JPH10240032A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH10240032A
JPH10240032A JP9046713A JP4671397A JPH10240032A JP H10240032 A JPH10240032 A JP H10240032A JP 9046713 A JP9046713 A JP 9046713A JP 4671397 A JP4671397 A JP 4671397A JP H10240032 A JPH10240032 A JP H10240032A
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JP
Japan
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image forming
bias
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Application number
JP9046713A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Nakai
智朗 中居
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】中間転写ドラムに転写ベルトが当接する2次転
写ニップ部において、中間転写ドラム上のトナー像を静
電的に転写材上に2次転写する画像形成装置において、
転写材先端部のバリ等によって転写材が中間転写ドラム
に巻き付く分離不良を防止する。 【解決手段】転写材先端部PF にバリB等があると、バ
イアスローラ12に2次転写バイアスを印加した際、空
隙G1 で放電が発生し、転写材先端部PF が転写ベルト
9と同極性に帯電されるため、この転写材先端部PF
は、中間転写ドラム5側に吸着されてしまう。このた
め、トナー像の2次転写後に転写材Pが転写ドラム5か
ら良好に分離されず分離不良が発生する。そこで、転写
材先端部PF の先端側0.6mm程、2次転写バイアスを
印加しない部分を設け、転写材先端部PF が転写ドラム
5に吸着されないようにして分離不良を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置(例えば、
複写機、レーザービームプリンタ)において4色フルカ
ラーの画像を形成する場合、感光体上に順次に形成した
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー
像を一旦、順次に中間転写体上に1次転写して中間転写
体上で4色のトナー像を重ね、その後、中間転写体上の
トナー像を一括して転写材(例えば紙)に2次転写する
方法が一般的である。
【0003】上述の中間転写体としては、ドラム状の中
間転写ドラムやベルト状の中間転写ベルトが知られてい
る。このうち、前者の中間転写ドラムの場合、そのドラ
ム直径が約10cm以上になると転写材を中間転写ドラム
から曲率分離することができない。このため、中間転写
ドラムに転写ベルトを対向配置し、転写材を転写ベルト
に静電吸着させることで中間転写ドラムから転写材を分
離するようにしている。このとき、中間転写ドラム上の
トナー像を転写材に2次転写する目的もあるため、転写
ベルトにはトナーと逆極性の転写バイアスを印加してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によると、転写材にバリやカールが発生してい
る場合に分離不良が生じ、転写材が感光体を傷つけた
り、ユーザが煩雑なジャム処理作業を強いられたりする
という問題があった。
【0005】そこで、本発明は、転写材にバリやカール
が発生している場合においても、中間転写体から転写材
を良好に分離することができる画像形成装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、像担持体上に形成されたトナー像が1次転写される
中間転写体と、該中間転写体に接触配置されて該中間転
写体との間に2次転写ニップ部を形成する転写ベルトと
を備え、前記転写ベルトに2次転写バイアスを印加する
ことにより、前記中間転写体上に静電的に転写材を担持
して前記2次転写ニップ部を通過させ前記中間転写体上
のトナー像を前記転写材に2次転写する画像形成装置に
おいて、前記転写材先端部に非画像形成領域を設け、該
非画像形成領域においては前記2次転写バイアスとは異
なる先端電圧を印加する、ことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る本発明は、先端電圧が0V
である、ことを特徴とする。
【0008】請求項3に係る本発明は、前記先端電圧
を、前記非画像形成領域における転写材先端側から後端
側にかけて上昇させる、ことを特徴とする。
【0009】請求項4に係る本発明は、像担持体上に形
成されたトナー像が1次転写される中間転写体と、該中
間転写体に接触配置されて該中間転写体との間に2次転
写ニップ部を形成する転写ベルトとを備え、前記転写ベ
ルトに2次転写バイアスを印加することにより、前記中
間転写体上に静電的に転写材を担持して前記2次転写ニ
ップ部を通過させ前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材に2次転写する画像形成装置において、前記転写材
先端部に非画像形成領域を設け、前記中間転写体に対し
て前記転写ベルトを接離させる接離機構を設け、前記転
写材の前記非画像形成領域が前記2次転写ニップ部に対
応する位置をあるときに前記転写ベルトを前記中間転写
体側に移動させて前記非画像形成領域を前記中間転写体
と前記中間転写ベルトとで挟持する、ことを特徴とす
る。
【0010】〔作用〕以上構成に基づき、転写材の先端
部が中間転写体に静電的に吸着されて転写材が中間転写
体に巻き付くことを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0012】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の概略構成を示す。なお、同図は、画像形成
装置の一例として、電子写真方式の4色フルカラーのレ
ーザービームプリンタ(以下では、「画像形成装置」と
いう)の縦断面図である。
【0013】まず、図1を参照して画像形成装置全体の
構成の概略を説明する。
【0014】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真方式の感光体(以下「感光ドラ
ム」という)1を備えている。感光ドラム1は、矢印R
1方向に回転可能に支持されている。感光ドラム1の周
囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、1次帯電ロー
ラ(1次帯電器)2、露光手段3、現像装置4、中間転
写ドラム(中間転写体)5、クリーニング装置6が配設
されている。また、中間転写ドラム5の下方には、紙等
の転写材Pの搬送方向(矢印KP 方向)に沿って上流側
から下流側に沿って(図1中の右方から左方にかけて)
ほぼ順にレジストローラ7、転写前ガイド8、転写ベル
ト9、定着装置10が配設されている。
【0015】感光ドラム1は、例えば、アルミニウム製
の接地されたドラム基体の外周面(表面)にOPC(有
機光半導体)等の感光層を設けて構成されている。な
お、ドラム基体上には、感光層の外に必要に応じて、例
えば、表面層や下引き層を設けてもよい。感光ドラム1
は、回転自在に支持されるとともに、駆動手段(不図
示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード
(周速度)で回転駆動される。
【0016】転写ローラ2は、芯金の表面を中抵抗の弾
性体で、さらにその表面を高抵抗の弾性体で覆って構成
されており、感光ドラム1表面に接触配置されている。
帯電ローラ2は、帯電バイアス電源(不図示)によって
帯電バイアスが印加され、これにより感光ドラム1表面
を所定の極性、所定の電位に帯電するように構成されて
いる。
【0017】露光手段3は、カラー原稿画像の色分解
し、その画像情報に基づいて感光ドラム1表面を露光す
る結像露光光学系、又は画像情報の時系列電気デジタル
画素信号に対応して変調されたレーザー光を出力するレ
ーザスキャナによって感光ドラム表面を走査する走査露
光系統によって構成されている。なお、図1においては
露光手段3として露光光のみを図示している。露光手段
3は、露光により、帯電後の感光ドラム1表面に画像情
報に応じて静電潜像を形成するように構成されている。
【0018】現像装置4は、矢印R4方向に回転自在な
ロータリ4aと、ロータリ4aに搭載された4個の現像
器、すなわち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各色のトナーを収納した現像器4Y、4C、4M、4
BKとを備えている。現像装置4は、これら4個の現像
器のうち、感光ドラム1上の静電潜像の現像に供される
現像器が、ロータリ4aの矢印方向の回転によって、感
光ドラム1に対向する現像位置Dに配置されるように構
成されている。現像位置Dに配置された現像器は、現像
バイアス電源(不図示)によって現像スリーブに4bに
現像バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1上
の静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像す
るようになっている。
【0019】中間転写ドラム5は、円筒状のドラム基体
の外周面に、NBR(ニトリルゴム)を設け、さらにそ
の表面にウレタンとPETF(ポリエチレンテレフタレ
ート)とによる表層を設けて構成したもので、抵抗が、
5×106 Ωのものを使用した。中間転写ドラム5は、
1次転写バイアス電源11によって、1次転写バイアス
が印加される。さらに、中間転写ドラム5は、感光ドラ
ム1に接触配置されて感光ドラム1との間に1次転写ニ
ップ部T1 を形成している。中間転写ドラム5は、矢印
R1方向に回転する感光ドラム1に対して順方向(矢印
R5方向)に、また感光ドラム1のプロセススピードと
ほぼ同じ周速度で駆動手段(不図示)によって回転駆動
される。中間転写ドラム5は、矢印R5方向の回転と、
1次転写バイアスの印加とによって、感光ドラム1上の
トナー像が1次転写ニップ部T1において、1次転写さ
れるように構成されている。
【0020】クリーニング装置6は、1次転写時に中間
転写ドラム5に転写されないで感光ドラム1上に残った
1次転写残トナーを除去し、回収するように構成されて
いる。
【0021】レジストローラ7は、給紙部(不図示)か
ら給送されてきた転写材Pを、維持停止させ、中間転写
ドラム5上のトナー像とタイミングを合わせるように同
期させて転写材Pを2次転写ニップ部(後述)T2 に供
給するものであり、転写前ガイド8は、供給時の転写材
Pをガイドするものである。
【0022】転写ベルト9としては、厚さ200μmの
ウレタンによって形成した無端状の基体と、その表面に
PTFE表層を設け、抵抗が1×1010Ω(1kV印加
時)となるものを使用した。転写ベルト9は、バイアス
ローラ12とテンションローラ13とに掛け渡されてお
り、駆動手段(不図示)によって矢印R9方向に回転駆
動(周回)される。また、バイアスローラ12は、接離
機構(不図示)によって矢印K12方向に移動可能に構成
されており、これにより、転写ベルト9は、テンション
ローラ13側を中心にして揺動し、中間転写ドラム5に
対して接触し、また離間することが可能となっている。
転写ベルト9は、トナー像の2次転写が行われる際に中
間転写ドラム5に接触されてとど5との間に2次転写ニ
ップ部T2 を形成する。すなわち、転写ベルト9は、感
光ドラム1上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各色のトナー像が順次に現像され、これらが順次に中
間転写ドラム5に1次転写されている間は、中間転写ド
ラム5から離間され、中間転写ドラム5上の4色のトナ
ー像が重ねられた後、上方に揺動して中間転写ドラム5
に接触して2次転写ニップ部T2 を形成するように構成
されている。バイアスローラ12には、2次転写バイア
ス電源14が接続されており、これによって2次転写バ
イアスが印加されることにより、2次転写ニップ部T2
を通過する転写材P表面に、中間転写ドラム5上の4色
のトナー像が一括して2次転写されるように構成されて
いる。なお、テンションローラ13は接地されている。
【0023】定着装置10は、4色トナー像転写後の転
写材Pを挟持搬送しながら、加熱、加圧して転写材Pの
表面に4色のトナー像を定着させる定着ローラ10a
と、加圧ローラ10bとを備えている。
【0024】次に上述構成の画像形成装置の動作につい
て説明する。ただし、以下の説明では、4色フルカラー
の画像を、第1色目(イエロー)、第2色目(マゼン
タ)、第3色目(シアン)、第4色目(ブラック)の順
で形成するものとする。
【0025】画像形成がスタートされると、感光ドラム
1は、矢印R1方向に回転駆動され、1次帯電ローラ1
によって表面が所定の極性、所定の電位に一様に帯電さ
れる。感光ドラム1表面は、イエローの画像情報に基づ
いた露光を受け、静電潜像が形成される。ロータリ4a
が矢印R4方向に回転されてイエローの現像器4Yが現
像位置Dに配置される。現像器4Yの現像スリーブ4b
に現像バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1
上の静電潜像にトナーが付着され、静電潜像はイエロー
のトナー像として現像される。イエローのトナー像は、
矢印R5方向に回転する中間転写ドラム11に1次転写
バイアス電源11によって1次転写バイアスを印加する
ことにより、1次転写ニップ部T1 において中間転写ド
ラム5上に1次転写される。このとき、中間転写ドラム
5に転写されないで感光ドラム1上に残ったイエローの
1次転写残トナーは、クリーニング装置6のクリーニン
グブレード6aによって除去される。以上で、第1色目
のイエローのトナー像が中間転写ドラム5上に形成され
る。
【0026】以上の一連の画像形成プロセスと同様の画
像形成プロセス、すなわち1次帯電、露光、現像、1次
転写、クリーニングを、第2、第3、第4色目のマゼン
タ、シアン、ブラックの各色のトナーについても繰り返
して行い、中間転写ドラム5上に4色のトナー像を重ね
る。
【0027】次に、転写ベルト9を上方に揺動させ、中
間転写ドラム5に接触させて2次転写ニップ部T2 を形
成する。バイアスローラ12に2次転写バイアス電源1
4によって2次転写バイアスを印加するとともに、転写
材Pを中間転写ドラム5上のトナー像に同期させて、レ
ジストローラ7により転写前ガイド8を介して2次転写
ニップ部T2 に供給する。これにより、転写材Pは、転
写ベルト9表面に静電的に吸着され、搬送されながら、
中間転写ドラム5上の4色のトナー像が表面に2次転写
される。
【0028】2次転写後の転写材Pは、定着装置10に
よって、加熱加圧されて表面にトナー像が定着され、そ
の後、画像形成装置本体外部に排出されて、4色フルカ
ラーの画像形成(コピー)が完了する。
【0029】上述の画像形成装置において、転写材Pに
バリやカールがあると、2次転写後に、転写材Pが中間
転写ドラム5表面からうまく分離されない分離不良が発
生し、転写材が感光ドラム1を傷つけたり、ジャムが発
生したりすることがある。
【0030】そこで、本発明においては、以下のように
して分離不良を防止するようにしている。
【0031】まず、図2(a)、(b)を参照して、転
写材Pのバリやカールが分離不良の原因となる理由につ
いて簡単に説明する。
【0032】例えば、転写材Pの先端部(以下「転写材
先端部」という)PF にバリBが形成されていて、その
バリBが転写ベルト9側に向いている場合、転写材Pと
転写ベルト9との間に空隙G1 (図2(a)の斜線部)
ができる。転写ベルト9には、上述のように2次転写バ
イアスが印加されているため、パッシェンの法則が成り
立つ条件で、放電が発生し転写ベルト9と同極性の電荷
が転写材Pに注入される。このため、転写ベルト9と転
写材Pとの間に作用する吸着力が弱くなり、逆に転写材
Pが中間転写ドラム5に吸着する。転写材Pは図中の矢
印KP 方向に搬送されているので、転写材Pと転写ベル
ト9との間に、図2(b)に示すような新たな空隙G2
ができ、放電が持続されて電荷が注入され続け、結果と
して転写材Pは中間転写ドラム5表面に巻き付いてしま
う。
【0033】そこで、本発明においては、転写材Pが中
間転写ドラム5に巻き付くきっかけとなる、転写材先端
部PF に放電を発生させないことで、転写材Pが中間転
写ドラムに巻き付かないようにしている。なお、転写材
先端部PF で放電を発生させないということは、転写材
先端部PF に非画像形成領域が形成されることになる
が、この点については極めて狭い領域であるので何ら問
題はない。すなわち、通常、図1に示す画像形成装置の
ように、転写材P上のトナーを定着ローラ10aと加圧
ローラ10bとで加熱加圧して定着させる定着装置10
にあっては、転写材先端部PF に画像(トナー)がある
と、このトナーが定着ローラ10aと転写材Pとをくっ
つけるバインダーとなって、転写材Pが定着ローラ10
aに巻き付いてしまうので、これを防止するために、転
写材先端部F にトナーを付着させない手段を用いてい
て、転写材先端部PF に非画像形成領域を形成してい
る。このように、転写材先端部PF には、本発明と異な
る理由で従来から非画像形成領域が形成されていたの
で、本発明による非画像形成領域が従来からのものに含
まれるようにすれば、何ら支承となるようなことはな
い。
【0034】次に、本発明における、転写材先端部PF
に不要な放電を起こさせないための構成について説明す
る。
【0035】図3に、2次転写バイアスの印加タイミン
グによる分離不良の発生状況の実験結果を示す。このと
き2次転写バイアスはステップ状に1kV印加して10
μAの電流が流れるようにし、図2に示すバイアスロー
ラ12は、その両端部をばね等の付勢部材(不図示)で
中間転写ドラム5に向けて付勢し、転写ベルト9を片側
2.5kgで中間転写ドラム5表面に押圧するようにし
ている。
【0036】図3に示すように、転写材Pの先端縁(転
写材の最先端をいう、以下同じ)から0.6mm以降から
2次転写バイアスの印加を開始することにより、分離不
良を防止することができた。ただし、先端縁から5mm以
降では既に画像形成領域に入っているので、この領域で
2次転写バイアスが印加されないと、画像欠損を生じて
好ましくないので、多くとも5mmまでとする。
【0037】ここで、転写材Pの先端縁からの、2次転
写バイアスの印加タイミングについては、転写材Pの先
端縁から画像上で転写が開始されるまでの距離で定義し
た。本来は2次転写ニップ部T2 を基準として転写材P
上で転写バイアスをかけ始める距離で定義すべきである
が、基準とすべき転写ニップ部T2 を決定することが難
しいため以下のような方法で測定した。
【0038】転写材P上の先端余白を含む中間転写ドラ
ム5全体にベタ画像を形成し、転写材Pを進入させて転
写バイアスを印加する。転写材Pの先端縁では転写バイ
アスが印加されていないため、転写は行われず、転写バ
イアスがONになった瞬間から転写が行われる。このよ
うにして転写材先端部PF の転写されなかった領域の長
さを測定し、その長さを先端縁からの転写バイアス印加
タイミングとして図3に示してある。
【0039】また、転写バイアスを印加するタイミング
は、画像形成装置本体のレジストローラ7の上流側に設
けられている紙センサ(不図示)を転写材Pの先端縁が
通過した時点を基準とし、この基準時間から一定時間t
1 だけ遅らせて転写バイアスを印加することとし、先に
定義したような方法で転写材Pの先端縁から0.6mmに
対応する時間をt1 に設定した。
【0040】〈実施の形態2〉上述の実施の形態1では
2次転写バイアスをステップ状に切り替えたため、2次
転写バイアスをオンするタイミングがずれた場合には画
像領域内に転写バイアスが印加されない領域ができてし
まい、画像欠損を起こすおそれがあった。実際に分離不
良を発生させる要因は転写材先端部PF のコバだけであ
るため、転写材先端部PF のバイアスだけオフすれば十
分な効果を得ることができる。
【0041】そこで、本実施の形態では転写材先端部P
F でのバイアスを確実に小さくしてかつ切り替えのタイ
ミングのズレに起因する画像欠損を防止するためバイア
スをランプ状に切り替えることを特徴とする。
【0042】図4に本実施の形態でのバイアスの波形と
タイミングを示す。転写材Pの先端縁ではバイアス0V
とすることによってコバの影響による分離不良を防止し
ながらも、その後徐々に2次転写バイアスを上昇させる
ことによって、切り替えタイミングがずれた場合におい
ても、ある程度の2次転写バイアスが印加されているた
め、顕著な転写不良を防止することができるようになっ
た。
【0043】具体的には、転写材Pの先端縁から5mm過
ぎた位置で正規の2次転写バイアスである1kVの電圧
が印加されるように高圧回路を制御し、上述のような効
果を得ることができるようになった。
【0044】以上述べたような構成をとることによっ
て、転写材Pの転写ドラム5からの良好な分離と、画像
欠損の防止とを適宜に両立させることが可能となった。
【0045】〈実施の形態3〉上述の実施の形態1、2
では、転写材先端部PF で2次転写バイアスをオフ又は
低くすることで中間転写ドラムからの転写材Pの分離性
を向上させることができたが、本実施の形態3では転写
ベルト9には画像形成時と同じ2次転写バイアスを印加
しながら、2次転写ニップ部T2 に転写材Pが進入し転
写材先端部PFが通過した後に中間転写ドラム5に転写
ベルト9を当接させることによって同様の効果を得るも
のである。
【0046】このような手法を取ることで、実施の形態
1、2では転写材ベルト9が中間転写ドラム5に当接し
てから転写材Pが進入してくるため、もし中間転写ドラ
ム5表面がジャム等によってトナーで汚されていた場
合、転写ベルト9にトナーが移り、そのトナーが次に通
紙されてきた転写材Pの裏を汚してしまうおそれがあっ
たが、転写ベルト9を転写材先端部PF 以降で当接さ
せ、画像形成領域の転写が終了した後転写ベルト9を中
間転写ドラム5から離間させることにより、実施の形態
1と同等の効果が得られ、かつ転写ベルト9をトナーで
汚すことがなくなった。
【0047】本実施の形態3において、中間転写ドラム
5に転写ベルト9を当接させるタイミングは、実施の形
態1で転写バイアスをオンするタイミングと同じとし
た。
【0048】以上述べたような構成をとることによっ
て、中間転写ドラム5からの転写材Pの分離性を向上さ
せながらも、ジャム後の転写材Pの裏汚れも防止するこ
とができるようになった。
【0049】転写ベルト9、バイアスローラ12、テン
ションローラ13等は、フレーム(不図示)によって一
体的に支持されて転写ユニットを構成している。転写ユ
ニットは、テンションローラ13の軸を中心に揺動自在
に支持されており、バイアスローラ12側が偏心カム
(不図示)によって図1中の上下方向(矢印K12方向)
に移動し、転写ベルト9が中間転写ドラム5に対して接
触し、また離間するように構成されている。上述の偏心
カムが固定された軸(不図示)は、クラッチとギヤとを
介してレジストローラ7に連結されており、転写材Pを
搬送するためにレジストローラ7が回転すると同時に偏
心カムが回転を開始するようになっている。そして、偏
心カムが回転を開始してから所定時間後に、転写ベルト
9が中間転写ドラム5に当接して2次転写ニップ部T2
を形成するようにしている。このときの所定時間は、レ
ジストローラ7による転写材Pの供給が開始されてか
ら、転写材先端部PF が2次転写ニップ部T2 から0.
6mm下流側に突出させた状態で挟持されるまでの時間で
あり、この時間は、上述の偏心カムの形状を適宜に設定
することで、精度よく設定することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
転写材の先端部が静電的に中間転写体に吸着されて転写
材が中間転写体に巻き付く分離不良を防止することがで
きるので、転写材が感光ドラムを損傷したり、転写材が
紙詰まりとなってジャムが発生したりすることを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を
示す縦断面図。
【図2】(a)、(b)は転写材の中間転写ドラムから
の分離不良を説明するための図。
【図3】2次転写バイアス印加タイミングと分離不良率
との関係を示す図。
【図4】実施の形態2における1次転写バイアスの波形
を示す図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)感光体 2 1次帯電器(1次帯電ローラ) 3 露光手段 4 現像装置 5 中間転写体(中間転写ドラム) 6 クリーニング装置 7 レジストローラ 8 転写前ガイド 9 転写ベルト 10 定着装置 11 1次転写バイアス電源 12 バイアスローラ 13 テンションローラ 14 2次転写バイアス電源 B バリ D 現像位置 G1 、G2 空隙 P 転写材 PF 転写材先端部 T1 1次転写ニップ部 T2 2次転写ニップ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像が1次
    転写される中間転写体と、該中間転写体に接触配置され
    て該中間転写体との間に2次転写ニップ部を形成する転
    写ベルトとを備え、前記転写ベルトに2次転写バイアス
    を印加することにより、前記中間転写体上に静電的に転
    写材を担持して前記2次転写ニップ部を通過させ前記中
    間転写体上のトナー像を前記転写材に2次転写する画像
    形成装置において、 前記転写材先端部に非画像形成領域を設け、 該非画像形成領域においては前記2次転写バイアスとは
    異なる先端電圧を印加する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 先端電圧が0Vである、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記先端電圧を、前記非画像形成領域に
    おける転写材先端側から後端側にかけて上昇させる、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体上に形成されたトナー像が1次
    転写される中間転写体と、該中間転写体に接触配置され
    て該中間転写体との間に2次転写ニップ部を形成する転
    写ベルトとを備え、前記転写ベルトに2次転写バイアス
    を印加することにより、前記中間転写体上に静電的に転
    写材を担持して前記2次転写ニップ部を通過させ前記中
    間転写体上のトナー像を前記転写材に2次転写する画像
    形成装置において、 前記転写材先端部に非画像形成領域を設け、 前記中間転写体に対して前記転写ベルトを接離させる接
    離機構を設け、 前記転写材の前記非画像形成領域が前記2次転写ニップ
    部に対応する位置をあるときに前記転写ベルトを前記中
    間転写体側に移動させて前記非画像形成領域を前記中間
    転写体と前記中間転写ベルトとで挟持する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8311430B2 (en) 2009-06-24 2012-11-13 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Transfer device and image forming apparatus
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