸部6の前記幅W3の0.70~0.90倍である。これにより、クラウンブロック23のタイヤ周方向の剛性が最適化され、ヒールアンドトゥ摩耗が効果的に抑制される。
クラウン陸部6は、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁とで区分された第1コーナ部18a及び第2コーナ部18bを含む。第1コーナ部18aは、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁との間の角度が鋭角となるコーナ部である。第2コーナ部18bは、ショルダー主溝3の溝壁とクラウン横溝11の溝壁との間の角度が鈍角となるコーナ部である。望ましい態様として、本実施形態では、第1コーナ部18aが面取りされている。これにより各コーナ部の偏摩耗が抑制される。
本実施形態のクラウン陸部6には、例えば、タイヤ周方向に連続して延びるクラウン副溝10が設けられている。
本実施形態のクラウン副溝10は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。また、クラウン副溝10は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中央部に配されている。具体的には、クラウン副溝10は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の中心位置上に設けられている。
クラウン副溝10は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有している。本実施形態のクラウン副溝10の溝幅W4は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.0~3.0mmである。また、クラウン副溝10は、ショルダー主溝3よりも小さい深さを有している。本実施形態のクラウン副溝10の深さは、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.15~0.30倍である。
図4には、ショルダー陸部5の拡大図が示されている。図4に示されるように、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W6は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3(図2に示す)よりも大きく構成されているのが望ましい。これにより、クラウン陸部6の接地圧が軽減され、クラウン陸部6の耐偏摩耗性能が向上する。また、ショルダー陸部5の幅が大きく構成されることで、走行時のショルダー陸部5の動きが抑制され、ショルダー陸部5の耐偏摩耗性能も向上する。
各陸部の耐偏摩耗性能をさらに向上させるために、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W6は、クラウン陸部6のタイヤ軸方向の幅W3の1.25~1.35倍であるのが望ましい。
本実施形態のショルダー陸部5には、例えば、タイヤ周方向に連続して延びるショルダー副溝15と、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝16とが設けられている。
ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅を有している。本実施形態のショルダー副溝15の溝幅W5は、例えば、4.0mm以下であり、望ましくは2.0~3.0mmである。また、ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3よりも小さい深さを有している。本実施形態のショルダー副溝15の深さは、例えば、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.15~0.30倍である。
ショルダー副溝15は、例えば、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の中央部に配されている。具体的には、ショルダー副溝15は、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の中心位置と少なくとも一部で交わっている。
ショルダー副溝15は、例えば、タイヤ周方向にジグザグ又は波状に延びている。ショルダー副溝15は、ショルダー主溝3側に凸に湾曲した第1湾曲部26と、トレッド端Te側に凸に湾曲した第2湾曲部27とをタイヤ周方向に交互に含んでいる。
ショルダー副溝15のタイヤ軸方向の振幅量A2(ピークトゥピークの振幅量である)は、例えば、クラウン横溝11の振幅量A1(図2に示す)よりも小さい。具体的には、前記振幅量A2は、前記振幅量A1の0.60~0.80倍である。これにより、各陸部の耐偏摩耗性能がさらに高められる。
ショルダー横溝16は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。ショルダー横溝16は、例えば、クラウン横溝11のショルダー主溝3側の端部と同じ向きに傾斜している。ショルダー横溝16のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5~15°である。
ショルダー横溝16の溝幅W8は、例えば、クラウン横溝11の溝幅W7(図2に示す)よりも小さい。また、ショルダー横溝16の溝幅W8は、クラウン副溝10の幅W4及びショルダー副溝15の溝幅W5よりも小さい。具体的には、ショルダー横溝16の溝幅W8は、1.0~1.5mmである。これにより、ショルダー陸部5の剛性が維持され、その偏摩耗が抑制される。
同様の観点から、ショルダー横溝16の深さは、ショルダー主溝3の深さの0.50倍以下であり、望ましくは0.10~0.25倍である。
ショルダー横溝16は、ショルダー副溝15からショルダー主溝3側に延びる第1ショルダー横溝16Aと、ショルダー副溝15からトレッド端Te側に延びる第2ショルダー横溝16Bとを含む。第2ショルダー横溝16Bは、第1ショルダー横溝16Aとはタイヤ周方向の異なる位置でショルダー副溝15と連通している。これにより、耐偏摩耗性能がさらに向上する。
本実施形態の第1ショルダー横溝16Aは、ショルダー副溝15の第1湾曲部26からショルダー主溝3まで延びている。より望ましい態様では、第1ショルダー横溝16Aは、第1湾曲部26のショルダー主溝3側の頂点に連通している。
本実施形態の第2ショルダー横溝16Bは、ショルダー副溝15の第2湾曲部27からトレッド端Teまで延びている。より望ましい態様では、第2ショルダー横溝16Bは、第2湾曲部27のトレッド端Te側の頂点に連通している。
さらに望ましい態様では、第2ショルダー横溝16Bの深さは、第1ショルダー横溝16Aの深さよりも小さい。具体的には、第2ショルダー横溝16Bの深さは、第1ショルダー横溝16Aの深さの0.75~0.95倍である。これにより、ショルダー陸部5のトレッド端Te付近の偏摩耗が抑制される。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ225/70R19.5のタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図5に示される断面形状を有するクラウン横溝aが配されたタイヤが試作された。比較例のクラウン横溝aは、外側溝部bの底面の中央部にサイプ部cが連なっている。これにより、外側溝部bの両側の溝壁は、外側溝部bの底面を介してサイプ部cの溝壁と連なっている。比較例のタイヤは、上述の構成を除き、図1に示されるものと同じパターンを具えている。各テストタイヤのウェット性能及び耐偏摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:19.5×6.00
タイヤ内圧:660kPa
テスト車両:2-D車
タイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
上記テスト車両で、水深2mmの水膜を有するアスファルト路面に65km/hで進入して急制動が実施され、その制動距離が測定された。結果は、前記制動距離の逆数であり、比較例の値を100とする指数で示されている。数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<耐偏摩耗性能>
前記テストタイヤを一定距離走行させたときのクラウン陸部の摩耗の外観が目視により評価された。結果は、比較例の前記外観を100とする評点であり、数値が大きい程、耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1及び2に示される。
Figure 0007302416000001
Figure 0007302416000002
テストの結果、実施例のタイヤは、ウェット性能を維持しつつクラウン陸部の耐偏摩耗性能を向上していることが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 クラウン主溝
6 クラウン陸部
11 クラウン横溝
12 外側溝部
13 サイプ部
21 第1部分
22 第2部分

Claims (12)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、ショルダー主溝と、前記ショルダー主溝に隣接するクラウン主溝と、前記ショルダー主溝と前記クラウン主溝との間に区分されたクラウン陸部とを含み、
    前記クラウン陸部には、前記クラウン陸部を横断する複数のクラウン横溝が設けられ、
    前記クラウン横溝は、トレッド平面視において、タイヤ周方向で第1方向に凸である第1部分と、タイヤ周方向で前記第1方向とは逆向きの第2方向に凸である第2部分とを含み、
    前記クラウン横溝は、その長さ方向と直交する横断面において、前記クラウン陸部の踏面で開口するタイヤ半径方向の外側溝部と、前記外側溝部から前記外側溝部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内側に延びるサイプ部とを含み、
    前記外側溝部の一方の溝壁は、前記サイプ部の溝壁と連なってタイヤ半径方向に延びている、
    タイヤ。
  2. 前記第1部分及び前記第2部分は、それぞれ、円弧状に湾曲している、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記第1部分及び前記第2部分の曲率半径は、8~35mmである、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記クラウン横溝の前記外側溝部の溝幅は、2.0~3.0mmである、請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記クラウン横溝の前記サイプ部の幅は、0.5~1.0mmである、請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記クラウン横溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.70~0.85倍である、請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記外側溝部の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.05~0.10倍である、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記クラウン陸部は、前記クラウン横溝に区分された複数のクラウンブロックを含み、
    前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、前記クラウン陸部のタイヤ軸方向の幅よりも小さい、請求項1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記クラウンブロックの前記長さは、前記クラウン陸部の前記幅の0.70~0.90倍である、請求項8に記載のタイヤ。
  10. 前記クラウン陸部には、タイヤ周方向に延びるクラウン副溝が設けられ、
    前記クラウン副溝は、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有する、請求項1ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 前記クラウン副溝の溝幅は、2.0~3.0mmである、請求項10に記載のタイヤ。
  12. 前記クラウン副溝の深さは、前記ショルダー主溝の深さの0.15~0.30倍である、請求項10又は11に記載のタイヤ。
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