JPH1148719A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りタイヤInfo
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- JPH1148719A JPH1148719A JP9212892A JP21289297A JPH1148719A JP H1148719 A JPH1148719 A JP H1148719A JP 9212892 A JP9212892 A JP 9212892A JP 21289297 A JP21289297 A JP 21289297A JP H1148719 A JPH1148719 A JP H1148719A
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- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/13—Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping
- B60C11/1376—Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour
- B60C11/1384—Three dimensional block surfaces departing from the enveloping tread contour with chamfered block corners
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S152/00—Resilient tires and wheels
- Y10S152/03—Slits in threads
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S152/00—Resilient tires and wheels
- Y10S152/902—Non-directional tread pattern having no circumferential rib and having blocks defined by circumferential grooves and transverse grooves
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来タイヤの如くの発生騒音の増加なしに、
耐偏摩耗性能を、摩耗の初期から末期に至るまで有利に
向上させる。 【解決手段】 トレッドセンターＴＣを跨いで位置する
ブロック列３を除く、少なくとも一のブロック列４のブ
ロック５のトレッド端側で、トレッド周方向両端の二隅
部６に、ブロック高さが、それらの隅部の突端７に向か
って次第に減少する面取り表面８を設ける。
耐偏摩耗性能を、摩耗の初期から末期に至るまで有利に
向上させる。 【解決手段】 トレッドセンターＴＣを跨いで位置する
ブロック列３を除く、少なくとも一のブロック列４のブ
ロック５のトレッド端側で、トレッド周方向両端の二隅
部６に、ブロック高さが、それらの隅部の突端７に向か
って次第に減少する面取り表面８を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラック、バス
等の重荷重用車両に用いて、発生騒音の増加なしに、耐
偏摩耗性を改善した重荷重用空気入りタイヤ、なかで
も、ブロックパターンタイヤに関するものである。
等の重荷重用車両に用いて、発生騒音の増加なしに、耐
偏摩耗性を改善した重荷重用空気入りタイヤ、なかで
も、ブロックパターンタイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】重荷重用ブロックパターンタイヤにおい
て、ヒールアンドトゥ摩耗と称される偏摩耗の発生を、
ブロックの踏込側部分の摩耗量を多くする一方で、蹴出
側部分の摩耗量を少なくすることをもって抑制する従来
技術としては、図５に一のブロックを略線斜視図で示す
ように、タイヤの回転軸に直角な断面内でのブロック外
輪郭を、タイヤの外径輪郭よりも小さい曲率半径の円弧
状に形成して、ブロックｂの全体形状を、それの踏入側
Ｓおよび蹴出側Ｒのそれぞれでともに高さが低くなるほ
ぼ蒲鉾形状としたものがある。
て、ヒールアンドトゥ摩耗と称される偏摩耗の発生を、
ブロックの踏込側部分の摩耗量を多くする一方で、蹴出
側部分の摩耗量を少なくすることをもって抑制する従来
技術としては、図５に一のブロックを略線斜視図で示す
ように、タイヤの回転軸に直角な断面内でのブロック外
輪郭を、タイヤの外径輪郭よりも小さい曲率半径の円弧
状に形成して、ブロックｂの全体形状を、それの踏入側
Ｓおよび蹴出側Ｒのそれぞれでともに高さが低くなるほ
ぼ蒲鉾形状としたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来
技術にあっては、ヒールアンドトゥ摩耗の改善は認めら
れるものの、とくには摩耗の中期以降は、蹴出側Ｒの摩
耗量をブロック幅方向に見た場合に、トレッド端側より
トレッドセンター側でその摩耗量が多くなって、摩耗寿
命を通じてヒールアンドトゥ摩耗を効果的に抑制するこ
とが困難であり、しかも、発生騒音に関しては、偏摩耗
対策を講じる以前のタイヤよりも相当悪化することにな
るという問題があった。
技術にあっては、ヒールアンドトゥ摩耗の改善は認めら
れるものの、とくには摩耗の中期以降は、蹴出側Ｒの摩
耗量をブロック幅方向に見た場合に、トレッド端側より
トレッドセンター側でその摩耗量が多くなって、摩耗寿
命を通じてヒールアンドトゥ摩耗を効果的に抑制するこ
とが困難であり、しかも、発生騒音に関しては、偏摩耗
対策を講じる以前のタイヤよりも相当悪化することにな
るという問題があった。
【０００４】これはすなわち、偏摩耗対策前には、ブロ
ックの踏込側部分が線状に接地していたのに対し、対策
後には、それが面をもって接地するに至ったことに起因
するものである。
ックの踏込側部分が線状に接地していたのに対し、対策
後には、それが面をもって接地するに至ったことに起因
するものである。
【０００５】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、従来タイヤ
の如くの発生騒音の増加なしに、耐偏摩耗性能を摩耗の
初期から末期に至るまで有利に向上させた重荷重用空気
入りタイヤを提供するにある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、従来タイヤ
の如くの発生騒音の増加なしに、耐偏摩耗性能を摩耗の
初期から末期に至るまで有利に向上させた重荷重用空気
入りタイヤを提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の重荷重用空気
入りタイヤは、トレッド周方向に連続して延びる周方向
溝と、傾向的にトレッド幅方向に延びて周方向溝に開口
する複数本の幅方向溝とで区画されたブロック列を具え
るものにおいて、トレッドセンターを跨いで位置するブ
ロック列を除く、少なくとも一のブロック列のブロック
のトレッド端側で、トレッド周方向両端の二隅部に、ブ
ロックの高さが、それらの隅部の突端に向かって次第に
減少する面取り表面を設けたことを特徴とするものであ
る。
入りタイヤは、トレッド周方向に連続して延びる周方向
溝と、傾向的にトレッド幅方向に延びて周方向溝に開口
する複数本の幅方向溝とで区画されたブロック列を具え
るものにおいて、トレッドセンターを跨いで位置するブ
ロック列を除く、少なくとも一のブロック列のブロック
のトレッド端側で、トレッド周方向両端の二隅部に、ブ
ロックの高さが、それらの隅部の突端に向かって次第に
減少する面取り表面を設けたことを特徴とするものであ
る。
【０００７】なおここで、トレッドセンターを跨いで位
置するブロック列とは、ブロック列のブロックの相当部
分、たとえば半分近くがトレッドセンターを隔てて位置
することとなるブロック列をいうものとし、ブロックの
わずかな部分がトレッドセンターを越えて位置すること
となるブロック列はそれには含まないものとする。
置するブロック列とは、ブロック列のブロックの相当部
分、たとえば半分近くがトレッドセンターを隔てて位置
することとなるブロック列をいうものとし、ブロックの
わずかな部分がトレッドセンターを越えて位置すること
となるブロック列はそれには含まないものとする。
【０００８】またここで、面取り表面は、傾斜平坦面と
することの他、上方に幾分凸となる曲面とすることも可
能である。
することの他、上方に幾分凸となる曲面とすることも可
能である。
【０００９】この空気入りタイヤでは、ブロックのトレ
ッド端側部分で、それの踏込側に設けた面取り表面によ
り、踏込側を滑り易くして、それを蹴出側と同様に滑ら
せることで、ヒールアンドトゥ摩耗の発生を有利に抑制
でき、この一方で、ブロックのトレッドセンター側で
は、面取り領域を次第に減少させることで、接地圧を相
対的に高め、滑りを発生し難くして、トレッドセンター
側でのブロック部分の摩耗を有効に抑制できるので、結
果として、ブロックの全体を、それの摩耗の初期から末
期に至るまで、バランスよく摩耗させることができる。
ッド端側部分で、それの踏込側に設けた面取り表面によ
り、踏込側を滑り易くして、それを蹴出側と同様に滑ら
せることで、ヒールアンドトゥ摩耗の発生を有利に抑制
でき、この一方で、ブロックのトレッドセンター側で
は、面取り領域を次第に減少させることで、接地圧を相
対的に高め、滑りを発生し難くして、トレッドセンター
側でのブロック部分の摩耗を有効に抑制できるので、結
果として、ブロックの全体を、それの摩耗の初期から末
期に至るまで、バランスよく摩耗させることができる。
【００１０】しかも、この空気入りタイヤでは、ブロッ
クのトレッド端側の二隅部だけに面取り表面を設け、こ
れによって、ブロックの踏込側の接地形態を、とくには
トレッド端側部分においてほぼ線状とすることにより、
発生騒音を、従来技術に比して大きく低減させることが
できる。
クのトレッド端側の二隅部だけに面取り表面を設け、こ
れによって、ブロックの踏込側の接地形態を、とくには
トレッド端側部分においてほぼ線状とすることにより、
発生騒音を、従来技術に比して大きく低減させることが
できる。
【００１１】このような空気入りタイヤにおいてより好
ましくは、ブロックの、トレッド端側辺縁上での面取り
長さ、すなわち、面取り表面の形成長さを、前記各突端
からトレッド周方向に測って、両突端のトレッド周方向
長さの０．３〜０．５倍の範囲内とする。
ましくは、ブロックの、トレッド端側辺縁上での面取り
長さ、すなわち、面取り表面の形成長さを、前記各突端
からトレッド周方向に測って、両突端のトレッド周方向
長さの０．３〜０．５倍の範囲内とする。
【００１２】そしてまた好ましくは、ブロックの、それ
ぞれのトレッド幅方向辺縁上での面取り長さを、前記各
突端からトレッド幅方向に測って、その突端と、ブロッ
クのトレッドセンター側で、トレッド周方向の両端に位
置する突端との間のトレッド幅方向長さの０．２〜０．
８倍の範囲内とする。
ぞれのトレッド幅方向辺縁上での面取り長さを、前記各
突端からトレッド幅方向に測って、その突端と、ブロッ
クのトレッドセンター側で、トレッド周方向の両端に位
置する突端との間のトレッド幅方向長さの０．２〜０．
８倍の範囲内とする。
【００１３】ここで、トレッド端側辺縁上での、各突端
からの面取り長さを０．３〜０．５倍の範囲とする前者
の場合には、踏込側での滑りをより十分に確保して、耐
偏摩耗性能をより有効に向上させることができる。すな
わち、それが０．３倍未満では、面取り領域が小さくな
りすぎて、偏摩耗に対する改善効果が少なく、それが
０．５倍を越えると、それぞれの突端からの面取り領域
が相互に重なり合うことになって、面取り表面を設ける
ことの実効が低下する。
からの面取り長さを０．３〜０．５倍の範囲とする前者
の場合には、踏込側での滑りをより十分に確保して、耐
偏摩耗性能をより有効に向上させることができる。すな
わち、それが０．３倍未満では、面取り領域が小さくな
りすぎて、偏摩耗に対する改善効果が少なく、それが
０．５倍を越えると、それぞれの突端からの面取り領域
が相互に重なり合うことになって、面取り表面を設ける
ことの実効が低下する。
【００１４】そしてまた、それぞれのトレッド幅方向辺
縁上での、各突端からの面取り長さを０．２〜０．８倍
の範囲とする後者の場合には、踏込側の滑りを十分に確
保しつつ、発生騒音の増大を防止することができる。つ
まり、面取り長さが０．２倍未満では、面取り領域が小
さすぎて、偏摩耗の発生を所期したほどには低減させる
ことができず、それが０．８倍を越えると、面取り領域
が大きくなりすぎて、発生騒音の増大が不可避となる。
縁上での、各突端からの面取り長さを０．２〜０．８倍
の範囲とする後者の場合には、踏込側の滑りを十分に確
保しつつ、発生騒音の増大を防止することができる。つ
まり、面取り長さが０．２倍未満では、面取り領域が小
さすぎて、偏摩耗の発生を所期したほどには低減させる
ことができず、それが０．８倍を越えると、面取り領域
が大きくなりすぎて、発生騒音の増大が不可避となる。
【００１５】かかる空気入りタイヤにおいてより好まし
くは、面取り表面におけるブロック高さの減少量を０．
５〜３．０ｍｍの範囲とし、これによって、ブロックの
踏込側での滑りをより一層十分ならしめる。これは、高
さ減少量が０．５ｍｍ未満では、ブロックの踏込側に滑
り易さをもたらすことが困難である一方、それが３．０
ｍｍを越えると、ブロック体積の減少量が多くなりす
ぎ、偏摩耗の改良効果を見込んでも、タイヤの総寿命の
観点からは、不利となってしまう事が有る。
くは、面取り表面におけるブロック高さの減少量を０．
５〜３．０ｍｍの範囲とし、これによって、ブロックの
踏込側での滑りをより一層十分ならしめる。これは、高
さ減少量が０．５ｍｍ未満では、ブロックの踏込側に滑
り易さをもたらすことが困難である一方、それが３．０
ｍｍを越えると、ブロック体積の減少量が多くなりす
ぎ、偏摩耗の改良効果を見込んでも、タイヤの総寿命の
観点からは、不利となってしまう事が有る。
【００１６】さらに好ましくは、ブロックの、高さの最
も高い部分に、前記幅方向溝とほぼ平行に延びる、他の
溝に比して、深さも幅もはるかに小さい細溝を設け、こ
の細溝それ自身およびそれの溝縁によって、排水機能お
よび水膜切断機能を高めて、タイヤのウェット性能の一
層の向上をもたらす。
も高い部分に、前記幅方向溝とほぼ平行に延びる、他の
溝に比して、深さも幅もはるかに小さい細溝を設け、こ
の細溝それ自身およびそれの溝縁によって、排水機能お
よび水膜切断機能を高めて、タイヤのウェット性能の一
層の向上をもたらす。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図１は、この発明
の一の実施形態を複数個のブロックについて示す略線斜
視図である。
面に示すところに基づいて説明する。図１は、この発明
の一の実施形態を複数個のブロックについて示す略線斜
視図である。
【００１８】ここでは、トレッド部に、トレッド周方向
に直線状もしくはジグザグ状に連続して延びる周方向溝
１を設けるとともに、傾向的にトレッド幅方向に延びて
周方向溝１に開口する複数本の幅方向溝２を設けること
によって、そのトレッド部に、複数列のブロック列３，
４を区画し、これらのブロック列３，４のうち、トレッ
ドセンターＴＣを跨いで位置するブロック列３を除く二
列のブロック列４において、各ブロック５のトレッド端
側で、トレッド周方向両端の二隅部６に、ブロック５の
高さが、それらの隅部６の突端７に向かって次第に減少
する面取り表面８を設ける。ここでこの面取り表面８
は、傾斜平坦面とすることの他、上方へ凸となる曲面と
することもできる。
に直線状もしくはジグザグ状に連続して延びる周方向溝
１を設けるとともに、傾向的にトレッド幅方向に延びて
周方向溝１に開口する複数本の幅方向溝２を設けること
によって、そのトレッド部に、複数列のブロック列３，
４を区画し、これらのブロック列３，４のうち、トレッ
ドセンターＴＣを跨いで位置するブロック列３を除く二
列のブロック列４において、各ブロック５のトレッド端
側で、トレッド周方向両端の二隅部６に、ブロック５の
高さが、それらの隅部６の突端７に向かって次第に減少
する面取り表面８を設ける。ここでこの面取り表面８
は、傾斜平坦面とすることの他、上方へ凸となる曲面と
することもできる。
【００１９】また、このような面取り表面８の形成領域
は、好ましくは、図２に一のブロック５について例示す
るように、トレッド端側辺縁上での面取り長さｂを、各
突端７からトレッド周方向に測って、両突端７のトレッ
ド周方向長さｄの０．３〜０．５倍の範囲内のものと
し、より好ましくは、それぞれのトレッド幅方向辺縁上
での面取り長さｃを、各突端７からトレッド幅方向に測
って、その突端７と、ブロック５のトレッドセンター側
でトレッド周方向の両端に位置する突端９との間のトレ
ッド幅方向長さｗの０．２〜０．８倍の範囲内として、
それらの両面取り長さｂ，ｃの終端位置を、直線状に、
または、隅部６の内側もしくは外側に凸となる曲線状に
相互連結した線分等より突端側の領域とする。図３は、
これらのことを、面取り表面８の形成領域に斜線を施し
て例示する略線平面図であり、面取り表面８を、図３
（ｂ）に示すように、隅部の外側へ凸となる形状とし
て、それの形成領域を十分大ならしめた場合には、発生
騒音を有効に低減してなお、耐偏摩耗性能の一層の向上
が可能となる。
は、好ましくは、図２に一のブロック５について例示す
るように、トレッド端側辺縁上での面取り長さｂを、各
突端７からトレッド周方向に測って、両突端７のトレッ
ド周方向長さｄの０．３〜０．５倍の範囲内のものと
し、より好ましくは、それぞれのトレッド幅方向辺縁上
での面取り長さｃを、各突端７からトレッド幅方向に測
って、その突端７と、ブロック５のトレッドセンター側
でトレッド周方向の両端に位置する突端９との間のトレ
ッド幅方向長さｗの０．２〜０．８倍の範囲内として、
それらの両面取り長さｂ，ｃの終端位置を、直線状に、
または、隅部６の内側もしくは外側に凸となる曲線状に
相互連結した線分等より突端側の領域とする。図３は、
これらのことを、面取り表面８の形成領域に斜線を施し
て例示する略線平面図であり、面取り表面８を、図３
（ｂ）に示すように、隅部の外側へ凸となる形状とし
て、それの形成領域を十分大ならしめた場合には、発生
騒音を有効に低減してなお、耐偏摩耗性能の一層の向上
が可能となる。
【００２０】そして、面取り表面８においてより好まし
くは、ブロック高さの最大減少量ｔを０．５〜３．０ｍ
ｍの範囲とする。
くは、ブロック高さの最大減少量ｔを０．５〜３．０ｍ
ｍの範囲とする。
【００２１】この一方で、ブロック５の、高さの最も高
い部分に幅方向溝２とほぼ平行に延びる細溝１０を設け
ることが好ましい。
い部分に幅方向溝２とほぼ平行に延びる細溝１０を設け
ることが好ましい。
【００２２】以上のように構成してなる重荷重用空気入
りタイヤによれば、先に述べたように、ヒールアンドト
ウ摩耗の発生を摩耗の初期から末期に至るまで有効に抑
制し、併せて、ブロックを、その幅方向にもまたほぼ均
等に摩耗させることができ、さらには、面取り表面８の
形成領域を特定することで従来技術に比して発生騒音を
大きく低減させることができる。
りタイヤによれば、先に述べたように、ヒールアンドト
ウ摩耗の発生を摩耗の初期から末期に至るまで有効に抑
制し、併せて、ブロックを、その幅方向にもまたほぼ均
等に摩耗させることができ、さらには、面取り表面８の
形成領域を特定することで従来技術に比して発生騒音を
大きく低減させることができる。
【００２３】そしてこれらのことは、トレッド端側辺縁
上での、各突端７からの面取り長さｂを、０．３ｄ〜
０．５ｄとした場合、それぞれのトレッド幅方向辺縁上
での、各突端７からの面取り長さｃを、０．２ｗ〜０．
８ｗとした場合および、ブロック高さの最大減少量を
０．５〜３．０ｍｍとした場合のそれぞれにおいてとく
に効果的である。
上での、各突端７からの面取り長さｂを、０．３ｄ〜
０．５ｄとした場合、それぞれのトレッド幅方向辺縁上
での、各突端７からの面取り長さｃを、０．２ｗ〜０．
８ｗとした場合および、ブロック高さの最大減少量を
０．５〜３．０ｍｍとした場合のそれぞれにおいてとく
に効果的である。
【００２４】さらにまた、高さの最も高いブロック部分
に細溝１０を設けた場合には、タイヤのウェット性能を
一層高めることができる。
に細溝１０を設けた場合には、タイヤのウェット性能を
一層高めることができる。
【００２５】
（実施例１）以下にこの発明の実施例を、耐偏摩耗性能
および発生騒音について説明する。サイズが１１Ｒ22.5
の実施例タイヤ、従来タイヤおよび比較タイヤのそれぞ
れをともに標準リムに装着するとともに、充填空気圧を
７．００ｋｇｆ／ｃｍ2 とし、耐偏摩耗性能は、実車の
６万ｋｍ走行後にタイヤブロックに発生したヒールアン
ドトウ摩耗の摩耗設差量を測定することにより評価し、
発生騒音は、タイヤのドラム走行試験に際し、タイヤか
ら３ｍ離れた場所に測定装置を設置して発生騒音の音圧
レベルを測定することにより評価した。
および発生騒音について説明する。サイズが１１Ｒ22.5
の実施例タイヤ、従来タイヤおよび比較タイヤのそれぞ
れをともに標準リムに装着するとともに、充填空気圧を
７．００ｋｇｆ／ｃｍ2 とし、耐偏摩耗性能は、実車の
６万ｋｍ走行後にタイヤブロックに発生したヒールアン
ドトウ摩耗の摩耗設差量を測定することにより評価し、
発生騒音は、タイヤのドラム走行試験に際し、タイヤか
ら３ｍ離れた場所に測定装置を設置して発生騒音の音圧
レベルを測定することにより評価した。
【００２６】ここで、実施例タイヤは、図４に半部を展
開して示すブロックパターンタイヤにおいて、各ブロッ
ク５に、図に斜線を施して示す面取り表面８を設けたも
のとし、また従来タイヤは、図４に示すブロックパター
ンにおいて、各ブロックを図５に示すようなほぼ蒲鉾形
状としたものとし、そして比較タイヤは、実施例タイヤ
から面取り表面８を省いたものとした。
開して示すブロックパターンタイヤにおいて、各ブロッ
ク５に、図に斜線を施して示す面取り表面８を設けたも
のとし、また従来タイヤは、図４に示すブロックパター
ンにおいて、各ブロックを図５に示すようなほぼ蒲鉾形
状としたものとし、そして比較タイヤは、実施例タイヤ
から面取り表面８を省いたものとした。
【００２７】上試各試験の結果を、従来タイヤをコント
ロールとして指数表示すると、表１に示す通りとなっ
た。なお、表中の指数値は、小さいほどすぐれた結果を
示すものとする。なお、実施例タイヤでは、図２に示す
ところにおいて、ｂ＝０．４ｄ，ｃ＝０．５ｗ，ｔ＝
１．０ｍｍとした。
ロールとして指数表示すると、表１に示す通りとなっ
た。なお、表中の指数値は、小さいほどすぐれた結果を
示すものとする。なお、実施例タイヤでは、図２に示す
ところにおいて、ｂ＝０．４ｄ，ｃ＝０．５ｗ，ｔ＝
１．０ｍｍとした。
【００２８】
【表１】
【００２９】表１に示すところによれば、実施例タイヤ
では、耐偏摩耗性能が他のどのタイヤよりも大きく向上
し、また、発生騒音が従来タイヤに比して約１割低減さ
れて、比較タイヤに同レベルになった。
では、耐偏摩耗性能が他のどのタイヤよりも大きく向上
し、また、発生騒音が従来タイヤに比して約１割低減さ
れて、比較タイヤに同レベルになった。
【００３０】（実施例２）この発明の実施例において、
面取り表面の形成領域が耐摩耗性能および発生騒音に与
える影響につき、以下に説明する。ここで、それぞれの
性能評価は前述したところと同様にして行った。
面取り表面の形成領域が耐摩耗性能および発生騒音に与
える影響につき、以下に説明する。ここで、それぞれの
性能評価は前述したところと同様にして行った。
【００３１】なおここで、各タイヤにおけるそれぞれの
面取り長さｂ，ｃは、表２に示す通りに変化させ、ま
た、ブロック高さの減少量ｔは表３に示す通りに変化さ
せた。なお、面取り表面の平面輪郭部形状はいずれも三
角形状とした。
面取り長さｂ，ｃは、表２に示す通りに変化させ、ま
た、ブロック高さの減少量ｔは表３に示す通りに変化さ
せた。なお、面取り表面の平面輪郭部形状はいずれも三
角形状とした。
【００３２】
【表２】
【００３３】
【表３】
【００３４】表２および表３によれば、ｃ＝０．２〜
０．８ｗ，ｂ＝０．３〜０．５ｄで、ｔ＝０．５〜３．
０ｍｍのタイヤにおいて各種性能においてすぐれた結果
をもたらし得ることが明らかである。
０．８ｗ，ｂ＝０．３〜０．５ｄで、ｔ＝０．５〜３．
０ｍｍのタイヤにおいて各種性能においてすぐれた結果
をもたらし得ることが明らかである。
【００３５】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、発生騒音の
増大なしに、ブロックの全体を摩耗の初期から末期に至
るまで、バランスよく摩耗させることができる。
増大なしに、ブロックの全体を摩耗の初期から末期に至
るまで、バランスよく摩耗させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一の実施形態を示す略線斜視図であ
る。
る。
【図２】面取り表面の好適形成領域を示す略線斜視図で
ある。
ある。
【図３】面取り表面の形成態様を示す略線平面図であ
る。
る。
【図４】実施例タイヤのブロックパターンを示す図であ
る。
る。
【図５】従来タイヤのブロック形態を示す略線斜視図で
ある。
ある。
１ 周方向溝 ２ 幅方向溝 ３，４ ブロック列 ５ ブロック ６ 隅部 ７ 突端 ８ 面取り表面 １０ 細溝 ＴＣ トレッドセンター
Claims (5)
- 【請求項１】 トレッド周方向に連続して延びる周方向
溝と、傾向的にトレッド幅方向に延びて周方向溝に開口
する複数本の幅方向溝とで区画されたブロック列を具え
る重荷重用空気入りタイヤにおいて、 トレッドセンターを跨いで位置するブロック列を除く、
少なくとも一のブロック列のブロックのトレッド端側
で、トレッド周方向両端の二隅部に、ブロック高さが、
それらの隅部の突端に向かって次第に減少する面取り表
面を設けたことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。 - 【請求項２】 ブロックの、トレッド端側辺縁上での面
取り長さを、前記各突端からトレッド周方向に測って、
両突端のトレッド周方向長さの０．３〜０．５倍の範囲
内としたことを特徴とする請求項１に記載の重荷重用空
気入りタイヤ。 - 【請求項３】 ブロックの、それぞれのトレッド幅方向
辺縁上での面取り長さを、前記各突端からトレッド幅方
向に測って、ブロック幅の０．２〜０．８倍の範囲内と
したことを特徴とする請求項１もしくは２に記載の重荷
重用空気入りタイヤ。 - 【請求項４】 面取り表面におけるブロック高さの減少
量を０．５〜３．０ｍｍの範囲としたことを特徴とする
請求項１〜３のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項５】 高さの最も高いブロック部分に、前記幅
方向溝とほぼ平行に延びる細溝を設けたことを特徴とす
る請求項１〜４のいずれかに記載の重荷重用空気入りタ
イヤ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9212892A JPH1148719A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 重荷重用空気入りタイヤ |
| EP98305641A EP0895876A3 (en) | 1997-08-07 | 1998-07-15 | Heavy duty pneumatic tires |
| US09/123,421 US6182726B1 (en) | 1997-08-07 | 1998-07-28 | Heavy duty pneumatic tire including chamfered region having a flat surface |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9212892A JPH1148719A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1148719A true JPH1148719A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16630000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9212892A Pending JPH1148719A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6182726B1 (ja) |
| EP (1) | EP0895876A3 (ja) |
| JP (1) | JPH1148719A (ja) |
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- 1997-08-07 JP JP9212892A patent/JPH1148719A/ja active Pending
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1998
- 1998-07-15 EP EP98305641A patent/EP0895876A3/en not_active Withdrawn
- 1998-07-28 US US09/123,421 patent/US6182726B1/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0895876A3 (en) | 2000-07-05 |
| US6182726B1 (en) | 2001-02-06 |
| EP0895876A2 (en) | 1999-02-10 |
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| A02 | Decision of refusal |
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