JP3558242B2 - 衛星放送受信アンテナ自動追尾装置 - Google Patents

衛星放送受信アンテナ自動追尾装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの移動体で放送衛星からの電波を受信するための衛星放送受信アンテナ自動追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの移動体でテレビジョン放送を受信するために、衛星放送の受信が行われている。衛星放送は、赤道上空の静止軌道に打上げられている放送衛星(BS)から送信されるたとえば11GHz帯の電波を受信して行うので、比較的小形で指向性ビームの鋭いアンテナを放送衛星の方向に向くように追尾する機能が設けられている。
【0003】
放送衛星追尾の方式として、従来からステップトラック方式が用いられている。この方式では、放送衛星の方向に指向性ビームを確実に向けるために、指向性ビームの方向を一定の範囲で常時高速度で往復させる首振り動作を行い、放送衛星の存在する方向が首振り動作の振幅の中心に位置するように追尾する制御が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
移動体に搭載する衛星放送受信アンテナの追尾装置は、移動体の機能を損なわないようにできるだけ小形化することが要望される。アンテナは移動体の外部に装着する必要があるので、大形であると空気抵抗などを増大させる。また移動体が移動しても迅速な追尾を行い、アンテナの指向ビームを放送衛星の方向へ急速に移動させる方向変化のために、大きな駆動力を発生する必要がある。
【0005】
しかしながら、移動体の移動に備えて常にアンテナに首振り動作を行わせているので、アンテナの指向ビームの方向変化のための駆動に要するエネルギ消費が大きくなり、駆動に伴って騒音も発生しやすくなる。また、常に指向性ビームの方向を変化させているので、方向変化のための駆動機構の寿命が短くなり、信頼性が低下する。
【0006】
本発明の目的は、首振り動作を常時行わなくても衛星放送が安定に受信可能であり、省エネルギ化と信頼性の向上とを図ることができる衛星放送受信アンテナ自動追尾装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記受信状態評価手段は、受信状態が安定していない場合に、予め定める基準に満たない不安定状態であるか否かを評価し、
前記指向方向制御手段は、受信状態評価手段が受信状態が安定していないけれども不安定状態ではないと評価するとき、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向が、方向変化手段の検出結果に追従し、かつ前記首振り動作も併せて行うように、前記指向方向変化手段を制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
【0008】
受信状態評価手段によって、受信状態が安定していないと評価される場合であっても、予め定める基準に満たない程度までには不安定でないと判断されるときには、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を、方向変化検出手段の検出結果に追従し、かつ首振り動作も併用して行うので、指向性ビームの変化方向をある程度予測して迅速に方向を変化させることができる。
【0009】
また本発明で、前記受信状態評価手段は、受信される衛星放送電波の搬送波の電界強度と受信雑音強度との比であるC/N比を検出し、予め設定される基準に基づいてC/N比が良好であるか否かを判断することによって、受信状態が安定であるか不安定であるかを評価することを特徴とする。
本発明に従えば、C/N比によって受信状態が安定であるか不安定であるかの評価を行うので、テレビジョン放送などを受信する際の映像の画質を反映させた評価を行うことができる。
【0010】
また本発明で、前記指向方向制御手段は、受信する衛星放送の受信周波数チャネル毎の受信感度差を補正するように、前記受信状態評価手段に予め設定される基準を受信周波数チャネル毎に調整することを特徴とする。
本発明に従えば、衛星放送を受信する受信周波数チャネル毎に受信状態評価手段に予め設定される受信状態評価のための基準を調整するので、受信周波数チャネルを切換えても追尾機能に影響が生じないで安定な受信を継続することができる。
【0011】
さらに本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記指向方向制御手段は、前記指向方向変化手段が衛星放送受信アンテナの指向性ビームの首振り動作を行う際、電界強度が一旦最大となってから低下する方向に、電界強度が最大のときを基準として比較しながら予め設定される範囲に電界強度が低下するまで、または予め定める角度に到達するまで変化させた後、指向性ビームの変化方向を逆方向に切換え、電界強度を比較する基準を切換え時点の電界強度に置換え、指向性ビームの方向が変化する過程で電界強度が基準よりも大きければ基準を置換えるように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
首振り動作では、電界強度が最大となる指向性ビームの方向を基準として、指向性ビームの変化方向の両側で一定の範囲で往復させる。一旦電界強度が最大となった後、電界強度が下がる方向では、最大値を基準に一定の範囲内まであるいは最大値を示す方向から一定の角度範囲内まで変化させ、変化方向を反転させる。変化方向が反転した時点で電界強度が最大か否かを判断する基準がその時点での電界強度に置換えられるので、電界強度が上昇する方向に指向性ビームが変化していく過程で最大値が順次更新され、電界のピークまでには達しない場合であっても確実に最大値を検知して放送衛星に追尾させることができる。移動体の移動中に障害物や振動等の影響で受信する電波の電界強度が低下しても、低下の影響を低減させて確実に放送衛星に対する追尾を継続させることができる。
【0012】
さらに本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記指向方向制御手段は、衛星放送電波を受信していない状態から受信を開始する際に、予め設定される角度変化パターンに従って衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させ、予め設定されるしきい値以上の電界強度を有する電波が受信可能な指向性ビームの方向を放送衛星の方向として追尾し、衛星放送受信が遮断された後で放送衛星の方向に対する追尾を行う際に、前記しきい値を低下させることを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
衛星放送電波を受信していない状態から受信を開始する際には、予め設定される角度変化パターンに従って衛星放送受信アンテナの指向性ビームを変化させ、予め設定されるしきい値以上の電界強度で受信可能な方向に追尾するように制御するので、安定に受信可能な放送衛星の方向を探索することができる。衛星放送を受信していて受信が遮断された後で放送衛星の方向に対する追尾を行う際には、探索用のしきい値を低下させるので、放送衛星の方向を迅速に探索することができる。
【0015】
さらに本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記指向方向変化手段は、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる駆動力を発生させるためにステッピングモータを備え、
前記指向方向制御手段は、ステッピングモータを駆動するパルスの周期がステッピングモータに固有の共振点から予め定める範囲内となるとき、ステッピングモータの励磁方式を切換えるように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
放送衛星受信アンテナの指向性ビームの方向の変化は、ステッピングモータが発生する駆動力に基づいて行うので、指向性ビームの方向の変化を迅速かつ精度よく行うことができる。ステッピングモータに固有の共振点付近にステッピングモータを駆動するパルスの周期が近付くときには、ステッピングモータの励磁方式を切換えるので、共振点がずれ、共振しにくくなり安定な駆動を行うことができる。
【0016】
さらに本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記指向方向制御手段は、前記受信状態評価手段によって評価される受信状態が安定している状態から安定していない状態に変わる際に、予め設定される時間が経過しても安定していない状態が継続するときに、前記指向方向変化手段が首振り動作へ移行するように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
受信状態が安定していると評価される状態から安定していないと評価される状態まで変わる際に、予め設定される時間が経過するまで安定していないと評価される状態が継続しなければ、首振り動作へ移行する制御は行われない。このような不感時間帯を設けることによって、移動体の移動に伴う瞬間的な障害物の影響などで首振り動作が開始されるのを防ぎ、首振り動作を開始した場合に、再度放送衛星を追尾するまでに要する時間を節減することができる。
【0017】
また本発明で、前記指向方向制御手段は、移動体の移動速度に応じ、前記予め設定される時間を調整することを特徴とする。
本発明に従えば、受信状態が不安定であると判断するのに要する経過時間が移動体の移動速度に応じて調整されるので、瞬間的な受信障害が放送衛星への追尾のはずれかを容易に判別することができる。
【0018】
さらに本発明は、移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
前記指向方向制御手段は、前記方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向の変化を停止するとともに指向性ビームの方向を一定に保持するために前記指向方向変化手段に供給されている保持電力を停止するように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置である。
本発明に従えば、受信状態評価手段によって衛星放送電波の受信状態が安定していると評価されるときには、方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、指向方向制御手段が指向方向変化手段を制御するので、指向性ビームの首振り動作は行われず、首振り動作に要する駆動エネルギの低減と駆動機構の長寿命化や信頼性の向上を達成することができる。受信状態が安定していないと評価されるときには、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うので、放送衛星の探索と追尾を自動的に行うことができる。
方向変化検出手段による検出結果の変動が予め定める範囲内で安定しているときには、指向方向制御手段によって衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向の変化を停止するように制御するので、指向性ビームの方向の変化に要する駆動エネルギを削減し、駆動源の温度上昇などを最小限にして寿命の延長を図ることができる。
また本発明で、前記指向方向変化手段は、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる駆動力を発生させるためにステッピングモータを備え、
前記指向方向制御手段は、受信状態評価手段の評価の結果、受信状態が安定しているときであって、かつ前記方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、前記ステッピングモータを停止するとともに、前記ステッピングモータを一定角度に保持するための保持電流の供給を停止するように制御することを特徴とする。
本発明に従えば、受信状態評価手段の評価の結果、受信状態が安定しているときであって、かつ方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、ステッピングモータを停止可能な状態と判別し、ステッピングモータを停止する。さらにステッピングモータに通電して一定の角度で保持するための保持電流の供給も停止するので、通電による温度上昇を最小限にし、ステッピングモータの寿命を長くすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態による放送衛星受信アンテナ自動追尾装置の概略的な構成を示す。アンテナ1は、円盤状であり、その表面に複数のエレメント2が設けられ、エレメント2の配置状態および給電状態を調整することによって、指向性ビーム1aの形状を変化させることができる。アンテナ1は表面がほぼ水平な姿勢で移動体である自動車の天井部などに搭載され、指向性ビーム1aは水平面内で一方向に向けられる。図1に示すような側方から見たときに、指向性ビーム1aは水平面に対して一定の角度θだけ上方に向けて傾斜している。この傾斜角度θは、アンテナ1を搭載する車両が常時走行する地域的範囲から、赤道上の放送衛星を受信するのに適するように設定される。
【0020】
アンテナ1の指向性ビーム1aを水平面内で変化させるために、アンテナ1の外周には外周歯車3が設けられる。外周歯車3に噛合する駆動歯車4は、ステッピングモータ5の出力軸に取付けられる。駆動歯車4の歯数は、外周歯車3の歯数よりも小さく、ステッピングモータ5の回転は減速されてアンテナ1に伝達される。ステッピングモータ5は、モータドライバ装置6によって駆動される。外周歯車3、駆動歯車4、ステッピングモータ5およびモータドライバ装置6は、衛星放送受信用のアンテナ1の指向性ビーム1aの方向を変化させる指向方向変化手段を構成する。
【0021】
指向方向制御手段である制御装置7は、衛星放送への追尾アルゴリズムに従ってデジタル信号処理を行い、モータドライバ装置6を制御するデジタル信号処理回路8と、ヨーレート信号およびC/N比信号をそれぞれアナログ/デジタル変換(以下「A/D」と略称する)するA/D回路9,10を介してデジタル値に変換してそれぞれ入力する。デジタル信号処理回路8は、メモリ11に予め設定されるテーブルやデータを参照して追尾アルゴリズムに従う制御を行う。
【0022】
移動体の移動方向の変化は、方向変化検出手段であるジャイロ12によって、ヨーレート信号として検出される。ジャイロ12は、移動体の移動方向変化に伴うコリオリ力に基づいてヨーレート信号を導出し、たとえば特開平2−293620などに開示されている振動ジャイロを好適に用いることができる。光ファイバジャイロなど他の形式のジャイロを用いることもできる。C/N比信号は、衛星放送を受信するためのチューナ13から発生される。チューナ13内には、アンテナ1からの受信信号を周波数チャネルを選択して増幅するフロントエンド(以下「F/E」と略称する)14と、F/E14からの出力信号に含まれる映像信号を処理して、C/N比信号を導出する映像信号処理回路15などが含まれる。映像信号処理回路15からの映像信号処理回路15から導出される映像信号は、CRTやLCDなどの映像表示装置16に与えられ、テレビジョン放送の映像を再生することができる。映像信号処理回路15からは、音声信号も取出され、音声信号処理回路17からスピーカなどの音響出力装置18に与えられて音響化される。映像信号処理回路15としては、半導体集積回路化された既製品を使用することができる。
【0023】
図2は、図1の制御装置7の動作を示す。ステップa1から動作を開始し、ステップa2ではアンテナ1の角速度がたとえば180度/secとなるように、ステッピングモータ5を高速度で駆動する。高速度でステッピングモータ5を駆動すると、機械的な慣性によって、C/N比の信号レベルが最大となるピーク値の方向を探索して、止めようとしても通過してしまう。ピーク値の方向が探索された後は、ステップa3でステッピングモータ5の駆動速度をたとえば30度/secまで低下させ、さらにジャイロ12が検出するヨーレート信号による方位変化分も加えた方向を目標として、低速でステッピングモータ5を駆動する。この低速での駆動では、高速駆動によって検出したピーク値の方向にアンテナ1の指向性ビーム1aが向くように制御する。ステップa4では、最大のピーク値の方向に指向性ビーム1aを向けたときに検出されるC/N比のレベルが、予め設定されるしきい値th1以上であるか否かを判断する。しきい値th1未満のピーク値であるときには、ステップa5でしきい値th1をたとえば60%に低下させ、ステップa2に戻る。
【0024】
ステップa4で、ピーク値がしきい値th1以上であると判断されるときには、ステップa6に移り、ピーク値を示す方向を中心に予め定めるC/N比のレベル範囲または角度範囲で首振りモードの動作を行う。首振りの速度は、ジャイロ12が示す方位変化にさらにたとえば20度/secの速度での変化を行わせる。首振りモードでの方向変化は2回行い、ピーク値を検出する。C/N比信号のレベルが、ステップa2およびステップa3で検出されるピーク値peakからたとえば0.2dBだけ小さいしきい値th0以上であるか否かを、ステップa7で判断し、レベルがしきい値th0以上でないと判断されるときにはステップa6に戻る。レベルがしきい値th0以上であると判断されるときには、ステップa8で首振り動作をストップし、ステッピングモータをジャイロ12からのヨーレート信号に従って変化させる。首振りストップ状態での追尾動作は、ステップa9でC/N比信号のレベルがしきい値th1以下にならない限り継続される。
【0025】
ステップa9でレベルがしきい値th1以下になると判断されるときには、ステップa10で予め設定される遮断しきい値th2以下であるか否かを判断する。レベルが遮断しきい値th2以下になっていないと判断されるときには、ステップa6に戻る。ステップa10でレベルが遮断しきい値th2以下になっていると判断されるときには、ステップa11で遮断モードの動作を行う。なお遮断しきい値th2は、しきい値th1よりたとえば4dB小さいしきい値である。遮断モードの動作では、首振りを行い、首振り角を徐々に広げながら検出されるC/N比信号のレベルがしきい値を越えるようになるのを待つ。このときのステッピングモータ5の駆動速度は、ジャイロ12からのヨーレート信号の変化分とたとえば20度/secとの和である。遮断モードに入って、ステップa12ではたとえば8秒経過しているか否かを判断する。経過していないと判断されるときには、ステップa13で検出されるC/N比信号のレベルがレベル復帰に必要なレベルに達しているか否かを判断する。達していないときにはステップa11に戻り、遮断モードを継続する。ステップa13でレベル復帰と判断されるときには、ステップa6に戻る。ステップa12で8秒経過していると判断されるときには、ステップa5に戻り、しきい値th1を60%に低下させて放送衛星の探索を開始する。
【0026】
図2に示す動作では、ステップa6のたとえば2回の首振りによって放送衛星のピーク値を検出した後、C/N比信号のレベルがしきい値th0以上で安定しているときには、首振りを行わず、ジャイロ12からのヨーレート信号をもとに追尾するように切換える。C/N比信号のレベルがしきい値th1以下になり、遮断しきい値th2を越えるときには、ステップa6に戻って首振りモードを加えた動作を行う。遮断しきい値th2以下となるときには、ステップa12で設定されるたとえば8秒経過してから放送衛星の探索を再開する。ステップa12の設定時間経過前にステップa13でレベル復帰と判断されるときには、首振りとヨーレート信号への追従とを加味した追尾動作を行う。
【0027】
図3は、図2の動作に従って受信されるC/N比信号レベルが時間的に変化する一例を示す。時刻t0からステップa2の高速探索を開始し、ステップa1でピーク値peakを記憶する。ステップa2でアンテナ1の指向性ビーム1aの変化方向を反転させ、時刻t3で指向性ビーム1aが最大ピーク値の方向に向くようにステップa3の低速探索を行う。時刻t3で検出されるC/N比信号のレベルがしきい値th1以上であるので、ステップa6の首振りモードで2回ピーク値を検出し、検出されたピーク値がステップa2およびステップa3で検出されたピーク値peakから0.2dBだけ小さいしきい値th0以上であることを確認する、時刻t4からはステップa8の首振りストップモードでの追尾動作を行い、時刻t5で検出されるC/N比信号レベルがしきい値th1以下となると、しきい値th2よりはC/N比信号レベルは高いので、ステップa6の2回首振りモードを行い、ステップa6からステップa7まではステップa8の首振りストップモードで追尾を行う。ステップa6の首振りモードとステップa8の首振りストップモードでの動作を、C/N比信号のレベルが遮断しきい値th2以下になるまで繰返して行う。
【0028】
図4は、図2のステップa6での首振りモードで方向反転のためのしきい値th1を更新する考え方を示す。通常、C/N比信号レベルは、中央が高く両側で低下するような図4(a)に示す山形特性を示す。C/N比信号を検出するのは、制御装置7の制御プログラムが制御ループを1周するのに要する時間毎に行うので、(1)、(2)、(3)、…のように順次C/N比信号のレベルが上昇し、(8)まではピークが更新される。その都度反転しきい値th1を更新する。(9)以下では、C/N比信号のレベルが低下するので、反転しきい値th1の更新は行わず、反転しきい値に達する(17)で指向性ビーム1aの変化方向を反転させる反転処理を行う。このような反転しきい値th1の設定を行えば、図4(b)に示すように、C/N比信号レベルが低下する側で急激に低下する場合であっても、あるいは図4(c)に示すように山形特性が乱れても、ピーク値を必ず見付け、反転しきい値th1を適切に設定することができる。
【0029】
図5は、図2のステップa5で、放送衛星の再追尾を行う性能向上のため、しきい値th1を下げる処理の考え方を示す。図5(a)に示すように首振りの途中で遮断しきい値th2以下にC/N比信号のレベルが低下すると、図5(b)に示すように、首振りしきい値th1を60%のレベルまで低下させるので、首振り動作に基づくピーク値の検出が容易となり、レベル復帰後の電界強度が弱くても1回の首振りで追尾すべき放送衛星からの電波を探索することができる。
【0030】
図6は、移動体である車両が停車中のときに、ジャイロ12からの出力値のオフセットを較正する動作を示す。図1のデジタル信号処理回路8は、予め設定される制御プログラムのループを繰返し実行し、その一環としてA/D回路9を介してジャイロ12からのヨーレート信号を取込む。ヨーレート信号は、センサ基準電圧Voを中心として、出力値が増大する方向または減少する方向に変化し、変化分が角速度であるヨーレートに対応する。ジャイロ12では、センサ基準電圧Voとセンサに対する角速度の感度とが、温度などの誤差要因に従って変化する。移動体が停止中では、ヨーレートは0のはずであり、このときのヨーレート信号はオフセット値を表す。ステップb1で動作を開始すると、ステップb2で移動体である車両が停車中であるか否かを判断する。停車中であると判断されるときには、ステップb3でセンサ基準電圧Voを現在値に置換える。停車中でないと判断されるときには、センサ基準電圧Voの値はそれまでの値をそのまま使用する。ステップb4で補正動作を終了し、次の制御動作に移る。
【0031】
図7は、アンテナ1を角変位させるためのステッピングモータ5の特性を示す。ステッピングモータ5は、励磁方式として2相励磁、1−2相励磁、マイクロステップ励磁など複数の方式があり、本実施形態では2相励磁で通常使用する。アンテナ1を最大速度で駆動するときにはモータ速度として3000pps程度で駆動し、ジャイロ12のヨーレート信号に合わせて指向性ビーム1aの方向を変えるときには、モータ速度が0ppsに近付くこともあり得る。図7に示すステッピングモータ5の特性では、2相励磁でモータ速度が100ppsに近付くと、共振によってステッピングモータ5が振動し、追尾性能に影響を及ぼすおそれがある。2相励磁の共振点は、1−2相励磁やマイクロステップ励磁に比較すれば、低いモータ速度であるけれども、振動加速度Gは比較的大きい。2相励磁に比較して、1−2相励磁やマイクロステップ励磁は、共振点のモータ速度は高い側にずれるけれども、振動加速度Gのピークは小さく、かつ全体的になだらかな変化となる。
【0032】
図8は、図7に示すような2相励磁の鋭い共振を避けて、ステッピングモータ5を励磁する動作を示す。この動作も、デジタル信号処理回路8による制御ループの一環として行われる。ステップc1から動作を開始し、ステップc2では、ジャイロ12からのヨーレート信号に従ってモータ回転速度が変更される。ステップc3では変更された回転速度が予め入力されている使用するステッピングモータ5の共振点から予め設定される範囲に近付いているか否かを判断する。共振点付近と判断されるときには、ステップc4で1−2相励磁に切換え、共振点付近ではないと判断されるときにはステップc5で2相励磁を続け、ステップc6で次の制御に移る。
【0033】
図1のチューナ13は、検波出力の特性上、受信周波数チャネル毎にC/N比検出電圧が同じC/N比の値であっても、差を生じることがある。このような差が生じると、受信する放送の周波数チャネルを切換えるたびにC/N比検出電圧が変化し、追尾の性能に影響を及ぼすことがある。このため、図1のメモリ11内に、次の表1に示すような補正用テーブルを設け、チャネル毎に補正値に従ってC/N比信号の検出電圧値を補正し、追尾の精度を維持する。メモリ11で表1に示す補正用テーブルなどが存在する部分は、たとえばROMとして一旦設定したデータが電源を遮断しても消失しないようにしておく。
【0034】
【表1】
Figure 0003558242
【0035】
図9は、本発明の実施の他の形態として、図2に示すステップa10でC/N比信号のレベルが遮断しきい値th2以下になったとき、直ちにステップa11の遮断モードに移行することを避ける動作を示す。ステップa10の後、ステップa101では、瞬時フラグをセットし、ステップa102では瞬時タイマに一定時間、たとえば1秒程度の時間をセットする。ステップa103では、瞬時タイマにセットされた時間が経過するか否かを判断する。タイマにセットされた時間が終了しないときには、ステップa104でステッピングモータ5をジャイロ12からのヨーレート信号に追尾する状態のままにし、タイマ時間が終了したら、ステップa105でフラグをクリアして首振り開始可能とし、図2のステップa11における遮断モードを開始する。
【0036】
ステップa102で瞬断タイマにセットする時間は、指向性ビーム1aの幅が狭い場合は短くし、広い場合は長くする。このような不感時間帯を設けることによって、C/N比信号レベルが瞬間的に低下しても、その原因が移動体の通過に伴う瞬間的な電波障害などであるときに、首振りモードを新たに開始してしまうと再追尾に時間を要することになってしまうからである。
【0037】
図10は、図9のステップa102で、瞬断タイマにセットする不感時間を一定値で設定するのではなく、移動体の移動速度に対応した時間で設定するようにする動作を示す。図2のステップa10で遮断が発生すると、ステップa106で現在の車速を取込み、ステップa107で車速に対応したタイマ値をセットする。この後図9のステップa103以下に移る。現在の車速は、たとえば自動車の車速パルス等から検出する。このような車速が早いときには、瞬断タイマにセットする時間を短くし、遅いときには長く変えることによって、障害物などによる瞬断時に対応する際の精度を上げることができる。
【0038】
図11は、本発明の実施のさらに他の形態として、図2に示す制御ルーチンの一部で、ステッピングモータ5を停止可能か否かを判別し、停止可能な状態ではステッピングモータに流す電流を0として、通電による温度上昇を最小限にし、ステッピングモータ5の寿命を長くすることができる動作を示す。ステップd1から動作を開始し、ステップd2ではヨーレートセンサ信号を読込む。ステップd3では、車速パルスやサイドブレーキの操作等の車両情報を取込む。ステップd4では、ヨーレート信号が角速度0を示し、直進走行状態であるか、車両情報が車両が停止していることを示している場合は、ステップd5でステッピングモータ5を通電して一定の角度で保持するHOLD状態を解除する。直進走行状態か停止状態ではないと判断されるときには、ステップd6でステッピングモータ5には電流を流すHOLD状態を続ける。ステップd7で次の動作に移る。
【0039】
以上の各実施形態では、アンテナ1は円盤状で、その表面に複数のエレメント2を配列して指向性ビーム1aを形成させているけれども、他の形式のアンテナを使用することもできる。またステッピングモータ5によってアンテナ1の外周歯車3を回転駆動して、指向性ビーム1aの方向を変化させているけれども、アンテナ1の角変位量をエンコーダなどによって検出し、サーボモータで回転駆動するようにすることもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、衛星放送電波の受信状態が安定であると評価されるときには、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を移動体の移動方向の変化を検出して追尾させるので、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。方向変化検出手段が検出する移動体の移動方向の変化は、首振り動作に必要な指向性ビームの変化速度に比較して低速度であるので、騒音の発生も少なくなり、各部分の摩耗等の減少によって寿命も延長され、信頼性も向上する。
【0041】
また、電波の受信状態が安定でないと評価されるときであっても、予め設定された基準に満たない不安定状態ではないと評価されるときには、方向変化検出手段の検出結果に基づく指向性ビームの方向変化に首振り動作を併せて行うので、迅速かつ確実に放送衛星の追尾を行うことができる。
【0042】
また本発明によれば、電波の受信状態の安定性の評価を、搬送波の電界強度と受信雑音強度との比であるC/N比を検出して行うので、テレビジョン放送として受信する際の画質と対応する評価を確実に行うことができる。C/N比を検出する電気回路は、既存の技術で容易に構成することができ、低コストで確実な安定性の評価を行うことができる。
【0043】
また本発明によれば、複数のチャネルの衛星放送を受信する際においても、チャネル切換えが追尾性能に影響を及ぼさないので、安定した状態で確実な衛星放送の受信を行ことができる。
【0044】
さらに本発明によれば、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。首振り動作で受信する電界強度の最大値を検出する際に、一旦最大値を過ぎた後に電界強度が低下し、指向性ビームの変化方向を反転する際には、改めて最大値を検出するための基準を更新するので、移動体の移動に伴って受信する電波の電界強度が低下するような場合であっても、確実に最大の電界強度を検出し、首振り動作を継続することができる。
【0045】
さらに本発明によれば、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。追尾する放送衛星を探索する際に予め設定されるしきい値を設けるので、安定に受信可能な放送衛星を容易に探索することができる。放送衛星の受信が遮断した後で再び放送衛星の追尾を行うために放送衛星を探索する際には、しきい値を低下させるので、迅速に追尾すべき放送衛星を探索することができる。
【0048】
さらに本発明によれば、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。指向性ビームの変化にステッピングモータを用い、ステッピングモータの駆動を共振点を避けて安定に行うことができる。
【0049】
さらに本発明によれば、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。安定な状態で衛星放送を受信中に、瞬間的な不安定状態が発生しても、予め設定される時間不安定な状態が継続しない限り放送衛星を探索する動作を行わないので、瞬間的な障害物などの影響で不安定な状態になって安定状態に復帰した際に、直ちに放送衛星への追尾を再開し、再度探索するのに要する時間を節減することができる。
【0050】
また本発明によれば、移動体の移動速度に応じて不安定な状態の継続を評価する時間を調整させるので、移動体の走行状態に応じて適切な基準時間を設定することができる。
【0051】
さらに本発明によれば、常に一定範囲で移動させる首振り動作を行う必要がなく、常時衛星放送受信アンテナの指向性ビームを高速で変化させる必要がないので、モータなどの駆動源の小形化を図り、衛星放送受信アンテナ自動追尾装置全体の小形化も図ることができる。指向性ビームの方向を変化させる必要がないときには指向性ビームの方向の変化を停止させるので、変化のための駆動に要するエネルギを節減し、変化のための機構の寿命延長を図ることができる。
また本発明によれば、受信状態が安定しているときであって、かつ方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を保持する必要がないと判別し、ステッピングモータを停止して、通電による温度上昇を最小限にし、ステッピングモータの寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による衛星放送受信アンテナ自動追尾装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の制御装置7の動作を示すフローチャートである。
【図3】図2の動作に対応するC/N比信号レベルの時間的変化の一例を示すタイムチャートである。
【図4】図2の首振り動作時における反転しきい値th1の更新についての考え方を示すグラフである。
【図5】図2の動作で遮断後に反転しきい値th1のレベルを低下させる考え方を示すグラフである。
【図6】図2の動作中に、ジャイロ12からのヨーレート信号のオフセット誤差を補正する動作を示すフローチャートである。
【図7】図1のステッピングモータ5の共振特性の一例を示すグラフである。
【図8】図2の動作中に挿入され、ステッピングモータ5の共振点を避けて追尾の性能を向上させるための動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の他の形態として瞬間的な遮断後に不感時間帯を設ける動作を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す不感時間帯を車速に応じて変更する動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態として、ステッピングモータ5を駆動する必要がないときに電流を0とする動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
1a 指向性ビーム
3 外周歯車
4 駆動歯車
5 ステッピングモータ
6 モータドライバ装置
7 制御装置
8 デジタル信号処理回路
9,10 A/D回路
11 メモリ
12 ジャイロ
13 チューナ
14 F/E
15 映像信号処理回路

Claims (10)

  1. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記受信状態評価手段は、受信状態が安定していない場合に、予め定める基準に満たない不安定状態であるか否かを評価し、
    前記指向方向制御手段は、受信状態評価手段が受信状態が安定していないけれども不安定状態ではないと評価するとき、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向が、方向変化手段の検出結果に追従し、かつ前記首振り動作も併せて行うように、前記指向方向変化手段を制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  2. 前記受信状態評価手段は、受信される衛星放送電波の搬送波の電界強度と受信雑音強度との比であるC/N比を検出し、予め設定される基準に基づいてC/N比が良好であるか否かを判断することによって、受信状態が安定であるか不安定であるかを評価することを特徴とする請求項1記載の衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  3. 前記指向方向制御手段は、受信する衛星放送の受信周波数チャネル毎の受信感度差を補正するように、前記受信状態評価手段に予め設定される基準を受信周波数チャネル毎に調整することを特徴とする請求項2記載の衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  4. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記指向方向制御手段は、前記指向方向変化手段が衛星放送受信アンテナの指向性ビームの首振り動作を行う際、電界強度が一旦最大となってから低下する方向に、電界強度が最大のときを基準として比較しながら予め設定される範囲に電界強度が低下するまで、または予め定める角度に到達するまで変化させた後、指向性ビームの変化方向を逆方向に切換え、電界強度を比較する基準を切換え時点の電界強度に置換え、指向性ビームの方向が変化する過程で電界強度が基準よりも大きければ基準を置換えるように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  5. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記指向方向制御手段は、衛星放送電波を受信していない状態から受信を開始する際に、予め設定される角度変化パターンに従って衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させ、予め設定されるしきい値以上の電界強度を有する電波が受信可能な指向性ビームの方向を放送衛星の方向として追尾し、衛星放送受信が遮断された後で放送衛星の方向に対する追尾を行う際に、前記しきい値を低下させることを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  6. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記指向方向変化手段は、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる駆動力を発生させるためにステッピングモータを備え、
    前記指向方向制御手段は、ステッピングモータを駆動するパルスの周期がステッピングモータに固有の共振点から予め定める範囲内となるとき、ステッピングモータの励磁方式を切換えるように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  7. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記指向方向制御手段は、前記受信状態評価手段によって評価される受信状態が安定している状態から安定していない状態に変わる際に、予め設定される時間が経過しても安定していない状態が継続するときに、前記指向方向変化手段が首振り動作へ移行するように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  8. 前記指向方向制御手段は、移動体の移動速度に応じ、前記予め設定される時間を調整することを特徴とする請求項7記載の衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  9. 移動体に搭載され、衛星放送受信アンテナの指向性ビームを放送衛星の方向に合わせて追尾する衛星放送受信アンテナ自動追尾装置において、
    衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる指向方向変化手段と、
    衛星放送電波の受信状態の安定性を予め定める基準に従って評価する受信状態評価手段と、
    移動体の移動方向の変化を検出する方向変化検出手段と、
    受信状態評価手段の評価に従って、受信状態が安定しているときは、方向変化検出手段の検出結果に追従して衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させるように、受信状態が安定していないときは、受信する電波の電界強度が最大となる方向を探索しながら、予め定める範囲内で指向性ビームの方向を変化させる首振り動作を行うように、指向方向変化手段をそれぞれ制御する指向方向制御手段とを含み、
    前記指向方向制御手段は、前記方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向の変化を停止するとともに指向性ビームの方向を一定に保持するために前記指向方向変化手段に供給されている保持電力を停止するように制御することを特徴とする衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
  10. 前記指向方向変化手段は、衛星放送受信アンテナの指向性ビームの方向を変化させる駆動力を発生させるためにステッピングモータを備え、
    前記指向方向制御手段は、受信状態評価手段の評価の結果、受信状態が安定しているときであって、かつ前記方向変化検出手段の検出結果の変動が予め定める範囲内となるとき、前記ステッピングモータを停止するとともに、前記ステッピングモータを一定角度に保持するための保持電流の供給を停止するように制御することを特徴とする請求項9記載の衛星放送受信アンテナ自動追尾装置。
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