JPH10142960A - 記録シート吸着装置 - Google Patents
記録シート吸着装置Info
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- JPH10142960A JPH10142960A JP8301499A JP30149996A JPH10142960A JP H10142960 A JPH10142960 A JP H10142960A JP 8301499 A JP8301499 A JP 8301499A JP 30149996 A JP30149996 A JP 30149996A JP H10142960 A JPH10142960 A JP H10142960A
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- roll
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- sheet
- suction
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/163—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap
- G03G15/1635—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap the field being produced by laying down an electrostatic charge behind the base or the recording member, e.g. by a corona device
- G03G15/165—Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides
- G03G15/1655—Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides comprising a rotatable holding member to which the second base is attached or attracted, e.g. screen transfer holding drum
-
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/16—Transferring device, details
- G03G2215/1604—Main transfer electrode
- G03G2215/1609—Corotron
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録シートPが誘電体フィルム1と押圧ロー
ル2のニップ部に進入した段階又はその後の段階で、吸
湿等による記録シートの波打ちが原因で発生する誘電体
フィルム1への吸着不良を取り除き、転写不良の発生を
防止する。 【解決手段】 押圧ロール2として逆クラウン形状のも
のを使用したり、放電規制シート部材4として特殊なシ
ート形状のものを使用した伸展手段により、ニップ部で
記録シートをそのシート進行方向の中央部から左右両端
側にむけて拡げる。吸着用帯電器の放電出力制御手段や
押圧ロールの圧接力調整機構を使用した仮吸着手段によ
り、記録シートの先端部分をニップ部で誘電体フィルム
に対して弱い吸着力で仮吸着させる。記録シート吸着装
置とその下流側にあるトナー像静電転写部の間に配設す
る外側ロールと内側ロール等を使用した矯正手段によ
り、記録シートが吸着された誘電体フィルムに圧力を加
えて最先の転写動作前における記録シートの吸着状態を
矯正する。
ル2のニップ部に進入した段階又はその後の段階で、吸
湿等による記録シートの波打ちが原因で発生する誘電体
フィルム1への吸着不良を取り除き、転写不良の発生を
防止する。 【解決手段】 押圧ロール2として逆クラウン形状のも
のを使用したり、放電規制シート部材4として特殊なシ
ート形状のものを使用した伸展手段により、ニップ部で
記録シートをそのシート進行方向の中央部から左右両端
側にむけて拡げる。吸着用帯電器の放電出力制御手段や
押圧ロールの圧接力調整機構を使用した仮吸着手段によ
り、記録シートの先端部分をニップ部で誘電体フィルム
に対して弱い吸着力で仮吸着させる。記録シート吸着装
置とその下流側にあるトナー像静電転写部の間に配設す
る外側ロールと内側ロール等を使用した矯正手段によ
り、記録シートが吸着された誘電体フィルムに圧力を加
えて最先の転写動作前における記録シートの吸着状態を
矯正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、転写ドラム等の
記録シート吸着搬送体や中間転写ベルト等のトナー像担
持搬送体を有する電子写真複写機等の画像形成装置にお
いて使用される記録シート吸着装置に係り、特に、トナ
ー像を転写すべき記録シートを、記録シート吸着搬送体
やトナー像担持搬送体に対して平滑性に優れた姿勢で吸
着させることが可能な記録シート吸着装置に関するもの
である。
記録シート吸着搬送体や中間転写ベルト等のトナー像担
持搬送体を有する電子写真複写機等の画像形成装置にお
いて使用される記録シート吸着装置に係り、特に、トナ
ー像を転写すべき記録シートを、記録シート吸着搬送体
やトナー像担持搬送体に対して平滑性に優れた姿勢で吸
着させることが可能な記録シート吸着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】複写用紙等の記録シートにトナー像を順
次重ね合わせるように転写する、いわゆる多重転写を行
う電子写真複写機においては、例えば、図1に示すよう
に記録シートPを静電的に吸着してトナー像の転写位置
へ搬送する転写ドラム100が使用されている。
次重ね合わせるように転写する、いわゆる多重転写を行
う電子写真複写機においては、例えば、図1に示すよう
に記録シートPを静電的に吸着してトナー像の転写位置
へ搬送する転写ドラム100が使用されている。
【0003】図1において、符号101は電子写真プロ
セスにしたがってトナー像が形成される感光体ドラムで
あり、この感光体ドラム101の周囲には、図示しない
帯電器、像露光装置、ブラック、イエロー、マゼンタ、
シアンの4色のトナー現像装置、クリーニング装置等の
周辺機器が配置されている。それらの周辺機器により、
感光体ドラム101の表面には、色分解された各像の静
電潜像が順に形成された後に対応する色のトナーによる
現像が行われて各色成分のトナー像が順次形成される。
そして、その感光体ドラム101上の各トナー像が、転
写ドラム100の外周面に吸着されて感光体ドラム10
1の転写位置まで搬送される記録シートP上に次々と転
写されるようになっている。
セスにしたがってトナー像が形成される感光体ドラムで
あり、この感光体ドラム101の周囲には、図示しない
帯電器、像露光装置、ブラック、イエロー、マゼンタ、
シアンの4色のトナー現像装置、クリーニング装置等の
周辺機器が配置されている。それらの周辺機器により、
感光体ドラム101の表面には、色分解された各像の静
電潜像が順に形成された後に対応する色のトナーによる
現像が行われて各色成分のトナー像が順次形成される。
そして、その感光体ドラム101上の各トナー像が、転
写ドラム100の外周面に吸着されて感光体ドラム10
1の転写位置まで搬送される記録シートP上に次々と転
写されるようになっている。
【0004】このように記録シートPを吸着して搬送す
る転写ドラム100は、ドラム枠102に150μm程
度の薄いPET(ポリエチレンテレフタレート)やPV
df(ポリフッ化ビニリデン)等からなる誘電体フィル
ム1をドラム形状に巻き付けて形成された構造のもので
あり、感光体ドラム100の転写位置に対向して回転す
るように配設されている。また、この転写ドラム100
の外周面側と内周面側には、図示するような各位置に、
吸着押圧ロール2、吸着コロトロン3、放電規制バッフ
ル4、転写コロトロン5、剥離コロトロン103、剥離
つめ104、除電コロトロン105、クリーニング装置
106、レジロール107等がそれぞれ配置されてい
る。図中、6は記録シートPが押圧ロール104と転写
ドラム100のニップ部に確実に進入するように補助的
に案内するガイド部材、108はドラム枠102の左右
のリング枠を連結するタイバー、109は記録シート剥
離時に転写ドラム100の内側から誘電体フィルム1を
押し上げる内押し部材である。
る転写ドラム100は、ドラム枠102に150μm程
度の薄いPET(ポリエチレンテレフタレート)やPV
df(ポリフッ化ビニリデン)等からなる誘電体フィル
ム1をドラム形状に巻き付けて形成された構造のもので
あり、感光体ドラム100の転写位置に対向して回転す
るように配設されている。また、この転写ドラム100
の外周面側と内周面側には、図示するような各位置に、
吸着押圧ロール2、吸着コロトロン3、放電規制バッフ
ル4、転写コロトロン5、剥離コロトロン103、剥離
つめ104、除電コロトロン105、クリーニング装置
106、レジロール107等がそれぞれ配置されてい
る。図中、6は記録シートPが押圧ロール104と転写
ドラム100のニップ部に確実に進入するように補助的
に案内するガイド部材、108はドラム枠102の左右
のリング枠を連結するタイバー、109は記録シート剥
離時に転写ドラム100の内側から誘電体フィルム1を
押し上げる内押し部材である。
【0005】また、転写ドラム100の周囲に配設され
る上記各構成部品のうちで、特に、吸着押圧ロール2、
吸着コロトロン3、放電規制バッフル4、ガイド部材6
等をあわせた部品群は「記録シート吸着装置」と称され
ている。この記録シート吸着装置を構成する吸着押圧ロ
ール2は、導電性材料からなる円柱又は円筒形状のロー
ル体であり、アースされているとともに転写ドラム10
0に接離可能に配設されている。また、吸着コロトロン
3は、記録シートPを転写ドラム100の外周面に静電
的に吸着させるための電荷、すなわち転写されるトナー
の極性とは逆極性の電荷を転写ドラム100(誘電体フ
ィルム1)の内周面に帯電させるものである。さらに、
放電規制バッフル4は、吸着コロトロン3の放電領域を
規制するためのものであり、吸着コロトロン3の一部を
覆うような状態で転写ドラム100(誘電体フィルム)
の内周面に当接するように配設されている。
る上記各構成部品のうちで、特に、吸着押圧ロール2、
吸着コロトロン3、放電規制バッフル4、ガイド部材6
等をあわせた部品群は「記録シート吸着装置」と称され
ている。この記録シート吸着装置を構成する吸着押圧ロ
ール2は、導電性材料からなる円柱又は円筒形状のロー
ル体であり、アースされているとともに転写ドラム10
0に接離可能に配設されている。また、吸着コロトロン
3は、記録シートPを転写ドラム100の外周面に静電
的に吸着させるための電荷、すなわち転写されるトナー
の極性とは逆極性の電荷を転写ドラム100(誘電体フ
ィルム1)の内周面に帯電させるものである。さらに、
放電規制バッフル4は、吸着コロトロン3の放電領域を
規制するためのものであり、吸着コロトロン3の一部を
覆うような状態で転写ドラム100(誘電体フィルム)
の内周面に当接するように配設されている。
【0006】このように構成される記録シート吸着装置
においては、レジストロール107からタイミングをと
って送られてくる記録シートPを転写ドラム100に吸
着させるようになっている。すなわち、レジストロール
107から送られた記録シートPが回転する転写ドラム
100と押圧ロール2とが圧接するニップ部に進入する
際、押圧ロール2により記録シートPを転写ドラム10
0の外周面に押さえ付けると同時に吸着コロトロン3に
よる帯電電荷とは逆極性の電荷をシート表面に注入し、
もって記録シートを転写ドラム100(誘電体フィル
ム)の外周面に静電的に吸着させている。
においては、レジストロール107からタイミングをと
って送られてくる記録シートPを転写ドラム100に吸
着させるようになっている。すなわち、レジストロール
107から送られた記録シートPが回転する転写ドラム
100と押圧ロール2とが圧接するニップ部に進入する
際、押圧ロール2により記録シートPを転写ドラム10
0の外周面に押さえ付けると同時に吸着コロトロン3に
よる帯電電荷とは逆極性の電荷をシート表面に注入し、
もって記録シートを転写ドラム100(誘電体フィル
ム)の外周面に静電的に吸着させている。
【0007】そして、記録シートPを吸着して回転する
転写ドラム100は、感光体ドラム101と対向する転
写位置に到達した段階で、転写コロトロン5によりその
内周面が感光体ドラム上の帯電トナーの極性とは逆極性
の電荷で帯電されて、感光体ドラム100表面のトナー
像が記録シートP上に静電的に転写される。その後、転
写ドラム100は回転し、そのドラムの内周面や転写さ
れたトナー像が除電コロトロン105により除電された
後、記録シートPを再び転写位置に搬送し、そこで次の
色成分のトナー像が同様に記録シートPに転写される。
ただし、この2色目以降の各転写サイクルでは、吸着押
圧ロール2やクリーニング装置106を転写ドラム10
0から離している。
転写ドラム100は、感光体ドラム101と対向する転
写位置に到達した段階で、転写コロトロン5によりその
内周面が感光体ドラム上の帯電トナーの極性とは逆極性
の電荷で帯電されて、感光体ドラム100表面のトナー
像が記録シートP上に静電的に転写される。その後、転
写ドラム100は回転し、そのドラムの内周面や転写さ
れたトナー像が除電コロトロン105により除電された
後、記録シートPを再び転写位置に搬送し、そこで次の
色成分のトナー像が同様に記録シートPに転写される。
ただし、この2色目以降の各転写サイクルでは、吸着押
圧ロール2やクリーニング装置106を転写ドラム10
0から離している。
【0008】最後の色成分のトナー像が記録シートP上
に転写されると、剥離コロトロン103、剥離つめ10
4及び内押し部材109がそれぞれ作動し、トナー像が
多重転写された記録シートPが転写ドラム100から剥
離される。剥離された記録シートPは、図示しない定着
器に送られる。
に転写されると、剥離コロトロン103、剥離つめ10
4及び内押し部材109がそれぞれ作動し、トナー像が
多重転写された記録シートPが転写ドラム100から剥
離される。剥離された記録シートPは、図示しない定着
器に送られる。
【0009】ところで、レジストロール107から転写
ドラム100と吸着押圧ロール2とのニップ部へ送られ
る記録シートPが吸湿して含水紙となっている場合に
は、図25に模式的に示すように、その記録シートPの
先端部PSがそのシート進行方向に垂直な方向に波打っ
た状態で送られてくることがある。この波打ち状態のま
ま記録シートPが上記ニップ部に進入すると、その波打
ち状態の記録シートPに影響されて転写ドラム100の
薄い誘電体フィルム1も変形してしまうため、その波打
ちが大きい場合には、吸着押圧ロール2を通過した後、
同図に示すように転写ドラム100上において記録シー
トPの吸着領域aの間に非吸着領域bが形成され、その
非吸着領域bにおいてトナー像の転写不良が発生するこ
とがある。なお、記録シートの波打ちはシート進行方向
に対してもある程度発生することがあり、この波打ちに
よっても上記したような吸着不良や転写不良が誘発され
ることがある。
ドラム100と吸着押圧ロール2とのニップ部へ送られ
る記録シートPが吸湿して含水紙となっている場合に
は、図25に模式的に示すように、その記録シートPの
先端部PSがそのシート進行方向に垂直な方向に波打っ
た状態で送られてくることがある。この波打ち状態のま
ま記録シートPが上記ニップ部に進入すると、その波打
ち状態の記録シートPに影響されて転写ドラム100の
薄い誘電体フィルム1も変形してしまうため、その波打
ちが大きい場合には、吸着押圧ロール2を通過した後、
同図に示すように転写ドラム100上において記録シー
トPの吸着領域aの間に非吸着領域bが形成され、その
非吸着領域bにおいてトナー像の転写不良が発生するこ
とがある。なお、記録シートの波打ちはシート進行方向
に対してもある程度発生することがあり、この波打ちに
よっても上記したような吸着不良や転写不良が誘発され
ることがある。
【0010】このため、従来においては、かかる記録シ
ートの波打ちが原因の吸着不良ひいては転写不良を防止
する技術として、吸着押圧ロールを中間部が膨らんだ樽
形状(クラウン形状)にしてシート先端部の波打ちを周
辺へ押しだすようにした装置(特開平2−15779号
公報)や、吸着押圧ロールの周速度を記録シートの送り
速度よりも遅くしてシートのたるみをなくすようにした
装置(特開昭63−177181号公報)が提案されて
いる。
ートの波打ちが原因の吸着不良ひいては転写不良を防止
する技術として、吸着押圧ロールを中間部が膨らんだ樽
形状(クラウン形状)にしてシート先端部の波打ちを周
辺へ押しだすようにした装置(特開平2−15779号
公報)や、吸着押圧ロールの周速度を記録シートの送り
速度よりも遅くしてシートのたるみをなくすようにした
装置(特開昭63−177181号公報)が提案されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの従来技術は、そのいずれも十分な効果が得られ
ず、特に前者の従来技術では、樽形状の押圧ロールによ
り転写ドラムの誘電体フィルム中央部が内側にたわんだ
ように変形し、その変形した状態が転写位置まで回復す
ることなく残ってしまうことがあるため、記録シートも
その誘電体フィルムの変形状態に相応したかっこうで吸
着され、このような変形状態での吸着が原因となって新
たな転写不良を誘発するという問題があった。また、従
来の記録シート吸着装置においては、シート先端部の波
打ちがニップ部を通過する間にシート後端部側に移動す
ることにより累積されてシート後端部において大きな波
打ちとなってしまう現象が発生することもあるが、この
ような現象についても十分に防止できるものではなかっ
た。
た2つの従来技術は、そのいずれも十分な効果が得られ
ず、特に前者の従来技術では、樽形状の押圧ロールによ
り転写ドラムの誘電体フィルム中央部が内側にたわんだ
ように変形し、その変形した状態が転写位置まで回復す
ることなく残ってしまうことがあるため、記録シートも
その誘電体フィルムの変形状態に相応したかっこうで吸
着され、このような変形状態での吸着が原因となって新
たな転写不良を誘発するという問題があった。また、従
来の記録シート吸着装置においては、シート先端部の波
打ちがニップ部を通過する間にシート後端部側に移動す
ることにより累積されてシート後端部において大きな波
打ちとなってしまう現象が発生することもあるが、この
ような現象についても十分に防止できるものではなかっ
た。
【0012】ちなみに、本出願人も、前記した記録シー
トの波打ちによる転写不良を解決する目的で、上記ニッ
プ部の近傍となる記録シートの搬送路両側に、記録シー
トがニップ部へ到るシート案内経路が、転写ドラムから
離れる方向に一旦蛇行してからニップ部へ達するという
特殊な形状からなる板状ガイド部材を設ける技術を提案
している(特開平5−46031号公報)。これは、記
録シート先端部の波打ちをニップ部に進入する前の段階
で取り除くようにしたものであり、それなりに有効な技
術ではあるが、本出願人は上記の目的を達成し得る新た
な解決手段を提案しようと研究を重ねた。
トの波打ちによる転写不良を解決する目的で、上記ニッ
プ部の近傍となる記録シートの搬送路両側に、記録シー
トがニップ部へ到るシート案内経路が、転写ドラムから
離れる方向に一旦蛇行してからニップ部へ達するという
特殊な形状からなる板状ガイド部材を設ける技術を提案
している(特開平5−46031号公報)。これは、記
録シート先端部の波打ちをニップ部に進入する前の段階
で取り除くようにしたものであり、それなりに有効な技
術ではあるが、本出願人は上記の目的を達成し得る新た
な解決手段を提案しようと研究を重ねた。
【0013】従って、この発明の目的は、記録シートが
転写ドラム等の誘電体フィルムと押圧ロールのニップ部
に進入した段階、あるいは、そのニップ部に進入した後
でかつトナー像転写部の前の段階で、誘電体フィルムの
転写時に不利な変形を誘発することなく、記録シートの
波打ちが原因で発生する誘電体フィルムへの吸着不良を
取り除き、もって転写不良の発生を防止することができ
るシート吸着装置を提供することにある。
転写ドラム等の誘電体フィルムと押圧ロールのニップ部
に進入した段階、あるいは、そのニップ部に進入した後
でかつトナー像転写部の前の段階で、誘電体フィルムの
転写時に不利な変形を誘発することなく、記録シートの
波打ちが原因で発生する誘電体フィルムへの吸着不良を
取り除き、もって転写不良の発生を防止することができ
るシート吸着装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
第一の発明のシート吸着装置は、回転移動するように配
設されるドラム又はベルト状の誘電体フィルムと、この
誘電体フィルムの外周面に圧接可能に配設される押圧ロ
ールとを備え、その誘電体フィルムと押圧ロールのニッ
プ部に記録シートを進入させて誘電体フィルムに静電的
に吸着させる記録シート吸着装置を前提とし、前記ニッ
プ部で記録シートをそのシート進行方向の中央部から左
右両端側にむけて拡げる伸展手段を備えていることを特
徴とするものである。
第一の発明のシート吸着装置は、回転移動するように配
設されるドラム又はベルト状の誘電体フィルムと、この
誘電体フィルムの外周面に圧接可能に配設される押圧ロ
ールとを備え、その誘電体フィルムと押圧ロールのニッ
プ部に記録シートを進入させて誘電体フィルムに静電的
に吸着させる記録シート吸着装置を前提とし、前記ニッ
プ部で記録シートをそのシート進行方向の中央部から左
右両端側にむけて拡げる伸展手段を備えていることを特
徴とするものである。
【0015】この伸展手段を適用できる記録シート吸着
装置は、大別すると、次の2つのものである。
装置は、大別すると、次の2つのものである。
【0016】そのひとつは、請求項2に記載しているよ
うに、前記誘電体フィルムが、記録シートを吸着して回
転方向下流側にあるトナー像静電転写部まで少なくとも
1回以上搬送する記録シート吸着搬送部材として使用さ
れ、また、その誘電体フィルムをシート吸着時に帯電さ
せる吸着用帯電器が当該フィルムの内周面側で押圧ロー
ルと対向するように配設されているとともに、この吸着
用帯電器の放電領域を規制する帯状の放電規制シート部
材が当該帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィルムの内
周面に圧接可能に配設されているものである。すなわ
ち、これは、転写ドラム又は転写ベルトと一般に称され
ている記録シート吸着搬送体の記録シート吸着位置に使
用される記録シート吸着装置である。
うに、前記誘電体フィルムが、記録シートを吸着して回
転方向下流側にあるトナー像静電転写部まで少なくとも
1回以上搬送する記録シート吸着搬送部材として使用さ
れ、また、その誘電体フィルムをシート吸着時に帯電さ
せる吸着用帯電器が当該フィルムの内周面側で押圧ロー
ルと対向するように配設されているとともに、この吸着
用帯電器の放電領域を規制する帯状の放電規制シート部
材が当該帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィルムの内
周面に圧接可能に配設されているものである。すなわ
ち、これは、転写ドラム又は転写ベルトと一般に称され
ている記録シート吸着搬送体の記録シート吸着位置に使
用される記録シート吸着装置である。
【0017】もうひとつは、請求項10に記載している
ように、前記誘電体フィルムが、トナー像静電転写部で
転写されるトナー像を担持して搬送するトナー担持搬送
体として使用され、また、その誘電体フィルムの回転移
動を支持する二次転写部の支持ロールが当該フィルムの
内周面側で押圧ロールと対向するように配設されている
ものである。すなわち、これは、中間転写ドラム又は中
間転写ベルトと一般に称されているトナー像担持搬送体
におけるトナー像の記録シートへの二次転写部に使用さ
れる転写装置である。なお、この転写装置も、その二次
転写部において記録シートがトナー像担持搬送体(誘電
体フィルム)に一時的に吸着した状態で転写が行われる
ため、このような意味からシート吸着装置の範疇に含ま
れるものである。
ように、前記誘電体フィルムが、トナー像静電転写部で
転写されるトナー像を担持して搬送するトナー担持搬送
体として使用され、また、その誘電体フィルムの回転移
動を支持する二次転写部の支持ロールが当該フィルムの
内周面側で押圧ロールと対向するように配設されている
ものである。すなわち、これは、中間転写ドラム又は中
間転写ベルトと一般に称されているトナー像担持搬送体
におけるトナー像の記録シートへの二次転写部に使用さ
れる転写装置である。なお、この転写装置も、その二次
転写部において記録シートがトナー像担持搬送体(誘電
体フィルム)に一時的に吸着した状態で転写が行われる
ため、このような意味からシート吸着装置の範疇に含ま
れるものである。
【0018】この伸展手段は、上記したように記録シー
トを拡げる、言うなれば伸展作用が得られるものであれ
ば如何なる構成のものであってもよいが、例えば、以下
のような押圧ロールを使用することにより構成される。
すなわち、押圧ロールとして、その両端部の回転周速度
が中央部の回転周速度よりも速くなるように構成したも
のを使用したり、あるいは、その両端部の誘電体フィル
ムへの圧接力が中央部の圧接力よりも大きくなるように
構成したものを使用したり、あるいは、その両端部の誘
電体フィルムとの圧接幅が中央部の圧接幅よりも大きく
なるように構成したものを使用することにより構成され
る。なお、ロールの中央部及び両端部とは、中央部がロ
ール全体の1/3〜3/5程度のロール幅からなるロー
ル中央領域であり、両端部とはその残りのロール幅を2
分したロール端部領域であるが、これに限定されない。
トを拡げる、言うなれば伸展作用が得られるものであれ
ば如何なる構成のものであってもよいが、例えば、以下
のような押圧ロールを使用することにより構成される。
すなわち、押圧ロールとして、その両端部の回転周速度
が中央部の回転周速度よりも速くなるように構成したも
のを使用したり、あるいは、その両端部の誘電体フィル
ムへの圧接力が中央部の圧接力よりも大きくなるように
構成したものを使用したり、あるいは、その両端部の誘
電体フィルムとの圧接幅が中央部の圧接幅よりも大きく
なるように構成したものを使用することにより構成され
る。なお、ロールの中央部及び両端部とは、中央部がロ
ール全体の1/3〜3/5程度のロール幅からなるロー
ル中央領域であり、両端部とはその残りのロール幅を2
分したロール端部領域であるが、これに限定されない。
【0019】そして、回転周速度を異ならせた上記押圧
ロールを使用した伸展手段の場合には、その押圧ロール
と誘電体フィルムとのニップ部に進入した記録シート
は、そのニップ部からの排出速度が中央部にくらべて両
端部の方が相対的に速くなるため、ニップ部からは両端
部の方が先に排出されて中央部がおくれて排出され、こ
れにより、記録シートのニップ部未進入部分(後方側)
がシート進行方向の両側に広げられてシートの波打ちが
消失する。また、圧接力を異ならせた上記押圧ロールを
使用した伸展手段の場合においても、記録シートのニッ
プ部未進入部分(後方側)がシート進行方向の両側に広
げられてシートの波打ちが消失する。さらに、圧接幅を
異ならせた上記押圧ロールを使用した伸展手段の場合に
も、記録シートのニップ部未進入部分(後方側)がシー
ト進行方向の両側に広げられてシートの波打ちが消失す
る
ロールを使用した伸展手段の場合には、その押圧ロール
と誘電体フィルムとのニップ部に進入した記録シート
は、そのニップ部からの排出速度が中央部にくらべて両
端部の方が相対的に速くなるため、ニップ部からは両端
部の方が先に排出されて中央部がおくれて排出され、こ
れにより、記録シートのニップ部未進入部分(後方側)
がシート進行方向の両側に広げられてシートの波打ちが
消失する。また、圧接力を異ならせた上記押圧ロールを
使用した伸展手段の場合においても、記録シートのニッ
プ部未進入部分(後方側)がシート進行方向の両側に広
げられてシートの波打ちが消失する。さらに、圧接幅を
異ならせた上記押圧ロールを使用した伸展手段の場合に
も、記録シートのニップ部未進入部分(後方側)がシー
ト進行方向の両側に広げられてシートの波打ちが消失す
る
【0020】伸展手段を構成する上記のごとき構成から
なる各押圧ロールとしては、例えば、そのロール径が中
央部で最も小さく両端部側に向かうにつれて増大する逆
クラウン形状としたものが使用される。この押圧ロール
は、そのロール形状を逆クラウン形状と特定するだけ
で、ロール中央部と両端部における前記した回転周速度
差を除いて、圧接力差及び圧接幅差の2つの条件を同時
に満たすものとなる。また、その各押圧ロールとして
は、少なくとも、その中央部と両端部とで分割された構
造としたものが使用される。この分割構造の各押圧ロー
ルは、具体的には、両端部の分割ロールが中央部の分割
ロールよりも、その周速度が速くなるようにしたり、あ
るいは、その圧接力が大きくなるようにしたり、あるい
は、その圧接幅が大きくなるようにすればよい。
なる各押圧ロールとしては、例えば、そのロール径が中
央部で最も小さく両端部側に向かうにつれて増大する逆
クラウン形状としたものが使用される。この押圧ロール
は、そのロール形状を逆クラウン形状と特定するだけ
で、ロール中央部と両端部における前記した回転周速度
差を除いて、圧接力差及び圧接幅差の2つの条件を同時
に満たすものとなる。また、その各押圧ロールとして
は、少なくとも、その中央部と両端部とで分割された構
造としたものが使用される。この分割構造の各押圧ロー
ルは、具体的には、両端部の分割ロールが中央部の分割
ロールよりも、その周速度が速くなるようにしたり、あ
るいは、その圧接力が大きくなるようにしたり、あるい
は、その圧接幅が大きくなるようにすればよい。
【0021】また、上記伸展手段は、放電規制シート部
材としてその両端部のシート自由端幅が中央部のシート
自由端幅よりも小さくなるように構成したものを使用し
たり、あるいは、放電規制シート部材としてその両端部
の誘電体フィルムへの圧接力が中央部の圧接力よりも小
さくなるように構成したものを使用することにより構成
される。
材としてその両端部のシート自由端幅が中央部のシート
自由端幅よりも小さくなるように構成したものを使用し
たり、あるいは、放電規制シート部材としてその両端部
の誘電体フィルムへの圧接力が中央部の圧接力よりも小
さくなるように構成したものを使用することにより構成
される。
【0022】そして、シート自由端幅又は圧接力を異な
らせた上記放電規制シート部材を使用した伸展手段の場
合には、放電規制シート部材の誘電体フィルム(の進行
方向)に対する接触幅又は圧接力が中央部よりも両端部
のほうが小さくなるため、ニップ部に進入した記録シー
トはその波打ちが両端部方向へ逃がされやすい状態にな
り、波打ちが取り除かれる。
らせた上記放電規制シート部材を使用した伸展手段の場
合には、放電規制シート部材の誘電体フィルム(の進行
方向)に対する接触幅又は圧接力が中央部よりも両端部
のほうが小さくなるため、ニップ部に進入した記録シー
トはその波打ちが両端部方向へ逃がされやすい状態にな
り、波打ちが取り除かれる。
【0023】さらに、上記伸展手段は、前記したような
中間転写ベルト等のトナー像担持搬送体の二次転写部に
使用する転写装置に適用する場合、例えば、押圧ロール
としてそのロール径が中央部で最も小さく両端部側に向
かうにつれて増大する逆クラウン形状のものを使用して
構成される。
中間転写ベルト等のトナー像担持搬送体の二次転写部に
使用する転写装置に適用する場合、例えば、押圧ロール
としてそのロール径が中央部で最も小さく両端部側に向
かうにつれて増大する逆クラウン形状のものを使用して
構成される。
【0024】また、前記目的を達成する第二の発明の記
録シート吸着装置は、回転移動するように配設され、記
録シートを吸着担持して回転方向下流側にあるトナー像
静電転写部まで搬送するドラム又はベルト形態の誘電体
フィルムと、この誘電体フィルムの外周面側に圧接可能
に配設される押圧ロールと、誘電体フィルムの内周面側
で押圧ロールと対向するように配設される吸着用帯電器
と、この吸着用帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィル
ムに圧接可能に配設され、吸着用帯電器の放電領域を規
制する帯状の放電規制シート部材とを備え、その誘電体
フィルムと押圧ロールのニップ部に記録シートを進入さ
せて誘電体フィルムに静電的に吸着させる記録シート吸
着装置(これは前記した記録シート吸着搬送体に使用さ
れるシート吸着装置に相当する)を前提とし、前記記録
シートの進行方向の先端部分を、前記ニップ部で誘電体
フィルムに対して先端部分以外のシート部分よりも弱い
吸着力で仮吸着させる仮吸着手段を設けたことを特徴と
するものである。
録シート吸着装置は、回転移動するように配設され、記
録シートを吸着担持して回転方向下流側にあるトナー像
静電転写部まで搬送するドラム又はベルト形態の誘電体
フィルムと、この誘電体フィルムの外周面側に圧接可能
に配設される押圧ロールと、誘電体フィルムの内周面側
で押圧ロールと対向するように配設される吸着用帯電器
と、この吸着用帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィル
ムに圧接可能に配設され、吸着用帯電器の放電領域を規
制する帯状の放電規制シート部材とを備え、その誘電体
フィルムと押圧ロールのニップ部に記録シートを進入さ
せて誘電体フィルムに静電的に吸着させる記録シート吸
着装置(これは前記した記録シート吸着搬送体に使用さ
れるシート吸着装置に相当する)を前提とし、前記記録
シートの進行方向の先端部分を、前記ニップ部で誘電体
フィルムに対して先端部分以外のシート部分よりも弱い
吸着力で仮吸着させる仮吸着手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0025】仮吸着手段は、上記したように記録シート
の先端部を仮吸着させる作用が得られるものであれば如
何なる構成のものであってもよいが、例えば、吸着用帯
電器の放電出力が「シート先端部分通過時の出力<先端
部分以外のシート部分通過時の出力」という大小関係に
なるように制御する放電出力制御手段であったり、ある
いは、押圧ロールの圧接力が「シート先端部分通過時の
圧接力<先端部分以外のシート部分通過時の圧接力」と
いう大小関係になるように調整する圧接力調整機構であ
ったり、あるいは、その放電出力制御手段と圧接力調整
機構とを併用して構成されるものである。この場合、放
電出力制御手段と圧接力調整機構は、その放電出力又は
圧接力を、記録シートの先端部から後端部にむけて段階
的あるいは線形的に大きくするように設定すればよい
が、望ましくはいずれも線形的に大きくするように設定
する。また、記録シートの先端部分とは、シート進行方
向の先端からシート全体の約1/4〜1/3の距離だけ
後端側に入るシート領域である。
の先端部を仮吸着させる作用が得られるものであれば如
何なる構成のものであってもよいが、例えば、吸着用帯
電器の放電出力が「シート先端部分通過時の出力<先端
部分以外のシート部分通過時の出力」という大小関係に
なるように制御する放電出力制御手段であったり、ある
いは、押圧ロールの圧接力が「シート先端部分通過時の
圧接力<先端部分以外のシート部分通過時の圧接力」と
いう大小関係になるように調整する圧接力調整機構であ
ったり、あるいは、その放電出力制御手段と圧接力調整
機構とを併用して構成されるものである。この場合、放
電出力制御手段と圧接力調整機構は、その放電出力又は
圧接力を、記録シートの先端部から後端部にむけて段階
的あるいは線形的に大きくするように設定すればよい
が、望ましくはいずれも線形的に大きくするように設定
する。また、記録シートの先端部分とは、シート進行方
向の先端からシート全体の約1/4〜1/3の距離だけ
後端側に入るシート領域である。
【0026】そして、仮吸着手段が放電出力制御手段、
圧接力調整機構のいずれか一方であるかあるいは両者を
併用したものである場合には、そのいずれの場合にも、
記録シートの先端部の誘電体フィルムへの吸着力がその
後方側よりも弱くなるため、ニップ部において記録シー
トをその先端部側からその後方側にかけて延展するよう
にしごきやすくなる。これにより波打ちはシート先端部
側から後方側にいくにつれてしごかれることによって消
失される。しかも、シート先端部の波打ちがニップ部を
通過する間にシート後端部側に移動することにより累積
されてシート後端部で大きな波打ちとなるという不具合
も発生しない。
圧接力調整機構のいずれか一方であるかあるいは両者を
併用したものである場合には、そのいずれの場合にも、
記録シートの先端部の誘電体フィルムへの吸着力がその
後方側よりも弱くなるため、ニップ部において記録シー
トをその先端部側からその後方側にかけて延展するよう
にしごきやすくなる。これにより波打ちはシート先端部
側から後方側にいくにつれてしごかれることによって消
失される。しかも、シート先端部の波打ちがニップ部を
通過する間にシート後端部側に移動することにより累積
されてシート後端部で大きな波打ちとなるという不具合
も発生しない。
【0027】さらに、前記目的を達成し得る第三の発明
の記録シート吸着装置は、第二の発明が前提とした前記
シート吸着装置を同じく前提としたものであり、記録シ
ート吸着装置とその下流側にあるトナー像静電転写部の
間に、記録シートが吸着された誘電体フィルムに圧力を
加えて最先の転写動作前における当該記録シートの吸着
状態を矯正する矯正手段を備えていることを特徴とする
ものである。
の記録シート吸着装置は、第二の発明が前提とした前記
シート吸着装置を同じく前提としたものであり、記録シ
ート吸着装置とその下流側にあるトナー像静電転写部の
間に、記録シートが吸着された誘電体フィルムに圧力を
加えて最先の転写動作前における当該記録シートの吸着
状態を矯正する矯正手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0028】この矯正手段は、上記したように圧力を加
えて記録シートの吸着状態を矯正できるものであれば如
何なる構成のものであってもよいが、例えば、誘電体フ
ィルムの外周面側に接離可能に配設される外側ロール
と、誘電体フィルムの内周面側に当接しかつ外側ロール
と対向するように当接可能に配設される内側ロールとで
構成される。この場合は、さらに、外側ロールは、その
ロール径が中央部で最も小さく両端部側に向かうにつれ
て増大する逆クラウン形状にすることが望ましい。ま
た、外側ロールを逆クラウン形状とした場合における内
側ロールは、そのロール径が中央部から両端部側にむけ
て外側ロールのロール径と相反する大小関係になってい
るクラウン形状のロールにするか、あるいは、弾性ロー
ルとすることが好ましい。
えて記録シートの吸着状態を矯正できるものであれば如
何なる構成のものであってもよいが、例えば、誘電体フ
ィルムの外周面側に接離可能に配設される外側ロール
と、誘電体フィルムの内周面側に当接しかつ外側ロール
と対向するように当接可能に配設される内側ロールとで
構成される。この場合は、さらに、外側ロールは、その
ロール径が中央部で最も小さく両端部側に向かうにつれ
て増大する逆クラウン形状にすることが望ましい。ま
た、外側ロールを逆クラウン形状とした場合における内
側ロールは、そのロール径が中央部から両端部側にむけ
て外側ロールのロール径と相反する大小関係になってい
るクラウン形状のロールにするか、あるいは、弾性ロー
ルとすることが好ましい。
【0029】そして、外側ロールとして逆クラウン形状
のものを使用して構成した矯正手段の場合には、誘電体
フィルムは、その外側ロールの形状の影響により外側に
膨らんだ状態に変形するが、かかる変形はそもそも元の
平滑な状態に戻りやすく、しかも記録シートが吸着され
ることによっても戻りやすく、最終的に、その変形した
状態が残存したままで転写部まで達することはない。
のものを使用して構成した矯正手段の場合には、誘電体
フィルムは、その外側ロールの形状の影響により外側に
膨らんだ状態に変形するが、かかる変形はそもそも元の
平滑な状態に戻りやすく、しかも記録シートが吸着され
ることによっても戻りやすく、最終的に、その変形した
状態が残存したままで転写部まで達することはない。
【0030】また、上記矯正手段は、誘電体フィルムの
外周面側に接離可能に配設される外側ロールと、誘電体
フィルムの内周面側に当接しかつ外側ロールと対向する
ように配設される弾性シート部材とで構成される。この
場合、外側ロールとしては前記したような逆クラウン形
状のものを使用することが望ましい。
外周面側に接離可能に配設される外側ロールと、誘電体
フィルムの内周面側に当接しかつ外側ロールと対向する
ように配設される弾性シート部材とで構成される。この
場合、外側ロールとしては前記したような逆クラウン形
状のものを使用することが望ましい。
【0031】さらに、上記矯正手段は、環境状況を計測
する環境計測手段からの計測結果が高湿であるときにの
み動作するように設定される。また、矯正手段は、誘電
体フィルムに加える圧力が「シート先端部分通過時の圧
力<先端部分以外のシート部分通過時の圧力」という大
小関係になるように調整する圧力調整機構を備えたもの
である。
する環境計測手段からの計測結果が高湿であるときにの
み動作するように設定される。また、矯正手段は、誘電
体フィルムに加える圧力が「シート先端部分通過時の圧
力<先端部分以外のシート部分通過時の圧力」という大
小関係になるように調整する圧力調整機構を備えたもの
である。
【0032】この他、前記目的を達成する本発明の記録
シート吸着装置は、上記した伸展手段、仮吸着手段及び
矯正手段のうちの少なくとも2種以上を同時に具備した
記録シート吸着装置であってもよい。
シート吸着装置は、上記した伸展手段、仮吸着手段及び
矯正手段のうちの少なくとも2種以上を同時に具備した
記録シート吸着装置であってもよい。
【0033】また、この発明の各記録シート吸着装置
は、前記目的をより確実に達成する観点から、環境条件
を検知する検知手段と、その検知手段からの検知情報が
高湿時のときに、トナー像静電転写部による最先の転写
動作を実行するに先立って、誘電体フィルムを1回転空
回りさせて吸着後の記録シートを記録シート吸着装置下
に再通過させる吸着専用サイクルを実行する制御手段と
を設けてもよい。
は、前記目的をより確実に達成する観点から、環境条件
を検知する検知手段と、その検知手段からの検知情報が
高湿時のときに、トナー像静電転写部による最先の転写
動作を実行するに先立って、誘電体フィルムを1回転空
回りさせて吸着後の記録シートを記録シート吸着装置下
に再通過させる吸着専用サイクルを実行する制御手段と
を設けてもよい。
【0034】上記制御手段は、例えば、吸着専用サイク
ル実行時には押圧ロール及び吸着用帯電器を動作させ続
けるように制御する構成からなるものである。この制御
手段は、さらに、吸着専用サイクル実行時における吸着
用帯電器の放電出力が「シート吸着時の出力<シート再
通過時の出力」という大小関係になるように制御する構
成からなるものが好ましい。
ル実行時には押圧ロール及び吸着用帯電器を動作させ続
けるように制御する構成からなるものである。この制御
手段は、さらに、吸着専用サイクル実行時における吸着
用帯電器の放電出力が「シート吸着時の出力<シート再
通過時の出力」という大小関係になるように制御する構
成からなるものが好ましい。
【0035】また、上記制御手段は、吸着専用サイクル
実行時にトナー像静電転写部の転写用帯電器を動作させ
るように制御する構成からなるものである。この制御手
段は、さらに、吸着専用サイクル実行時における転写用
帯電器の放電出力が転写動作時における放電出力よりも
小さくなるように制御する構成からなるものが好まし
い。
実行時にトナー像静電転写部の転写用帯電器を動作させ
るように制御する構成からなるものである。この制御手
段は、さらに、吸着専用サイクル実行時における転写用
帯電器の放電出力が転写動作時における放電出力よりも
小さくなるように制御する構成からなるものが好まし
い。
【0036】さらに、上記制御手段は、吸着専用サイク
ル実行時には、押圧ロール及び吸着用帯電器を動作させ
続けるとともにトナー像静電転写部の転写用帯電器を動
作させ、かつ、そのときの吸着用帯電器及び転写用帯電
器の各放電出力が「シート吸着時における吸着用帯電器
の出力<転写用帯電器の出力<シート再通過時における
吸着用帯電器の出力」という大小関係になるように制御
する構成からなるものである。
ル実行時には、押圧ロール及び吸着用帯電器を動作させ
続けるとともにトナー像静電転写部の転写用帯電器を動
作させ、かつ、そのときの吸着用帯電器及び転写用帯電
器の各放電出力が「シート吸着時における吸着用帯電器
の出力<転写用帯電器の出力<シート再通過時における
吸着用帯電器の出力」という大小関係になるように制御
する構成からなるものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施例に基
づいてこの発明について説明する。
づいてこの発明について説明する。
【0038】[伸展手段を備えた記録シート吸着装置に
係る実施例]図1〜図3は、この発明の伸展手段を備え
た記録シート吸着装置に係る一実施例を示すもので、図
1はこの発明の記録シート吸着装置を転写ドラムに適用
した場合の使用状態を示す説明図、図2は記録シート吸
着装置の全体構成を示す概略側面図、図3は伸展手段を
構成するために使用した押圧ロールの構成を示す正面図
である。
係る実施例]図1〜図3は、この発明の伸展手段を備え
た記録シート吸着装置に係る一実施例を示すもので、図
1はこの発明の記録シート吸着装置を転写ドラムに適用
した場合の使用状態を示す説明図、図2は記録シート吸
着装置の全体構成を示す概略側面図、図3は伸展手段を
構成するために使用した押圧ロールの構成を示す正面図
である。
【0039】この実施例の記録シート吸着装置(01)
は、前記従来技術のなかで説明したごとき転写ドラム1
00のシート吸着手段として使用したものであり、その
押圧ロール2として図3に示す押圧ロール20を使用し
て、転写ドラム100に吸着される記録シートPの進行
方向にある垂直な波打ち(変形)を記録シートの中央部
から左右両端側にむけて拡げること(伸展作用)により
取り除き、記録シートを転写ドラム100、実際には誘
電体フィルム1に未吸着領域が発生することなく平滑な
状態で吸着させるものである。なお、図1に示す転写ド
ラム100や感光体ドラム101等に関する構成は前述
した通りである。
は、前記従来技術のなかで説明したごとき転写ドラム1
00のシート吸着手段として使用したものであり、その
押圧ロール2として図3に示す押圧ロール20を使用し
て、転写ドラム100に吸着される記録シートPの進行
方向にある垂直な波打ち(変形)を記録シートの中央部
から左右両端側にむけて拡げること(伸展作用)により
取り除き、記録シートを転写ドラム100、実際には誘
電体フィルム1に未吸着領域が発生することなく平滑な
状態で吸着させるものである。なお、図1に示す転写ド
ラム100や感光体ドラム101等に関する構成は前述
した通りである。
【0040】記録シート吸着装置(01)は、図2に示
すように、転写ドラム100を構成するPVdfからな
る厚さ150μmの誘電体フィルム1の外周面に対して
接離可能に圧接するように配設されるとともにアースさ
れた、ステンレス製押圧ロール2と、誘電体フィルム1
の内周面側に固定配設され、図示しない電源部から所定
の電圧が供給される吸着コロトロン3と、吸着コロトロ
ン3の上方の一部を覆う状態で誘電体フィルム1の内周
面に圧接するように配設された、吸着コロトロン3の放
電領域を規制するシート状の放電規制バッフル4と、押
圧ロール2とレジストロール107の間等に配設される
シート搬送ガイド板6とでその主要部が構成されてい
る。そして、このシート吸着装置(01)においては、
記録シートPの転写ドラム100(誘電体フィルム)へ
の吸着が完了した後は、押圧ロール2は誘電体フィルム
1から離れる方向に退避し、吸着コロトロン3は帯電動
作しないように設定されている。
すように、転写ドラム100を構成するPVdfからな
る厚さ150μmの誘電体フィルム1の外周面に対して
接離可能に圧接するように配設されるとともにアースさ
れた、ステンレス製押圧ロール2と、誘電体フィルム1
の内周面側に固定配設され、図示しない電源部から所定
の電圧が供給される吸着コロトロン3と、吸着コロトロ
ン3の上方の一部を覆う状態で誘電体フィルム1の内周
面に圧接するように配設された、吸着コロトロン3の放
電領域を規制するシート状の放電規制バッフル4と、押
圧ロール2とレジストロール107の間等に配設される
シート搬送ガイド板6とでその主要部が構成されてい
る。そして、このシート吸着装置(01)においては、
記録シートPの転写ドラム100(誘電体フィルム)へ
の吸着が完了した後は、押圧ロール2は誘電体フィルム
1から離れる方向に退避し、吸着コロトロン3は帯電動
作しないように設定されている。
【0041】上記押圧ロール2としては、図3に示すよ
うに、ロール軸21にロール中央部2aが細く両端部2
bが太くなった逆クラウン形状からなるロール本体22
を設けた逆クラウン型の押圧ロール20を使用してい
る。ロール本体22は、そのロール径がロール中央部か
ら両端部にかけて次第に大きくなり中央部のロール径R
1と端部のロール径R2が「R1<R2」の関係になってい
る。両端部のロール径R2の最大値が中央部のロール径
R1の最大値に対して1.1〜1.3倍程度となるよう
に設定することが好ましい。なお、この押圧ロール1は
回転駆動する転写ドラム100に圧接されることにより
従動回転するようになっている。
うに、ロール軸21にロール中央部2aが細く両端部2
bが太くなった逆クラウン形状からなるロール本体22
を設けた逆クラウン型の押圧ロール20を使用してい
る。ロール本体22は、そのロール径がロール中央部か
ら両端部にかけて次第に大きくなり中央部のロール径R
1と端部のロール径R2が「R1<R2」の関係になってい
る。両端部のロール径R2の最大値が中央部のロール径
R1の最大値に対して1.1〜1.3倍程度となるよう
に設定することが好ましい。なお、この押圧ロール1は
回転駆動する転写ドラム100に圧接されることにより
従動回転するようになっている。
【0042】放電規制バッフル4は、図4に示すよう
に、帯状(長方形状)のシート部材41とシート部材4
1を支持する支持部材42とからなり、そのシート部材
41の先端部が誘電体フィルム1に圧接するように支持
部材42に設けられた取り付け軸(一点鎖線)43を介
して図示しない装置フレームに取り付けられている。シ
ート部材41は、通常、シート自由端部(支持部材に支
持されていないシート部分)の幅dがバッフル4の長手
方向においてすべて等しくなるように設定されている。
そして、この放電規制バッフル4は、シート部材41a
の先端部を転写ドラムの誘電体フィルム1の内周面に圧
接させてそのフィルム1を少し持ち上げた状態にして押
圧ロール2に密着させるようになっている。
に、帯状(長方形状)のシート部材41とシート部材4
1を支持する支持部材42とからなり、そのシート部材
41の先端部が誘電体フィルム1に圧接するように支持
部材42に設けられた取り付け軸(一点鎖線)43を介
して図示しない装置フレームに取り付けられている。シ
ート部材41は、通常、シート自由端部(支持部材に支
持されていないシート部分)の幅dがバッフル4の長手
方向においてすべて等しくなるように設定されている。
そして、この放電規制バッフル4は、シート部材41a
の先端部を転写ドラムの誘電体フィルム1の内周面に圧
接させてそのフィルム1を少し持ち上げた状態にして押
圧ロール2に密着させるようになっている。
【0043】このようなシート吸着装置(01)は、図
2や図5に示すように、押圧ロール20が回転する転写
ドラム100の誘電体フィルム1の外周面側に圧接され
ているときには、誘電体フィルム1がその内周面側から
放電規制バッフル4により持ち上げられて押圧ロール1
の外周面形状(逆クラウン形状)に追従するように密着
する。このシート吸着装置(01)の場合には、逆クラ
ウン形状の押圧ロール2と一般の帯状の放電規制バッフ
ル4とが使用されているため、誘電体フィルム1と押圧
ロール2とが圧接されるニップ部Nは、図6に示すよう
にニップ(圧接)幅Sが中央部が狭く両端部側にいくに
つれて広くなるニップ形状が得られる。また、この押圧
ロール2は、ニップ幅Sの広いロール端部がニップ幅S
の狭いロール中央部よりも、誘電体フィルムとの圧接力
が大きくなっている。図6において矢印Hは記録シート
P(誘電体フィルム1)の進行方向を示す。
2や図5に示すように、押圧ロール20が回転する転写
ドラム100の誘電体フィルム1の外周面側に圧接され
ているときには、誘電体フィルム1がその内周面側から
放電規制バッフル4により持ち上げられて押圧ロール1
の外周面形状(逆クラウン形状)に追従するように密着
する。このシート吸着装置(01)の場合には、逆クラ
ウン形状の押圧ロール2と一般の帯状の放電規制バッフ
ル4とが使用されているため、誘電体フィルム1と押圧
ロール2とが圧接されるニップ部Nは、図6に示すよう
にニップ(圧接)幅Sが中央部が狭く両端部側にいくに
つれて広くなるニップ形状が得られる。また、この押圧
ロール2は、ニップ幅Sの広いロール端部がニップ幅S
の狭いロール中央部よりも、誘電体フィルムとの圧接力
が大きくなっている。図6において矢印Hは記録シート
P(誘電体フィルム1)の進行方向を示す。
【0044】そして、このように構成されたシート吸着
装置(01)によれば、先端部が波打っている記録シー
トPがレジロール107から送られて押圧ロール2と誘
電体フィルム1のニップ部に進入すると、押圧ロール2
の両端部の圧接幅及び圧接力が中央部のそれらよりも広
く大きくなっているため、図6中の点線矢印Qで示すよ
うに記録シートPがその進行方向の中央部から左右両端
側にむけて拡げられる。この結果、記録シートPは、ニ
ップ部内を通過することによってその波打ちが取り除か
れ、吸着コロトロン3による帯電作用により誘電体フィ
ルム1に未吸着領域が発生することがなく静電的に均一
に吸着される。また、誘電体フィルム1は、図5に示す
ようにニップ部においては外周面側に盛り上がった状態
になっているが、ニップ部を通過後は元の平滑な状態に
もどる。従って、このようにして誘電体フィルム1に良
好に吸着された記録シートP上には、転写ドラム100
の回転方向下流側で感光体ドラム101と対向する転写
部において、トナー像が良好に転写される。なお、記録
シートPに対して多重転写が行なわれる場合は、転写ド
ラム100がその転写回数だけ回転して記録シートPを
転写部に搬送するが、記録シートP上にトナー像がある
段階ではシート吸着装(01)は動作しない。
装置(01)によれば、先端部が波打っている記録シー
トPがレジロール107から送られて押圧ロール2と誘
電体フィルム1のニップ部に進入すると、押圧ロール2
の両端部の圧接幅及び圧接力が中央部のそれらよりも広
く大きくなっているため、図6中の点線矢印Qで示すよ
うに記録シートPがその進行方向の中央部から左右両端
側にむけて拡げられる。この結果、記録シートPは、ニ
ップ部内を通過することによってその波打ちが取り除か
れ、吸着コロトロン3による帯電作用により誘電体フィ
ルム1に未吸着領域が発生することがなく静電的に均一
に吸着される。また、誘電体フィルム1は、図5に示す
ようにニップ部においては外周面側に盛り上がった状態
になっているが、ニップ部を通過後は元の平滑な状態に
もどる。従って、このようにして誘電体フィルム1に良
好に吸着された記録シートP上には、転写ドラム100
の回転方向下流側で感光体ドラム101と対向する転写
部において、トナー像が良好に転写される。なお、記録
シートPに対して多重転写が行なわれる場合は、転写ド
ラム100がその転写回数だけ回転して記録シートPを
転写部に搬送するが、記録シートP上にトナー像がある
段階ではシート吸着装(01)は動作しない。
【0045】また、シート吸着装置(01)において
は、前記押圧ロール20に代えて、図7aや図8aに示
すような分割構造からなる押圧ロール23、24を使用
することができる。図7aに示す分割型の押圧ロール2
3は、ロール径R3が一定の中央部の分割ロール25
と、ロール径R4(≧R3)が端部にむけて次第に大きく
なる両端部の分割ロール26、26とが回転自在な同じ
ロール軸21に取り付けられた3分割タイプのものであ
る。一方、図8aに示す分割型の押圧ロール24は、一
定のロール径R5からなる中央部の分割ロール27と、
一定のロール径R6からなる中間部の分割ロール28
と、一定のロール径R7(>R6>R5)からなる中央部
の分割ロール27とが回転自在な同じロール軸21に取
り付けられた5分割タイプのものである。この分割型の
押圧ロール23,24における分割数は特に限定されな
いが、少なくともロールの軸方向に対して左右対象とな
るように分割することが望ましく、通常は奇数である。
は、前記押圧ロール20に代えて、図7aや図8aに示
すような分割構造からなる押圧ロール23、24を使用
することができる。図7aに示す分割型の押圧ロール2
3は、ロール径R3が一定の中央部の分割ロール25
と、ロール径R4(≧R3)が端部にむけて次第に大きく
なる両端部の分割ロール26、26とが回転自在な同じ
ロール軸21に取り付けられた3分割タイプのものであ
る。一方、図8aに示す分割型の押圧ロール24は、一
定のロール径R5からなる中央部の分割ロール27と、
一定のロール径R6からなる中間部の分割ロール28
と、一定のロール径R7(>R6>R5)からなる中央部
の分割ロール27とが回転自在な同じロール軸21に取
り付けられた5分割タイプのものである。この分割型の
押圧ロール23,24における分割数は特に限定されな
いが、少なくともロールの軸方向に対して左右対象とな
るように分割することが望ましく、通常は奇数である。
【0046】この分割型の押圧ロール23、24は、図
7bや図8bにそれぞれ示すようにロール両端部の圧接
幅S及び圧接力が中央部のそれらよりも広く大きくなる
ニップ部Nが得られる。このため、押圧ロール23、2
4によっても、押圧ロール20と同様に、上述したよう
な記録シートPをニップ部N内でその左右両端側に拡げ
る伸展作用(図6)が得られ、シートの波打ちを取り除
くことができる。この結果、記録シートPを吸着不良が
なく良好に誘電体フィルム1へ吸着させることができ、
転写不良が発生ない良好な転写を実行することができ
る。
7bや図8bにそれぞれ示すようにロール両端部の圧接
幅S及び圧接力が中央部のそれらよりも広く大きくなる
ニップ部Nが得られる。このため、押圧ロール23、2
4によっても、押圧ロール20と同様に、上述したよう
な記録シートPをニップ部N内でその左右両端側に拡げ
る伸展作用(図6)が得られ、シートの波打ちを取り除
くことができる。この結果、記録シートPを吸着不良が
なく良好に誘電体フィルム1へ吸着させることができ、
転写不良が発生ない良好な転写を実行することができ
る。
【0047】また、この分割型の押圧ロール23、24
において、例えば、中央部の分割ロール25、2 7
(28)のロール軸21に対する回転自由度を低減させ
た(回転しにくくした)場合には、両端部の分割ロール
26、29(28)の回転周速度が中央部の分割ロール
の周速度よりも速くなる。このように構成した押圧ロー
ル23、24によっても、上述したような伸展作用が同
様に得られ、シートの波打ちを取り除くことができる。
また、この分割型の押圧ロール23、24において、例
えば、各分割ロールをそれぞれ独立した分割ロール軸に
回転可能に取り付け、両端部の分割ロール26、29
(28)の誘電体フィルム1への圧接力を中央部の分割
ロール25、27(28)のそれよりも大きくなるよう
に、各分割ロール軸にかける付勢力を調整してもよい。
この場合にも、上述したような伸展作用が同様に得ら
れ、シートの波打ちを取り除くことができる。
において、例えば、中央部の分割ロール25、2 7
(28)のロール軸21に対する回転自由度を低減させ
た(回転しにくくした)場合には、両端部の分割ロール
26、29(28)の回転周速度が中央部の分割ロール
の周速度よりも速くなる。このように構成した押圧ロー
ル23、24によっても、上述したような伸展作用が同
様に得られ、シートの波打ちを取り除くことができる。
また、この分割型の押圧ロール23、24において、例
えば、各分割ロールをそれぞれ独立した分割ロール軸に
回転可能に取り付け、両端部の分割ロール26、29
(28)の誘電体フィルム1への圧接力を中央部の分割
ロール25、27(28)のそれよりも大きくなるよう
に、各分割ロール軸にかける付勢力を調整してもよい。
この場合にも、上述したような伸展作用が同様に得ら
れ、シートの波打ちを取り除くことができる。
【0048】さらに、このシート吸着装置(01)にお
いては、前記一般の放電規制バッフル4に代えて、図9
に示すように両端部のシート自由端幅d1を中央部のシ
ート自由端幅d2よりも小さくなるように構成したシー
ト部材43を有する放電規制バッフル40を使用するこ
とができる。図9に示す放電規制バッフル40は、シー
ト先端部が中央部で頂点となる緩やかな放物線を描く形
状からなるシート部材43を採用したものであり、その
シート部材43を支持部材42に取り付けた構造になっ
ている。このような放電規制バッフル40を使用する場
合には、押圧ロール2としては図10に示すようにロー
ル本体が円筒(円柱)形状のものが使用される。そし
て、この放電規制バッフル40を上記円筒(円柱)状の
押圧ロール2と組み合わせて使用した場合には、図10
に示すように中央部のニップ幅Sが両端部よりも広いニ
ップ部Nが得られるため、そのニップ部Nを通過する記
録シートPは、その中央部から両端側にむかってニップ
幅が狭くなりニップ内での把持強制力が弱まるため、そ
の両端部にむけて拡げられる(図中矢印E方向)。これ
により、波打ちが取り除かれる。
いては、前記一般の放電規制バッフル4に代えて、図9
に示すように両端部のシート自由端幅d1を中央部のシ
ート自由端幅d2よりも小さくなるように構成したシー
ト部材43を有する放電規制バッフル40を使用するこ
とができる。図9に示す放電規制バッフル40は、シー
ト先端部が中央部で頂点となる緩やかな放物線を描く形
状からなるシート部材43を採用したものであり、その
シート部材43を支持部材42に取り付けた構造になっ
ている。このような放電規制バッフル40を使用する場
合には、押圧ロール2としては図10に示すようにロー
ル本体が円筒(円柱)形状のものが使用される。そし
て、この放電規制バッフル40を上記円筒(円柱)状の
押圧ロール2と組み合わせて使用した場合には、図10
に示すように中央部のニップ幅Sが両端部よりも広いニ
ップ部Nが得られるため、そのニップ部Nを通過する記
録シートPは、その中央部から両端側にむかってニップ
幅が狭くなりニップ内での把持強制力が弱まるため、そ
の両端部にむけて拡げられる(図中矢印E方向)。これ
により、波打ちが取り除かれる。
【0049】また、前記一般の放電規制バッフル4に代
えて、図11に示すように両端部の誘電体フィルムへの
圧接力が中央部の圧接力よりも小さくなる構成からなる
放電規制バッフル44を使用することができる。図11
a,bに示す放電規制バッフル44は、中央部45aの
厚さh1 を両端部45bの厚さh2 よりも厚くして中央
部の弾性力が両端部の1.2〜1.5倍になるようにし
てシート部材45を支持部材42に取り付けて構成され
たものである。この放電規制バッフル44を使用した場
合には、誘電体フィルム1への圧接力が中央部45aで
強く両端部45bで弱くなる結果、記録シートを中央部
から両端側にむけてしごく状態になるため、記録シート
Pが両側に拡げられて波打ちが取り除かれる。
えて、図11に示すように両端部の誘電体フィルムへの
圧接力が中央部の圧接力よりも小さくなる構成からなる
放電規制バッフル44を使用することができる。図11
a,bに示す放電規制バッフル44は、中央部45aの
厚さh1 を両端部45bの厚さh2 よりも厚くして中央
部の弾性力が両端部の1.2〜1.5倍になるようにし
てシート部材45を支持部材42に取り付けて構成され
たものである。この放電規制バッフル44を使用した場
合には、誘電体フィルム1への圧接力が中央部45aで
強く両端部45bで弱くなる結果、記録シートを中央部
から両端側にむけてしごく状態になるため、記録シート
Pが両側に拡げられて波打ちが取り除かれる。
【0050】以上のような伸展作用が得られるシート吸
着装置(01)は、図12aに示すように電子写真プロ
セスによって各色成分(ブラック:B,イエロー:Y,
マゼンタ:M,シアン:C)のトナー像が個別に形成さ
れる複数の感光体ドラム101B、101Y、101
M、101Cの各転写部に、記録シートPを吸着して搬
送する転写ベルト200(のシート吸着位置)に適用す
ることが可能であり、同様の効果が得られる。図12a
の符号201はベルト駆動ロール、202は剥離ロー
ル、203はテンションロール、204はアイドラロー
ルである。
着装置(01)は、図12aに示すように電子写真プロ
セスによって各色成分(ブラック:B,イエロー:Y,
マゼンタ:M,シアン:C)のトナー像が個別に形成さ
れる複数の感光体ドラム101B、101Y、101
M、101Cの各転写部に、記録シートPを吸着して搬
送する転写ベルト200(のシート吸着位置)に適用す
ることが可能であり、同様の効果が得られる。図12a
の符号201はベルト駆動ロール、202は剥離ロー
ル、203はテンションロール、204はアイドラロー
ルである。
【0051】この場合、シート吸着装置(01)は、押
圧ロール2、吸着コロトロン3等にてその主要部が構成
され、レジロール107から送り出される記録シートP
を転写ベルト200を構成する誘電体フィルム1に静電
的に吸着させるものである。このようなシート吸着装置
(01)においては、押圧ロール2として前記した逆ク
ラウン型の押圧ロール20や分割型の押圧ロール23、
24を使用することによって、吸湿した記録シートの波
打ちを前記したような伸展作用により取り除いた状態で
誘電体フィルム1に良好に吸着させることができ、ひい
ては転写不良のない良好なトナー像転写に供することが
できる。
圧ロール2、吸着コロトロン3等にてその主要部が構成
され、レジロール107から送り出される記録シートP
を転写ベルト200を構成する誘電体フィルム1に静電
的に吸着させるものである。このようなシート吸着装置
(01)においては、押圧ロール2として前記した逆ク
ラウン型の押圧ロール20や分割型の押圧ロール23、
24を使用することによって、吸湿した記録シートの波
打ちを前記したような伸展作用により取り除いた状態で
誘電体フィルム1に良好に吸着させることができ、ひい
ては転写不良のない良好なトナー像転写に供することが
できる。
【0052】また、伸展作用が得られるシート吸着装置
(01)は、図12bに示すように、複数のベルト支持
ロール301,302,303(1つは駆動ロール)に
張架されて感光体ドラム101と同期して回転する誘電
体フィルム1からなる中間転写体ベルト300の二次転
写部に対しても適用することが可能であり、同様の効果
が得られる。すなわち、中間転写ベルト300は、感光
体ドラム101と転写コロトロン5等が対向配置される
一次転写部で感光体ドラム101から1回または複数回
にわたって転写されるトナー像を担持した後、そのトナ
ー像を押圧ロール2と支持ロール(転写ロール)301
が対向する位置(二次転写部)で記録シートPに再転写
する役割をはたすものであるが、この中間転写ベルト3
00における上記二次転写部に、シート吸着装置(0
1)を適用することができる。なお、この場合、シート
吸着装置(01)はシート吸着装置兼転写装置として使
用されることになる。
(01)は、図12bに示すように、複数のベルト支持
ロール301,302,303(1つは駆動ロール)に
張架されて感光体ドラム101と同期して回転する誘電
体フィルム1からなる中間転写体ベルト300の二次転
写部に対しても適用することが可能であり、同様の効果
が得られる。すなわち、中間転写ベルト300は、感光
体ドラム101と転写コロトロン5等が対向配置される
一次転写部で感光体ドラム101から1回または複数回
にわたって転写されるトナー像を担持した後、そのトナ
ー像を押圧ロール2と支持ロール(転写ロール)301
が対向する位置(二次転写部)で記録シートPに再転写
する役割をはたすものであるが、この中間転写ベルト3
00における上記二次転写部に、シート吸着装置(0
1)を適用することができる。なお、この場合、シート
吸着装置(01)はシート吸着装置兼転写装置として使
用されることになる。
【0053】このようなシート吸着装置(01)は、転
写電流が入力される電極ロールと接する転写ロール30
1と、中間転写ベルト300を挟んで転写ロール301
に対向するように配設される押圧ロール2とでその主要
部が構成され、レジロール107から送られる記録シー
トPを中間転写ベルト300と押圧ロール2のニップ部
に進入させて中間転写ベルト300を構成する誘電体フ
ィルム1に転写時に静電的に吸着させるものである。そ
して、このシート吸着装置(01)では押圧ロール2と
して前記した逆クラウン型の押圧ロール20を使用する
ことによって、吸湿した記録シートPの波打ちを前記し
たような伸展作用により取り除いた状態で誘電体フィル
ム1に良好に吸着させることができ、これと同時に転写
不良のない良好なトナー像転写を実現することができ
る。
写電流が入力される電極ロールと接する転写ロール30
1と、中間転写ベルト300を挟んで転写ロール301
に対向するように配設される押圧ロール2とでその主要
部が構成され、レジロール107から送られる記録シー
トPを中間転写ベルト300と押圧ロール2のニップ部
に進入させて中間転写ベルト300を構成する誘電体フ
ィルム1に転写時に静電的に吸着させるものである。そ
して、このシート吸着装置(01)では押圧ロール2と
して前記した逆クラウン型の押圧ロール20を使用する
ことによって、吸湿した記録シートPの波打ちを前記し
たような伸展作用により取り除いた状態で誘電体フィル
ム1に良好に吸着させることができ、これと同時に転写
不良のない良好なトナー像転写を実現することができ
る。
【0054】[仮吸着手段を備えた記録シート吸着装置
に係る実施例]図13は、この発明の仮吸着手段を備え
た記録シート吸着装置に係る一実施例を示すものであ
る。この実施例の記録シート吸着装置(02)は、転写
ドラム100に適用した場合を示しているが、前記した
実施例の記録シート吸着装置(01)と同様に転写ベル
ト200(図12a)に適用することも可能である。
に係る実施例]図13は、この発明の仮吸着手段を備え
た記録シート吸着装置に係る一実施例を示すものであ
る。この実施例の記録シート吸着装置(02)は、転写
ドラム100に適用した場合を示しているが、前記した
実施例の記録シート吸着装置(01)と同様に転写ベル
ト200(図12a)に適用することも可能である。
【0055】この記録シート吸着装置(02)は、図1
3に示すような吸着コロトロン3の放電出力を制御する
放電出力制御手段30と押圧ロール2の圧接力を調整す
る圧接力調整機構31の少なくとも一方を設けて、誘電
体フィルム1と押圧ロール2のニップ部で記録シートP
の進行方向の先端部分をそれ以外のシート部分よりも弱
い吸着力で転写ドラム100の誘電体フィルム1に吸着
させること(仮吸着作用)により、記録シートを先端部
側から後端部側にむけてしごいて波打ちを取り除き、記
録シートPを誘電体フィルム1に未吸着領域が発生する
ことなく平滑な状態で吸着させるものである。
3に示すような吸着コロトロン3の放電出力を制御する
放電出力制御手段30と押圧ロール2の圧接力を調整す
る圧接力調整機構31の少なくとも一方を設けて、誘電
体フィルム1と押圧ロール2のニップ部で記録シートP
の進行方向の先端部分をそれ以外のシート部分よりも弱
い吸着力で転写ドラム100の誘電体フィルム1に吸着
させること(仮吸着作用)により、記録シートを先端部
側から後端部側にむけてしごいて波打ちを取り除き、記
録シートPを誘電体フィルム1に未吸着領域が発生する
ことなく平滑な状態で吸着させるものである。
【0056】記録シート吸着装置(02)は、図13に
示すように、吸着コロトロン3に放電出力制御手段30
と押圧ロール2に圧接力調整機構31の双方を設ける
か、あるいは、そのいずれか一方を設ける以外は、図2
に示したシート吸着装置(01)と同様に、転写ドラム
100を構成する誘電体フィルム1に対して接離可能に
配設される円筒又は円柱状の押圧ロール2と、吸着コロ
トロン3と、放電規制バッフル4と、シート搬送ガイド
板6とでその主要部が構成される。
示すように、吸着コロトロン3に放電出力制御手段30
と押圧ロール2に圧接力調整機構31の双方を設ける
か、あるいは、そのいずれか一方を設ける以外は、図2
に示したシート吸着装置(01)と同様に、転写ドラム
100を構成する誘電体フィルム1に対して接離可能に
配設される円筒又は円柱状の押圧ロール2と、吸着コロ
トロン3と、放電規制バッフル4と、シート搬送ガイド
板6とでその主要部が構成される。
【0057】放電出力制御手段30は、記録シートPの
シート進行方向に対する各領域に応じて吸着コロトロン
3の放電出力を所定の値に制御することができる電源出
力装置である。この実施例では、図14に示すように吸
着コロトロン3の放電出力を記録シートPの先端部(全
体の約1/3の領域)、中間部(先端部と後端部の残り
領域)及び後端部(全体の約1/3の領域)にかけて線
形的に高めるようにしている。図14中の点線は従来の
吸着コロトロン3における放電出力の標準レベルを示
す。
シート進行方向に対する各領域に応じて吸着コロトロン
3の放電出力を所定の値に制御することができる電源出
力装置である。この実施例では、図14に示すように吸
着コロトロン3の放電出力を記録シートPの先端部(全
体の約1/3の領域)、中間部(先端部と後端部の残り
領域)及び後端部(全体の約1/3の領域)にかけて線
形的に高めるようにしている。図14中の点線は従来の
吸着コロトロン3における放電出力の標準レベルを示
す。
【0058】従って、この放電出力制御手段30を設け
たシート吸着装置(02)によれば、レジロール107
から送られる記録シートPがニップ部Nに進入して通過
する際に、記録シートの先端部に対しては吸着コロトロ
ン3による弱めの吸着電界がかけられシート後端部側に
いくにつれてその吸着電界が次第に高められるため、そ
のシート先端部側はシート後端部側にくらべて転写ドラ
ム100の誘電体フィルム1に相対的に弱く吸着される
ことになる。そして、このシート先端部側が誘電体フィ
ルム1に弱めに吸着されることとニップ部の圧接力によ
りシート先端から後端にかけてしごかれることが相まっ
て、記録シートPの先端部の波打ちを取り除くことがで
きる。この結果、記録シートは誘電体フィルム1に未吸
着領域が発生することがなく静電的に均一に吸着され
る。
たシート吸着装置(02)によれば、レジロール107
から送られる記録シートPがニップ部Nに進入して通過
する際に、記録シートの先端部に対しては吸着コロトロ
ン3による弱めの吸着電界がかけられシート後端部側に
いくにつれてその吸着電界が次第に高められるため、そ
のシート先端部側はシート後端部側にくらべて転写ドラ
ム100の誘電体フィルム1に相対的に弱く吸着される
ことになる。そして、このシート先端部側が誘電体フィ
ルム1に弱めに吸着されることとニップ部の圧接力によ
りシート先端から後端にかけてしごかれることが相まっ
て、記録シートPの先端部の波打ちを取り除くことがで
きる。この結果、記録シートは誘電体フィルム1に未吸
着領域が発生することがなく静電的に均一に吸着され
る。
【0059】一方、圧接力調整機構31は、記録シート
Pのシート進行方向に対する各領域に応じて押圧ロール
2の圧接力を所定の値に調整することができるカム機構
等を利用した圧力調整装置である。この実施例では、図
15に示すように押圧ロール2の圧接力を記録シートP
の先端部、中間部及び後端部にかけて線形的に高めるよ
うにしている。図15中の点線は従来の押圧ロール2に
おける圧接力の標準レベルを示す。
Pのシート進行方向に対する各領域に応じて押圧ロール
2の圧接力を所定の値に調整することができるカム機構
等を利用した圧力調整装置である。この実施例では、図
15に示すように押圧ロール2の圧接力を記録シートP
の先端部、中間部及び後端部にかけて線形的に高めるよ
うにしている。図15中の点線は従来の押圧ロール2に
おける圧接力の標準レベルを示す。
【0060】従って、この圧接力調整機構31を設けた
シート吸着装置(02)によれば、レジロール107か
ら送られる記録シートPがニップ部Nに進入して通過す
る際に、押圧ロール2の圧接力が記録シートの先端部に
対しては弱めでシート後端部側にいくにつれて次第に高
められるため、そのシート先端部側はシート後端部側に
くらべて転写ドラム100の誘電体フィルム1に対し相
対的に弱く吸着されることになる。そして、このシート
先端部側が誘電体フィルム1に弱めに吸着されることと
ニップ部の圧接力によりッシート先端から後端にかけて
しごかれることが相まって、記録シートPの先端部の波
打ちを取り除くことができる。この結果、記録シートは
誘電体フィルム1に未吸着領域が発生することがなく静
電的に均一に吸着される。
シート吸着装置(02)によれば、レジロール107か
ら送られる記録シートPがニップ部Nに進入して通過す
る際に、押圧ロール2の圧接力が記録シートの先端部に
対しては弱めでシート後端部側にいくにつれて次第に高
められるため、そのシート先端部側はシート後端部側に
くらべて転写ドラム100の誘電体フィルム1に対し相
対的に弱く吸着されることになる。そして、このシート
先端部側が誘電体フィルム1に弱めに吸着されることと
ニップ部の圧接力によりッシート先端から後端にかけて
しごかれることが相まって、記録シートPの先端部の波
打ちを取り除くことができる。この結果、記録シートは
誘電体フィルム1に未吸着領域が発生することがなく静
電的に均一に吸着される。
【0061】また、このシート吸着装置(02)におい
ては、図13に示すように上記の放電出力制御手段30
と圧接力調整機構31とを同時に設けてもよく、この場
合には、両者による記録シートP先端部の仮吸着をより
確実に行うことができる結果、記録シートPの先端部の
波打ちについてもより確実に取り除くことができる。ま
た、この場合、放電出力制御手段30と圧接力調整機構
31の双方を常に同時に動作させなければならないとい
うものではなく、必要に応じてどちらか一方のみを動作
させるようにしてもよい。また、放電出力制御手段30
と圧接力調整機構31は、図14や図15に例示したよ
うに、吸着コロトロン3の放電出力や押圧ロール2の圧
接力を記録シートの先端部側から後端部側にかけて線形
的に高める或いは大きくするように設定する場合に限ら
ず、記録シートの先端部、中間部及び後端部の各領域ご
とに段階的に高めるかあるいは大きくするように設定し
てもよいが、望ましくは線形的に変化させるのが望まし
い。
ては、図13に示すように上記の放電出力制御手段30
と圧接力調整機構31とを同時に設けてもよく、この場
合には、両者による記録シートP先端部の仮吸着をより
確実に行うことができる結果、記録シートPの先端部の
波打ちについてもより確実に取り除くことができる。ま
た、この場合、放電出力制御手段30と圧接力調整機構
31の双方を常に同時に動作させなければならないとい
うものではなく、必要に応じてどちらか一方のみを動作
させるようにしてもよい。また、放電出力制御手段30
と圧接力調整機構31は、図14や図15に例示したよ
うに、吸着コロトロン3の放電出力や押圧ロール2の圧
接力を記録シートの先端部側から後端部側にかけて線形
的に高める或いは大きくするように設定する場合に限ら
ず、記録シートの先端部、中間部及び後端部の各領域ご
とに段階的に高めるかあるいは大きくするように設定し
てもよいが、望ましくは線形的に変化させるのが望まし
い。
【0062】[矯正手段を備えた記録シート吸着装置に
係る実施例]図16は、この発明の矯正手段を備えた記
録シート吸着装置に係る一実施例を示すものである。こ
の実施例の記録シート吸着装置(03)は、転写ドラム
100に適用した場合を示しているが、前記した実施例
のシート吸着装置(01)と同様に転写ベルト200
(図12a)に対して適用することも可能である。
係る実施例]図16は、この発明の矯正手段を備えた記
録シート吸着装置に係る一実施例を示すものである。こ
の実施例の記録シート吸着装置(03)は、転写ドラム
100に適用した場合を示しているが、前記した実施例
のシート吸着装置(01)と同様に転写ベルト200
(図12a)に対して適用することも可能である。
【0063】この記録シート吸着装置(03)は、この
吸着装置(03)とその下流側にある感光体ドラム10
1と転写コロトロン5が対向配置されるトナー像静電転
写部との間に、図16に示すようなロール対や図19図
に示すようなロール・シート対を配設して、記録シート
Pが吸着された誘電体フィルム1に圧力を加えて最先の
転写動作前における記録シートPの吸着状態を矯正する
こと(矯正作用)により、吸着後でかつ最先の転写動作
前において存在する記録シートPの波打ちを取り除くよ
うにしたものである。
吸着装置(03)とその下流側にある感光体ドラム10
1と転写コロトロン5が対向配置されるトナー像静電転
写部との間に、図16に示すようなロール対や図19図
に示すようなロール・シート対を配設して、記録シート
Pが吸着された誘電体フィルム1に圧力を加えて最先の
転写動作前における記録シートPの吸着状態を矯正する
こと(矯正作用)により、吸着後でかつ最先の転写動作
前において存在する記録シートPの波打ちを取り除くよ
うにしたものである。
【0064】記録シート吸着装置(03)は、吸着装置
(03)と転写部との間に、図16に示すようなロール
対を配設するか、あるいは、図19図に示すようなロー
ル・シート対を配設する以外は、図2に示したシート吸
着装置(01)と同様に、転写ドラム100を構成する
誘電体フィルム1に対して接離可能に配設される円筒又
は円柱状の押圧ロール2と、吸着コロトロン3と、放電
規制バッフル4と、シート搬送ガイド板6とでその主要
部が構成される。
(03)と転写部との間に、図16に示すようなロール
対を配設するか、あるいは、図19図に示すようなロー
ル・シート対を配設する以外は、図2に示したシート吸
着装置(01)と同様に、転写ドラム100を構成する
誘電体フィルム1に対して接離可能に配設される円筒又
は円柱状の押圧ロール2と、吸着コロトロン3と、放電
規制バッフル4と、シート搬送ガイド板6とでその主要
部が構成される。
【0065】図16に例示されるロール対は、誘電体フ
ィルム1を挟んで対向配設される金属又はプラスチック
製の外側ロール50と金属又はプラスチック製の内側ロ
ール51からなるものであり、その外側ロール50につ
いては誘電体フィルム1の外周面に接離可能に配設して
いる。図中の符号52は外側ロール及び内側ロールのロ
ール軸である。この外側ロール50と内側ロール51は
いずれも円柱形状のものであってもよいが、望ましく
は、図17に示すように外側ロール50が前記した押圧
ロール20(図3)のように逆クラウン形状のもので、
内側ロール51が逆クラウン形状の外側ロール50(中
央部及び端部のロール径R1 、R2 )と中央部及び端部
のロール径R3 ,R4 が相反する関係(換言すればR1
+R3 =R 2 +R4 )からなるクラウン形状のものであ
る。この場合には、この外側ロール50と内側ロール5
1に挟み込まれる誘電体フィルム1は、図17に示すよ
うに外側方向に中央部が持ち上がった状態になる。
ィルム1を挟んで対向配設される金属又はプラスチック
製の外側ロール50と金属又はプラスチック製の内側ロ
ール51からなるものであり、その外側ロール50につ
いては誘電体フィルム1の外周面に接離可能に配設して
いる。図中の符号52は外側ロール及び内側ロールのロ
ール軸である。この外側ロール50と内側ロール51は
いずれも円柱形状のものであってもよいが、望ましく
は、図17に示すように外側ロール50が前記した押圧
ロール20(図3)のように逆クラウン形状のもので、
内側ロール51が逆クラウン形状の外側ロール50(中
央部及び端部のロール径R1 、R2 )と中央部及び端部
のロール径R3 ,R4 が相反する関係(換言すればR1
+R3 =R 2 +R4 )からなるクラウン形状のものであ
る。この場合には、この外側ロール50と内側ロール5
1に挟み込まれる誘電体フィルム1は、図17に示すよ
うに外側方向に中央部が持ち上がった状態になる。
【0066】従って、この逆クラウン形状の外側ロール
50とクラウン形状の内側ロール51を矯正手段として
配設したシート吸着装置(03)によれば、記録シート
Pが転写ドラム100の誘電体フィルム1に波打ち状態
で吸着された場合に、その記録シートPは最先の転写動
作がなされる前にロール対(裏面側には誘電体フィルム
1が介在する)に挟み込まれてシート中央部が持ち上げ
られるかっこうで加圧されるため、記録シートPがその
シート左右両側に拡げられるような状態となって波打ち
状に吸着された記録シートの吸着状態が矯正される。な
お、外側ロール50は、トナー像が転写された記録シー
トPが通過する以降は、転写ドラム100から離れる方
向に退避するようになっている(これ以降の外側ロール
50についても同じ)。
50とクラウン形状の内側ロール51を矯正手段として
配設したシート吸着装置(03)によれば、記録シート
Pが転写ドラム100の誘電体フィルム1に波打ち状態
で吸着された場合に、その記録シートPは最先の転写動
作がなされる前にロール対(裏面側には誘電体フィルム
1が介在する)に挟み込まれてシート中央部が持ち上げ
られるかっこうで加圧されるため、記録シートPがその
シート左右両側に拡げられるような状態となって波打ち
状に吸着された記録シートの吸着状態が矯正される。な
お、外側ロール50は、トナー像が転写された記録シー
トPが通過する以降は、転写ドラム100から離れる方
向に退避するようになっている(これ以降の外側ロール
50についても同じ)。
【0067】また、ロール対は、上記クラウン形状の内
側ロール51に代えて図18に示すようにロール本体5
3の表層部または全部がゴム、スポンジ等の弾性部材か
らなる弾性ロール54を使用してもよい。この場合に
は、弾性ロール54は、外側ロール50に対向する外周
面側がその逆クラウン形状に沿うように弾性変形し、ま
た、この弾性ロール54と外側ロール50の間に挟まれ
た誘電体フィルム1は、図18に示すように外側方向に
中央部が持ち上がった状態になる。
側ロール51に代えて図18に示すようにロール本体5
3の表層部または全部がゴム、スポンジ等の弾性部材か
らなる弾性ロール54を使用してもよい。この場合に
は、弾性ロール54は、外側ロール50に対向する外周
面側がその逆クラウン形状に沿うように弾性変形し、ま
た、この弾性ロール54と外側ロール50の間に挟まれ
た誘電体フィルム1は、図18に示すように外側方向に
中央部が持ち上がった状態になる。
【0068】内側ロール51として弾性ロール54を使
用した場合には、ロール両端部の周速が中央部よりも速
くなるため記録シートPがそのシート左右両側に拡げら
れるような状態となって波打ち状に吸着された記録シー
トの吸着状態が矯正される他、記録シートPの裏面側が
弾性部材により押圧されているため誘電体フィルム1と
記録シートPが変形して密着しやすくなり、記録シート
の波打ち状の吸着状態がより矯正されやすくなる。
用した場合には、ロール両端部の周速が中央部よりも速
くなるため記録シートPがそのシート左右両側に拡げら
れるような状態となって波打ち状に吸着された記録シー
トの吸着状態が矯正される他、記録シートPの裏面側が
弾性部材により押圧されているため誘電体フィルム1と
記録シートPが変形して密着しやすくなり、記録シート
の波打ち状の吸着状態がより矯正されやすくなる。
【0069】一方、図19に例示されるロール・シート
対は、前記した逆クラウン形状の外側ロール50と、誘
電体フィルム1を挟んで外側ロール50に対向するよう
に配設される弾性シート部材55とからなるものであ
る。弾性シート部材55は、誘電体フィルム1の内周面
に圧接される、PET等からなる弾性シート部材56と
このシート部材56を支持する支持部材57とで構成さ
れている。この場合は、弾性シート部材55は外側ロー
ル50の逆クラウン形状の外周面に沿うように弾性変形
し、また、この弾性シート部材55と外側ロール50の
間に挟まれた誘電体フィルム1は、図20に示すように
外側方向に中央部が持ち上がった状態になる。
対は、前記した逆クラウン形状の外側ロール50と、誘
電体フィルム1を挟んで外側ロール50に対向するよう
に配設される弾性シート部材55とからなるものであ
る。弾性シート部材55は、誘電体フィルム1の内周面
に圧接される、PET等からなる弾性シート部材56と
このシート部材56を支持する支持部材57とで構成さ
れている。この場合は、弾性シート部材55は外側ロー
ル50の逆クラウン形状の外周面に沿うように弾性変形
し、また、この弾性シート部材55と外側ロール50の
間に挟まれた誘電体フィルム1は、図20に示すように
外側方向に中央部が持ち上がった状態になる。
【0070】従って、この逆クラウン形状の外側ロール
50と弾性シート部材55を矯正手段として配設したシ
ート吸着装置(03)の場合も、前記外側ロール50と
弾性ロール54を用いたシート吸着装置とほぼ同様にし
て、誘電体フィルム1に波打ち状態で吸着された記録シ
ートの吸着状態が矯正される。
50と弾性シート部材55を矯正手段として配設したシ
ート吸着装置(03)の場合も、前記外側ロール50と
弾性ロール54を用いたシート吸着装置とほぼ同様にし
て、誘電体フィルム1に波打ち状態で吸着された記録シ
ートの吸着状態が矯正される。
【0071】また、この矯正手段における外側ロール5
0には、図16や図19に示すように、記録シートPの
領域に応じて外側ロール50の記録シートに加える圧力
を所定の値に調整する圧力調整機構58を設けてもよ
い。この圧力調整機構58については、押圧ロール2の
圧接力を調整する前記した圧力調整機構31(図13)
と同じものを使用することができる。また、圧力調整機
構58による外側ロール50の圧力調整についても、押
圧ロール2の前記した圧力調整機構31の場合と同様に
記録シートPの先端部、中間部及び後端部にかけて圧力
を線形的に増大させるように調整すればよい(図15参
照)。
0には、図16や図19に示すように、記録シートPの
領域に応じて外側ロール50の記録シートに加える圧力
を所定の値に調整する圧力調整機構58を設けてもよ
い。この圧力調整機構58については、押圧ロール2の
圧接力を調整する前記した圧力調整機構31(図13)
と同じものを使用することができる。また、圧力調整機
構58による外側ロール50の圧力調整についても、押
圧ロール2の前記した圧力調整機構31の場合と同様に
記録シートPの先端部、中間部及び後端部にかけて圧力
を線形的に増大させるように調整すればよい(図15参
照)。
【0072】さらに、この矯正手段における外側ロール
50は、後述するように他の伸展手段や仮吸着手段と併
設する場合には、記録シートの波打ちが伸展手段や仮吸
着手段により予め取り除かれるため、常時動作させる必
要がなく、そのため、記録シートが波打ちしやすい高湿
(例えば、70〜85%R.H.以上)の時にのみ動作
させるように設定してもよい。この場合は、複写機等の
装置本体内に湿度センサー等の環境計測手段を設け、そ
の計測手段が「高湿」と計測されたときにのみ、外側ロ
ール50を転写ドラム100に当接させるようにすれば
よい。
50は、後述するように他の伸展手段や仮吸着手段と併
設する場合には、記録シートの波打ちが伸展手段や仮吸
着手段により予め取り除かれるため、常時動作させる必
要がなく、そのため、記録シートが波打ちしやすい高湿
(例えば、70〜85%R.H.以上)の時にのみ動作
させるように設定してもよい。この場合は、複写機等の
装置本体内に湿度センサー等の環境計測手段を設け、そ
の計測手段が「高湿」と計測されたときにのみ、外側ロ
ール50を転写ドラム100に当接させるようにすれば
よい。
【0073】[伸展手段、仮吸着手段及び矯正手段の2
種以上を併設する記録シート吸着装置に係る実施例]本
発明の記録シート吸着装置(04)は、前記した伸展手
段、仮吸着手段及び矯正手段に関する各構成手段を少な
くとも2つ以上同時に具備するものであってもよい。こ
の場合には、記録シートの波打ちをより確実に取り除く
ことができ、記録シートを誘電体フィルムにより良好に
吸着させることが可能となる。
種以上を併設する記録シート吸着装置に係る実施例]本
発明の記録シート吸着装置(04)は、前記した伸展手
段、仮吸着手段及び矯正手段に関する各構成手段を少な
くとも2つ以上同時に具備するものであってもよい。こ
の場合には、記録シートの波打ちをより確実に取り除く
ことができ、記録シートを誘電体フィルムにより良好に
吸着させることが可能となる。
【0074】ここで、伸展手段又は仮吸着手段に関する
構成手段(押圧ロール20,23,24や放電規制バッ
フル40、あるいは、圧接力調整機構31や放電出力調
整手段30)と、矯正手段に関する構成手段(ロール対
やロール・シート対)とを具備させた記録シート吸着装
置を1例として挙げ、その吸着装置の動作タイミングに
ついて説明する。図21は、上記記録シート吸着装置の
動作タイミングを示すもので、ブラック,イエロー,マ
ゼンタ,シアンの4色のトナー像を多重転写する画像形
成プロセルを行う場合の動作タイミングを示している。
構成手段(押圧ロール20,23,24や放電規制バッ
フル40、あるいは、圧接力調整機構31や放電出力調
整手段30)と、矯正手段に関する構成手段(ロール対
やロール・シート対)とを具備させた記録シート吸着装
置を1例として挙げ、その吸着装置の動作タイミングに
ついて説明する。図21は、上記記録シート吸着装置の
動作タイミングを示すもので、ブラック,イエロー,マ
ゼンタ,シアンの4色のトナー像を多重転写する画像形
成プロセルを行う場合の動作タイミングを示している。
【0075】すなわち、まず、レジロール107が駆動
して記録シートPが転写ドラム100に向けて送りださ
れるが、このレジロール107の駆動開始から所定時間
経過後に吸着コロトロン3が放電を開始すると同時に押
圧ロール2が転写ドラム100に当接して、記録シート
を転写ドラム100に吸着する状態となる。なお、レジ
ロール107が駆動する時点では、すでに転写ドラム1
00と感光体ドラム101は同期して回転している。ま
た、吸着コロトロン3と押圧ロール2の動作開始から所
定時間経過後に外側ロール50が転写ドラム100に当
接する(なお、内側ロール51やシート部材55は常に
転写ドラム100に当接している)。一方、この記録シ
ートの給紙及び吸着動作に連動するようにして、帯電
器、像露光装置、現像器等のトナー像形成機器が動作し
て回転する感光体ドラム101上に1色目のトナー像を
形成する。
して記録シートPが転写ドラム100に向けて送りださ
れるが、このレジロール107の駆動開始から所定時間
経過後に吸着コロトロン3が放電を開始すると同時に押
圧ロール2が転写ドラム100に当接して、記録シート
を転写ドラム100に吸着する状態となる。なお、レジ
ロール107が駆動する時点では、すでに転写ドラム1
00と感光体ドラム101は同期して回転している。ま
た、吸着コロトロン3と押圧ロール2の動作開始から所
定時間経過後に外側ロール50が転写ドラム100に当
接する(なお、内側ロール51やシート部材55は常に
転写ドラム100に当接している)。一方、この記録シ
ートの給紙及び吸着動作に連動するようにして、帯電
器、像露光装置、現像器等のトナー像形成機器が動作し
て回転する感光体ドラム101上に1色目のトナー像を
形成する。
【0076】そして、レジロール107から送られた記
録シートは、伸展手段又は仮吸着手段を構成する吸着コ
ロトロン3又は押圧ロール2の伸展作用又は仮吸着作用
をうけることにより、波打ちが取り除かれて転写ドラム
100上に良好に吸着される。次いで、転写ドラム10
0に吸着された記録シートは、外側ロール50と内側ロ
ール51又はシート部材55の間を通過する際に矯正作
用をうけることにより、波打ち状の吸着状態が矯正され
る。
録シートは、伸展手段又は仮吸着手段を構成する吸着コ
ロトロン3又は押圧ロール2の伸展作用又は仮吸着作用
をうけることにより、波打ちが取り除かれて転写ドラム
100上に良好に吸着される。次いで、転写ドラム10
0に吸着された記録シートは、外側ロール50と内側ロ
ール51又はシート部材55の間を通過する際に矯正作
用をうけることにより、波打ち状の吸着状態が矯正され
る。
【0077】続いて、このようにして吸着された記録シ
ートが、転写ドラム100の回転により感光体ドラム1
01と転写コロトロン5が配置された転写位置まで搬送
されるタイミングに合わせて転写コロトロン5が動作
し、1色目のトナー像が記録シート上に転写される。
ートが、転写ドラム100の回転により感光体ドラム1
01と転写コロトロン5が配置された転写位置まで搬送
されるタイミングに合わせて転写コロトロン5が動作
し、1色目のトナー像が記録シート上に転写される。
【0078】この1色目の転写動作中において、吸着コ
ロトロン3は放電を停止し、押圧ロール2は転写ドラム
100から離れる。また、外側ロール50は1色目の転
写終了時点で転写ドラム100から離れる。そして、1
色目のトナー像が転写された記録シートを吸着する転写
ドラム100は、回転し続けて吸着コロトロン3と押圧
ロール2のあるシート吸着位置及び外側ロール50のあ
る矯正位置を通過した後、その記録シートを転写部に再
び搬送する。一方、感光体ドラム101上には2色目の
トナー像が形成され、再搬送された記録シート上に重ね
合わせるように転写される。これ以後は、同様にして3
色目及び4色目のトナー像の転写が行われるが、シート
吸着装置は1色目のトナー像転写動作中又は直後に動作
を停止し、2色目以降の画像形成サイクル中は一切動作
しない。
ロトロン3は放電を停止し、押圧ロール2は転写ドラム
100から離れる。また、外側ロール50は1色目の転
写終了時点で転写ドラム100から離れる。そして、1
色目のトナー像が転写された記録シートを吸着する転写
ドラム100は、回転し続けて吸着コロトロン3と押圧
ロール2のあるシート吸着位置及び外側ロール50のあ
る矯正位置を通過した後、その記録シートを転写部に再
び搬送する。一方、感光体ドラム101上には2色目の
トナー像が形成され、再搬送された記録シート上に重ね
合わせるように転写される。これ以後は、同様にして3
色目及び4色目のトナー像の転写が行われるが、シート
吸着装置は1色目のトナー像転写動作中又は直後に動作
を停止し、2色目以降の画像形成サイクル中は一切動作
しない。
【0079】[吸着専用サイクルの制御手段を備えた記
録シート吸着装置に係る実施例]前記した伸展手段、仮
吸着手段及び矯正手段を単独で設けるか、あるいは、そ
れらの2種以上を併設した記録シート吸着装置(01,
02,03,04)においては、さらに、図22に示す
ように、環境状況を計測する湿度センサー等の環境計測
手段60と、転写ドラム100等を構成する誘電体フィ
ルム1を1回転空回りさせて吸着後の記録シートPを記
録シート吸着装置(01,02,03,04)下に再通
過させる吸着専用サイクルを実行するCPU等からなる
制御手段70とを設けてもよい。
録シート吸着装置に係る実施例]前記した伸展手段、仮
吸着手段及び矯正手段を単独で設けるか、あるいは、そ
れらの2種以上を併設した記録シート吸着装置(01,
02,03,04)においては、さらに、図22に示す
ように、環境状況を計測する湿度センサー等の環境計測
手段60と、転写ドラム100等を構成する誘電体フィ
ルム1を1回転空回りさせて吸着後の記録シートPを記
録シート吸着装置(01,02,03,04)下に再通
過させる吸着専用サイクルを実行するCPU等からなる
制御手段70とを設けてもよい。
【0080】この制御手段70は、環境計測手段60と
接続されてその計測結果が入力されるようになっている
とともに、感光体ドラム101の駆動モータ120(こ
の場合、駆動モータ120はギア式伝達機構等により回
転駆動力を伝えて転写ドラム100を回転させる仕組み
になっている)のモータドライバ121に接続されて吸
着専用サイクルを実行する信号を送信するようになって
いる。また、この制御手段70は、環境計測手段60の
計測結果が高湿であるときに、最先の転写動作(カラー
画像の場合には1色目のトナー像の転写動作)を実行す
るに先立って、誘電体フィルム1を1回転空回りさせる
吸着専用サイクルを実行するように設定されている。
接続されてその計測結果が入力されるようになっている
とともに、感光体ドラム101の駆動モータ120(こ
の場合、駆動モータ120はギア式伝達機構等により回
転駆動力を伝えて転写ドラム100を回転させる仕組み
になっている)のモータドライバ121に接続されて吸
着専用サイクルを実行する信号を送信するようになって
いる。また、この制御手段70は、環境計測手段60の
計測結果が高湿であるときに、最先の転写動作(カラー
画像の場合には1色目のトナー像の転写動作)を実行す
るに先立って、誘電体フィルム1を1回転空回りさせる
吸着専用サイクルを実行するように設定されている。
【0081】さらに、この制御手段は70は、押圧ロー
ル2の転写ドラム100への接離動作を行う接離動作用
ドライバ71や、吸着コロトロン3へ動作電流を送る吸
着用電源部72や、外側ロール50の転写ドラム100
への接離動作を行う接離動作用ドライバ73や、転写コ
ロトロン5へ動作電流を送る転写用電源部74にそれぞ
れ接続されている。なお、接離動作用ドライバ71は、
押圧ロール2を仮吸着手段の構成部品として使用する場
合には圧接力調整機構31のドライバも兼ねるものであ
る。同じく、吸着用電源部72は、吸着コロトロン3を
仮吸着手段の構成部品として使用する場合には放電出力
制御手段30のドライバも兼ね、また、接離動作用ドラ
イバ73は、外側ロール50の圧力を調整するように構
成する場合には圧力調整機構58のドライバも兼ねるも
のである。
ル2の転写ドラム100への接離動作を行う接離動作用
ドライバ71や、吸着コロトロン3へ動作電流を送る吸
着用電源部72や、外側ロール50の転写ドラム100
への接離動作を行う接離動作用ドライバ73や、転写コ
ロトロン5へ動作電流を送る転写用電源部74にそれぞ
れ接続されている。なお、接離動作用ドライバ71は、
押圧ロール2を仮吸着手段の構成部品として使用する場
合には圧接力調整機構31のドライバも兼ねるものであ
る。同じく、吸着用電源部72は、吸着コロトロン3を
仮吸着手段の構成部品として使用する場合には放電出力
制御手段30のドライバも兼ね、また、接離動作用ドラ
イバ73は、外側ロール50の圧力を調整するように構
成する場合には圧力調整機構58のドライバも兼ねるも
のである。
【0082】次に、この環境計測手段60と制御手段は
70を設けた記録シート吸着装置(05)の動作につい
て説明する。図23は、吸着専用(ダミー)サイクルを
実行する場合の動作タイミングを示すものである。
70を設けた記録シート吸着装置(05)の動作につい
て説明する。図23は、吸着専用(ダミー)サイクルを
実行する場合の動作タイミングを示すものである。
【0083】制御手段70は、環境計測手段60から高
湿(例えば70〜85%R.H.)の計測結果が入力さ
れると、トナー像の最初の転写動作に入る前に吸着専用
(ダミー)サイクルを実行することを判別し、モータド
ライバ121を介して駆動モータ120を駆動させて転
写ドラム100を1回転空回りさせる。また、この吸着
専用サイクルに合わせて、レジロール107を動作させ
て記録シートPを給紙する一方、接離動作用ドライバ7
1を介して押圧ロール2を転写ドラム100に当接させ
るとともに吸着用電源部72から吸着コロトロン3に動
作電流を流して帯電動作を開始させる。転写ドラム10
0は、吸着コロトロン3が動作している転写ドラム10
0と押圧ロール2のニップ部において記録シートPを吸
着した後、1回転することによい記録シートPを再びニ
ップ部内を通過させ、しかる後、最先(1色目)のトナ
ー像の転写サイクルにはいる。転写コロトロン5は、吸
着専用サイクル実行後に送られてくる記録シートPのタ
イミングに合わせて転写用電源部74から動作電流が流
されて動作する。
湿(例えば70〜85%R.H.)の計測結果が入力さ
れると、トナー像の最初の転写動作に入る前に吸着専用
(ダミー)サイクルを実行することを判別し、モータド
ライバ121を介して駆動モータ120を駆動させて転
写ドラム100を1回転空回りさせる。また、この吸着
専用サイクルに合わせて、レジロール107を動作させ
て記録シートPを給紙する一方、接離動作用ドライバ7
1を介して押圧ロール2を転写ドラム100に当接させ
るとともに吸着用電源部72から吸着コロトロン3に動
作電流を流して帯電動作を開始させる。転写ドラム10
0は、吸着コロトロン3が動作している転写ドラム10
0と押圧ロール2のニップ部において記録シートPを吸
着した後、1回転することによい記録シートPを再びニ
ップ部内を通過させ、しかる後、最先(1色目)のトナ
ー像の転写サイクルにはいる。転写コロトロン5は、吸
着専用サイクル実行後に送られてくる記録シートPのタ
イミングに合わせて転写用電源部74から動作電流が流
されて動作する。
【0084】この吸着専用サイクル実行時には、記録シ
ートPはシート吸着時以外にも転写動作前にニップ部を
再通過することになる。そこで、制御手段70は、その
再通過時においても押圧ロール2や吸着コロトロン3を
動作させ続ける制御を行う。これにより、押圧ロール2
や吸着コロトロン3を伸展手段や仮吸着手段として構成
した場合には、記録シートPは転写動作前に2回にわた
って伸展作用や仮吸着作用をうけることになり、波打ち
がより確実に取り除かれる。また、矯正手段として外側
ロール50等を設けた場合には、吸着専用サイクル開始
時点から1色目の転写サイクル終了時まで、接離ドライ
バ73を介して転写ドラム100に外側ロール50を当
接させるように設定されている。この場合には、記録シ
ートPは転写動作前に2回にわたって矯正作用もうける
ことになり、波打ち状の吸着状態がより確実に矯正され
ることになる。
ートPはシート吸着時以外にも転写動作前にニップ部を
再通過することになる。そこで、制御手段70は、その
再通過時においても押圧ロール2や吸着コロトロン3を
動作させ続ける制御を行う。これにより、押圧ロール2
や吸着コロトロン3を伸展手段や仮吸着手段として構成
した場合には、記録シートPは転写動作前に2回にわた
って伸展作用や仮吸着作用をうけることになり、波打ち
がより確実に取り除かれる。また、矯正手段として外側
ロール50等を設けた場合には、吸着専用サイクル開始
時点から1色目の転写サイクル終了時まで、接離ドライ
バ73を介して転写ドラム100に外側ロール50を当
接させるように設定されている。この場合には、記録シ
ートPは転写動作前に2回にわたって矯正作用もうける
ことになり、波打ち状の吸着状態がより確実に矯正され
ることになる。
【0085】また、制御手段70は、吸着専用サイクル
実行時における吸着コロトロン3の放電出力についてシ
ート吸着時の出力をシート再通過時の出力(吸着に必要
な標準レベル)よりも小さな値にする制御を行うように
なっている。この場合は、記録シートが吸着時点では仮
吸着状態になるため、シート吸着時におけるニップ部に
おいて波打ちが取り除かれやすくなる他、外側ロール5
0を1回目に通過する際にその矯正作用をうけやすくな
る。
実行時における吸着コロトロン3の放電出力についてシ
ート吸着時の出力をシート再通過時の出力(吸着に必要
な標準レベル)よりも小さな値にする制御を行うように
なっている。この場合は、記録シートが吸着時点では仮
吸着状態になるため、シート吸着時におけるニップ部に
おいて波打ちが取り除かれやすくなる他、外側ロール5
0を1回目に通過する際にその矯正作用をうけやすくな
る。
【0086】また、制御手段70は、吸着専用サイクル
実行時において転写コロトロン5を動作させる制御を行
うものであってもよく、その場合には、転写コロトロン
5の吸着専用サイクル時の放電出力を転写動作時の放電
出力(転写に必要な出力)よりも小さな値にする制御を
行う。この場合は、転写前における波打ちの矯正作用を
より高めることができる利点がある。
実行時において転写コロトロン5を動作させる制御を行
うものであってもよく、その場合には、転写コロトロン
5の吸着専用サイクル時の放電出力を転写動作時の放電
出力(転写に必要な出力)よりも小さな値にする制御を
行う。この場合は、転写前における波打ちの矯正作用を
より高めることができる利点がある。
【0087】さらに、この制御手段70は、前記したよ
うに吸着専用サイクル実行時に、押圧ロール2及び吸着
コロトロン3を動作させ続けたり或いは転写部の転写コ
ロトロン5を動作させる制御を行うことができるが、そ
の押圧ロール2、吸着コロトロン3及び転写コロトロン
5をすべて動作させる場合には、その吸着コロトロン3
及び転写コロトロン5の各放電出力については、例え
ば、図24に示すような出力割合(放電出力率)になる
ように制御するようになっている。つまり、図24に示
す例では、1色目の転写動作時における転写コロトロン
5の放電出力を100%として基準にした場合、吸着専
用サイクル時における吸着コロトロン3のシート吸着時
の出力を最も小さくし(約50%)、次に到来する転写
コロトロン5のシート通過時の出力を少し高め(約60
%)、再通過するときの吸着コロトロン3の出力をさら
に少し高め(80%)、最後に1色目の転写サイクル時
における転写コロトロン5の出力を100%とするよう
に設定されている。
うに吸着専用サイクル実行時に、押圧ロール2及び吸着
コロトロン3を動作させ続けたり或いは転写部の転写コ
ロトロン5を動作させる制御を行うことができるが、そ
の押圧ロール2、吸着コロトロン3及び転写コロトロン
5をすべて動作させる場合には、その吸着コロトロン3
及び転写コロトロン5の各放電出力については、例え
ば、図24に示すような出力割合(放電出力率)になる
ように制御するようになっている。つまり、図24に示
す例では、1色目の転写動作時における転写コロトロン
5の放電出力を100%として基準にした場合、吸着専
用サイクル時における吸着コロトロン3のシート吸着時
の出力を最も小さくし(約50%)、次に到来する転写
コロトロン5のシート通過時の出力を少し高め(約60
%)、再通過するときの吸着コロトロン3の出力をさら
に少し高め(80%)、最後に1色目の転写サイクル時
における転写コロトロン5の出力を100%とするよう
に設定されている。
【0088】これにより、吸着専用サイクルを実行した
場合において、シート吸着時の記録シートの波打ちをよ
り一層取り除きやすくなるとともに、転写ドラム上で記
録シートの吸着状態をより一層矯正しやすくなるため、
良好な記録シートの吸着を確実に実現することが可能と
なる。
場合において、シート吸着時の記録シートの波打ちをよ
り一層取り除きやすくなるとともに、転写ドラム上で記
録シートの吸着状態をより一層矯正しやすくなるため、
良好な記録シートの吸着を確実に実現することが可能と
なる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート吸着位置(ニップ部)に進入する直前の記録シー
トにおいてシート進行方向やそれと直交する方向に含水
等によるシートの波打ちがあっても、伸展手段や仮吸着
手段によりニップ部で波打ちが取り除かれるか、あるい
は、矯正手段によりニップ部と転写部との間で波打ち状
の吸着状態が取り除かれるため、記録シートを転写ドラ
ム等の誘電体フィルム上に非吸着領域を発生させること
なく均一にかつ良好に吸着させ、吸着不良が原因の転写
不良の発生を防止することができる。また、このような
効果は、上記伸展手段、仮吸着手段及び矯正手段のうち
の少なくとも2種以上を併設した場合にはより確実に得
ることができる。
シート吸着位置(ニップ部)に進入する直前の記録シー
トにおいてシート進行方向やそれと直交する方向に含水
等によるシートの波打ちがあっても、伸展手段や仮吸着
手段によりニップ部で波打ちが取り除かれるか、あるい
は、矯正手段によりニップ部と転写部との間で波打ち状
の吸着状態が取り除かれるため、記録シートを転写ドラ
ム等の誘電体フィルム上に非吸着領域を発生させること
なく均一にかつ良好に吸着させ、吸着不良が原因の転写
不良の発生を防止することができる。また、このような
効果は、上記伸展手段、仮吸着手段及び矯正手段のうち
の少なくとも2種以上を併設した場合にはより確実に得
ることができる。
【0090】また、上記伸展手段、仮吸着手段及び矯正
手段は、そのいずれも誘電体フィルムの転写時に不利な
変形を誘発することなく、従来技術のように誘電体フィ
ルムが内側にたわんだように変形することにより誘発さ
れる転写不良の発生も防ぐことができる。さらに、上記
伸展手段、仮吸着手段及び矯正手段の採用により、記録
シートの波打ちがシート後端部側に蓄積されることによ
り大きな波打ちになってしまうような不具合も発生しな
い。
手段は、そのいずれも誘電体フィルムの転写時に不利な
変形を誘発することなく、従来技術のように誘電体フィ
ルムが内側にたわんだように変形することにより誘発さ
れる転写不良の発生も防ぐことができる。さらに、上記
伸展手段、仮吸着手段及び矯正手段の採用により、記録
シートの波打ちがシート後端部側に蓄積されることによ
り大きな波打ちになってしまうような不具合も発生しな
い。
【0091】また、本発明によれば、高湿時において吸
着専用サイクルを実行するように構成した場合は、記録
シートの波打ちの取り除きや誘電体フィルム上の波打ち
状吸着状態の矯正をより確実に行うことができ、その結
果、良好なシート吸着の実現と転写不良の発生防止とを
より確実に行うことが可能となる。
着専用サイクルを実行するように構成した場合は、記録
シートの波打ちの取り除きや誘電体フィルム上の波打ち
状吸着状態の矯正をより確実に行うことができ、その結
果、良好なシート吸着の実現と転写不良の発生防止とを
より確実に行うことが可能となる。
【図1】 この発明を転写ドラムのシート吸着位置に適
用した場合の使用状態を示す説明図である。
用した場合の使用状態を示す説明図である。
【図2】 転写ドラムに適用した本発明の記録シート吸
着装置の基本的構成を示す説明図である。
着装置の基本的構成を示す説明図である。
【図3】 伸展手段を構成するために使用する逆クラウ
ン型の押圧ロールの一例を示す正面図である。
ン型の押圧ロールの一例を示す正面図である。
【図4】 通常の放電規制バッフルの一例を示すもの
で、(a)はその斜視図、(b)はその使用状態を示す
説明図である。
で、(a)はその斜視図、(b)はその使用状態を示す
説明図である。
【図5】 図2の押圧ロールと図4の放電規制バッフル
を使用した記録シート吸着装置の圧接部(ニップ部)の
状態を示す説明図である。
を使用した記録シート吸着装置の圧接部(ニップ部)の
状態を示す説明図である。
【図6】 図5のニップ部の状態を押圧ロール側からみ
たときの状態を示す説明図である。
たときの状態を示す説明図である。
【図7】 伸展手段を構成するために使用する分割構造
の押圧ロールの一例を示すもので、(a)はその押圧ロ
ールと図4の放電規制バッフルを使用した記録シート吸
着装置のニップ部の状態を示す説明図、(b)は(a)
のニップ部を押圧ロール側からみたときの状態を示す説
明図である。
の押圧ロールの一例を示すもので、(a)はその押圧ロ
ールと図4の放電規制バッフルを使用した記録シート吸
着装置のニップ部の状態を示す説明図、(b)は(a)
のニップ部を押圧ロール側からみたときの状態を示す説
明図である。
【図8】 伸展手段を構成するために使用する分割構造
の押圧ロールの他例を示すもので、(a)はその押圧ロ
ールと図4の放電規制バッフルを使用した記録シート吸
着装置のニップ部の状態を示す説明図、(b)は(a)
のニップ部を押圧ロール側からみたときの状態を示す説
明図である。
の押圧ロールの他例を示すもので、(a)はその押圧ロ
ールと図4の放電規制バッフルを使用した記録シート吸
着装置のニップ部の状態を示す説明図、(b)は(a)
のニップ部を押圧ロール側からみたときの状態を示す説
明図である。
【図9】 伸展手段を構成するために使用する放電規制
バッフルの一例を示す正面図である。
バッフルの一例を示す正面図である。
【図10】 図9の放電規制バッフルと通常の円筒状等
の押圧ロールを使用した記録シート吸着装置のニップ部
の状態を示す説明図である。
の押圧ロールを使用した記録シート吸着装置のニップ部
の状態を示す説明図である。
【図11】 伸展手段を構成するために使用する放電規
制バッフルの他の例を示す正面図である。
制バッフルの他の例を示す正面図である。
【図12】 (a)はこの発明を中間転写ベルトの二次
転写部に適用した場合の使用状態を示す説明図、(b)
はこの発明を転写ベルトのシート吸着位置に適用した場
合の使用状態を示す説明図である。
転写部に適用した場合の使用状態を示す説明図、(b)
はこの発明を転写ベルトのシート吸着位置に適用した場
合の使用状態を示す説明図である。
【図13】 本発明の仮吸着手段を具備した記録シート
吸着装置の一実施例を示す説明図である。
吸着装置の一実施例を示す説明図である。
【図14】 放電出力調整手段の放電出力の設定例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図15】 圧接力調整機構の圧接力の設定例を示す説
明図である。
明図である。
【図16】 本発明の矯正手段を具備した記録シート吸
着装置の一実施例を示す説明図である。
着装置の一実施例を示す説明図である。
【図17】 矯正手段を構成するために使用する逆クラ
ウン形状の外側ロールとクラウン形状の内側ロールの使
用状態示す正面図である。
ウン形状の外側ロールとクラウン形状の内側ロールの使
用状態示す正面図である。
【図18】 矯正手段を構成するために使用する逆クラ
ウン形状の外側ロールと弾性内側ロールの使用状態を示
す正面図である。
ウン形状の外側ロールと弾性内側ロールの使用状態を示
す正面図である。
【図19】 本発明の矯正手段を具備した記録シート吸
着装置の他の実施例を示す説明図である。
着装置の他の実施例を示す説明図である。
【図20】 矯正手段を構成するために使用する逆クラ
ウン形状の外側ロールと弾性シート部材の使用状態を示
す正面図である。
ウン形状の外側ロールと弾性シート部材の使用状態を示
す正面図である。
【図21】 矯正手段を備えた記録シート吸着装置の動
作タイミングチャートである。
作タイミングチャートである。
【図22】 本発明の環境計測手段及び制御手段を具備
した記録シート吸着装置の一実施例を示す説明図であ
る。
した記録シート吸着装置の一実施例を示す説明図であ
る。
【図23】 図22の吸着装置による吸着専用サイクル
実行時の動作タイミングチャートである。
実行時の動作タイミングチャートである。
【図24】 吸着専用サイクル実行時における各帯電器
の放電出力の設定例を示す説明図である。
の放電出力の設定例を示す説明図である。
【図25】 従来技術において発生する吸着不良を示す
説明図である。
説明図である。
1…誘電体フィルム、2…押圧ロール、3…吸着用帯電
器、4,40…放電規制シート部材、5…転写用帯電
器、20…逆クラウン形状の押圧ロール、23,24…
分割構造の押圧ロール、30…放電出力制御手段、31
…圧接力調整機構、50…外側ロール、51…内側ロー
ル、54…弾性ロール、55…弾性シート部材、60…
環境計測手段、70…制御手段、100…転写ドラム、
200…転写ベルト、300…中間転写ベルト、P…記
録シート。
器、4,40…放電規制シート部材、5…転写用帯電
器、20…逆クラウン形状の押圧ロール、23,24…
分割構造の押圧ロール、30…放電出力制御手段、31
…圧接力調整機構、50…外側ロール、51…内側ロー
ル、54…弾性ロール、55…弾性シート部材、60…
環境計測手段、70…制御手段、100…転写ドラム、
200…転写ベルト、300…中間転写ベルト、P…記
録シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百武 信男 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内
Claims (29)
- 【請求項1】 回転移動するように配設されるドラム又
はベルト状の誘電体フィルムと、この誘電体フィルムの
外周面に圧接可能に配設される押圧ロールとを備え、そ
の誘電体フィルムと押圧ロールのニップ部に記録シート
を進入させて誘電体フィルム側に静電的に吸着させる記
録シート吸着装置において、 前記ニップ部で記録シートをそのシート進行方向の中央
部から左右両端側にむけて拡げる伸展手段を備えている
ことを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記誘電
体フィルムが、記録シートを吸着して回転方向下流側に
あるトナー像静電転写部まで少なくとも1回以上搬送す
る記録シート吸着搬送部材として使用され、 また、その誘電体フィルムを記録シート吸着時に帯電さ
せる吸着用帯電器が当該フィルムの内周面側で押圧ロー
ルと対向するように配設されているとともに、この吸着
用帯電器の放電領域を規制する帯状の放電規制シート部
材が当該帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィルムの内
周面に圧接可能に配設されていることを特徴とする記録
シート吸着装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の装置において、前記伸展
手段は、押圧ロールとしてその両端部の回転周速度が中
央部の回転周速度よりも速くなるように構成したものを
使用して構成されていることを特徴とする記録シート吸
着装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の装置において、前記伸展
手段は、押圧ロールとしてその両端部の誘電体フィルム
への圧接力が中央部の圧接力よりも大きくなるように構
成したものを使用して構成されることを特徴とする記録
シート吸着装置。 - 【請求項5】 請求項2記載の装置において、前記伸展
手段は、押圧ロールとしてその両端部の誘電体フィルム
との圧接幅が中央部の圧接幅よりも大きくなるように構
成したものを使用して構成されていることを特徴とする
記録シート吸着装置。 - 【請求項6】 請求項3、4又は5に記載の装置におい
て、押圧ロールは、そのロール径が中央部で最も小さく
両端部側に向かうにつれて増大する逆クラウン形状であ
ることを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項7】 請求項3、4又は5に記載の装置におい
て、押圧ロールは、少なくとも、その中央部と両端部と
で分割された構造になっていることを特徴とする記録シ
ート吸着装置。 - 【請求項8】 請求項2記載の装置において、前記伸展
手段は、放電規制シート部材としてその両端部のシート
自由端幅が中央部のシート自由端幅よりも小さくなるよ
うに構成したものを使用して構成されていることを特徴
とする記録シート吸着装置。 - 【請求項9】 請求項2記載の装置において、前記伸展
手段は、放電規制シート部材としてその両端部の誘電体
フィルムへの圧接力が中央部の圧接力よりも小さくなる
ように構成したものを使用して構成されていることを特
徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の装置において、前記誘
電体フィルムが、トナー像静電転写部で転写されるトナ
ー像を担持して搬送するトナー担持搬送体として使用さ
れ、 また、その誘電体フィルムの回転移動を支持する二次転
写部の支持ロールが当該フィルムの内周面側で押圧ロー
ルと対向するように配設されていることを特徴とする転
写装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の装置において、前記
伸展手段が、押圧ロールとしてそのロール径が中央部で
最も小さく両端部側に向かうにつれて増大する逆クラウ
ン形状のものを使用して構成されていることを特徴とす
る転写装置。 - 【請求項12】 回転移動するように配設され、記録シ
ートを吸着担持して回転方向下流側にあるトナー像静電
転写部まで搬送するドラム又はベルト状の誘電体フィル
ムと、この誘電体フィルムの外周面側に圧接可能に配設
される押圧ロールと、誘電体フィルムの内周面側で押圧
ロールと対向するように配設される吸着用帯電器と、こ
の吸着用帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィルムに圧
接可能に配設され、吸着用帯電器の放電領域を規制する
帯状の放電規制シート部材とを備え、記録シートを誘電
体フィルムと押圧ロールのニップ部に進入させて誘電体
フィルムに静電的に吸着させる記録シート吸着装置にお
いて、 前記記録シートの進行方向の先端部分を、前記ニップ部
で誘電体フィルムに対して先端部分以外のシート部分よ
りも弱い吸着力で仮吸着させる仮吸着手段を備えている
ことを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項13】 請求項12記載の装置において、前記
仮吸着手段は、吸着用帯電器の放電出力が「シート先端
部分通過時の出力<先端部分以外のシート部分通過時の
出力」という大小関係になるように制御する放電出力制
御手段であることを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項14】 請求項12記載の装置において、前記
仮吸着手段は、押圧ロールの圧接力が「シート先端部分
通過時の圧接力<先端部分以外のシート部分通過時の圧
接力」という大小関係になるように調整する圧接力調整
機構であることを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項15】 請求項12記載の装置において、前記
仮吸着手段は、請求項13に記載の放電出力制御手段と
請求項14に記載の圧接力調整機構とで構成されている
ことを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項16】 回転移動するように配設され、記録シ
ートを吸着担持して回転方向下流側にあるトナー像静電
転写部まで搬送するドラム又はベルト状の誘電体フィル
ムと、この誘電体フィルムの外周面側に圧接可能に配設
される押圧ロールと、誘電体フィルムの内周面側で押圧
ロールと対向するように配設される吸着用帯電器と、こ
の吸着用帯電器の一部を覆う状態で誘電体フィルムに圧
接可能に配設され、吸着用帯電器の放電領域を規制する
帯状の放電規制シート部材とを備え、その誘電体フィル
ムと押圧ロールのニップ部に記録シートを進入させて誘
電体フィルムに静電的に吸着させる記録シート吸着装置
において、 記録シート吸着装置とその下流側にあるトナー像静電転
写部の間に、記録シートが吸着された誘電体フィルムに
圧力を加えて最先の転写動作前における当該記録シート
の吸着状態を矯正する矯正手段を設けたことを特徴とす
る記録シート吸着装置。 - 【請求項17】 請求項16記載の装置において、前記
矯正手段は、誘電体フィルムの外周面側に接離可能に配
設される外側ロールと、誘電体フィルムの内周面側に当
接しかつ外側ロールと対向するように配設される内側ロ
ールとで構成されていることを特徴とする記録シート吸
着装置。 - 【請求項18】 請求項17記載の装置において、前記
外側ロールは、そのロール径が中央部で最も小さく両端
部側に向かうにつれて増大する逆クラウン形状であるこ
とを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項19】 請求項17記載の装置において、前記
内側ロールは、そのロール径が中央部から両端部側にむ
けて外側ロールのロール径と相反する大小関係になって
いるクラウン形状のロールであるか、あるいは、弾性ロ
ールであることを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項20】 請求項16記載の装置において、前記
矯正手段は、誘電体フィルムの外周面側に接離可能に配
設される外側ロールと、誘電体フィルムの内周面側に当
接しかつ外側ロールと対向するように配設される弾性シ
ート部材とで構成されていることを特徴とする記録シー
ト吸着装置。 - 【請求項21】 請求項16記載の装置において、前記
矯正手段は、環境状況を計測する環境計測手段からの計
測結果が高湿であるときにのみ動作するように設定され
ていることを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項22】 請求項16記載の装置において、前記
矯正手段は、誘電体フィルムに加える圧力が「シート先
端部分通過時の圧力<先端部分以外のシート部分通過時
の圧力」という大小関係になるように調整する圧力調整
機構を備えていることを特徴とする記録シート吸着装
置。 - 【請求項23】 請求項1に記載の伸展手段、請求項1
2に記載の仮吸着手段、及び、請求項16に記載の矯正
手段のうちの少なくとも2種以上を同時に具備している
ことを特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項24】 請求項2、12、16又は23に記載
の装置において、環境状況を計測する環境計測手段と、
その環境計測手段の計測結果が高湿であるときに、トナ
ー像静電転写部による最先の転写動作を実行するに先立
って、誘電体フィルムを1回転空回りさせて吸着後の記
録シートを記録シート吸着装置下に再通過させる吸着専
用サイクルを実行する制御手段とを設けたことを特徴と
する記録シート吸着装置。 - 【請求項25】 請求項24記載の装置において、前記
制御手段は、吸着専用サイクル実行時には押圧ロール及
び吸着用帯電器を動作させ続けるように制御することを
特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項26】 請求項25記載の装置において、前記
制御手段は、吸着専用サイクル実行時における吸着用帯
電器の放電出力が「シート吸着時の出力<シート再通過
時の出力」という大小関係になるように制御することを
特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項27】 請求項24記載の装置において、前記
制御手段は、吸着専用サイクル実行時にトナー像静電転
写部の転写用帯電器を動作させるように制御することを
特徴とする記録シート吸着装置。 - 【請求項28】 請求項27に記載の装置において、前
記制御手段は、吸着専用サイクル実行時における転写用
帯電器の放電出力が転写動作時における放電出力よりも
小さくなるように制御することを特徴とする記録シート
吸着装置。 - 【請求項29】 請求項24記載の装置において、前記
制御手段は、吸着専用サイクル実行時には、押圧ロール
及び吸着用帯電器を動作させ続けるとともにトナー像静
電転写部の転写用帯電器を動作させ、かつ、そのときの
吸着用帯電器及び転写用帯電器の各放電出力が「シート
吸着時における吸着用帯電器の出力<転写用帯電器の出
力<シート再通過時における吸着用帯電器の出力」とい
う大小関係になるように制御することを特徴とする記録
シート吸着装置。
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