JP3186533B2 - 追尾アンテナ装置 - Google Patents
追尾アンテナ装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
上で衛星放送電波や通信電波を受信するために用いる追
尾アンテナ装置に関するものである。
上で衛星放送電波や通信電波を受信するために用いる追
尾アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体(例えば、列車、船舶、自
動車、飛行機)において、地上局あるいは人工衛星局と
の移動体通信や、放送波受信のためのアンテナを搭載し
ているものが増加してきている。特に、衛星放送が普及
するにつれて移動体上においても衛星放送を受信したい
というニーズが高まっている。
動車、飛行機)において、地上局あるいは人工衛星局と
の移動体通信や、放送波受信のためのアンテナを搭載し
ているものが増加してきている。特に、衛星放送が普及
するにつれて移動体上においても衛星放送を受信したい
というニーズが高まっている。
【0003】衛星放送のように、衛星からの微弱な電波
を受信するには、一般に指向性の鋭い高利得アンテナが
必要であるため、移動体上で受信しようとした場合、常
に電波源である衛星を高速かつ精度良く追尾することが
必要となり、高価な装置となる。それ故、安価な追尾ア
ンテナ装置が強く求められている。
を受信するには、一般に指向性の鋭い高利得アンテナが
必要であるため、移動体上で受信しようとした場合、常
に電波源である衛星を高速かつ精度良く追尾することが
必要となり、高価な装置となる。それ故、安価な追尾ア
ンテナ装置が強く求められている。
【0004】追尾アンテナ装置の追尾方式として提案さ
れているいくつかの追尾方式の中で、上記のようなニー
ズを最も満足させるものの1つとして、ステップトラッ
ク追尾方式がある。このステップトラック追尾方式は比
較的付属回路が少なくて済み、システムが簡潔になると
いう特徴がある。その中でも特に、低コストを追求した
ものとして、仰角固定の1軸ステップトラック追尾方式
がある。
れているいくつかの追尾方式の中で、上記のようなニー
ズを最も満足させるものの1つとして、ステップトラッ
ク追尾方式がある。このステップトラック追尾方式は比
較的付属回路が少なくて済み、システムが簡潔になると
いう特徴がある。その中でも特に、低コストを追求した
ものとして、仰角固定の1軸ステップトラック追尾方式
がある。
【0005】図3は、従来例に係る追尾アンテナ装置を
示すブロック図であり、図4は、従来例に係る追尾アン
テナ装置の動作を示すフローチャートである。方位方向
が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾アン
テナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置は、
衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面アンテ
ナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバー
タ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての受
信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段とし
ての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手段
をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構部
8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からのマ
イクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面ア
ンテナ1で受信したマイクロ波信号をIF信号に変換す
るものである。分配器3はLNB2で変換されたIF信
号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号として
受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベル
検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信レ
ベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路6
に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号の
値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出す
るものであり、このとき受信検知回路5のON/OFF
信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星追
尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御してい
る。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御信
号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アンテ
ナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定す
るためのものである。
示すブロック図であり、図4は、従来例に係る追尾アン
テナ装置の動作を示すフローチャートである。方位方向
が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾アン
テナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置は、
衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面アンテ
ナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバー
タ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての受
信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段とし
ての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手段
をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構部
8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からのマ
イクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面ア
ンテナ1で受信したマイクロ波信号をIF信号に変換す
るものである。分配器3はLNB2で変換されたIF信
号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号として
受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベル
検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信レ
ベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路6
に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号の
値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出す
るものであり、このとき受信検知回路5のON/OFF
信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星追
尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御してい
る。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御信
号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アンテ
ナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定す
るためのものである。
【0006】制御回路6では、平面アンテナ1を常に左
右に微小角振りながら受信レベル検出回路4の出力信号
を参照して、受信レベルが大きくなる方向に平面アンテ
ナ1を回転するように方位方向駆動手段を駆動させるの
である。
右に微小角振りながら受信レベル検出回路4の出力信号
を参照して、受信レベルが大きくなる方向に平面アンテ
ナ1を回転するように方位方向駆動手段を駆動させるの
である。
【0007】また、一般にはステップトラック追尾方式
は低速追尾にしか適さないため、ジャイロセンサ9を付
加し、このジャイロセンサ9の出力を参照することによ
り、低速追尾から高速追尾まで可能としている。
は低速追尾にしか適さないため、ジャイロセンサ9を付
加し、このジャイロセンサ9の出力を参照することによ
り、低速追尾から高速追尾まで可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の追尾アンテナ装置においては、主にジャイロセ
ンサによるジャイロ追尾が支配的で、ジャイロ追尾の欠
点である累積追尾誤差をステップトラック追尾方式で補
正する追尾方式であり、ジャイロセンサ9の精度が問題
となる。
な構成の追尾アンテナ装置においては、主にジャイロセ
ンサによるジャイロ追尾が支配的で、ジャイロ追尾の欠
点である累積追尾誤差をステップトラック追尾方式で補
正する追尾方式であり、ジャイロセンサ9の精度が問題
となる。
【0009】上記のステップトラック追尾方式によるジ
ャイロ追尾の累積追尾誤差の補正とは、追尾アンテナ装
置が追尾状態にあるとき、移動体が回転状態にあっても
アンテナ自体は空間的に静止している状態にあるため、
ステップトラック追尾で受信レベルのピークを捕らえて
いる限りその時の出力からジャイロの累積追尾誤差を補
正し、補正値の更新をしていくことができる。
ャイロ追尾の累積追尾誤差の補正とは、追尾アンテナ装
置が追尾状態にあるとき、移動体が回転状態にあっても
アンテナ自体は空間的に静止している状態にあるため、
ステップトラック追尾で受信レベルのピークを捕らえて
いる限りその時の出力からジャイロの累積追尾誤差を補
正し、補正値の更新をしていくことができる。
【0010】ところで、ジャイロセンサ9には、温度等
によるドリフトがあり、このドリフト量が出力に重畳さ
れるため、ジャイロドリフト量を検出し、ジャイロセン
サ9の出力を補正する必要がある。しかし、電源投入時
には衛星を捕らえていないため、上記のようには補正で
きない。
によるドリフトがあり、このドリフト量が出力に重畳さ
れるため、ジャイロドリフト量を検出し、ジャイロセン
サ9の出力を補正する必要がある。しかし、電源投入時
には衛星を捕らえていないため、上記のようには補正で
きない。
【0011】したがって、電源投入時に移動体が静止、
または直進状態であれば、精度良くドリフト量補正が可
能であるが、移動体が回転状態では、ドリフト量補正の
誤差が大きくなり、追尾精度に大きく影響して、追尾で
きない状況に陥る可能性があった。
または直進状態であれば、精度良くドリフト量補正が可
能であるが、移動体が回転状態では、ドリフト量補正の
誤差が大きくなり、追尾精度に大きく影響して、追尾で
きない状況に陥る可能性があった。
【0012】ここで、電源投入時に初めて衛星を捕捉
し、上記ドリフト補正が安定するまでの制御状態を初期
捕捉モードと呼び、その後、安定した制御状態を追尾モ
ードと呼ぶ。
し、上記ドリフト補正が安定するまでの制御状態を初期
捕捉モードと呼び、その後、安定した制御状態を追尾モ
ードと呼ぶ。
【0013】図4では、電源投入時のジャイロ出力の補
正値の算出時に誤差が大きい場合は初期捕捉モードを開
始したにも関わらず補正値が大きくずれて捕捉が完全に
行われない場合は手動で電源を切って再投入しなければ
永久に復帰しないという問題があった。
正値の算出時に誤差が大きい場合は初期捕捉モードを開
始したにも関わらず補正値が大きくずれて捕捉が完全に
行われない場合は手動で電源を切って再投入しなければ
永久に復帰しないという問題があった。
【0014】更に詳細に説明すると、高速回転用のジャ
イロセンサ9は出力に温度ドリフトがあり、これを補正
するために補正値を制御回路6のCPUに取り込む必要
がある。しかし、移動体が動いているか否かが常にわか
っていないため、単純に補正値を決定することができ
ず、フィルタ等を使って補正値を推定する必要がある。
そのため、ジャイロ補正が安定する衛星追尾モードに入
るまでの初期捕捉モードでは補正値とドリフト量とは完
全に一致していないので、やや精度が落ち、場合によっ
ては衛星を捕捉できないこともある。この場合は、手動
で電源を再投入しない限り復帰しない。
イロセンサ9は出力に温度ドリフトがあり、これを補正
するために補正値を制御回路6のCPUに取り込む必要
がある。しかし、移動体が動いているか否かが常にわか
っていないため、単純に補正値を決定することができ
ず、フィルタ等を使って補正値を推定する必要がある。
そのため、ジャイロ補正が安定する衛星追尾モードに入
るまでの初期捕捉モードでは補正値とドリフト量とは完
全に一致していないので、やや精度が落ち、場合によっ
ては衛星を捕捉できないこともある。この場合は、手動
で電源を再投入しない限り復帰しない。
【0015】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ジャイロセンサの補
正が不正確であった場合に自動で復帰することのできる
追尾アンテナ装置を提供することにある。
であり、その目的とするところは、ジャイロセンサの補
正が不正確であった場合に自動で復帰することのできる
追尾アンテナ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動体に設け
られ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信
した信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として
出力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信
中であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテ
ナを方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の
方位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、前記
方位方向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電
源投入後に前記ジャイロセンサ出力のドリフト量を検出
して該ドリフト量をドリフト補正量としてジャイロセン
サ出力の零点を補正し、この補正後のジャイロセンサ出
力及び前記受信レベル検出回路の出力により衛星の方向
を検知し、前記方位方向駆動部を駆動させて前記平面ア
ンテナを常に衛星の方向に正対させるものであって、電
源投入時から前記ジャイロセンサの温度ドリフトの補正
が安定するまでの間に補正値が大きくずれて衛星が捕捉
不能となったことを認識する判断部を付加し、該判断部
により前記ジャイロセンサの補正値が大きくずれたこと
が認識されると、再度、前記ジャイロセンサのドリフト
補正量の設定をやり直すようにした追尾アンテナ装置に
おいて、その判断部を以下のようにしている。
られ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信
した信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として
出力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信
中であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテ
ナを方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の
方位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、前記
方位方向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電
源投入後に前記ジャイロセンサ出力のドリフト量を検出
して該ドリフト量をドリフト補正量としてジャイロセン
サ出力の零点を補正し、この補正後のジャイロセンサ出
力及び前記受信レベル検出回路の出力により衛星の方向
を検知し、前記方位方向駆動部を駆動させて前記平面ア
ンテナを常に衛星の方向に正対させるものであって、電
源投入時から前記ジャイロセンサの温度ドリフトの補正
が安定するまでの間に補正値が大きくずれて衛星が捕捉
不能となったことを認識する判断部を付加し、該判断部
により前記ジャイロセンサの補正値が大きくずれたこと
が認識されると、再度、前記ジャイロセンサのドリフト
補正量の設定をやり直すようにした追尾アンテナ装置に
おいて、その判断部を以下のようにしている。
【0017】請求項1記載の発明は、その判断部は、前
記受信検知回路の出力のON/OFFの切り替わりが一
定の周期で繰り返される場合に、前記ジャイロセンサの
補正値が大きくずれたと認識して、前記ジャイロセンサ
のドリフト補正量の設定をやり直すようにしたことを特
徴とするものである。
記受信検知回路の出力のON/OFFの切り替わりが一
定の周期で繰り返される場合に、前記ジャイロセンサの
補正値が大きくずれたと認識して、前記ジャイロセンサ
のドリフト補正量の設定をやり直すようにしたことを特
徴とするものである。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、前記受信検知回路の出力のON
/OFFの切り替わりが一定時間内に一定回数以上ある
場合に、前記ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと
認識するものに替え、前記ジャイロセンサのドリフト補
正量の設定をやり直すようにしたことを特徴とするもの
である。
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、前記受信検知回路の出力のON
/OFFの切り替わりが一定時間内に一定回数以上ある
場合に、前記ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと
認識するものに替え、前記ジャイロセンサのドリフト補
正量の設定をやり直すようにしたことを特徴とするもの
である。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、前記受信レベル検出回路からの
出力が安定せず変動している場合に、前記ジャイロセン
サの補正値が大きくずれたと認識するものに替え、前記
ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をやり直すよう
にしたことを特徴とするものである。
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、前記受信レベル検出回路からの
出力が安定せず変動している場合に、前記ジャイロセン
サの補正値が大きくずれたと認識するものに替え、前記
ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をやり直すよう
にしたことを特徴とするものである。
【0020】以下、本発明の一実施形態について図面に
基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る追
尾アンテナ装置の全体構成を示すブロック図である。な
お、本実施形態に係る追尾アンテナ装置において、説明
の便宜上、従来例として図3に示した箇所と同じ箇所に
ついては同一符号を付して説明を省略する。判断部10
は、初期捕捉モード時に、ジャイロセンサ9の補正値が
大きくずれて衛星が捕捉不能となったことを認識するも
のである。なお、判断部10では、受信検知回路5の出
力のON/OFFの切り替わりが一定の周期で繰り返さ
れる場合や、受信検知回路5の出力のON/OFFの切
り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合や、受信
レベル検出回路4からの出力が安定せず変動している場
合等において、ジャイロセンサ9の補正値がずれている
と認識する。
基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る追
尾アンテナ装置の全体構成を示すブロック図である。な
お、本実施形態に係る追尾アンテナ装置において、説明
の便宜上、従来例として図3に示した箇所と同じ箇所に
ついては同一符号を付して説明を省略する。判断部10
は、初期捕捉モード時に、ジャイロセンサ9の補正値が
大きくずれて衛星が捕捉不能となったことを認識するも
のである。なお、判断部10では、受信検知回路5の出
力のON/OFFの切り替わりが一定の周期で繰り返さ
れる場合や、受信検知回路5の出力のON/OFFの切
り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合や、受信
レベル検出回路4からの出力が安定せず変動している場
合等において、ジャイロセンサ9の補正値がずれている
と認識する。
【0021】以下、本実施形態の動作について図面に基
づき説明する。図2は、本実施形態に係る動作を示すフ
ローチャートである。なお、本実施形態においては、判
断部10がジャイロセンサ9の補正値のずれを認識する
方法として、受信検知回路5の出力のON/OFFの切
り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合について
説明する。
づき説明する。図2は、本実施形態に係る動作を示すフ
ローチャートである。なお、本実施形態においては、判
断部10がジャイロセンサ9の補正値のずれを認識する
方法として、受信検知回路5の出力のON/OFFの切
り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合について
説明する。
【0022】本実施形態の特徴は、従来例に示したもの
において、更に衛星捕捉完了を確認するところにある。
ここで、初期捕捉モードにおいて衛星の捕捉が完了して
いない状態とは、ジャイロセンサ9の補正値がずれてお
り、いったん衛星を捕捉しても平面アンテナ1が方位方
向に回転してしまい受信できず、追尾モードにならない
という現象である。本実施形態においては、平面アンテ
ナ1で受信した電波をLNB2でIF帯に変換し、分配
器3で分配した後の信号の有無を受信検知回路5で検出
し、この信号があるとき、即ち衛星を捕捉しているとき
は受信検知回路5の出力はONであり、また、分配後の
信号がないとき、即ち衛星を捕捉していないときは受信
検知回路5の出力はOFFである。つまり、追尾モード
に移行できないときは受信検知回路5の出力はON/O
FFを繰り返すことになるので、この特性を利用して、
例えば、判断部10において、電源投入時から受信検知
回路5の出力が最初にONになり、その後10秒間でO
N/OFFが2回以上繰り返す場合は追尾モードに移行
できないと認識して、電源投入時の動作から再度やり直
すこととする。
において、更に衛星捕捉完了を確認するところにある。
ここで、初期捕捉モードにおいて衛星の捕捉が完了して
いない状態とは、ジャイロセンサ9の補正値がずれてお
り、いったん衛星を捕捉しても平面アンテナ1が方位方
向に回転してしまい受信できず、追尾モードにならない
という現象である。本実施形態においては、平面アンテ
ナ1で受信した電波をLNB2でIF帯に変換し、分配
器3で分配した後の信号の有無を受信検知回路5で検出
し、この信号があるとき、即ち衛星を捕捉しているとき
は受信検知回路5の出力はONであり、また、分配後の
信号がないとき、即ち衛星を捕捉していないときは受信
検知回路5の出力はOFFである。つまり、追尾モード
に移行できないときは受信検知回路5の出力はON/O
FFを繰り返すことになるので、この特性を利用して、
例えば、判断部10において、電源投入時から受信検知
回路5の出力が最初にONになり、その後10秒間でO
N/OFFが2回以上繰り返す場合は追尾モードに移行
できないと認識して、電源投入時の動作から再度やり直
すこととする。
【0023】従って、本実施形態により、ジャイロセン
サ9の補正値の誤差が大きい場合に、手動で電源をON
/OFFすることなく自動復帰することができる。
サ9の補正値の誤差が大きい場合に、手動で電源をON
/OFFすることなく自動復帰することができる。
【0024】なお、衛星を捕捉するために平面アンテナ
1が方位方向に回転するが、この回転している間に受信
検知回路5がON/OFFを繰り返すことになり、これ
を判断部10で認識して、電源投入時から再度ジャイロ
センサ9のドリフト補正量の設定をやり直すようにして
もよく、また、判断部10において受信レベル検出回路
4からの出力が安定せず変動している場合を認識して電
源投入時から再度ジャイロセンサ9のドリフト補正量の
設定をやり直すようにすれば、ジャイロセンサ9の補正
値のずれをより正確に判定することができる。
1が方位方向に回転するが、この回転している間に受信
検知回路5がON/OFFを繰り返すことになり、これ
を判断部10で認識して、電源投入時から再度ジャイロ
センサ9のドリフト補正量の設定をやり直すようにして
もよく、また、判断部10において受信レベル検出回路
4からの出力が安定せず変動している場合を認識して電
源投入時から再度ジャイロセンサ9のドリフト補正量の
設定をやり直すようにすれば、ジャイロセンサ9の補正
値のずれをより正確に判定することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、移動体に設けら
れ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信し
た信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として出
力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信中
であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテナ
を方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の方
位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、方位方
向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電源投入
後にジャイロセンサ出力のドリフト量を検出してジャイ
ロセンサ出力の零点を補正し、この補正後のジャイロセ
ンサ出力及び受信レベル検出回路の出力により衛星の方
向を検知し、方位方向駆動部を駆動させて平面アンテナ
を常に衛星の方向に正対させるものであって、電源投入
時からジャイロセンサの温度ドリフトの補正が安定する
までの間に補正値が大きくずれて衛星が捕捉不能となっ
たことを認識する判断部を付加し、判断部によりジャイ
ロセンサの補正値が大きくずれたことが認識されると、
再度、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をやり直
すようにしている。
れ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信し
た信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として出
力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信中
であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテナ
を方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の方
位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、方位方
向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電源投入
後にジャイロセンサ出力のドリフト量を検出してジャイ
ロセンサ出力の零点を補正し、この補正後のジャイロセ
ンサ出力及び受信レベル検出回路の出力により衛星の方
向を検知し、方位方向駆動部を駆動させて平面アンテナ
を常に衛星の方向に正対させるものであって、電源投入
時からジャイロセンサの温度ドリフトの補正が安定する
までの間に補正値が大きくずれて衛星が捕捉不能となっ
たことを認識する判断部を付加し、判断部によりジャイ
ロセンサの補正値が大きくずれたことが認識されると、
再度、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をやり直
すようにしている。
【0026】そして、その判断部は、受信検知回路の出
力のON/OFFの切り替わりが一定の周期で繰り返さ
れる場合に、ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと
認識して、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をや
り直すようにしているので、ジャイロセンサの補正値の
誤差が大きい場合に手動で電源をON/OFFする必要
がなく、ジャイロセンサの補正が不正確であった場合に
自動で復帰することができる。
力のON/OFFの切り替わりが一定の周期で繰り返さ
れる場合に、ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと
認識して、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をや
り直すようにしているので、ジャイロセンサの補正値の
誤差が大きい場合に手動で電源をON/OFFする必要
がなく、ジャイロセンサの補正が不正確であった場合に
自動で復帰することができる。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、受信検知回路の出力のON/O
FFの切り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合
に、ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと認識する
ものに替えて、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定
をやり直すようにしているので、一定時間内でジャイロ
センサの補正値のずれを認識するため、より高速に判定
を下すことができる。
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、受信検知回路の出力のON/O
FFの切り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合
に、ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと認識する
ものに替えて、ジャイロセンサのドリフト補正量の設定
をやり直すようにしているので、一定時間内でジャイロ
センサの補正値のずれを認識するため、より高速に判定
を下すことができる。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、受信レベル検出回路からの出力
が安定せず変動している場合に、ジャイロセンサの補正
値が大きくずれたと認識するものに替え、ジャイロセン
サのドリフト補正量の設定をやり直すようにしているの
で、ジャイロセンサの補正値のずれをより正確に判定す
ることができる。
尾アンテナ装置において、請求項1記載の追尾アンテナ
装置における判断部を、受信レベル検出回路からの出力
が安定せず変動している場合に、ジャイロセンサの補正
値が大きくずれたと認識するものに替え、ジャイロセン
サのドリフト補正量の設定をやり直すようにしているの
で、ジャイロセンサの補正値のずれをより正確に判定す
ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る追尾アンテナ装置の
全体構成を示すブロック図である。
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る追尾アンテナ装置の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】従来例に係る追尾アンテナ装置を示すブロック
図である。
図である。
【図4】従来例に係る追尾アンテナ装置の動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 平面アンテナ 2 LNB 3 分配器 4 受信レベル検出回路 5 受信検知回路 6 制御回路 7 方位方向駆動モータ 8 方位方向駆動機構部 9 ジャイロセンサ 10判断部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 G01S 3/14 G01S 3/42
Claims (3)
- 【請求項1】 移動体に設けられ、衛星からの信号を受
信する平面アンテナと、受信した信号のレベルを検出し
て受信レベル検出信号として出力する受信レベル検出回
路と、衛星からの信号を受信中であるか否かを検出する
受信検知回路と、平面アンテナを方位方向に回動させる
方位方向駆動部と、移動体の方位方向の回転量を知るた
めのジャイロセンサと、前記方位方向駆動部の制御を行
う制御回路とで構成され、電源投入後に前記ジャイロセ
ンサ出力のドリフト量を検出して該ドリフト量をドリフ
ト補正量としてジャイロセンサ出力の零点を補正し、こ
の補正後のジャイロセンサ出力及び前記受信レベル検出
回路の出力により衛星の方向を検知し、前記方位方向駆
動部を駆動させて前記平面アンテナを常に衛星の方向に
正対させるものであって、電源投入時から前記ジャイロ
センサの温度ドリフトの補正が安定するまでの間に補正
値が大きくずれて衛星が捕捉不能となったことを認識す
る判断部を付加し、該判断部により前記ジャイロセンサ
の補正値が大きくずれたことが認識されると、再度、前
記ジャイロセンサのドリフト補正量の設定をやり直すよ
うにした追尾アンテナ装置において、前記判断部は、前
記受信検知回路の出力のON/OFFの切り替わりが一
定の周期で繰り返される場合に、前記ジャイロセンサの
補正値が大きくずれたと認識して、前記ジャイロセンサ
のドリフト補正量の設定をやり直すようにしたことを特
徴とする追尾アンテナ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の追尾アンテナ装置におけ
る判断部を、前記受信検知回路の出力のON/OFFの
切り替わりが一定時間内に一定回数以上ある場合に、前
記ジャイロセンサの補正値が大きくずれたと認識するも
のに替え、前記ジャイロセンサのドリフト補正量の設定
をやり直すようにしたことを特徴とする請求項1記載の
追尾アンテナ装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の追尾アンテナ装置におけ
る判断部を、前記受信レベル検出回路からの出力が安定
せず変動している場合に、前記ジャイロセンサの補正値
が大きくずれたと認識するものに替え、前記ジャイロセ
ンサのドリフト補正量の設定をやり直すようにしたこと
を特徴とする請求項1記載の追尾アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22241895A JP3186533B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 追尾アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22241895A JP3186533B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 追尾アンテナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0969719A JPH0969719A (ja) | 1997-03-11 |
JP3186533B2 true JP3186533B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=16782082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22241895A Expired - Fee Related JP3186533B2 (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 追尾アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186533B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200491908Y1 (ko) * | 2016-11-21 | 2020-06-30 | 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 | 레지스트층의 박막화 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117199814A (zh) * | 2022-05-30 | 2023-12-08 | 成都天锐星通科技有限公司 | 一种天线跟踪方法、装置、设备及存储介质 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP22241895A patent/JP3186533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR200491908Y1 (ko) * | 2016-11-21 | 2020-06-30 | 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 | 레지스트층의 박막화 장치 |
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Publication number | Publication date |
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