JP3076234B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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Description
抗引裂性、縫製性に優れた水性インクジェット記録用紙
に関する。本発明によるインクジェット記録用紙は、屋
外広告ポスタ−用紙、立て看板、吊し広告、旗等の織
布、エプロン、のれん、使い捨て衣料として有用なもの
である。
カラーハードコピーを作成するインクジェットカラープ
リンターの技術が進んでいる。高品位の記録画像を得る
ために、記録シート上に付着した水性インクが表面上に
拡がることなく、厚さ方向に速やかに吸収されるよう、
パルプ紙を支持体とし、この表面に合成シリカ粉末を主
成分とする顔料とポリビニルアルコール(シラノール変
性ポリビニルアルコールも含む)水系接着剤、カチオン
系ポリマーよりなるインクセット剤を含有するインク受
理層が設けられた水性インクジェット記録紙が数多く提
案(特開昭55−51683号、特開昭56−1485
86号、特開平7−89216号、特開平7−8921
7号公報)されており、又、実用化されている。
られているパルプ紙が共に吸水性であるので印字後の乾
燥時間が長くなったり、印字された記録紙にしわやカー
ルが発生する等の問題が発生する。これを防ぐために、
支持体として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(特開平7−76162号公報)を用いたり、無機
微細粉末を含有する樹脂延伸フイルムよりなる合成紙
(特開平7−89218号、特公平6−62003号公
報)を用いることが提案され、実用化されている。
支持体とするインクジェット記録用紙においても、乾燥
時間の更なる向上が望まれているのが実情であり、又、
印字されたインクジェット記録用紙(ポスター、広告
等)を画鋲で掲示板上に掲示したり、吊るし広告に用い
た場合に、強風により記録紙がバタついて画鋲跡をノッ
チとして記録紙が裂けたり、吊り広告が風でバタついて
近傍に存在する釘や針金に引っかかり、その傷部分をノ
ッチとして裂けるという問題がある。本発明は、印字後
の乾燥時間が短縮でき、かつ、抗引裂性に優れた水性イ
ンクジェット記録用紙の提供を目的とする。
用いて記録画像を形成するインクジェット記録用紙にお
いて、該記録用紙が40〜150デニールの経糸と40
〜150デニールの緯糸とを、それぞれ2.54cm当
たり、50〜140本の割合で1本おきに交差させる平
織法で織った坪量が50〜200g/m2 の織布(A)
を裏面層とし、この織布の表面に接着剤を用いて、クラ
ーク剛度(S値)が縦方向8〜300、横方向8〜30
0、肉厚20〜300μmの耐水性の延伸樹脂フイルム
(B)を貼合して積層構造の支持体とし、この支持体の
延伸樹脂フイルム層(B)側にピグメントを主成分とす
るインク受理層(C)を設けてなるインクジェット記録
用紙を提供するものである。
するので、印字物のシワが発生するのが妨げられる。
又、支持体の裏面層が平織織布であるので、記録紙の空
気との接触面が同じ肉厚の合成紙の場合よりも大きくな
り、乾燥時間が短縮できると共に、この織布の存在で抗
引裂性が改善され、強風に煽られても印字物が裂けるこ
とはない。
録用紙について、更に詳細に説明する。支持体: インク受理層が設けられる支持体は、織布
(A)と耐水性の延伸樹脂フイルム(B)とを接着剤を
用いて貼合した積層シートである。
るに用いられる織布は、40〜150デニール、好まし
くは50〜100デニールの経糸と緯糸とを、それぞれ
2.54cm当たり、50〜140本、好ましくは60
〜100本の割合で1本おきに交差させる平織法で織っ
た坪量が50〜200g/m2 、好ましくは、50〜2
00g/m2 の平織織布(ポンジー)である。平織りの
織布の経糸、緯糸の素材としては、ナイロン6、ナイロ
ン6,6、ポリエチレンテレフタレート、木綿、レーヨ
ン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化エチレン、ポリ
プロピレン、ポリフッ化ビニリデン等が利用できる。
デニールで、同一径であっても、異なった径であっても
良いが、同一径の方が平滑性の面から好ましい。また、
補強のために2.54cm幅当たり、1〜2本の割合で
経糸または/および緯糸に他より太めの糸を用いてもよ
い。
ール未満では、織布のコストが高くなり、経済的でな
い。150デニールを越えては、織布の表面がラフとな
り、印刷面の光沢が低下する。また、織り込み数が2.
54cm当たり50本未満では、経糸、緯糸で囲まれた
空隙の面積が大きく、延伸樹脂フィルムと織布との接着
強度は高いものとなるが、高光沢の印字は得られない。
逆に織り込み数が2.54cm当たり140本を越えて
は延伸樹脂フィルムと織布の間の接着強度が低く、吊る
し広告や立て看板が強風であおられ、バタバタと旗めい
たときは層間剥離を生じる恐れがある。
り込み数に依存するが、50〜200g/m2 、好まし
くは50〜100g/m2 である。織布の織り方法に
は、平織りの他に、斜文織、朱子織、メリヤス織、綾
織、ポロ織、レース織等種々あるが、印字の見映えの面
から平織りが最も好ましい。
の排出を容易にする機能を備える延伸樹脂フィルムとし
ては、耐水性であって、クラーク剛度(JISP−81
16;S値)が縦方向、横方向ともに8〜300の範
囲、肉厚が20〜300μmの範囲のものが使用され
る。クラーク剛度が8未満であると、腰強度が弱く、記
録用紙のインクジェット印字機への供給や印字機からの
排出等の取り扱いが困難となる。又、保管時、記録用紙
にしわが付き易い。クラーク剛度が300を越えては、
記録用紙の保管が平板状で積み重ねて保管することに限
られ、記録用紙をロール状に巻いて保管することが困難
となる。
ロピレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂の延伸樹脂
フイルム、フイルム内部に微細なボイドを有する延伸樹
脂フイルムよりなる微多孔の合成紙であって、その不透
明度(JIS P−8138)が85%以上、好ましく
は90%以上で、次式(1)で算出される空孔率が10
〜60%、好ましくは15〜45%、肉厚が30〜30
0μm、好ましくは50〜150μmの合成紙が挙げら
れる。
の〜のものが挙げられる。 無機又は有機充填剤を8〜65重量%の割合で含有
する微多孔を有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム
(特公昭54−31032号公報、米国特許第3775
521号明細書、米国特許第4191719号明細書、
米国特許第4377616号明細書、米国特許第456
0614号明細書等)。 二軸延伸熱可塑性フィルムを基材層とし、無機微細
粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フィルムを紙状層とする合成紙(特公昭46−4079
4号公報、特開昭57−149363号公報、同57−
181829号公報等)。
層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が存在する3層
構造(特公昭46−40794号公報)であっても、紙
状層と基材層間に他の樹脂フィルム層が存在する3層〜
7層の合成紙(特公昭50−29738号公報、特開昭
57−149363号公報、同56−126155号公
報、同57−181829号公報)であっても、裏面が
プロビレン・エチレン共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸共重合体の金属塩(Na、Li、Zn、K)、
塩素化ポリエチレン等の基材層樹脂よりも低融点の樹脂
よりなるヒ−トシ−ル層を有する3層以上の合成紙であ
ってもよい(特公平3−13973号明細書)。
無機微細粉末を0〜50重量%含有する熱可塑性樹脂フ
ィルムを、該樹脂の融点より低い温度で一方向に延伸し
て得られる一軸方向に配向したフィルムの両面に、無機
微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の溶融
フィルムを積層し、次いで前記方向と直角の方向にこの
積層フィルムを延伸することにより得られる紙状層が一
軸方向に配向し、微細な空隙を多数有するフィルムであ
り、基材層は二軸方向に配向した積層構造物である。
無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20μmの透明
な熱可塑性樹脂ラミネ−ト層が設けられた構造の高い光
沢の印刷が可能な合成紙(特公平4−60437号公
報、同1−60411号公報、特開昭61−3748号
公報)、例えば、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基
材層とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有する熱可
塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる表面層と裏面層を
有する複層フィルムを支持体とし、この支持体の表面層
側に無機微細粉末を含有しない熱可塑性樹脂の透明フィ
ルム層を設け、更に帯電防止機能を有するプライマ−塗
布層が設けられた合成紙(特開昭61−3748号公
報)、あるいは、熱可塑性樹脂フィルムの二軸延伸フィ
ルムを基材層とし、この基材層の少なくとも片面に、無
機微細粉末を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性
樹脂の一軸延伸フィルムよりなる紙状層と、熱可塑性樹
脂フィルムの一軸延伸フィルムよりなる表面層とのラミ
ネ−ト物が備えられている合成紙であって、前記表面層
の肉厚(t)は、紙状層に存在する無機微細粉末の平均
粒径を(R)としたとき、次式(2)を満足することを
特徴とする複層樹脂フィルムよりなる合成紙(特公平1
−60411号公報)。
シ−ル層が表裏面に設けられたものであっても良い。
リオレフィン樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ(4−メチ
ルペンテン−1)、また、ポリスチレン、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレ−ト、エチレン−酢酸ビニル共
重合体の部分加水分解物、エチレン−アクリル酸共重合
体およびその塩、塩化ビニリデン共重合体たとえば塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体、その他、およびこれら
の混合物を例示することができる。これらの中でも耐水
性、耐薬品性の面からポリプロピレン、ポリエチレンが
好ましい。また、基材層にポリプロピレンを用いる場合
は、延伸性を良好とするためポリエチレン、ポリスチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリプロピレン
よりも融点が低い熱可塑性樹脂を3〜25重量%配合す
るのがよい。
ム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チ
タン、硫酸バリウム等、粒径が0.03〜16ミクロン
のものが使用される。延伸倍率は縦、横方向とも4〜1
0倍が好ましく、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン
(融点164〜167℃)のときは150〜162℃、
高密度ポリエチレン(融点121〜124℃)のときは
110〜120℃、ポリエチレンテレフタレ−ト(融点
246〜252℃)のときは104〜115℃である。
また、延伸速度は50〜350m/分である。
の軽量化が乏しく、逆に空孔率が60%を越えては、合
成紙の強度(引張強度、曲げ強度)が低くなり、実用的
ではない。合成紙の肉厚は、20〜300μmの範囲で
あり、20μm未満では微多孔の合成紙を製造すること
が困難であり、300μmを越えては合成紙の市場への
供給がA3、菊判サイズ等のシート状に裁断し、これを
梱包して輸送するものに限られ、巻きロールとしての供
給が困難となる。
レタン系アンカ−コ−ト剤としては東洋モ−トン(株)
のEL−150(商品名)またはBLS−2080Aと
BLS−2080Bの混合物が、ポリエステル系アンカ
−コ−ト剤としては、同社のAD−503(商品名)が
挙げられる。アンカ−コ−ト剤は坪量が0.5〜25g
/m2 となるように塗布される。
密度ポリエチレン、エチレン・(メタ)アクリル酸共重
合体の金属塩(いわゆるサ−リン)、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等のホツトメルト接着剤は、
延伸樹脂フィルム製造時の延伸温度より低い融点を有す
る熱可塑性樹脂を用いる必要があり、前記延伸温度より
高い温度で該ホツトメルト接着剤を用いると延伸樹脂フ
ィルムが収縮してしまうことがある。
織布または延伸樹脂フィルムのいずれかの面にアンカー
コート剤を塗布し、ロ−ルで加圧接着すればよく、ホツ
トメルト接着剤を用いる場合は、織布または延伸樹脂フ
ィルム上にダイより溶融フィルム状に押し出し、ラミネ
−トし、ついで他方の織布もしくは延伸樹脂フィルムを
圧着ロ−ルで接着させてよく、また、織布シ−ト製造時
の加熱、加圧する短繊維を絡み合わせた不織布状物に溶
融した接着剤フィルムをラミネ−トし、これに延伸樹脂
フィルムを積層し、ロ−ルで圧着して接着してもよい。
は、延伸樹脂フィルム(B)の片面または両面にオフセ
ットまたはグラビア印刷により厚さ1〜5μmの黒色ベ
タ印刷を行うことによって隠蔽層(D)を形成するか、
織布(A)と延伸樹脂フィルム(B)とを接着剤(アン
カーコート剤)を用いて貼合する際、接着剤の中に、酸
化チタンホイスカー、酸化チタン微細粒子等の白色充填
剤を多量(5〜75重量%)に含有させ、該接着剤を2
〜10g/m2 塗布することにより得られる支持体の不
透明度(JIS P−8138)を100%とすること
により、印字が反対面から透けて見えることを防止する
ことができる。
に水系接着剤、インクセット剤を含有するものであり、
好ましくは、固型分量で無機質のピグメントを50〜8
8重量%、水系接着剤を10〜40重量%、インクセッ
ト剤を2〜20重量%の割合で含有するものが用いられ
る。ピグメントとしては合成シリカ、アルミナヒドロゾ
ル、タルク、炭酸カルシウム、クレイ等が挙げられる
が、中でも多孔質の合成シリカ、アルミナヒドロゾルが
好ましい。
ル、シラノール基を含むエチレン・ビニルアルコール共
重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、メチルエチルセルロース、ポリアクリル酸ソ
ーダ、でんぷん等が挙げられる。中でもピグメントが多
孔質の合成シリカ、アルミナゾルである場合はポリビニ
ルアルコール、シラノール基を含むエチレン・ビニルア
ルコール共重合体が好ましい。
ミンの4級アンモニウム塩、4級アンモニウム基を共重
合成分として含むアクリル共重合体、ポリアミンポリア
ミドのエピクロルヒドリン付加物等が挙げられる。支持
体へのインク受理層の形成は、上記成分を含有する塗工
剤を支持体の延伸樹脂フィルム層(B)側に5〜50g
/m2 、好ましくは10〜30g/m2 (固型分量)の
割合で塗布し、乾燥させることにより得られる。必要に
より乾燥した塗工層の表面にスーパーカレンダー処理を
行って塗工層(インク受理層)を平滑にする。
する。延伸樹脂フィルムの製造例 (例 1) (1)メルトフロ−レ−ト(MFR)0.8g/10分
のポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量
%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5
μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成物
(a)を270℃の温度に設定した押出機にて混練させ
た後、シ−ト状に押し出し、更に冷却装置により冷却し
て、無延伸シ−トを得た。そして、このシ−トを150
℃の温度にまで再度加熱した後、縦方向5倍の延伸を行
って5倍縦延伸フィルムを得た。
ピレン(融点約164〜167℃)54重量%と、平均
粒径1.5μmの炭酸カルシウム46重量%とを混合し
た組成物(a)を別の押出機にて210℃で混練させた
後、これをダイによりシ−ト状に押し出し、これを上記
(1)の工程で得られた5倍縦延伸フィルムの両面に積
層し、三層構造の積層フィルムを得た。次いで、この三
層構造の積層フィルムを60℃の温度にまで冷却した
後、再び約155℃の温度にまで加熱してテンタ−を用
いて横方向に7.5倍延伸し、165℃の温度でアニ−
リング処理し、60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリ
ットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の
肉厚80μm(b/a/b=10μm/60μm/10
μm)の積層フィルムで、不透明度87%、空孔率31
%、密度0.79g/cm3 、クラーク剛度(S値)が
縦方向13、横方向23の延伸樹脂フィルムを得た。
のポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量
%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5
μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成物
(a)を270℃の温度に設定した押出機にて混練させ
た後、シ−ト状に押し出し、更に冷却装置により冷却し
て、無延伸シ−トを得た。そして、このシ−トを140
℃の温度にまで再度加熱した後、縦方向5倍の延伸を行
って5倍縦延伸フィルムを得た。 (2) MFRが4.0g/10分のポリプロピレン
(融点約164〜167℃)54重量%と、平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム46重量%とを混合した組
成物(b)を別の押出機にて混練させた後、これをダイ
によりシ−ト状に押し出し、これを上記(1)の工程で
得られた5倍縦延伸フィルムの両面に積層し、三層構造
の積層フィルムを得た。
0℃の温度にまで冷却した後、再び約160℃の温度に
まで加熱して、テンタ−を用いて横方向に7.5倍延伸
し、165℃の温度でアニ−リング処理して、60℃の
温度にまで冷却し、耳部をスリットして、密度が0.7
7g/cm3 、不透明度95%、破裂強さ8kg/cm
2 の三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の肉厚
130μm(b/a/b=30μm/70μm/30μ
m)、クラーク剛度(縦方向)51、クラーク剛度(横
方向)108の延伸樹脂フィルムを得た。また、各層の
空孔率は(b/a/b=30%/33.7%/30%)
であった。
のポリプロピレン(融点約164〜167℃)55重量
%に、高密度ポリエチレン25重量%及び平均粒径1.
5μmの炭酸カルシウム20重量%を混合した組成物を
270℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、シ
−ト状に押し出し、更に冷却装置により冷却して、無延
伸シ−トを得た。 (2)そして、このシ−トを150℃の温度にまで再度
加熱させた後、縦方向5倍の延伸を行って5倍縦延伸フ
ィルムを得た。
度にまで加熱して、テンタ−を用いて横方向に7.5倍
延伸し、165℃の温度でアニ−リング処理して、60
℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして密度が0.
88g/cm3 、不透明度86%、クラーク剛度(縦方
向)8、横方向9の肉厚45μm、空孔率37%の二軸
延伸フィルムよりなる微多孔性延伸樹脂フィルムを得
た。
織布「ポンジ−#6575」(商品名;経糸の径75デ
ニ−ル、緯糸の径75デニ−ル、織り込み数2.54c
m当たり、経糸90本、緯糸85本。坪量71g/
m2 、白色度90%、不透明度80%)を用いた。
ルムの片面に東洋モ−トン(株)のポリウレタン系アン
カ−コ−ト剤「BLS−2080A」と「BLS−20
80B」の混合物85重量部に、酸化チタン15重量部
を混合した接着剤を4g/m2 (固型分の割合)で塗布
し、ついで東レ(株)の平織りの織布「ポンジ−#65
75」を圧着ロ−ルを用いて貼着し、平織織布/隠蔽層
/延伸樹脂フィルムからなる支持体を得た。このものの
肉厚は126μm、不透明度は100%であった。この
支持体の延伸樹脂フィルム側に、次の組成のインク受理
層用塗工剤を固型分含量が30g/m2 となるように塗
布し、乾燥した後、スーパーカレンダーで平滑処理を行
ってインクジェット記録用紙を得た。
で用いる他は実施例1と同様にしてインクジェット記録
用紙を得た。
に、墨濃度が1.65となるように黒べたオフセット印
刷(厚さ2μm)を施し、これと実施例1で用いた平織
布を、ポリウレタン系アンカーコート(2g/m2 )で
接着して、平織布/接着剤/べた印刷/合成紙の肉厚9
6μmの支持体を得た。この支持体の合成紙側に、次の
組成の塗工剤を20g/m2 の量塗布し、乾燥させ、ス
ーパーカレンダー平滑処理を施し、インクジェット記録
用紙を得た。
希釈、混合したもの。
ンクジェット記録用紙のインク受理層上にイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのカラー印字を施し、インク
の乾燥するまでの時間を調べた。ついで、いずれの色も
発色が十分であることを確認した後、印字された記録用
紙の一部に、ニチバン(株)製粘着テープ「セロテー
プ」(商品名)を印字面上に強く接着させ、次いで接着
面に沿って素早く粘着テープを剥離し、紙面上のインク
の残留程度を目視判定した。 インク残留率:100〜95% 良好 (○) 95〜80% やや不良 (△) 80〜 0% 不良 (×)
に浸した後、乾燥して画像の残存の程度と、記録用紙の
しわの発生状況を調べたところ、いずれも残存画像良
好、しわの発生なしであった。これら印字された記録用
紙の片隅にVノッチをナイフで切り込み、これを両手で
軽く引き裂こうとしたときの裂けの有無を調べた。結果
を表1に示す。
が強固で、インク吸収性、発色の鮮やかさのいずれも優
秀なのであると同時に、用紙と画像の耐水性を持ち、か
つ、抗引裂性に優れた従来の記録紙の欠点を解消した高
解像度、高速、汎用のインクジェット・カラー・プリン
ト・システムを可能ならしめるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 水性インクを用いて記録画像を形成する
インクジェット記録用紙において、該記録用紙が40〜
150デニールの経糸と40〜150デニールの緯糸と
を、それぞれ2.54cm当たり、50〜140本の割
合で1本おきに交差させる平織法で織った坪量が50〜
200g/m2 の織布(A)を裏面層とし、この織布の
表面に接着剤を用いて、クラーク剛度(S値)が縦方向
8〜300、横方向8〜300、肉厚20〜300μm
の耐水性の延伸樹脂フイルム(B)を貼合して積層構造
の支持体とし、この支持体の延伸樹脂フイルム層(B)
側にピグメントを主成分とするインク受理層(C)を設
けてなるインクジェット記録用紙。 - 【請求項2】 インク受理層が、固型分量でピグメント
50〜88重量%、水系接着剤10〜40重量%および
インクセット剤2〜20重量%の割合で含有するもので
ある、請求項1記載のインクジェット記録用紙。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07334346A JP3076234B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | インクジェット記録用紙 |
US08/755,338 US6028028A (en) | 1995-11-30 | 1996-11-22 | Recording sheet |
EP19960119076 EP0779162B1 (en) | 1995-11-30 | 1996-11-28 | Recording sheet having a laminated support |
DE69606839T DE69606839T2 (de) | 1995-11-30 | 1996-11-28 | Aufzeichnungsblatt mit einem laminierten Träger |
KR1019960058837A KR100476795B1 (ko) | 1995-11-30 | 1996-11-28 | 기록용지 |
CN96118998A CN1102503C (zh) | 1995-11-30 | 1996-11-30 | 记录片材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07334346A JP3076234B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | インクジェット記録用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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