JPH0546031A - 転写材担持体への用紙ガイド装置 - Google Patents

転写材担持体への用紙ガイド装置

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JPH0546031A
JPH0546031A JP3209128A JP20912891A JPH0546031A JP H0546031 A JPH0546031 A JP H0546031A JP 3209128 A JP3209128 A JP 3209128A JP 20912891 A JP20912891 A JP 20912891A JP H0546031 A JPH0546031 A JP H0546031A
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純 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着位置に入る前又はその位置で用紙の波打
ちを取り除いて、用紙を転写ドラム等に送り、この波打
ちに原因して発生する転写不良を防止する。 【構成】 薄い絶縁シートからなりトナー像を転写する
用紙Pを静電的に吸着して搬送する転写ドラム2の吸着
位置Cへ用紙を案内するために、吸着位置近傍の用紙搬
送経路両側に板状ガイド部材12、13を設け、ガイド
部材12、13による吸着対向ロール3と転写ドラム2
のニップ位置Cへ到る用紙案内経路が、転写ドラム2か
ら離れる方向に一旦蛇行してからニップ位置Cへ達する
形状となっており、用紙搬送方向に直交する方向の用紙
の波打ちがこの蛇行により取り除かれる。また、用紙搬
送方向の用紙の波打ちも転写ドラム2に伝わらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写ドラム等の転写材
担持体を有する電子写真複写機等の画像形成装置に関
し、特に、このような転写材担持体へトナー像を転写す
る用紙を案内する用紙ガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば多重転写を行う電子写真複写機の
1つのタイプにおいては、トナー像を転写する複写用紙
を静電的に吸着して転写位置へ搬送する転写ドラムを用
いている。図11を参照にして、この転写ドラムの作用
を簡単に説明する。
【0003】図11において、感光ドラム1の周囲に
は、図示していない主帯電器、露光装置、ブラク、マゼ
ンタ、シアン、イエローの4色のトナー現像装置、クリ
ーニング装置等が配置され、色分解された像の静電潜像
が順次形成され、対応する色のトナーで現像されたトナ
ー像は、転写ドラム2の周面に吸着された複写用紙P上
に順に転写される。転写ドラム2は、ドラム枠に150
μm程度の薄いPET(ポリエチレンテレフタレート)
又はPVdF(ポリフッ化ビニリデン)等からなる絶縁
フィルムをドラム形状に巻き付けて形成されたもので、
その周り及び内側に、図示のように、吸着対向ロール
3、吸着コロトロン4、転写コロトロン5、除電コロト
ロン6、剥離コロトロン7、クリーニング装置8、転写
ドラム除電用コロトロン9、レジロール10等が配置さ
れている。吸着対向ロール3は、導電材料からなってい
てアースされており、転写ドラム2に離接するように構
成されている。また、クリーニング装置8はファーブラ
シ等からなり、転写ドラム2に離接するように構成され
ている。吸着コロトロン4は転写ドラム2の内面に転写
さるトナーの極性とは逆極性の電荷を帯電して、レジロ
ール10からタイミングをとって送られてくる転写用紙
Pを転写ドラム2に吸着させるもので、その際、吸着対
向ロール3は転写ドラム2に接触させられ、用紙Pを押
さえると共に、吸着コロトロン4による帯電電荷とは逆
極性の電荷を用紙P表面に注入する。用紙Pを吸着した
転写ドラム2は、感光ドラム1からの転写位置で転写コ
ロトロン5によりその内面がさらにトナーの極性とは逆
極性の電荷で帯電され、感光ドラム1表面のトナー像が
転写ドラム2に吸着されている用紙P上に転写される。
そして、転写ドラム2の内面、転写トナー像が除電コロ
トロン6により除電され、次の色のトナー像が同様に転
写される。ただし、この間、吸着対向ロール3、クリー
ニング装置8は転写ドラム2から離れている。最後の色
のトナー像が転写されると、剥離コロトロン7が動作し
て、転写ドラム2に吸着されている用紙Pを剥離し、図
示していない定着器に送られる。なお、図中、符号11
は、吸着コロトロン4位置においてその帯電領域を規制
する放電規制バッフルである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジロ
ール10から吸着対向ロール3及び吸着コロトロン4か
らなる吸着位置へ送られる用紙Pが例えば吸湿して含水
紙となっている場合、図12の模式的な斜視図に示すよ
うに、その先端PSがその進行方向に垂直な方向に波打
つことがある。この波打ち状態のまま用紙Pが吸着対向
ロール3と転写ドラム2間のニップに入ると、波打った
用紙Pが転写ドラム2の薄い絶縁フィルムを変形させる
ため、波打ちが大きい場合は、用紙Pは、吸着対向ロー
ル3通過後、図12にaで示す吸着領域の間にbで示す
非吸着領域が生じ、その領域bにおいてトナー像の転写
不良が発生することがある。また、例えば、用紙P送り
速度が転写ドラム2の周速度より速く、レジロール10
と吸着対向ロール3の間に用紙Pの蛇行ループが形成さ
れたり、用紙先端PSが転写ドラム2方向へ曲がって進
むと、用紙Pの蛇行部分又は曲がって進む用紙先端PS
が転写ドラム2の薄い絶縁フィルムに突き当たりそれを
変形させ、その変形が残った状態で用紙Pが吸着される
ため、同様に吸着ムラが生じ、転写不良が発生してしま
う。
【0005】従来、このような用紙の波打ちに基づく転
写不良を防止するために、吸着対向ロールを中間部が脹
らんだ樽形状にして、波打ちを周辺へ押し出すこと(特
開平2−15779号)、吸着対向ロールの周速度を用
紙の送り速度より遅くして用紙のたるみをなくすこと
(特開昭63−177181号)が提案されていたが、
何れも不十分なものであった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、転写ドラム等の転写材担持体
に転写用紙を案内する用紙ガイド装置の構成を工夫する
ことにより、吸着位置に入る前又はその位置で転写不良
を発生させる用紙の波打ちを取り除いて、用紙を転写ド
ラム等の転写材担持体に送り、この波打ちに原因して発
生する転写不良を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の転写材担持体への用紙ガイド装置は、薄い絶縁シー
トからなりトナー像を静電的に転写する用紙を静電的に
吸着して搬送する転写材担持体の吸着位置へ用紙を案内
するために、吸着位置近傍の用紙搬送経路両側に板状ガ
イド部材を設けたことを特徴とするものである。
【0008】その場合、具体的には、転写材担持体の吸
着位置に用紙を押さえる吸着対向ロールが設けられてお
り、前記ガイド部材による吸着対向ロールと転写材担持
体のニップ位置へ到る用紙案内経路が、転写材担持体か
ら離れる方向に一旦蛇行してから前記ニップ位置へ達す
る形状となっている構成、転写材担持体の吸着位置に用
紙を押さえる吸着対向ロールが設けられており、用紙搬
送経路両側に設けられた前記板状ガイド部材の少なくと
も一方が弾性フィルムからなり、かつ、両ガイド部材の
間に弾性的に密着したスリット状の隙間が形成されてお
り、その間を通って吸着位置へ用紙を案内する構成、転
写材担持体の吸着位置に用紙を押さえる吸着対向ロール
が設けられており、転写材担持体により近接した側に設
けられた板状ガイド部材が弾性フィルムからなり、用紙
幅の両端部を除く中央部に相当する領域にのみ設けら
れ、かつ、その用紙ガイド方向が転写材担持体に対して
吸着位置より離れた位置に向かう方向に設定されている
構成、さらに、最後の場合、転写材担持体からより離れ
た側に設けられた板状ガイド部材の用紙幅の両端部を除
く中央部に相当する領域先端が切り欠かれており、か
つ、その用紙幅の両端部に相当する領域の用紙ガイド方
向が、ほぼ吸着位置に向かう方向に設定されている構
成、また、転写材担持体の吸着位置に用紙を押さえる吸
着対向ロールが設けられており、転写材担持体により近
接した側に設けられた板状ガイド部材が弾性フィルムか
らなり、その用紙幅方向の中央部から周辺部へかけて用
紙進行方向の撓み剛性が減少するように構成され、か
つ、その用紙ガイド方向が転写材担持体に対して吸着位
置より離れた位置に向かう方向に設定されている構成、
等が望ましい。
【0009】
【作用】本発明においては、薄い絶縁シートからなりト
ナー像を静電的に転写する用紙を静電的に吸着して搬送
する転写材担持体の吸着位置へ用紙を案内するために、
吸着位置近傍の用紙搬送経路両側に板状ガイド部材が設
けられているので、用紙搬送方向又はそれに直交する方
向に含水等により用紙に波打ちがあっても、用紙搬送方
向の波打ちにより用紙が吸着位置より前に転写材担持体
に突き当たることがなくなり、また、用紙搬送方向に直
交する方向の波打ちが吸着位置に達する前に又はその位
置で取り除かれるので、用紙は転写材担持体に均一に吸
着され、トナー像の転写ムラ等の転写不良が発生するこ
とがなくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照にして実施例により本発明
の転写材担持体への用紙ガイド装置について説明する。
本発明においては、まず、異なる3つの原理の何れかに
より、吸着位置に入る前又は吸着位置の用紙の進行方向
に垂直な波打ちを取り除き、図12に示したような転写
ドラム2等の転写材担持体への非吸着領域bをなくすも
のである。
【0011】その第1のものは、用紙を進行方向に多少
折り曲げ、進行方向に垂直な方向に存在する波打ちを取
り除くものである。その1例を図1に示す。図1は転写
ドラム2の吸着部近傍の側面図であり、レジロール10
と吸着対向ロール3の間に、用紙を案内するガイドプレ
ート12と、取り付け金具14に後端が固定されたPE
Tフィルム等からなる弾性案内フィルム13を設ける。
その用紙案内形状は、図1に示すように、レジロール1
0から出た用紙Pが、まず、ガイドプレート12の突部
Aにより転写ドラム2に近づく方向に案内され、次に、
弾性案内フィルム13の先端Bにより転写ドラム2から
離れる方向に押され、そして、吸着対向ロール3により
そのニップ位置(吸着位置)Cにおいて転写ドラム2に
押し付けられるように案内されるもので、点線で示した
何らのガイドを設けない場合の搬送ルートから転写ドラ
ム2から離れる方向に一旦急激に蛇行してから吸着位置
Cへ達するような形状である。このように、レジロール
10から吸着対向ロール3へ向かう用紙経路に急激な蛇
行を入れると、用紙Pはこの蛇行位置で進行方向が折り
曲げられ、それに垂直な方向に存在する波打ちが取り除
かれることになり、吸着位置Cより下流では、用紙Pは
転写ドラム2に静電的に均一に吸着され、転写位置でト
ナー像が転写不良なく転写される。
【0012】なお、上記のように急激な蛇行経路は、断
面でその蛇行経路を形作る連続的な2枚のガイドプレー
トにより形成することもできる。ただし、その場合は、
走行抵抗が大きくなり、必ずしも好ましいものではな
い。
【0013】本発明の用紙の進行方向垂直方向の波打ち
を取り除く第2の原理は、用紙を弾性的に密着したスリ
ット状の隙間を進行させることによりしごくものであ
る。その1例を図2に示す。図1の場合と同様、レジロ
ール10と吸着対向ロール3の間には、用紙を案内する
ガイドプレート12と、取り付け金具14に後端が固定
されたポリエステルフィルム等からなる弾性案内フィル
ム13とが設けられている。この場合、ガイドプレート
12の突部Aと弾性案内フィルム13の先端近傍の側面
Dとが弾性的に接していて、その間の密着したスリット
状の隙間を押し分けて用紙Pが通過し、しごかれること
により、用紙Pの進行方向に垂直な方向に存在する波打
ちが取り除かれる。なお、図2の場合は、このしごきだ
けでなく、図1の蛇行による波打ち取り除き効果も有し
ている。
【0014】ところで、図2の変形として、図3に示す
ように、用紙が通過するスリット状の隙間を、ガイドプ
レート12の側面Eと進行方向に搬送路を狭めるように
伸びている弾性案内フィルム13の先端Bとの間に形成
する。このようにすると、しごきのためのスリット状の
隙間に弾性案内フィルム13の弾性力が集中しやすく、
しごき効果が上がる反面、紙粉、塵等がより発生しやす
くなる。さらに、図4に示すように、転写ドラム2に対
するガイドプレート12と弾性案内フィルム13の配置
を図3の配置から逆転するようにしてもよい。この場合
は、固いガイドプレート12によって、進行方向転写ド
ラム2寄りに先端が曲がって進む用紙Pが、比較的柔軟
な弾性案内フィルム13を押し倒し、それが直接転写ド
ラム2に突き当たり、転写ドラム2の薄い絶縁フィルム
を変形させたり、用紙P送り速度が転写ドラム2の周速
度より速く、レジロール10と吸着対向ロール3の間に
用紙ループが形成され、その用紙ループが弾性案内フィ
ルム13を押し倒し、転写ドラム2を変形させて、それ
に基づいて用紙Pの不均一な吸着が起こるのを防止する
ことができる。
【0015】次に、本発明の第3のものは、用紙進行方
向に垂直な方向に存在する波打ちを、用紙送り方向先端
の両側をその中央部より先に吸着対向ロール3のニップ
に送り込み、中央部の進行を相対的に遅らせて用紙後端
を両側へ開く力を発生させることにより、取り除くもの
である。特に、用紙先端が含水により波打ちがある場
合、転写ドラムへの吸着時及び吸着後に進行方向に垂直
な方向中央付近が先行して搬送される状態になり、この
状態では中央付近に大きな波打ちが発生し、後方に送ら
れるにつれて用紙後端両側が中央に寄せられ、波打ちは
より大きくなり、大きな転写ヌケが発生するが、この原
理による配置は、特にこのような原因の転写不良に有効
である。その具体的な1例を図5と図6に示す。図5は
図1等と同様転写ドラム2の吸着部近傍の側面図であ
り、図6はガイドプレート12を取り除いて図5の二重
矢印方向から見た図である。この場合、用紙P送り方向
に垂直な方向の中央部にのみ、取り付け金具14に後端
が固定され用紙Pを転写ドラム2に対して吸着位置Cか
ら後退した方向に案内する弾性案内フィルム13が設け
られおり、用紙Pの両側に相当する部分には弾性案内フ
ィルム13は設けられていない。したがって、用紙P中
央領域は、図5に実線で示すように、ガイドプレート1
2と弾性案内フィルム13の間を通り、吸着対向ロール
3に沿ってニップ位置Cに達する。これいに対して、用
紙P両側部は、弾性案内フィルム13がないため、図5
の点線のように、ニップ位置Cへ直接達する。そのた
め、用紙Pの両側が中央部に比較して先に送られること
になるので、用紙後端を両側へ開くように作用し、用紙
Pの進行方向に垂直な方向に存在する波打ちが取り除か
れる。
【0016】ところで、図5、図6において、弾性案内
フィルム13を用紙P送り方向に垂直な方向の中央部に
のみ設ける代わりに、用紙P横断方向全幅にわたって設
け、その代わりに、用紙P両側部の弾性案内フィルム1
3をより撓みやすくすることも考えられる。その1例を
図7に示す。図7は図6と同様な図であるが、弾性案内
フィルム13には、用紙進行方向にスリット15が切っ
てある。スリット15の密度は、中央部で粗で両側部で
密になっている。したがって、図5の場合とほぼ同様、
用紙P中央領域の弾性案内フィルム13は撓み難いの
で、図5に実線で示すように遠回りしてニップ位置Cに
達する。これいに対して、用紙P両側部では、弾性案内
フィルム13はより撓みやすいので、図5の点線のよう
に、ニップ位置Cへより直接的に達し、その結果、用紙
Pの両側が中央部に比較して先に送られることになり、
用紙後端方向を両側へ開くように作用して、用紙Pの進
行方向に垂直な方向に存在する波打ちが取り除かれる。
この例は、図2のしごいて波打ちを取り除く構成におい
て、弾性案内フィルム13にスリット15を中央部で粗
に両側部で密に切ったものに等しいので、しごいて波打
ちを取り除く作用も併せ持っている。ところで、図7の
構成は、図6の場合に比較して、弾性案内フィルム13
の剛性が周辺へ向かって連続的に変化しているため、用
紙P先端のニップ位置Cへの到達時間が連続的に変化す
るので、各種用紙サイズに対応しやすいメリットがあ
る。なお、密度差をもってスリット15を設ける代わり
に、中央部から周辺に向かって徐々に薄くなるフィルム
を弾性案内フィルム13として用いても、同様な効果が
得られる。
【0017】第3の原理のもののもう1つの例を図8と
図9に示す。図8は図1等と同様転写ドラム2の吸着部
近傍の側面図であり、図9は図8の二重矢印方向から見
た図である。この場合は、図6の場合と同様、弾性案内
フィルム13を用紙P送り方向に垂直な方向の中央部に
のみ設け、ガイドプレート12は用紙P横断方向全幅に
わたって設け、ガイドプレート12先端の弾性案内フィ
ルム13に対応する中央部を切り欠いて、その切り欠き
に弾性案内フィルム13が入り込むようにし、側面図で
見ると両者が交差するように配置する。このように配置
すると、弾性案内フィルム13が設けられた用紙P中央
領域は、図8に一点鎖線で示すように、弾性案内フィル
ム13先端を迂回して遠回りしてニップ位置Cに達す
る。これいに対して、用紙P両側部では、ガイドプレー
ト12により案内されて、図8に点線で示すように、ニ
ップ位置Cへ直接的に導かれ、その結果、図5〜図8の
場合と同様に、用紙Pの両側が中央部に比較して先に送
られることになり、用紙後端を両側へ開くように作用し
て、用紙Pの進行方向に垂直な方向に存在する波打ちが
取り除かれる。なお、この場合、用紙Pの中央部は、弾
性案内フィルム13とガイドプレート12の切り欠き部
先端との間でしごかれながら形成されるS字形状パスに
より、波打ちがより取り除かれる効果がある。
【0018】ところで、以上の図1〜図9に示したもの
は何れも、用紙Pと転写ドラム2の間に弾性案内フィル
ム13又はガイドプレート12が配置されているため、
用紙進行方向に蛇行して進む用紙Pや曲がって進む用紙
先端PSが転写ドラム2に突き当たり、転写ドラム2の
薄い絶縁フィルムを変形させて用紙Pの吸着ムラを発生
させるのが防止される。すなわち、これらの実施例にお
いては、用紙進行方向の波打ちに原因する転写不良は、
用紙Pと転写ドラム2の間に配置された案内部材により
防止される。このような案内部材が設けられていない場
合、又は、設けられていても押し倒されやすいものの場
合は、例えば図10に示すように、用紙Pが突き当たる
位置の転写ドラム2内側に、転写ドラム2のフィルムを
裏側から弾性押圧してドラム形状を保持させる裏当て部
材(バッフル)16を設け、用紙Pの突き当たりによっ
ても転写ドラム2が変形しないようにして、用紙Pの吸
着ムラが発生するのを防止することができる。
【0019】以上、用紙を吸着して転写位置へ搬送する
転写材担持体として転写ドラムを前提にして説明してき
たが、薄く変形しやすい絶縁シートを用いる転写ベルト
の場合についても、上記と同様な構成の用紙ガイド装置
を用いると、用紙の波打ちによる転写不良が防止でき
る。
【0020】なお、以上に、実施例に基づいて本発明の
転写材担持体への用紙ガイド装置を説明してきたが、本
発明はこれら実施例に限定されず、その他種々の変形が
可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写材担
持体への用紙ガイド装置によると、薄い絶縁シートから
なりトナー像を静電的に転写する用紙を静電的に吸着し
て搬送する転写材担持体の吸着位置へ用紙を案内するた
めに、吸着位置近傍の用紙搬送経路両側に板状ガイド部
材が設けられているので、用紙搬送方向又はそれに直交
する方向に含水等により用紙に波打ちがあっても、用紙
搬送方向の波打ちにより用紙が吸着位置より前に転写材
担持体に突き当たることがなくなり、また、用紙搬送方
向に直交する方向の波打ちが吸着位置に達する前に又は
その位置で取り除かれるので、用紙は転写材担持体に均
一に吸着され、トナー像の転写ムラ等の転写不良が発生
することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の用紙ガイド装置を備えた
転写ドラムの吸着部近傍の側面図である。
【図2】 別の実施例の図1と同様な図である。
【図3】 さらに別の実施例の図1と同様な図である。
【図4】 さらに別の実施例の図1と同様な図である。
【図5】 さらに別の実施例の図1と同様な図である。
【図6】 図5の二重矢印方向から見た図である。
【図7】 別の実施例の図6と同様な図である。
【図8】 さらに別の実施例の図1と同様な図である。
【図9】 図8の二重矢印方向から見た図である。
【図10】 別の実施例の図1と同様な図である。
【図11】 転写ドラムの作用を説明するための図であ
る。
【図12】 レジロールから吸着位置へ送られる用紙の
波打ち状態及び吸着の不均一性を説明するための模式的
な斜視図である。
【符号の説明】
P…複写用紙、1…感光ドラム、2…転写ドラム、3…
吸着対向ロール、4…吸着コロトロン、5…転写コロト
ロン、6…除電コロトロン、7…剥離コロトロン、8…
クリーニング装置、9…転写ドラム除電用コロトロン、
10…レジロール、11…放電規制バッフル、12…ガ
イドプレート、13…弾性案内フィルム、14…取り付
け金具、15…スリット、16…裏当て部材(バッフ
ル)、A…ガイドプレートの突部、B…弾性案内フィル
ムの先端、C…吸着対向ロールのニップ位置(吸着位
置)、D…弾性案内フィルムの側面、E…ガイドプレー
トの側面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄い絶縁シートからなりトナー像を静電
    的に転写する用紙を静電的に吸着して搬送する転写材担
    持体の吸着位置へ用紙を案内するために、吸着位置近傍
    の用紙搬送経路両側に板状ガイド部材を設けたことを特
    徴とする転写材担持体への用紙ガイド装置。
  2. 【請求項2】 転写材担持体の吸着位置に用紙を押さえ
    る吸着対向ロールが設けられており、前記ガイド部材に
    よる吸着対向ロールと転写材担持体のニップ位置へ到る
    用紙案内経路が、転写材担持体から離れる方向に一旦蛇
    行してから前記ニップ位置へ達する形状となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の転写材担持体への用紙ガ
    イド装置。
  3. 【請求項3】 転写材担持体の吸着位置に用紙を押さえ
    る吸着対向ロールが設けられており、用紙搬送経路両側
    に設けられた前記板状ガイド部材の少なくとも一方が弾
    性フィルムからなり、かつ、両ガイド部材の間に弾性的
    に密着したスリット状の隙間が形成されており、その間
    を通って吸着位置へ用紙を案内することを特徴とする請
    求項1又は2記載の転写材担持体への用紙ガイド装置。
  4. 【請求項4】 転写材担持体の吸着位置に用紙を押さえ
    る吸着対向ロールが設けられており、転写材担持体によ
    り近接した側に設けられた板状ガイド部材が弾性フィル
    ムからなり、用紙幅の両端部を除く中央部に相当する領
    域にのみ設けられ、かつ、その用紙ガイド方向が転写材
    担持体に対して吸着位置より離れた位置に向かう方向に
    設定されていることを特徴とする請求項1から3の何れ
    か1項記載の転写材担持体への用紙ガイド装置。
  5. 【請求項5】 転写材担持体からより離れた側に設けら
    れた板状ガイド部材の用紙幅の両端部を除く中央部に相
    当する領域先端が切り欠かれており、かつ、その用紙幅
    の両端部に相当する領域の用紙ガイド方向が、ほぼ吸着
    位置に向かう方向に設定されていることを特徴とする請
    求項4項記載の転写材担持体への用紙ガイド装置。
  6. 【請求項6】 転写材担持体の吸着位置に用紙を押さえ
    る吸着対向ロールが設けられており、転写材担持体によ
    り近接した側に設けられた板状ガイド部材が弾性フィル
    ムからなり、その用紙幅方向の中央部から周辺部へかけ
    て用紙進行方向の撓み剛性が減少するように構成され、
    かつ、その用紙ガイド方向が転写材担持体に対して吸着
    位置より離れた位置に向かう方向に設定されていること
    を特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の転写材
    担持体への用紙ガイド装置。
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