JPH0969720A - 追尾アンテナ装置 - Google Patents
追尾アンテナ装置Info
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- JPH0969720A JPH0969720A JP22366195A JP22366195A JPH0969720A JP H0969720 A JPH0969720 A JP H0969720A JP 22366195 A JP22366195 A JP 22366195A JP 22366195 A JP22366195 A JP 22366195A JP H0969720 A JPH0969720 A JP H0969720A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安定した追尾状態を得ることのできる追尾アン
テナ装置を提供する。 【解決手段】 電源を投入すると、方位方向駆動機構部
8を動作させる前に、ジャイロセンサ9の出力からドリ
フト補正値を算出し、衛星方向を探すサーチモードへ入
る。そして、受信検知回路5の出力がONになると、ス
テップトラック追尾の方位方向への回動動作の振幅スピ
ードが通常より速い初期追尾モードに移行する。この初
期追尾モードにおいてドリフト補正値が更新され、切替
部10により問題ないレベルまで精度が高くなったと判
断したとき、ステップトラック追尾の方位方向への回動
動作の振幅スピードが遅い通常追尾モードに移行する。
一度、通常追尾モードに移行すると、受信検知回路5の
出力がOFFとなってサーチモードに移行しても、受信
検知回路5の出力が再びONとなれば通常追尾モードと
なり、二度と初期追尾モードとなることはない。
テナ装置を提供する。 【解決手段】 電源を投入すると、方位方向駆動機構部
8を動作させる前に、ジャイロセンサ9の出力からドリ
フト補正値を算出し、衛星方向を探すサーチモードへ入
る。そして、受信検知回路5の出力がONになると、ス
テップトラック追尾の方位方向への回動動作の振幅スピ
ードが通常より速い初期追尾モードに移行する。この初
期追尾モードにおいてドリフト補正値が更新され、切替
部10により問題ないレベルまで精度が高くなったと判
断したとき、ステップトラック追尾の方位方向への回動
動作の振幅スピードが遅い通常追尾モードに移行する。
一度、通常追尾モードに移行すると、受信検知回路5の
出力がOFFとなってサーチモードに移行しても、受信
検知回路5の出力が再びONとなれば通常追尾モードと
なり、二度と初期追尾モードとなることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の移動体
上で衛星放送電波や通信電波を受信するために用いる追
尾アンテナ装置に関するものである。
上で衛星放送電波や通信電波を受信するために用いる追
尾アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体(例えば、列車、船舶、自
動車、飛行機)において、地上局あるいは人工衛星局と
の移動体通信や、放送波受信のためのアンテナを搭載し
ているものが増加してきている。特に、衛星放送が普及
するにつれて移動体上においても衛星放送を受信したい
というニーズが高まっている。
動車、飛行機)において、地上局あるいは人工衛星局と
の移動体通信や、放送波受信のためのアンテナを搭載し
ているものが増加してきている。特に、衛星放送が普及
するにつれて移動体上においても衛星放送を受信したい
というニーズが高まっている。
【0003】衛星放送のように、衛星からの微弱な電波
を受信するには、一般に指向性の鋭い高利得アンテナが
必要であるため、移動体上で受信しようとした場合、常
に電波源である衛星を高速かつ精度良く追尾することが
必要となり、高価な装置となる。それ故、低価な追尾ア
ンテナ装置が強く求められている。
を受信するには、一般に指向性の鋭い高利得アンテナが
必要であるため、移動体上で受信しようとした場合、常
に電波源である衛星を高速かつ精度良く追尾することが
必要となり、高価な装置となる。それ故、低価な追尾ア
ンテナ装置が強く求められている。
【0004】追尾アンテナ装置の追尾方式として提案さ
れているいくつかの追尾方式の中で、上記のようなニー
ズを最も満足させるものの1つとして、ステップトラッ
ク追尾方式がある。このステップトラック追尾方式は比
較的付属回路が少なくて済み、システムが簡潔になると
いう特徴がある。その中でも特に、低コストを追求した
ものとして、仰角固定の1軸ステップトラック追尾方式
がある。
れているいくつかの追尾方式の中で、上記のようなニー
ズを最も満足させるものの1つとして、ステップトラッ
ク追尾方式がある。このステップトラック追尾方式は比
較的付属回路が少なくて済み、システムが簡潔になると
いう特徴がある。その中でも特に、低コストを追求した
ものとして、仰角固定の1軸ステップトラック追尾方式
がある。
【0005】図10は、従来例に係る追尾アンテナ装置
を示すブロック図であり、図11は、従来例に係る追尾
アンテナ装置の動作を示すフローチャートである。方位
方向が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾
アンテナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置
は、衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面ア
ンテナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバ
ータ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての
受信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段と
しての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手
段をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構
部8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からの
マイクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面
アンテナ1で受信したマイクロ波信号を1F信号に変換
するものである。分配器3はLNB2で変換された1F
信号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号とし
て受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベ
ル検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信
レベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路
6に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号
の値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出
するものであり、このとき受信検知回路5のON/OF
F信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星
追尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御して
いる。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御
信号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アン
テナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定
するためのものである。
を示すブロック図であり、図11は、従来例に係る追尾
アンテナ装置の動作を示すフローチャートである。方位
方向が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾
アンテナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置
は、衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面ア
ンテナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバ
ータ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての
受信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段と
しての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手
段をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構
部8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からの
マイクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面
アンテナ1で受信したマイクロ波信号を1F信号に変換
するものである。分配器3はLNB2で変換された1F
信号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号とし
て受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベ
ル検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信
レベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路
6に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号
の値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出
するものであり、このとき受信検知回路5のON/OF
F信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星
追尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御して
いる。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御
信号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アン
テナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定
するためのものである。
【0006】制御回路6では、平面アンテナ1を常に左
右に微小角振りながら受信レベル検出回路4の出力信号
を参照して、受信レベルが大きくなる方向に平面アンテ
ナ1を回転するように方位方向駆動手段を駆動させるの
である。
右に微小角振りながら受信レベル検出回路4の出力信号
を参照して、受信レベルが大きくなる方向に平面アンテ
ナ1を回転するように方位方向駆動手段を駆動させるの
である。
【0007】また、一般にはステップトラック追尾方式
は低速追尾にしか適さないため、ジャイロセンサ9を付
加し、このジャイロセンサ9の出力を参照することによ
り、低速追尾から高速追尾まで可能としている。
は低速追尾にしか適さないため、ジャイロセンサ9を付
加し、このジャイロセンサ9の出力を参照することによ
り、低速追尾から高速追尾まで可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の追尾アンテナ装置においては、主にジャイロセ
ンサによるジャイロ追尾が支配的で、ジャイロ追尾の欠
点である累積追尾誤差をステップトラック追尾方式で補
正する追尾方式であり、ジャイロセンサ9の精度が問題
となる。
な構成の追尾アンテナ装置においては、主にジャイロセ
ンサによるジャイロ追尾が支配的で、ジャイロ追尾の欠
点である累積追尾誤差をステップトラック追尾方式で補
正する追尾方式であり、ジャイロセンサ9の精度が問題
となる。
【0009】上記のステップトラック追尾方式によるジ
ャイロ追尾の累積追尾誤差の補正とは、追尾アンテナ装
置が追尾状態にあるとき、移動体が回転状態にあっても
アンテナ自体は空間的に静止している状態にあるため、
ステップトラック追尾で受信レベルのピークを捕らえて
いる限りその時の出力からジャイロの累積追尾誤差を補
正し、補正値の更新をしていくことができる。
ャイロ追尾の累積追尾誤差の補正とは、追尾アンテナ装
置が追尾状態にあるとき、移動体が回転状態にあっても
アンテナ自体は空間的に静止している状態にあるため、
ステップトラック追尾で受信レベルのピークを捕らえて
いる限りその時の出力からジャイロの累積追尾誤差を補
正し、補正値の更新をしていくことができる。
【0010】ところで、ジャイロセンサ9には、温度等
によるドリフトがあり、このドリフト量が出力に重畳さ
れるため、ジャイロドリフト量を検出し、ジャイロセン
サ9の出力を補正する必要がある。しかし、電源投入時
には衛星を捕らえていないため、上記のようには補正で
きない。
によるドリフトがあり、このドリフト量が出力に重畳さ
れるため、ジャイロドリフト量を検出し、ジャイロセン
サ9の出力を補正する必要がある。しかし、電源投入時
には衛星を捕らえていないため、上記のようには補正で
きない。
【0011】したがって、電源投入時に移動体が静止、
または直進状態であれば、精度良くドリフト量補正が可
能であるが、移動体が回転状態では、ドリフト量補正の
誤差が大きくなり、追尾精度に大きく影響して、追尾で
きない状況に陥る可能性があった。
または直進状態であれば、精度良くドリフト量補正が可
能であるが、移動体が回転状態では、ドリフト量補正の
誤差が大きくなり、追尾精度に大きく影響して、追尾で
きない状況に陥る可能性があった。
【0012】従来においては、電源を投入すると方位方
向駆動機構部8を駆動させる前に、ジャイロセンサ9の
出力からドリフト補正値を算出し、方位方向駆動機構部
8を駆動させて受信検知回路5の出力がONとなるまで
一方向に回転し続けて衛星方向を探すサーチモードへ移
行する。
向駆動機構部8を駆動させる前に、ジャイロセンサ9の
出力からドリフト補正値を算出し、方位方向駆動機構部
8を駆動させて受信検知回路5の出力がONとなるまで
一方向に回転し続けて衛星方向を探すサーチモードへ移
行する。
【0013】受信検知回路5の出力がONになると、ス
テップトラック追尾とジャイロ追尾とを併用する追尾モ
ードになる。追尾モードでは、ステップトラック追尾に
より方位方向において信号の受信レベルの最も高くなる
方向へ回動し、ジャイロ追尾では、移動体の旋回時にも
その位置を維持しようとする。追尾モードがある程度続
けばジャイロセンサ9のドリフト補正値も更新されるの
で、追尾精度も更に良くなるのである。
テップトラック追尾とジャイロ追尾とを併用する追尾モ
ードになる。追尾モードでは、ステップトラック追尾に
より方位方向において信号の受信レベルの最も高くなる
方向へ回動し、ジャイロ追尾では、移動体の旋回時にも
その位置を維持しようとする。追尾モードがある程度続
けばジャイロセンサ9のドリフト補正値も更新されるの
で、追尾精度も更に良くなるのである。
【0014】それ故、追尾不能となるような移動体の急
激な旋回や衛星方向に遮断物がなければ受信検知回路5
の出力がOFFとなることはないが、電源投入時のジャ
イロセンサ9のドリフト補正値に誤差が大きすぎるとジ
ャイロ追尾にずれが生じ、ステップトラック追尾では信
号の受信レベルのピーク位置に平面アンテナ1を戻しき
れず、信号の受信レベルのピーク位置から平面アンテナ
1が徐々にずれて受信検知回路5の出力がOFFとな
り、サーチモードへ移行する。
激な旋回や衛星方向に遮断物がなければ受信検知回路5
の出力がOFFとなることはないが、電源投入時のジャ
イロセンサ9のドリフト補正値に誤差が大きすぎるとジ
ャイロ追尾にずれが生じ、ステップトラック追尾では信
号の受信レベルのピーク位置に平面アンテナ1を戻しき
れず、信号の受信レベルのピーク位置から平面アンテナ
1が徐々にずれて受信検知回路5の出力がOFFとな
り、サーチモードへ移行する。
【0015】そして、最悪の場合、瞬間しか追尾モード
が保てないので、いつまでもドリフト補正値が更新され
ず、追尾モードとサーチモードとを繰り返す無限ループ
に陥ってしまう可能性があった。
が保てないので、いつまでもドリフト補正値が更新され
ず、追尾モードとサーチモードとを繰り返す無限ループ
に陥ってしまう可能性があった。
【0016】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、安定した追尾状態を
得ることのできる追尾アンテナ装置を提供することにあ
る。
であり、その目的とするところは、安定した追尾状態を
得ることのできる追尾アンテナ装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
移動体に設けられ、衛星からの信号を受信する平面アン
テナと、受信した信号のレベルを検出して受信レベル検
出信号として出力する受信レベル検出回路と、衛星から
の信号を受信中であるか否かを検出する受信検知回路
と、平面アンテナを方位方向に回動させる方位方向駆動
部と、移動体の方位方向の回転量を知るためのジャイロ
センサと、前記方位方向駆動部の制御を行う制御回路と
で構成され、電源投入後に前記ジャイロセンサ出力のド
リフト量を検出して該ドリフト量をドリフト補正量とし
てジャイロセンサ出力の零点を補正し、この補正後のジ
ャイロセンサ出力及びステップトラック追尾動作による
前記受信レベル検出回路の出力の高低から正確な衛星の
方向を検知し、前記方位方向駆動部を駆動させて前記平
面アンテナを常に衛星の方向に正対させる追尾アンテナ
装置において、ステップトラック追尾動作時の振幅スピ
ードが速い初期追尾モードと振幅スピードが遅い通常追
尾モードの2つの追尾制御モードを切り替える切替部を
付加し、該切替部は電源投入後の衛星捕捉時に、最初に
前記追尾制御モードとして初期追尾モードを用いるよう
にしたことを特徴とするものである。
移動体に設けられ、衛星からの信号を受信する平面アン
テナと、受信した信号のレベルを検出して受信レベル検
出信号として出力する受信レベル検出回路と、衛星から
の信号を受信中であるか否かを検出する受信検知回路
と、平面アンテナを方位方向に回動させる方位方向駆動
部と、移動体の方位方向の回転量を知るためのジャイロ
センサと、前記方位方向駆動部の制御を行う制御回路と
で構成され、電源投入後に前記ジャイロセンサ出力のド
リフト量を検出して該ドリフト量をドリフト補正量とし
てジャイロセンサ出力の零点を補正し、この補正後のジ
ャイロセンサ出力及びステップトラック追尾動作による
前記受信レベル検出回路の出力の高低から正確な衛星の
方向を検知し、前記方位方向駆動部を駆動させて前記平
面アンテナを常に衛星の方向に正対させる追尾アンテナ
装置において、ステップトラック追尾動作時の振幅スピ
ードが速い初期追尾モードと振幅スピードが遅い通常追
尾モードの2つの追尾制御モードを切り替える切替部を
付加し、該切替部は電源投入後の衛星捕捉時に、最初に
前記追尾制御モードとして初期追尾モードを用いるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、前記切替部は、電源投入時か
ら一定時間経過後に前記追尾制御モードを通常追尾モー
ドに切り替えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
尾アンテナ装置において、前記切替部は、電源投入時か
ら一定時間経過後に前記追尾制御モードを通常追尾モー
ドに切り替えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、前記切替部は、前記初期追尾
モード時において、衛星捕捉状態が一定時間以上連続し
て続いたときに前記追尾制御モードを通常追尾モードに
切り替えるようにしたことを特徴とするものである。
尾アンテナ装置において、前記切替部は、前記初期追尾
モード時において、衛星捕捉状態が一定時間以上連続し
て続いたときに前記追尾制御モードを通常追尾モードに
切り替えるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、前記切替部は、前記初期追尾
モード時において、衛星捕捉状態の累計時間が一定時間
以上となったときに前記追尾制御モードを通常追尾モー
ドに切り替えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
尾アンテナ装置において、前記切替部は、前記初期追尾
モード時において、衛星捕捉状態の累計時間が一定時間
以上となったときに前記追尾制御モードを通常追尾モー
ドに切り替えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の追尾アンテナ装置において、前記切替部は、
前記初期追尾モード時において、前記受信検知回路の出
力がOFFとなって衛星捕捉状態を外したときに、直ち
に前記方位方向駆動部を動作させ、前記受信検知回路の
出力がONとなるまで1方向に回転し続けて衛星方向を
探すサーチモードに切り替え、前記通常追尾モード時に
おいて、前記受信検知回路の出力がOFFとなって衛星
捕捉状態を外したときに、一定時間前記通常追尾モード
を継続し、一定時間衛星捕捉状態を外した状態のときに
は前記サーチモードに切り替えるようにしたことを特徴
とするものである。
項4記載の追尾アンテナ装置において、前記切替部は、
前記初期追尾モード時において、前記受信検知回路の出
力がOFFとなって衛星捕捉状態を外したときに、直ち
に前記方位方向駆動部を動作させ、前記受信検知回路の
出力がONとなるまで1方向に回転し続けて衛星方向を
探すサーチモードに切り替え、前記通常追尾モード時に
おいて、前記受信検知回路の出力がOFFとなって衛星
捕捉状態を外したときに、一定時間前記通常追尾モード
を継続し、一定時間衛星捕捉状態を外した状態のときに
は前記サーチモードに切り替えるようにしたことを特徴
とするものである。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の追尾アンテナ装置において、仰角方向の振幅
スピードが速い初期仰角設定モードと振幅スピードの遅
い通常仰角設定モードとの2つの仰角設定モードを設
け、前記平面アンテナを仰角方向に回動させる仰角方向
駆動部を付加し、前記切替部は、電源投入後初期追尾モ
ードに移行する前に前記初期仰角設定モードを用いて前
記平面アンテナの仰角を仮設定し、前記通常追尾モード
に移行する前に、前記通常仰角設定モードを用いて前記
平面アンテナの仰角を微調整するようにしたことを特徴
とするものである。
項5記載の追尾アンテナ装置において、仰角方向の振幅
スピードが速い初期仰角設定モードと振幅スピードの遅
い通常仰角設定モードとの2つの仰角設定モードを設
け、前記平面アンテナを仰角方向に回動させる仰角方向
駆動部を付加し、前記切替部は、電源投入後初期追尾モ
ードに移行する前に前記初期仰角設定モードを用いて前
記平面アンテナの仰角を仮設定し、前記通常追尾モード
に移行する前に、前記通常仰角設定モードを用いて前記
平面アンテナの仰角を微調整するようにしたことを特徴
とするものである。
【0023】
=実施形態1= 以下、本発明の一実施形態について図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の一実施形態に係る追尾アンテナ装
置の全体構成を示すブロック図である。なお、本実施形
態に係る追尾アンテナ装置において、説明の便宜上、従
来例として図10に示した箇所と同じ箇所については同
一符号を付して説明を省略する。本実施形態において
は、追尾アンテナ装置にステップトラック追尾の方位方
向への回動動作の振幅スピードが通常より速い初期追尾
モードと初期追尾モードよりも方位方向への回動動作の
振幅スピードが遅い通常追尾モードとの2つの追尾制御
モードを設けており、切替部10はジャイロセンサ9の
ドリフト補正精度の信頼性によって2つの追尾制御モー
ドを切り替えるものである。
る。図1は、本発明の一実施形態に係る追尾アンテナ装
置の全体構成を示すブロック図である。なお、本実施形
態に係る追尾アンテナ装置において、説明の便宜上、従
来例として図10に示した箇所と同じ箇所については同
一符号を付して説明を省略する。本実施形態において
は、追尾アンテナ装置にステップトラック追尾の方位方
向への回動動作の振幅スピードが通常より速い初期追尾
モードと初期追尾モードよりも方位方向への回動動作の
振幅スピードが遅い通常追尾モードとの2つの追尾制御
モードを設けており、切替部10はジャイロセンサ9の
ドリフト補正精度の信頼性によって2つの追尾制御モー
ドを切り替えるものである。
【0024】以下、本実施形態の動作について図面に基
づき説明する。図2は、本実施形態に係る追尾アンテナ
装置の動作を示すフローチャートである。電源を投入す
ると、方位方向駆動機構部8を動作させる前に、ジャイ
ロセンサ9の出力からドリフト補正値を算出し、衛星方
向を探すサーチモードへ入る。そして、受信検知回路5
の出力がONになると初期追尾モードに移行する。
づき説明する。図2は、本実施形態に係る追尾アンテナ
装置の動作を示すフローチャートである。電源を投入す
ると、方位方向駆動機構部8を動作させる前に、ジャイ
ロセンサ9の出力からドリフト補正値を算出し、衛星方
向を探すサーチモードへ入る。そして、受信検知回路5
の出力がONになると初期追尾モードに移行する。
【0025】この初期追尾モードにおいて、ドリフト補
正値が更新され、切替部10により問題ないレベルまで
精度が高くなったと判断したとき、通常追尾モードに移
行する。一度、通常追尾モードになると、受信検知回路
5の出力がOFFとなってサーチモードに移行しても、
受信検知回路5の出力が再びONとなれば通常追尾モー
ドとなり、二度と初期追尾モードとなることはない。
正値が更新され、切替部10により問題ないレベルまで
精度が高くなったと判断したとき、通常追尾モードに移
行する。一度、通常追尾モードになると、受信検知回路
5の出力がOFFとなってサーチモードに移行しても、
受信検知回路5の出力が再びONとなれば通常追尾モー
ドとなり、二度と初期追尾モードとなることはない。
【0026】ところで、ステップトラック追尾動作の振
幅スピードを速くすれば、ドリフト補正誤差に強くな
り、例えば、振幅スピードを3倍にすれば3倍のドリフ
ト補正誤差にも対応して追尾できる。
幅スピードを速くすれば、ドリフト補正誤差に強くな
り、例えば、振幅スピードを3倍にすれば3倍のドリフ
ト補正誤差にも対応して追尾できる。
【0027】しかし、振幅スピードを速くすればするほ
どステップトラック追尾動作の駆動音が高くなり、構造
的振動にも弱くなるので、遅い振幅スピードの方が望ま
しい。それ故、本実施形態においては、ジャイロセンサ
9のドリフト補正値の信頼性が低い初期段階において、
ステップトラック追尾動作の振幅スピードが速い初期追
尾モードを使い、ドリフト補正値の信頼性が高くなった
後は振幅スピードの遅い通常追尾モードを使っている。
どステップトラック追尾動作の駆動音が高くなり、構造
的振動にも弱くなるので、遅い振幅スピードの方が望ま
しい。それ故、本実施形態においては、ジャイロセンサ
9のドリフト補正値の信頼性が低い初期段階において、
ステップトラック追尾動作の振幅スピードが速い初期追
尾モードを使い、ドリフト補正値の信頼性が高くなった
後は振幅スピードの遅い通常追尾モードを使っている。
【0028】従って、本実施形態においては、振幅スピ
ードの速いステップトラック追尾動作を、ジャイロセン
サ9のドリフト補正値の信頼性が高くなるまでの短時間
だけ使用するようにしているので、方位方向駆動モータ
7及び方位方向駆動機構部8の駆動音もあまり問題とな
らず、安定した追尾性能が得られるのである。
ードの速いステップトラック追尾動作を、ジャイロセン
サ9のドリフト補正値の信頼性が高くなるまでの短時間
だけ使用するようにしているので、方位方向駆動モータ
7及び方位方向駆動機構部8の駆動音もあまり問題とな
らず、安定した追尾性能が得られるのである。
【0029】=実施形態2= 図3は、本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態2との相違点は、切替部10における初期追尾モー
ドと通常追尾モードとの切り替えの判断を、電源投入時
からの時間がT0以上経過したかによって判断している
点にある。
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態2との相違点は、切替部10における初期追尾モー
ドと通常追尾モードとの切り替えの判断を、電源投入時
からの時間がT0以上経過したかによって判断している
点にある。
【0030】電源投入直後のジャイロセンサ9のドリフ
ト補正値に誤差が生じる要因は、大別して温度によるド
リフト自体の変動と、移動体の旋回によるジャイロ出力
の2つがある。この内、温度ドリフト変動には、ジャイ
ロセンサ9を構成する部品の温度変化によるものと気温
変化によるものとがあるが、気温変化はあまり急激に変
化することがないので、本実施形態において問題として
いるのはジャイロセンサ9を構成する部品の温度変化に
よるものである。
ト補正値に誤差が生じる要因は、大別して温度によるド
リフト自体の変動と、移動体の旋回によるジャイロ出力
の2つがある。この内、温度ドリフト変動には、ジャイ
ロセンサ9を構成する部品の温度変化によるものと気温
変化によるものとがあるが、気温変化はあまり急激に変
化することがないので、本実施形態において問題として
いるのはジャイロセンサ9を構成する部品の温度変化に
よるものである。
【0031】図4は、本実施形態に係る追尾アンテナ装
置のジャイロセンサ9のドリフト安定度を示す特性図で
あり、横軸は時間,縦軸は出力電圧を示している。実験
において使用したジャイロセンサ9は、静止時出力2.
5Vで90度/secの旋回時に0Vまたは5Vを出力
する圧電式振動子ジャイロセンサである。図4より、こ
のジャイロセンサ9では、電源投入後約10分でドリフ
ト量がほぼ一定になっていることが分かる。また、他の
ジャイロセンサ9においても同様の傾向があるので、こ
の電源投入時からドリフト量がほぼ一定となるまでの時
間をTxとしてT0をTx以上(通常1.5倍程度が望
ましい)に設定してやれば、電源を投入してT0経過後
は、ドリフト補正値の誤差の内、少なくとも温度ドリフ
ト変動による誤差成分は除かれて、ドリフト補正値の精
度が良くなっている可能性が高く、切替部10によりス
テップトラック追尾動作の振幅スピードの速い初期追尾
モードから遅い通常追尾モードに切り替えても安定した
追尾性能が得られるのである。
置のジャイロセンサ9のドリフト安定度を示す特性図で
あり、横軸は時間,縦軸は出力電圧を示している。実験
において使用したジャイロセンサ9は、静止時出力2.
5Vで90度/secの旋回時に0Vまたは5Vを出力
する圧電式振動子ジャイロセンサである。図4より、こ
のジャイロセンサ9では、電源投入後約10分でドリフ
ト量がほぼ一定になっていることが分かる。また、他の
ジャイロセンサ9においても同様の傾向があるので、こ
の電源投入時からドリフト量がほぼ一定となるまでの時
間をTxとしてT0をTx以上(通常1.5倍程度が望
ましい)に設定してやれば、電源を投入してT0経過後
は、ドリフト補正値の誤差の内、少なくとも温度ドリフ
ト変動による誤差成分は除かれて、ドリフト補正値の精
度が良くなっている可能性が高く、切替部10によりス
テップトラック追尾動作の振幅スピードの速い初期追尾
モードから遅い通常追尾モードに切り替えても安定した
追尾性能が得られるのである。
【0032】=実施形態3= 図5は、本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態2との相違点は、切替部10による初期追尾モード
と通常追尾モードとの切り替えの判断を、一定時間T1
以上初期追尾モードが連続して続いたかどうかによって
判断している点である。実施形態2では初期追尾モード
においてドリフト補正値が更新されたかどうかは不明確
であった。例えば、トンネル等の電波遮断物によりT0
の大部分においてサーチモードであった場合等では、ド
リフト補正値は精度が良くなっていない可能性があった
が、本実施形態においては初期追尾モードの連続時間T
1を判定時間としているので、確実にドリフト補正値の
誤差が問題ないレベルまで更新されていることが確認で
き、通常追尾モードに切り替えても安定した追尾性能が
得られるのである。
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態2との相違点は、切替部10による初期追尾モード
と通常追尾モードとの切り替えの判断を、一定時間T1
以上初期追尾モードが連続して続いたかどうかによって
判断している点である。実施形態2では初期追尾モード
においてドリフト補正値が更新されたかどうかは不明確
であった。例えば、トンネル等の電波遮断物によりT0
の大部分においてサーチモードであった場合等では、ド
リフト補正値は精度が良くなっていない可能性があった
が、本実施形態においては初期追尾モードの連続時間T
1を判定時間としているので、確実にドリフト補正値の
誤差が問題ないレベルまで更新されていることが確認で
き、通常追尾モードに切り替えても安定した追尾性能が
得られるのである。
【0033】なお、上述の判定時間T1は、ドリフト補
正値の算出方法や問題とならない誤差レベルによって異
なるが、実験では約2分程度で十分であった。これは、
初期追尾モードが継続されると、移動体の旋回により生
じたドリフト補正値がどんどん更新されて短時間の内に
精度が高くなるので、図4に示した温度ドリフト変化の
約2分以降の僅かな変化は問題とならなくなるからであ
る。
正値の算出方法や問題とならない誤差レベルによって異
なるが、実験では約2分程度で十分であった。これは、
初期追尾モードが継続されると、移動体の旋回により生
じたドリフト補正値がどんどん更新されて短時間の内に
精度が高くなるので、図4に示した温度ドリフト変化の
約2分以降の僅かな変化は問題とならなくなるからであ
る。
【0034】従って、本実施形態においては、初期追尾
モードに入る直前でタイマーをリセットして再スタート
しているので、初期追尾モードがT1以上連続して初め
て通常追尾モードに移行することになり、実施形態2に
比べてより正確に、かつ、より早くドリフト補正値の誤
差が問題とならないレベルに達したことを判断できるの
で、通常追尾モードに切り替えても安定した追尾性能が
得られるのである。
モードに入る直前でタイマーをリセットして再スタート
しているので、初期追尾モードがT1以上連続して初め
て通常追尾モードに移行することになり、実施形態2に
比べてより正確に、かつ、より早くドリフト補正値の誤
差が問題とならないレベルに達したことを判断できるの
で、通常追尾モードに切り替えても安定した追尾性能が
得られるのである。
【0035】=実施形態4= 図6は、本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態3との相違点は、切替部10による初期追尾モード
と通常追尾モードとの切り替えの判断を、初期追尾モー
ドであった累計時間が一定時間T1以上たったかどうか
によって判断している点である。
の動作を示すフローチャートである。本実施形態と実施
形態3との相違点は、切替部10による初期追尾モード
と通常追尾モードとの切り替えの判断を、初期追尾モー
ドであった累計時間が一定時間T1以上たったかどうか
によって判断している点である。
【0036】図6のフローチャートに示すように、電源
投入直後のドリフト補正値の取り込み後に、一度だけタ
イマーをリセットし、初期追尾モードに入る直前でタイ
マーをスタートさせ、サーチモードになる直前でタイマ
ーをストップさせているので、初期追尾モードの累計時
間がT1以上になれば、通常追尾モードに移行すること
になる。
投入直後のドリフト補正値の取り込み後に、一度だけタ
イマーをリセットし、初期追尾モードに入る直前でタイ
マーをスタートさせ、サーチモードになる直前でタイマ
ーをストップさせているので、初期追尾モードの累計時
間がT1以上になれば、通常追尾モードに移行すること
になる。
【0037】実施形態3においては、追尾状態において
ドリフト補正値が更新されて問題ないレベルまで精度が
高まるのに必要な時間T1を初期追尾モードの連続時間
としていたので、初期追尾モードの間に電波の瞬断等が
あれば通常追尾モードに切り替わるのに長い時間を要す
るが、本実施形態においては、T1を初期追尾モードの
累積時間としているので、電波の瞬断等があっても必要
最小限の時間で通常追尾モードに切り替えることがで
き、安定した追尾性能が得られる。
ドリフト補正値が更新されて問題ないレベルまで精度が
高まるのに必要な時間T1を初期追尾モードの連続時間
としていたので、初期追尾モードの間に電波の瞬断等が
あれば通常追尾モードに切り替わるのに長い時間を要す
るが、本実施形態においては、T1を初期追尾モードの
累積時間としているので、電波の瞬断等があっても必要
最小限の時間で通常追尾モードに切り替えることがで
き、安定した追尾性能が得られる。
【0038】=実施形態5= 図7は、本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。本実施形態の特徴
は、ジャイロセンサ9のドリフト補正値の精度が良くな
ったと判断した通常追尾モードにおいて、受信検知回路
5からの出力がOFFとなったとき、上述の全ての実施
形態においては直ちにサーチモードに移行していたが、
本実施形態においては一定時間T2だけ通常追尾モード
を継続させてからサーチモードに移行させるようにした
ことである。
の動作を示すフローチャートである。本実施形態の特徴
は、ジャイロセンサ9のドリフト補正値の精度が良くな
ったと判断した通常追尾モードにおいて、受信検知回路
5からの出力がOFFとなったとき、上述の全ての実施
形態においては直ちにサーチモードに移行していたが、
本実施形態においては一定時間T2だけ通常追尾モード
を継続させてからサーチモードに移行させるようにした
ことである。
【0039】通常追尾モードの直後ではジャイロ追尾の
信頼性は十分高いので、電波がなくても一定時間はジャ
イロ追尾のみで衛星方向を追尾可能であるから、この間
を通常追尾モードを継続させてやれば、電波が遮断され
て復帰後直ちに再捕捉できるので、再捕捉時間を短縮す
ることができる。
信頼性は十分高いので、電波がなくても一定時間はジャ
イロ追尾のみで衛星方向を追尾可能であるから、この間
を通常追尾モードを継続させてやれば、電波が遮断され
て復帰後直ちに再捕捉できるので、再捕捉時間を短縮す
ることができる。
【0040】=実施形態6= 図8は、本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の全体構成を示すブロック図であり、図9は、本実施形
態に係る追尾アンテナ装置の動作を示すフローチャート
である。本実施形態に係る追尾アンテナ装置の構成は、
図1に示す追尾アンテナ装置に、平面アンテナ1仰角方
向に回動させるための仰角方向駆動モータ11と仰角方
向駆動機構部12とを付加したものである。
の全体構成を示すブロック図であり、図9は、本実施形
態に係る追尾アンテナ装置の動作を示すフローチャート
である。本実施形態に係る追尾アンテナ装置の構成は、
図1に示す追尾アンテナ装置に、平面アンテナ1仰角方
向に回動させるための仰角方向駆動モータ11と仰角方
向駆動機構部12とを付加したものである。
【0041】従来より、電源投入直後の初期追尾時に仰
角方向駆動モータ11と仰角方向駆動機構部12とを制
御回路6により制御して、受信レベル検出回路4の出力
である受信レベルがほぼピーク付近になるように平面ア
ンテナ1の仰角を一度だけ設定し、以後は方位方向駆動
モータ7と方位方向駆動機構部8を制御して、方位方向
のみを追尾させる追尾アンテナ装置が提案されている。
上述のような追尾アンテナ装置において、方位方向のス
テップトラック追尾動作を継続しながら、仰角方向を動
かして受信レベル検出回路4での受信レベルを基に仰角
を最適な付近に設定することは非常に困難である。
角方向駆動モータ11と仰角方向駆動機構部12とを制
御回路6により制御して、受信レベル検出回路4の出力
である受信レベルがほぼピーク付近になるように平面ア
ンテナ1の仰角を一度だけ設定し、以後は方位方向駆動
モータ7と方位方向駆動機構部8を制御して、方位方向
のみを追尾させる追尾アンテナ装置が提案されている。
上述のような追尾アンテナ装置において、方位方向のス
テップトラック追尾動作を継続しながら、仰角方向を動
かして受信レベル検出回路4での受信レベルを基に仰角
を最適な付近に設定することは非常に困難である。
【0042】それ故、本実施形態においては、図9のフ
ローチャートに示すように、仰角方向の振幅スピードが
速い初期仰角設定モードと仰角方向の振幅スピードが遅
い通常仰角設定モードとを設け、切替部10により電源
投入後初期追尾モードに移行する前、即ち方位方向が静
止状態にあるときに初期仰角設定モードを用い、通常追
尾モードに移行する前に通常仰角設定モードを用いてい
る。
ローチャートに示すように、仰角方向の振幅スピードが
速い初期仰角設定モードと仰角方向の振幅スピードが遅
い通常仰角設定モードとを設け、切替部10により電源
投入後初期追尾モードに移行する前、即ち方位方向が静
止状態にあるときに初期仰角設定モードを用い、通常追
尾モードに移行する前に通常仰角設定モードを用いてい
る。
【0043】従って、本実施形態においては、ジャイロ
センサ9のドリフト補正値の信頼性が低い初期仰角設定
モードにおいては、仰角設定誤差は大きいがすばやく設
定完了するので、この間の方位方向静止状態による追尾
はずれの可能性は少なくなり、ドリフト補正値の信頼性
が高くなった後の通常仰角設定モードにおいては、方位
方向はジャイロ追尾で精度良く追尾できるので、仰角設
定に時間をかけても追尾はずれを起こす心配がなく、精
度良く仰角設定を行うことが可能となる。
センサ9のドリフト補正値の信頼性が低い初期仰角設定
モードにおいては、仰角設定誤差は大きいがすばやく設
定完了するので、この間の方位方向静止状態による追尾
はずれの可能性は少なくなり、ドリフト補正値の信頼性
が高くなった後の通常仰角設定モードにおいては、方位
方向はジャイロ追尾で精度良く追尾できるので、仰角設
定に時間をかけても追尾はずれを起こす心配がなく、精
度良く仰角設定を行うことが可能となる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、移動体に設けら
れ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信し
た信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として出
力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信中
であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテナ
を方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の方
位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、方位方
向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電源投入
後にジャイロセンサ出力のドリフト量を検出してドリフ
ト量をドリフト補正量としてジャイロセンサ出力の零点
を補正し、この補正後のジャイロセンサ出力及びステッ
プトラック追尾動作による受信レベル検出回路の出力の
高低から正確な衛星の方向を検知し、方位方向駆動部を
駆動させて平面アンテナを常に衛星の方向に正対させる
追尾アンテナ装置において、ステップトラック追尾動作
時の振幅スピードが速い初期追尾モードと振幅スピード
が遅い通常追尾モードの2つの追尾制御モードを切り替
える切替部を付加し、切替部は電源投入後の衛星捕捉時
に、最初に追尾制御モードとして初期追尾モードを用い
るようにしているので、初期追尾段階で追尾はずれを起
こす可能性が低くなり、安定した追尾状態を得ることの
できる追尾アンテナ装置を提供することができた。
れ、衛星からの信号を受信する平面アンテナと、受信し
た信号のレベルを検出して受信レベル検出信号として出
力する受信レベル検出回路と、衛星からの信号を受信中
であるか否かを検出する受信検知回路と、平面アンテナ
を方位方向に回動させる方位方向駆動部と、移動体の方
位方向の回転量を知るためのジャイロセンサと、方位方
向駆動部の制御を行う制御回路とで構成され、電源投入
後にジャイロセンサ出力のドリフト量を検出してドリフ
ト量をドリフト補正量としてジャイロセンサ出力の零点
を補正し、この補正後のジャイロセンサ出力及びステッ
プトラック追尾動作による受信レベル検出回路の出力の
高低から正確な衛星の方向を検知し、方位方向駆動部を
駆動させて平面アンテナを常に衛星の方向に正対させる
追尾アンテナ装置において、ステップトラック追尾動作
時の振幅スピードが速い初期追尾モードと振幅スピード
が遅い通常追尾モードの2つの追尾制御モードを切り替
える切替部を付加し、切替部は電源投入後の衛星捕捉時
に、最初に追尾制御モードとして初期追尾モードを用い
るようにしているので、初期追尾段階で追尾はずれを起
こす可能性が低くなり、安定した追尾状態を得ることの
できる追尾アンテナ装置を提供することができた。
【0045】請求項2記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、切替部は、電源投入時から一
定時間経過後に追尾制御モードを通常追尾モードに切り
替えるようにしたので、一定時間経過後は温度ドリフト
変動による誤差成分が除かれて、ドリフト補正値の精度
が良くなっている可能性が高く、ステップトラック追尾
動作の振幅スピードの速い初期追尾モードから振幅スピ
ードの遅い通常追尾モードに切り替えても安定した追尾
性能が得られる。
尾アンテナ装置において、切替部は、電源投入時から一
定時間経過後に追尾制御モードを通常追尾モードに切り
替えるようにしたので、一定時間経過後は温度ドリフト
変動による誤差成分が除かれて、ドリフト補正値の精度
が良くなっている可能性が高く、ステップトラック追尾
動作の振幅スピードの速い初期追尾モードから振幅スピ
ードの遅い通常追尾モードに切り替えても安定した追尾
性能が得られる。
【0046】請求項3記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、切替部は、初期追尾モード時
において、衛星捕捉状態が一定時間以上連続して続いた
ときに追尾制御モードを通常追尾モードに切り替えるよ
うにしたので、より確実に、かつ、より早くドリフト補
正値が問題ないレベルまで更新されていることが確認で
き、ステップトラック追尾動作の振幅スピードの速い初
期追尾モードから振幅スピードの遅い通常追尾モードに
切り替えても安定した追尾性能が得られる。
尾アンテナ装置において、切替部は、初期追尾モード時
において、衛星捕捉状態が一定時間以上連続して続いた
ときに追尾制御モードを通常追尾モードに切り替えるよ
うにしたので、より確実に、かつ、より早くドリフト補
正値が問題ないレベルまで更新されていることが確認で
き、ステップトラック追尾動作の振幅スピードの速い初
期追尾モードから振幅スピードの遅い通常追尾モードに
切り替えても安定した追尾性能が得られる。
【0047】請求項4記載の発明は、請求項1記載の追
尾アンテナ装置において、切替部は、初期追尾モード時
において、衛星捕捉状態の累計時間が一定時間以上とな
ったときに追尾制御モードを通常追尾モードに切り替え
るようにしたので、初期追尾モードの間に電波の瞬断等
があっても必要最小限の時間でステップトラック追尾動
作の振幅スピードの速い初期追尾モードから振幅スピー
ドの遅い通常追尾モードに切り替えることができる。
尾アンテナ装置において、切替部は、初期追尾モード時
において、衛星捕捉状態の累計時間が一定時間以上とな
ったときに追尾制御モードを通常追尾モードに切り替え
るようにしたので、初期追尾モードの間に電波の瞬断等
があっても必要最小限の時間でステップトラック追尾動
作の振幅スピードの速い初期追尾モードから振幅スピー
ドの遅い通常追尾モードに切り替えることができる。
【0048】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の追尾アンテナ装置において、切替部は、初期
追尾モード時において、受信検知回路の出力がOFFと
なって衛星捕捉状態を外したときに、直ちに方位方向駆
動部を動作させ、受信検知回路の出力がONとなるまで
1方向に回転し続けて衛星方向を探すサーチモードに切
り替え、通常追尾モード時において、受信検知回路の出
力がOFFとなって衛星捕捉状態を外したときに、一定
時間前記通常追尾モードを継続し、一定時間衛星捕捉状
態を外した状態のときにはサーチモードに切り替えるよ
うにしたので、電波が遮断されて復帰後直ちに再捕捉で
きるので、再捕捉時間を短縮することができる。
項4記載の追尾アンテナ装置において、切替部は、初期
追尾モード時において、受信検知回路の出力がOFFと
なって衛星捕捉状態を外したときに、直ちに方位方向駆
動部を動作させ、受信検知回路の出力がONとなるまで
1方向に回転し続けて衛星方向を探すサーチモードに切
り替え、通常追尾モード時において、受信検知回路の出
力がOFFとなって衛星捕捉状態を外したときに、一定
時間前記通常追尾モードを継続し、一定時間衛星捕捉状
態を外した状態のときにはサーチモードに切り替えるよ
うにしたので、電波が遮断されて復帰後直ちに再捕捉で
きるので、再捕捉時間を短縮することができる。
【0049】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5記載の追尾アンテナ装置において、仰角方向の振幅
スピードが速い初期仰角設定モードと振幅スピードの遅
い通常仰角設定モードとの2つの仰角設定モードを設
け、平面アンテナを仰角方向に回動させる仰角方向駆動
部を付加し、切替部は、電源投入後初期追尾モードに移
行する前に初期仰角設定モードを用いて平面アンテナの
仰角を仮設定し、通常追尾モードに移行する前に、通常
仰角設定モードを用いて平面アンテナの仰角を微調整す
るようにしたので、ドリフト補正値の信頼性が低い初期
仰角設定モードにおいては、仰角設定誤差は大きいがす
ばやく設定完了し、この間の方位方向静止状態による追
尾はずれの可能性は少なくなり、ドリフト補正値の信頼
性が高くなった後の通常仰角設定モードにおいては、方
位方向はジャイロ追尾で精度良く追尾でき、仰角設定に
時間をかけても追尾はずれを起こす心配がなく、精度良
く仰角設定を行うことが可能となる。
項5記載の追尾アンテナ装置において、仰角方向の振幅
スピードが速い初期仰角設定モードと振幅スピードの遅
い通常仰角設定モードとの2つの仰角設定モードを設
け、平面アンテナを仰角方向に回動させる仰角方向駆動
部を付加し、切替部は、電源投入後初期追尾モードに移
行する前に初期仰角設定モードを用いて平面アンテナの
仰角を仮設定し、通常追尾モードに移行する前に、通常
仰角設定モードを用いて平面アンテナの仰角を微調整す
るようにしたので、ドリフト補正値の信頼性が低い初期
仰角設定モードにおいては、仰角設定誤差は大きいがす
ばやく設定完了し、この間の方位方向静止状態による追
尾はずれの可能性は少なくなり、ドリフト補正値の信頼
性が高くなった後の通常仰角設定モードにおいては、方
位方向はジャイロ追尾で精度良く追尾でき、仰角設定に
時間をかけても追尾はずれを起こす心配がなく、精度良
く仰角設定を行うことが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態に係る追尾アンテナ装置の
全体構成を示すブロック図である。
全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る追尾アンテナ装置の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。
の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る追尾アンテナ装置のジャイロ
センサ9のドリフト安定度を示す特性図である。
センサ9のドリフト安定度を示す特性図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。
の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。
の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の動作を示すフローチャートである。
の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態に係る追尾アンテナ装置
の全体構成を示すブロック図である。
の全体構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態に係る追尾アンテナ装置の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図10】従来例に係る追尾アンテナ装置を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図11】従来例に係る追尾アンテナ装置の動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
1 平面アンテナ 2 LNB 3 分配器 4 受信レベル検出回路 5 受信検知回路 6 制御回路 7 方位方向駆動モータ 8 方位方向駆動機構部 9 ジャイロセンサ 10 切替部 11 仰角方向駆動モータ 12 仰角方向駆動機構部
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】図10は、従来例に係る追尾アンテナ装置
を示すブロック図であり、図11は、従来例に係る追尾
アンテナ装置の動作を示すフローチャートである。方位
方向が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾
アンテナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置
は、衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面ア
ンテナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバ
ータ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての
受信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段と
しての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手
段をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構
部8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からの
マイクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面
アンテナ1で受信したマイクロ波信号をIF信号に変換
するものである。分配器3はLNB2で変換されたIF
信号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号とし
て受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベ
ル検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信
レベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路
6に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号
の値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出
するものであり、このとき受信検知回路5のON/OF
F信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星
追尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御して
いる。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御
信号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アン
テナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定
するためのものである。
を示すブロック図であり、図11は、従来例に係る追尾
アンテナ装置の動作を示すフローチャートである。方位
方向が1軸のステップトラック追尾方式のBS受信追尾
アンテナ装置を例にとり説明すると、追尾アンテナ装置
は、衛星からのマイクロ波受信アンテナとしての平面ア
ンテナ1と、LNB(ローノイズブロックダウンコンバ
ータ)2と、分配器3と、受信レベル検出手段としての
受信レベル検出回路4と、受信検知回路5と制御手段と
しての制御回路6と、平面アンテナ1の方位方向駆動手
段をなす方位方向駆動モータ7および方位方向駆動機構
部8とで構成されている。平面アンテナ1は衛星からの
マイクロ波信号を受信するものであり、LNB2は平面
アンテナ1で受信したマイクロ波信号をIF信号に変換
するものである。分配器3はLNB2で変換されたIF
信号を2分配し、分配された一方の信号は映像信号とし
て受信機(図示せず)に送られ、他方の信号は受信レベ
ル検出回路4に送られる。受信レベル検出回路4は受信
レベルの強さに対応した受信レベル検出信号を制御回路
6に送るものである。制御回路6は受信レベル検出信号
の値に基づいて方位方向駆動モータ7に制御信号を送出
するものであり、このとき受信検知回路5のON/OF
F信号により、衛星を捕捉しているか否かを判定し衛星
追尾モードと衛星サーチモードとを切り換えて制御して
いる。方位方向駆動モータ7は、制御回路6からの制御
信号により方位方向駆動機構部8を回転させて平面アン
テナ1が衛星方向に正対するように方位方向角度を設定
するためのものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
Claims (6)
- 【請求項1】 移動体に設けられ、衛星からの信号を受
信する平面アンテナと、受信した信号のレベルを検出し
て受信レベル検出信号として出力する受信レベル検出回
路と、衛星からの信号を受信中であるか否かを検出する
受信検知回路と、平面アンテナを方位方向に回動させる
方位方向駆動部と、移動体の方位方向の回転量を知るた
めのジャイロセンサと、前記方位方向駆動部の制御を行
う制御回路とで構成され、電源投入後に前記ジャイロセ
ンサ出力のドリフト量を検出して該ドリフト量をドリフ
ト補正量としてジャイロセンサ出力の零点を補正し、こ
の補正後のジャイロセンサ出力及びステップトラック追
尾動作による前記受信レベル検出回路の出力の高低から
正確な衛星の方向を検知し、前記方位方向駆動部を駆動
させて前記平面アンテナを常に衛星の方向に正対させる
追尾アンテナ装置において、ステップトラック追尾動作
時の振幅スピードが速い初期追尾モードと振幅スピード
が遅い通常追尾モードの2つの追尾制御モードを切り替
える切替部を付加し、該切替部は電源投入後の衛星捕捉
時に、最初に前記追尾制御モードとして初期追尾モード
を用いるようにしたことを特徴とする追尾アンテナ装
置。 - 【請求項2】 前記切替部は、電源投入時から一定時間
経過後に前記追尾制御モードを通常追尾モードに切り替
えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の追尾ア
ンテナ装置。 - 【請求項3】 前記切替部は、前記初期追尾モード時に
おいて、衛星捕捉状態が一定時間以上連続して続いたと
きに前記追尾制御モードを通常追尾モードに切り替える
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の追尾アンテ
ナ装置。 - 【請求項4】 前記切替部は、前記初期追尾モード時に
おいて、衛星捕捉状態の累計時間が一定時間以上となっ
たときに前記追尾制御モードを通常追尾モードに切り替
えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の追尾ア
ンテナ装置。 - 【請求項5】 前記切替部は、前記初期追尾モード時に
おいて、前記受信検知回路の出力がOFFとなって衛星
捕捉状態を外したときに、直ちに前記方位方向駆動部を
動作させ、前記受信検知回路の出力がONとなるまで1
方向に回転し続けて衛星方向を探すサーチモードに切り
替え、前記通常追尾モード時において、前記受信検知回
路の出力がOFFとなって衛星捕捉状態を外したとき
に、一定時間前記通常追尾モードを継続し、一定時間衛
星捕捉状態を外した状態のときには前記サーチモードに
切り替えるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請
求項4記載の追尾アンテナ装置。 - 【請求項6】 仰角方向の振幅スピードが速い初期仰角
設定モードと振幅スピードの遅い通常仰角設定モードと
の2つの仰角設定モードを設け、前記平面アンテナを仰
角方向に回動させる仰角方向駆動部を付加し、前記切替
部は、電源投入後初期追尾モードに移行する前に前記初
期仰角設定モードを用いて前記平面アンテナの仰角を仮
設定し、前記通常追尾モードに移行する前に、前記通常
仰角設定モードを用いて前記平面アンテナの仰角を微調
整するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項
5記載の追尾アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22366195A JPH0969720A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 追尾アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22366195A JPH0969720A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 追尾アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0969720A true JPH0969720A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16801675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22366195A Pending JPH0969720A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 追尾アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0969720A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110462928A (zh) * | 2017-03-17 | 2019-11-15 | 康普技术有限责任公司 | 用于具有远程电子倾斜能力的基站天线的电流浪涌保护电路和相关方法 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22366195A patent/JPH0969720A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110462928A (zh) * | 2017-03-17 | 2019-11-15 | 康普技术有限责任公司 | 用于具有远程电子倾斜能力的基站天线的电流浪涌保护电路和相关方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010731 |