JP4054517B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、詳しくは、無端ベルト状の中間転写体や感光体等の無端ベルト状の像担持体を使用して、該像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段を具備した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置として、例えば、図4に示すように、潜像担持体である感光体ドラム1上に形成された所定極性に帯電しているトナー像を、像担持体としての無端状ベルトからなる中間転写体(以下、「中間転写ベルト2」という)に静電気力を利用して1次転写するものが知られている。該中間転写ベルト2上に1次転写されたトナー像は、レジストローラ19により給送される転写紙やOHPシートなどの転写材3上に静電気力を利用して2次転写される。
【0003】
このような中間転写ベルト2を備えた画像形成装置は、上記感光体ドラム1上に形成したトナー像を該中間転写ベルト2上に重ね合わせて形成することができることから、上記転写材3上にカラー画像を形成するカラー画像形成装置として広く用いられている。
【0004】
また、上記画像形成装置の転写手段は、図5に示すように、上記中間転写ベルト2の表面に接触する転写部材としての2次転写バイアスローラ10と、該中間転写ベルト2を挟んで該2次転写バイアスローラ10に対向する対向部材としての2次転写対向ローラ22とを備えた転写装置で構成されている。この転写装置においては、該2次転写バイアスローラ10と該2次転写対向ローラ22とにより、該中間転写ベルト2と該2次転写バイアスローラ10との間に転写ニップ部Nが形成される。そして、該転写ニップ部Nに進入するように搬送された転写材3に対して、該2次転写バイアスローラ10により転写バイアスが印加される。これにより、該中間転写ベルト2上のトナー像が該転写材3上に転写される。
【0005】
ここで、上記中間転写ベルト2は、図4に示すように、複数の張架部材としての、ベルト駆動ローラ21、上記2次転写対向ローラ22、テンションローラ23、従動ローラ24により、回転自在に張架されている。
また、上記2次転写バイアスローラ10を転写部材として用いる場合、該2次転写バイアスローラ10にトナーが付着したり、転写時の押圧力による2次転写バイアスローラ10の変形、あるいは熱による中間転写ベルト2の変質などを回避するため、転写時以外は該2次転写バイアスローラ10を中間転写ベルト2から離間させておくことが多い。特に、中間転写ベルト2上に複数色のトナー像を順次重ね合わせてカラートナー像を形成する画像形成装置においては、該中間転写ベルト2へのカラートナー像の形成が完了するまで、2次転写バイアスローラ10が中間転写ベルト2から離間するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の転写装置を備えた従来の画像形成装置では、図5において、転写材3が転写ニップ部Nに進入して中間転写ベルト2上のトナー像が該転写材3上に転写される際に、該転写ニップ部Nの転写材進入口部分の手前側の領域でプレ転写が起こって、該転写材3上に転写された画像に異常が発生することが、従来から大きな課題となっている。
【0007】
すなわち、上記従来の画像形成装置においては、図5に示すように、転写ニップ部Nに進入して搬送される際に、転写材3と中間転写ベルト2との、該転写ニップ部Nの転写材進入口部分の手前側(中間転写ベルト2の移動方向の上流側)の部分に、微小なギャップGが生じる。
このようなギャップGが生じると、この転写ニップ部Nの転写材進入口部分の転写材3と中間転写ベルト2との間で放電が起こる。そして、該放電により、該中間転写ベルト2上のトナー像が、上記転写ニップNに到達する前に転写材3上に飛翔して、上記プレ転写が発生する。以下、このプレ転写が起こる上記転写ニップ部の転写材進入口部分の手前側の領域を「プレ転写領域」という。
【0008】
特に、上記中間転写ベルト2を用いるカラー画像形成装置においては、複数色の重なった画像が該中間転写ベルト501から転写材3に一括転写されるため、上記プレ転写による転写画像への影響が甚大で、例えば、各色トナーの重ねチリやドットチリ、及びハーフトーンの転写過多などが発生する。
【0009】
上述のようなプレ転写の発生を防止する方法としては、上記プレ転写領域における転写材3と中間転写ベルト2とのギャップGをなくすことが有効である。
そこで、従来、例えば、上記2次転写バイアスローラ10の中間転写ベルト2の移動方向上流側の部位に、上記転写材を上記転写ニップ部Nに向けてガイドするための転写材ガイド部材としての上ガイド部材33及び下ガイド部材35を配設し、上記転写材3と上記中間転写ベルト2とが上記プレ転写領域で予め密着するように、該ガイド部材33及び下ガイド部材35により転写材3をガイドする方法がとられている。
【0010】
すなわち、上記上ガイド部材33及び下ガイド部材35は、上記レジストローラ19により搬送される転写材3の搬送経路を挟んで配置される。ここで、上記転写材3が比較的腰の強いものである場合には、該レジストローラ19により搬送される転写材3が、該上ガイド部材33によりガイドされる。そして、該転写材3は、図6に破線で示すように、該転写材3の先端部が上記転写ニップ部Nの手前側で中間転写ベルト2に当接し、上記プレ転写領域で予め中間転写ベルト2に密着した状態となって上記転写ニップ部Nに進入する。一方、上記転写材3が比較的腰の弱いものである場合には、該レジストローラ19により搬送される転写材3が、該下ガイド部材35によりガイドされる。これにより、まず、該転写材3の先端部が上記転写ニップ部Nの手前側で中間転写ベルト2に当接する。その後、腰の弱い転写材3は該中間転写ベルト2の静電気力により上記プレ転写領域で中間転写ベルト2に密着して上記転写ニップ部Nに進入する。
【0011】
しかしながら、このような従来の方法では、転写材の厚さや種類にもよるが、実際には、図6に実線で示すように、上記プレ転写領域で、転写材3が自重によって上記中間転写ベルト2から離間してしまうため、該プレ転写領域で転写材3と中間転写ベルト2とが思うようには密着されないことが多かった。
【0012】
こうしたことから、本発明者らは、例えば、図7に示すように、上記中間転写ベルト2の転写ニップ部Nの手前側の背面を、該中間転写ベルト2を張架する張架部材の1つである平面部形成部材38を用いて張架し、該中間転写ベルト2の転写ニップ部Nに向けて進入する転写材3の進入経路部分のベルト表面に、該転写材3の搬送経路のほぼ沿ったベルト平面部2Aを形成するように構成した画像形成装置を提案している(特許願P200−198200号)。
このように、上記中間転写ベルト2の転写ニップ部Nの手前側に上記ベルト平面部2Aを形成することによって、レジストローラ19により搬送される転写材3が、該ベルト平面部2Aに沿うようにして該転写ニップ部Nに進入するようになる。これにより、該転写材3と上記中間転写ベルト2とを上記プレ転写領域で予め密着させることが可能になり、該プレ転写領域における転写材3と中間転写ベルト2との上記ギャップGの発生を解消することができるようになる。
【0013】
ところが、上述のようなベルト平面部2Aを形成した構成の画像形成装置においても、図7に示すように、上記上ガイド部材33の転写材搬送方向下流側の端部33aが、上記平面部形成部材38によって形成される上記ベルト平面部2Aの転写材搬送方向上流側の端部2aよりも下流側に位置している場合には、上記レジストローラ19により搬送される転写材3が、上記上ガイド部材33により、該ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの中ほどの部分に接触するようにガイドされる。
【0014】
このため、このような構成の場合には、上記上ガイド部材33によりガイドされる転写材3が、該ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの途中から接触するしかなく、上記転写ニップ部Nの手前側のプレ転写領域(転写電界に近い部分)に上記ギャップGが形成されて、該プレ転写領域での放電による不具合が発生しやすくなってしまう。ここで、該プレ転写領域での放電による不具合を解消する方法として、上記ベルト平面部2Aに対する転写材3の先端部の接触開始位置が、上記プレ転写領域の手前側(上流側)の位置となるように、該ベルト平面部2Aの長さを長くする方法が考えられる。しかし、この方法では、上記レジストローラ19のニップから上記転写ニップ部Nまでの転写紙3の搬送スパンが大きくなるため、2次転写ユニットが大型化したり、該転写材3の先端と上記中間転写ベルト2上のトナー像先端との位置合わせが難しくなる。
【0015】
また、このような構成では、上記上ガイド部材33により剛性に抗してカールした状態で搬送されている上記転写材3の後端部が、該ガイド部材33の端部33aを抜け出た際に、その剛性により跳ね上がることがある。このような転写材3の後端部の跳ね上がりが生じると、該後端部により上記中間転写ベルト2のベルト平面部2Aが叩かれる。この結果、該中間転写ベルト2上に形成されているトナー像が乱れたり、該後端部とベルト平面部2Aとが密着性を保てなくなって、該後端部とベルト平面部2Aとの間にギャップGが発生し、該ギャップGでの放電により画像不良を引き起こしたりすることがある。
【0016】
以上は、上記像担持体が中間転写ベルトである画像形成装置の例であるが、上述のような問題は、該像担持体が感光体ベルトであり、この感光体ベルト上に形成したトナー像を転写材に直接転写する画像形成装置においても同様に生じ得る。
【0017】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、転写ニップ部に進入した転写材にトナー像が転写される際の、該転写ニップ部の転写材進入口の手前側部分でのプレ転写を防止することができる、簡素な構成の転写装置を備えた画像形成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面にトナー像を担持し、複数の張架部材により回転自在に張架された無端ベルト状の像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、上記像担持体の回転に同期して搬送される転写材の裏面側に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで該転写部材に対向する対向部材との間に転写バイアスを印加して、上記像担持体上のトナー像を該転写材上に転写する転写手段と、上記対向部材と上記転写部材とで挟まれることにより形成された該転写部材と上記像担持体との転写ニップ部に向けて、上記転写材を搬送する転写材搬送手段とを備えた画像形成装置において、上記像担持体の転写ニップ部手前側の背面を張架して、該像担持体の転写ニップ部手前側のベルト表面に、上記転写材の搬送経路にほぼ沿ったベルト平面部を形成する平面部形成部材と、上記ベルト平面部に上記転写材が接触するように該転写材を該ベルト平面部に向けてガイドするための、該転写材の搬送経路と該像担持体との間に配置された転写材ガイド部材とを有し、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体のベルト平面部の転写材搬送方向上流側の端部よりも更に上流側に位置し、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部のベルト回転方向上流側に、上記転写材の搬送経路から次第に離間する第2のベルト平面部を形成するように該像担持体を張架する張架部材を有し、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部を通って上記第1のベルト平面部の延長面に対して直交する垂線と該延長面との交点から、該転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部までの距離の絶対値が、上記第2のベルト平面部の表面と上記垂線との交点から、上記第1のベルト平面部の延長面と該垂線との交点までの距離よりも小さくなるように設定され、上記転写材ガイド部材は、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部の延長面を挟んで、該像担持体側に位置するように、且つ、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部の延長面を挟んで、該像担持体と対向する側に位置するように、該転写材ガイド部材が配設されていることを特徴とするものである。
【0019】
この画像形成装置においては、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体のベルト平面部の転写材搬送方向上流側の端部よりも更に上流側に位置している。例えば、図7に示す上ガイド部材33の端部33aが、上記平面部形成部材38によって形成される上記像担持体としての中間転写ベルト2のベルト平面部2Aの転写材搬送方向上流側の端部2aよりも更に上流側に位置している。従って、この画像形成装置においては、上記レジストローラ19により搬送される転写材3が、上記上ガイド部材33により、上記ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの上流側の端部33aから接触するようにガイドされる。これにより、該レジストローラ19により搬送される転写材3が、該ベルト平面部2Aのほぼ全面に密着した状態で、上記転写ニップ部Nに進入するようになり、該転写ニップ部Nの手前側のプレ転写領域に上記ギャップGが形成されることがなくなる。
また、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部のベルト回転方向上流側に、上記転写材の搬送経路から次第に離間するように上記第2のベルト平面部が形成されている。また、上記設定により、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記像担持体の上記第2のベルト平面部から離隔した位置に臨むようになる。これにより、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部から抜け出る瞬間の、該転写材の後端部と上記像担持体の上記第2のベルト平面部との間に所定の距離が確保されるので、該転写材の後端部が、転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部から抜け出て、該像担持体側に跳ね上がっても、該転写材の後端部が該像担持体に当接することがなくなる。
また、図3に示すように、上記転写材ガイド部材としてのガイド部材33の転写材搬送方向下流側の端部33aが、上記像担持体としての中間転写ベルト2の第1のベルト平面部2Aの延長面2A ' と、該中間転写ベルト2との間に位置していると、上記ガイド部材33にガイドされて上記転写ニップ部Nに向けて搬送される転写材3が、該中間転写ベルト2の第1のベルト平面部2Aに接触するより先に、該第1のベルト平面部2Aの上流側の端部2aに接触する。この結果、該ベルト平面部2Aの上流側の端部2a付近で、該転写材3が円弧状もしくはS字状にカールして、該ベルト平面部2Aと該転写材3との間に上記ギャップGが生じてしまうことがあった。これに対し、本発明の画像形成装置においては、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記像担持体の第1のベルト平面部の延長面を挟んで、該像担持体と対向する側の位置に臨んでいる。従って、この画像形成装置では、該転写材ガイド部材にガイドされて転写ニップ部に向けて搬送される転写材が、該像担持体の第1のベルト平面部の上流側の端部付近で、円弧状もしくはS字状にカールすることがなく、該像担持体の第1のベルト平面部に対して該転写材が確実に接触するようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真式カラー複写機(以下「カラー複写機」という)に適用した場合の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、中間転写ベルト2を用いたカラー複写機の概略構成図である。このカラー複写機は、図1に示す画像形成部のほか、図示しないカラー画像読み取り部(以下「カラースキャナ」という)や、該カラー複写機の駆動部を制御する制御部などによって構成されている。
【0025】
図1において、矢印方向に回転する感光体ドラム1の周囲には、該感光体ドラムの表面を所定の極性で一様に帯電させる帯電器4、書込み用レーザー光Lで感光体ドラム1の帯電面に潜像を形成するための図示しない画像露光手段、個別に収容されている複数色のカラートナーにより感光体ドラム1上に形成された潜像を現像する現像器5、6,7,8、感光体ドラム1上の残留トナーを除去する感光体ドラムクリーナー18が設置されている。
【0026】
上記感光体ドラム1の表面には、周知の電子写真プロセスによりトナー像が形成される。この感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像は、該感光体ドラム1の回転により一次転写部に到る。
一方、無端ベルト状の中間転写ベルト2は、駆動ローラ21、従動ローラ24、張力制御機構を有するテンションローラ23、および二次転写部を構成する2次転写対向ローラ(以下、単に「対向ローラ」という)22に架張されて、感光体ドラム1に近接または接触して、該感光体ドラム1の周速と同期して回転する。
【0027】
上記一次転写部には、上記中間転写ベルト2の裏面側に、一次転写手段としてのコロナ帯電器9が設置されている。該コロナ帯電器9は、感光体ドラム1上に形成されたトナー像の帯電極性と逆極性の放電電界を印加することで、該トナー像を中間転写ベルト2上に一次転写する。
上記トナー像が一次転写された中間転写ベルト2は、矢印方向に回転して、上記対向ローラ22と2次転写バイアスローラ(以下、単に「2次転写ローラ」という)10が設置された二次転写部に到る。この2次転写ローラ10は、上記中間転写ベルト2に対して接離自在に構成されている。
【0028】
一方、上記感光体ドラム1は、次のトナー像の形成のために、その表面に残留した残留トナーが、上記感光体ドラムクリーナー18により除去される。また、図示しない除電器により感光体ドラム1の表面に残留した残留電荷が除去される。
ここで、上記感光体ドラム1上に連続してトナー像を形成する場合には、上記残留トナーおよび上記残留電荷が除去された後、上記帯電器4により、該感光体ドラム1の表面が再び一様に帯電される。
また、カラー画像を形成する場合には、上記感光体ドラム1上に複数の画像信号に対応した各色のトナー像が順次形成され、この感光体ドラム1上に形成された各色のトナー像が、上記一次転写部で上記中間転写ベルト2上に順次重ね合わされて転写される。
【0029】
このようにして、上記中間転写ベルト2上に最終のトナー像が一次転写されると、該中間転写ベルト2に一次転写されて担持されたトナー像の先端が上記2次転写部にさしかかる前に、上記二次転写ローラ10が該中間転写ベルト2の表面に接するように移動される。つまり、該二次転写ローラ10は、上記中間転写ベルト2上に最終のトナー像が一次転写されるまで、該中間転写ベルト2の表面から離間した位置に退避している。
【0030】
一方、上記中間転写ベルト2上へのトナー像の形成が行われている間に、給紙トレー12に収容されている転写材3が、フィードローラ11の回転により一枚ずつ取り出される。該給紙トレー12から取り出された転写材3は、レジストローラ19のニップに挾持された状態で待機される。そして、上記中間転写ベルト2に担持されたトナー像の先端と、該転写材の画像転写領域の先端とが一致するようにタイミングが取られて、該レジストローラ19により該転写材3が搬送される。
【0031】
これにより、上記中間転写ベルト2と二次転写ローラ10の間の転写ニップ部Nに該転写材3が搬送され、該転写ニップ部Nに印加された転写バイアスにより、該中間転写ベルト2に担持されたトナー像が、該転写材3上に一括して二次転写される。
このようにして、トナー像が二次転写された転写材3は、搬送ベルト14で定着装置15に送られて、該トナー像が加熱/加圧により定着された後、機外に排出される。
【0032】
一方、上記トナー像の二次転写を終えた中間転写ベルト2は、中間転写ベルトクリーナー16により、その表面に付着している残留トナーと紙粉等の除去が行われる。また、上記二次転写ローラ10は、クリーニングブレード25により、その周面に付着しているトナーの除去が行われる。
【0033】
次に、本発明の特徴部である上記二次転写部の構成について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置の二次転写部は、図2に示すように、上記転写ニップ部Nに向けて搬送される転写材3をガイドするための上ガイド部材33と、下ガイド部材35を有している。また、上記中間転写ベルト2の転写ニップ部Nの手前側の背面が、該中間転写ベルト2を張架する張架部材の1つである平面部形成部材38を用いて張架された構成となっている。これにより、該中間転写ベルト2の転写ニップ部Nに向けて進入する転写材3の進入経路部分のベルト表面に、該転写材3の搬送経路のほぼ沿ったベルト平面部2Aが形成される。このベルト平面部2Aのベルト周方向の長さDは、上記転写材3の搬送が、上記上ガイド部材33または下ガイド部材35によるガイドを受けずに維持される必要があり、実験では、30mm以下が好ましく、より好ましくは、10mm程度が望ましい。
【0034】
このように、上記中間転写ベルト2の転写ニップ部Nの手前側に上記ベルト平面部2Aを形成することによって、レジストローラ19により搬送される転写材3が、該ベルト平面部2Aに沿うようにして該転写ニップ部Nに進入するようになる。これにより、上記プレ転写領域での転写電界が強まる前に、上記転写材3と上記中間転写ベルト2とが予め密着されるようになる。従って、該プレ転写領域における転写材3と中間転写ベルト2との間にギャップGが発生することがなく、該ギャップGでの放電による画像不良の発生が防止される。
【0035】
ところが、図7に示したように、上記上ガイド部材33の転写材搬送方向下流側の端部33aが、上記平面部形成部材38によって形成される上記ベルト平面部2Aの転写材搬送方向上流側の端部2aよりも下流側に位置している場合には、上記レジストローラ19により搬送される転写材3が、上記上ガイド部材33により、該ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの中ほどの部分に接触するようにガイドされる。
この結果、このような構成の場合には、前述したように、上記上ガイド部材33によりガイドされる転写材3が、該ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの途中から接触するしかなく、上記転写ニップ部Nの手前側のプレ転写領域(転写電界に近い部分)に上記ギャップGが形成されて、該プレ転写領域での放電による不具合が発生しやすくなってしまう。
【0036】
そこで、本実施形態に係る画像形成装置においては、図2に示すように、上記上ガイド部材33の転写材搬送方向下流側の端部33aが、上記平面部形成部材38によって形成される上記第1のベルト平面部2Aの転写材搬送方向上流側の端部2aよりも更に上流側に位置するように、上記上ガイド部材33を配設する。つまり、上記上ガイド部材33の端部33aの位置を、上記第1のベルト平面部2Aの端部2aの位置から、距離Cだけ転写材搬送方向上流側にずらした位置とする。
【0037】
これにより、上記レジストローラ19により搬送される転写材3が、上記上ガイド部材33により、上記ベルト平面部2Aに対して該ベルト平面部2Aの上流側の端部33aから接触するようにガイドされるようになり、該レジストローラ19により搬送される転写材3が、該ベルト平面部2Aのほぼ全面に密着した状態で、上記転写ニップ部Nに進入するようになる。この結果、該転写ニップ部Nの手前側のプレ転写領域に上記ギャップGが形成されることがなくなる。
【0038】
ここで、上記上ガイド部材33の端部33aを通って上記第1のベルト平面部2Aの延長面2A'に対して直交する垂線と該延長面2A'との交点から、該上ガイド部材33の端部33aまでの距離Bの絶対値は、上記平面部形成部材38と上記テンションローラ23とによって形成される第2のベルト平面部2Bの表面と上記垂線との交点から、上記第1のベルト平面部2Aの延長面2A'と該垂線との交点までの距離Aよりも小さくなるように設定されていることが望ましい。
つまり、上記距離Bを上述のように設定することにより、上記上ガイド部材33の端部33aが、上記第2のベルト平面部2Bから上記垂線に沿って離隔した位置に臨むようになる。これにより、上記上ガイド部材33の端部33aから転写材3が抜け出る瞬間の、該転写材3の後端部と上記第2のベルト平面部2Bとの間に所定の距離が確保されるようになり、該転写材3の後端部が、ガイド部材33の端部33aから抜け出て、該中間転写ベルト2側に跳ね上がっても、該転写材3の後端部によって中間転写ベルト2が叩かれることがなくなる。
【0039】
ところで、前述したように、上記ガイド部材33の端部33aが、上記中間転写ベルト2の第1のベルト平面部2Aの延長面2A'と、該中間転写ベルト2との間に位置していると、図3に示すように、上記ガイド部材33にガイドされて上記転写ニップ部Nに向けて搬送される転写材3が、該中間転写ベルト2の第1のベルト平面部2Aに接触するより先に、該第1のベルト平面部2Aの上流側の端部2aに接触する。この結果、該ベルト平面部2Aの上流側の端部2a付近で、該転写材3が円弧状もしくはS字状にカールして、該ベルト平面部2Aと該転写材3との間に上記ギャップGが生じてしまうことがある。
【0040】
そこで、上記ガイド部材33の端部33aは、図2に示すように、上記第1のベルト平面部2Aの延長面2A'を挟んで、上記中間転写ベルト2と対向する側に位置していることが望ましい。これにより、該ガイド部材33にガイドされて転写ニップ部Nに向けて搬送される転写材3は、該第1のベルト平面部2Aの上流側の端部付近で円弧状もしくはS字状にカールすることがなくなり、該第1のベルト平面部2Aに対して確実に接触するようになる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、レジストローラにより搬送される転写材が、無端ベルト状の像担持体の転写ニップ部の手前側のベルト平面部のほぼ全面に密着した状態で、該転写ニップ部に進入するようになる。これにより、該転写ニップ部の手前側のプレ転写領域で該像担持体と転写材との間にギャップが形成されることがなくなり、該ギャップでの放電による異常画像の発生を防止できるという優れた効果がある。
また、転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部から抜け出る瞬間の、転写材の後端部と像担持体の第2のベルト平面部との間に所定の距離が確保されるので、該転写材の後端部が、転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部から抜け出て、該像担持体側に跳ね上がっても、該転写材の後端部が該像担持体に当接することがなく、該像担持体への該転写材の後端部の当接による異常画像発生を防止できるという優れた効果がある。
また、転写材ガイド部材にガイドされて転写ニップ部に向けて搬送される転写材が、像担持体の第1のベルト平面部の上流側の端部付近で、円弧状もしくはS字状にカールすることがなく、該像担持体の第1のベルト平面部に対して該転写材が確実に接触するようになるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成部の構成を示す概略図。
【図2】上記画像形成装置の二次転写部の構成を示す概略図。
【図3】上記二次転写部に配置されたガイド部材によってガイドされる転写材の挙動を示す概略図。
【図4】従来の画像形成装置の二次転写部の構成を示す概略図。
【図5】上記従来の画像形成装置の二次転写部の拡大図。
【図6】従来の画像形成装置の二次転写部の他の構成を示す概略図。
【図7】本出願人が先に提案した二次転写部の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
2 中間転写ベルト
2A 中間転写ベルトの第1のベルト平面部
2B 中間転写ベルトの第2のベルト平面部
2a 中間転写ベルトの第1のベルト平面部の上流側の端部
3 転写材
4 帯電器
5,6,7,8 現像器
10 2次転写バイアスローラ
15 定着装置
19 レジストローラ
21 駆動ローラ、
24 従動ローラ、
23 テンションローラ、
22 二次転写対向ローラ
33 上ガイド部材
33a 上ガイド部材の端部
35 下ガイド部材
38 平面部形成部材
G 中間転写ベルトと転写材とのギャップ
N 転写ニップ部
Claims (1)
- 表面にトナー像を担持し、複数の張架部材により回転自在に張架された無端ベルト状の像担持体と、
該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
上記像担持体の回転に同期して搬送される転写材の裏面側に配置された転写部材と、該像担持体を挟んで該転写部材に対向する対向部材との間に転写バイアスを印加して、上記像担持体上のトナー像を該転写材上に転写する転写手段と、
上記対向部材と上記転写部材とで挟まれることにより形成された該転写部材と上記像担持体との転写ニップ部に向けて、上記転写材を搬送する転写材搬送手段とを備えた画像形成装置において、
上記像担持体の転写ニップ部手前側の背面を張架して、該像担持体の転写ニップ部手前側のベルト表面に、上記転写材の搬送経路にほぼ沿ったベルト平面部を形成する平面部形成部材と、
上記ベルト平面部に上記転写材が接触するように該転写材を該ベルト平面部に向けてガイドするための、該転写材の搬送経路と該像担持体との間に配置された転写材ガイド部材とを有し、
上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体のベルト平面部の転写材搬送方向上流側の端部よりも更に上流側に位置し、
上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部のベルト回転方向上流側に、上記転写材の搬送経路から次第に離間する第2のベルト平面部を形成するように該像担持体を張架する張架部材を有し、
上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部を通って上記第1のベルト平面部の延長面に対して直交する垂線と該延長面との交点から、該転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部までの距離の絶対値が、
上記第2のベルト平面部の表面と上記垂線との交点から、上記第1のベルト平面部の延長面と該垂線との交点までの距離よりも小さくなるように設定され、
上記転写材ガイド部材は、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部の延長面を挟んで、該像担持体側に位置するように、且つ、上記転写材ガイド部材の転写材搬送方向下流側の端部が、上記平面部形成部材によって形成される上記像担持体の第1のベルト平面部の延長面を挟んで、該像担持体と対向する側に位置するように、該転写材ガイド部材が配設されていることを特徴とする画像形成装置。
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