JP3515277B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3515277B2
JP3515277B2 JP11927796A JP11927796A JP3515277B2 JP 3515277 B2 JP3515277 B2 JP 3515277B2 JP 11927796 A JP11927796 A JP 11927796A JP 11927796 A JP11927796 A JP 11927796A JP 3515277 B2 JP3515277 B2 JP 3515277B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0327Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
    • B60C11/033Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern by the void or net-to-gross ratios of the patterns

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに関
し、更に詳しくは、オフロード走破性を実用許容範囲以
上保ちながら、オンロード性能を改善するようにした特
にRV用の空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に使用されるRV用の空気入
りタイヤは、石や砂、泥地等の荒れ地走破性を向上する
ため、オンロード走行用の空気入りタイヤよりも溝面積
比率を大きくした構成になっている。そのため、オンロ
ード走行用の空気入りタイヤよりもブロック剛性が低下
するため、オンロードでの操縦安定性等のオンロード性
能が劣る。しかし、上記のようなRV用の空気入りタイ
ヤは、オンロードで使用されることも多いため、その改
善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オフ
ロード走破性を実用許容範囲以上確保しながら、オンロ
ード性能の改善を図ることが可能なRV用の空気入りタ
イヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、トレッド面にトレッド展開幅Wの10〜15%の
溝幅を有する2本のストレート状溝をタイヤ周方向に延
設すると共に、該ストレート状溝をその溝中心がトレッ
ド展開幅Wを3等分する位置の左右にトレッド展開幅W
の5%内となるようにそれぞれ配置し、前記2本のスト
レート状溝間に位置するトレッド面センター部と該2本
のストレート状溝よりタイヤ外側に位置するトレッド面
両ショルダー部に、少なくともタイヤ幅方向に延びる横
溝をそれぞれタイヤ周方向に所定のピッチで配置し、前
記センター部表面に対する該センター部の溝面積比率を
25〜35%、各ショルダー部表面に対する各ショルダ
ー部の溝面積比率を36〜45%にしたことを特徴とす
る。
【0005】本発明者は、オンロード走行時とオフロー
ド走行時において、タイヤのトレッド面の影響を鋭意研
究した結果、オンロード走行時にはトレッド面のセンタ
ー部が大きく作用し、また、オフロード走行時には両シ
ョルダー部が大きく走行に影響することが判明した。従
って、本発明では、2本のストレート状溝を上記のよう
に配置してトレッド面をセンター部と両ショルダー部に
区分し、オンロード走行時に大きく影響するトレッド面
のセンター部に、その溝面積比率を上記のような範囲に
したオンロード用の溝部を設ける一方、オフロード走行
時に大きく作用する両ショルダー部には、一般のRV用
の溝面積比率以上となる溝部を上記の範囲にして配置す
る構成としたのである。そのため、オンロード走行時の
操縦安定性を改善することができる一方、オフロード走
破性においても実用許容範囲以上確保することが可能に
なる。
【0006】また、トレッド面のセンター部と両ショル
ダー部とを区分する2本のストレート状溝の溝幅を従来
一般に採用されている溝幅よりも大きくしているため、
排水性も良好にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す。トレ
ッド面1には、タイヤ周方向Tに沿って延びる2本のス
トレート状溝2が設けられている。このストレート状溝
2は、その溝中心Oがトレッド展開幅Wを3等分する位
置を中心に、その左右にトレッド展開幅Wの5%内とな
るようにそれぞれ配置され、それら2本のストレート状
溝2により、トレッド面1は、ストレート状溝2間のセ
ンター部1Aと、両ストレート状溝2よりタイヤ外側の
両ショルダー部1Bとに区分されている。ストレート状
溝2の溝幅は、排水性を良好にするため、トレッド展開
幅Wの10〜15%と、一般に用いられる溝幅よりも広
くしている。
【0008】なお、ここでいうストレート状溝2とは、
トレッド面を展開した時に、トレッド表面において、そ
の溝の端から端までが見通すことができる、所謂シース
ルーの状態の溝のことである。従って、多少ジグザグ状
に蛇行した溝であっても、トレッド表面において、溝の
端から端までが見通すことが可能であれば、それはスト
レート状溝に属するものである。
【0009】トレッド面1のセンター部1Aと両ショル
ダー部1Bとには、それぞれタイヤ幅方向に延びる横溝
3A,3Bが、タイヤ周方向に沿って所定のピッチで配
置されている。これらの横溝3A,3Bは、ストレート
状溝2よりも溝幅は狭く形成されているが、その溝深さ
はストレート状溝2と同じになっている。上記各横溝3
Aは、ストレート状溝2間にその両端を該ストレート状
溝2に連通させた蛇行する曲線状に形成されると共に、
タイヤ幅方向に対し同じ方向で傾斜するように配置され
ている。横溝3Aは1本置きに溝幅を狭くした狭溝3A'
に形成され、その狭溝3A'は、ストレート状溝2に連通
する部分、及びタイヤ赤道線CL付近で溝幅が広くなる
ようにしている。
【0010】隣接する前後の各横溝3Aの中央部間に
は、タイヤ周方向Tに沿ってストレート状に延びる副溝
5が設けられている。この副溝5は、タイヤ赤道線CL
を挟んで交互に配置され、これら副溝5と横溝3A、及
びストレート状溝2により多数のブロック4Aがトレッ
ド面1のセンター部1Aに区画形成されている。これら
の各ブロック4Aには、タイヤ幅方向に延びる複数のサ
イプ6が設けられている。ブロック4Aのタイヤ周方向
中央部に両端がストレート状溝2と副溝5とにそれぞれ
連通するサイプ6aが1本配置され、その前後に、一端
のみがストレート状溝2に連通するサイプ6bと副溝
に連通するサイプ6cとがそれぞれ配設されている。
【0011】上記各横溝(ラグ溝)3Bは、前記狭溝3
A'と対面するストレート状溝2の位置からタイヤ外側に
向けてタイヤ展開幅を越えるように延設されると共に、
狭溝3A'とハ字状になるように傾斜して配置され、ま
た、傾斜側を凸とする曲線状に形成されている。各横溝
3Bには、そのストレート状溝2側の中途部から分岐す
る横溝3Bよりも溝幅を狭くしたサブ溝(サブの横溝)
3B'が連設されている。このサブ溝3B'は、横溝3Bの
傾斜側に向けて分岐し、その横溝3Bと傾斜方向を同じ
にしながらタイヤ外側に向けてタイヤ展開幅を越えて延
在し、また、傾斜側を凸とする曲線状に形成されてい
る。
【0012】各横溝3B及びサブ溝3B'は、タイヤ外側
に向けて溝幅を次第に広くするように構成されている。
横溝3Bは、サブ溝3B'よりタイヤ外側に位置する溝幅
がストレート状溝2間に配置された横溝3Aよりも幅広
く形成されている。これにより、砂等の掻出を良好にす
ると共にセルフクリーニング性を高めるようにしてい
る。これら横溝3Bとサブ溝3B'、及びストレート状溝
2により、トレッド面1の両ショルダー部1Bには多数
のブロック4B1,4B2が区画形成されている。
【0013】ストレート状溝2に面する大きい方のブロ
ック4B1には、このブロックを2つに分割する細溝7が
各1本設けられている。この細溝7の内端は、上記横溝
3Aの太い方の溝と対面するようにストレート状溝2に
連通し、外端はサブ溝3B'に連通し、ブロック4B1を2
つのブロック4B11,4B12 に分割している。細溝7の溝
深さは、ストレート状溝2の溝深さよりも浅く、その半
分程度の深さになっている。
【0014】各ブロック4B11,4B12 、及び横溝3Bと
サブ溝3B'により区画されたブロック4B2には、上記細
溝7よりも溝幅を多少大きくした広細溝8がそれぞれ設
けられ、ショルダー部1Bにおける排水性を高めるよう
にしている。各ブロック4B11 には、一端のみがストレ
ート状溝2に連通する広細溝8aが1本形成され、各ブ
ロック4B12 には、そのタイヤ周方向中央部に、タイヤ
内側からタイヤ外側に向けてタイヤ展開幅を越えて延在
し、その内端を溝に連通させずにブロック内に配置させ
た広細溝8bが1本それぞれ配設されている。
【0015】一方、各ブロック4B2には、2本の広細溝
8cが形成されている。この広細溝8cは、そのブロッ
クをタイヤ周方向で略3等分する位置にそれぞれ配置さ
れ、タイヤ内側からタイヤ外側に向けてタイヤ展開幅を
越えて延在し、その内端を溝に連通させずにブロック内
に配置させている。各広細溝8は、タイヤ接地端Eより
もタイヤ内側に位置する部分における溝深さが、上述し
た細溝7よりも浅くなるように構成され、広細溝8を設
けたことによるショルダー部1Bのブロック剛性を大き
く低下させないようにしている。その溝深さは、ストレ
ート状溝2の溝深さの15〜25%になっている。広細
溝8のタイヤ接地端よりもタイヤ外側の溝深さは、上記
細溝7と略同じ深さにしてある。
【0016】広細溝8の溝深さを浅くした溝部の各溝底
には、溝の延在する方向に沿って1本のサイプ9がそれ
ぞれ設けられ、広細溝8の溝深さを浅くしても、排水性
を大きく落とさないようになっている。上記センター部
1に配置した溝部3A,5の溝面積比率は、センター部
1Aの全表面(センター部1Aに位置するトレッド面)
の面積に対し、25〜35%の範囲になっており、従
来、オンロード走行用の空気入りタイヤに用いられる溝
面積比率となるように溝部を配置している。
【0017】一方、各ショルダー部1Bに配置した溝部
3B,3B',7,8の溝面積比率は、各ショルダー部1
Bの全表面(各ショルダー部1Bに位置するトレッド
面)に対し、36〜45%の範囲に設定され、従来の一
般に使用されるRV用の空気入りタイヤの溝面積比率以
上となるように溝部を設けている。このように本発明で
は、2本のストレート状溝2を上記のような位置に配置
して、トレッド面1をセンター部1Aと両ショルダー部
1Bに区分し、そのセンター部1Aに、オンロード走行
用の空気入りタイヤに用いられる溝面積比率となるよう
に溝部を配置することにより、トレッド面センター部1
Aのブロック剛性を従来のRV用の空気入りタイヤより
も高めることができるため、オンロードでの操縦安定性
の改善を図ることができる一方、両ショルダー部1Bに
RV用の空気入りタイヤに用いられる溝面積比率以上と
なる溝部を上記の範囲で配置することにより、砂地や泥
濘地等の荒れ地を走破することができる。
【0018】即ち、本発明者は、オンロード走行時とオ
フロード走行時において、タイヤのトレッド面の影響を
鋭意研究した結果、オンロード走行時にはトレッド面の
センター部が大きく作用し、また、オフロード走行時に
は両ショルダー部が大きく走行に影響することが判明し
た。従って、本発明では、トレッド面のセンター部にオ
ンロード用の溝部を設ける一方、両ショルダー部に一般
のRV用の溝面積比率以上となる溝部を配置する構成と
したのである。そのため、オンロードでの操縦安定性の
改善を図ることができ、しかもオフロード走破性を実用
許容範囲以上確保することができる。
【0019】また、トレッド面1にタイヤ周方向に沿っ
て2本のストレート状溝2を配置すると共に、その溝幅
を従来一般に採用されている溝幅よりも広くしているの
で、良好な排水性も確保することができる。上記センタ
ー部1Aの溝面積比率が25%未満になると、排水性能
が低下し、逆に、35%を越えると、オンロードでの操
縦安定性の改善効果を得ることが難しくなる。
【0020】上記ショルダー部1Bの溝面積比率が36
%未満になると、オフロード走破性が低下し、逆に、4
5%を越えると、オンロードでの旋回性能が低下する。
好ましくは、ショルダー部1Bの溝面積比率を38%以
上にするのがよく、それにより、オフロード走破性を従
来一般に使用されるRV用空気入りタイヤよりも高めな
がら、オンロードでの操縦安定性を改善することができ
る。
【0021】上記ストレート状溝2の溝中心Oがトレッ
ド展開幅Wを3等分する位置の左右にトレッド展開幅W
の5%内の範囲よりタイヤ内側に位置すると、センター
部1Aが占める面積が狭くなるため、オンロード性能を
改善することができない。逆に、タイヤ外側に位置する
と、ショルダー部1Bが占める面積が小さくなるため、
オフロード性能が大きく低下する。
【0022】上記ストレート状溝2の溝幅がトレッド展
開幅Wの10%よりも小さくなると、排水性能が低下
し、逆に15%よりも大きくなると、ブロック剛性に悪
影響を及ぼす。本発明では、上記実施形態において、セ
ンター部1Aに配置した少なくとも横溝3Aの溝深さを
ストレート状溝2の溝深さの75〜85%にするのが好
ましい。このように溝底を底上げすることにより、セン
ター部1Aに形成したブロック4Aの剛性を高めること
ができるため、オンロードでの操縦安定性を一層改善す
ることができると共に、オンロードでの旋回性能も改善
することができる。
【0023】上記実施形態では、トレッド面1のセンタ
ー部1Aにタイヤ周方向Tに沿ってストレート状に延び
る副溝5をタイヤ赤道線CLを挟んで交互に配置した
が、それに代えて、タイヤ赤道線CLに沿ってタイヤ周
方向にストレート状に延びる副溝5を配置してもよい。
また、両ショルダー部1Bには、図1に示すように、タ
イヤ周方向に沿って延びる周方向溝は何ら設けることな
く、タイヤ幅方向に延びる溝部のみを設けるのがよく、
これによりオフロードでの良好なトラクション性を確保
することができる。
【0024】また、本発明では、図2に示すように、ス
トレート状溝2の溝壁(ブロック壁)2aに張り出した
棚部10を設けることができる。この棚部10は、溝底
から延びる2段の階段状に形成され、タイヤ周方向に延
びるストレート状溝2に対し、図1の2点鎖線で示すよ
うに、両側のブロック壁から交互に張り出すように設け
ることができる。このように張り出した棚部10をスト
レート状溝2に沿って交互に配置することにより、棚部
10に面したブロックのエッジ効果を高め、オンロード
走行時におけるトラクション性を高めることができる。
【0025】なお、上記実施形態では、トレッド面1の
センター部1Aに横溝3Aとタイヤ周方向Tに延びる副
溝5を設け、また、ショルダー部1Bには、ラグ溝とし
ての横溝3Bとサブ溝3B'、及び細溝7と広細溝8を配
置したが、2本のストレート状溝2により区分されたセ
ンター部1Aとショルダー部1Bには、少なくともタイ
ヤ幅方向に延びる横溝をそれぞれタイヤ周方向に所定の
ピッチで配置し、溝面積比率を上述したようにすればよ
い。その場合、センター部1Aに配置される横溝よりも
ショルダー部1Bに配置される横溝に溝幅を大きくした
溝部を配置するのが好ましい。
【0026】
【実施例】タイヤサイズを265/70R15 110
Sで共通にし、図3に示すトレッドパターンにおいて、
ショルダー部の溝面積比率を表1のように変えた本発明
タイヤ1〜6と比較タイヤ1,2、及びセンター部及び
ショルダー部の溝面積比率を共に37%にした従来タイ
ヤ1とをそれぞれ作製した。
【0027】なお、図3中、12はトレッド面11に形
成されたタイヤ周方向に延びるストレート状溝、13は
タイヤ幅方向に延びる横溝、14はストレート状溝12
と横溝13により区画形成されたブロックである。上記
溝面積比率の変化は、横溝の溝幅を変えることにより行
っている。各試験タイヤ共に、ストレート状溝の溝幅
は、トレッド展開幅Wの12%、ストレート状溝の溝中
心はトレッド展開幅Wを3等分する位置にそれぞれ配置
されている。また、本発明タイヤ及び比較タイヤのセン
ター部の溝面積比率は30%で一定、本発明タイヤ6
は、本発明タイヤ5において、センター部の横溝の溝底
を底上げしたものであり、その横溝の溝深さは、ストレ
ート状溝の溝深さの80%である。
【0028】これら各試験タイヤをリムサイズ15×7
JJのリムに装着し、空気圧を200kPa にしてパジェ
ロワゴン(三菱自動車製)に取付け、以下に示す測定条
件により、オンロードでの直進操縦安定性と旋回性能、
及びオフロードでのトラクション性の評価試験を行った
ところ、表1に示す結果を得た。 直進操縦安定性 周回路からなるテストコース舗装路面において、テスト
ドライバーによる直進走行時の操縦安定性のフィーリン
グテストを実施し、その結果を従来タイヤ1を100と
する指数値で評価した。この値が大きい程オンロードで
の操縦安定性が優れている。 旋回性能 周回路からなるテストコース舗装路面において、テスト
ドライバーによるフィーリングテストで旋回性能を評価
し、その結果を従来タイヤ1を100とする指数値で示
した。この値が大きい程オンロードでの旋回性能が優れ
ている。 トラクション性 粘土質からなるオフロードコースにおいて、テストドラ
イバーによるフィーリングテストでトラクション性を評
価し、その結果を従来タイヤ1を100とする指数値で
示した。この値が大きい程オフロード走破性が優れてい
る。
【0029】
【表1】
【0030】また、タイヤサイズを上記と同じにし、図
3に示すトレッドパターンにおいて、センター部の溝面
積比率を表2のように変えた本発明タイヤ7〜9と比較
タイヤ3,4、及びセンター部及びショルダー部の溝面
積比率を共に30%(従来のオンロード走行用の空気入
りタイヤの溝面積比率)にした従来タイヤ2とをそれぞ
れ作製した。
【0031】各本発明タイヤと比較タイヤは共にショル
ダー部の溝面積比率を40%にした他(センター部の溝
面積比率を除く)は、上述した本発明タイヤ1〜5の構
成条件と同じである。これら各試験タイヤを上記と同様
にして、オンロードでの直進操縦安定性及びオフロード
でのトラクション性の評価試験を行うと共に、下記に示
す測定条件によりオンロードでの排水性の評価試験を行
ったところ、表2に示す結果を得た。 排水性 水深が平均10mmのウエット路面に突入した際にハイド
ロプレーニング現象が発生するまでの限界速度を測定
し、その結果を従来タイヤ2を100とする指数値で示
した。この値が大きい程排水性が優れている。
【0032】
【表2】
【0033】また、タイヤサイズを上記と同じにし、図
3に示すトレッドパターンにおいて、2本のストレート
状溝の溝中心をトレッド展開幅Wを3等分する位置の左
右に表3のように変えた本発明タイヤ10〜12と比較
タイヤ5,6とをそれぞれ作製した。
【0034】各試験タイヤ共にショルダー部の溝面積比
率を40%にした他(ストレート状溝の溝中心位置を除
く)は、上述した本発明タイヤ1〜5の構成条件と同じ
である。これら各試験タイヤを上記と同様にして、オン
ロードでの直進操縦安定性及びオフロードでのトラクシ
ョン性の評価試験を行ったところ、表3に示す結果を得
た。
【0035】
【表3】
【0036】表1〜3からストレート状溝の溝中心をト
レッド展開幅Wを3等分する位置の左右にトレッド展開
幅Wの5%内となるように配置し、トレッド面のセンタ
ー部の溝面積比率を25〜35%、ショルダー部の溝面
積比率を36〜45%にした本発明タイヤは、オフロー
ド走破性を実用許容範囲以上確保しながら、オンロード
での操縦安定性を図ることができるのが判る。
【0037】また、トレッド面のセンター部に配置した
横溝の溝底を底上げすることにより、操縦安定性を一層
改善することができ、かつ旋回性能の改善も図ることが
できるのが判る。なお、トラクション性は95以上であ
れば、実用上問題がない。また、本発明タイヤ4におい
て、ストレート状溝の溝幅をトレッド展開幅Wに対して
変えた際の排水性能の評価試験を行ったところ、図4に
示す結果を得た。図4から、ストレート状溝の溝幅をト
レッド展開幅Wの10%以上にするのがよいことが判
る。なお、ストレート状溝の溝幅が15%を越えるとブ
ロック剛性が低下して他の走行性能に悪影響を与え、ま
た、15%以上にしても、排水性能の大きな向上は見ら
れないため、ストレート状溝の溝幅をトレッド展開幅W
の10〜15%にしている。
【0038】
【発明の効果】上述のように本発明は、トレッド面にト
レッド展開幅Wの10〜15%の溝幅を有する2本のス
トレート状溝をタイヤ周方向に延設すると共に、該スト
レート状溝をその溝中心がトレッド展開幅Wを3等分す
る位置の左右にトレッド展開幅Wの5%内となるように
それぞれ配置し、前記2本のストレート状溝間に位置す
るトレッド面センター部と該2本のストレート状溝より
タイヤ外側に位置するトレッド面両ショルダー部に、少
なくともタイヤ幅方向に延びる横溝をそれぞれタイヤ周
方向に所定のピッチで配置し、前記センター部表面に対
する該センター部の溝面積比率を25〜35%、各ショ
ルダー部表面に対する各ショルダー部の溝面積比率を3
6〜45%にしたので、オフロード走破性を実用許容範
囲以上確保しながら、オンロード性能の改善を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すトレッド
面の要部展開図である。
【図2】ストレート状溝に設けられる棚部の断面図であ
る。
【図3】実施例で採用したトレッドパターンを示すトレ
ッド面の要部展開図である。
【図4】ストレート状溝の溝幅をトレッド展開幅Wに対
して変えた際の排水性能の評価結果を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1 トレッド面 1A センター部 1B ショルダー部 2 ストレート状
溝 2a 溝壁 3A,3B 横溝
(溝部) 3B' サブ溝(溝部) 4A,4B1,4B2
ブロック 5 副溝(溝部) 7 細溝(溝部) 8 広細溝(溝部) 10 棚部 T タイヤ周方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/03 B60C 11/04 B60C 11/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面にトレッド展開幅Wの10〜
    15%の溝幅を有する2本のストレート状溝をタイヤ周
    方向に延設すると共に、該ストレート状溝をその溝中心
    がトレッド展開幅Wを3等分する位置の左右にトレッド
    展開幅Wの5%内となるようにそれぞれ配置し、前記2
    本のストレート状溝間に位置するトレッド面センター部
    と該2本のストレート状溝よりタイヤ外側に位置するト
    レッド面両ショルダー部に、少なくともタイヤ幅方向に
    延びる横溝をそれぞれタイヤ周方向に所定のピッチで配
    置し、前記センター部表面に対する該センター部の溝面
    積比率を25〜35%、各ショルダー部表面に対する各
    ショルダー部の溝面積比率を36〜45%にした空気入
    りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ショルダー部に配置する溝をタイヤ
    幅方向に延びる溝部のみから構成した請求項1記載の空
    気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記センター部に配置した横溝の溝深さ
    を前記ストレート状溝の溝深さの75〜85%にした請
    求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記ストレート状溝の両溝壁に溝底から
    延びる棚部を設けると共に、該棚部をタイヤ周方向に沿
    って両溝壁に交互に配置した請求項1乃至3記載の空気
    入りタイヤ。
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