JP2767780B2 - 住 宅 - Google Patents

住 宅

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JP2767780B2
JP2767780B2 JP5157524A JP15752493A JP2767780B2 JP 2767780 B2 JP2767780 B2 JP 2767780B2 JP 5157524 A JP5157524 A JP 5157524A JP 15752493 A JP15752493 A JP 15752493A JP 2767780 B2 JP2767780 B2 JP 2767780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁を構造材とする住宅に
かかり、詳しくは居住空間の設計自由度を高めた住宅に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に住宅は、基礎の上に柱や壁が固定
され、これら柱や壁を構造材としてこれらに床や間仕
切、天井などが組み付けられ、全体が構築されている。
構造材となる柱や壁を固定する基礎は、敷地において縦
方向(X軸方向)と横方向(Y軸方向)に形成配置され
ることから、柱に固定される壁、または構造材として基
礎に固定される壁も縦方向、横方向に延びて配設された
ものとなる。したがって、これら壁に囲まれて形成され
る居住空間は、当然その平面形状が矩形に形成されたも
のとなるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では生
活が多様化していることから、住宅を単に寝泊まりする
だけの空間でなく、家族とのコミニケーションを図る空
間、疲れを癒す憩いの空間、個人の趣味などに打ち込め
るゆとりのある空間、友人や知人を交えたホームパーテ
ィーなども開ける社交空間などとして機能させたいとの
要望が強くなってきている。このような要望に対して従
来では、例えば居間に吹抜けを設けてこれを広がりのあ
る大空間にし、ゆとりを持たせて家族の憩いの場として
の機能を高めたものや、居室に出窓を設けて空間に広が
りをもたせるとともに採光性も良くし、個人の生活空間
としての機能を高めたものなどが設計され、多くの住宅
に採用されている。
【0004】ところが、生活の多様化がますます進み、
個人の価値感や感性も様々になってきていることから、
住宅においても各居室が従来のごとく単に矩形の平面形
状からなるものだけでは居住者の様々なニーズに対処し
きれず、したがって様々な平面形状の居室の提供が望ま
れている。しかしながら、前述したごとく住宅において
は、基礎が縦方向と横方向に配設され、これによって構
造強度を担う壁も縦方向、横方向にしか配置されないこ
とから、これら壁によって囲まれる居室については、そ
の平面形状を矩形にしかできないのが実状である。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、居住者の多様なニーズに
応えるべく、種々の平面形状をもつ居室を有した住宅を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の住宅では、平行に離間して配設された一対の構造
壁のそれぞれに、他の構造壁を前記一対の構造壁に対し
て、内側に直角に設け、これら他の構造壁の壁間に、
め方向の壁体を二面連続して配設し、かつこれら壁体を
出隅部を形成するように配置し、さらに、前記一対の構
造壁と他の構造壁と前記斜め方向の壁体とを床体を介し
て連結し、該床体の上面を前記構造壁の内側から前記2
つの斜め方向の壁体の内側にかけて面一にしたことを前
記課題の解決手段とした。請求項2記載の住宅では、前
記斜め方向の壁体を外壁として配設するとともに、該壁
体にサッシを設け、該サッシに透光性の窓材あるいは戸
材を取り付けたことを前記課題の解決手段とした。請求
項3記載の住宅では、前記斜め方向の壁体が縦方向、横
方向に対しそれぞれ45゜の角度にあることを前記課題
の解決手段とした。
【0007】
【作用】本発明における請求項1記載の住宅によれば、
斜め方向の壁体を、平行に離間して配設された一対の構
造壁と、前記一対の構造壁に対して内側に直角に設けら
れた他の構造壁に床体を介して連結したものであるか
ら、該壁体も構造壁に近い構造強度を有するものとな
り、これに取付けられる部材の荷重等を担い得るものと
なる。また、斜め方向の壁体を設けたことにより、これ
に囲まれる居室の平面形状が矩形以外のものとなり、該
居室空間の自由度が高められる。また、前記斜め方向の
壁体を二面連続して配設し、かつ出隅部を形成するよう
に配置し、さらに、前記一対の構造壁と前記他の構造壁
と前記斜め方向の壁体とを床体を介して連結し、該床体
の上面を前記構造壁の内側から前記2つの斜め方向の壁
体の内側にかけて面一にしたことから、構造壁の内側に
位置する床が、出隅部側に延出することになり、よっ
て、床面が広い居住空間を容易に得ることができる。加
えて、斜め方向の壁体は、平行に離間して配設された一
対の構造壁に対して、内側に直角に設けた他の構造壁の
壁間、つまり、前記他の構造壁の開口に、二面連続して
配設された形となっているので、例えば、前記一対の構
造壁から直接斜め方向の壁体を配設した場合、つまり、
一対の構造壁間がすべて開口している場合に比べて、開
口部周辺の強度が強くなる。また、前記一対の構造壁に
垂直な方向の力が作用する際、前記他の構造壁によっ
て、その力を受けることになるので、その力に対する強
度の向上が図れる。さらに、前記他の構造壁の壁間に、
二面連続して斜め方向に配置されているのは壁体である
ので、前記他の壁体が受ける、前記一対の構造壁に作用
する垂直方向の力を、前記斜め方向に配置されている壁
体でも受けることになり、その力に対する強度の向上
を、より一層図ることができる。また、平行に離間して
配設された一対の構造壁のそれぞれに、他の構造壁を前
記一対の構造壁に対して、内側に直角に設けているの
で、直角に設けられた部分を形成する両構造壁の内側に
おいて、隅部を有するスペースが形成され、例えば、家
具などを収容するに好適な収容スペースを確保すること
ができる。請求項2記載の住宅によれば、斜め方向の壁
体を外壁として配設するとともに、該壁体にサッシを設
け、該サッシに透光性の窓材あるいは戸材を取り付けた
ことから、構造壁に設けた窓などからの採光とは全く異
なる角度で採光が可能となり、該壁体によって囲まれる
居住空間の採光の自由度が高められる。また、前記斜め
方向の壁体に採光部が設けられていることから、採光面
積を多くとることができ、したがって居住空間への入光
量を増やすことが可能になる。請求項3記載の住宅によ
れば、斜め方向の壁体が縦方向、横方向に対しそれぞれ
45゜の角度にあることから、構造壁との取り合いの種
類が限られたものとなり、縦横だけで壁を構築する場合
に比べての施工性の低下を軽減することが可能となる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の住宅の第1の実施例を示す1
階平面図であり、この図において符号1は住宅である。
この住宅1の1階には、玄関2、ホール3に続いて一方
の側に寝室4が、他方の側に居間5、厨房6、食堂7
が、さらに前方に階段8、便所9がそれぞれ配置されて
いる。玄関2、寝室4、階段8および便所9、厨房6を
画成する各外壁、間仕切壁は、それぞれ平面視縦方向
(X軸方向)と横方向(Y軸方向)とに配設され、これ
によって玄関2、寝室4、階段8、便所9、厨房6はそ
れぞれ平面視矩形状に形成されたものとなっている。
【0009】居間5および食堂7も、それぞれ外壁と間
仕切壁とによって画成されている。これら居間5および
食堂7を画成する外壁は、縦方向の外壁5a、5g、
aおよび横方向の外壁5b、7bと、これら縦横の外壁
間に設けられた斜め方向の外壁5c、5d、7c、7d
とからなっている。居間5における斜め方向の外壁5
c、5dは、横方向の外壁5bと縦方向の外壁5gとが
連続することにより形成された入隅部10の外面側を覆
うようにして、平行に離間して配設された一対の縦方向
の外壁5a、5aのそれぞれに、当該一対の縦方向の外
壁5a、5aに対して、内側に直角に設けられている
横方向の外壁5b、5bの外面から斜め方向に延びてそ
れぞれ配設されたものである。これら斜め方向の外壁5
c、5dは、居間5における玄関2側の外面の、左右二
箇所に形成された入隅部10、10にそれぞれ設けられ
ており、これら斜め方向の外壁5c、5dは互いに連続
し、かつ出隅部11を形成して配置されている。また、
前記縦方向の外壁5a、5gと横方向の外壁5bと斜め
方向の外壁5c、5dとは床体17(図2参照)を介し
て連結され、該床体17の上面は前記外壁5a、5bの
内側から前記2つの斜め方向の外壁5c、5dの内側に
かけて面一にされている。したがって、外壁5a、5b
の内側に位置する床は、出隅部11側に延出することに
なり、これによって床面が広い居間5を得ることができ
る。加えて、斜め方向の外壁5c、5dは、平行に離間
して配設された縦方向の外壁5a、5aに対して、内側
に直角に設けた横方向の外壁5b、5bの壁間、つま
り、前記横方向の外壁5b、5bの開口に、二面連続し
て配設された形となっているので、例えば、前記縦方向
の外壁5a、5aから直接斜め方向の外壁5c、5dを
配設した場合、つまり、縦方向の外壁51a、5a間が
すべて開口している場合に比べて、開口部周辺の強度が
強くなる。また、前記縦方向の外壁5a、5aに垂直な
方向の力が作用する際、前記横方向の外壁5b、5bに
よって、その力を受けることになるので、その力に対す
る強度の向上が図れる。また、平行に離間して配設され
た縦方向の外壁5a、5aのそれぞれに、横方向の外壁
5b、5bを前記縦方向の外壁5a、5aに対して、内
側に直角に設けているので、直角に設けられた部分を形
成する両外壁(5aおよび5b)の内側 において、隅部
を有するスペースが形成され、例えば、家具などを収容
するに好適な収容スペースを確保することができる。
お、前記斜め方向の外壁5c、5dは、縦方向の外壁5
a、横方向の外壁5bに対してそれぞれ45゜の角度に
あるよう配設されており、これによって斜め方向の外壁
5c、5dがなす内角は90゜になっている。また、こ
れら外壁5c、5dには、サッシ枠に透明ガラスをはめ
込んだ開き戸12が取り付けられている。
【0010】食堂7における斜め方向の外壁7c、7d
は、平行に離間して配設された一対の構造壁である横方
向の外壁7b、7bのそれぞれに、当該一対の外壁7
b、7bに対して、内側に直角に設けられた、縦方向の
外壁7a、7a間に配設されたもので、二面が連続し、
かつ出隅部13を形成して配置されたものである。ま
た、前記縦方向の外壁7a、7aと斜め方向の外壁7
c、7dとは床体17(図2参照)を介して連結され、
該床体17の上面は前記外壁7a、7aの内側から前記
2つの斜め方向の外壁7c、7dの内側にかけて面一に
されている。したがって、外壁7a、7aの内側に位置
する床は、出隅部13側に延出することになり、これに
よって床面が広い食堂7を得ることができる。加えて、
斜め方向の外壁7c、7dは、平行に離間して配設され
た横方向の外壁7b、7bに対して、内側に直角に設け
た、縦方向の外壁7a、7aの壁間、つまり、前記縦方
向の外壁7a〜7aの開口に、二面連続して配設された
形となっているので、例えば、前記横方向の外壁7b、
7bから直接斜め方向の壁体7c、7dを配設した場
合、つまり、前記横方向の外壁7b、7b間がすべて開
口している場合に比べて、開口部周辺の強度が強くな
る。また、前記横方向の外壁7b、7bに垂直な方向の
力が作用する際、前記縦方向の外壁7a7、aによっ
て、その力を受けることになるので、その力に対する強
度の向上が図れる。さらに、平行に離間して配設された
横方向の外壁7b、7bのそれぞれに、前記縦方向の外
壁7a、7aを前記横方向の外壁7b、7bに対して、
内側に直角に設けているので、直角に設けられた部分を
形成する両外壁(7aおよび7b)の内側において、隅
部を有するスペースが形成され、例えば、家具などを収
容するに好適な収容スペースを確保することができる。
なお、出隅部13を形成する斜め方向の外壁7c、7d
も、縦方向の外壁7a、横方向の外壁7bに対してそれ
ぞれ45゜の角度にあるよう配設されており、これによ
って斜め方向の外壁7c、7cがなす内角も90゜にな
っている。また、これら外壁7c、7dにも、サッシ枠
に透明ガラスをはめ込んだ開き戸12が取り付けられて
いる。さらに、これら外壁7c、7dのうち出隅部11
側の外壁7cと、出隅部11を形成する外壁5c、5d
のうち出隅部13側の外壁5cとは、同一平面状になる
よう配置されている。
【0011】また、居間5と食堂7との間には、出隅部
11および出隅部13を形成した側に、通路14が形成
されている。この通路14は、前述した斜め方向の外壁
5c、7cが形成する平面と平行に配置されたものであ
る。また、この通路の外側は斜め方向の外壁14cによ
って画成されており、この外壁14cも外壁5c、7c
が形成する平面と同一平面状になるよう配置されてい
る。居間5と食堂7との間には間仕切壁15が配設され
ている。この間仕切壁15も斜め方向に形成配置された
もので、前記居間5の外壁5d、食堂5の外壁7dと平
行に、すなわち縦方向の外壁5a(7a)および横方向
の外壁5b(7b)に対し45゜の角度となるよう配設
されたものである。
【0012】また、これら外壁および間仕切壁は、図2
に示すように基礎16上に載置固定された床体17の上
に立てられ、基礎16中に一部が埋設されたアンカーボ
ルト18によって固定されている。なおこの例では、基
本的には縦方向と横方向とに基礎が形成され、これら基
礎の方向に沿って外壁や間仕切壁が配置されているが、
斜め方向の各壁についても、その下に独立基礎などが設
置され、構造壁としての十分な強度が付与されている。
ただし、斜め方向の壁については、少なくとも一方が縦
方向あるいは横方向の壁に連設しており、しかも床体を
介してこれら縦方向あるいは横方向の壁に連結すること
から、基礎を設けず、したがって基礎に固定することな
く床体上に適宜な手段によって固定するようにしてもよ
い。
【0013】このような構成の住宅1にあっては、居間
5、食堂7の一部を斜め方向の外壁5c、5d、7c、
7d、間仕切壁15によって画成したので、これら居間
5、食堂7が従来のような単に矩形状の平面(床面)を
有する空間と異なり、縦横の外壁に出隅部11(13)
を有したユニークな空間となる。また、出隅部11、1
3が形成されていることから、居間5、食堂7の空間
が、縦方向の壁と横方向の壁とからのみ区両された空間
より広くなり、しかも縦横の外壁と異なる角度から採光
することができるとともに、採光面積を多くとることが
できることから各空間への入光量を増やすことができ
る。
【0014】図3は本発明の住宅の第2の実施例を示す
図であり、図3において符号40は住宅、41は食堂を
兼ねた居間である。居間41は、図3中左右に位置する
平行に離間して配設された一対の縦方向の外壁41a、
41aと、前記縦方向の外壁41a、41aの下方に位
置し、かつ前記一対の縦方向の外壁41a,41aのそ
れぞれに、当該外壁41a,41aに対して内側に直角
に設けられた横方向の外壁41b、41bと、これら横
方向の外壁41b、41b間に位置する、斜め方向の外
壁41c、41cと、間仕切壁とによって画成されたも
のである。また、前記縦方向の外壁41aと横方向の外
壁41bと斜め方向の外壁41c、41cとは床体を介
して連結され、該床体の上面は前記外壁41a、41b
の内側から前記2つの斜め方向の外壁41c、41cの
内側にかけて面一にされている。したがって、外壁41
a、41bの内側に位置する床は、出隅部42側に延出
することになり、これによって床面が広い居間41を得
ることができる。加えて、斜め方向の壁体は、平行に離
間して配設された縦方向の外壁41a、41aに対し
て、内側に直角に設けた横方向の外壁41b、41bの
壁間、つまり、前記横方向の外壁41b、41bの開口
に、二面連続して配設された形となっているので、例え
ば、前記縦方向の外壁41a、41aから直接斜め方向
の壁体を配設した場合、つまり、縦方向の外壁41a、
41a間がすべて開口している場合に比べて、開口部周
辺の強度が強くなる。また、前記縦方可の外壁41a、
41aに垂直な方向の力が作用する際、前記横方向の外
壁41b、41bによって、その力を受けることになる
ので、その力に対する強庶の向上が図れる。また、平行
に離間して配設された縦方向の外壁41a、41aのそ
れぞれに横方向の外壁41b、41bを前記縦方向の外
壁41a、41aに対して、内側に直角に設けているの
で、直角に設けられた部分を形成する両外壁(41aお
よび41b)の内側において、隅部を有するスペースが
形成され、列えば、家具などを収容するに好摘な収客ス
ペースを確保することができる。また前記斜め方向の外
壁41c、41cは、それぞれ横方向の外壁41b、4
1bに対して45゜の角度に位置せしめられたもので、
直角の出隅部42を形成して配設されたものである。な
お、この例における各外壁も、先の例と同様に基礎上に
床体を介して取り付けられている。このような住宅40
にあっても、居間41が斜め方向の外壁41c、41c
によって形成される出隅部42を有していることから、
変化に富んだユニークな空間となり、その使用に際して
の自由度が高まる。なお、前記実施例では斜め方向の外
壁に開き戸を取り付けたが、窓を取り付けて採光するよ
うにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載の住宅は、斜め方向の壁体を、平行に離間して
配設された一対の構造壁と、前記一対の構造壁に対して
内側に直角に設けられた他の構造壁に床体を介して連結
したものであるから、該壁体も構造壁に近い構造強度を
有するものとなり、これに取付けられる部材の荷重等を
担い得るものとなる。また、斜め方向の壁体を設けたこ
とにより、これに囲まれる居室の平面形状が矩形以外の
ものとなり、該居室空間の自由度が高められる。また、
前記斜め方向の壁体を二面連続して配設し、かつ出隅部
を形成するように配置し、さらに、前記一対の構造壁と
前記他の構造壁と前記斜め方向の壁体とを床体を介して
連結し、該床体の上面を前記構造壁の内側から前記2つ
の斜め方向の壁体の内側にかけて面一にしたことから、
構造壁の内側に位置する床が、出隅部側に延出すること
になり、よって、床面が広い居住空間を容易に得ること
ができる。加えて、斜め方向の壁体は、平行に離間して
配設された一対の構造壁に対して、内側に直角に設けた
他の構造壁の壁間、つまり、前記他の構造壁の開口に、
二面連続して配設された形となっているので、例えば、
前記一対の構造壁から直接斜め方向の壁体を配設した場
合、つまり、一対の構造壁間がすべて開口している場合
に比べて、開口部周辺の強度が強くなる。また、前記一
対の構造壁に垂直な方向の力が作用する際、前記他の構
造壁によって、その力を受けることになるので、その力
に対する強度の向上が図れる。さらに、前記他の構造壁
の壁間に、二面連続して斜め方向に配置されているのは
壁体であるので、前記他の壁体が受ける、前記一対の構
造壁に作用する垂直方向の力を、前記斜め方向に配置さ
れている壁体でも受けることになり、その力に対する強
度の向上を、より一層図ることができる。また、平行に
離間して配設された一対の構造壁のそれぞれに、他の構
造壁を前記一対の構造壁に対して、内側に直角に設けて
いるので、直角に設けられた部分を形成する両構造壁の
内側において、隅部を有するスペースが形成され、例え
ば、家具などを収容するに好適な収容スペースを確保す
ることができる。請求項2記載の住宅は、斜め方向の壁
体を住宅外に接して配置するとともに、該壁体にサッシ
を設け、該サッシに透光性の窓材あるいは戸材を取り付
けたものであるから、縦方向や横方向の構造壁に設けた
窓などからの採光とは全く異なる角度で採光することが
でき、該壁体によって囲まれる居住空間の採光の自由度
を高めることができる。また、前記斜め方向の壁体に採
光部が設けられているので、採光面積を多くとることが
でき、したがって居住空間への入光量を増やすことがで
きる。請求項3記載の住宅は、斜め方向の壁体を縦方
向、横方向に対してそれぞれ45゜の角度にしたもので
あるから、構造壁との取り合いの種類が限られたものと
なり、縦横だけで壁を構築する場合に比べての施工性の
低下を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅の第1の実施例を示す1階平面
図。
【図2】壁と床体と基礎との接合を示す側断面図。
【図3】本発明の住宅の第2の実施例を示す1階平面
図。
【符号の説明】
1、40 住宅 5 居間 5a、7a、41a 縦方向の外壁 5b、7b、41b 横方向の外壁 7 食堂 12、32 開き戸 17 床体 30、42 出隅部 41 居間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に離間して配設された一対の構造壁
    のそれぞれに、他の構造壁を前記一対の構造壁に対し
    て、内側に直角に設け、これら他の構造壁の壁間に、
    め方向の壁体を二面連続して配設し、かつこれら壁体を
    出隅部を形成するように配置し、さらに、前記一対の構
    造壁と前記他の構造壁と前記斜め方向の壁体とを床体を
    介して連結し、該床体の上面を前記構造壁の内側から前
    記2つの斜め方向の壁体の内側にかけて面一にしたこと
    を特徴とする住宅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の住宅において、前記斜め
    方向の壁体を外壁として配設するとともに、該壁体にサ
    ッシを設け、該サッシに透光性の窓材あるいは戸材を取
    り付けたことを特徴とする住宅。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の住宅において、
    前記斜め方向の壁体が縦方向、横方向に対しそれぞれ4
    5゜の角度にあることを特徴とする住宅。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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日本建築学会編「建築設計資料集成6」P.13、昭和54年10月15日丸善株式会社発行

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JPH0711782A (ja) 1995-01-13

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