JP3031599U

JP3031599U - 防汚シート

Info

Publication number: JP3031599U
Application number: JP1996005539U
Authority: JP
Inventors: 公雄石原
Original assignee: 石原紙業株式会社
Priority date: 1996-05-23
Filing date: 1996-05-23
Publication date: 1996-11-29
Anticipated expiration: 2002-05-23

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の目的は、水分の吸収に優
れ、見た目にも奇麗であり、破れたりせず、価格も安価
で使い捨て出来るペット用の防汚シートの開発にある。【解決手段】吸水可能シート材(1)と、吸水可能
シート材(1)の裏面に張着された防水シート材(2)と、防
水シート材(2)の裏面に貼着された粘着テープ(3)とで構
成された事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はペットのトイレ回りやフード皿の下に敷いて使用されたり、室内犬のサークル内、或いは室外ペットの小屋の床に敷いて使用する防汚シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えばペットのトイレ回りやフード皿の下に敷いて使用されたり、室内犬のサークル（柵）内に敷いて使用される汚れ防止用のシートには、新聞紙やビニルシートなどが使用されていた。新聞紙の場合は、安上がりであるが見た目があまり奇麗でなく部屋が散らかった感じがするし、ペットが新聞紙の上に置かれたトレーで排尿や排泄をする場合、必ずしも奇麗にトレー内でするという訳でなく、尿や糞をトレーからこぼしてしまう場合あり、その時は尿や糞の水分が新聞紙を浸透して床を濡らし、床を汚して不衛生であるという欠点があった。

【０００３】また、ペットフードをフード皿に盛って食べさせる場合も同様で、ペットフードをフード皿からこぼしたり、フード皿から取り出したペットフードをわざわざ新聞紙の上に置いてから食べたりする事があり、ペットフードの水分が新聞紙に浸透して床面を汚すという事もあった。また、濡れた新聞紙は破れ易く、捨てるにしても濡れた部分が手にべたべたと付いて始末に悪いし、取り扱いにくいという問題点もあった。また、ペットが新聞紙を噛むとすぐに破れて破片が周囲に散乱し、部屋が汚くなるという欠点もある。

【０００４】新聞紙の代わりにビニルシートを使用する場合があるが、ビニルシートの場合は、尿がトレーからこぼれたとしてもビニルシートを浸透して突き抜けたり破れたりせず、新聞紙のように水分が浸透して床を汚すというようなことはないものの吸水性がないため、ビニルシートに溜まった尿がペットの体に付着し、ペットの移動と共に周囲に飛散して室内を汚すという問題や、ビニルシートは比較的高価なものであるため使い捨てにする事も出来ず、汚すたびに洗わねばならず手間がかかるという問題がある。

【０００５】また、これらシートには消臭効果や防虫・防菌効果がないため、排泄物の臭いやペットの体臭が部屋にこもり易いというような問題やペットに付いたノミやダニ或いは雑菌が室内に蔓延する事もある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の解決課題は、水分の吸収に優れ、見た目にも奇麗であり、破れたりせず、価格も安価で使い捨て出来、更には消臭効果や防虫・殺菌効果を有するペット用の防汚シートの開発にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

『請求項１』の防汚シート(A)は「吸水可能シート材(1)と、吸水可能シート材 (1)の裏面に張着された防水シート材(2)と、防水シート材(2)の裏面に貼着された粘着テープ(3)とで構成された」事を特徴とする。

【０００８】これによれば、防汚シート(A)上にこぼれた尿その他の水分は、吸水可能シート材(1)に吸収されて他へ流れ出さないし、吸収された水分は、裏面の防水シート材(2)に遮断された防汚シート(A)の裏面迄浸透せず、床を汚したりする事がない。また、防汚シート(A)の裏面の粘着テープ(3)により、防汚シート(A)が床面にしっかりと固定され、ペットが防汚シート(A)上で暴れたり人が防汚シート(A) を踏んだりしても設置場所からずれる事がない。

【０００９】『請求項２』の防汚シート(A)は請求項１を具体的にしたもので、「紙(1a)と、紙(1a)の裏面に張着されたポリエチレンシート(2a)と、ポリエチレンシート(2 a)の裏面に貼着された粘着テープ(3)とで構成された」事を特徴とするものであり、『請求項３』は前記「紙(1a)」の材質を具体的に規定したもので、「タオルペーパ(1a)と、タオルペーパ(1a)の裏面に張着されたポリエチレンシート(2a)と、ポリエチレンシート(2a)の裏面に貼着された粘着テープ(3)とで構成された」事を特徴とする。この場合は、前記の作用効果に加えて厚手の紙(1a)或いはタオルペーパ(1a)がペットの抜け毛などを巻き込んで周囲に散乱する事を防止するので、室内を衛生的に保つ事が出来る。

【００１０】『請求項４』は「吸水可能シート材(1)或いはパルプ不織布(1a)が防虫或いは防菌の少なくともいずれかの加工が施されている」事を特徴とするもので、これによればペットに付着しているダニやノミ、或いはペットの付着している塵埃や尿や糞中に生息している雑菌を除害する事が出来、周囲の環境を衛生的に保つことが出来る。

【００１１】『請求項５』は「吸水可能シート材(1)或いはパルプ不織布(1a)が吸水性樹脂を含有している」事を特徴とするもので、防汚シート(A)にこぼれた水分を積極的に吸収して放出せず、その上を歩いたペットや人の足にこぼれた水分が付着せずより衛生的になる。

【００１２】『請求項６』は「吸水可能シート材(1)或いはパルプ不織布(1a)に消臭剤或いは脱臭剤の少なくともいずれかが添加されている」事を特徴とするもので、これによればペットの体臭や排泄物の悪臭を消すことが出来、室内を衛生的に保つ事が出来る。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。防汚シート(A)は吸水可能シート材(1)と、吸水可能シート材(1)の裏面に張着された防水シート材(2)と、防水シート材(2)の裏面に貼着された粘着テープ(3)とで構成されている。防汚シート(A)の例としては、勿論これに限られないが紙(1a)、更に詳しく言えば吸水性に優れた厚手のタオルペーパ原紙が使用される。勿論タオルペーパ原紙に限られず、吸水性に優れた素材、例えばパルプ不織布のようなものでもよい事は言うまでもない。

【００１４】吸水可能シート材(1)は、前述のような紙(1a)或いはタオルペーパ(1a)そのものだけで構成されていてもよいが、一般的に知られている防虫加工或いは防菌加工若しくは防虫・防菌加工を施していてもよい。また、吸水可能シート材(1)に吸水性樹脂を含有させてもよいし、消臭剤や脱臭剤を添加しておいてもよい。消臭剤としては、例えばフレグランスやラベンダのような芳香剤や杉の精油のような森林浴効果を持つものが挙げられるし、脱臭剤としては多孔質物質、例えば活性炭のようなものが挙げられる。

【００１５】防水シート材(2)は吸水可能シート材(1)の裏面全面に張着されて一体化されており、材質はこれに限定されるものではないが、本実施例ではポリエチレンシート(2a)が使用される。また、防水シート材(2)の裏面には両面粘着テープ(3)が貼着されている。

【００１６】しかして、図に示すように防汚シート(A)を床面に広げ、その上にペットのトイレ用のトレイ（図示せず）やフード皿（図示せず）などを置いて使用したり、室内用のサークル（図示せず）内に敷いて使用するのであるが、ペットがトレイで用を足した時に、尿や糞をトレイからこぼして防汚シート(A)上に撒き散らしたり、ペットフードを周囲にこぼしたとしても、水分は吸水可能シート材(1)に吸い取られて周囲に流れ出すことがない。吸水可能シート材(1)に吸水性樹脂を含有させた場合には、吸い取られた水分が再び吸水可能シート材(1)の表面に現れる事がなく、吸水部分上をペットや人が歩行しても水分が足の裏に付着する事がなく衛生的である。

【００１７】また、吸水可能シート材(1)の裏面には防水シート材(2)が張着されているので、吸水可能シート材(1)に吸収された水分が吸水可能シート材(1)の裏面に浸透してきたとしても防水シート材(2)によって遮断され、床を汚したりする事がない。また、防汚シート(A)の裏面の粘着テープ(3)により、防汚シート(A)が床面にしっかりと固定され、ペットが防汚シート(A)上で暴れたり人が防汚シート(A)を踏んだりしても設置場所からずれる事がない。

【００１８】また、吸水可能シート材(1)が防虫或いは防菌の少なくともいずれかが加工されておれば、ペットに付着しているダニやノミ、或いはペットの付着している塵埃やこぼれた尿や糞中或いはペットフードに生息している雑菌が吸水可能シート材(1)に付着したとしてもこれを除害する事が出来、周囲の環境を衛生的に保つことが出来るし、脱臭剤や消臭剤を添加しておけば、ペットの悪臭や排泄物の悪臭を断って室内環境を良好に保つことが出来る。

【００１９】また、吸水可能シート材(1)がパルプ不織布(1a)のような場合には、パルプ不織布(1a)の表面の毛羽だちによってペットの抜け毛が巻き込まれて固定され易く、周囲に抜け毛が飛散しない。また、室外で飼うペット、例えば室外犬のような場合でも、犬小屋の床に敷いて使用する事も出来る。吸水可能シート材(1)が十分汚れてしまえば、そのまま可燃性ゴミとして廃棄する事になる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案の防汚シートによれば、表面の吸水可能シート材により水分の吸収に優れ且つ見た目にも奇麗であり、破れたりせず、裏面の防水シート材によって吸水・浸透した水分が遮断され、床面を汚すような事がなく、裏面の粘着テープによって設置場所にしっかりと固定されるという利点がある。また、吸水可能シート材をパルプ不織布で形成した場合には、ペットの抜け毛などが周囲に散乱せず、防虫・防菌加工を施す事により、ペットのダニやノミ、雑菌を除害する事が出来る。更に、吸水性樹脂を使用すれば、防汚シートにこぼれた水分を積極的に吸収して放出せず、その上を歩いたペットや人の足に付着しないという利点がある。せずより衛生的になる。消臭剤或いは脱臭剤を使用すれば、ペットの体臭や排泄物の悪臭を消すことが出来、室内を衛生的に保つ事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる防汚シートの斜視図

【符号の説明】

(1)…吸水可能シート材 (2)…防水シート材 (3)…粘着テープ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吸水可能シート材と、吸水可能シ
ート材の裏面に張着された防水シート材と、防水シート
材の裏面に貼着された粘着テープとで構成された事を特
徴とする防汚シート
【請求項２】紙と、紙の裏面に張着されたポリ
エチレンシートと、ポリエチレンシートの裏面に貼着さ
れた粘着テープとで構成された事を特徴とする防汚シー
ト。
【請求項３】タオルペーパと、タオルペーパの
裏面に張着されたポリエチレンシートと、ポリエチレン
シートの裏面に貼着された粘着テープとで構成された事
を特徴とする防汚シート。
【請求項４】吸水可能シート材、紙或いはタオ
ルペーパに防虫或いは防菌の少なくともいずれかの加工
が施されている事を特徴とする請求項１〜３のいずいれ
かに記載の防汚シート。
【請求項５】吸水可能シート材、紙或いはタオ
ルペーパが吸水性樹脂を含有している事を特徴とする請
求項１〜４のいずれかに記載の防汚シート。
【請求項６】吸水可能シート材、紙或いはタオ
ルペーパに消臭剤或いは脱臭剤の少なくともいずれかが
添加されている事を特徴とする請求項１〜５のいずれか
に記載の防汚シート。