JP2812500B2 - 積層耐水紙及びその製造方法 - Google Patents

積層耐水紙及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐水性、筆記性、印刷適性、低帯電性、イン
キの接着性、インキの乾燥性、耐候性、引裂強度、寸法
安定性、及び不透明性に優れた積層耐水紙に関する。
〔従来の技術〕
紙シートを基材層とし、この表面に二酸化チタン、酸
化亜鉛又は硫化亜鉛の様な無機顔料を含有するポリエチ
レンをコーティングしてなる2層構造又は両層の中間に
無機顔料不含ポリエチレン層を介在させてなる3層構造
の印画紙用支持体は公知である。(特公昭49−30446号
公報) これらの積層紙においては、無機顔料によって樹脂層
の不透明化が実現されたことでも充分に実用性付与は達
成されている。しかし、更に高度の要求に対しては、両
層の中間に無機顔料不含の樹脂層を介在させた3層以上
とすることが好ましい。
この3層積層紙は無機顔料含有による樹脂層の不透明
化を果たすと共に、無機顔料含有によって生ずる紙基材
層表面と樹脂層との間の接着力低下を防ぐ為に顔料不含
樹脂層を介在させている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した印画紙用支持体では、微細な写真画像を焼付
ける為の印画紙表面を平滑にする為に紙の表面にポリエ
チレン樹脂層の積層しているが、樹脂層を設けた結果、
支持体表面の透明化が生じた。そこで、樹脂層中に顔料
を含有させて白色のバックグラウンドを形成し、明瞭な
写真画像が得られる様にしている。つまり、写真用支持
体においては、表面のポリエチレン樹脂層中に無機顔料
を配合することが望ましいが、その反面、無機顔料の配
合によって樹脂層表面の平滑性を損なうようなことがあ
ってはならない。この関係から、配合量が制約されるこ
とになり、実用的には7重量%程度が限界であるとされ
ている。
これに対して、本発明に係わる積層耐水紙は印刷適
性、筆記性を備えていることを必要とする。その為には
積層耐水紙の表面には適度の粗さが必要とされることか
ら、写真用支持体の様な無機顔料7重量%程度の配合量
では表面粗さが不足して、水性又は油性の印刷インキ、
或は筆記用の水性インキの定着、乾燥に支障を来す。ま
た、ボールペンや鉛筆による筆記を試みても、平滑なフ
ィルムそのものと同様に実質的に筆記不可能という不都
合を生ずる。
このため本願出願人は先に前記の従来技術上の問題を
解決する手段を提供するに止まらず印画紙用支持体で不
透明化使われる二酸化チタン又は酸化亜鉛を樹脂層中に
多量に配合しても樹脂層の高い帯電性を低減し得ないこ
とから生ずる欠点、即ちこの様に高い帯電性を保持した
ままのシートを多数枚用いて連続的に自動印刷又は静電
自動複写を行なうと、シート間の静電気による相互吸引
力によって2枚以上のシートを重ねたまま給送して紙詰
まり等のトラブルの原因となる問題を解決する手段を提
供した(特願昭63−18374号に基づく国内優先出願であ
る特願平1−20300号の公開公報である特開平2−33399
号公報参照)。
しかしブックカバーや包装関係の印刷用紙では印刷後
のインキ印刷部への摩擦や引掻きに対してインキの剥れ
がないことが要求される場合が多いが、未だこの点につ
いての適当な改善法が見出されていない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、既存の印画紙用支持体とは異なる印刷適性
と筆記性と接着性とを兼備した積層耐水性を提供するこ
とを目的とする。
本発明に従えば、紙を基材層として、その表面に無機
充填剤を含まないポリオレフィン樹脂層が少なくとも1
層積層され、更にその樹脂層の表面に60〜97重量%のエ
チレンと次式(A)で表わされる化合物一種または二種
以上とからなる共重合体 (ただし、RはHまたはCH3、XはOCH3,OC2H5,OC2H4N
(CH32,OC2H4N(C2H5 OC(CH33,OCH2CH2OHである)とポリオレフィンを含有
し、かつ樹脂に対し無機充填剤20〜80重量%を含有する
樹脂層が少なくとも1層積層している印刷性良好で低帯
電性の積層耐水紙が提供される。
使用される無機充填剤の平均粒径は、樹脂層への分散
性並びに無機充填剤が樹脂層に付与する筆記性及び印刷
適性の見地からすれば、通常0.01〜10μm、好ましくは
0.1〜5μm程度である。
無機充填剤を含む熱可塑性樹脂層中の無機充填剤の含
有量は20〜80重量%、好ましくは30〜50重量%である。
更に、無機充填剤の属性として比表面積及び吸油量が
挙げられる。例えば、二酸化チタンにおいては、ルチル
型であって比表面積1〜50m2/g、吸油量10〜50ml/100
g、炭酸カルシウムにおいては、平均粒径0.5〜10μm、
比表面積0.5〜70m2/g、好ましくは1〜30m2/g(BET
法)、吸油量5〜100ml/100g、好ましくは10〜70ml/100
gで、重質であることが好ましい。
また、他の有効な無機充填剤としては、タルク、クレ
ー、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイソウ土、磁性
酸化鉄等、およびこれらの混合物が挙げられる。
なお、カーボンブラック、フェノール樹脂、メラミン
樹脂、尿素樹脂等の有機充填剤を少量混合しても良く、
さらに、無機充填剤の分散性を向上させる補助手段とし
て脂肪酸塩、粘着付与剤、親水化ポリオレフィンワック
ス等を適宜加えることや、それらで無機充填剤の表面処
理を行なうことも可能である。
樹脂層中に無機充填剤を20重量%以上配合させて、厚
さ10μm程度の薄層を製造することは実際上、容易では
ない。無機充填剤が樹脂層中に20重量%以上という高配
合でありながらも厚さ20μm以下という薄膜に成形する
には、該無機充填剤の水分率を500ppm以下に規制するこ
とが好ましい。
本発明の積層紙を製造する為に樹脂層を形成する熱可
塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂が好ましい。
ここでポリオレフィン樹脂とは1−オレフィンの単独
重合体に限らず、1−オレフィン相互の共重合体、そし
て、それらの単独重合体及び/又は共重合体からなる組
成物を意味する。
(1)ポリエチレン系樹脂としては、メルトフローレー
ト〔MFR(190℃)〕3〜20g/10min、溶融張力(=メル
トテンション、190℃、押出機オリフィスのL/D=3.8、
押出速度15mm/min、引取速度15m/min)0.3〜11gである
ものが好ましい。
(2)ポリプロピレン系樹脂としては、メルトフローレ
ート〔MFR(230℃)〕15〜50g/10min、溶融張力(230
℃、押出機オリフィスのL/D=3.8、押出速度15mm/min、
引取速度15m/min)0.3〜3.3であるものが好ましい。
(3)60〜97重量%のエチレンと次式(A)で表わされ
る化合物の一種または二種以上とからなる共重合体 (ただし、RはHまたはCH3、XはOCH3,OC2H5,OC2H4N
(CH32,OC2H4N(C2H52,C(CH33, OCH2CH2OHである。) とは、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸−2−(ジメチルアミノ)エチル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸−2−(ジエチルア
ミノ)エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸
グリシジル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブ
チル共重合体またはエチレン−(メタ)アクリル酸アミ
ド共重合体である。
この共重合体の好ましいエチレン含量は、65〜95重量
%である。
特に好ましいのはエチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体である。
エチレンと(A)式で示される化合物とからなる共重
合体中の(A)式化合物単位が最外層の樹脂、すなわち
該共重合体と熱可塑性樹脂のブレンド中1ないし40重量
%、好ましくは1.5ないし30重量%になるように両者を
配合する。該共重合体に熱可塑性樹機を配合することな
く、該共重合体のみで(A)式化合物単位が1ないし40
重量%になる場合も本発明の範囲に含まれる。
本発明の積層紙の製造法としては、紙基材層の少くと
も1面に無機充填剤不含のポリオレフィン樹脂層をTダ
イ成膜機から押出成形し、更にその上面に、別途エチレ
ン−(A)式化合物共重合体と無機充填剤含有ポリオレ
フィン樹脂層(以後単に無機充填剤含有層と略記する)
をTダイ成膜機から押出成形しながら3者を積層接着す
る方法が好ましい。
ここで各樹脂層の厚さは無機充填剤含有層において通
常3〜20μm、好ましくは5〜10μm、紙基材に接する
層において通常3〜25μm、好ましくは5〜20μmとす
る。無機充填剤含有層を不含有層に対し層厚を厚くして
も、逆に薄くしても差支えない。
本発明の積層紙の製造方法としては、紙基材層の表面
に無機充填剤を含まないポリオレフィン樹脂の層が接す
るように、無機充填剤を含まないポリオレフィン樹脂と
無機充填剤を含み、かつ、エチレン−式(A)の化合物
共重合体とポリオレフィンとのブレンドを含有する熱可
塑性樹脂とをTダイ成膜機から同時に2層のフィルム状
に押出して紙基材層の表面に積層接着することもでき
る。この方法によれば、無機充填剤層を薄くしても膜切
れ等の発生を抑えて安定な成形を行なうことが一層容易
になる。勿論、紙基材層の両面に無機充填剤を含まない
ポリオレフィン樹脂層を積層した後、該樹脂層の表面に
更に無機充填剤含有樹脂層を積層接着しても差支えな
い。
更に、紙との接着性を高める為に押出し塗工前の紙基
材層の表面にフレーム(火炎)処理、コロナ放電処理及
び予熱処理を施したり、又は積層されるべき樹脂層の紙
と接すべき面にオゾン処理等の処理を施すことが望まし
い。その結果、低温接着が可能になり樹脂からの目ヤニ
発生頻度減少及び樹脂の劣化や引裂強度低下の防止を実
現できる。
紙基材層に樹脂層を積層することによって得られた耐
水紙の表面の粗さは、無機充填剤の含量、平均粒径、最
外層の膜厚を適当に選定することによって変えることが
できるが、中でもラミネーターのクーリングロールパタ
ーンを変えて製品の表面をマット調に仕上げることによ
って、鉛筆筆記性を上げることができる。ここで、“マ
ット調”とは60゜の入射角におけるグロスが30%以下で
あることをいう。更に必要あれば、帯電防止剤、インキ
接着改良剤、紫外線吸収剤等を少くとも樹脂の1層中に
配合又は最外層表面に塗布してもよい。
本発明においては、無機充填剤として特定種類のもの
を組合せることによって、帯電性の実質的増加を伴うこ
となしに樹脂層に「接着性」筆記性及び印刷適性を付与
することができる。
特に、最外層の熱可塑性樹脂層に無機充填剤が30〜50
重量%が含有され、更にその無機充填剤が主として炭酸
カルシウムと二酸化チタンとからなり、両者の比率が9
9:1〜55:45、好ましくは80:20〜60:40であることが最も
望ましい。このような構成の場合、最外層の表面抵抗値
は1×1010〜9×1015Ωとなり、筆記性、印刷適性とも
に極めて良好である。
なお、本発明の積層体における表面抵抗は23℃、相対
湿度(RH)60%において測定した値である。
ブックカバーや包装関係の印刷用紙では、印刷後のイ
ンキ印刷部へのマサツや引っ掻きに対してインキの剥れ
が無いことが要求される場合が多い。本発明はエチレン
と(A)式で示される化合物とからなる共重合体を樹脂
層部へ配合することで化学的な接着性を高めこのような
問題を解消する手段を提供するものである。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例及びその比較例を示す。
なお、実施例および比較例で得られた積層耐水紙につ
いて、下記の物性を測定し、その結果を表1に示した。
〔測定物性〕 〔測定方法〕 1) 厚 さ: JIS P−8118 2) 筆記性:硬度2Bの鉛筆を使用して、一定の圧力下
で鉛筆試験を行った。
判定基準は次の通りである。
◎ 非常に良く書ける ○ 良く書ける × 全然書けない 3) 表面抵抗値:川口電気(株)製Model P−601,VE
−30を使用し、23℃×60%RHの雰囲気中で測定した。
4) 印刷適性:ローランド・オフセット平板印刷機
(202B)を使用した。印刷用紙の寸法は297×420mm(A
3)であり、給紙速度は8000枚/時で印刷室の雰囲気は2
0℃×50%RHであった。尚、インキは大日本インキ化学
工業(株)POP−Sを使用した。
5) インキの接着製:印刷終了後24時間した後、幅24
mm(ニチバン製)のセロハンテープをインキの印刷した
面に強く張り付け、一気に勢いよく剥がす。
この時全くセロテープに インキが取られなければ ◎ やや 〃 ○ 取られたら × 6) インキの乾燥性:印刷後1時間した後、印刷面を
指で軽く触って 刷面を指で軽く触って インキが指に全く、くっつかなければ ◎ 〃 やや、くっつけば ○ 〃 くっつけば × (実施例1) エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体(MFRメタ
アクリル酸メチル含有量30%)30重量部と低密度ポリエ
チレン(MFR11g/10分、密度0.916g/cm3、メルトテンシ
ョン1.3g)70重量部とからなる樹脂25重量%を溶融状態
として、これに炭酸カルシウムと酸化チタンを重量比で
60:40の割合いで75重量%を添加混合する。これとは別
に、上記の低密度ポリエチレンの無機充填剤を含有しな
いものを用意し、この無機充填剤を含有しない樹脂を紙
に接する下側層とし、先の無機充填剤含有の樹脂を最外
層として、共押出しTダイより290℃の温度で、耐水性
複写紙の両面に押出して圧着し、積層耐水紙を得る。な
お、ここで使用した耐水複写紙は、坪量48g/m2の上質紙
を原紙として、澱粉/ポリビニルアルコール=80/20の
塗工液を塗布量1〜2g/m2でサイズプレス塗工したステ
キヒトサイズ度30秒の、ゼログラフコピー用紙である、
耐水複写紙である。
(実施例2) エチレン−アクリル酸エチル共重合体(アクリル酸エ
チル含量35%)80重量部とポリプロピレン(MER25g/10
分、密度0.91g/cm3、メルトテンション0.5g)20重量部
とからなる樹脂65重量%を溶融状態として、これに炭酸
カルシウムと酸化チタンを重量比で100:0の割合いで35
重量%を添加混合する。これとは別に、上記のポリプロ
ピレンの無機充填剤を含有しないものを用意し、この無
機充填剤を含有しない樹脂を紙に接する下側層とし、先
の無機充填剤含有の樹脂を最外層として、共押出しTダ
イより290℃の温度で、耐水複写紙の両面に押出して圧
着し、積層耐水紙を得る。なお、共押出しに際して、紙
に接する下側層となる溶融樹脂膜の紙と接着させる面に
は溶融膜の積層速度100m/分、エアギャップ130mm、オゾ
ン濃度40g/m3、オゾン流量2m3/hの条件でオゾン処理を
施す。
(実施例3) 実施例2において、炭酸カルシウムの他に酸化チタン
とシリカを加え、その配合割合を70:20:10とし、上質紙
(坪量)70g/m3)を紙基材層とした以外は、同様にして
積層耐水紙を得る。
(実施例4) 実施例2において炭酸カルシウムと酸化チタンの配合
割合を75:25にし、耐水複写紙の両面でなく、片面のみ
に共押出し圧着する以外は実施例2を繰り返えし、積層
耐水紙を得る。
(実施例5及び6) 実施例2において、無機充填剤として使用した炭酸カ
ルシウムと酸化チタンの配合割合と膜厚さを表1に示す
如く変化させて、積層耐水紙を得る。
フロントページの続き (72)発明者 高野 道雄 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−45341(JP,A) 実開 昭63−2800(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21H 1/02 D21H 27/00 - 27/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を基材層として、その表面に無機充填剤
    を含まないポリオレフィン樹脂層が少なくとも1層積層
    され、更にその樹脂層の表面に60〜97重量%のエチレン
    と次式(A)で表わされる化合物一種または二種以上と
    からなる共重合体 (だだし、RはHまたはCH3、XはOCH3,OC2H5,OC2H4N
    (CH32,OC2H4N(C2H5 OC(CH33,OCH2CH2OHである)とポリオレフィンを含有
    し、かつ樹脂に対し無機充填剤20〜80重量%を含有する
    樹脂層が少なくとも1層積層している印刷性良好で低帯
    電性の積層耐水紙。
  2. 【請求項2】少なくとも最外層の樹脂が無機充填剤30〜
    50重量%を含有し、更にその無機充填剤が主として炭酸
    カルシウムと二酸化チタンとからなり、且つ両者の比率
    が重量基準で80:20〜60:40であることを特徴とする請求
    項1に記載の積層耐水紙。
  3. 【請求項3】エチレンと(A)式で示される化合物とか
    らなる共重合体中の(A)式化合物単位が最外層の樹脂
    中1〜40重量%であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の積層耐水紙。
  4. 【請求項4】無機充填剤を20〜80重量%含む溶融状態の
    60〜97重量%のエチレンと次式(A)で表わされる化合
    物一種または二種以上とからなる共重合体 (ただし、RはHまたはCH3、XはOCH3,OC2H5,OC2H4N
    (CH32,OC2H4N(CH2H52, OC(CH33,OCH2CH2OHである)とポリオレフィン樹脂と
    の最外層と、無機充填剤を含まないポリオレフィン樹脂
    とを、Tダイ内で後者を樹脂が紙基材層の表面に接する
    側に位置するように積層しながらTダイから2層のフィ
    ルム状に押し出して紙基材の表面に積層接着することを
    特徴とする積層耐水紙の製造方法。
  5. 【請求項5】紙を基材層として、その表面に無機充填剤
    を含まないポリオレフィン樹脂層を少なくとも1層溶融
    状態で押出し積層し、次いでその樹脂層の表面に炭酸カ
    ルシウム99〜55重量%と酸化チタン1〜45重量%とから
    主としてなる無機充填剤を樹脂に対し20〜80重量%含有
    し、かつ60〜97重量%のエチレン次式(A)で表される
    化合物一種または二種以上とからなる共重合体 (ただし、RはHまたはCH3、XはOCH3,OC2H5,OC2H4N
    (CH32,OC2H4N(C2H52, OC(CH33,OCH2CH2OHである)とポリオレフィン樹脂と
    の最外層を溶融状態で押出し積層することを特徴とする
    積層耐水紙の製造方法。
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