JP2683983B2 - 紙が剥離可能な積層体およびその製造方法 - Google Patents

紙が剥離可能な積層体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、名刺や私製葉書、食堂
のメニュー表の作製に用いる紙が剥離可能な積層体およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】名刺の印刷は、名刺の大きさにカッティン
グされた用紙を用い印刷所で印刷される。また、年賀状
や暑中見舞の葉書は、客が印刷所に挨拶文の印刷を依頼
している。近時、ワードプロフェッサーの発達により差
出人自らワードプロフェッサーにより葉書に印字してい
る。更に、ワードプロフェッサーにより印字されるもの
として、剥離紙の裏面に感圧粘着剤が塗布されたラベル
用紙を貼着した積層体の該積層体の紙側から印刷される
単位片にスリットの枠体を入れた宛名用ラベル(新・紙
加工便覧;920−926頁;昭和55年11月15
日)が使用されている。名刺においても各自の好みに応
じてワードプロフェッサーにより用紙に印字できること
が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】名刺の文字、葉書の挨
拶文は印字・印刷される単位片が同一であることから一
枚づつ供給される用紙に印字・印刷されるよりもワード
プロフェッサー機能により同時に多数印字されることが
好ましい。しかし、用紙単位片に同時印字するには、従
来のラベル印字用積層体のように印字される単位片が一
枚の紙に連なって存在している必要があるが、従来のラ
ベル用積層体の構造を名刺や葉書の印字用紙に応用して
も紙の裏面に感圧粘着剤が存在するので名刺、葉書とし
て利用できない。
【0004】本発明は、感圧接着剤、剥離用のシリコー
ン樹脂塗布剤を用いることなく、積層体より紙の単位片
が剥離可能な積層体およびその製法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明の第1は、基材と、印字
または印刷される紙とがプロピレン系樹脂フィルムを接
着層として積層された積層体であって、前記紙とプロピ
レン系樹脂フィルム接着層との接着強度が25℃で2〜
100g/25mm幅であり、前記基材とプロピレン系
樹脂フィルム接着層との接着強度が、紙と接着層との接
着強度よりも大きく、かつ、前記基材とプロピレン系樹
脂フィルム接着層とのラミネート物より印刷または印字
された紙の単位片が剥離可能なように紙の単位片はスリ
ットまたはミシン目の枠により周囲が余白となる紙の部
分から区画されている積層体を提供するものである。
【0006】本発明の第2は、プロピレン系樹脂フィル
ムを240〜310℃でT−ダイより押出し、このフィ
ルムが未だ溶融状態を示す間にフィルムの片面にオゾン
処理を施こし、このオゾン処理を施こした面に表面がコ
ロナ放電処理された基材をラミネートし、オゾン処理が
されていないプロピレン系樹脂フィルムの片面に紙を溶
融ラミネートして基材/プロピレン系樹脂フィルム/紙
の積層体を得、ついで、この積層体の紙の側から印刷も
しくは印字される単位片、または印刷もしくは印字され
た単位片の紙の大きさにスリットまたはミシン目の枠を
前記プロピレン系樹脂フィルムに達する深さまで設ける
ことを特徴とする紙が剥離可能な積層体の製造方法を提
供するものである。
【0007】
【作用】基材とプロピレン系樹脂フィルム接着層の接着
面は、それぞれ表面がコロナ放電処理、オゾン処理され
て接着強度が高くなっており、一方、印刷される紙が積
層(ラミネート)される面側のプロピレン系樹脂フィル
ム接着層の表面は何ら表面処理がなされていないので紙
と該接着層の接着強度が25℃で2〜100g/25m
m幅と小さく、容易に指で紙を剥離することができる。
【0008】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1は本発明の積層体1の斜視図であり、図中、2は基
材、3はプロピレン系樹脂フィルム接着層、4は紙、5
はスリット、6は印字される紙の単位片、7は紙の余白
部、8は印字である。図2は積層体の断面図、図3は積
層体より印字8された紙の単位片6を剥離する状態を示
す断面図である。
【0009】図4は積層体の製造装置を示す平面図であ
り、T−ダイ9より240〜310℃で溶融押出された
プロピレン系樹脂フィルム3は、片面をオゾン処理器1
1により表面処理され、一方、ラミ繰出部2′より供給
された基材2はコロナ放電電極12によりコロナ放電処
理され、ガイドロール13により圧着ロール14,1
4′へと導かれる。
【0010】サンド繰出部4′より供給された紙4はガ
イドロール13′により圧着ロール14,14′へと導
かれ、プロピレン系樹脂フィルムが未だ溶融状態である
うちに圧着ロール14,14′により基材2、プロピレ
ン系樹脂フィルム3および紙4がサンドウィッチラミネ
ートされて積層体10となり、ガイドロール15に導か
れて巻取機に挿着した紙管16に巻き取られる。
【0011】紙管に巻き取られた積層体10は巻き戻し
され、必要により紙4側に印刷され、紙4だけを打抜い
て単位片6の周囲にスリットまたはミシン目5を設け、
ついで必要な大きさ(A4,B4,A3,B5版等)に
積層体10を断截して図1に示すような積層体1を製造
する。
【0012】本発明において、オゾン処理は、エアーギ
ャップ内で、前記溶融したプロピレン系樹脂フィルムと
基材との接着面間をオゾン処理する。オゾン処理は、オ
ゾン処理器11のノズルまたはスリット状の吹出口から
オゾンを含ませた気体(空気等)を、溶融したプロピレ
ン系樹脂フィルム面に向けて、または該溶融フィルムと
基材との厚着部に向けて吹付けることによりなされる。
【0013】吹付ける気体中のオゾンの濃度は1g/m
3 以上が好ましく、さらに好ましくは3g/m3 〜50
g/m3 である。また、吹付け量は、溶融薄膜の中に対
して0.05リットル/分/cm以上が好ましく、さら
に好ましくは、0.1〜30リットル/分/cm以上で
ある。この場合、極端に流量を多くすると、溶融したプ
ロピレン系樹脂フィルムが揺れ動いてフィルム厚みが不
均一になり好ましくない。
【0014】次いで、前述の方法によりオゾン処理した
プロピレン系樹脂の溶融フィルムを圧着ロールに導き、
該処理面を接着面として、コロナ放電処理されて同じく
圧着ロールに導かれた基材に圧着ラミネートする。基材
のコロナ放電処理の程度は10ワット・分/m2 以上、
好ましくは30ワット・分/m2 〜200ワット・分/
2 の量である。
【0015】プロピレン系樹脂 基材と紙の接着層として溶融ラミネートされるプロピレ
ン系樹脂フィルム3としては、プロピレンの単独重合体
およびプロピレン50〜99.5重量%とエチレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−
1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンの一種
または二種以上の混合物50〜0.5重量%との共重合
体(ランダム共重合体であってもブロック共重合体であ
っても良い。)、これらプロピレン系樹脂をアクリル
酸、無水マレイン酸等でグラフト変性したもの等が利用
できる。これらは相互に混合して用いても良い。
【0016】中でも、メルトフローレート(JIS K
−6760;230°、2.16kg荷重)が0.5〜
50g/10分のものが好ましい。また、プロピレン系
樹脂には、押出ラミネート加工性(延展性、ネックイン
等)改良の為、エチレン系樹脂、エチレン−プロピレン
ゴム等のゴム類を30重量%以下の割合いで混合でき、
さらに、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリッ
プ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等を基材
や紙等との接着強度を極度に変化させない範囲(0.1
〜3重量%)の量で必要に応じて添加できる。フィルム
の肉厚は10〜40μmである。
【0017】基材 基材2として用いられる基材としては、セロファン、延
伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムやクラ
フト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨ
ン紙、コート紙,合成紙等の紙や不織布が挙げられる。
基材の肉厚は10〜300μmである。尚、プロピレン
系樹脂フィルムと接着する上記基材表面は、高接着性を
得るため、コロナ放電処理、オゾン処理、火炎処理、ア
ンカーコート剤処理等を施こす。基材とフィルムとの接
着強度は25℃で50〜1,000g/25mm幅であ
るのが好ましい。
【0018】 本発明に用いられる印字または印刷される紙4として
は、クラフト紙、上質紙、グラシン紙、パーチメント
紙、レーヨン紙、コート紙,合成紙等である。この紙は
表面に感熱層や熱転写画像受容層が設けられたサーマル
記録紙、熱転写画像受容紙であってもよい。紙の肉厚は
70〜300μmであり、カール防止の為、基材とバラ
ンスがとれる肉厚が望ましい。
【0019】本発明におけるプロピレン系樹脂フィルム
3と紙4の接着強度(25℃測定)は、2〜100g/
25mm幅であることが必須であり、100g/25m
m幅を越えると紙とフィルムとの接着強度が強すぎ、紙
の単位片剥離時、印字された紙自体の紙間破断が生じ、
易剥離性が得られないからである。また、接着強度が2
g/25mm幅未満と極端に弱くなると、積層された紙
4とプロピレン系樹脂フィルム3の接着強度が弱わす
ぎ、ラミネート加工やミシン目又はスリット加工、ある
いは印字及び印刷加工時に紙面4にシワが入ったり、剥
れたりする。
【0020】また、プロピレン系樹脂と紙の安定な接着
強度を得るため、必要に応じて、プロピレン系樹脂と紙
の接着面を酸化処理(コロナ放電処理、オゾン処理等)
を施してもよい。この場合、紙4とフィルム3の接着強
度が、基材2とフィルム3との接着強度よりも弱くなる
ように酸化処理の程度を加減する必要がある。
【0021】スリットまたはミシン目 本発明においては、紙4面側からプロピレン系樹脂フィ
ルム3に達する深さに一定形状型のスリット又はミシン
目が必須であり、積層品の紙面に印字や印刷等を施した
後、簡単に一定形状の単位片6を容易に分離するためで
ある。スリット又はミシン目は、直線状のみならず曲線
状であってもよく、希望とする印刷紙の形状が施こさ
れ、印刷紙から分離できるものであれば特に限定はしな
い。
【0022】積層体 積層体1の肉厚は100〜500μm、好ましくは15
0〜350μmである。積層体の印字機や印刷機として
は、タイプライターやワードプロフェッサー、感熱プリ
ンター、レーザープリンター、グラビア印刷機、オフセ
ット印刷機、スクリーン印刷機、静電プロッター機等で
ある。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 密度が0.90g/cm3 、MFRが20g/10分の
プロピレン単独重合体〔三菱油化(株)製“三菱ポリプ
ロFL25T”(商品名):融点164℃〕を、口径9
0mmの押出機に装着したTダイから、樹脂温度260
℃、幅500mm、肉厚15μmでフィルム状に押出
し、次いで該溶融フィルムの一方の面に向けて、Tダイ
下30mmの位置に設置した幅450mmのノズルから
オゾン濃度20g/m3 の空気を1500リットル/時
の量で吹付けることにより、該溶融フィルムの片面をオ
ゾン処理した。
【0024】次いで、押出ラミネートの基材繰出部より
上質紙(坪量が78g/m2 )を繰り出し、この片面に
コロナ放電処理(40ワット・分/m2 )を施こし、該
基材のコロナ放電処理面と、前記溶融フィルムのオゾン
処理面を接着面とし、圧着ロールに導き、更に、サンド
繰出部より熱転写画像受容紙〔上質紙(坪量が150g
/m2 )の表面に画像受容層を塗工したもの〕を前記溶
融フィルムのオゾン処理面の反対面に上質紙側が対向す
るように導き、圧着ロールで三者を圧着ラミネートし、
プロピレン単独重合体フィルムを接着層とした熱転写画
像受容紙/プロピレン単独重合体/上質紙の積層体を得
た。
【0025】次に、得られた積層体をA4サイズにカッ
トし、熱転写画像受容紙側からプロピレン単独重合体フ
ィルムに達する深さに幅5cmで長さが10cmの長方
形のスリットを6個打抜して本発明の積層体を得た。こ
の積層体にワードプロフェッサーを用いてスリットの枠
内の熱転写画像受容紙の単位片に印字し、図1に示す印
字した積層体を得た。
【0026】この印字された積層体の熱転写画像受容紙
とプロピレン単独重合体フィルムの接着強度を測定した
ところ(25℃、相対湿度50%)、30g/25mm
幅であり、基材とフィルム間の接着強度は基材の上質紙
が破損した。この積層体について後述する評価を行っ
た。
【0027】実施例2〜6、および比較例1〜2 プロピレン系樹脂フィルムの厚み、プロピレン系樹脂の
樹脂温度、オゾン処理、基材のコロナ放電処理および基
材や熱転写画像受容紙の基材の紙の種類を表1のように
種々変更した他は、実施例1と同様にして積層体を得
た。評価結果を表1に示す。なお、比較例2においては
熱転写画像受容紙の上質紙側にも40w・分/m2のコ
ロナ放電処理を行った。
【0028】実施例7 密度が0.89g/cm3 、MFRが21g/10分の
プロピレン・エチレンランダム共重合体(三菱油化株式
会社製商品名“三菱ポリプロFL25K”、融点約14
0℃)を用い、更に、基材として肉厚50μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムにポリイソシアネート・
ポリエーテルポリオール系アンカーコート剤を5g/m
2 の量塗布し、該塗布面と溶融薄膜のプロピレン・エチ
レンランダム共重合体樹脂間にオゾンを吹付けて圧着ラ
ミネートした他は、実施例1と同様にして積層体を得
た。評価結果を表1に示す。尚、アンカーコート剤は、
日本曹達株式会社製、「チタボンドT−120」(商品
名)の3.5重量%酢酸エチル溶液を用いた。
【0029】比較例3〜5 プロピレン単独重合体の代りに、低密度ポリエチレン及
びエチレン・α−オレフィン共重合体を用い、表1のよ
うに種々変更した他は、実施例1と同様にして積層体を
得た。評価結果を表1に示す。なお表1の略号は次の通
りである。 FL25T:プロピレン単独重合体(融点164℃) FL25K:エチレン・プロピレンランダム共重合体
(融点140℃) LS35 :低密度ポリエチレン(密度は、0.918
g/cm3 、MFRは14g/10分) V213M:エチレン−酢酸ビニル共重合体(密度は、
0.938g/cm3、MFRは8g/10分、酢酸ビ
ニル含量7wt%) L40MX:エチレン・αオレフィン共重合体(密度は
0.923g/cm3、MFRは7.5g/10分)
【0030】評価方法 (※1)基材とフィルム及び紙とフィルムとの接着強
度。 幅25mm、長さ100mmのラミネート直後の試験片
の長さ方向50mmを手で剥離した後、(株)島津製作
所製の引張試験機で90度方向に300mm/分の引張
速度でT型剥離した。
【0031】品質評価 (※2)易剥離性 スリット形状が付与された幅5cmで長さが10cmの
印字用紙単位片をA4サイズの積層体から手による引き
剥し性を25℃と90℃で下記内容で判断した。 ○…良好 △…剥離に力がいる。あるいは基材とフィルム間で剥
離。 ×…剥離せず(紙間剥離含む)
【0032】(※3)加工性 幅が500mmで巻き長さが200mの積層品を3イン
チの紙管に巻き取り後、巻き状態及び積層品の巻き戻し
による形状観察等の加工性を目視で評価した。 ○…巻き取り巻き戻しが良好。 ×…巻き取り巻き戻し時にシワ発生。
【0033】(※4)印字適性 スリット形状が型抜されたA4サイズの積層品の印字用
単位片の受容紙面に、(株)リコー製のワードプロフェ
ッサーで印字を行ない、その印字性を評価した。 ○…印字良好 △…印字時、スリット形状が型抜された印字用単位片の
受容紙(幅5cm×長さ10cm)が、積層品から剥離
した。 ×…印字不可能。
【0034】(※5)印字紙剥離後のカール性 スリット形状が型抜された積層体を90℃のオーブン内
に5分間放置した後、スリット枠内の単位片の受容紙を
積層体から剥離し、剥離後の単位片のカールの有無を評
価した。 ○…カール無し。(0〜1mm未満) △…ややカール有り。(1〜4mm未満) ×…カール大。(4mm以上)
【0035】
【表1】
【0036】
【効果】本発明の剥離積層体は、有機溶剤等を用いる熱
硬化型シリコーン樹脂や感圧粘着剤等を用いなくても、
印字・印刷された紙を容易に剥離できるフォーム用紙が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字または印刷される紙が剥離可能な
積層体の斜視図である。
【図2】本発明の積層体の断面図である。
【図3】紙を剥離する状態を示す積層体の断面図であ
る。
【図4】積層体を製造する装置の平面図である。
【符号の説明】
1 積層体 2 基材 2′ ラミ繰出部 3 プロピレン系樹脂フィルム 4 紙 4′ サンド繰出部 5 スリット 6 単位片 7 紙の余白部 8 印字 9 ダイ 10 積層体 11 オゾン処理器 12 コロナ放電処理の電極 13,13′ ガイドロール 14,14′ 圧着ロール 15 ガイドロール 16 巻取機の紙管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/20 9349−4F B32B 31/20 B42D 15/02 521 B42D 15/02 521 // B29K 23:00 (72)発明者 長岡 義信 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 橋本 美則 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−223492(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、印刷される紙とがプロピレン系
    樹脂フィルムを接着層として積層された積層体であっ
    て、前記紙とプロピレン系樹脂フィルム接着層との接着
    強度が25℃で2〜100g/25mm幅であり、前記
    基材とプロピレン系樹脂フィルム接着層との接着強度
    が、紙と接着層との接着強度よりも大きく、かつ、前記
    基材とプロピレン系樹脂フィルム接着層とのラミネート
    物より印刷された紙の単位片が剥離可能なように紙の単
    位片はスリットまたはミシン目の枠により周囲が余白と
    なる紙の部分から区画されている積層体。
  2. 【請求項2】 プロピレン系樹脂フィルムを240〜3
    10℃でT−ダイより押出し、このフィルムが未だ溶融
    状態を示す間にフィルムの片面にオゾン処理を施こし、
    このオゾン処理を施こした面に表面がコロナ放電処理さ
    れた基材をラミネートし、オゾン処理がされていないプ
    ロピレン系樹脂フィルムの片面に紙を溶融ラミネートし
    て基材/プロピレン系樹脂フィルム/紙の積層体を得、
    ついで、この積層体の紙の側から印刷もしくは印字され
    る単位片、または印刷もしくは印字された単位片の紙の
    大きさにスリットまたはミシン目の枠を前記プロピレン
    系樹脂フィルムに達する深さまで設けることを特徴とす
    る紙が剥離可能な積層体の製造方法。
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