JP4382554B2 - 記録シート - Google Patents
記録シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4382554B2 JP4382554B2 JP2004097239A JP2004097239A JP4382554B2 JP 4382554 B2 JP4382554 B2 JP 4382554B2 JP 2004097239 A JP2004097239 A JP 2004097239A JP 2004097239 A JP2004097239 A JP 2004097239A JP 4382554 B2 JP4382554 B2 JP 4382554B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- recording sheet
- fiber
- recording
- sheet according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Paper (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1) 主として合成繊維からなる不織布で構成される基材と、該基材の少なくとも一方の面に接合されたインク受理層とを有する記録シートであって、
前記基材は、第一の層と、該第一の層に隣接する第二の層とを含む複数の層で構成され、
前記第一の層および前記第二の層は、前記インク受理層に対して記録が行われた後に剥離可能に接着剤を用いずに互いに接合され、
前記第一の層および前記第二の層は、それぞれ、主として合成繊維からなる不織布で構成され、かつ、パルプ繊維を含み、
前記合成繊維は、熱溶融性樹脂繊維を含有することを特徴とする記録シート。
(2) 前記熱溶融性樹脂繊維の融点(芯鞘状繊維にあっては鞘部の融点)は、80〜180℃であり、
前記合成繊維中における前記熱溶融性樹脂繊維の含有量は、10〜60重量%である上記(1)に記載の記録シート。
(3) 前記合成繊維の繊維径は、0.1〜10デニールである上記(1)または(2)に記載の記録シート。
(4) 前記合成繊維の繊維長は、1〜20mmである上記(3)に記載の記録シート。
かかる記録シート1は、図1に示すように、不織布で構成された基材2と、基材2の少なくとも一方の面に設けられたインク受理層3とを有している。この記録シート1は、インクジェットプリンター等での記録に際して、インク受理層3側の面を記録面として、記録が行われる。
この合成繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、またはこれらポリマーの変性ポリマー等のホモポリマー及びコポリマー等のポリエステル系繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはこれらポリマーの変性ポリマー等のホモポリマー及びコポリマー等のポリオレフィン系繊維、アクリル繊維、モダクリル繊維等のようなポリアクリロニトリル系繊維、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維等の合成繊維、また、レーヨン等の再生セルロース繊維やコラーゲン、アルギン酸、キチン質等を溶液にしたものを紡糸した繊維等のような再生繊維、さらにアセテート繊維等のような半合成繊維等が挙げられ、これらを単独または組み合わせて使用することができる。
<実施例1>
合成繊維としての2.0デニール、長さ5mmのPET繊維(融点263℃):40重量部、バインダーとしての2.0デニール、長さ5mmの熱溶融性の芯鞘構造のPET繊維(鞘部分の融点110℃):30重量部、パルプとしての250mlCSFに叩解したNBKP:30重量部を配合し、この配合の材料を水に分散させて、0.1質量%のスラリーを作製し、これを紙料とした。
合成繊維としての2.0デニール、長さ5mmのポリプロピレン繊維(融点160℃):40重量部、バインダーとしての2.0デニール、長さ5mmの熱溶融性の芯鞘構造のオレフィン繊維(鞘部分の融点98℃):20重量部、パルプとしての250mlCSFに叩解したLBKP:30重量部を配合し、この配合の材料を水に分散させて、0.1質量%のスラリーを作製し、これを紙料とした。
合成繊維としての1.5デニール、長さ5mmのアクリル繊維(融点240℃以上):50重量部、バインダーとしての2.0デニール、長さ5mmの熱溶融性の芯鞘構造のPET繊維(鞘部分の融点110℃):20重量部、パルプとしての250mlCSFに叩解したNBKP:30重量部を配合し、この配合の材料を水に分散させて、0.1質量%のスラリーを作製し、これを紙料とした。
第一の層と第二の層との抄き合わせ部に澱粉水溶液を塗布量が0.5g/m2となるようにスプレーした以外は、実施例1と同様にして、記録シートを作製した。
基材を実施例1の紙料を用い単層で坪量100g/m2の不織布とした以外は、実施例1と同様に記録シートを作製した。
基材を実施例1の紙料を用い単層で坪量50g/m2の不織布とした以外は、実施例1と同様に記録シートを作製した。
インクジェットプリンター(エプソン社製、MC−10000)で特定図柄を出力し、給紙時および通紙時での搬送トラブルによる図柄ズレ、シワの有無を評価した。
この搬送性の評価について、
△:搬送トラブルによる図柄のズレ、シワが若干有る
×:搬送トラブルによる図柄のズレ、シワが顕著に有る
インクジェットプリンター(エプソン社製、MC−10000)で特定図柄を出力し、記録シートの記録部位のボコツキ度合いを評価した。
△:ボコツキが若干有る
×:ボコツキが顕著に有る
インクジェットプリンター(エプソン社製、MC−10000)で特定図柄を出力した後、実施例1〜4については第一の層と第二の層との間で、比較例1,2については基材のほぼ中間部位で剥離させた際の記録シートの均一性を評価し、またそれぞれ剥離の際に層間剥離強度を測定した。なお、層間剥離強度の測定ついては、JIS K6854−3(剥離接着強さ試験方法−T型剥離)に準じて行った。
△:剥離した記録シートが不均一である
×:剥離不能
インクジェットプリンター(エプソン社製、MC−10000)で特定図柄を出力した後、実施例1〜4については剥離後の第一の層を、比較例1については剥離後の記録側の記録シート、比較例2については剥離せずに記録シートをφ10mmの棒に巻きつけたまま24時間保持した後、広げた際の記録シートの状態を評価した。
△:巻きシワが若干有る
×:巻きシワが顕著に有る
評価結果は表1に示す通りである。
2 基材
3 インク受理層
21 第一の層
22 第二の層
23 接合面
Claims (9)
- 主として合成繊維からなる不織布で構成される基材と、該基材の少なくとも一方の面に接合されたインク受理層とを有する記録シートであって、
前記基材は、第一の層と、該第一の層に隣接する第二の層とを含む複数の層で構成され、
前記第一の層および前記第二の層は、前記インク受理層に対して記録が行われた後に剥離可能に接着剤を用いずに互いに接合され、
前記第一の層および前記第二の層は、それぞれ、主として合成繊維からなる不織布で構成され、かつ、パルプ繊維を含み、
前記合成繊維は、熱溶融性樹脂繊維を含有することを特徴とする記録シート。 - 前記熱溶融性樹脂繊維の融点(芯鞘状繊維にあっては鞘部の融点)は、80〜180℃であり、
前記合成繊維中における前記熱溶融性樹脂繊維の含有量は、10〜60重量%である請求項1に記載の記録シート。 - 前記合成繊維の繊維径は、0.1〜10デニールである請求項1または2に記載の記録シート。
- 前記合成繊維の繊維長は、1〜20mmである請求項3に記載の記録シート。
- 前記第一の層の面のうち、前記第二の層との接合面とは反対側の面に、前記インク受理層が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の記録シート。
- 前記第一の層の坪量が10〜60g/m2である請求項5に記載の記録シート。
- 記録シート全体の坪量は、80g/m2以上である請求項1ないし6のいずれかに記載の記録シート。
- 前記第一の層と前記第二の層との層間剥離強度が700〜2000mN/25mmである請求項1ないし7のいずれかに記載の記録シート。
- 前記第一の層と前記第二の層との接合は、湿式抄紙法で抄き合わせによりなされたものである請求項1ないし8のいずれかに記載の記録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004097239A JP4382554B2 (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004097239A JP4382554B2 (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 記録シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005280088A JP2005280088A (ja) | 2005-10-13 |
JP4382554B2 true JP4382554B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=35178980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004097239A Expired - Fee Related JP4382554B2 (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4382554B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4620604B2 (ja) * | 2006-02-20 | 2011-01-26 | 日本バイリーン株式会社 | 印刷用基材 |
JP4620618B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2011-01-26 | 日本バイリーン株式会社 | 印刷用基材 |
JP4806361B2 (ja) * | 2007-02-08 | 2011-11-02 | 北越紀州製紙株式会社 | 扇子用紙 |
JP5632185B2 (ja) * | 2010-04-19 | 2014-11-26 | 日本製紙パピリア株式会社 | インクジェット印刷用積層シート |
-
2004
- 2004-03-29 JP JP2004097239A patent/JP4382554B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005280088A (ja) | 2005-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4382554B2 (ja) | 記録シート | |
JPH07238478A (ja) | インクジェット記録用シート | |
JP4620618B2 (ja) | 印刷用基材 | |
JP4620604B2 (ja) | 印刷用基材 | |
JP2000238410A (ja) | 記録シートおよびラベル | |
JP2000203150A (ja) | インクジェット記録シ―ト | |
JP5632185B2 (ja) | インクジェット印刷用積層シート | |
JP3301977B2 (ja) | インクジェット記録用シート | |
JP6344822B2 (ja) | インクジェット記録用圧着紙 | |
JP2008025048A (ja) | 印刷用基材 | |
JP3791030B2 (ja) | インクジェット記録体の製造方法 | |
JP2001018518A (ja) | 記録シート | |
JP2000296670A (ja) | 記録シート | |
JP2021116398A (ja) | インクジェット記録用粘着ラベル及びその製造方法 | |
JP4010269B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2018024100A (ja) | 転写用紙 | |
JP2016068280A (ja) | インクジェット用不織布 | |
JP2006326840A (ja) | インクジェット記録用タック紙 | |
JP6463301B2 (ja) | 転写用紙 | |
JP2001039017A (ja) | 記録シート | |
JP2000335102A (ja) | インクジェット記録シート | |
JP2002264488A (ja) | インクジェット記録用シート | |
JP2023143521A (ja) | 剥離紙原紙、剥離紙、及び粘着テープ | |
WO2020195284A1 (ja) | 転写用紙及び転写捺染法 | |
JP2006095800A (ja) | インクジェット記録用キャストコート紙の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080708 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090915 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090917 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4382554 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |