JP3301977B2 - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP3301977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はインクジェット記録
シートに関するものであり、さらに詳しくは水性インク
を用いるインクジェットの記録方式において鮮明な発色
やドット形成などが得られ、フルカラーの高速印字にも
耐えうるインク吸収性を持ちながら、表面強度、耐水性
共に優れたインクジェット記録用シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は種々の物理的
な力を利用してインクの微小液滴をノズルから噴射して
紙などの記録シートに付着させ、画像・文字等の記録を
行うものである。これらは高速、低騒音、多色化が容
易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不要
等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等
の記録用途として、現在は紙を中心とするOA分野とマ
ーキングを中心とする産業分野で広く用いられている。
更に、多色インクジェット方式によりインクジェット記
録シート上に形成される画像は、製版方式による多色印
刷やカラー写真方式による印画と比較しても遜色無い画
像が得られ、少部数作成する用途においては、写真技術
によるものよりも安価で出来上がることより、フルカラ
ー画像記録分野にまで広く応用されている。そのため、
紙から成るインクジェット記録用シートの表面に付着し
たインクは、その表面上に不規則に広がることなく速や
かに吸収され、かつ、真円状のドットが形成されて滲み
のない高精細な画像が得られること、及び、付着したイ
ンクの発色を増強して鮮明な画像とすることが要求され
ており、そのための技術手段については従来から多数の
提案がされている。
【0003】一般に、コスト、印刷、事務用紙適性の点
で非塗工のインクジェット記録用紙が用いられており、
このようなインクジェット記録用紙において、上記の如
き要求を達成するために、特定のシリカや重質炭酸カル
シウム等の吸液性顔料を抄紙時に内添することが提案さ
れている。しかしながら、これらの内添型インクジェッ
ト記録用紙は一般的に用いられているパルプ、填料の光
学的特性から、インクが吸着された紙層での発色の鮮か
さが劣っており、塗工シート並の鮮明な発色性、インク
吸収速度、インク吸収容量が得られず、インクの広がり
が抑えられないために画像が崩れて鮮明な印刷ができな
いという問題点がある。
【0004】一方、前記の如き高品位の記録画像を得る
ために、主として紙からなる記録用シートの表面に、付
着したインクがその表面上に不規則に広がることなく、
速やかにかつ真円状にコントロールされて吸収され、か
つ、付着したインクの発色を増強するような表面構造と
するための塗工層を設けるとの技術手段について従来か
ら幾多の提案がなされており、例えば、特公昭60−2
7588号公報には、ステキヒトサイズ度3秒以下の基
紙の片面にバインダー量において1〜5g/m 2以上塗
工することによって、紙面に付着したインキ滴が速やか
に紙層内部に吸収され、しかも紙面上でのインクドット
の広がりを抑えるができるインクジェット記録用紙が開
示されている。
【0005】しかしながら、このように基紙のステキヒ
トサイズ度を低くすると耐水性が不足し、裏抜けが発生
したり、インクの広がりを生じたり、発色も劣ることと
なる。これを改善するために、例えば、特公平7−20
727号公報では、木材パルプ70〜90重量%と、平
均粒子径1〜5μm、比表面積が1〜10m2/g、吸
油量が30〜50ml/100gであるカルサイトから
なる軽質炭酸カルシウム10〜30重量%とを主成分と
し、坪量64g/m2におけるステキヒトサイズ度が2
〜10秒であるシート状の基材の少くとも片面に、白色
顔料を主成分とする塗工層を2〜8g/m2の割合で設
けたことを特徴とするインクジェット記録用塗工シート
が開示されている。この塗工層で最も適した構成は、白
色顔料として比表面積200〜400m2/gで2次粒
子径が2〜10μmのシリカ、バインダーとしてはカチ
オン性酢酸ビニル重合体、シラノール化ビニルアルコー
ル系重合体、カチオン性高分子物質を特定割合含む構成
が好ましいとしている。
【0006】しかしながら、上記の如き塗工層を設けた
インクジェット記録用シートは、前記のフルカラー記録
にも十分適用できる画像特性を得るため、すなわち、イ
ンクジェット記録の水性インクの良好な吸収性と発色性
を得るために、塗工層に顔料を多量に、具体的には50
重量%以上含有している。従って、バインダー成分が少
ないために記録後のシートを擦ったり、引っ掻いたりす
ると顔料の脱落等によって傷を生じてしまい、表面強度
に劣るものであった。更に、インクジェット記録に使用
される水性インクの吸収性を向上させるために水溶性の
樹脂が使用されているので、記録後のシートが水に濡れ
ると画像が滲んだり、インクが溶け出すという問題を有
するものであった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、水性イン
クを用いるインクジェット記録方式において、記録シー
ト表面に速やかに水性インクを吸収し、インクによる画
像の発色が鮮かで、かつインクドット形状が真円形であ
りドットの広がりが抑えられ、滲みのないシャープな画
像が得られるという優れた画像特性を有すると共に、表
面強度と耐水性に優れたインクジェット記録用シートを
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上の少な
くとも片面に、エチレン・酢酸ビニル共重合体、両性で
んぷん及び顔料を含有する塗工層を設けたことを特徴と
するインクジェット記録用シートである。本発明におけ
る塗工層は、後述する基材の片面又は両面に設けられる
もので、エチレン・酢酸ビニル共重合体、両性でんぷん
及び顔料を少なくとも含有するものであり、これら塗工
層成分中の配合割合は特に限定されるものではないが、
エチレン・酢酸ビニル共重合体が30〜65重量%、両
性でんぷんが5〜30重量%、顔料が25〜50重量%
であることが好ましい。
【0009】本発明に用いられるエチレン・酢酸ビニル
共重合体は、少なくともエチレンと酢酸ビニルをモノマ
ー成分とする共重合体であれば特に限定されるものでは
ないが、特にエチレン:酢酸ビニルのモノマー比率は1
0:90〜30:70の比率で含有されていることが好
ましい。また、樹脂のガラス転移温度(Tg)が0℃以
上と比較的高温のものが好ましい。かかる樹脂を塗工層
中に30〜65重量%、好ましくは40〜55重量%配
合すると、その皮膜は透明で顔料の接着力が強靱なこと
より塗工層の表面強度が優れ、耐水性が良好になる。
【0010】また、塗工層にエチレン・酢酸ビニル共重
合体と併用される両性でんぷんは、アニオン基とカチオ
ン基の両方を有するでんぷんであり、そのPHとして5
〜7のものが好適に使用される。かかる両性でんぷんの
アニオン基及びカチオン基は特に限定されるものではな
いが、アニオン基としてリン酸塩基、カチオン基として
4級アンモニウム塩を持っているような両性でんぷんが
好ましく使用される。本発明においてはかかるでんぷん
を塗工層中に5〜30重量%、好ましくは10〜20重
量%配合させることでインクを授与したときの発色性を
向上することができる。また、塗工液中の保水力を向上
する効果もあることからサイズプレスやゲートロールコ
ーターなどの塗工装置で高速塗工することも可能であ
る。すなわち、エチレン酢酸ビニル共重合体のみもしく
はエチレン・酢酸ビニル共重合体とPVAで高速塗工す
ると、保水力の不足から塗工層が不均一になったり、塗
工装置を汚すなどの問題を生じてしまい、カルボキシメ
チルセルロース等の保水力に優れた材料を添加したとし
ても両性でんぷんを用いたときのような優れた発色性等
が得られず、画像特性が劣ることとなる。
【0011】塗工層に用いられる顔料は、水性インクの
吸収性に寄与するものであれば、特に限定されるもので
はないが、例えば、クレイ、シリカ、マイカ、タルク、
カオリン、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、
酸化亜鉛、リトポン、サチンホワイト、水酸化アルミニ
ウム、アクリル系樹脂微粒子、アクリル−スチレン系樹
脂微粒子、シリコーン系樹脂微粒子、フェノール系樹脂
微粒子等の充填材料が挙げられる。この他、有機又は無
機の着色顔料等も使用することができる。本発明におい
ては、中でも高吸油性かつ高比表面積を有する無機顔料
が好ましく、特に比表面積200〜500m2/g(B
ET法)、吸油量200〜400ml/100g(JI
S K5101)、平均粒子径2〜10μm(コールタ
ーカウンター法、アパチャーグリル50μm)の粒子を
主成分とする微粒子シリカが適している。また、フルカ
ラーの鮮明性を得るためには発色度の優れた顔料が好ま
しい。なお、顔料は塗工層中に25〜50重量%含有さ
せることが好ましく、特に30〜45重量%が好適であ
る。
【0012】本発明において塗工層には、従来インクジ
ェット記録用シートの塗工層に使用されている水性結着
剤を混合使用することができる。かかる水性結着剤の例
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、水溶性ポ
リビニルアセタール、ポリアミド樹脂、酸化でんぷん、
カゼイン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンオキ
サゾリン、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、SBR、NBR等の水溶性も
しくは水分散性の結着剤が挙げられる。
【0013】また、塗工層には必要に応じて画像の鮮明
性(滲み防止)や耐ブロッキング性等を向上するために
メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド
樹脂、グリオキザール、炭酸ジルコニウムアンモニウム
等や、分子内に1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム
基を複数以上有するカチオン性物質である脂肪族ジカル
ボン酸(例えばアジピン酸)とポリアルキレン・ポリア
ミンから誘導された塩基性低分子量のポリアミドとエピ
クロルヒドリンを反応させて得られるポリアルキレン・
ポリアミド・ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ポ
リアミドポリ尿素の部分メチロール化物や4級化された
メチロールメラミンなどのカチオン性の水溶性高分子物
質を配合してもよい。また、本発明の記録用シートの生
産性、記録特性、あるいは保存安定性をより高めるため
に、塗工層中に分散剤、蛍光染料、pH調整剤、消泡
剤、潤滑剤、防腐剤等の各種の添加剤を加えてもよい。
【0014】本発明のインクジェット記録用シートに使
用される基材としては、紙、布、不織布等の他に、ポリ
エチレンテレフタレート、ジアセテートセルロース、ト
リアセテートセルロース、アクリル系ポリマー、セロハ
ン、セルロイド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリイミド等のプラスチックからなるフィルム、板、及
びガラス板等が用いられる。これらの基材は記録目的、
記録画像の用途、或いはインク受容性や密着性等を考慮
して適宜選択されるが、本発明においては前記塗工層と
の組み合わせにより、特に優れた画像特性が達成される
ことから紙の基材が好ましい。
【0015】本発明に使用される紙の基材は、天然セル
ロース繊維を主体としたパルプ原料からなる紙が適用さ
れ、その組成、製造方法は特に限定されるものではな
く、例えば湿式抄紙法により製造される紙が適宜用いら
れる。具体的には、パルプ原料として針葉樹、広葉樹を
単独もしくは適宜配合して作製されるクラフトパルプ、
サルファイトパルプ、セミケミカルパルプ等の木材パル
プが使用され、鮮明なフルカラー記録を得るために晒し
パルプが好ましい。また、故紙パルプやバガス、ケナ
フ、綿、麻、エスパルト、竹、ワラ等の非木材パルプを
使用することもできる。
【0016】かかる紙の基材の透気度は50秒/100
cc以下、特に15〜40秒/100ccであることが
好ましい。このような透気度を得るためには、上記の如
きパルプ原料の叩解度を40〜60°SRにした紙料を
用いて、内添薬品としてサイズ剤、填料、湿潤紙力剤、
表面紙力増強剤等を紙料に適宜配合して抄紙すればよ
い。
【0017】また、紙の基材のステキヒト・サイズ度は
10秒以下であることが好ましい。ステキヒト・サイズ
度が10秒以上であると塗工層を設ける際に塗工層用塗
料が滲み込まず印字した水性インクが表面にとどまるた
め、水に濡れた時にインクの滲みを生じて耐水性に劣る
ものとなるおそれがある。本発明において用いられるサ
イズ剤は、特に限定されるものではないが、例えばロジ
ン系(溶液タイプ、エマルジョンタイプ)、アルキルケ
テンダイマー、アルケニル無水コハク酸、スチレン系樹
脂、オレフィン系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、スチ
レンマレイン酸系樹脂等が挙げられる。なお、サイズ剤
の添加量はパルプ100重量部に対して0.3重量部以
下であることが好ましい。
【0018】本発明においては、上記の如き紙の基材に
無機顔料が填料として内添されていることが好ましい。
かかる無機顔料としては軽質炭酸カルシウム、シリカ等
が挙げられ、中でもカルサイトからなる軽質炭酸カルシ
ウムが特に適している。本発明においては木材パルプ1
00重量部に対して無機顔料を10〜70重量部を内添
した紙基体が、基材の平滑性をコントロールして塗工層
を形成しやすくし、インク吸収性を均一とし、基材の不
透明度を向上して隠蔽性に寄与することから好ましい。
更に、カチオン性の水溶性高分子物質を上記無機顔料と
とも内添して抄造するとインク吸収性が良好で真円に近
いドットが形成され、より滲みのない優れた画像が得ら
れることから好適である。ここで、カチオン性の水溶性
高分子物質としては、前記の塗工層に添加されるのと同
様のカチオン性水溶性高分子物質を用いることができ
る。かかるカチオン性の水溶性高分子はパルプ100重
量部に対して0.1〜5重量部使用されていることが好
ましく、特に0.5〜2重量部が好適である。
【0019】湿潤紙力剤は、紙の基材の耐水強度を付与
するために使用されるもので、例えばメラミン樹脂、ポ
リアミドエピクロルヒドリン樹脂、尿素樹脂等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0020】表面紙力増強剤は、インクの発色性を向上
する効果が得られるもの、例えば酸化でんぷん、エステ
ル化でんぷん、ポリアクリルアミド、アクリル系樹脂、
ポリビニルアルコール、SBR、NBR、酸化ビニル系
樹脂等を適宜使用することができる。
【0021】また、本発明における基材の生産性、イン
クジェット記録特性をより向上するために内添薬品とし
て、でんぷん、変性でんぷん、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリアクリルアミド、スチレン系樹脂等の内添紙
力剤、着色剤、歩留向上剤を必要に応じて使用すること
ができる。
【0022】本発明のインクジェット記録用シートは、
以上説明した如き基材上に塗工層を設けたものであり、
塗工層の形成は、塗工層を形成するための材料を水又は
適当な溶媒中に溶解もしくは分散させて調製した塗工液
を、ロールコーター、ブレードコーター、エアナイフコ
ーター、ロッドコーター等の塗工装置や、抄紙機のサイ
ズプレスやゲートロールを適宜使用して、基材上に塗布
して形成する。その他ホットメルトコーター、ラミネー
トコーター等を使用して、基材上に積層して形成しても
よい。塗工層の塗布量としては、片面1.5〜30g/
2、特に好ましくは2〜20g/m2である。かかる範
囲より塗布量が少ないと、インク吸収性や定着性が十分
に得られないおそれがあり、逆に多すぎると生産性が低
下したりコストアップ等の問題を生じるおそれがある。
【0023】
〔塗工層用塗料〕
・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・エチレン・酢酸ビニル共重合体(エチレン:酢酸ビニル=10:90、 商品名:モビニール188E、ヘキスト合成社製) 155部 ・両性でんぷん(商品名:エースディンAP−20、大和化学社製) 35部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンス CP−103、 センカ社製) 36部 ・水 1630部
【0024】実施例2 塗工層用顔料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして本発明のインクジェット記録用シートを
作製した。 〔塗工層用塗料〕 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 160部 ・エチレン・酢酸ビニル共重合体(エチレン:酢酸ビニル=10:90、 商品名:モビニール188E、ヘキスト合成社製) 113部 ・両性でんぷん(商品名:エースディンAP−20、大和化学社製) 17部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンス CP−103 センカ社製) 36部 ・水 1630部
【0025】実施例3 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして本発明のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 85部 ・エチレン・酢酸ビニル共重合体(エチレン:酢酸ビニル=10:90、 商品名:モビニール188E、ヘキスト合成社製) 110部 ・両性でんぷん(商品名:エースディンAP−20、大和化学社製) 95部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンス CP−103、 センカ社製) 36部 ・水 1630部
【0026】比較例1 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 〔塗工層用塗料〕 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・PVA(商品名:ゴーセナールT−330、日本合成化学社製) 40部 ・エチレン・酢酸ビニル樹脂(商品名:モビニール188E、 ヘキスト合成社製) 75部 ・カチオン性でんぷん(商品名:ソルダインCP−13、 大和化学社製) 10部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンス CP−103、 センカ社製) 30部 ・流動性改良剤(商品名:モディコールVD、サンノプコ社製) 1部 ・水 1310部
【0027】比較例2 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・PVA(商品名:ゴーセナールT−330、日本合成化学社製) 40部 ・エチレン・酢酸ビニル樹脂(商品名:モビニール188E、 ヘキスト合成社製) 75部 ・アニオン性でんぷん(商品名:王子エースB、王子コーンスターチ 社製) 10部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンスCP−103、 センカ社製) 30部 ・流動性改良剤(商品名:モディコールVD、サンノプコ社製) 1部 ・水 1310部
【0028】比較例3 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・PVA(商品名:ゴーセナールT−330、日本合成化学社製) 40部 ・エチレン・酢酸ビニル樹脂(商品名:モビニール188E、 ヘキスト合成社製) 75部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンスCP−103、 センカ社製) 30部 ・CMC(商品名:セロゲン3H、第1工業製薬社製) 0.1部 ・水 1255部
【0029】比較例4 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・PVA(商品名:ゴーセナールT−330、日本合成化学社製) 40部 ・エチレン・酢酸ビニル樹脂(商品名:モビニール188E、 ヘキスト合成社製) 75部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンスCP−103、 センカ社製) 30部 ・水 1255部
【0030】比較例5 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・PVA(商品名:ゴーセナールT−330、日本合成化学社製) 115部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンスCP−103、 センカ社製) 30部 ・水 1255部
【0031】比較例6 塗工層用塗料を下記配合の塗料に代えた以外は、実施例
1と同様にして比較用のインクジェット記録用シートを
作製した。 ・シリカ(商品名:ミズカシール P−78A、水澤化学社製) 100部 ・エチレン・酢酸ビニル樹脂(商品名:モビニール188E、 ヘキスト合成社製) 115部 ・カチオン性の水溶性高分子(商品名:ユニセンスCP−103、 センカ社製) 30部 ・水 1255部
【0032】上記で作製したインクジェット記録用シー
トを、市販のインクジェットプリンタ(セイコーエプソ
ン社製、PM−700C)を用いて記録特性の評価をお
こなった。記録特性の評価は得られた記録画像につい
て、ドット形状、インク吸収性、発色性、耐水性、及び
表面強度について行い、その評価方法は次の通りであ
る。 (1)ドット形状:印刷した用紙のプリントドットを5
0倍の拡大鏡にて観察し、形状が真円に近いものを○、
やや劣るものを△、実用上問題のあるものを×で示し
た。 (2)インク吸収性:高精細モード(スーパーファイン
モード)にて形成した画像について優れているものを
○、やや劣るものを△、実用上問題のあるものを×で示
した。 (3)発色性:シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の4種について鮮明性が優れているものを○、やや劣る
ものを△、実用上問題のあるものを×で示した。 (4)耐水性:印刷後のインクジェット記録用紙に一定
の水分を含ませた濾紙(水中に浸漬して取り出し、表面
の遊離水を取り除いたもの)を重ねてロールプレス後、
濾紙へのインクの転写状態を観察し、転写のないものを
○、やや転写が認められるものを△、転写がはっきりと
認められたり画像の滲みがひどいものを×で示した。 (5)表面強度:インクジェット記録用紙の塗工表面を
爪で引っ掻き、傷を生じない優れた強度を有するものを
○、多少傷が認められるものを△、実用上問題のあるも
のを×とした。
【0033】また、各実施例及び比較例について生産性
として塗料を8時間撹拌機で撹拌し、凝集物の多少によ
り経時安定性及び塗工性について評価し、良好なものを
○、やや劣るものを△、実用上問題のあるものを×とし
た。上記各評価結果は下記表1の通りであり、本発明の
インクジェット記録用シートは、優れた記録特性を有す
ると共に、耐水性及び表面強度も優れたものであること
が認められた。一方、比較例のものは記録特性、耐水性
及び表面強度の少なくともいずれかの項目で実施例より
劣るものであった。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用シート
は、優れた記録特性を有しており、しかも、優れた耐水
性と表面強度を有することから記録画像の良好な耐久性
が得られるものである。また、塗工層の塗布量が少量で
上記の如き特性が得られるもので、生産性も良好で、記
録シートとしても非塗工タイプの汎用性記録シートより
勝る記録シートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−35980(JP,A) 特開 平1−95092(JP,A) 特開 平8−22137(JP,A) 特開 平7−52529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上の少なくとも一方の面に、エチレン
    ・酢酸ビニル共重合体、両性でんぷん及び顔料を含有す
    る塗工層を設けたことを特徴とするインクジェット記録
    用シート。
  2. 【請求項2】前記エチレン・酢酸ビニル共重合体が、エ
    チレン:酢酸ビニルのモノマー比率が10:90〜3
    0:70であり、該エチレン・酢酸ビニル共重合体を塗
    工層に30〜65重量%含有することを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】前記両性でんぷんを塗工層に5〜30重量
    %含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のイ
    ンクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】前記塗工層の顔料が比表面積200〜50
    0m2/g、吸油量200〜400ml/100g、平
    均粒子径が2〜10μmのシリカであり、該顔料を塗工
    層に25〜50重量%含有することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用シー
    ト。
  5. 【請求項5】前記基材が、木材パルプ100重量部に対
    して無機顔料が10〜70重量部添加されており、か
    つ、カチオン性の水溶性高分子物質を内添した紙である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録用シート。
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