JP2765323B2 - 追尾型アンテナ初期捕捉装置 - Google Patents
追尾型アンテナ初期捕捉装置Info
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- JP2765323B2 JP2765323B2 JP3350653A JP35065391A JP2765323B2 JP 2765323 B2 JP2765323 B2 JP 2765323B2 JP 3350653 A JP3350653 A JP 3350653A JP 35065391 A JP35065391 A JP 35065391A JP 2765323 B2 JP2765323 B2 JP 2765323B2
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は追尾型アンテナ捕捉装置
に関し、特に船舶、自動車等の移動体で使用する場合の
ように電波の発信源の方向を特定できない場合に追尾型
アンテナを初期捕捉するための装置に関する。
に関し、特に船舶、自動車等の移動体で使用する場合の
ように電波の発信源の方向を特定できない場合に追尾型
アンテナを初期捕捉するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、船舶等の移動体に積載された指
向性のある追尾型アンテナを用いて衛星等の発信源から
の電波を受信する場合には、移動体の向いている方向が
不確定であるため、衛星の存在する方向を特定するため
の初期捕捉装置が必要となる。従来、この種の装置は、
アンテナを水平方向に回転させながら受信信号を復調
し、受信同期が確立した時点でアンテナの向いている方
向に発信源が存在するものと判定する構成がとられてい
た。
向性のある追尾型アンテナを用いて衛星等の発信源から
の電波を受信する場合には、移動体の向いている方向が
不確定であるため、衛星の存在する方向を特定するため
の初期捕捉装置が必要となる。従来、この種の装置は、
アンテナを水平方向に回転させながら受信信号を復調
し、受信同期が確立した時点でアンテナの向いている方
向に発信源が存在するものと判定する構成がとられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の初期捕捉装
置では、アンテナを回転させながら順次受信信号の復調
と同期の判定を行う必要がある。しかしながら、通常の
移動体衛星通信では、伝送速度が数千bps程度と低
く、かつ復調及び同期判定には数千ビットの信号が必要
とされるため、時間にして約1秒程度かかることにな
る。一方、アンテナが電波を十分な強度で受信できるの
は、角度にして約10度である。したがって、アンテナ
の回転速度は最大でも10度/秒となり、アンテナを水
平方向に1回転させて初期捕捉を行うためには、速くて
も36秒程度の時間が必要とされ、捕捉時間が長くなる
という問題がある。本発明の目的は、短時間で初期捕捉
を実現することを可能にした追尾型アンテナ初期捕捉装
置を提供することにある。
置では、アンテナを回転させながら順次受信信号の復調
と同期の判定を行う必要がある。しかしながら、通常の
移動体衛星通信では、伝送速度が数千bps程度と低
く、かつ復調及び同期判定には数千ビットの信号が必要
とされるため、時間にして約1秒程度かかることにな
る。一方、アンテナが電波を十分な強度で受信できるの
は、角度にして約10度である。したがって、アンテナ
の回転速度は最大でも10度/秒となり、アンテナを水
平方向に1回転させて初期捕捉を行うためには、速くて
も36秒程度の時間が必要とされ、捕捉時間が長くなる
という問題がある。本発明の目的は、短時間で初期捕捉
を実現することを可能にした追尾型アンテナ初期捕捉装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の初期捕捉装置
は、復調器と同期判定器とを有するアンテナ捕捉装置
に、アンテナで受信した信号の電力を検出する電力検出
器と、この電力検出器の出力を所要のアンテナ回転角度
毎に平均化する平均化器と、アンテナが1回転する間に
平均化器の出力が最大となる角度を検出する最大値検出
器と、最大値検出器からの検出角度と前記同期判定器か
らの判定信号を入力する一方で前記アンテナ回転手段を
制御するアンテナコントローラとを付設し、このアンテ
ナコントローラでは、入力された検出角度に基づいてア
ンテナを方向付け、かつその際における受信同期が判定
されたときに初期捕捉を終了し、受信同期が判定されな
いときには再度アンテナの方向付け動作を繰り返すよう
に構成する。例えば、アンテナコントローラはアンテナ
回転手段を制御するための角度信号θを出力し、最大値
検出器はこの角度信号と平均化器からの出力に基づいて
平均化器の出力が最大となる角度を検出する。
は、復調器と同期判定器とを有するアンテナ捕捉装置
に、アンテナで受信した信号の電力を検出する電力検出
器と、この電力検出器の出力を所要のアンテナ回転角度
毎に平均化する平均化器と、アンテナが1回転する間に
平均化器の出力が最大となる角度を検出する最大値検出
器と、最大値検出器からの検出角度と前記同期判定器か
らの判定信号を入力する一方で前記アンテナ回転手段を
制御するアンテナコントローラとを付設し、このアンテ
ナコントローラでは、入力された検出角度に基づいてア
ンテナを方向付け、かつその際における受信同期が判定
されたときに初期捕捉を終了し、受信同期が判定されな
いときには再度アンテナの方向付け動作を繰り返すよう
に構成する。例えば、アンテナコントローラはアンテナ
回転手段を制御するための角度信号θを出力し、最大値
検出器はこの角度信号と平均化器からの出力に基づいて
平均化器の出力が最大となる角度を検出する。
【0005】
【作用】アンテナでの受信信号の電力を検出し、その最
大平均値が得られる方向を発信源の方向と推定してアン
テナを方向付け、この方向での復調信号の同期を判定
し、同期している場合には捕捉を終了する。同期してい
ない場合には、アンテナの方向付け、及び同期判定を再
度繰り返す。
大平均値が得られる方向を発信源の方向と推定してアン
テナを方向付け、この方向での復調信号の同期を判定
し、同期している場合には捕捉を終了する。同期してい
ない場合には、アンテナの方向付け、及び同期判定を再
度繰り返す。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のブロック構成図である。
同図において、アンテナ回転モータ1は、アンテナコン
トローラ2からの角度信号θに従ってアンテナ3の向き
を回転させる。アンテナ3にはこれまでと同様に受信信
号を復調する復調器7と、復調信号に基づいて同期を判
定する同期判定器8が接続され、この同期判定器8の出
力を前記アンテナコントローラ2に送出する。更に、ア
ンテナ3には受信信号の電力を検出する電力検出器4
と、この検出した電力の平均値を求める平均化器5と、
この平均値が最大となる時点を検出し、同時にそのとき
のアンテナ3の向きを検出する最大値検出器6とを接続
し、この最大値検出器6の出力をアンテナコントローラ
2に送出するようにしている。
る。図1は本発明の一実施例のブロック構成図である。
同図において、アンテナ回転モータ1は、アンテナコン
トローラ2からの角度信号θに従ってアンテナ3の向き
を回転させる。アンテナ3にはこれまでと同様に受信信
号を復調する復調器7と、復調信号に基づいて同期を判
定する同期判定器8が接続され、この同期判定器8の出
力を前記アンテナコントローラ2に送出する。更に、ア
ンテナ3には受信信号の電力を検出する電力検出器4
と、この検出した電力の平均値を求める平均化器5と、
この平均値が最大となる時点を検出し、同時にそのとき
のアンテナ3の向きを検出する最大値検出器6とを接続
し、この最大値検出器6の出力をアンテナコントローラ
2に送出するようにしている。
【0007】この構成による初期捕捉動作を図2のフロ
ーチャートを併用して説明する。先ず、アンテナコント
ローラ2はアンテナ3が一定の角速度で回転するように
アンテナ回転モータ1にθを送出する。アンテナ3の回
転に伴って受信される信号は、電力検出器4で受信電力
値が求められ、アンテナの所定の回転角度毎に平均化器
5で平均化される。そして、最大検出器6ではアンテナ
3が1回転する間に平均化された電力が最大となった角
度θMAX を求め、これをアンテナコントローラ2に送出
する。
ーチャートを併用して説明する。先ず、アンテナコント
ローラ2はアンテナ3が一定の角速度で回転するように
アンテナ回転モータ1にθを送出する。アンテナ3の回
転に伴って受信される信号は、電力検出器4で受信電力
値が求められ、アンテナの所定の回転角度毎に平均化器
5で平均化される。そして、最大検出器6ではアンテナ
3が1回転する間に平均化された電力が最大となった角
度θMAX を求め、これをアンテナコントローラ2に送出
する。
【0008】アンテナコントローラ2は、この角度θ
MAX を受けてアンテナ回転モータ1を制御し、アンテナ
3を角度θMAX の方向に設定する。そして、この際のア
ンテナ3の受信信号を復調器7で復調し、かつ復調信号
に基づいて同期判定器8での判定を行ない、その結果を
アンテナコントローラ2に送出する。アンテナコントロ
ーラ2は、同期がとれていたならば、その時点で発信源
を補足したと判断し、アンテナ3をその方向に固定させ
る。又、同期がとれていないときには、前記した一連の
動作を繰り返す。
MAX を受けてアンテナ回転モータ1を制御し、アンテナ
3を角度θMAX の方向に設定する。そして、この際のア
ンテナ3の受信信号を復調器7で復調し、かつ復調信号
に基づいて同期判定器8での判定を行ない、その結果を
アンテナコントローラ2に送出する。アンテナコントロ
ーラ2は、同期がとれていたならば、その時点で発信源
を補足したと判断し、アンテナ3をその方向に固定させ
る。又、同期がとれていないときには、前記した一連の
動作を繰り返す。
【0009】このように、受信信号の電力平均値を検出
してその最大値を求め、その方向にアンテナ3の方向を
向けた上で復調、同期判定を行うことにより、電力平均
値を求めるのに必要なデータは多くても数百ビット程度
で済むため、従来装置に比較して10分の1程度の時間
でアンテナ3の方向付けを行うことができる。そして、
この方向付けした状態で復調、同期判定を行って初期捕
捉を行う際には1秒程度の処理時間で済むため、最初の
アンテナ方向付けで同期がとれたような場合には、1秒
強の時間で初期捕捉が実現される。又、アンテナの方向
付けを2,3回繰り返すような場合でも、3〜4秒程度
で初期捕捉が実現できる。しかしながら、実際には受信
電力の最大平均値の方向に発信源が存在している確率が
高いため、通常では1,2回程度のアンテナの方向付け
で初期捕捉が実現される。
してその最大値を求め、その方向にアンテナ3の方向を
向けた上で復調、同期判定を行うことにより、電力平均
値を求めるのに必要なデータは多くても数百ビット程度
で済むため、従来装置に比較して10分の1程度の時間
でアンテナ3の方向付けを行うことができる。そして、
この方向付けした状態で復調、同期判定を行って初期捕
捉を行う際には1秒程度の処理時間で済むため、最初の
アンテナ方向付けで同期がとれたような場合には、1秒
強の時間で初期捕捉が実現される。又、アンテナの方向
付けを2,3回繰り返すような場合でも、3〜4秒程度
で初期捕捉が実現できる。しかしながら、実際には受信
電力の最大平均値の方向に発信源が存在している確率が
高いため、通常では1,2回程度のアンテナの方向付け
で初期捕捉が実現される。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受信信号
の電力平均値の最大値が得られる方向を電波の発信源と
推定し、この方向にアンテナを方向付けた上で復調信号
の同期判定を行なって初期捕捉を実行するので、アンテ
ナ1回転の全ての方向に対して同期判定を行う必要がな
く、かつ一方ではアンテナ方向付けに必要とされる処理
時間が短くて済むため、発信源に対するアンテナ初期捕
捉に要する時間を著しく短縮することができる効果があ
る。
の電力平均値の最大値が得られる方向を電波の発信源と
推定し、この方向にアンテナを方向付けた上で復調信号
の同期判定を行なって初期捕捉を実行するので、アンテ
ナ1回転の全ての方向に対して同期判定を行う必要がな
く、かつ一方ではアンテナ方向付けに必要とされる処理
時間が短くて済むため、発信源に対するアンテナ初期捕
捉に要する時間を著しく短縮することができる効果があ
る。
【図1】本発明の初期捕捉装置の一実施例のブロック構
成図である。
成図である。
【図2】本発明による初期捕捉動作を説明するためのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 アンテナ回転モータ 2 アンテナコントローラ 3 アンテナ 4 電力検出器 5 平均化器 6 最大値検出器 7 復調器 8 同期判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 1/00 - 1/68 G01S 3/00 - 3/74
Claims (2)
- 【請求項1】 指向性のあるアンテナと、このアンテナ
を回転させるアンテナ回転手段と、アンテナで受信した
信号の電力を検出する電力検出器と、この電力検出器の
出力を所要のアンテナ回転角度毎に平均化する平均化器
と、前記アンテナが1回転する間に前記平均化器の出力
が最大となる角度を検出する最大値検出器と、前記受信
信号を復調する復調器と、復調された信号の受信同期が
とれているか否かを判定する同期判定器と、前記最大値
検出器からの検出角度と前記同期判定器からの判定信号
を入力しかつ前記アンテナ回転手段を制御するアンテナ
コントローラとを備え、このアンテナコントローラは、
入力された検出角度に基づいてその方向にアンテナを方
向付け、かつその際における受信同期が判定されたとき
に初期捕捉を終了し、受信同期が判定されないときには
再度アンテナの方向付け動作を繰り返すように構成した
ことを特徴とする追尾型アンテナ初期捕捉装置。 - 【請求項2】 アンテナコントローラはアンテナ回転手
段を制御するための角度信号θを出力し、最大値検出器
はこの角度信号と平均化器からの出力に基づいて平均化
器の出力が最大となる角度を検出する請求項1の追尾型
アンテナ初期捕捉装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350653A JP2765323B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 追尾型アンテナ初期捕捉装置 |
US07/990,673 US5463401A (en) | 1991-12-12 | 1992-12-14 | Method and arrangement of pointing an antenna beam to a stationary satellite |
AU30136/92A AU651508B2 (en) | 1991-12-12 | 1992-12-14 | Method and arrangement of pointing an antenna beam to a stationary satellite |
CA002085330A CA2085330C (en) | 1991-12-12 | 1992-12-14 | Method and arrangement of pointing an antenna beam to a stationary satellite |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350653A JP2765323B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 追尾型アンテナ初期捕捉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164829A JPH05164829A (ja) | 1993-06-29 |
JP2765323B2 true JP2765323B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=18411946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3350653A Expired - Fee Related JP2765323B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | 追尾型アンテナ初期捕捉装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5463401A (ja) |
JP (1) | JP2765323B2 (ja) |
AU (1) | AU651508B2 (ja) |
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Families Citing this family (29)
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---|---|---|---|---|
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FR2764124B1 (fr) * | 1997-06-02 | 1999-08-06 | Dateno Sa | Dispositif d'aide au pointage d'antenne equipee de tete tvro pour recepteur satellite |
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CN111294074B (zh) * | 2020-01-21 | 2022-01-28 | Oppo广东移动通信有限公司 | 天线方向校准方法及相关装置 |
CN116679327A (zh) * | 2023-04-20 | 2023-09-01 | 西安恒达微波技术开发有限公司 | 一种基于固定卫星的天馈伺机电轴标校方法 |
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JPH04174385A (ja) * | 1990-11-06 | 1992-06-22 | Aisin Seiki Co Ltd | 移動体上アンテナの姿勢制御装置 |
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1991
- 1991-12-12 JP JP3350653A patent/JP2765323B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-12-14 US US07/990,673 patent/US5463401A/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-14 AU AU30136/92A patent/AU651508B2/en not_active Ceased
- 1992-12-14 CA CA002085330A patent/CA2085330C/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2085330C (en) | 1997-08-19 |
JPH05164829A (ja) | 1993-06-29 |
US5463401A (en) | 1995-10-31 |
AU3013692A (en) | 1993-06-17 |
AU651508B2 (en) | 1994-07-21 |
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