JP2820453B2 - 粘着シートの製造方法 - Google Patents

粘着シートの製造方法

Info

Publication number
JP2820453B2
JP2820453B2 JP24738289A JP24738289A JP2820453B2 JP 2820453 B2 JP2820453 B2 JP 2820453B2 JP 24738289 A JP24738289 A JP 24738289A JP 24738289 A JP24738289 A JP 24738289A JP 2820453 B2 JP2820453 B2 JP 2820453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
sheet
paper
surface substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24738289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03109473A (ja
Inventor
英明 鈴木
健司 細山
収一郎 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP24738289A priority Critical patent/JP2820453B2/ja
Publication of JPH03109473A publication Critical patent/JPH03109473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2820453B2 publication Critical patent/JP2820453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、粘着シートに関し、特にカールの発生がな
い粘着シートの製造方法に関するものである。
「従来の技術」 粘着シートはラベル、ステッカー、ワッペン、配送伝
票等の形に加工され、商業用、事務用、家庭用等として
非常に広範囲の用途に使用されている。
この粘着シートの一般的な構成は、表面基材と剥離基
材との間に粘着剤をサンドイッチにした状態のものであ
り、表面基材には紙、フィルム、フォイル等が用いら
れ、剥離基材としてはグラシン紙のような高密度原紙、
クレーコート紙、クラフト紙や上質紙にポリエチレン等
をラミネートしたポリラミネート原紙等にシリコーン化
合物や弗素化合物の如き剥離剤を塗被したものが使用さ
れている。そして粘着剤としてはゴム系、アクリル系、
ビニルエーテル系等のエマルジョン、溶剤ないし無溶剤
型の各種粘着剤が使用される。
「発明が解決しようとする課題」 かかる粘着シートは、構成基材及び粘着用塗工機に起
因するカールが発生しやすい。即ち、粘着シートは、表
面基材又は剥離シートに粘着剤を塗被乾燥し、ラミネー
ターロールで剥離シートと表面基材とを貼り合わせて製
造されるため、表面基材又は剥離シートの寸法変化や貼
り合わせの時の内部応力の発生が問題となる。
このような粘着シートのカールは、印刷、ダイカッ
ト、シートカット等の処理を施してラベルやシール等に
加工する段階で給紙不良、紙不揃い、印刷ずれ等のトラ
ブルを起こすため、作業適性において極めて重大な障害
となる。
粘着シートのカールを矯正するために、粘着シートを
カール方向とは逆の方向に鋭角的に曲げるカールブレー
カーの使用、エアーコンディショナーの付設やスチーム
ダンピングを行う方法等が提案されているが、工程の複
雑さが伴う上に効果の点でも不充分であり、必ずしも満
足すべき結果が得られていない。
また、表面基材に粘着剤を塗被、乾燥し、剥離シート
が貼り合わされた粘着シートの表面基材と剥離シートを
剥がした後、再度両シートを貼り合わせる方法が提案さ
れているが、この方法では、表面基材が、感熱紙、コー
ト紙、合成紙、合成高分子フィルム等の場合、不必要な
発色、光沢低下、熱収縮等の問題があるため、実用性に
乏しいというのが現状である。
かかる現状に鑑み、本発明者等は剥離シートに粘着剤
を塗被、乾燥後、特定の紙の温度、張力でラミネーター
ロールにて表面基材を貼り合わせ、更に表面基材と剥離
シートを一旦剥離した後、特定の紙の温度、張力でラミ
ネーターロールにて再貼り合わせすることにより上記の
如き難点が極めて効率的に解消されることを見出し、本
発明を完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、剥離シートに粘着剤を塗被して、乾燥した
後、ラミターロールにて表面基材を貼り合わせる工程
と、表面基材及び粘着剤層と、剥離基材及び剥離剤層を
含む剥離シートを分離した後、ラミネーターロールにて
再貼り合わせする工程からなる粘着シートの製造方法に
おいて、貼り合わせる工程及び再貼り合わせる工程の、
ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせる際の張
力が200g/cm以下であり、且つ表面基材及び剥離シート
の温度が60℃以下であることを特徴とする粘着シートの
製造方法である。
「作用」 本発明は、剥離シートに粘着剤を塗被して乾燥した
後、ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせて得
た粘着シートを一旦表面基材及び粘着剤層と、剥離基材
及び剥離剤層を含む剥離シートに分離した後、ラミネー
ターロールにて再貼り合わせするものであるが、貼り合
わせの際及び再貼り合わせの際の構成基材の張力、温度
が重要要件となるものである。
即ち、ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせ
る際の張力が200g/cm以下であることを必須要件とす
る。因みに、張力が200g/cmより大きくなると、基材の
張力による伸縮、内部応力の誘発等のために得られた粘
着シートは直ちにカールを発生する傾向がある。
また、ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせ
る際の基材温度は60℃以下であることが望ましい。即
ち、温度が60℃より高くなると、表面基材が感熱紙、合
成紙、合成高分子フィルム等の場合には、不必要な発
色、基材の熱による収縮が起こり、得られた粘着シート
は直ちにカールを発生する等のトラブルが懸念される。
更に、ラミネーターロールを冷却ロールにしておく
と、長時間ランニングしても基材温度を低温に保つこと
ができるため好ましい実施態様の一つである。
而して、本発明において用いられる表面基材として
は、上質紙、コート紙、感熱紙、合成紙、合成高分子フ
ィルム等が挙げられ、剥離シートとしては、グラシン
紙、クレーコート紙、ポリラミネート原紙、樹脂コート
原紙にシリコーン化合物の如き剥離剤を塗被したものが
使用される。また粘着剤としては、エマルジョン型粘着
剤、溶剤型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等が使用され
る。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 坪量85g/m2、厚さ80μのグラシン紙を基材とする剥離
シートにアクリル系エマルジョン型粘着剤(商品名「ニ
カゾールL−122」/日本カーバイド(株)製)をリバ
ースロールコーターで乾燥重量が25g/m2となるように塗
被、乾燥した後、表面基材として坪量95g/m2、厚さ80μ
の合成紙(商品名「ピーチコートSER−80」/日清紡績
(株)製)を冷却型ラミネーターロールで貼り合わせ
た。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トを冷却型ラミネーターロールで再貼り合わせして粘着
シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールの発生がなく、印刷機
での作業適性は極めて優れていた。
実施例2 坪量70g/m2、厚さ65μのグラシン紙を基材とする剥離
シートに実施例1と同じアクリル系エマルジョン型粘着
剤をナイフコーターで乾燥重量が25g/m2となるように塗
被、乾燥した後、表面基材として坪量73g/m2、厚さ85μ
の合成紙ベースの感熱紙(商品名「KPT−9J」)/神崎
製紙(株)製)を冷却型ラミネーターロールで貼り合わ
せた。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トを冷却型ラミネーターロールで再貼り合わせして粘着
シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールの発生がなく、印刷機
での作業適性は極めて優れていた。
実施例3 坪量90g/m2、厚さ110μmのポリエチレンラミネート
を基材とする剥離シートに実施例1と同じアクリル系エ
マルジョン型粘着剤をリバースロールコーターで乾燥重
量が25g/m2となるように塗被、乾燥した後、表面基材と
して坪量70g/m2、厚さ50μのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを冷却型ラミネーターロールで貼り合わせ
た。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トを冷却型ラミネーターロールで再貼り合わせして粘着
シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールの発生がなく、印刷機
での作業適性は極めて優れていた。
比較例1 坪量85g/m2、厚さ80μのグラシン紙を基材とする剥離
シートにアクリル系エマルジョン型粘着剤(商品名「ニ
カゾールL−122」)をリバースロールコーターで乾燥
重量が25g/m2となるように塗被、乾燥した後、表面基材
として坪量95g/m2、厚さ80μmの合成紙(商品名「ピー
チコートSER−80」)をラミネーターロールで貼り合わ
せして粘着シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールが発生し、印刷機での
作業適性は極めて劣っていた。
比較例2 実施例2の合成紙ベースの感熱紙に直接アクリル系エ
マルジョン粘着剤を塗被、乾燥した後、坪量70g/m2、厚
さ65μmのグラシン紙を基材とする剥離シートにラミネ
ーターロールで貼り合わせた。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トをラミネーターロールで再貼り合わせして粘着シート
を製造した。
得られた粘着シートは、カールが発生し、印刷機での
作業適性は極めて劣っていた。
比較例3 坪量70g/m2、厚さ65μmのグラシン紙を基材とする剥
離シートに実施例1と同じアクリル系エマルジョン型粘
着剤をリバースロールコーターで乾燥重量が25g/m2とな
るように塗被、乾燥した後、表面基材として坪量95g/
m2、厚さ80μmの合成紙をラミネーターロールで貼り合
わせた。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トをラミネーターロールで再貼り合わせして粘着シート
を製造した。
得られた粘着シートは、カールが発生し、印刷機での
作業適性は極めて劣っていた。
比較例4 坪量90g/m2、厚さ110μmのポリエチレンラミネート
紙を基材とする剥離シートに実施例1と同じアクリル系
エマルジョン型粘着剤をリバースロールコーター乾燥重
量が25g/m2となるように塗被、乾燥した後、表面基材と
して坪量70g/m2、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを冷却型ラミネーターロールで貼り合わせ
た。
次に、上記の表面基材及び粘着剤層と、剥離シートを
分離した後、直ちに表面基材及び粘着剤層と、剥離シー
トを冷却型ラミネーターロールで再貼り合わせして粘着
シートを製造した。
得られた粘着シートは、カールが発生し、印刷機での
作業適性は極めて劣っていた。
なお、上記の実施例及び比較例における貼り合わせ時
及び再貼り合わせ時の条件とカール並びに印刷特性の結
果を表−1に示した。
下記にカール及び印刷適性の評価並びに評価基準を示
した。
(カール) ○;カールの発生がない。
△;カールの発生がある。
×;カールの発生が著しい。
(印刷適性) ギャラス印刷機(Q33A型)で印刷テストを行った ○;印刷性良好 △;印刷性不良 ×;印刷性著しく劣る。
「効果」 本発明の製造方法で得られた粘着シートは、カールの
発生がなく印刷機での作業適性に優れたものであった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離シートに粘着剤を塗被して、乾燥した
    後、ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせる工
    程と、表面基材及び粘着剤層と、剥離基材及び剥離剤層
    を含む剥離シートを分離した後、ラミネーターロールに
    て再貼り合わせする工程からなる粘着シートの製造方法
    において、貼り合わせる工程及び再貼り合わせる工程
    の、ラミネーターロールにて表面基材を貼り合わせる際
    の張力が200g/cm以下であり、且つ表面基材及び剥離シ
    ートの温度が60℃以下であることを特徴とする粘着シー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】ラミネーターロールが冷却ロールである請
    求項(1)記載の粘着シートの製造方法。
JP24738289A 1989-09-22 1989-09-22 粘着シートの製造方法 Expired - Fee Related JP2820453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24738289A JP2820453B2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 粘着シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24738289A JP2820453B2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 粘着シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03109473A JPH03109473A (ja) 1991-05-09
JP2820453B2 true JP2820453B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=17162601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24738289A Expired - Fee Related JP2820453B2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 粘着シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2820453B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4646508B2 (ja) * 2003-10-01 2011-03-09 日東電工株式会社 両面接着テープ又はシートおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03109473A (ja) 1991-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2820453B2 (ja) 粘着シートの製造方法
JPH11227146A (ja) ラミネート方法
JP4346339B2 (ja) 粘着加工シート
JPH0457871A (ja) 両面粘着テープもしくはフィルム及びその製造方法
KR100324412B1 (ko) 라미네이트용 적층 필림 시트
JP3718958B2 (ja) 剥離シート
JP3911990B2 (ja) 粘着シート及びその製造方法
CN214422551U (zh) 一种胶层覆盖膜
JPH072637Y2 (ja) 合成皮革製造用工程剥離紙
JPH08183134A (ja) 耐カール性及び印刷性に優れた剥離紙及びその製造方法
JPH10719A (ja) セラミックグリーンシート用キャリアフィルム
JP3758746B2 (ja) 剥離シート、それを用いた粘着製品及びその製造方法
JP2001047560A (ja) 木質化粧板
JP2946796B2 (ja) 粘着シート
JPS63236692A (ja) オフセツト刷版及びその作成法
JP2023144852A (ja) 擬似接着シート
JP3215120B2 (ja) はがき
JPH07196994A (ja) 粘着テープ用紙基材の製造方法及び紙粘着テープ
JPH0919984A (ja) 金属薄膜転写用シート
JP2768737B2 (ja) 表面保護方法
JP2002235051A (ja) 両面粘着テープの製造方法
JP2551656Y2 (ja) 再剥離性感圧接着葉書
JPH04114535U (ja) 両面粘着シート
JPH1067199A (ja) 転写シート基材の剥離を容易にした転写方法
JPH06279740A (ja) 積層シート

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090828

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees