JP3110829B2 - 衛星放送受信アンテナ装置 - Google Patents

衛星放送受信アンテナ装置

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JP3110829B2
JP3110829B2 JP03327111A JP32711191A JP3110829B2 JP 3110829 B2 JP3110829 B2 JP 3110829B2 JP 03327111 A JP03327111 A JP 03327111A JP 32711191 A JP32711191 A JP 32711191A JP 3110829 B2 JP3110829 B2 JP 3110829B2
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正博 植松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や船舶などの移
動体に搭載され放送衛星等の衛星から発射される電波を
受信する衛星放送受信アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体用アンテナ装置は、特開平
02−159802号公報に記載のように平面アンテナ
を複数に分割し、第1アンテナの受信信号に対する第2
アンテナの受信信号の遅れ位相を示す位相角から平面ア
ンテナのアジマス方向及びエレベ−シヨン方向の駆動信
号を生成し、この駆動信号に基づいてモ−タドライバを
介してモ−タを駆動してアンテナの姿勢を制御し、常に
アンテナが衛星の方向を向くように自動追尾されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体用の衛星
放送受信アンテナ装置はビルや電柱等の障害物によって
衛星からの電波が遮断されると、平面アンテナをアジマ
ス方向およびエレベーション方向に駆動して受信電波強
度が最強になるように制御される。このとき、電波遮断
時のアンテナ位置から探査のための走査を開始するが、
道路等のカーブしている場所でビルや電柱等の障害物に
よって衛星からの電波が遮断されると遮断直前のアンテ
ナ方向が衛星の方向と大きくずれてしまうため、再度衛
星方向を見付け出し衛星を捕捉する迄長時間を要すると
う問題があった。従って、本発明の目的は、カーブ等
で電波が遮断された場合に短時間で衛星を再捕捉できる
自動追尾手段を備えた衛星放送受信アンテナ装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動体用の衛星放送受信アンテナ装置で
は、移動体の進行方向の変化を検出する検出手段と、自
動追尾手段が衛星を捕捉し損なった場合に、上記検出手
段の検出した移動体の旋回方向と逆方向から衛星の再探
査を開始する自動追尾手段を備える。
【0005】さらに、上記自動追尾手段は仰角を記憶す
る仰角記憶手段を備え、自動追尾手段が衛星を捕捉し損
なった場合に、仰角記憶手段に記憶した仰角から衛星の
再探査を開始するように構成した。
【0006】
【作用】検出手段は常時移動体の進路方向の変化を検出
している。自動追尾手段は常に電波の受信強度が最大に
なるようにアンテナの方向を制御しているので移動体の
進路が変化しても衛星を捕捉できるようにアンテナを回
転させる。例えは、移動体が左に旋回する場合には、衛
星を捕捉し続けるためにアンテナを右方向に回転させ
る。障害物が無い場合はこれだけで衛星を捕捉し続けら
れるが、旋回中に電柱等の障害物によって受信電波が一
時的に遮断される場合がある。検出手段は移動体の進行
方向の変化を検出続けている。電波遮断時には自動追
尾手段が衛星を捜すためにアンテナを回転させるが、こ
のとき、従来は、やみくもに走査して電界強度のスレッ
ショルドレベル以上の点を捜し出すが、本発明の自動追
尾手段は検出手段の検出した移動体の旋回方向と逆方向
から衛星の再探査を開始する。さきほどのように、左に
旋回する場合には、衛星は必ず電波遮断時のアンテナ方
向よりもさらに移動体旋回方向(反時計回り)と反対方
向(時計回り)にあるので、より早く衛星を捕捉でき
る。仮に、逆に旋回方向(反時計回り)から探査を開始
すると、反時計回り方向に走査し終えてから逆に時計回
り方向に走査して電波遮断時のアンテナ方向を通過して
初めて捕捉できるので本発明よりも遥かに捕捉が遅くな
る。
【0007】また、移動体用の衛星放送受信アンテナ装
置においてビルや電柱等の障害物によって衛星からの電
波が遮断されて衛星を捕捉し損なった場合には、アジマ
ス方向は道路の曲がり等によって大きく変化する可能性
が高いが衛星の仰角はそれほど大きく変化しないのが通
常である。そこで本発明は、電波の遮断後の再サーチを
行う場合には、まず仰角を固定してアジマス方向の回転
角を変化させて電界強度のスレッショルドレベル以上の
点を捜し出す。したがって、従来のようにアジマス方向
もエレベーション方向も変化させながら再探査を行う場
合に比べて早期に衛星を捕捉できる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の衛星放送受信ア
ンテナ装置の構造を示しており、(a) はレドーム2を
取り払った状態での平面図であり、(b) は側面の部分
断面図である。
【0009】筐体1にはレドーム2が被せられている。
筐体1内には、本アンテナ装置の回路と機構部がすべて
収納されている。本アンテナ装置は、図2に示すよう
に、自動車、列車、船舶などの移動体の屋根部などに取
り付けられる。本アンテナ装置の主要部をなすアンテナ
ユニットAは、平面アンテナである第1のアンテナ基板
3、第2のアンテナ基板4と両基板を連結する連結板5
からなり、図示のように略Z字型に接続されている。本
実施例では簡単の為にチルト角θはゼロとして記載して
あるが、実際には第1のアンテナ基板3と第2のアンテ
ナ基板4はそれぞれ連結板5とチルト角をもって接続さ
れる。このチルト角は第1のアンテナ基板3と第2のア
ンテナ基板4が受信信号の到来方向でアンテナユニット
Aがエレベーション方向に実用駆動角度範囲内で回転さ
れても重ならないように少なくとも0°以上、日本国内
の実用駆動角度範囲内(23°〜53°)では最適には
0°から40°に設定される。
【0010】連結板5の中央部には回転軸6が設けら
れ、これを回転中心としてエレベーション用モータ7に
よってアンテナユニットAはエレベーション方向に回転
駆動される。アンテナユニットAは回転基板8上に軸受
け板10を介して保持されている。回転基板8の回転軸
11は軸受け12によって、筐体1に保持される。回転
基板8の周囲には歯車が切られたゴム製ベルト13が固
定されており、アジマス用モータ14の回転軸にはめら
れた歯車がこのベルトの歯車と噛み合うようにアジマス
用モータ14が筐体1に固定されており、アジマス用モ
ータ14の回転によって回転基板8がアジマス方向に3
60°回転する。
【0011】第1のアンテナ基板3と第2のアンテナ基
板4の裏面にはRFコンバータやチューナなどから構成
される電気回路16が固定されている。この電気回路1
6からの出力、アジマス用モータ14への制御信号及び
動作電力はスリップリング15を介して伝達される。回
転基板8には切り欠き部21が設けられており、第1の
アンテナ基板3の先端部はエレべーション用モータ7の
駆動力によって回転軸6を中心に回転する場合の最下点
は筐体の回転基板8の下にまで達する。
【0012】次に、アンテナユニットAの駆動するため
の信号系について説明する。第1のアンテナ基板3は回
路的には2分割されている。第1のアンテナ基板に搭載
された平面アンテナを平面アンテナα,β,第2のアン
テナ基板に搭載された平面アンテナを平面アンテナγと
すると、第1のアンテナ基板に搭載された平面アンテナ
α,βの出力信号の位相差からアジマス方向(軸11の
回転方向)の駆動信号が得られ、平面アンテナγと平面
アンテナα,βの出力信号の位相差からエレベーション
方向(回転軸6の回転方向)の駆動信号を得る。平面ア
ンテナα,β,γからの信号はRFコンバータ160に
供給される。RFコンバータ160にはRFアンプ16
1,162,163,ミキサー兼IFアンプ(中間周波
増幅器)164,165,166,誘電体共振器167
を備える。3つのアンテナの出力は分波器171,17
2,173および合波器181,182で単純合成およ
び同相合成され回転結合アンテナ184を介して外部チ
ューナーに供給される。
【0013】平面アンテナα,β,γの出力はまた分波
器171,172,173で分割されたのち誤差信号処
理回路50に供給され、BSチューナ51,52,53
で第2中間周波数(約403MHz)に変換され、誤差
信号検出回路50bに供給される。誤差信号検出回路5
0bはBSチューナ51,52,53の出力信号を用い
てアジマス回動面に投影したアンテナユニットAの指向
方向と電波の到来方向との偏角を示すアジマス誤差信
号、および、エレベーション方向と電波の到来方向との
偏角を示すエレベーション誤差信号を発生し、エレベー
ションモータ7およびアジマスモータ14の駆動制御回
路(CPU)60に供給する。駆動制御回路60はアジ
マス誤差信号、および、エレベーション誤差信号から、
エレベーションモータ7およびアジマスモータ14の駆
動回路61,62を制御し、誤差が無くなるようにアン
テナユニットAを回転する。尚、誤差信号処理回路50
はエレベーション誤差信号検出系とアジマス誤差信号検
出系からなる。
【0014】誤差信号検出回路50bにおいて生成され
たアジマス誤差信号 L sinθ,Lcosθおよびエレベ
ーション誤差信号L sinφ,L cosφは、A/D変換さ
れた後CPU60に与えられる。CPU60は、各誤差
信号に基づいてアンテナユニット1の指向方向の修正量
を示すアジマス・オフセットデータ( Da ) 及びエレベ
ーションオフセットデータ( De ) を求め、前者をアジ
マスモータドライバ61に後者をエレベーションモータ
ドライバ62にそれぞれ供給する。
【0015】アジマス誤差信号は、エレベーション偏角
に起因する振幅成分も含んでいる。しかしながら、これ
らの振幅成分は同時に抽出される正弦アジマス誤差信号
Lsinθおよび余弦エレベーション誤差信号L cosθ
において、あるいは、同時に抽出される正弦エレベーシ
ョン誤差信号L sinφおよび余弦エレベーション誤差信
号L cosφにおいては等しく作用している。そこで、本
実施例においては対となる信号の値の比を求めて振幅成
分を除去している(以下、この意味において正弦アジマ
ス誤差信号L sinθの値と余弦アジマス誤差信号L cos
θの値の比をアジマス絶対誤差 tanθと呼び、正弦エレ
ベーション誤差信号L sinφの値と余弦エレベーション
誤差信号L cosφの値の比をエレベーション絶対誤差 t
anφと呼ぶ)。
【0016】アンテナユニット1の指向方向が電波の到
来方向に一致しているときには、受信レベルが最大にな
る。そこで本発明においては、1組のアジマス誤差信号
Lcosθ,Lsin θが最大の振幅成分を与えるときに
アジマス方向の位相の回転の基準を設定し、1組のエレ
ベーション誤差信号L cosφ,Lsinφが最大の振幅成
分を与えるときにエレベーション方向の位相の回転の基
準を設定し、各位相角を特定している。また、このよう
にして求めた各位相角を、図4(B)に示すように(1
000・・・・0) 2 を基準(位相角0°)とし、一つ
の象限を2n 分割するn+8ビットの数値データで表
し、時計回り(CW)方向の回転を正としてそれを増減
している(nは任意の自然数である)。したがって、こ
の誤差信号の数値データは、図4(A)に示すように、
LSB〜第nビットで象限内の位相角(角度データ)
を、第n+1,n+2ビットで象限(象限データ)を、
第n+3〜n+7ビットで位相の回転数(回転データ)
を、第n+8ビット(MSB)で位相の回転方向(極性
データ)を、それぞれ示すものとなる。
【0017】すなわち、前述したCPU60において求
めているアジマス・オフセットデータDa は、アジマス
誤差信号に基づいて求めた上記n+8ビットの数値デー
タであり、エレベーション・オフセットデータDe は、
エレベーション誤差信号に基づいて求めた上記n+8ビ
ットの数値データである。したがって、これらのデータ
が与えられるモータドライバ61や62では、(100
0・・・・0) 2 を基準にする各オフセットデータの偏
差に比例した速度でアジマスモータ14やエレベーショ
ンモータ7を正転,逆転させる。
【0018】図2に示す様に、右前方に衛星を見ている
自動車が左折する場合には自動追尾により旋回角度θは
θ1 からθ6 へと変化して行く。この旋回角度θは、自
動車直進軸からアンテナAの先端a側を見込んだ角度で
ある。衛星を直進方向の正面に見ながら進む場合には旋
回角度θは90度になる。図2で理解できるように自動
車が左旋回する場合にはアンテナの自動車に対する旋回
角度θは時計回り方向に増加する。図2は衛星が自動車
の旋回半径の外側(図右側)にある場合を例示している
が、衛星が自動車の旋回半径の内側(図左側)にある場
合についても同様にアンテナの自動車に対する旋回角度
θは時計回り方向に増加する。逆に自動車が右旋回する
場合にはアンテナの自動車に対する旋回角度θは時計回
り方向に減少(反時計回り方向に増加)する。
【0019】衛星探査の方法を図6に示す。65ms毎に
角速度情報としてアジマス誤差信号を取り込み、このア
ジマス誤差信号の先頭ビットを抽出し、FIFOメモリ
に記憶する。このFIFOメモリは図5に示すように1
6ビットのシフトレジスタ63で構成されている。した
がって、このFIFOメモリには常に最新の16サンプ
リングタイミング(65ms×16)分の先頭ビット情報
が記憶されていることになる。通常の追尾状態では以上
の動作が繰り返される。
【0020】電波が遮断されたことはチューナの出力が
スレッショルドレベル以下になることで検出される。こ
の場合に、FIFOメモリの古い方から12ビットのデ
ータは多数決回路64に供給されており、多数決により
再探査の方向を決定し、出力する(ステップ605)。
またこの時、仰角(エレベーション角)をCPU内のメ
モリに記憶する。多数決の結果が「1」であれば、アン
テナは時計回り方向を向こうとしているので、自動車の
進行方向は逆の反時計回り(CCW、左旋回)に進路を
変更していることが分かる。逆に多数決の結果が「0」
であれば、アンテナは反時計回り方向を向こうとしてい
るので、自動車の進行方向は時計回り(右旋回)に進路
を変更していることが分かる。
【0021】自動車が左旋回する場合には、図2に示す
ように衛星はアンテナを自動車に対して更に時計回り方
向に回転した方向にある。したがって、自動車の旋回方
向と逆方向、この場合は時計回り方向から探査を開始す
ればより早く衛星を捕捉できる。このためには多数決の
信号の方向が自動車の旋回方向と逆方向の旋回方向を示
すので、多数決信号を探査開始方向とすれば良い。逆に
多数決の結果が「0」であれば、探査方向も「0」に対
応する反時計回り方向となる。
【0022】なお、16ビットのFIFOメモリの12
ビットのデータを利用し、最新の4ビットのデータを捨
てるのは、電波しゃ断直前は受信しうる衛星からの電波
が弱い状態で判断を行っており不確定要素が多いので比
較的安定したデータが取り込める65ms×4=260ms
以前のデータを利用するようにしたためである。
【0023】以上のようにして、探査方向が決定され
る。次に、図6のステップ607,608に示す衛星探
査の具体的方法について説明する。図7、図8はこの衛
星探査の方法を示すフローチャートである。図7は衛星
探査の方法を示し、図8は方向が探査された場合のピー
ク検出の方法を示す図である。
【0024】この衛星探索は、受信信号強度に対応する
正弦アジマス誤差信号 sinθと余弦アジマス誤差信号 c
osθの自乗平均から求まる振幅データに基づいて行われ
る。まず、図6のステップ606で決定されたアジマス
回転方向をセットし(ステップ701)、アジマス方向
にまず60°回転させ衛星を探査する。そのために、ア
ジマス回転範囲を示す係数Θazに60°をセットし(ス
テップ702)、アジマスモータドライバ61に回転を
指示する(ステップ703)。この時の回転方向は時計
回り方向(自動車の旋回方向と逆方向)である。
【0025】なお、探査開始時のエレベーションモータ
7の回転角はCPU60内のメモリに保持された情報に
従って電波遮断時のエレベーション角度に保持されてい
る。これは、自動車などの移動体では操舵によって変化
するのは主としてアジマス方向であることによる。すな
わち、移動体用の衛星放送受信アンテナ装置においてビ
ルや電柱等の障害物によって衛星からの電波が遮断され
衛星を捕捉し損なった場合には、アジマス方向は道路の
曲がり等によって大きく変化する可能性が高いが衛星の
仰角はそれほど大きく変化しないのが通常である。そこ
で電波遮断後の再探索を行う場合にまず仰角を固定して
アジマス方向の回転角を変化させて電界強度のスレッシ
ョルドレベル以上の点を捜し出すようにしている。
【0026】なお、仰角データの取り込みは、524m
s毎に行い、新データとすでに記憶している仰角データ
との平均を求めることにより平均仰角データを作成し、
この平均仰角データで再サーチを開始するようにしても
よい。
【0027】誤差信号処理回路50から与えられる正弦
アジマス誤差信号 sinθと余弦アジマス誤差信号 cosθ
とを読み取り(ステップ704)、これらの自乗平均
(アジマス振幅データRan )を求め( ステップ705)
、この値と閾値THasとを比較する( ステップ706)
。この比較においてアジマス振幅データRanが閾値T
Has以下であれば、アジマスモータドライバ61に適宜
なアジマス・オフセットデータDa を与えてアジマスモ
ータ14の回転を指示し( ステップ703) 、上記各ス
テップをアジマス回転角ΘがΘazに一致したことを検出
する(ステップ707)まで繰り返す。この過程でアジ
マス振幅データRanが闘値THasより大きくなると衛星
の方向が探知されたことになりステップ706から図8
のピーク検出に移行する。
【0028】アジマス回転角ΘがΘaz=60°に達して
もアジマス振幅データRanが闘値THasを越えない場合
には、ステップ708乃至710に示すように、一旦電
波遮断時の基準位置までアジマス回転角を戻したのち、
Θazをα(i) 基準位置から左右方向に交互に次第に検索
範囲を広げながらステップ703乃至706のサーチを
繰り返す。すなわちちα(i) は、α(1) =−20°、
α(2) =α(1) +40°=20°、α(3) =α
(2) −50°=−30°、α(4)=α(3)+60
°=30°、α( 5) =α( 4) −70°=−40°に
設定されており、電波遮断時の基準位置から左右方向に
交互に10ずつ検索範囲を広げながらサーチされる。
【0029】i=5になるまで同一エレベーション角度
でのアジマス方向回転面内でのサーチを行う。同一エレ
ベーション角度で衛星を探査できない場合にはエレベー
ション方向のインクリメント係数をカウントアップし
(ステップ711)、エレベーションモータを1単位回
転角だけ変化させてステップ703から710の探査動
作を繰り返す。ステップ712,713はエレベーショ
ン方向には回転限界があるため、リミットスイッチで検
出し、回転限界に達したら回転方向を逆転させるための
ものである。
【0030】前述のように、アジマス振幅データRanが
闘値THasを超えたことをステップ706で検出する
と、図8のピーク検出を開始する。このピーク検出も振
幅データに基づいて行うが上記の探索に比べてより細か
い制御となっている。以下、これを説明する。
【0031】まず、アジマス・トグルカウンタTCa と
エレベーション・トグルカウンタTCe をクリアし、ア
ジマス過去振幅データRapとエレベーション過去振幅デ
ータRepをクリアする( ステップ20) 。次に、アジマ
スモータドライバ61に適宜なアジマス・オフセットデ
ータDa を与えてアジマスモータ14の正転駆動を指示
し( ステップ21) 、それまでのアジマス振幅データR
anをアジマス過去振幅データRapとして退避する (ステ
ップ22) 。
【0032】これによりアジマス回動面内の指向方向が
多少更新されるまでの適宜な期間待機したのち( ステッ
プ23) 、更新後の正弦アジマス誤差信号 sinθと余弦
アジマス誤差信号 cosθとを読み取り( ステップ24)
、そのときのアジマス振幅データRanを求め( ステッ
プ26) 、更新前のアジマス振幅データ、すなわち、ア
ジマス過去振幅データRapと比較する( ステップ27)
。アンテナの指向方向が電波の到来方向に近付いたと
すれば、アジマス振幅データRanがアジマス過去振幅デ
ータRapより大きくなり、逆に、離れたとすればアジマ
ス振幅データRanがアジマス過去振幅データRapより小
さくなる( 図9参照) 。
【0033】前者の場合には、そのままの更新方向で指
向方向の微小更新及びアジマス振幅データの増減の検討
を繰り返せば良いが、後者の場合には更新方向の逆転が
必要となる。この更新方向の判定にトグルカウンタTC
a のLSBを用いている。つまり、アジマス過去振幅デ
ータRapがアジマス振幅データRanより大きくなるとト
グルカウタTCa のLSBが“0”のときには正方向
の、“1”のときには逆方向の指向方向の微小更新を行
う( ステップ29、30or29、21) 。
【0034】このように、アジマス過去振幅データRap
がアジマス振幅データRanより大きくなる毎にトグルカ
ウンタTCa を1インクリメントしているので、トグル
カウンタTCa の値が3以上であればアジマス回動面内
で電波の到来方向を少なくとも2回通過していることに
なり、アジマス回動面に関しては電波の到来方向とアン
テナの指向方向がほぼ一致した状態にある。そこで、ア
ジマス回動面に関するピーク検出についてはこれで終了
し、同様にしてエレベーション回動面に関するピーク検
出についてはアジマスとエレベーションの読換え以外は
上記と全く同じ説明となるため省略する。なお、ピーク
検出の詳細は本発明者らによりすでに出願された特願平
1−72187号に記載されている。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、移動体の旋回中に電波が遮断された場合でも短時
間で衛星を再捕捉できる自動追尾手段を備えた衛星放送
受信アンテナ装置の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の衛星放送受信アンテナ装置
の構成図である。
【図2】上記アンテナ装置の自動追尾状態を説明するた
めの概念図である。
【図3】図1のアンテナ装置の回路の構成を示す回路図
である。
【図4】誤差信号の概念を説明するための概念図であ
る。
【図5】旋回方向検出を行う回路の一部を示す回路図で
ある。
【図6】衛星探査の走査順を示す説明図である。
【図7】衛星探査の方法を示すフローチャートである。
【図8】方向が探査された場合のピーク検出の方法を示
すフローチャートである。
【図9】自乗平均出力を示すグラフである。
【符号の説明】
1 筐体 2 レドーム 3 第1アンテナ基板 4 第2アンテナ基板 5 連結部材 6 回転軸 7 エレベーションモータ 8 回転基板 10 軸受け板 11 軸 12 軸受け 13 ベルト 14 アジマスモータ 15 スリップリング 50 誤差信号処理回路 60 エレベーションモータ7とアジマスモータ14の駆
動制御回路( CPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 誠 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−130369(JP,A) 特開 平3−29522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01Q 25/00 - 25/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体に少なくとも水平方向に回転可能に
    取付けられたアンテナと、前記アンテナが衛星からの電
    波を常に捕捉できるように少なくとも前記アンテナの水
    平方向の回転角を制御する自動追尾手段とを備え、衛星
    からの電波を受信する衛星放送受信アンテナ装置におい
    て、 電波の到来方向と前記アンテナの水平方向の指向方向と
    の偏角を示すアジマス誤差信号を検出する検出手段と、 前記自動追尾手段が衛星を捕捉し損なった場合に、その
    捕捉し損なう前におけるサンプリングして得られた前記
    アジマス誤差信号データのうち、予め決められた捕捉し
    損なう直前のデータを除いた前記アジマス誤差信号デー
    に基づいてその捕捉し損なう前における移動体の旋回
    方向を決定する決定手段とを有し、前記自動追尾手段が衛星を捕捉し損なって再探査をする
    場合に、その決定された移動体の旋回方向と逆方向に予
    め定めた回転範囲まで前記アンテナを水平方向に回転さ
    せて衛星の探査を行い、かつ、その探査によって捕捉さ
    れなかったときは、所定の位置から左右方向に交互に検
    索範囲を広げながら衛星の探査を行うようにしたことを
    特徴とする衛星放送受信アンテナ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記検出手段は、一定
    周期で角速度情報としてアジマス誤差信号をサンプリン
    グして取り込むことを特徴とする衛星方向受信アンテナ
    装置。
  3. 【請求項3】移動体に水平方向および垂直方向に回転可
    能に取付けられたアンテナと、前記アンテナが衛星から
    の電波を常に捕捉できるように前記アンテナの水平方向
    の回転角と、仰角とを制御する自動追尾手段とを備え、
    衛星からの電波を受信する衛星放送受信アンテナ装置に
    おいて、 前記自動追尾手段は、前記仰角を記憶する仰角記憶手段
    を備え、さらに、 電波の到来方向と前記アンテナの水平方向の指向方向と
    の偏角を示すアジマス誤差信号を検出する検出手段と、 前記自動追尾手段が衛星を捕捉し損なった場合に、その
    捕捉し損なう前におけるサンプリングして得られた前記
    アジマス誤差信号データのうち、予め決められた捕捉し
    損なう直前のデータを除いた前記アジマス誤差信号デー
    に基づいてその捕捉し損なう前における移動体の旋回
    方向を決定する決定手段とを有し、前記自動追尾手段が衛星を捕捉し損なって再探査をする
    場合に、前記仰角記憶手段に記憶した仰角においてその
    決定された移動体の旋回方向と逆方向に予め定めた回転
    範囲まで前記アンテナを水平方向に回転させて衛星の探
    査を行い、その探査によって捕捉されなかったときは、
    所定の位置から左右方向に交互に検索範囲を広げながら
    衛星の探査を行うことを特徴とする衛星放送受信アンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記仰角記憶手段は、
    複数のサンプリングタイミングで取り込まれた仰角デー
    タを記憶し、前記自動追尾手段は衛星を捕捉し損なう前
    の複数のサンプリングタイミングで取り込まれた仰角デ
    ータの平均仰角を求め、求められた平均仰角から前記衛
    星の再探査を開始することを特徴とする衛星放送受信ア
    ンテナ装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記仰角記憶手段は、
    衛星を捕捉し損なった場合に、少なくとも水平方向の回
    転角が予め定められた角度範囲を超えるまでは、前記仰
    角記憶手段に記憶した仰角に前記アンテナ仰角を固定
    し、水平方向の回転角を変化させる事により前記衛星の
    再探査を行うことを特徴とする衛星放送受信アンテナ装
    置。
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