JP2008058437A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents

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一 寺地
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真 名倉
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Abstract

【課題】中間転写体と転写ローラの間に転写材の先端が突入または脱出する際の衝撃で画像が乱れるという問題を解決し、転写画像の乱れを防止できる転写装置を実現する。
【解決手段】本発明の転写装置20では、第一の転写手段23は駆動ローラ22の中間転写体搬送方向上流側であって中間転写体21を挟んで像担持体11と対向する位置に配置され、第二の転写手段30は中間転写体に転写材Pを押し付ける転写ローラであって駆動ローラの中間転写体搬送方向下流側に配置され、第一の中間転写体架張手段25,26は第二の転写手段の中間転写体搬送方向下流側の第一の転写手段と第二の転写手段の間に配置され、第二の中間転写体架張手段28,29は第二の転写手段の中間転写体搬送方向上流側の第一の転写手段と第二の転写手段の間に配置される。この配置により、衝撃による搬送速度の変動が第一の転写手段に伝わるのを防止でき、画像の乱れを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に装備される中間転写方式の転写装置と、その転写装置を備えた複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体(例えば感光体)上に形成されたトナー像を転写する手段として、ベルト転写装置が多く用いられている。ベルト転写装置は、転写材へのトナー画像転写に用いる場合、転写材の種類や状態に関わらず感光体からの転写材の安定した分離が期待でき、また、複数回の転写を容易に行なうことができる。また、ベルト転写装置は、無端ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)上へのトナー像転写を行なった後、中間転写体から転写材に再度転写する中間転写装置としても用いられている。中間転写体を使用したフルカラー画像形成装置は、一次転写工程を色ごとに繰り返す際、転写材の種類に影響を受けずに多色画像やフルカラー画像の安定した形成が可能であり、また、転写材を感光体に巻きつける必要が無いため、転写材の搬送経路を直線上に構成でき、多種の転写材を使用することが可能である。
無端ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)を用いた画像形成装置は、第一の像担持体である感光体、第二の像担持体である中間転写体、帯電手段、露光手段、現像手段、一次転写手段、二次転写手段、定着手段などで構成される。
この画像形成装置では、画像を形成するために、まず感光体の表面を帯電手段によって帯電させる。次にレーザ走査方式やLEDアレー方式などの露光手段によって感光体表面に画像パターンを露光し、感光体表面の露光部分と未露光部分に電位差を生じさせ、感光体表面に静電潜像を形成させる。この静電潜像を現像手段のトナーによって現像すると、帯電されたトナーが露光部に付着し、潜像がトナー画像として可視化される。
感光体にトナー画像を形成した後、一次転写手段により中間転写体にトナーと逆極性の電圧を印加することにより、感光体上に形成されたトナー画像が中間転写体に一次転写される。また、フルカラー画像を形成する場合は、前記工程を複数色のトナーについて繰り返すことにより、中間転写体の表面に複数色のトナーが重なった画像を形成する。
次に、中間転写体の表面に形成した画像を、二次転写手段によりトナーと逆極性の電圧を印加することで転写材に二次転写する。
このようにしてトナー画像が二次転写された転写材を、定着手段により熱や圧力を利用してトナーを転写材に溶融定着することで、フルカラーの画像が得られる。
以上のような画像形成装置に関連する従来技術として、特許文献1(特開平6−274051号公報)には、転写媒体突入時の像担持体の回転ムラを、像担持体と圧力ロールの離間により押さえる一方、像担持体駆動手段と同一の駆動源を用いて圧接部の離間を行い、装置の小型化を図ると共に、該離間を非画像形成時に行なうことにより、離間のための回転ムラをも防止し、回転変動が引き起こす像の歪み等の画像欠陥を防止可能とした画像記録方法及びその装置を提供することを目的として、像担持体上に画像が形成されないときに、当該像担持体を回転駆動する駆動手段からの駆動力により、像担持体と圧力ロールの少なくとも一方を移動させて圧接部の離間を行ない、その後、像担持体と圧力ロールの圧接部間に転写媒体が進入するタイミングと同期させて、像担持体と圧力ロールとを圧接させる付勢手段の付勢力を利用して圧接部の離間を解除するように構成した画像記録方法及び装置が提案されており、より具体的には、ばねで押し付けられる転写ローラ(圧力ロール)をカムで離間して保持し、転写材(用紙)の突入または脱出に合わせて保持を解除し、転写ローラを押し付ける方法が提案されている。
また、特許文献2(特開2005−107053公報)には、タンデム型画像形成装置において、転写ベルトまたは転写搬送ベルトと感光体との摩擦のばらつきにより、転写ベルトまたは転写搬送ベルトに速度変動が生じ、形成画像に色むらが発生するという課題を解決するために、複数のローラの一つである中間転写ベルトを回転駆動する駆動ロ−ラに関して、中間転写ベルトの移動方向上流側であり、且つ中間転写ベルトの移動方向に関して最上流側に配置された画像形成ユニットと該最上流側に配置された画像形成ユニットの直上流側の前記複数のロ−ラの一つであるテンションローラとの間の中間転写ベルトの背面に当接する制動部材を有する構成が提案されている。
特開平6-274051号公報 特開2005−107053公報
中間転写方式の転写装置において、二次転写手段をローラ方式とし、転写材(例えば用紙)を中間転写ベルトに押し付ける構成とすると、印加電圧に加えてローラの圧力により、安定した転写を行なうことができる。
しかし、転写ローラと中間転写ベルトの間に用紙の先端が突入または脱出する際、その衝撃で中間転写ベルトの搬送速度が変動し、この時に一次転写を行っている画像部位、あるいは露光を行っている画像部位で画像乱れが発生し、形成画像に色ムラが生じる。また、用紙の後端がローラから排出される場合も同様である。
特許文献1に開示されている従来技術では、像担持体(感光体)から直接用紙に転写する方式であるが、同様に転写ローラと感光体の間に用紙が突入または脱出する際の衝撃が画像を乱すという課題がある。
そこで、上記従来技術では、感光体に対して押し付けられている転写ローラを、カムにより感光体から離間してその状態で保持し、用紙突入のタイミングで保持を解除して、押し付け力により転写ローラを用紙裏面に押し付ける方法が提案されている。しかしながら、離間した転写ローラを押し付け力により用紙裏面に衝突させるため、その衝撃により画像が乱される場合がある。上記従来技術においては、ダンパーにより衝撃を低減する構成を提案しているが、基本的に不連続な状態が発生し画像を乱す回転変動の要因になる。
特許文献2に開示されている従来技術では、中間転写ベルトと感光体との摩擦係数が、それぞれの表面状態のばらつきにより変動することにより、中間転写ベルトの移動速度が影響を受けて変動し、各色の転写位置がずれて色ずれが生じるという課題がある。また、転写バイアスのON/OFFや、用紙と中間転写ベルトの接離による衝撃によっても中間転写ベルトに速度変動が発生することがあり、これらによっても画像が乱されるという課題がある。
そこで、上記従来技術では、中間転写ベルトの移動方向に関して最上流側に配置された画像形成ユニットとテンションローラとの間の中間転写ベルト背面に、当接する制動部材を有する構成が提案されている。しかしながら、中間転写ベルトと感光体との摩擦係数が画像形成の繰り返しによって変化するために制動力の再調整を行なわなければならず、その調整機構を有する構成が必要となる。さらに、ゴム材等の摩擦抵抗の大きな材質で構成される制動部材は、ベルト駆動に対する負荷を増大させるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、中間転写体もしくは転写材に転写される画像の乱れ(色ずれ等)を防止することができる構成の中間転写方式の転写装置を提供することを目的とし、さらには、その転写装置を備え、中間転写体もしくは転写材に転写される画像の乱れ(色ずれ等)を防止し、画像の乱れ(色ずれ等)のない高画質な画像が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明では以下のような技術的手段を採っている。
本発明の第1の手段は、像担持体上の画像が転写される無端ベルト状の中間転写体と、前記中間転写体を駆動する駆動ローラと、前記像担持体上の画像を前記中間転写体に一次転写する第一の転写手段と、前記中間転写体上の画像を転写材に二次転写する第二の転写手段とを有する転写装置において、前記第一の転写手段は、前記駆動ローラの中間転写体搬送方向上流側であって前記中間転写体を挟んで前記像担持体と対向する位置に配置され、前記第二の転写手段は、前記中間転写体に向かって前記転写材を押し付ける転写ローラであって前記駆動ローラの中間転写体搬送方向下流側に配置され、第一の中間転写体架張手段は前記第二の転写手段の中間転写体搬送方向下流側の、前記第一の転写手段と前記第二の転写手段との間に配置され、第二の中間転写体架張手段は前記第二の転写手段の中間転写体搬送方向上流側の、前記第一の転写手段と前記第二の転写手段との間に配置されることを特徴とする。
本発明の第1の手段の転写装置では、第二の転写手段を転写ローラにすることで、転写材と中間転写体との接触が安定し、転写性が良好になり高画質な画像が得られる。
しかし、第二の転写手段に転写材(用紙等)が突入または脱出する際の衝撃は、中間転写体の搬送速度を変動させ、この変動は中間転写体搬送方向上流側に向かって伝達し、第一の転写手段の位置で一次転写時の画像を乱す原因となる。さらにその一次転写位置で像担持体を振動させて露光位置を変動させ、画像を乱す原因となる。
そこで、第1の手段の転写装置では、第二の転写手段を起点にみて、中間転写体搬送方向上流側の、第一の転写手段と第二の転写手段との間に、第二の中間転写体架張手段を配置することにより、衝撃による中間転写体搬送速度の変動が第一の転写手段に伝わるのを防止する。これにより画像の乱れを防止することができる。
本発明の第2の手段は、第1の手段の転写装置において、前記第一の中間転写体架張手段と前記第二の中間転写体架張手段は、前記中間転写体を架張するローラと、該ローラを前記中間転写体に押圧するバネを有することを特徴とする。
また、本発明の第3の手段は、第2の手段の転写装置において、前記第二の中間転写体架張手段のバネ力が、前記第一の中間転写体架張手段のバネ力よりも小さいことを特徴とする。
駆動ローラを起点にみて、中間転写体搬送方向上流側の第二の転写手段までは、駆動ローラの駆動力による中間転写体の張り側であり、第一の中間転写体架張手段による強い張力が必要で、反対に、駆動ローラを起点に、中間転写ベルト搬送方向下流側の第二の転写手段までは、中間転写体の緩み側であるため、第二の中間転写体架張手段による弱い張力で充分である。そこで、第二の中間転写体架張手段のバネ力を、第一の中間転写体架張手段のバネ力よりも小さくすることで、転写材の突入または脱出による中間転写体搬送速度の遅れまたは進みを、第二の転写手段から中間転写体搬送方向上流側の駆動ローラまでの間で吸収することができる。
本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか1つの手段の転写装置において、前記第二の中間転写体架張手段による、前記駆動ローラから前記第二の転写手段間の前記中間転写体のベルト長の変化量が、0.1mmより大きいことを特徴とする。
第二の転写手段に転写材が突入または脱出する際に生じる、中間転写体搬送速度の瞬間的な遅れまたは進みは、第一の転写手段のベルト位置換算で0.1mm以下であるため、第二の中間転写体架張手段による、前記駆動ローラから前記第二の転写手段間の中間転写体のベルト長の変化量を0.1mmより大きくすることで、第一の転写手段の位置で一次転写時の画像を乱し、さらにその位置で像担持体を振動させて露光位置を変動させて画像を乱すということを防止することができる。
本発明の第5の手段は、像担持体と、前記像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上の潜像にトナーを付着させて顕像化する現像手段と、前記像担持体上の画像を中間転写体に一次転写した後、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する転写装置と、前記転写材を前記転写装置の二次転写部に搬送する転写材搬送手段と、前記転写材に転写された画像を定着する定着手段と、を備えた画像形成装置において、前記転写装置として、第1乃至第4のいずれか1つの手段の転写装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第6の手段は、第5の手段の画像形成装置において、前記像担持体を前記中間転写体に沿って複数並設し、各像担持体上にトナー色の異なる画像を形成して前記中間転写体に重ね合わせて一次転写した後、該中間転写体上の一次転写画像を前記転写材に二次転写して多色画像もしくはフルカラー画像を形成することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、転写装置として、第1乃至第4のいずれか1つの手段の転写装置を備えたことにより、中間転写体もしくは転写材に転写される画像の乱れ(色ずれ等)を防止することができ、画像の乱れ(色ずれ等)のない高画質な画像が得られる。
本発明では、以上の解決手段により、第二の転写手段での転写材先端の突入時、または脱出時の衝撃が、第一の転写手段での画像形成(一次転写)に影響を与えることがなく、画像の乱れのない高画質な画像形成が可能となる転写装置を実現することができる。そして、本発明の転写装置では、特に高速印刷時や厚紙印刷時の様に衝撃の大きい場合にその効果が増す。よって、本発明の転写装置を用いることにより、通常の印字に加え高速の厚紙印字等においても画像の乱れ(色ずれ等)のない高画質な画像形成が可能な画像形成装置を実現することができる。
以下、本発明の構成、動作および作用効果を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図であり、転写装置20の中間転写体21に沿って4つの画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yを並設したタンデム型のカラープリンタの構成例を示している。
なお、図示していないが、図1の画像形成装置1の上に原稿画像の読取装置(カラースキャナ)を設置して、原稿画像の複写機能を持たせれば、複写機とプリンタ(プロッタ)の機能を有するカラー複合機となり、さらに画像情報の送信・受信機能を付加して通信回線と接続することにより、ファクシミリの機能も有するカラー複合機となる。
図1に示す画像形成装置1では、4つの画像形成ユニットのうち、K画像形成ユニット10Kは黒色トナーを用いて画像形成を行い、C画像形成ユニット10Cはシアン色トナーを用いて画像形成を行い、M画像形成ユニット10Mはマゼンタ色トナーを用いて画像形成を行い、Y画像形成ユニット10Yはイエロー色トナーを用いて画像形成を行う。
この4つの画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yは同じ構成であり、像担持体である光導電性の感光体ドラム11と、感光体ドラム11上を帯電させる帯電手段である帯電器(帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電チャージャ等)12と、感光体ドラム11上に各色の画像情報に応じた静電潜像を書き込む潜像形成手段である露光器(レーザ走査方式、LEDアレイ方式、液晶シャッタ方式等の光書込み装置)13と、表面にトナー層を担持し感光体ドラム11にトナーを接触させて現像する現像ローラ14と各色のトナーを収納したトナーホッパとを有する現像手段である現像器15と、感光体ドラム11上をクリーニングするドラムクリーナ(クリーニングブレード、クリーニングブラシ等)16とで構成される。
並設された4つの画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yの下には、無端ベルト状の中間転写体(以下、中間転写ベルトと言う)と、中間転写ベルトの駆動ローラ22と、複数の従動ローラ24,25,27,28,33と、第一の転写手段(例えば一次転写ローラ)23と、第二の転写手段(例えば二次転写ローラ)30と、ベルトクリーナ31と、クリーナ対向ローラ32等を有する転写装置20が配設され、さらにその下には転写材(例えばカットされた用紙)の搬送経路45が設けられている。
この転写材の搬送経路45は、多数枚の用紙Pを堆積する用紙堆積手段(例えば給紙トレイや給紙カセット)40から、ピックアップローラ41、分離ローラ42、搬送ローラ43、レジストローラ44を経て、第二の転写手段である二次転写ローラ30と中間転写ベルト21の間を通過し、用紙搬送装置50を介して定着器60へ至る。
用紙搬送装置50は、用紙搬送ベルト51と、用紙搬送ベルト51が架張される駆動ローラ52と従動ローラ53を有する。
定着器60は、バックアップローラ64、弾性ローラ63、加熱ローラ62、定着ベルト61を有する。定着ベルト61は、弾性ローラ63と加熱ローラ62に掛け渡され、加熱ローラ62あるいは他のローラの回転により搬送される。用紙Pはバックアップローラ64により弾性ローラ63側に押し付けられる。加熱ローラ62は、金属の中空シャフト内にハロゲンヒータ等の加熱手段を有し、定着ベルト61を加熱する。弾性ローラ63の表面は、シリコンゴム等の弾性材で形成され、バックアップローラ64の押し付けにより、ニップ部を弾性ローラー63側に凸とし、用紙が定着ベルト61に巻きつくのを防止する。
図1に示す画像形成装置1で画像を形成する場合、各画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yの感光体ドラム11上を帯電器12で帯電させ、露光器13で各色の画像情報に応じた光を当てて、感光体ドラム11上の電位を落とし静電潜像を形成する。その潜像部位が感光体ドラム11の回転により、現像器15の現像ローラ14に達し、現像ローラ14上のトナー層と接すると、帯電しているトナーが画像位置に付着して潜像を可視化する。
各感光体ドラム11上の各色のトナー画像は、一次転写ローラ23が中間転写ベルト21を各感光体ドラム11に押し付ける部位で、中間転写ベルト21上に一次転写される。すなわち、各画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yの感光体ドラム11上の各色のトナー画像は、中間転写ベルト21上に順次重ね合わせて一次転写され、多色またはフルカラーのトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト21の搬送によりトナー画像が二次転写部に搬送され、二次転写ローラ30の部位で、転写材搬送経路45を搬送されてきた用紙P上にトナー画像が二次転写される。トナー画像が転写された用紙Pは、搬送ベルト51により定着器60に搬送され、定着器60による熱と圧力によりトナー画像を用紙上に溶融定着して多色またはフルカラー画像を形成する。多色またはフルカラー画像が定着された用紙Pは、図示しない排紙トレイや後処理装置等に排出される。
なお、上記では多色またはフルカラー画像を形成する場合の例を示したが、例えばK画像形成ユニット10Kのみを作動して単色画像を形成することもできる。また、この場合は、使用しない画像形成ユニット10C,10M,10Yの影響による画像の乱れを防止するため、転写装置20に、K画像形成ユニット10K以外の画像形成ユニット10C,10M,10Yの感光体ドラム11から中間転写ベルト21を離間させる手段(接離手段)を設けておくことが好ましい。具体的には、従動ローラ24を支点に転写装置20の駆動ローラ22側を上下に微小移動する機構を設けておけば、K画像形成ユニット10K以外の画像形成ユニット10C,10M,10Yの感光体ドラム11に対して中間転写ベルト21を接離させることができる。
次に転写装置20についてより詳しく説明する。
中間転写ベルト21は、駆動ローラ22、第一の従動ローラ24、第二の従動ローラ25、第三の従動ローラ27、第四の従動ローラ28及び第五の従動ローラ33等に張り渡され、図示しない駆動手段により回転する駆動ローラ22により図中矢印A方向に搬送される。第二の従動ローラ25は、第一の中間転写体架張手段を構成する第一の架張ローラであり、この第一の架張ローラ25は、第一の架張バネ26により中間転写ベルト21に押し付けられ、中間転写ベルト21に張力を与え、駆動ローラ22と中間転写ベルト21の間に摩擦力を発生させ、駆動力を得る。
中間転写ベルト21の駆動ローラ22と第一の従動ローラ24の間に張り渡された面は、各画像形成ユニット10K,10C,10M,10Yの感光体ドラム11が配置され、中間転写ベルト21を挟んで対向する一次転写ローラ23を有する第一の転写手段側になる。
第二の転写手段は二次転写ローラ30からなり、図示されていないバネ等の加圧手段により、第三の従動ローラ27に対向して中間転写ベルト21に押し付けられる。用紙Pはレジストローラ44により図中矢印B方向から搬送され、二次転写ローラ30と中間転写ベルト21の間を搬送される。
第四の従動ローラ28は、第二の中間転写体架張手段を構成する第二の架張ローラであり、この第二の架張ローラ28は、駆動ローラ22と第三の従動ローラ27との間に配置され、第二の架張バネ29により中間転写ベルト21の裏面側に押圧される。
また、第五の従動ローラ33は補助的に設けたものであり、無くても問題は無いが、二次転写ローラ30と中間転写ベルト21の間に用紙Pが突入または脱出する際の衝撃を緩和する効果がある。また、第五の従動ローラ33を第三の架張ローラとして第三の架張バネを付加し、第三の中間転写体架張手段を構成することもでき、第二の中間転写体架張手段の補助的な効果が期待できる。
次に本実施例の特徴を以下に記す。
まず,第二の転写手段を転写ローラ(二次転写ローラ)30にすることで、用紙Pと中間転写ベルト21との接触が安定し、転写性が良好になり高画質画像が得られる。
しかし、二次転写ローラ30と中間転写ベルト21の間に用紙Pが突入または脱出する際の衝撃による中間転写ベルト21の搬送速度の遅れまたは進みは、中間転写ベルト21を搬送方向上流側に向かって伝達し、第一の転写手段である一次転写ローラ23の位置で一次転写時の画像を乱す原因となる。さらにその一次転写位置で感光体11を振動させて露光器(潜像形成手段)13の露光位置を変動させ、画像を乱す原因となる。
そこで本実施例では、図1に示すように、第二の架張ローラ28と第二の架張バネ29を、第二の転写手段(二次転写ローラ)30の中間転写ベルト搬送方向上流側の、駆動ローラ22と第三の従動ローラ27との間に配置したことにより、用紙Pが突入または脱出する際の衝撃による中間転写ベルト21の搬送速度の遅れまたは進みが吸収され、第一の転写手段である一次転写ローラ23の位置で一次転写時の画像を乱すことが防止され、さらに感光体を振動させて露光位置を変動させて画像を乱すことも防止される。
また、第二の架張ローラ28により架けられるバネ力は、第一の架張ローラ25により架けられるバネ力よりも小さく設定しており、これにより中間転写ベルト21の搬送速度の遅れまたは進みを吸収することにより、一次転写ローラ23の位置での中間転写ベルト21の張力に変化は生じない。
さらに、第二の中間転写体架張手段(第二の架張ローラ28と第二の架張バネ29)による、駆動ローラ22と二次転写ローラ30間の、中間転写ベルト21のベルト長の変化量は、二次転写ローラ30に用紙Pが突入または脱出したことによって生じる中間転写ベルト21の遅れまたは進みに起因する、一次転写ローラ23の位置での中間転写ベルト21の変化量より大きいため、一次転写ローラ23の位置で一次転写時の画像を乱すことが防止され、さらに感光体11を振動させて露光位置を変動させ、画像を乱すということも防止される。
以上のように、本発明の転写装置20では、二次転写ローラ30での用紙先端の突入時または脱出時の衝撃が、一次転写ローラ23での画像形成(一次転写)に悪影響を与えることがなく、高画質な画像形成が可能となる。特に高速印刷時や厚紙印刷時の様に衝撃の大きい場合にその効果が増す。よって本発明の転写装置20を用いることにより、通常の印字に加え高速の厚紙印字においても高画質な画像形成が可能な画像形成装置1が実現できる。
本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
1:画像形成装置
10K,10C,10M,10Y:画像形成ユニット
11:感光体ドラム(像担持体)
12:帯電器(帯電手段)
13:露光器(潜像形成手段)
14:現像ローラ
15:現像器(現像手段)
16:ドラムクリーナ
20:転写装置
21:中間転写ベルト(中間転写体)
22:駆動ローラ
23:一次転写ローラ(第一の転写手段)
24:第一の従動ローラ
25:第一の架張ローラ(第二の従動ローラ)
26:第一の架張バネ
27:第三の従動ローラ
28:第二の架張ローラ(第四の従動ローラ)
29:第二の架張バネ
30:二次転写ローラ(第二の転写手段)
31:ベルトクリーナ
32:クリーナ対向ローラ
33:第五の従動ローラ
40:用紙堆積手段
41:ピックアップローラ
42:分離ローラ
43:搬送ローラ
44:レジストローラ
45:搬送経路
50:用紙搬送装置
51:用紙搬送ベルト
60:定着器(定着手段)

Claims (6)

  1. 像担持体上の画像が転写される無端ベルト状の中間転写体と、前記中間転写体を駆動する駆動ローラと、前記像担持体上の画像を前記中間転写体に一次転写する第一の転写手段と、前記中間転写体上の画像を転写材に二次転写する第二の転写手段とを有する転写装置において、
    前記第一の転写手段は、前記駆動ローラの中間転写体搬送方向上流側であって前記中間転写体を挟んで前記像担持体と対向する位置に配置され、
    前記第二の転写手段は、前記中間転写体に向かって前記転写材を押し付ける転写ローラであって前記駆動ローラの中間転写体搬送方向下流側に配置され、
    第一の中間転写体架張手段は前記第二の転写手段の中間転写体搬送方向下流側の、前記第一の転写手段と前記第二の転写手段との間に配置され、
    第二の中間転写体架張手段は前記第二の転写手段の中間転写体搬送方向上流側の、前記第一の転写手段と前記第二の転写手段との間に配置されることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1記載の転写装置において、
    前記第一の中間転写体架張手段と前記第二の中間転写体架張手段は、前記中間転写体を架張するローラと、該ローラを前記中間転写体に押圧するバネを有することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2記載の転写装置において、
    前記第二の中間転写体架張手段のバネ力が、前記第一の中間転写体架張手段のバネ力よりも小さいことを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の転写装置において、
    前記第二の中間転写体架張手段による、前記駆動ローラから前記第二の転写手段間の前記中間転写体のベルト長の変化量が、0.1mmより大きいことを特徴とする転写装置。
  5. 像担持体と、
    前記像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体上の潜像にトナーを付着させて顕像化する現像手段と、
    前記像担持体上の画像を中間転写体に一次転写した後、該中間転写体上の一次転写画像を転写材に二次転写する転写装置と、
    前記転写材を前記転写装置の二次転写部に搬送する転写材搬送手段と、
    前記転写材に転写された画像を定着する定着手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記転写装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の転写装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記像担持体を前記中間転写体に沿って複数並設し、各像担持体上にトナー色の異なる画像を形成して前記中間転写体に重ね合わせて一次転写した後、該中間転写体上の一次転写画像を前記転写材に二次転写して多色画像もしくはフルカラー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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