JPH07509670A - 熱転写印刷受容体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 熱転写印刷受容体 本発明は、染料拡散熱転写印刷用の受容シートに関する。詳細には、印刷後の受 容シートがその印刷された側とその裏側の両面において保護カバーシートに積層 されるセキュリティラミネートに用いるための受容シートに関する。本発明はま た、そのような印刷された受容シートを含むセキュリティラミネートに関する。

セキュリティラミネートは現在、カバーシートに積層された種々の情報伝達シー トをベースとしている。これらは通常、タイプされた活字及び／又はサインを含 む通常の光学写真の形状の絵入り情報を少なくとも片面に有している。これは各 面においてカバーシートに結合されている。このカバーシートは通常、互いを結 合し、少なくとも製造の間パウチを形成するため重なっているが、最終製品にお いて、情報伝達シートが、例えばカードもしくはタグが打ち抜かれ、大きな領域 から切り取られる場合に未処理の保護されていない端を有するであろう。

個人を絵で表す表示、サイン、グラフィック及びそのような他の情報を示す手段 として光学写真に代わるものは、熱転写印刷である。

しかしながら、この技術は特にその融通性において利点を存するが、積層するこ とが困難である。

熱転写印刷は、１種以上の熱転写性染料が熱刺激に応答して染料シートから受容 体に転写される工程の一般的用語である。染料シートの印刷領域全体に均一に広 げられた１種以上の熱転写性染料を含む染料コートを支持する薄い基材を具備す る染料シートを用いて、染料コートを受容シートに対して圧迫しながら染料シー トの選ばれた個々の領域を加熱し、それによって染料を受容体の対応する領域に 転写させることにより印刷が行われる。転写されたパターンの形状は加熱される 個々の領域の数及び位−によって決定される。異なる色の染料コートを同様にし て順に印刷することによりフルカラープリントが形成される。この異なる色の染 料コートは通常別個の均一なプリントサイズの領域として提供される。

ビデオ、コンピューター、電子スチルカメラ、もしくは同様のシグナル発生装置 からの電子シグナルによって制御される、プログラム可能な熱印刷ヘッドもしく はレーザープリンターのような適当な印刷装置を用いる染料拡散熱転写印刷によ って高い解像度の写真様プリントが形成される。典型的な高速熱印刷ヘッドは、 とても短いホットパルスを用いて、ｌｌＴｌｆｆ１あたり６以上のピクセルを印 刷するための個々に操作可能な小さなヒーターの列を有している。

受容シートは、圧迫されている染料シートの領域が印刷の間に加熱された場合に 容易に拡散し、染料分子に対して親和性を有する材料を含む染料受容組成物の受 容体コートを支持する基材を含む。そのような受容体コートは通常はぼ２〜６μ ｍの厚さであり、良好な染料親和性を有する材料は、通常の溶剤に可溶であり、 溶液がら基材上に容易にコートすることのできる通常熱可塑性ポリマー、例えば 飽和ポリエステルである。

はとんどの受容シートは、基材の受容層と反対の側に１以上の裏コートを育して いる。これは通常架橋したポリマーバインダーをベースとしており、プリンター 送り量を改良する高い摩擦を与えること、帯電防止特性を与えること、及び１つ の受容体から他の受容体への染料の転移を防ぐことを含む多くの異なる役割を果 たすために備えられている。

明らかに、セキュリティラミネートの部材のいずれかの間の弱い接着はこのラミ ネートの強度及び耐久性を低下させ、さらにこのセキュリティラミネートが不正 に変更される可能性が生ずる。

従って、セキュリティラミネートの部材のいずれかの間の接着強度をできるだけ 高くし、剥離によってその部材が除去されるのではなく基材自身が引き裂け、セ キュリティラミネートを不正に変更する試みが容易に明らかとなるようにするこ とが望ましい。

不正に変更することに関しては適しているがその耐久性を低下させる、引裂強度 の低い合成紙から基材を形成することは一般的である。特に、上記のように、ラ ミネートは保護されていない端を有することがあり、そこから水分（例えばラミ ネートを誤って洗濯した場合）又は溶剤が浸透し、このラミネートにダメージを 与える。この問題はプラスチック材料より形成された基材を用いることによって 克服されるが、その使用は、基材の引裂強度が基材と他の部材との間の接着の強 度よりも通常高いため、不正な変更ができるという問題が現れる。

本発明の一態様により、−面上に染料受容コートをそして反対面に裏コートを有 する基材を具備し、この基材がプラスチック材料のフィルムを含み、このプラス チック材料のフィルムがその少なくとも一面上にこのプラスチック材料のフィル ムよりも融点か低くかつプラスチック材料自身の強度よりも高いプラスチック材 料シートへの接着力を存する層を有することを特徴とする、セキュリティラミネ ートに用いるための熱転写印刷受容シートが提供される。

本発明の好ましい態様により、このプラスチック材料フィルムは二軸延伸された 、結晶性ポリエステルであり、この層はこのフィルムと同時押し出しされた非晶 質ポリエステルである。好ましくは、このポリエステルはポリエチレンテレフタ レートである。

本発明の他の好ましい態様により、このプラスチック材料フィルムは二軸延伸さ れた結晶性ポリエステルであり、この層はホットメルト接着剤である。

このホットメルト接着剤は、例えばＴｒａｎｓｉｌｗｒａｐ　Ｉｎｃより商品名 ＤＤＯＴとして供給されているような低融点ポリエステルであってよい。

好ましくは、この層は１００−１２０″Ｃの融点を有する。

本発明の他の態様により、 ａ）−面において、その少なくとも一部に１種以上の熱転写染料のプリントが拡 散した熱可塑性染料受容性ポリマーを含む受容層を、そして反対面において裏コ ートを有する基材を具備する印刷された熱転写受容シート、 ｂ）印刷された受容層に結合したプラスチック材料のカバーシート、及び Ｃ）裏コートに結合したプラスチック材料のカバーシートを含み、この基材がプ ラスチック材料のフィルムを含み、このプラスチック材料のフィルムがその少な くとも一面上にこのプラスチック材料のフィルムよりも融点が低くかっこのプラ スチック材料のフィルム自身の強度よりも高いプラスチック材料のフィルムへの 接着力を有する層を有することを特徴とする、セキュリティラミネートが提供さ れる。

本発明は以下の実施例からさらに容易に理解されるであろう。

例１ ａ）各表面に非晶質ポリエチレンテレフタレート（ＩＣ■のＭｅｌｉｎｅｘＤ３ ５７）の同時押出された層を存する、白色の二軸延伸されたポリエチレンテレフ タレート（ＰＥＴ）フィルム、及びｂ）白色の二軸延伸されたＰＥＴフィルム（ ＩＣ［のＭｅｌｉｎｅｘ　９９０）の２枚のウェブの各々に受容コート及び裏コ ートを形成した。この受容コート組成は以下の通りである。

ｖｙｔ、ｏＮ２００　５００重量部 Ｔｅｇｏｍｅｒ　ＨＳｉ　２２１００　０．６５Ｃｙｍｅ１３０３牛 Ｎａｃｕｒｅ　２５３０　１．０ Ｔｉｎｕｖｉｎ　２３４　５ トル工ン／Ｍ　Ｅ　Ｋ　６０／４０溶剤混合物Ｔｅｇｏｍｅｒ　ＨＳｉ　２２１ ０はＧｏｌｄｓｃｈｍｉｄｔより販売されているビスヒドロキシアルキルポリジ メチルシロキサンであり、これは酸性条件においてＣｙｍｅｌ　３０３により架 橋でき、印刷の間に有効な剥離システムを提供する。Ｃｙｍｅｌ　３０３はＡｍ ｅｒｉｃａｌ　Ｃｙａｎａｍｉｄ製のへキサメトキシメチルメラミンである。Ｎ ａｃｕｒｅ　２５３８はアミンブロックされたｐ−トルエンスルホン酸触媒てあ り、Ｔｉｎｕｖｉｎ　９００はＵＶ安定剤である。

このコーティング組成物は、３つの基本溶液、すなわち染料受容製Ｖｙｌｏｎ及 びＴｉｎｕｖｉｎ　ＵＶ安定剤を含む第一の溶液、Ｃｙｍｅｌ架橋剤を含む第二 の溶液、並びにＴｅｇｏｍｅｒシリコーン剥離剤及びＴｅｇｏｍｅｒとＣｙｍｅ 　ｌの間の架橋重合を触媒するＮａｃｕｒｅ溶液を含む第三の溶液、を混合する ことにより製造される。次いてこれらはコーティングの直前に混合され、約１２ ％の総固体顔料を有する最終溶液を与えるように所定量の溶剤で調節される。こ の組成物はビーズコーティング法により塗布し、乾燥し、そして１４０°Ｃに３ ０秒間加熱することにより硬化させる。

裏コート組成は以下の通りである。

Ｐｅｒｇｏｐａｋ　Ｍ３　４．５ｇ Ｖｙｌｏｎ　２００　１５０ｇ Ｖｙｌｏｎ　１０３　１５０ｇ Ａｔｍｅｒ　１９０　０．７５ｇ トルエン／〜ＩＥＫ　４０／６０溶剤混合物これを受容コートと同様にして各基 材の裏面に塗布し、１１０’Ｃて３０秒間乾燥した。

各受容体にＨｉｔａｃｈｉ　ＶＹ２００プリンターを用いて印刷し、そのプリン トの一部をパンチを用いて切り取った。この部分を剥離可能性についてテストし た。

比較のため合成紙基材をベースとする市販の受容シー）　（ＨｉｔａｃｈｉＶＹ −３）に同様にして印刷した。

３つの受容シートに１５０°ＣにおいてＤＤＯＴ接着剤がコートされたＰＥＴフ ィルムからなるカバーシートを両面に積層した。この積層は各カバーシートの端 が積層されないようにして行った。得られたセキュリティラミネートを剥離テス トのために幅２ｃｍのサンプルに切り取った。

積層されていない端を上部のジョーに挾み、下部ジョーに挟まれているアルミニ ウムプレートに両面テープを用いてラミネートを貼ることによってｔｎｓｔｒｏ ｎ引張試験機でテストを行った。剥離は２ｍｍ／ｓｅｃで１００ｍｍまで行い、 ２秒ごとに負荷を測定した。

この結果を表に示す。

表 サンプル　結合強度にュートン／ｃｍ）受容コート　裏コート Ａ　３６．２７　３９．３３ Ｂ　１３．０３　１２．４６ 市販　１．３９　３．１３ 剥離したサンプルを調べたところ、サンプルＡ及び市販サンプルでは基材自身が 裂けたか、サンプルＢでは受容コート及び裏コートが基材から剥がれた。

例２ 受容体及び裏コートを塗布する前にＤＤＯＴ接着剤により両面にＭｅｌｉｎｅｘ 　９９０フイルムをコートした以外は例１を繰り返した。

剥離テストは例１のサンプルＡと同様の結果を示した。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．片面に染料受容コートをそして反対面に裏コートを有する基材を含む、セキ ュリティラミネートに用いるための熱転写印刷受容シートであって、この基材が プラスチック材料のフィルムを含み、このプラスチック材料のフィルムがその少 なくとも一面上にこのプラスチック材料のフィルムよりも融点が低くかつこのプ ラスチック材料フィルム自身の強度よりも高いプラスチック材料フィルムヘの接 着力を有する層を有することを特徴とする受容シート。
2. ２．前記プラスチック材料のフィルムが二軸延伸された結晶性ポリエステルであ り、前記層が前記プラスチック材料のフィルムと同時押出された非晶質ポリエス テルの層である、請求項１記載の受容シート。
3. ３．前記プラスチック材料のフィルムが二軸延伸された結晶性ポリエステルであ り、前記層がホットメルト接着剤である、請求項１記載の受容シート。
4. ４．前記ホットメルト接着剤が低融点ポリエステルである、請求項３記載の受容 シート。
5. ５．前記プラスチック材料のフィルムがポリエチレンテレフタレートである、請 求項１〜４のいずれか記載の受容シート。
6. ６．ａ）一面において、その少なくとも一部に１種以上の熱転写染料のプリント が拡散した熱可塑性染料受容性ポリマーを含む受容層を、そして反対面において 裏コートを有する基材を具備する印刷された熱転写受容シート、 ｂ）前記印刷された受容層に結合したプラスチック材料のカバーシート、及び ｃ）前記裏コートに結合したプラスチック材料のカバーシートを含み、前記基材 がプラスチック材料のフィルムを含み、前記プラスチック材料のフィルムがその 少なくとも一面上にこのプラスチック材料のフィルムよりも融点が低くかつこの プラスチック材料のフィルム自身の強度よりも高いプラスチック材料のフィルム ヘの接着力を有する層を有することを特徴とする、セキュリティラミネート。