JP2768737B2 - 表面保護方法 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、書類、印刷物、カードなどの被着体の表面
を保護する方法に関するものである。
を保護する方法に関するものである。
従来の技術 カード、写真などの被着体の表面を保護するためのシ
ートとして、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性
シートの片面にエチレン−酢酸ビニル共重合体などの熱
溶融性樹脂フィルムを積層した表面保護シートが知られ
ている。使用に際しては、この表面保護シートの熱溶融
性樹脂フィルム側が被着体側となるように重ね合せて被
着体に熱圧着する。熱溶融性樹脂フィルムは耐熱性シー
トによって支持されているので、熱圧着操作に際し形状
保持性がすぐれ、操作が行いやすい。
ートとして、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性
シートの片面にエチレン−酢酸ビニル共重合体などの熱
溶融性樹脂フィルムを積層した表面保護シートが知られ
ている。使用に際しては、この表面保護シートの熱溶融
性樹脂フィルム側が被着体側となるように重ね合せて被
着体に熱圧着する。熱溶融性樹脂フィルムは耐熱性シー
トによって支持されているので、熱圧着操作に際し形状
保持性がすぐれ、操作が行いやすい。
そして被着体に表面鋭保護シートを接着積層すると、
被着体は硬くかつ折れ曲げにくくなり、傷や汚れも生じ
にくくなるので、被着体の表面保護が図られる。
被着体は硬くかつ折れ曲げにくくなり、傷や汚れも生じ
にくくなるので、被着体の表面保護が図られる。
発明が解決しようとする課題 上記構造の表面保護シートは、被着体の表面保護性に
すぐれるので、最近では広範囲に用いられるようになっ
てきている。
すぐれるので、最近では広範囲に用いられるようになっ
てきている。
しかしながら、書類、印刷物など用途によっては被着
体に柔軟性、折り曲げ性を持たせたい場合もあり、この
ような場合には上記従来法における硬くかつ折れ曲げに
くいという性質はかえって欠点となる。
体に柔軟性、折り曲げ性を持たせたい場合もあり、この
ような場合には上記従来法における硬くかつ折れ曲げに
くいという性質はかえって欠点となる。
本発明は、このような状況に艦み、被着体に適用する
ときには形状保持性にすぐれ、適用後は被着体自身の柔
軟性、折れ曲げ性を損なわないような表面保護方法を提
供することを目的とするものである。
ときには形状保持性にすぐれ、適用後は被着体自身の柔
軟性、折れ曲げ性を損なわないような表面保護方法を提
供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明の表面保護方法は、印刷、撮像または着色が施
された被着体(5)の表面を、それらの印刷、撮像また
は着色を損なうことなく保護するための表面保護方法で
あって、耐熱性シートからなる支持層(2)の片面に、
熱溶融性樹脂フィルムからなるシーラント層(1)を、
両層間の90゜剥離強度が400〜3g/m2となるように、直接
または密着防止層(3)のみを介して剥離可能に密着積
層した構成を有する表面保護シート(4)を、そのシー
ラント層(1)側が被着体(5)側となるようにして該
被着体(5)に熱圧着し、冷却後、前記支持層(2)の
みを剥離除去することを特徴とするものである。
された被着体(5)の表面を、それらの印刷、撮像また
は着色を損なうことなく保護するための表面保護方法で
あって、耐熱性シートからなる支持層(2)の片面に、
熱溶融性樹脂フィルムからなるシーラント層(1)を、
両層間の90゜剥離強度が400〜3g/m2となるように、直接
または密着防止層(3)のみを介して剥離可能に密着積
層した構成を有する表面保護シート(4)を、そのシー
ラント層(1)側が被着体(5)側となるようにして該
被着体(5)に熱圧着し、冷却後、前記支持層(2)の
みを剥離除去することを特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
〈表面保護シート〉 本発明の方法において用いる表面保護シートは、支持
層(2)の片面にシーラント層(1)を剥離可能に接着
積層した構成を有する。
層(2)の片面にシーラント層(1)を剥離可能に接着
積層した構成を有する。
支持層(2)としては、耐熱性シートが用いられる。
耐熱性シートの例としては、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリイミドフィルム、セルロース系フ
ィルム、アクリル系フィルム、フッ素系樹脂フィルム、
金属箔、紙、これらのラミネートフィルムなどがあげら
れる。
耐熱性シートの例としては、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリイミドフィルム、セルロース系フ
ィルム、アクリル系フィルム、フッ素系樹脂フィルム、
金属箔、紙、これらのラミネートフィルムなどがあげら
れる。
支持層(2)の厚さは5〜200μm程度とすることが
望ましく、その厚さが余りに薄いとシーラント層(1)
との剥離時に破断を生ずることがあり、余りに厚いと被
着体に対する熱圧着作業等に支障を及ぼすおそれがあ
り、またコスト面でも利口となる。特に好ましい範囲は
10〜150μmである。
望ましく、その厚さが余りに薄いとシーラント層(1)
との剥離時に破断を生ずることがあり、余りに厚いと被
着体に対する熱圧着作業等に支障を及ぼすおそれがあ
り、またコスト面でも利口となる。特に好ましい範囲は
10〜150μmである。
シーラント層(1)は、柔軟性を保持しかつ被着体に
熱圧着するためのものであり、熱溶融性樹脂フィルムが
用いられる。
熱圧着するためのものであり、熱溶融性樹脂フィルムが
用いられる。
このような熱溶融性樹脂フィルムとしては、低密度ポ
リエチレン、中高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸エステル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロ
ピレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−イソブチレン共重合体などの樹脂から製膜さ
れた単層または複層のフィルムが用いられる。
リエチレン、中高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸エステル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロ
ピレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−イソブチレン共重合体などの樹脂から製膜さ
れた単層または複層のフィルムが用いられる。
柔軟性、熱溶融性(溶融点・軟化点)の調節は、樹脂
の選択(樹脂の種類、重合度、共重合比、2種類以上の
樹脂のブレンド比など)や、可塑剤やオイルなどの添加
剤の配合などによりなされる。
の選択(樹脂の種類、重合度、共重合比、2種類以上の
樹脂のブレンド比など)や、可塑剤やオイルなどの添加
剤の配合などによりなされる。
シーラント層(1)の厚さは10〜100μm程度に設定
することが望ましく、その厚さが余りに薄いと被着体に
対する接着力が不足し、余りに厚いと被着体に対する熱
圧着作業等に支障を及ぼすと共に、コスト面で不利とな
る。特に好ましい範囲は20〜60μmである。
することが望ましく、その厚さが余りに薄いと被着体に
対する接着力が不足し、余りに厚いと被着体に対する熱
圧着作業等に支障を及ぼすと共に、コスト面で不利とな
る。特に好ましい範囲は20〜60μmである。
シーラント層(1)は、支持層(2)の片面に剥離可
能に接着積層されていることが必要である。
能に接着積層されていることが必要である。
両層は、直接接着積層するか、あるいは両層間に後述
の密着防止層(3)のみを介して接着積層し、他の層は
介在させない。
の密着防止層(3)のみを介して接着積層し、他の層は
介在させない。
両層間の密着強度は、90゜剥離強度で400〜3g/m2、殊
に300〜5g/g2となるように設定され、その値が余りに大
きいと剥離操作の円滑性を阻害され、一方その値が余り
に小さいと被着体への貼着操作中にシーラント層(1)
と支持層(2)との間にずれを生ずることがある。
に300〜5g/g2となるように設定され、その値が余りに大
きいと剥離操作の円滑性を阻害され、一方その値が余り
に小さいと被着体への貼着操作中にシーラント層(1)
と支持層(2)との間にずれを生ずることがある。
両層間の接着力をこのように弱接着力とするために
は、次のような手段が採用される。
は、次のような手段が採用される。
支持層(2)のシーラント層(1)側の面あるいは
シーラント層(1)の支持層(2)側の面の少なくとも
一方に、両層間の過度の密着を妨げる密着防止層(3)
の一例としての剥離剤層(3a)を設ける。剥離剤として
は、たとえば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル基を
有する重合体を主剤とする剥離剤、クロム錯塩などが用
いられる。
シーラント層(1)の支持層(2)側の面の少なくとも
一方に、両層間の過度の密着を妨げる密着防止層(3)
の一例としての剥離剤層(3a)を設ける。剥離剤として
は、たとえば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル基を
有する重合体を主剤とする剥離剤、クロム錯塩などが用
いられる。
シーラント層(1)と支持層(2)との間に、両層
間の過度の密着を妨げる密着防止層(3)の一例として
の中間層(3b)を設ける。中間層(3b)としては、シー
ラント層(1)に密着性防止樹脂層を形成させる方法、
支持層(2)に密着性防止樹脂層を形成させる方法があ
げられる。前者の場合は中間層(3b)はシーラント層
(1)の一部となり、後者の場合は中間層(3b)は支持
層(2)の一部となる。
間の過度の密着を妨げる密着防止層(3)の一例として
の中間層(3b)を設ける。中間層(3b)としては、シー
ラント層(1)に密着性防止樹脂層を形成させる方法、
支持層(2)に密着性防止樹脂層を形成させる方法があ
げられる。前者の場合は中間層(3b)はシーラント層
(1)の一部となり、後者の場合は中間層(3b)は支持
層(2)の一部となる。
シーラント層(1)および支持層(2)として、相
手方の層に対し剥離性を有する組み合せものを選択す
る。剥離性は、樹脂の選択、剥離性物質の内添などによ
り得られる。
手方の層に対し剥離性を有する組み合せものを選択す
る。剥離性は、樹脂の選択、剥離性物質の内添などによ
り得られる。
〈表面保護方法〉 被着体(5)の表面保護は、上記の表面保護シート
を、そのシーラント層(1)側が被着体(5)側となる
ようにして被着体(5)に熱圧着し、冷却後、支持層
(2)のみを剥離除去することにより達成できる。熱圧
着は、加熱ロール、加熱板などを用いることによりなさ
れる。冷却は、放冷、エアの吹き付け、冷却ロールとの
接触などにより行われる。
を、そのシーラント層(1)側が被着体(5)側となる
ようにして被着体(5)に熱圧着し、冷却後、支持層
(2)のみを剥離除去することにより達成できる。熱圧
着は、加熱ロール、加熱板などを用いることによりなさ
れる。冷却は、放冷、エアの吹き付け、冷却ロールとの
接触などにより行われる。
被着体(5)への熱圧着に供する表面保護シートは、
予め作製しておいたものを用いてもよく、被着体(5)
への熱圧着操作の直前に作製してもよい。
予め作製しておいたものを用いてもよく、被着体(5)
への熱圧着操作の直前に作製してもよい。
被着体(5)としては、印刷、撮像または着色が施さ
れたもの、たとえば、書類、印刷物、カード、写真、図
面、地面、着色または模様を施したカッティングシート
などがあげられる。
れたもの、たとえば、書類、印刷物、カード、写真、図
面、地面、着色または模様を施したカッティングシート
などがあげられる。
作用および発明の効果 本発明の方法における表面保護シートにあっては、シ
ーラント層(1)は、被着体(5)の表面に熱接着して
その表面を保護する役割を果たす。
ーラント層(1)は、被着体(5)の表面に熱接着して
その表面を保護する役割を果たす。
支持層(2)は、シーラント層(1)が被着体(5)
の表面に熱圧着するまでの間だけシーラント層(1)の
形状保持を図ると共に、シーラント層(1)が熱圧着手
段(ロールや板)に付着するのを防止し、熱圧着操作を
円滑にさせる役割を果たす。
の表面に熱圧着するまでの間だけシーラント層(1)の
形状保持を図ると共に、シーラント層(1)が熱圧着手
段(ロールや板)に付着するのを防止し、熱圧着操作を
円滑にさせる役割を果たす。
支持層(2)はシーラント層(1)に剥離可能に接着
積層されているので、熱圧着操作後の支持層(2)の剥
離除去性は良好である。
積層されているので、熱圧着操作後の支持層(2)の剥
離除去性は良好である。
支持層(2)が剥離除去された後は、被着体(5)に
はシーラント層(1)のみが貼着された状態にあるの
で、被着体(5)自身の本来有する柔軟性や折り曲げ性
がほとんど損なわれない。
はシーラント層(1)のみが貼着された状態にあるの
で、被着体(5)自身の本来有する柔軟性や折り曲げ性
がほとんど損なわれない。
本発明によれば、このように作業性が良好であり、被
着体(5)には所期の表面保護が図られ、しかも被着体
(5)の本来有する機械的特性が損なわれることがな
い。
着体(5)には所期の表面保護が図られ、しかも被着体
(5)の本来有する機械的特性が損なわれることがな
い。
もし必要であれば、表面保護を施した被着体(5)の
シーラント層(1)の上から、再加熱により他のシート
または被着体を接着積層することもできる。
シーラント層(1)の上から、再加熱により他のシート
または被着体を接着積層することもできる。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 〈表面保護シートの製造〉 第1図は本発明の方法において用いる表面保護シート
の一例を示した断面図である。
の一例を示した断面図である。
支持層(2)の一例として、厚さ25μmのポリエステ
ルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレトフィル
ム)の片面にコロナ放電処理を施したものを準備した。
ルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレトフィル
ム)の片面にコロナ放電処理を施したものを準備した。
上記支持層(2)のコロナ放電処理面にシリコーン系
の剥離剤溶液を乾燥基準で0.5g/m2となるよるに塗布乾
燥して密着防止層(3)の一例としての剥離剤層(3a)
を形成させた後、その上からシーラント層(1)の一例
としてのエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルの
含有量18重量%)を厚さ30μmになるようにエクストル
ージョンコーティングした。これにより、第1図に示し
た表面保護シート(4)が得られた。
の剥離剤溶液を乾燥基準で0.5g/m2となるよるに塗布乾
燥して密着防止層(3)の一例としての剥離剤層(3a)
を形成させた後、その上からシーラント層(1)の一例
としてのエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニルの
含有量18重量%)を厚さ30μmになるようにエクストル
ージョンコーティングした。これにより、第1図に示し
た表面保護シート(4)が得られた。
〈被着体の表面保護〉 第2図は本発明の表面保護方法の一例を示した工程図
である。
である。
(4)は上記で得た表面保護シート、(1)はそのシ
ーラント層、(2)はその支持層である。
ーラント層、(2)はその支持層である。
(5)は被着体であり、この実施例では、印刷を施し
た目付け80g/m2の不織布を用いた。
た目付け80g/m2の不織布を用いた。
(6)は表面保護シート(4)の供給ロール、(7)
は熱ロール、(8)は冷却用エア吹き付け用のブロワ、
(9)は剥離ロール、(10)は支持ロール、(11)はガ
イドロール、(12)は剥離された支持層(2)の巻き取
りロール、(13)は送りロールである。
は熱ロール、(8)は冷却用エア吹き付け用のブロワ、
(9)は剥離ロール、(10)は支持ロール、(11)はガ
イドロール、(12)は剥離された支持層(2)の巻き取
りロール、(13)は送りロールである。
第2図に従い、供給ロール(6)から表面保護シート
(4)を繰り出しながら、そのシーラント層(1)側を
被着体(4)に重ね合せ、温度150℃の熱ロール(7)
間を通して熱圧着した。熱圧着後の積層物に対し両面か
らブロワ(8)にてエアを吹き付けて冷却させ、ついで
この積層物から剥離ロール(9)により支持層(2)の
みを剥離し、剥離した支持層(2)を巻き取りロール
(12)に巻き取った。なお、上記積層物から支持層
(2)を剥離するときの剥離強度(90゜剥離強度)は、
別途の測定で約10g/cmであった。
(4)を繰り出しながら、そのシーラント層(1)側を
被着体(4)に重ね合せ、温度150℃の熱ロール(7)
間を通して熱圧着した。熱圧着後の積層物に対し両面か
らブロワ(8)にてエアを吹き付けて冷却させ、ついで
この積層物から剥離ロール(9)により支持層(2)の
みを剥離し、剥離した支持層(2)を巻き取りロール
(12)に巻き取った。なお、上記積層物から支持層
(2)を剥離するときの剥離強度(90゜剥離強度)は、
別途の測定で約10g/cmであった。
上記操作により、被着体(5)表面のシーラント層
(1)による保護が連続的に達成できた。保護された被
着体(5)は、印刷面が鮮明に透視できる上、柔軟性に
富み、折り曲げ性も良好であった。
(1)による保護が連続的に達成できた。保護された被
着体(5)は、印刷面が鮮明に透視できる上、柔軟性に
富み、折り曲げ性も良好であった。
実施例2 第3図は本発明の表面保護方法の他の一例を示した工
程図である。
程図である。
第3図中、(6a)はシーラント層(1)の供給ロー
ル、(6b)は支持層(2)の供給ロールである。(14)
はシーラント層(1)と支持層(2)との熱融着を行う
ための熱ロールである。(5)は被着体であり、この実
施例では、印刷を施した坪量40g/m2のグラシン紙を用い
た。他の符号は第2図の場合と同じである。
ル、(6b)は支持層(2)の供給ロールである。(14)
はシーラント層(1)と支持層(2)との熱融着を行う
ための熱ロールである。(5)は被着体であり、この実
施例では、印刷を施した坪量40g/m2のグラシン紙を用い
た。他の符号は第2図の場合と同じである。
第4図は本発明の方法において用いる表面保護シート
の他の一例を示した断面図である。
の他の一例を示した断面図である。
支持層(2)の一例として、厚さ50μmの無処理ポリ
エステルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム)を準備した。
エステルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム)を準備した。
シーラント層(1)の一例として、ポリプロピレン
(厚さ5μm)とエチレン−アクリル酸エステル共重合
体(厚さ35μm)とを共押出した2層フィルムを準備し
た。このうちポリプロピレン層は、密着防止層(3)の
一例としての中間層(3b)であるが、シーラント層
(1)の一部を構成している。
(厚さ5μm)とエチレン−アクリル酸エステル共重合
体(厚さ35μm)とを共押出した2層フィルムを準備し
た。このうちポリプロピレン層は、密着防止層(3)の
一例としての中間層(3b)であるが、シーラント層
(1)の一部を構成している。
第3図に従い、供給ロール(6a)からシーラント層
(1)、供給ロール(6b)から支持層(2)をそれぞれ
繰り出し、両者を重ね合せて熱ロール(14)間を通すこ
とにより熱圧着し、表面保護シート(4)となした。引
き続きこの表面保護シート(4)のシーラント層(1)
側を被着体(4)に重ね合せ、温度180℃の熱ロール
(7)間を通して熱圧着した。熱圧着後の積層物に対し
両面からブロワ(8)にてエアを吹き付けて冷却させ、
ついでこの積層物から剥離ロール(9)により支持層
(2)のみを剥離し、剥離した支持層(2)を巻き取り
ロール(12)に巻き取った。なお、上記積層物から支持
層(2)を剥離するときの剥離強度(90゜剥離強度)
は、別途の測定で約20kg/cmであった。
(1)、供給ロール(6b)から支持層(2)をそれぞれ
繰り出し、両者を重ね合せて熱ロール(14)間を通すこ
とにより熱圧着し、表面保護シート(4)となした。引
き続きこの表面保護シート(4)のシーラント層(1)
側を被着体(4)に重ね合せ、温度180℃の熱ロール
(7)間を通して熱圧着した。熱圧着後の積層物に対し
両面からブロワ(8)にてエアを吹き付けて冷却させ、
ついでこの積層物から剥離ロール(9)により支持層
(2)のみを剥離し、剥離した支持層(2)を巻き取り
ロール(12)に巻き取った。なお、上記積層物から支持
層(2)を剥離するときの剥離強度(90゜剥離強度)
は、別途の測定で約20kg/cmであった。
上記操作により、被着体(5)表面のシーラント層
(1)による保護が連続的に達成できた。保護された被
着体(5)は、印刷面が鮮明に透視できる上、柔軟性に
富み、折り曲げ性も良好であった。
(1)による保護が連続的に達成できた。保護された被
着体(5)は、印刷面が鮮明に透視できる上、柔軟性に
富み、折り曲げ性も良好であった。
実施例3 第5図は本発明の表面保護方法のさらに他の一例を示
した工程図である。第5図中、(15)は搬送ベルト、
(16)は駆動ロールである。
した工程図である。第5図中、(15)は搬送ベルト、
(16)は駆動ロールである。
この実施例においては、被着体(5)としてカッティ
ングシートを用いており、表面保護がなされた後に、図
示せざる裁断機により所定の寸法に裁断できるようにし
てある。
ングシートを用いており、表面保護がなされた後に、図
示せざる裁断機により所定の寸法に裁断できるようにし
てある。
第1図は本発明の方法において用いる表面保護シートの
一例を示した断面図である。 第2図は本発明の表面保護方法の一例を示した工程図で
ある。 第3図は本発明の表面保護方法の他の一例を示した工程
図である。 第4図は本発明の方法において用いる表面保護シートの
他の一例を示した断面図である。 第5図は本発明の表面保護方法のさらに他の一例を示し
た工程図である。 (1)……シーラント層、 (2)……支持層、 (3)……密着防止層、 (3a)……剥離剤層、(3b)……中間層、 (4)……表面保護シート、 (5)……被着体、 (6)……表面保護シート(4)の供給ロール、 (6a)……シーラント層(1)の供給ロール、(6b)…
…支持層(2)の供給ロール、 (7)……熱ロール、 (8)……ブロワ、 (9)……剥離ロール、 (10)……支持ロール、 (11)……ガイドロール、 (12)……剥離された支持層(2)の巻き取りロール、 (13)……送りロール、 (14)……熱ロール、 (15)……搬送ベルト、 (16)……駆動ロール
一例を示した断面図である。 第2図は本発明の表面保護方法の一例を示した工程図で
ある。 第3図は本発明の表面保護方法の他の一例を示した工程
図である。 第4図は本発明の方法において用いる表面保護シートの
他の一例を示した断面図である。 第5図は本発明の表面保護方法のさらに他の一例を示し
た工程図である。 (1)……シーラント層、 (2)……支持層、 (3)……密着防止層、 (3a)……剥離剤層、(3b)……中間層、 (4)……表面保護シート、 (5)……被着体、 (6)……表面保護シート(4)の供給ロール、 (6a)……シーラント層(1)の供給ロール、(6b)…
…支持層(2)の供給ロール、 (7)……熱ロール、 (8)……ブロワ、 (9)……剥離ロール、 (10)……支持ロール、 (11)……ガイドロール、 (12)……剥離された支持層(2)の巻き取りロール、 (13)……送りロール、 (14)……熱ロール、 (15)……搬送ベルト、 (16)……駆動ロール
Claims (1)
- 【請求項1】印刷、撮像または着色が施された被着体
(5)の表面を、それらの印刷、撮像または着色を損な
うことなく保護するための表面保護方法であって、耐熱
性シートからなる支持層(2)の片面に、熱溶融性樹脂
フィルムからなるシーラント層(1)を、両層間の90゜
剥離強度が400〜3g/m2となるように、直接または密着防
止層(3)のみを介して剥離可能に接着積層した構成を
有する表面保護シート(4)を、そのシーラント層
(1)側が被着体(5)側となるようにして該被着体
(5)を熱圧着し、冷却後、前記支持層(2)のみを剥
離除去することを特徴とする表面保護方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1141497A JP2768737B2 (ja) | 1989-06-03 | 1989-06-03 | 表面保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1141497A JP2768737B2 (ja) | 1989-06-03 | 1989-06-03 | 表面保護方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037334A JPH037334A (ja) | 1991-01-14 |
JP2768737B2 true JP2768737B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=15293315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1141497A Expired - Lifetime JP2768737B2 (ja) | 1989-06-03 | 1989-06-03 | 表面保護方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2768737B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6269761B2 (ja) * | 2016-09-15 | 2018-01-31 | 油化電子株式会社 | 電池外装用ラミネートフィルムの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62221533A (ja) * | 1986-03-25 | 1987-09-29 | サカエ理研工業株式会社 | 同時成形によるプラスチツク製品の光輝加飾体およびその製法 |
JPH02160556A (ja) * | 1988-08-16 | 1990-06-20 | Dainippon Printing Co Ltd | コンパクトディスクの転写絵つけ方法および転写シート |
JP3031599U (ja) * | 1996-05-23 | 1996-11-29 | 石原紙業株式会社 | 防汚シート |
-
1989
- 1989-06-03 JP JP1141497A patent/JP2768737B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH037334A (ja) | 1991-01-14 |
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