JP2762493B2 - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JP2762493B2
JP2762493B2 JP63296086A JP29608688A JP2762493B2 JP 2762493 B2 JP2762493 B2 JP 2762493B2 JP 63296086 A JP63296086 A JP 63296086A JP 29608688 A JP29608688 A JP 29608688A JP 2762493 B2 JP2762493 B2 JP 2762493B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はベルト状の感光体を使用した電子写真複写
機等に用いられる転写装置に関する。
[従来の技術] 従来、この種の転写装置としては、次に示すようなも
のがある。これは、第12図に示すように、複数のローラ
に掛け回されるベルト状感光体50の移動路の一部を、ス
トリップロール51によって移動方向を略90度変化させて
L字形状に形成するとともに、ストリップロール51とこ
れに近接して設けられた転写ロール52によってベルト状
感光体50を平面状に保持する。そして、レジストロール
53を回転駆動することによって、転写用紙54を大きな角
度をなして開いた一対の転写ガイド55、56を介して転写
エリアに給紙し、この転写用紙54を転写コロトロン57の
帯電によってベルト状感光体50に密着させるとともに、
ベルト状感光体50上に周知の電子写真プロセスによって
形成されたトナー画像を、転写コロトロン57の帯電によ
って転写用紙54上に転写する。その後、ベルト状感光体
50と転写用紙54との静電的な吸着力を剥離コロトロン58
の除電によって弱め、この転写用紙54をベルト状感光体
50の移動方向を略90度変化させるストリップロール51の
曲率と転写用紙54自体の剛性によってベルト状感光体50
から分離するように構成されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような従来技術の場合には、次のような
問題点を有している。すなわち、転写用紙54は、通常、
数百枚単位で図示しない給紙カセットにストックされて
おり、複写動作に応じて順次この給紙カセットから1枚
ずつ画像の転写エリアに給紙されるようになっている。
ところで、高湿度環境下で転写用紙54を多数枚積み重ね
て長時間放置すると、空気と触れる最上層の転写用紙54
は、一様に吸湿して伸びが均一であるのに対し、上端部
から約50枚目以下の転写用紙54は、周囲のみ吸湿して伸
びるので、不均一に3次元変形する。
ところで、この変形した転写用紙54をベルト状感光体
50を用いた転写機で使用すると、第13図に示すように、
転写用紙後端部の画像に転写不良が発生し、転写用紙54
の後端側に画像の抜けEが生じるという問題点がある。
この転写不良は、次のようにして起こる。すなわち、
ベルト状感光体50から転写用紙54上にトナー像を転写す
るする際、転写用紙54は、ベルト状感光体50に転写コロ
トロン57の帯電によって静電的に吸着され、ベルト状感
光体50とともに移動する。その際、転写用紙54が周辺部
のみ吸湿して伸びていると、転写用紙54の送り方向に対
して直交する幅方向の中央部に比べて、両端部の用紙54
の長さが長くなるため、相対的に転写用紙54の中央部よ
り両端部の搬送が遅れる。そのため、転写用紙54が先端
側から順次送られベルト状感光体50に静電的に吸着して
搬送される際に、転写用紙54の中央部のみ早く送られ、
両端部の搬送が遅れるため、転写用紙54の後端側におい
ては、その中央部が先端側へ引張られ、両端部が中央部
へ移動して変形が集められる。
このとき、転写用紙54を転写エリアに案内する転写ガ
イド55、56は、第12図に示すように、互いに大きな角度
をなして開いているとともに、レジストロール53の搬送
速度は、ベルト状感光体50の移動速度に対して相対的に
わずかに速く設定されているため、転写用紙54は、両転
写ガイド55、56の間で緩かに湾曲するのみである。その
ため、上記の如く転写用紙54の後端側において、その中
央部に集められた変形は、両転写ガイド55、56の間で矯
正されず、転写用紙54の中央部が第14図に示すようにベ
ルト状感光体50の表面から浮き上がり、転写用紙54の後
端側に転写不良が発生する。
[課題を解決するための手段] そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、転
写用紙等の転写体が不均一に吸湿して変形した場合で
も、転写不良が発生することのない転写装置を提供する
ことにある。
すなわち、第1発明は、複数のローラ間に掛け回され
たベルト状のトナー像担持体に、転写体を搬送手段によ
ってガイド部材を介して転写エリアまで搬送し、この転
写体をトナー像担持体に転写エリアで密着させ、上記ト
ナー像担持体からトナー像を転写体に静電的に転写する
転写装置において、上記ガイド部材の転写エリア側の通
路を、転写体の表裏両面側に位置し、当該転写体を案内
する一対のガイド部材を狭い間隙を介して対向配置させ
ることにより、転写体がトナー像担持体とともに移動す
る状態において、転写体の後端側が一対のガイド部材間
の狭い通路内で搬送方向に沿って強制的に波打つように
狭く設定するとともに、上記搬送手段の搬送速度を、ト
ナー像担持体の移動速度に比べて相対的に速く設定する
ように構成されている。
また、第2発明は、複数のローラ間に掛け回されたベ
ルト状のトナー像担持体に、転写体を搬送手段によって
ガイド部材を介して転写エリアまで搬送し、この転写体
をトナー像担持体に転写エリアで密着させ、上記トナー
像担持体からトナー像を転写体に静電的に転写する転写
装置において、上記ガイド部材の転写エリア側の通路
を、転写体の表裏両面側に位置し、当該転写体を案内す
る一対のガイド部材を狭い間隙を介して対向配置させる
ことにより、転写体がトナー像担持体とともに移動する
状態において、転写体の後端側が一対のガイド部材間の
狭い通路内で搬送方向に沿って強制的に波打つように狭
く設定するとともに、上記搬送手段の搬送速度を、トナ
ー像担持体の移動速度に比べて相対的に速く設定し、上
記転写体の後端がガイド部材を離れてトナー像担持体と
当接する位置に、トナー像担持体の背面側を支持する支
持部材を配設するように構成されている。
[作用] この第1発明においては、ガイド部材の転写エリア側
の通路を、転写体の表裏両面側に位置し、当該転写体を
案内する一対のガイド部材を狭い間隙を介して対向配置
させることにより狭く設定するとともに、上記搬送手段
の搬送速度を、トナー像担持体の移動速度に比べて相対
的に速く設定することにより、転写体が搬送手段によっ
て転写エリアまで搬送され、転写エリアにおいて転写用
の帯電を受けて、当該転写体がトナー像担持体の表面に
吸着され、転写体の先端部は、トナー像担持体の移動速
度と等しい速度で移動するが、転写体の後端部側は、搬
送手段によって、トナー像担持体の移動速度に比べて相
対的に速い搬送速度で搬送される。そのため、上記転写
体の後端部側は、トナー像担持体の移動速度よりも速い
速度で搬送されるが、当該転写体の後端部側を案内する
ガイド部材の転写エリア側の通路は、転写体の表裏両面
側に位置し、当該転写体を案内する一対のガイド部材を
狭い間隙を介して対向配置させることによって狭く設定
されているので、上記転写体の後端部側は、狭い間隙を
介して対向配置された一対のガイド部材の間で行き場を
失い、転写体の後端側がガイド部材の狭い通路内で搬送
方向に沿って強制的に波打つことになり、転写体の幅方
向の中央部に集められる幅方向に沿った変形は、搬送方
向に沿って発生する波打ちによって矯正されて引伸ばさ
れ、転写体の後端部側は、平面状に保持されてトナー像
担持体に接触するため、転写不良の発生が防止される。
また、第2発明は、複数のローラ間に掛け回されたベ
ルト状のトナー像担持体に、転写体を搬送手段によって
案内手段を介して転写エリアまで搬送し、この転写体を
トナー像担持体に転写エリアで密着させ、上記トナー像
担持体からトナー像を転写体に静電的に転写する転写装
置において、上記案内手段の転写エリア側の通路を、転
写体の表裏両面側に位置し、当該転写体を案内する一対
のガイド部材を狭い間隙を介して対向配置させることに
より狭く設定するとともに、上記搬送手段の搬送速度
を、トナー像担持体の移動速度に比べて相対的に速く設
定し、上記転写体の後端が案内手段を離れてトナー像担
持体と当接する位置に、トナー像担持体の背面側を支持
する支持部材を配設するように構成されている。
また、第2発明においては、転写体の後端が案内手段
を離れてトナー像担持体と当接する位置に、トナー像担
持体の背面側を支持する支持部材を配置するようにした
ので、転写体の後端部が案内手段を離れてトナー像担持
体に当接しても、この転写体が当接するトナー像担持体
の背面には、支持部材が設けられているため、トナー像
担持体に振動等が発生するのを防止することができ、転
写体に転写されるトナー像が乱れたりすることがない。
[実施例] 以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第2図はこの発明に係る転写装置を適用し得る電子写
真複写機を示すものである。図において、1はトナー像
担持体としてのベルト状の感光体であり、このベルト状
感光体1は、アイドルロール2と、ドライブロール3
と、ストリップロール4、転写ロール5とに掛け回さ
れ、矢印方向に回転駆動されるようになっている。上記
ベルト状感光体1は、チャージコロトロン6によって一
様に帯電された後、プラテン7上に載置された原稿(図
示せず)の画像が走査露光系8を介して露光され、ベル
ト状感光体1の表面に静電潜像が形成される。この静電
潜像は、ベルト状感光体1とともに移動し、選択的に作
動する現像器9または10によって現像されてトナー像と
なり、ベルト状感光体1の表面に形成されたトナー像
は、転写エリアAに送られる。この転写エリアAにおい
て、ベルト状感光体1は、ストリップロール4と転写ロ
ール5によって平面状に保持されている。上記転写エリ
アAには、後に詳述するように転写コロトロン11と剥離
コロトロン12とが配置されており、ベルト状感光体1上
に形成されたトナー像を、転写コロトロン11の帯電によ
って転写体としての転写用紙13上に転写するとともに、
剥離コロトロン12の帯電によって転写用紙13をベルト状
感光体1から分離する。このベルト状感光体1から分離
された転写用紙13は、搬送ベルト14によって定着器15に
搬送され、この定着器15によってトナー像が転写された
転写用紙13は、排出トレイ16上に排出される。トナー像
が転写されたベルト状感光体1は、クリーナー17によっ
てその表面が清掃され、次の複写工程に備える。
上記転写用紙13は、サイズ毎に異なった給紙カセット
18、19、20に数百枚ないし数千枚といった単位で収容さ
れており、所定のサイズの転写用紙13が給紙カセット1
8、19、20からフィードロール21により給紙され、搬送
路22を介してベルト状感光体1の転写エリアAに送られ
るようになっている。
ところで、第1発明の一実施例に係る転写装置は、ベ
ルト状感光体1の転写エリアAに、ベルト状感光体1上
に形成されたトナー像を転写用紙13上に静電的に転写す
るための転写コロトロン11を備えている。この転写コロ
トロン11は、ベルト状感光体1と対向するように転写ロ
ール5から剥離ロール4の部分にわたる幅を有してい
る。また、この転写コロトロン11の隣りには、転写用紙
13をベルト状感光体1から剥離させるための剥離コロト
ロン12が、ストリップロール4から一部が外れる幅を有
して設けられている。
また、前記搬送路22のベルト状感光体1側には、転写
用紙13を所定のタイミングでベルト状感光体1へと搬送
する搬送手段としてのレジストロール23と、このレジス
トロール23によって搬送される転写用紙13を案内する案
内手段としての一対のガイド板24、25とが配設されてい
る。
この実施例では、案内手段の転写エリア側の通路を狭
く設定するとともに、上記搬送手段の搬送速度を、トナ
ー像担持体の移動速度に比べて相対的に速く設定し、転
写体がトナー像担持体とともに移動する状態において、
転写体の後端側が案内手段の狭い通路内で搬送方向に沿
って強制的に波打つように構成されている。
すなわち、上記ガイド板24、25は、第1図に示すよう
に、上下に互いに対向するように配置されている。下側
のガイド板25は、レジストロール23の搬送方向に沿って
直線状に伸びた基端部26と、この基端部26に対して小さ
な角度をなして上方に傾斜する先端部27とからなってい
る。このガイド板25の先端部27は、転写エリアAにおい
て、平面状において保持されたベルト状感光体1と所定
の角度αをなすように配置されている。この角度αは、
例えば30度程度に設定されるが、これ以外の角度でも勿
論良い。また、上記先端部の先端27aは、ベルト状感光
体1の移動方向に沿って平行に折曲されている。
一方、上側のガイド板24は、下側のガイド板25の基端
部26と大きな角度をなして傾斜する基端部28と、下側の
ガイド板25の先端部27と狭い間隙を介して平行に対向配
置された先端部29とからなっている。そして、両ガイド
板24、25の先端部には、ガイド板24、25の先端部27、29
によって狭い通路30が形成され、その基端部には、ガイ
ド板24、25の基端部26、28によって基端側がテーパ状に
広がった広い通路31が形成されている。
また、上記転写用紙13を所定のタイミングでベルト状
感光体1まで搬送するレジストロール23は、転写用紙13
の搬送速度がベルト状感光体1の移動速度よりも相対的
に速くなるように設定されている。このレジストロール
23の搬送速度は、例えば、ベルト状感光体1の移動速度
を100とした場合、レジストロール23の搬送速度が102と
なるように設定される。
以上の構成において、この実施例に係る転写装置で
は、次のようにして転写不良の発生が防止される。すな
わち、ベルト状感光体1上にトナー像が形成され、表面
にトナー像が形成されたベルト状感光体1が転写エリア
Aに移動すると、これと同期した所定サイズの転写用紙
13が給紙カセット18、19、20のいずれかから給紙され
る。この転写用紙13は、フィールドロール21から送り出
され、搬送路22を介して、レジストロール23まで搬送さ
れ、このレジストロール23によって所定のタイミングで
ガイド板24、25を介してベルト状感光体1の表面に供給
される。この転写用紙13は、転写コロトロン11により帯
電を受けて、ベルト状感光体1上に静電的に吸着されて
密着するとともに、転写用紙13上にベルト状感光体1か
らトナー像が転写される。その後、転写用紙13は、分離
コロトロン12により帯電を受けて除電され、ベルト状感
光体1との吸着力が弱められて、ストリップロール4の
曲率と転写用紙自体の剛性によって転写用紙13がベルト
状感光体1から分離される。
ところで、転写用紙13がその周囲のみ吸湿して伸びて
いると、転写用紙13の搬送方向に対して直交する幅方向
の中央部に比べて、両端部の用紙13の長さが第3図に示
すように長くなるため、相対的に転写用紙13の中央部よ
り両端部の搬送が遅れる。そのため、転写用紙13が先端
側から順次送られてベルト状感光体1に静電的に吸着さ
れる際に、転写用紙13の中央部のみ速く送られ、両端部
の搬送が遅れるため、転写用紙13の後端側においては、
その中央部が先端側へ引張られ、両端側が中央部へ移動
して変形が集められ、転写用紙13の後端側には、第4図
に示すような変形Bが生じる。
しかし、転写用紙13を転写エリアAまで搬送するレジ
ストロール23は、ベルト状感光体1の移動速度よりも相
対的に速く設定されており、しかも、転写用紙13をベル
ト状感光体1まで案内するガイド板24、25は、その先端
側の通路30が狭く設定されている。そのため、転写用紙
13は、その先端部がベルト状感光体1に接触し、転写コ
ロトロン11の帯電によりベルト状感光体1に吸着されて
感光体1とともに移動し始めると、レジストロール23の
搬送速度は、ベルト状感光体1の移動速度よりも速く設
定されているため、転写用紙23の後端側は、強制的に搬
送される。そして、転写用紙13の後端側は、第5図に示
すように、ガイド板24、25の先端部の狭い通路30内にお
いて、搬送方向に沿って細かく波を打つように変形され
る。従って、転写用紙13に第4図を示すようにその幅方
向に沿った変形Bが存在しても、この転写用紙13は、上
記の如く搬送方向に沿って細かく波打った状態に変形さ
れるため、転写用紙13には、第6図に示すように、搬送
方向に沿って細かく波打つような変形によって、その幅
方向に沿って直線状となるような力Fが作用する。その
ため、転写用紙13の幅方向に沿って中央部に集められた
変形Bは、強制的に引き伸ばされ、転写用紙13は、ガイ
ド板24、25の通路30内において平面状となる。しかし
て、転写用紙13は、平面状となった状態でベルト状感光
体1に静電的に吸着されるので、転写用紙13は、全面が
ベルト状感光体1に密着してトナー像の転写が行なわ
れ、転写用紙13の浮上りによる転写不良の発生が防止さ
れる。
このように、ガイド板24、25の転写エリアA側の通路
30を狭く設定するとともに、レジストロール23の搬送速
度を、ベルト状感光体1の移動速度に比べて相対的に速
く設定し、転写用紙13がベルト状感光体1とともに移動
する状態において、転写用紙13の後端側がガイド板24、
25の狭い通路30内で搬送方向に沿って強制的に波打つよ
うにしたので、転写用紙13の幅方向の中央部に集められ
る幅方向に沿った変形は、搬送方向に沿って発生する波
打ちによって矯正されて引伸ばされ、転写用紙13は、平
面状に保持されてベルト状感光体1に接触するため、転
写不良の発生が防止される。
本発明者は、この発明の効果を確認するため、第1図
に示すような装置を試作し、転写不良の発生の有無を調
べる実験を行なった。この転写装置では、下側のガイド
板25の先端部27の長さを30mm、この先端部27の傾斜角度
αを32度、ガイド板25の先端27aとベルト状感光体1と
の間隙を1mm、ガイド板24、25間の狭い通路30の間隙を2
mm、レジストロール23の搬送速度を102(ベルト状感光
体1の移動速度を100とした場合)にそれぞれ設定し
た。このような装置において、65g/m2のA3サイズの転写
用紙13を28℃、85%RHの環境下で多数枚重ねて3日間放
置し、上から100枚目から120枚目までの20枚の転写用紙
13を用いて画像の転写を行なった。画像転写の良不良の
評価は、10mm間隔のラインチャートを用紙の搬送方向と
直交する方向に形成し、このラインチャートに欠けやか
すれ等がどの程度の長さにわたって生じたかによって行
なった。第7図は上記実験の結果を示すものである。
この図から明らかなように、従来の装置は、不均一に
吸湿した転写用紙によって画像を形成した場合、その後
端部から150mmの位置まですべての用紙において画像の
抜けが生じたのに対し、この実験例の場合には、後端部
から30mmの位置においては画像の抜けが生じたが、後端
部から40mm以前の位置においては、画像の抜けの発生を
ほとんど防止することができることがわかった。尚、転
写用紙13の後端部より100mmより以前の位置において画
像の抜けがわずか発生するのは、転写用紙13に搬送方向
に沿った波打ちが十分発生していないためであると思わ
れる。
第8図は第2発明の一実施例を示すもので、前記第1
発明の実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施例では、上記第1発明の構成に加え
て、転写体の後端が案内手段を離れてトナー像担持体と
当接する位置に、トナー像担持体の背面側を支持する支
持部材を配置するように構成されている。
すなわち、第1図に示すように、ガイド板24、25の先
端部27、29を共にベルト状感光体1に対して大きな角度
αだけ傾斜させて、両先端部27、29間に狭い通路30を形
成した場合には、次のような不都合が生じる。転写用紙
13は、第5図に示すように、ガイド板24、25によって案
内されてベルト状感光体1への搬送されるが、転写用紙
13の後端ガイド板24の先端部29の案内を離れてベルト状
感光体1と当接する位置には、ベルト状感光体1を支持
部材が何等設けられていない。ところで、上記第1の発
明の実施例のごとく転写用紙13を案内するガイド板24、
25の傾斜角αが大きいと、転写用紙13は、ガイド板24、
25によって案内される際に大きく湾曲する。そのため、
転写用紙13が厚紙等のいわゆる腰の強い紙等の場合に
は、転写用紙54の後端がガイド板24の先端部29の案内を
離れる際に、転写用紙13は、その弾性復元力によってベ
ルト状感光体1の表面に強い力で当接し、ベルト状感光
体1が振動する。従って、このベルト状感光体1の振動
によって、ベルト状感光体1から転写用紙13上に転写さ
れるトナー像が飛散し、転写用紙13に転写されるトナー
像に乱れが生じるという不都合がある。
そこで、この第2発明に係る実施例では、転写用紙13
の後端がガイド板24の案内を離れてベルト状感光体1に
接触する位置に、支持部材としての転写ロール5が配置
されている。また、転写ロール5がガイド板24、25の先
端部に対応した位置に配置されているため、転写ロール
5の両端には、第8図に示すように、ベルト状感光体1
とガイド板25の先端27aとの間隙を設定する円板状のス
ペーサー40が設けられており、このスペーサー40にガイ
ド板25の先端27を当接させることにより、ベルト状感光
体1のガイド板25の先端27aとの間隙を所定の値に設定
するようになっている。
こうすることによって、転写用紙13の後端がガイド板
24の先端を離れ、用紙自身が有する弾性力によってベル
ト状感光体1に接触した場合でも、このベルト状感光体
1の背面には、転写ロール5が設けられているため、ベ
ルト状感光体1には、転写用紙13の後端の接触によって
も振動等が発生することなく、画像の抜け等が発生する
のが防止される。また、ガイド板25の位置決めをスペー
サー40によって行なうようになっているので、ガイド板
25の先端27aとベルト状感光体1の位置決めを行なうよ
うになっているので、両者の間隙を精度良く設定するこ
とができる。そのため、ガイド板25の先端27aとベルト
状感光体1の間隙を1mm程度に狭くすることができ、こ
の点からも転写用紙13の変形をガイド板26の先端27aに
よって押えて、前記実施例で説明した転写用紙13の後端
側の画像の抜けをも防止することができる。
その他の構成及び作用は前記実施例と同一であるの
で、その説明を省略する。
本発明者は、この発明の効果を確認するため、第8図
に示すような装置を試作し、転写不良の発生の有無を調
べる実験を行なった。この転写装置では、転写ロール5
の中心とガイド板24の先端との距離を5mm、ガイド板25
の先端27aとベルト状感光体1との間隙を1mm、ガイド板
24の先端とベルト状感光体1との間隙を2mm、ガイド板2
4の先端とガイド板25の先端27aの端縁までの距離を15mm
にそれぞれ設定した。このような装置において、前記実
施例と同一の条件で調整され、重量(g/m2)の異なった
転写用紙13を用いて画像の転写を行い、転写用紙13の後
端における画像の抜け等の転写不良の発生を調べた。第
9図は上記実験の結果を示すものである。図において、
○は転写不良が発生しなかった場合を、△は転写不良が
時々発生した場合を、×は転写不良がすべて発生した場
合をそれぞれ示している。
この図から明らかなように、従来の装置(転写ロール
5の中心とガイド板24の先端との距離が20mm)は、不均
一に吸湿した転写用紙によって画像を形成した場合、15
6g/m2及び127m2の用紙において転写不良がすべて発生
し、65g/m2の用紙の場合でも時々転写不良が発生した。
これに対して、この実施例(転写ロール5の中心とガイ
ド板24の先端との距離が5mm)では、156g/m2の用紙にお
いて転写不良が時々発生したが、127m2及び65g/m2の用
紙では転写不良がまったく発生しなかった。
なお、この実施例では、転写ロール5とガイド板25の
先端27aとの間隙を所定の値に設定した場合について説
明したが、第10図に示すように転写ロール5を対向する
両辺45a、45bとの距離C、Dを異ならせた軸支部材45に
よって軸支し、この軸支部材45を向きを変えることによ
って転写ロール5とガイド板25の先端27aとの間隙を調
節可能としても良い。図中、46は軸支部材45が回転する
のを防止するための回り止め孔、48は転写ロール5を軸
支するための孔を示している。
第11図はこの第2発明の他の実施例を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例では転写ロール5の代わりに転写
バー47を用いた場合を示している。この場合、必要に応
じて転写バー47の表面をテフロン(商品名)等によって
被覆して、ベルト状感光体1との接触抵抗を減少させる
のが好ましい。その他の構成及び作用は前記実施例と同
一であるので、その説明を省略する。
[発明の効果] この第1の発明は以上説明したように、案内手段の転
写エリア側の通路を狭く設定するとともに、上記搬送手
段の搬送速度を、トナー像担持体の移動速度に比べて相
対的に速く設定したので、転写用紙に部分的に変形があ
っても、ベルト状感光体状上の画像を転写する際に画像
の抜け等が生じることがなく、良好な画像を得ることが
できる。
また、第2の発明は以上説明したように、上記第1発
明のの構成に加えて、転写体の後端が案内手段を離れて
トナー像担持体と当接する位置に、トナー像担持体の背
面側を支持する支持部材を配置したので、トナーの飛散
による画像の乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る転写装置の一実施例を示す要部
断面図、第2図はこの発明に係る転写装置を適用し得る
電子写真複写機を示す概略図、第3図は転写用紙の変形
を示す説明図、第4図は転写不良の状態を示す説明図、
第5図は装置を動作を示す断面図、第6図は同装置の作
用を示す斜視図、第7図は実験例のデータを示すグラ
フ、第8図はこの発明の他の実施例を示す断面図、第9
図は同実施例の実験結果を示すグラフ、第10図は変形例
を示す要部正面図、第11図は他の変形例を示す断面図、
第12図は従来の装置を示す断面図、第13図は画像の抜け
を示す説明図、第14図は転写用紙の変形を示す説明図で
ある。 [符号の説明] 1……ベルト状感光体 4……ストリップロール 5……転写ロール 23……レジストロール 24、25……ガイド板 30……通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のローラ間に掛け回されたベルト状の
    トナー像担持体に、転写体を搬送手段によってガイド部
    材を介して転写エリアまで搬送し、この転写体をトナー
    像担持体に転写エリアで密着させ、上記トナー像担持体
    からトナー像を転写体に静電的に転写する転写装置にお
    いて、上記ガイド部材の転写エリア側の通路を、転写体
    の表裏両面側に位置し、当該転写体を案内する一対のガ
    イド部材を狭い間隙を介して対向配置させることによ
    り、転写体がトナー像担持体とともに移動する状態にお
    いて、転写体の後端側が一対のガイド部材間の狭い通路
    内で搬送方向に沿って強制的に波打つように狭く設定す
    るとともに、上記搬送手段の搬送速度を、トナー像担持
    体の移動速度に比べて相対的に速く設定したことを特徴
    とする転写装置。
  2. 【請求項2】複数のローラ間に掛け回されたベルト状の
    トナー像担持体に、転写体を搬送手段によってガイド部
    材を介して転写エリアまで搬送し、この転写体をトナー
    像担持体に転写エリアで密着させ、上記トナー像担持体
    からトナー像を転写体に静電的に転写する転写装置にお
    いて、上記ガイド部材の転写エリア側の通路を、転写体
    の表裏両面側に位置し、当該転写体を案内する一対のガ
    イド部材を狭い間隙を介して対向配置させることによ
    り、転写体がトナー像担持体とともに移動する状態にお
    いて、転写体の後端側が一対のガイド部材間の狭い通路
    内で搬送方向に沿って強制的に波打つように狭く設定す
    るとともに、上記搬送手段の搬送速度を、トナー像担持
    体の移動速度に比べて相対的に速く設定し、上記転写体
    の後端がガイド部材を離れてトナー像担持体と当接する
    位置に、トナー像担持体の背面側を支持する支持部材を
    配設したことを特徴とする転写装置。
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