JP3079967U - インクジェット印刷用シート - Google Patents

インクジェット印刷用シート

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訓次 三苫
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アイケーシー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、剥離強度に優れているインクジェッ
ト印刷用紙を提供する。 【構成】 裏面層としての織布(A)、積層構造の支持
体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、樹脂
フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)からな
り、織布(A)と樹脂フィルム(B)とが接着剤(C)
により貼合せられているインクジェット印刷用シートで
ある。前記織布(A)は経糸と緯糸とをそれぞれ1cm
当たり7〜15本打ち込んだ平織り織布である。また、
前記経糸と緯糸とは紡績糸である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はインクジェット印刷用シートに関する。本考案のシートは、例えば屋 外広告ポスター用紙、立て看板・垂れ幕・吊し広告・のぼり・旗等の基布として 使用することができる。
【0002】
【従来の技術】
特許第3076234号によれば、以下の構成を有する、水性インクを用いて 記録画像を形成するインクジェット記録用紙が知られている。 すなわち、40〜150デニールの経糸と40〜150デニールの緯糸とを、 それぞれ2.54cm当たり、50〜140本の割合で1本おきに交差させる平 織法で織った坪量が50〜200g/m2 の織布(A)を裏面層とし、 この織布の表面に接着剤を用いて、クラーク剛度(S値)が縦方向8〜300 、横方向8〜300、肉厚20〜300μmの耐水性の延伸樹脂フィルム(B) を貼合して積層構造の支持体とし、 この支持体の延伸樹脂フィルム層(B)側にピグメントを主成分とするインク 受理層(C)を設けてなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記シートは、分厚くて重いため、大きな屋外広告ポスター用紙、垂れ幕・吊 し広告等の基布として使用すると、その重量負担が大きいため、支持構造物を頑 丈なものとしなければならない。また、インクジェットプリンターで印刷すると きに分厚いシートは機械にかけにくいという欠点がある。
【0004】 本考案は、これらの問題に鑑み、他の点の長所を失わず、しかも重量を軽減さ せたインクジェット印刷用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案のインクジェット印刷用シートは、第1の観点では、裏面層としての織 布(A)、積層構造の支持体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、樹 脂フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)からなり、織布(A)と樹脂 フィルム(B)とが接着剤(C)により貼合せられているインクジェット印刷用 シートにおいて、前記織布(A)が経糸と緯糸とをそれぞれ1cm当たり7〜1 5本打ち込んだものであることを特徴とする。
【0006】 本考案のインクジェット印刷用シートは、第2の観点では、裏面層としての織 布(A)、積層構造の支持体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、樹 脂フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)からなり、織布(A)と樹脂 フィルム(B)とが接着剤(C)により貼合せられているインクジェット印刷用 シートにおいて、前記織布(A)が経糸と緯糸とが紡績糸であることを特徴とす る。
【0007】 第1の観点と第2の観点は矛盾するものではないので、両方を同時に採用する こともできる。
【0008】
【考案の実施の態様】
織布(A)は、経糸と緯糸とをそれぞれ1cm当たり、7〜15本、好ましく は10〜13本の割合で1本おきに交差させる平織織布が好ましい。
【0009】 平織りの織布の経糸、緯糸の素材としては、合成繊維(例えば、ポリエステル 系、ポリアミド系、ポリプロピレン系など)、綿、羊毛、麻、スフなどの紡績糸 が利用できる。
【0010】 織布の織り方法には、平織りの他に、斜文織、朱子織、メリヤス織、綾織、ポ ロ織、レース織等種々あるが、印字の見映えの面から平織りが最も好ましい。
【0011】 番手は綿番で10番〜50番が好ましい。補強のために1cm幅当たり、1〜 2本の割合で経糸または/および緯糸に他より太めの糸を用いてもよい。
【0012】 樹脂フィルム(B)としては、耐水性であって、肉厚が20〜100μmの範 囲のものが使用される。このような樹脂フィルムの例としては、ポリエステル、 ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー ボネート等の熱可塑性樹脂の延伸樹脂フィルム、フィルム内部に微細なボイドを 有する延伸樹脂フィルムよりなる微多孔の合成紙が挙げられる。
【0013】 織布(A)と樹脂フィルム(B)を接着する接着剤(C)としては、液状のア ンカ−コ−ト剤、例えばポリウレタン系アンカ−コ−ト剤やポリエステル系アン カ−コ−ト剤が挙げられる。アンカ−コ−ト剤は坪量が0.5〜25g/m2 と なるように塗布される。このアンカーコート剤で接着するには、織布または樹脂 フィルムのいずれかの面にアンカーコート剤を塗布し、ロ−ルで加圧接着すれば よい。
【0014】 樹脂フィルム(B)の不透明度が不足する場合には、樹脂フィルム(B)の片 面または両面にオフセットまたはグラビア印刷により厚さ1〜5μmの黒色ベタ 印刷を行うことによって隠蔽層を形成するか、織布(A)と樹脂フィルム(B) とを接着剤(アンカーコート剤)を用いて貼合する際、接着剤の中に、酸化チタ ンホイスカー、酸化チタン微細粒子等の白色充填剤を多量(5〜75重量%)に 含有させ、該接着剤を2〜10g/m2 塗布することにより、印字が反対面から 透けて見えることを防止することができる。
【0015】 インク受理層(D)は、ピグメントを主成分とし、これに水系接着剤、インク セット剤を含有するものであり、好ましくは、固型分量で無機質のピグメントを 50〜88重量%、水系接着剤を10〜40重量%、インクセット剤を2〜20 重量%の割合で含有するものが用いられる。ピグメントとしては合成シリカ、ア ルミナヒドロゾル、タルク、炭酸カルシウム、クレイ等が挙げられるが、中でも 多孔質の合成シリカ、アルミナヒドロゾルが好ましい。
【0016】 水系接着剤としては、ポリビニルアルコール、シラノール基を含むエチレン・ ビニルアルコール共重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン・酢酸ビニル共重 合体、メチルエチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、でんぷん等が挙げられ る。中でもピグメントが多孔質の合成シリカ、アルミナゾルである場合はポリビ ニルアルコール、シラノール基を含むエチレン・ビニルアルコール共重合体が好 ましい。
【0017】 インクセット剤としては、ポリエチレンイミンの4級アンモニウム塩、4級ア ンモニウム基を共重合成分として含むアクリル共重合体、ポリアミンポリアミド のエピクロルヒドリン付加物等が挙げられる。支持体へのインク受理層の形成は 、上記成分を含有する塗工剤を支持体の樹脂フィルム層(B)側に5〜50g/ m2 、好ましくは10〜30g/m2 (固型分量)の割合で塗布し、乾燥させる ことにより得られる。必要により乾燥した塗工層の表面にスーパーカレンダー処 理を行って塗工層(インク受理層)を平滑にする。
【0018】
【実施例】
ポリエステル100%の紡績糸(番手30番の単糸)を使用し、経糸と緯糸と をそれぞれ1cm当たり、12.6本の割合で1本おきに交差させる平織織布を 織布(A)として使用し、樹脂フィルム(B)として、厚み50μmのポリエス テルフィルムを使用した。ポリウレタン系アンカ−コ−ト剤接着剤(C)を樹脂 フィルム(B)の片面に塗布し、織布(A)と樹脂フィルム(B)とを接着した 。
【0019】 合成シリカ粉末100重量部、ポリビニルアルコール30重量部、ポリエチレ ンイミン第4級アンモニウム塩10重量部、ポリアクリル酸ソーダ5重量部、水 1600重量部からなるインク受理層(D)用塗工剤を固型分含量が30g/ m2 となるように樹脂フィルム(B)上に塗布した。インク受理層(D)の厚み は、30μmであった。
【0020】 最後に、乾燥した後、スーパーカレンダーで平滑処理を行ってインクジェット 印刷用紙を得た。
【0021】 完成した本考案実施例のインクジェット印刷用紙と、他の点は本考案と同じで 裏面層としての織布の存在しないインクジェット印刷用紙(比較例1)とを用意 して、それぞれの引っ張り強度と引き裂き強度を比較した。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】 また、織布において使用する糸として、紡績糸を使用した場合(本考案実施例) と、長繊維フィラメント糸を使用した場合(比較例2)について、それぞれの剥 離強度を比較した。結果を表2に示す。
【表2】
【0024】
【考案の効果】
本考案のインクジェット印刷用紙は表面が強固で、インク吸収性、発色の鮮や かさのいずれも優秀なのであると同時に、用紙と画像の耐水性を持ち、かつ、抗 引裂性に優れている。さらに従来技術と比較すると、織布の打ち込み本数が少な く、軽量である。さらに、紡績糸を使用しているので、剥離強度に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のインクジェット印刷用紙の断面図で
ある。
【符号の説明】
A 織布 B 樹脂フィルム C 接着剤 D インク受理層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面層としての織布(A)、積層構造の
    支持体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、
    樹脂フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)か
    らなり、織布(A)と樹脂フィルム(B)とが接着剤
    (C)により貼合せられているインクジェット印刷用シ
    ートにおいて、 前記織布(A)が経糸と緯糸とをそれぞれ1cm当たり
    7〜15本打ち込んだものであることを特徴とするイン
    クジェット印刷用シート。
  2. 【請求項2】 裏面層としての織布(A)、積層構造の
    支持体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、
    樹脂フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)か
    らなり、織布(A)と樹脂フィルム(B)とが接着剤
    (C)により貼合せられているインクジェット印刷用シ
    ートにおいて、 前記織布(A)の経糸と緯糸とが紡績糸であることを特
    徴とするインクジェット印刷用シート。
  3. 【請求項3】 裏面層としての織布(A)、積層構造の
    支持体として前記織布に貼合せる樹脂フィルム(B)、
    樹脂フィルム層(B)側に設けるインク受理層(D)か
    らなり、織布(A)と樹脂フィルム(B)とが接着剤
    (C)により貼合せられているインクジェット印刷用シ
    ートにおいて、 前記織布(A)が経糸と緯糸とをそれぞれ1cm当たり
    7〜15本打ち込んだ平織り織布であること及び前記経
    糸と緯糸とが紡績糸であることを特徴とするインクジェ
    ット印刷用シート。
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