JP3374203B2 - 易剥離性積層フイルム - Google Patents

易剥離性積層フイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、葉書等に表示される伝
達情報を隠蔽し、秘密を保護すると共に、改ざんを防止
したり、往復葉書として使用する通信葉書の介在シート
やラベルに用いられる易剥離性積層フイルムに関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、伝達情報を隠蔽し得る通信用葉書
の介在シートやラベル等に関しては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、ナイロン6等の高融点樹
脂を基材とした透明なフイルムの片面に、これよりも低
い融点を有し、これら樹脂とは相溶性の乏しい透明なポ
リエチレン接着フイルムを熱融着(擬似接着)したラミ
ネートフイルムの表裏両面に、エチレン−酢酸ビニル共
重合体や、エチレン−アクリル酸共重合体等の感熱性接
着樹脂のフイルム層が設けられた四層の介在シ−トを、
折り返しされた印刷通信用紙の相対する内面間に挿入
し、熱ロール等で圧着して封をした隠蔽用通信用紙(葉
書)等が提案されている(実開昭62−9280号公報、特開
平1 −214484号公報)。 【0003】このような葉書が郵送され、受信者がその
接着面を引き剥がすと、高融点樹脂フイルムの基材と低
融点ポリエチレンフイルムの界面から分かれ、しかも両
フイルムが透明であるので、封書、葉書の相対する面の
両者に記載された文字が読める仕組となっている。 【0004】また、樹脂フイルムや紙の基材にアルミニ
ウム蒸着、またはアルミニウム箔を接着した隠蔽力のあ
るカバーシートに、前記の四層等の透明な積層フイルム
よりなるシートを熱貼合してなる複合ラベルを、葉書等
の隠蔽情報箇所に熱圧着、または粘着剤等で張り合わ
せ、伝達情報を隠蔽した通信物等も提案されている(実
開平1 −153264号公報、特開平3 −138138号公報)。 【0005】しかしながら、上記の隠蔽用葉書の介在シ
ートや複合ラベル等の高融点樹脂透明フイルム基材と低
融点のポリエチレンフイルムの擬似接着箇所は、隠蔽用
通信紙の受取人が隠蔽部分を剥離し、中に記載された情
報を読み取った後、アンケート箇所に鉛筆やボールペン
で筆記することができず、油性インクペンでしか筆記が
できなかった。また、ポリエチレンテレフタレートやポ
リプロピレン、或いはナイロン6等の二軸延伸フイルム
を基材として用いた複合ラベルは、延伸フイルムの強度
が強いため、簡単に手で介在シートの切断ができないの
で、複合ラベルの剥離部分をミシン目加工して剥離し易
くすることが必要であった。更にまた、介在シートや複
合ラベルは、積層数が多いことから、透明性が悪かった
り、製造費用も高くなる等の問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、擬似接着用
介在シート及び複合ラベルに係る従来技術における上述
の問題点を解決すべくなされたものであり、その目的は
アンケート形式のシークレット葉書を受け取った受信者
が、返信用紙に鉛筆やボールペンで筆記応答ができた
り、返信文や絵等を書くことができる、また、介在シー
トの剥離箇所にミシン目を必要としなくても縦横に自由
に剥離や切断ができる易剥離性積層フイルムを提供する
ことにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とする易剥離性積層フイルムは、アセ
テート系樹脂フイルムからなる基材の両面に接着層を有
する積層フイルムであって、前記基材と各接着層との接
着強度が、一方の接着層においては23℃200g/5cm幅未
満であり、また他方の接着層においては23℃で200g/5
cm幅以上を有し、前記基材は接着強度が23℃で200g/5
cm幅未満である接着層と接する側の面の平均粗さ(Ra)
が0.1 〜2.0 μmであるように構成されている。 【0008】 【作用】差出人側において、アセテート系樹脂フイルム
の基材両面に接着層を有する積層フイルムを、隠蔽情報
が記載された2重折り以上の通信紙の内面、又は葉書面
にラベルとして貼り合わせた通信用葉書は、基材との接
着強度が低い方の接着層(擬似接着層)であるアセテー
ト系樹脂フイルムの基材の界面で剥離展開され、アセテ
ートフイルムや接着層を通して隠蔽情報を読み取ること
ができる。また、剥離展開されたアセテート系樹脂フイ
ルム面には、鉛筆やボールペン等で筆記が可能であるた
め、アセテート系樹脂フイルムと接着層で覆われたアン
ケート等に筆記応答ができ、返信用葉書としても活用で
きる。 【0009】また、隠蔽用ラベルとして葉書等に用いた
ものは、葉書を受け取った人が見たい部分だけの隠蔽箇
所を剥がした後、残りラベルを途中から簡単に手で破る
ことができる。更に、隠蔽情報が透明なアセーテート系
樹脂フイルムや接着層等のフイルムにより保護されるこ
とから、外部からの摩擦、汚染、水分等の影響も防止で
きるものである。 【0010】 【発明の概要】本発明に係る易剥離性積層フイルムを図
面を参照しながら説明する。図1において、1は折り畳
み可能な通信用紙であって、通信事項が印刷又は筆記さ
れている面を内側にして折り畳んだ間に易剥離性積層フ
イルム2を挾んだ状態が示されている。この易剥離性積
層フイルム2は、図2に示すようにアセテート系樹脂フ
イルムからなる基材3の両面に接着層4a,4bを有す
る積層フイルムである。 【0011】そして、基材3と各接着層4a,4bとの
接着強度が、一方の接着層4aにおいては23℃で200g/
5cm幅未満であり、また他方の接着層4bにおいては23
℃の温度で200g/5cm幅以上を有し、基材3は接着強度
が23℃の温度で200g/5cm幅未満である接着層4aと接
する側の面の平均粗さ(Ra)が0.1 〜2.0 μmである。
図2は通信用紙1,1の間に加熱加圧接着されている易
剥離性積層フイルム2から一方の接着層4a側が一部剥
離されている状態である。 【0012】また、本発明に係る易剥離性積層フイルム
をラベル的に用いた例を図3〜図4により説明する。ア
セテート系樹脂フイルムからなる基材3の一面側に不透
明のパルプ抄造紙5を上述の接着層4aで貼り合わせた
ラベル6を、通常葉書以下の寸法で通常の葉書11の秘
密情報箇所を隠蔽して、加熱加圧して擬似接着したもの
である。この葉書を受け取った人は、本人が見たい部分
だけの隠蔽箇所を葉書11から剥がした後、残りラベル
6を途中から簡単に破ることができる。なお、このラベ
ル6の表面には文字や印刷、或いは表やグラフ等が印刷
されてもよい。このように基材3と一方の接着層4aと
の接着強度が200g/5cm幅未満と弱いため、その界面が
擬似接着界面となり、該界面から剥離できるものであ
る。 【0013】本発明において用いられるアセテート系樹
脂フイルムとは、セルローズ誘導体のフイルム、例えば
アセチルセルローズ、アセチルプロピオニルセルロー
ズ、アセチルブチルセルローズフイルムであって、その
平均粗さ(Ra;JIS B0601 )は0.1 〜2.0 μmが好まし
い。平均粗さが0.1 μm未満になると鉛筆やボールペン
等による筆記ができなくなる。特に好ましい平均粗さ
は、0.2 〜1.2 μmである。このアセテート系樹脂フイ
ルムは、着色が施してあってもよく、印刷紙に印刷した
文字等が確認できたり、鉛筆やボールペンで筆記できる
範囲であれば特に制限はない。また、アセテート系樹脂
フイルムの厚さは、通常6 〜100 μm、好ましくは10〜
50μmの範囲である。 【0014】接着層4aは、融点が60〜134 ℃の低密度
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、サーリン等をアセテー
ト系樹脂フイルム基材上に溶融押出しラミネートした
り、アクリル系樹脂溶液或いはポリ酢酸ビニルエマルジ
ョンを塗布乾燥することにより形成される。 【0015】本発明における基材3と接着層4aとの接
着強度は23℃の温度で200g/5cm幅未満のものが必須で
あり、200g/5cm幅以上の接着強度となると、アセテー
ト系樹脂フイルムからなる基材3と接着層4aとの接着
部分の接着強度が通信用紙1と接着層4bの接着強度よ
りも強くなり、剥離するときに通信用紙自体の紙間破断
が生じ、通信用紙に記載された情報を読み取ることが不
可能になったり、或いは通信用紙と接着層4aとの界面
に剥離が生じ情報を確実に読み取ることができなくな
る。本発明において、基材3と接着層4aとの23℃の温
度における更に好ましい接着強度は5 〜100g/5cm幅で
あり、また、その厚さは3 〜50μmが好ましい。 【0016】接着層4bは、無水マレイン酸グラフトエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体の押出しフイルム、またはポリエーテルポリオー
ル・ポリイソシアネート、ポリエステルポリオール・ポ
リイソシアネート、無水マレイン酸グラフトエチレン−
酢酸ビニル共重合体、アルキルチタネート、ポリエチレ
ンイミン、ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン
付加物等のプライマーを塗布、乾燥したものが挙げられ
る。また、基材3と接着層4bとの積層物の接着層4b
面に上述の接着層4aを更にラミネートしてもよい。 【0017】この接着層4bは基材3と通信用紙1との
接着強度が23℃において200g/5cm幅以上のもの、好ま
しくは300 〜1000/5cm幅であるものを選ぶ。接着層4
bの厚さは1 〜50μmが好ましい。また、接着層4a,
4bには通常の添加剤及び補助剤、例えば潤滑剤、ブロ
ッキング防止剤、及び静電気防止剤を通常量含んでもよ
く、更に、接着層の表面に凹凸形状を付与し、耐ブロッ
キング、滑り性向上を図ってもよい。そして、接着層と
通信用紙面等の接着性を向上させるため、例えば、酸化
処理(コロナ処理やオゾン処理等)等を施してもよい。 【0018】図1及び図2で示される通信用紙1は、例
えば、パルプ抄造紙、ピグメント塗工紙、サイズプレス
加工紙、ポリエチレンラミネート紙等の他、合成紙、金
属箔、金属蒸着フイルムやこれらの積層体等から作られ
たものであって、両通信用紙1,1の外面に受取人や差
出人の住所、氏名(名称)等が記載され、両用紙の内面
には隠蔽用の通信文等が印刷でき、しかも手で容易に切
断できるものであれば特に制限はない。 【0019】本発明に係る易剥離性積層フイルム2を通
信用紙1の内面、或いは葉書11面にラベル6として貼
り合わせる方法としては、熱風や熱ロール等で接着層4
a,4bを加熱し、一定のロール間隔、圧力負荷を備え
た加熱加圧ロールで圧着させて行なう。また、本易剥離
性積層フイルムが用いられるラベルにおいては、例えば
葉書11の端縁の内側2 〜5mm 内に、ラベル6のパルプ
抄造紙5の擬似接着部分に達する深さまでミシン目、又
はスリット12等を設け(図3を参照)、図4に示すよ
うに擬似接着部分7が容易に剥離できるようにしてもよ
い。 【0020】 【実施例】以下に、実施例及び比較例を示して本発明を
より具体的に説明する。 【0021】実施例1 MFR が15g /10分、酢酸ビニル(VA)の含有量が14重量
%のエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂〔三菱油化株式
会社製の三菱EVA V301S(商品名)、融点96℃〕を、口
径が90mmφの押出機を用いて樹脂温度240 ℃で溶融混練
し、次いで、Tダイより幅1000mm、肉厚15μmでフイル
ム状に溶融押し出しした。 【0022】一方、押出ラミネートの基材繰り出し部よ
り厚さ20μmのアセテート系樹脂フイルム〔コートルズ
(株)製:Clarifoil 20MaTT/POLL(商品名);両面の
表面粗さは0.08μmと0.48μm〕を繰出し、この片面の
平均粗さが0.08μm面にイソシアネート系アンカーコー
ト剤〔日ソー社製のチタボンドT−120(商品名)〕を5g
/m2の量塗布し乾燥した。次いで、このアセテート系樹
脂フイルムのアンカーコート剤塗布面と、上記溶融押出
したエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂フイルムの片面
を接着面とし、圧着ロールと冷却ロールに導いて圧着ラ
ミネートした。 【0023】次に、このようにして得たラミネートフイ
ルムの反対面のアセテート系樹脂フイルム面(平均粗さ
が0.48μm)に、口径が65mmφの押出機でMFR が15g /
10分、酢酸ビニルの含有量が14重量%のエチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂(三菱油化株式会社製の三菱EVA V3
01S −商品名、融点96℃)を、樹脂温度240 ℃で溶融混
練し、次いで、T ダイより幅1000mm、肉厚15μmでフイ
ルム状に溶融押出し、上記溶融押出フイルムの片面を接
着面として、圧着ロールと冷却ロールに導いて圧着ラミ
ネートし、EVA 層15μm/AC剤層5 μm/アセテート系
樹脂フイルム層20μm/EVA 層15μmの積層フイルム
(易剥離性積層フイルム)を得た。 【0024】得られた上記積層フイルムを、内面に印刷
が施された上質紙(坪量157g/m2)でできた二つ折りの
通信紙に挾み込み、加熱温度125 ℃、回転速度3m/分の
圧着ロール間に投入し、通信紙と両接着層を接着させて
通信用葉書を得た。得られた通信用葉書を幅5cmにカッ
トし、アセテート系樹脂フイルムの基材と両接着層面と
の間、及び両接着層と上質紙との接着強度や擬似接着
性、鉛筆の筆記性やカット性を評価し、結果を後記の表
に示した。 【0025】実施例2及び3 実施例1のアセテート系樹脂フイルムの両面に、メタロ
セン化合物を触媒として重合されたポリエチレン樹脂
〔密度0.905g/cm3 、MFR11g/10分、三菱油化株式会社
製ユカロン57L (商品名)〕またはエチレン−アクリル
酸共重合体樹脂(EAA )〔アクリル酸含有量7 重量%、
MFR7g /10分、三菱油化株式会社製EAA A201M (商品
名)〕を、それぞれ口径が90mmφの押出機に設定したT
ダイから樹脂温度280 ℃、幅1000mm、肉厚15μmでフイ
ルム状に溶融押出した積層樹脂フイルムを易剥離性積層
フイルムとして用いる他は、実施例1と同様にして通信
用葉書を得、該実施例1と同様に評価した結果を後記の
表に示す。 【0026】実施例4 実施例3の一方の接着層を、エチレン−酢酸ビニル共重
合体のトルエン溶液よりなるコーテング剤〔東洋モート
ン株式会社製アドコード33G −1A〕を乾燥後の厚さが5
μmになる割合で塗布乾燥して形成させた接着層である
以外は実施例1と同様にして通信用葉書を得、該実施例
1と同様に評価した結果を後記の表に示す。 【0027】実施例5 平均粗さが0.21μmのアセテート系樹脂フイルム(厚さ
20μm)を用いた他は実施例1と同様にして通信用葉書
を得、該実施例1と同様に評価した結果を後記の表に示
す。 【0028】実施例6 実施例1のアンカーコート剤を塗布乾燥した平均粗さが
0.08μmのアセテート系樹脂フイルムの面に実施例1の
EVA 樹脂(厚み15μm)を一方の接着層として溶融押し
出ししながら、サンド繰り出し部より上質紙(坪量約50
g /m2)を繰出し、冷却ロールと圧着ゴムロールでアセ
テート系樹脂フイルム(20μm)/アンカーコート剤層
(5 μm)/EVA 樹脂層(15μm)/上質紙(68μm)
の順に積層されたラミネートフイルムを得た。 【0029】次に、上記ラミネートフイルムの平均粗さ
が0.48μmのアセテート系樹脂フイルム面に他方の接着
層として実施例1のEVA 樹脂を樹脂温度240 ℃で溶融押
し出しラミネートして、EVA 樹脂層(15μm)/アセテ
ート系樹脂フイルム(20μm)/アンカーコート剤層
(5 μm)/EVA 樹脂層(15μm)/上質紙(68μm)
からなる積層ラベル(易剥離性積層フイルム)を得た。
この積層ラベルを印刷された葉書の裏面に重ね合わせ、
実施例1と同様に評価し、結果を後記の表に示した。 【0030】比較例1 実施例1において、平均粗さが0.08μmのアセテート系
樹脂フイルム面にアンカーコート剤を用いないでEVA 樹
脂を一方の接着層として形成した他は、実施例1と同様
にして積層フイルムを得た。そして、実施例1と同様に
して通信用葉書を得、該実施例1と同様に評価した結果
を後記の表に示す。 【0031】比較例2及び3 基材のアセテート系樹脂フイルムの代りにポリエチレン
テレフタレートフイルム〔厚さ16μm、三菱油化株式会
社製ダイヤホイル(商品名)〕または発泡ポリプロピレ
ンフイルム〔厚さ100 μm、三井東圧株式会社製サニパ
ール(商品名)〕を用いた他は、実施例1と同様にして
通信用葉書を得、実施例1と同様に評価した結果を後記
表に示す。 【0032】比較例4及び5 厚さが16μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に、厚さが20μmの低密度ポリエチレン樹脂(融点
108 ℃)を一方の接着層として温度280 ℃または315 ℃
でそれぞれラミネートした。次に、上記ラミネートフイ
ルムの両面に実施例1で用いたEVA 樹脂(厚さ15μm)
を他方の接着層として温度240 ℃で溶融押し出し、ラミ
ネートして積層フイルムを得た。 【0033】そして、実施例1と同様にして通信用葉書
を得、該実施例1と同様に評価した結果を後記の表に示
す。なお、本積層フイルムはカールが発生し、二つ折り
の通信紙内面に挿入して加熱ロールを通したら、積層フ
イルムが折れ曲がった状態で一部熱接着されていた。因
みに、他の比較例及び上述の各実施例のものにおいては
カールが発生していない。 【0034】下記の表において、各層間の接着強度は、
得られた通信用葉書やラベルを5cm幅にカットし、テン
シロンDCS 2000(商品名)により前もって一部剥離させ
た部分を株式会社島津製作所製のチャックに取付け、30
0mm /分の引張りスピードで90°剥離の値を示した。擬
似接着性については、A層とB層との手による引き剥が
し性を23℃で次の基準により評価した。○は良好。△は
剥離が重い。×は剥離しない。 【0035】筆記性については、剥離した擬似接着のア
セテート系樹脂フイルム面に鉛筆で文字を描き、次の基
準により評価した。○は文字がきれいに描ける。△は文
字が薄く、しかも傷が残存する。×は文字が描けない。 【0036】隠蔽された情報の確認は目視で判断し、次
の基準により評価した。○は良好。△は一部文字が浮い
ている。×は確認できない。 【0037】カット性については、各実施例や比較例で
得た通信用葉書やラベルの縦、横方向を手で引き裂いた
ときの状況を次の基準により評価した。○は縦、横とも
同じ力で簡単に切れる。△は縦、横との切れ性が異な
る。×は縦、横ともなかなか切れない。 【0038】 【表1】 【0039】 【発明の効果】本発明は上記の如くであって、基材と接
着層の界面を剥離した後のアンケート等の透視できる印
刷文上に、鉛筆やボールペン等で回答や文章等の筆記が
可能であり、しかも、印刷面の光沢が優れることから、
文字や図柄が鮮明である。また、複合ラベル等は、任意
方向に剥離切断が可能であり、情報を提供する側や受け
取る側での剥離箇所が自由に選択できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】二つ折りした通信用紙に本発明に係る易剥離性
積層フイルムを挿入した実施例を示す斜視図である。 【図2】図1に示すものを加圧加熱した後、その一部を
剥離した状態の部分断面図である。 【図3】本発明に係る易剥離性積層フイルムをラベルに
構成し葉書に擬似接着した実施例を示すもので、一部が
剥がされている斜視図である。 【図4】図3に示すものの部分断面図である。 【符号の説明】 3は基材 4a,4bは接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 3/10 G09F 3/10 Z (72)発明者 滝沢 久夫 千葉県香取郡栗源町岩部179の93 和田 化学工業株式会社成田工場内 (72)発明者 宮崎 正博 千葉県香取郡栗源町岩部179の93 和田 化学工業株式会社成田工場内 (56)参考文献 実開 平2−14342(JP,U) 実開 平6−25866(JP,U) 実開 平2−142070(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B42D 15/02 - 15/08 G09F 3/00 - 3/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アセテート系樹脂フイルムからなる基材
    の両面に接着層を有する積層フイルムであって、前記基
    材と各接着層との接着強度が、一方の接着層においては
    23℃で200g/5cm幅未満であり、また他方の接着層にお
    いては23℃で200g/5cm幅以上を有し、前記基材は接着
    強度が23℃で200g/5cm幅未満である接着層と接する側
    の面の平均粗さ(Ra)が0.1 〜2.0 μmであることを特
    徴とする易剥離性積層フイルム。
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