JPH11248811A - アンテナシステム - Google Patents

アンテナシステム

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JPH11248811A
JPH11248811A JP7125998A JP7125998A JPH11248811A JP H11248811 A JPH11248811 A JP H11248811A JP 7125998 A JP7125998 A JP 7125998A JP 7125998 A JP7125998 A JP 7125998A JP H11248811 A JPH11248811 A JP H11248811A
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antenna
electric field
desired wave
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reception
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Keiichi Nonaka
慶一 野中
Osamu Kitagawa
修 北川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体に搭載するアンテナシステムであって
受信電界強度が低い場合でも高い場合でも希望波の本波
を確実に捕捉できるシステムを得る。 【解決手段】 アンテナを方位方向に360 度回転させて
得られた各方向に対する希望波の受信電界レベルを計測
する受信電界レベル計測手段(16,17) と、前記受信電界
レベル計測手段で計測された受信電界レベルのうち最大
受信電界レベルより少し低いしきい値を設定し(17,18,1
9)、再び前記アンテナを方位方向に回転させ(11,12) 、
前記しきい値より高い受信電界レベルを受信した位置で
前記アンテナを停止させ希望波の捕捉を行う希望波捕捉
手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナシステム、
特に車両等の移動体に搭載され衛星機器からの電波を捕
捉・追尾するアンテナシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】通信衛星や放送衛星から送られる衛星電
波を受信する場合、良好な受信品質を得るためには地上
局側で指向性が鋭い高利得のアンテナが必要になる。従
ってアンテナを移動体に搭載して衛星電波を受信するに
は、始めに衛星の方向を探索してアンテナの指向性を衛
星に向ける必要がある。即ち、アンテナを全空間に対し
方位方向に回転走査させながら受信強度の変化を監視
し、受信強度が最大となる方向にアンテナを指向させる
必要がある。以下、このような動作を捕捉動作と言う
が、この捕捉動作は、受信中に電波遮断などにより衛星
からの電波を受信できなくなり再捕捉する場合や、受信
する衛星を切り替える場合にも必要になる。
【0003】そして捕捉動作終了後は、移動体が移動す
ることに伴って起きる移動体の姿勢変更に応じてアンテ
ナの指向方向を相対的に変えて、アンテナを常に目的の
衛星に正対(対峙)させる必要がある。以下、このよう
な動作を追尾動作という。
【0004】図5は、上述の捕捉動作と追尾動作とを自
動で行う従来のこの種のアンテナシステムの構成の一例
を示すブロック図である。図5において、50は制御プ
ログラム、51は回転制御部、52はアンテナ回転機
構、53はアンテナ、54は受信チャネル設定部、55
は検波部、56は信号レベル(以下、Sレベルとい
う。)検出部、57は比較回路、58は微小回動制御
部、59はアンテナ角度検出部、60は角度/Sレベル
記憶部、61はピーク角度検出部、62はアンテナビー
ム切替部である。
【0005】図6は、図5に示すアンテナシステムの捕
捉動作を示すフローチャートである。制御プログラム5
0の制御により回転制御部51がアンテナ回転機構52
を動作させ、アンテナ53が方位方向に回転を開始して
捕捉動作が開始される。アンテナ53からの受信電波
は、受信チャネル設定部54に入力されて所望の受信チ
ャネルの電波が検波部55で検波され、また受信チャネ
ル設定部54の出力から受信レベル検出部56で受信電
界強度が検出され、その情報が比較回路57へ入力され
る。比較回路57では、受信電界強度を示すSレベル情
報を予め定めたしきい値と比較し、所定レベル以上の希
望波を検出した場合、回転制御部51がアンテナ回転機
構52を動作させてアンテナの回転を停止させ、捕捉動
作を終了する。
【0006】捕捉動作を終了すると、制御プログラム5
0は追尾動作を開始する。この追尾動作では、まず制御
プログラム50の制御により微小回動制御部58がアン
テナ回転機構52に対してアンテナ53を現在の停止角
度を中心に常時±微小角度回動させるように指示する。
もしくは、アンテナは固定のままとし、アンテナビーム
切替部62に対してアンテナビームを微小角度で振るよ
うに指示する。そして回動するアンテナ53の方位角度
もしくは、アンテナビームの方位角度は、角度検出部5
9で常時検出されてこの情報が角度/Sレベル記憶部6
0に入力される。一方、角度/Sレベル記憶部60に
は、Sレベル検出部56から受信電界強度を示すSレベ
ル情報が入力されており、アンテナ53の微小回動、あ
るいは、アンテナビームの微小角度の変動に伴って各角
度に対応するSレベル情報が記憶・更新される。
【0007】そしてピーク角度検出部61では、常時最
大受信レベルを監視しており、最大受信レベルが現在の
設定中心角度(回動中心角度)から変化した場合には、
変化した角度を読み取って回転制御部51に指示を与
え、回転制御部51がアンテナ回転機構52を動作させ
て信号受信レベルが最大になる角度へ、アンテナ53を
回動し、今度はその角度を設定中心角として微小回動制
御部58が再びアンテナ53を微小回動させ、もしく
は、アンテナビーム切替部62がアンテナビームを微小
角度で振る。このような動作を繰り返すことによって、
移動体の姿勢変更があってもアンテナを常時衛星に正対
させる追尾動作が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のアンテ
ナシステムは以上のように構成され動作するので、捕捉
動作においては以下のような問題が生じる。周知のよう
に移動体上での電波の受信は、場所やトラフィック量等
の変化による受信環境の変化で受信レベルが大きく変化
する。すなわち例えばノイズが捕捉されるのを防止する
ため受信レベルのしきい値をある程度高くしておくと、
受信レベルが低い環境下では、希望波が存在するにも係
わらず捕捉できない現象が生じる。又しきい値を低くし
て受信感度を良好にして捕捉動作を行うと、今度は本波
以外のサイドローブやバックローブを捕捉してしまう恐
れがある。
【0009】また追尾動作においては、受信電波の強度
が最大になる方向を検出するために、常に微小角アンテ
ナを回動させる構成とした場合、受信電波の強度が常に
揺動してしまう。またサイドローブやバックローブを捕
捉した場合、捕捉したサイドローブやバックローブを常
に追尾し続けることになる。また、本波を捕捉できてい
る場合でも、追尾においてアンテナを回動させる角度を
大きくすると受信電波の強度が大きく変化するので、微
小角でしか回動が行えず、このためその中で電界強度が
最大になるアンテナ角度を検出することが非常に困難と
なる。さらに当該アンテナシステムを搭載した移動体が
急激に方向を変化させたような場合、アンテナを回動し
て電界強度を検出し、受信レベルが最大になる角度にア
ンテナの回動中心を修正している間に、移動体の方向が
大きく変化してしまうので、電界強度の正確なピーク角
度が検出できなくなり、追尾が行えなくなる等の問題点
があった。
【0010】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、希望波の本波を正確に捕捉,追尾
し、安定した受信動作が行えるアンテナシステムを提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるアンテナ
システムは、受信周波数を設定し、アンテナを方位方向
に回転させて得られる受信電界強度を基準に該アンテナ
を希望波に対峙させ希望波を捕捉するアンテナシステム
において、アンテナを方位方向に360度回転させて得
られた各方向に対する希望波の受信電界レベルを計測す
る受信電界レベル計測手段と、前記受信電界レベル計測
手段で計測された受信電界レベルのうち最大受信電界レ
ベルより少し低いしきい値、もしくは、該最大受信電界
レベルと2番目に高い受信レベルとの中間値をしきい値
に設定し、再び前記アンテナを方位方向に回転させ、前
記しきい値より高い受信電界レベルを受信した位置で前
記アンテナを停止させ希望波の捕捉を行う希望波捕捉手
段とを備えたことを特徴とする。従って受信レベルが低
い環境下でも高い環境下でも希望波の本波を安定して捕
捉できるようになる。
【0012】また受信周波数を設定し、アンテナを方位
方向に回転させて得られる受信電界強度を基準に該アン
テナを希望波に対峙させ希望波を捕捉し、且つ捕捉した
希望波を追尾するアンテナシステムにおいて、捕捉・追
尾用アンテナを方位方向に常時回転させて希望波の方向
を常時検出する捕捉・追尾用アンテナ制御部と、前記捕
捉・追尾用アンテナ制御部で検出された希望波の方向へ
常時受信用アンテナを対峙させる受信用アンテナ制御部
とを備え、前記捕捉・追尾用アンテナ制御部は、前記捕
捉・追尾用アンテナを方位方向に360度回転させて得
られた各方向に対する希望波の受信電界レベルを計測
し、計測された受信電界レベルのうち最大受信電界レベ
ルより少し低いしきい値、もしくは、該最大受信電界レ
ベルと2番目に高い受信レベルとの中間値をしきい値に
設定し、再び前記捕捉・追尾用アンテナを方位方向に回
転させて、前記しきい値より高い受信電界レベルを受信
した位置を希望波の方向として検出することを特徴とす
る。従って移動体等に搭載し衛星機器からの電波を正確
且つ安定して捕捉・追尾できるようになる。さらに、ま
た、受信周波数を設定し、アンテナを方位方向に回転さ
せて得られる受信電界強度を基準に該アンテナを希望波
に対峙させ希望波を捕捉し且つ捕捉した希望波を追尾す
るアンテナシステムにおいて、アンテナを方位方向に3
60度回転させて得られた各方向に対する希望波の受信
電界レベルを計測する受信電界レベル計測手段と、前記
受信電界レベル計測手段で計測された受信電界レベルの
うち最大受信電界レベルより少し低いしきい値、もしく
は、該最大受信電界レベルと2番目に高い受信レベルと
の中間値をしきい値に設定し、再び前記アンテナを方位
方向に回転させ前記しきい値より高い受信電界レベルを
受信した位置で前記アンテナを停止させ、希望波の捕捉
を行う希望波捕捉手段とを備え、なおかつ、追尾動作時
に、アンテナビームを2方向に切替え、該2方向にアン
テナビームが振られた時のそれぞれのSレベルを検出し
その差が常に零になる方向にアンテナを回転すること
で、捕捉動作、追尾動作共に角度検出を不要とする希望
波捕捉・追尾手段とを備えたことを特徴とする。従っ
て、移動体等に搭載し衛星機器等からの電波を正確且つ
安定して捕捉・追尾できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のアンテナシステ
ムの一実施形態を示すブロック図である。図1におい
て、10はシステム全体の動作を制御する制御プログラ
ム、11はアンテナの回転を制御する回転制御部、12
はアンテナを方位方向360度回転するアンテナ回転機
構、13は衛星からの電波を受信するアンテナ、14は
アンテナ13で受信した電波の受信周波数及び受信チャ
ネルを選択する受信チャネル設定部、15は受信電波を
検波する検波部、16は受信レベル情報を検出するSレ
ベル検出部、17は受信電界強度を示す受信レベル情報
をしきい値と比較する比較回路、18はしきい値を超え
て比較回路17から出力された受信レベル情報を記憶し
ておくメモリ、19はしきい値を設定・変更するしきい
値設定回路である。
【0014】また、20はアンテナ13を所定の角度を
中心に±微小角度回動させる微小回動制御部、21はア
ンテナ13の方位方向を角度で検出する角度検出部、2
2はアンテナ13の角度およびビームの角度に対応させ
て受信レベル強度を記憶する角度/Sレベル記憶部、2
3は受信Sレベルが最大となるアンテナ角度またはビー
ム角度を検出するピーク角度検出部、24はアンテナビ
ームを±微小角度振るアンテナビーム切替部である。
【0015】図2は、図1に示すアンテナシステムの捕
捉動作を示すフローチャートである。捕捉動作が開始さ
れる場合、受信チャネル設定部14へ所望する受信チャ
ネルがセットされ(ステップS21)、またしきい値設
定回路19へは、初期しきい値Mが設定される(ステッ
プS22)。この初期しきい値Mは受信環境が悪く希望
波が存在してもその受信電界レベルが小さいことを想定
して、低いしきい値が設定される。そして、制御プログ
ラム10の制御により回転制御部11がアンテナ回転機
構12を動作させ、アンテナを方位方向に一回転させる
(ステップS23)。
【0016】アンテナ13からの受信電波は、受信チャ
ネル設定部14に入力されて所望の受信チャネルからの
電波が検波部15で検波され、また受信レベル検出部1
6が受信電界強度を検出して、その情報を比較回路17
へ入力する。比較回路17では、受信電界強度を示すS
レベル情報をしきい値Mと比較し、しきい値Mを超える
受信Sレベルをメモリ18へ出力させ記憶させる。そし
てアンテナを一回転させた時点でしきい値Mを超える希
望波が検出されたか否かを判断し(ステップS24)、
一本も希望波が検出されていない場合、ステップS25
へ移り、予備チャネルに切り替えて再びアンテナ13を
方位方向に一回転させる。
【0017】上述のように初期設定しきい値Mは、受信
環境が悪い場合でも希望波を捕捉できるように低いレベ
ルに設定しており、従ってステップS24を終了した時
点でメモリ18には希望波の本波以外にもサイドローブ
やバックローブが記憶されていることがある。従来のア
ンテナシステムでは、例えば最初にサイドローブが検出
されると、その時点でアンテナの回転を停止して捕捉動
作を終了するため、本波を捕捉できない場合が生じる。
【0018】本発明では、サイドローブやバックローブ
に比べ本波の受信レベルが必ず高くなることに鑑み、ス
テップS26でメモリ18に記憶された受信レベルの最
高レベルを検出し、このレベルより少し低いレベル値、
もしくは、該最大受信電界レベルと2番目に高い受信レ
ベルとの中間値をしきい値に設定し、しきい値Nとして
しきい値設定回路19へ設定し、再びアンテナを方位方
向に回転させる(ステップS27)。そして、新たに設
定したしきい値Nを超える希望波を検出した場合(ステ
ップS28)、その角度でアンテナの回転を停止して捕
捉動作を終了する構成としている。従って希望波が存在
する場合、その受信レベルが低い場合でも高い場合でも
本波を捕捉でき、安定した捕捉が可能となる。
【0019】なお図1,図2及びその説明は、本発明の
アンテナシステムの一実施形態であり、本発明の第1の
アンテナシステムは、アンテナを方位方向に360度回
転させて得られた各方向に対する希望波の受信電界レベ
ルを計測する受信電界レベル計測手段と、前記受信電界
レベル計測手段で計測された受信電界レベルのうち最大
受信電界レベルより少し低いしきい値、もしくは、該最
大受信電界レベルと2番目に高い受信電界レベルとの中
間値をしきい値に設定し、再び前記アンテナを方位方向
に回転させ、前記しきい値より高い受信電界レベルを受
信した位置で前記アンテナを停止させ希望波の捕捉を行
う希望波捕捉手段とを備えたシステムであれば良い。
【0020】図3は、本発明のアンテナシステムの他の
実施形態を示すブロック図である。図3において、10
0は捕捉・追尾用アンテナ制御部、200は受信用アン
テナ制御部を示し、また図1と同一符号は同一又は相当
する部分を示す。図1,図2で説明した上述の実施形態
では、希望波が存在する場合、その受信レベルが低い場
合でも高い場合でも本波を捕捉でき、安定した捕捉が可
能となるが、本波捕捉後は図5に示す従来の技術と同様
に追尾動作が行われるので、受信電波の強度が常に揺動
したり、移動体が急激に方向を変化させたような場合、
追尾が行えなくなる等の問題点が残る。従って図3に示
す実施形態では、捕捉・追尾用アンテナ制御部100と
受信用アンテナ制御部200とを設け、捕捉・追尾用ア
ンテナ制御部100では、本波を捕捉後もアンテナ13
aを常に方位方向に回転させて常時ピーク角度を検出
し、受信用アンテナ13bの方位角度を検出したピーク
角度に同期させるようにした。
【0021】すなわち図4のフローチャートに示すよう
に、捕捉・追尾用アンテナ制御部100を動作させて図
2のステップS21〜S26と同様の動作を実行し(ス
テップS41)、次に捕捉・追尾用アンテナ13aを方
位方向に一定速度で回転させ(ステップS42)、角度
/Sレベル記憶部22にしきい値Nを超える希望波が記
憶された場合、その時の角度をピーク角度検出部23が
検出し(ステップS43)、捕捉・追尾用アンテナ13
aが一回転する毎に1回検出されるピーク角度と同じ方
位角度に受信用アンテナ13bが向くように回転制御部
11bがアンテナ回転機構12bを動作させる構成とし
た(ステップS44)。従って図3,図4に示す実施形
態では、希望波のレベルの高低に係わらず希望波の本波
を捕捉でき、且つ捕捉した本波を安定して追尾できるよ
うになる。
【0022】なお図3,図4及びその説明は、本発明の
アンテナシステムの第2の実施形態であり、本発明の第
2のアンテナシステムは、捕捉・追尾用アンテナを方位
方向に常時回転させて希望波の方向を常時検出する捕捉
・追尾用アンテナ制御部と、前記捕捉・追尾用アンテナ
制御部で検出された希望波の方向へ常時受信用アンテナ
を対峙させる受信用アンテナ制御部とを備え、前記捕捉
・追尾用アンテナ制御部は、前記捕捉・追尾用アンテナ
を方位方向に360度回転させて得られた各方向に対す
る希望波の受信電界レベルを計測し、計測された受信電
界レベルのうち最大受信電界レベルより少し低いしきい
値、もしくは、該最大受信電界レベルと2番目に高い受
信電界レベルとの中間値をしきい値に設定し、再び前記
捕捉・追尾用アンテナを方位方向に回転させて、前記し
きい値より高い受信電界レベルを受信した位置を希望波
の方向として検出する構成のシステムであれば良い。図
7は、本発明のアンテナシステムにおいての第3の実施
形態を示すブロック図である。図7において、24はア
ンテナビーム切替部、72はそれぞれ2つの方向にアン
テナビームが振られた時のSレベルを記憶するビーム信
号レベル(以下、ビームSレベルという。)記憶部、7
3は捕捉動作中に検出するSレベル、追尾動作中に検出
するビームSレベルを検出するSレベル/ビームSレベ
ル検出部、74は2つの方向にアンテナビームが振られ
た時のSレベル差を検出するビーム信号差検出部、75
はレベル差を駆動間隔周波数に変換するV/Fコンバー
タである。図3、4で説明した上述の実施形態では、ア
ンテナが2系統必要であること、角度検出する必要があ
ること等から回路部品の多さ、制御の簡素化に対し不利
な面がある。従って図7に示す実施形態では、常時2つ
のアンテナビーム時のレベルを検出しその差が常に零に
なる方向にアンテナを回動し追尾動作が行われるように
した。すなわち図8のフローチャートに示すように、図
2のステップS21〜S26と同様の動作を実行し(ス
テップS81)、その捕捉動作を行った後の追尾動作
中、常に追尾動作制御に必要なアンテナビーム切替部2
4のアンテナ13のビーム切替(移相切替)動作を行う
(ステップS82)。ビームは2方向のみとし、アンテ
ナ正対方向に対し±微小角度で一定間隔の時間で振り、
それぞれのビーム位置で常に受信レベルを検出する。異
なる2つのビーム時のレベル差を取り、それが常に零に
なるときアンテナ13は衛星に正対していることにな
る。このレベル差に値が生じた時はアンテナ13が衛星
に対し傾きが起きた時で、この場合このレベル差を零に
なる方向にアンテナ回転機構12を回動しアンテナ13
を衛星に対し正対させ追尾動作が行われる。レベル差値
の大きさが回転機構12の駆動力を決め衛星方向から大
きく変化するほどレベル差値が大きくなり駆動力が増
す。また、V/Fコンバータ75を利用してそのレベル
差値の変化率に従って回転機構12の駆動間隔が変化す
るようにして、変化率が高い程(移動体の急激な旋回
等)駆動間隔を狭くし、変化率が低い程駆動間隔を広く
し、追尾するアンテナの回転をより速くよりなめらかな
ものになるようにした(ステップS83)。従って図
7、8に示す実施形態では、希望波のレベルの高低に関
わらず希望の本波を捕捉でき、かつ捕捉した本波を安定
して追尾できるようになる。なお図7、8及びその説明
は、本発明のアンテナシステムの第3の実施形態であ
り、本発明の第3のアンテナシステムは、アンテナを方
位方向に360度回転させて得られた各方向に対する希
望波の受信電界レベルを計測する受信電界レベル計測手
段と、前記受信電界レベル計測手段で計測された受信電
界レベルのうち最大受信電界レベルより少し低いしきい
値、もしくは、該最大受信電界レベルと2番目に高い受
信電界レベルとの中間値をしきい値に設定し、再び前記
アンテナを方位方向に回転させ、前記しきい値より高い
受信電界レベルを受信した位置で前記アンテナを停止さ
せ希望波の捕捉を行う希望波捕捉手段とを備え、なおか
つ、追尾動作時にアンテナビームを2方向に切替え該2
方向にアンテナビームが振られた時のそれぞれのSレベ
ルを検出しその差が常に零になる方向にアンテナを回動
することで、捕捉動作、追尾動作共に角度検出を不要と
する希望波捕捉・追尾手段とを備えたシステムであれば
良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアンテナシ
ステムは、受信を希望する希望波の周波数を設定して一
度アンテナを全方位方向に一回転し、一番強い受信レベ
ルより少し低いしきい値、もしくは該最大受信電界レベ
ルと2番目に高い受信電界レベルとの中間値をしきい値
に設定し、再度アンテナを回転させて行って捕捉動作を
行うこととしたので、受信レベルが低い場合でも希望波
を受信できると共に、サイドローブやバックローブを捕
捉する恐れを防止できる。また、追尾用アンテナでこの
動作を行い、且つこの追尾用アンテナを常時回転させな
がらピーク角度を常時検出し、検出したピーク角度に受
信用アンテナの角度を同期させる構成とすることによ
り、捕捉した希望波の安定した追尾が可能となる。さら
にまた、追尾動作時に、アンテナビームを2方向に切替
え、該2方向にアンテナビームが振られた時のそれぞれ
のSレベルを検出し、その差が常に零になる方向にアン
テナを回動する、そのレベル差の変化率に従い回転駆動
間隔が変化することで追尾するアンテナの回転をより速
くよりなめらかなものにする特徴を持って、捕捉した希
望波の安定した追尾を可能とし、また、捕捉動作、追尾
動作共に角度検出を不要とする構成が可能となる等の効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナシステムの第一の実施形態を
示すブロック図である。
【図2】図1に示すアンテナシステムにおける捕捉動作
を説明するフローチャートである。
【図3】本発明のアンテナシステムの第2の実施形態を
示すブロック図である。
【図4】図3に示すアンテナシステムにおける追尾動作
を説明するフローチャートである。
【図5】従来のこの種のアンテナシステムの一例を示す
ブロック図である。
【図6】図5に示すアンテナシステムにおける捕捉動作
を説明するフローチャートである。
【図7】本発明のアンテナシステムの第3の実施形態を
示すブロック図である。
【図8】図7に示すアンテナシステムにおける追尾動作
を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御プログラム 11,11a,11b 回転制御部 12,12a,12b アンテナ回転機構 13,13a,13b アンテナ 14,14a,14b受信チャネル設定部 15 検波部 16 Sレベル検出部 17 比較回路 18 メモリ 19 しきい値設定回路 20 微小回動制御部 21 角度検出部 22 角度/Sレベル記憶部 23 ピーク角度検出部 24 アンテナビーム切替部 72 ビームSレベル記憶部 73 Sレベル/ビームSレベル検出部 74 ビームSレベル差検出部 75 V/Fコンバータ 100 捕捉・追尾用アンテナ制御部 200 受信用アンテナ制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信周波数を設定し、アンテナを方位方
    向に回転させて得られる受信電界強度を基準に該アンテ
    ナを希望波に対峙させ希望波を捕捉するアンテナシステ
    ムにおいて、 アンテナを方位方向に360度回転させて得られた各方
    向に対する希望波の受信電界レベルを計測する受信電界
    レベル計測手段と、 前記受信電界レベル計測手段で計測された受信電界レベ
    ルのうち最大受信電界レベルより少し低いしきい値、も
    しくは、該最大受信電界レベルと2番目に高い受信レベ
    ルとの中間値をしきい値に設定し、再び前記アンテナを
    方位方向に回転させ、前記しきい値より高い受信電界レ
    ベルを受信した位置で前記アンテナを停止させ希望波の
    捕捉を行う希望波捕捉手段とを備えたことを特徴とする
    アンテナシステム。
  2. 【請求項2】 受信周波数を設定し、アンテナを方位方
    向に回転させて得られる受信電界強度を基準に該アンテ
    ナを希望波に対峙させ希望波を捕捉し、且つ捕捉した希
    望波を追尾するアンテナシステムにおいて、 捕捉・追尾用アンテナを方位方向に常時回転させて希望
    波の方向を常時検出する捕捉・追尾用アンテナ制御部
    と、 前記捕捉・追尾用アンテナ制御部で検出された希望波の
    方向へ常時受信用アンテナを対峙させる受信用アンテナ
    制御部とを備え、 前記捕捉・追尾用アンテナ制御部は、前記捕捉・追尾用
    アンテナを方位方向に360度回転させて得られた各方
    向に対する希望波の受信電界レベルを計測し、計測され
    た受信電界レベルのうち最大受信電界レベルより少し低
    いしきい値、もしくは、該最大受信電界レベルと2番目
    に高い受信レベルとの中間値をしきい値に設定し、再び
    前記捕捉・追尾用アンテナを方位方向に回転させて、前
    記しきい値より高い受信電界レベルを受信した位置を希
    望波の方向として検出することを特徴とするアンテナシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 受信周波数を設定し、アンテナを方位方
    向に回転させて得られる受信電界強度を基準に該アンテ
    ナを希望波に対峙させ希望波を捕捉するアンテナシステ
    ムにおいて、 アンテナを方位方向に360度回転させて得られた各方
    向に対する希望波の受信電界レベルを計測する受信電界
    レベル計測手段と、 前記受信電界レベル計測手段で計測された受信電界レベ
    ルのうち最大受信電界レベルより少し低いしきい値、も
    しくは、該最大受信電界レベルと2番目に高い受信レベ
    ルとの中間値をしきい値に設定し、再び前記アンテナを
    方位方向に回転させ、前記しきい値より高い受信電界レ
    ベルを受信した位置で前記アンテナを停止させ希望波の
    捕捉を行う希望波捕捉手段とを備え、 なおかつ、追尾動作時に、アンテナビームを2方向に切
    替え、該2方向にアンテナビームが振られた時のそれぞ
    れのSレベルを検出しその差が常に零になる方向にアン
    テナを回動することで、捕捉動作、追尾動作共に角度検
    出を不要とする希望波捕捉・追尾手段とを備えたことを
    特徴とするアンテナシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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