JPH07134464A - 多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成方法

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JPH07134464A
JPH07134464A JP5283109A JP28310993A JPH07134464A JP H07134464 A JPH07134464 A JP H07134464A JP 5283109 A JP5283109 A JP 5283109A JP 28310993 A JP28310993 A JP 28310993A JP H07134464 A JPH07134464 A JP H07134464A
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toner
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Application number
JP5283109A
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English (en)
Inventor
Toshiya Natsuhara
敏哉 夏原
Masaharu Kanazawa
正晴 金沢
Shuichi Nakagawa
秀一 中川
Hiroshi Goto
浩 後藤
Satoshi Izushi
聡史 出石
Yoshihiro Fukuhata
好博 福畑
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、1成分現像剤を用いた接触現像方
法により感光体3上の静電潜像を現像し、次に現像され
た複数のトナー像を押圧力の作用下で用紙などに転写す
るものである。 【効果】 1成分接触現像により、感光体3上には均一
密度のフラットな表面形状を有するトナー像が作成され
る。したがって、押圧力の作用下で用紙にトナーを重ね
て転写してもトナー像の欠損がなく、色むら等の無い高
品位の多色画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法によるカラ
ー複写機やカラープリンタなどの多色画像形成装置に関
する。
【0002】
【発明の背景】電子写真現像方法として、現像剤担持体
に保持されている1成分現像剤を静電潜像担持体である
感光体に押し付けて静電潜像を現像する1成分接触現像
法が知られている。この1成分接触現像法は、(a)図
1に示すように、線画像部(ライン画像)と面画像(ソ
リッド画像)の現像特性がほぼ同一で、現像電位を調整
することにより、線画像部と面画像部の画像濃度を同じ
ように調整できる、(b)画像周縁部に過剰にトナーが
付着することがなく、トナー付着密度の均一な画像が得
られる、(c)画像周辺部へのトナーの飛び散りや掠れ
の無いシャープな画像が得られる、という利点がある。
【0003】これに対して、感光体と非接触に配置され
た現像剤担持体に、トナーとキャリアからなる2成分現
像剤を磁気ブラシ状態で保持し、この2成分現像剤を感
光体に接触させて静電潜像を現像する2成分現像法の場
合、画像周縁部にトナーが過剰に付着するいわゆるエッ
ジ効果により、図2に示すように、線画像部と面画像部
とで異なる現像特性を示し、例えば面画像中央部に適正
な画像濃度を確保する現像電位に設定すると、線画像や
面画像周縁部に過剰にトナーが付着して盛り上がりを生
じ、均一密度でシャープな画像が得られないという欠点
がある。
【0004】その理由について図3から図5を参照して
説明すると、1成分接触現像法では、図3(a),
(b)に示すように、感光体100と現像剤担持体10
1の間に介在するトナー薄層が薄く(厚さ20〜30μ
m)、これら感光体100と現像剤担持体101との間
には平行で均一な電気力線が形成されるので、感光体1
00上の静電潜像には、線画像、面画像を問わず、トナ
ーが均一に付着して平坦なトナー像T1が作成される。
これに対して、2成分現像法の場合、図4に示すよう
に、感光体100と現像剤担持対101との間隔が0.
5〜数mmと広いので、電気力線の回り込み現象が生
じ、その結果、図5に示すように、線画像の静電潜像に
は山なりにトナーが盛り上がったトナー像T2が形成さ
れ(図5(a))、面画像の静電潜像は画像周縁部の電
界が強調されてここに中央部よりも多くのトナーの付着
したトナー像ができ(図5(b))、エッジ効果が発生
する。
【0005】次に、感光体上に形成されたトナー像を転
写体に転写する方法として、バイアスを印加した転写ロ
ーラを感光体に圧接し、これら感光体と転写ローラの間
に転写体を通過させるローラ転写法が知られている。こ
のローラ転写法はコロナ転写法に比べて、(a)低いバ
イアスで高い転写効率が得られる、(b)オゾン発生量
が低い、(c)温度・湿度の影響を受けにくい、(d)
転写部位で転写体に搬送力を付与できるので、転写体の
搬送経路を自由に形成できる、という利点がある。
【0006】反面、ローラ転写法は、転写部位における
感光体への圧接ニップ幅を確保するために、転写ローラ
を感光体に押し付ける必要があり、図6に示すように、
その押圧力が小さ過ぎたり(領域I)、大き過ぎると
(領域III)、トナー像の特に中央部分が転写体に転写
されない現象(いわゆる中抜け現象)が発生する欠点が
ある。なお、図7は中抜けの無い網点画像の拡大図、図
8は中抜けした網点画像の拡大図で、後者の網点はその
中央部にトナーが十分に付着していないことが示されて
いる。
【0007】以上のように、ローラ転写法を採用する場
合には、中抜け現象の発生を防止するために、転写ロー
ラの感光体に対する押圧力を適正範囲(図6における領
域II)に設定することが重要な課題である。そして、前
述のように、2成分現像法で作成されたトナー像は、線
画像または点画像にあってはその中央部を頂点として山
なりに盛り上がり(図9参照)、面画像にあってはその
周縁部が山なりに盛り上がっているので、かかる不均一
性に基づいて2成分現像法で作成したトナー像をローラ
転写法で転写体に転写するときはトナー像の中央部にス
トレスが集中し、このストレス集中に起因した中抜けを
防止するのに厳しい押圧力の管理が要求される。
【0008】また、2成分現像法で作成された異なる色
の複数のトナー像を転写ローラで転写体上に重ねて多色
画像を作成する場合、押圧力の調整はさらに困難にな
る。すなわち、図10に示すように、まず感光体100
上に作成された第1層目のトナー像T21を転写体102
に転写し、次に、このトナー像T21の上に重ねて第2の
トナー像T22を転写する場合を考えてみると、第1層目
のトナー像T21の転写は十分な押圧力管理の下で中抜け
を生じることなく行うことができたとしても、第2層目
の転写の際に、第1層目の不均一性に第2層目の不均一
性が相乗されて押圧力が適正範囲から逸脱し、第2層目
のトナー像T22に中抜けXが発生して色彩不良を招来す
ることは避けられない。
【0009】これに対し、1成分接触現像法で作成した
トナー像は、線画像、面画像を問わず、均一なトナー付
着密度を有する(図11参照)ために、トナー像の中央
部にストレスが集中することがなく、ほぼ一様な押圧力
をもって転写体に押圧される。したがって、押圧力の設
定許容幅が広い。また、転写時におけるトナーの飛び散
りが少ない。そのため、図12に示すように、異なる色
のトナー像T11,T12を転写体上で重ねても、これらト
ナー像T11,T12はフラットは形状を有するためにスト
レスの集中が小さく、中抜けの発生はない。
【0010】以上のことから、異なる色のトナー像を重
ねて多色画像を作成する多色画像形成装置では、1成分
接触現像法で静電潜像を現像し、現像されたトナー像を
ローラ転写法で転写体に押圧転写することが好ましいこ
とが分かる。
【0011】次に、多色画像形成装置における色の重ね
合わせ方法について説明すると、今日まで知られている
カラー複写機やカラープリンタは色の重ね合わせ方法の
違いによって、(a)転写ドラムの外周にチャックで保
持された転写体である用紙に各色のトナー像を順次転写
する転写ドラム方式、(b)中間転写ベルトに各色のト
ナー像を順次転写し、これを用紙に一括転写する中間転
写体方式、(c)電子写真プロセスをシリーズに並べ、
1パスで用紙に各色のトナー像を順次転写するタンデム
方式、(d)感光体上に各色のトナー像を重ねて現像
し、これらトナー像を用紙に一括転写する多重現像方
式、の4方式に分類できる。
【0012】上記4方式を比較してみると、中間転写体
方式は、用紙のチャッキングに要する構成が不要である
から、構成が簡単で、安価である。また、転写体の走行
安定性を確保するだけで、レジスト合わせの精度がよ
い。さらに、中間転写体上に作成された多色画像を一括
して用紙等に2次転写するので、あらゆる種類の用紙、
例えば厚紙やハガキにも対応できる。
【0013】一方、中間転写体方式の技術課題として、
転写効率と画像品位(文字品位)との両立が挙げられ
る。すなわち、図13に示すように、感光体と転写ロー
ラとの電位差、すなわち転写バイアスに応じて転写効率
が変化し、転写バイアスが不足すると転写不良を生じ
(領域I)、転写バイアスが過大になると(領域III)、
放電により転写電流過多となってトナーに逆極性の電荷
が注入されたり、転写部位の電界不足により、転写不
良、文字の掠れ、トナー飛散を招来する。なお、領域II
は、転写効率が90%以上の適正領域を表す。
【0014】転写効率と画質品位の転写バイアス依存性
は上述の通りであるが、多重転写により中間転写体上の
トナー付着量が増大してくると、図14に示すように、
トナー層(トナー像T,T’)のインピーダンスが増大
する。したがって、多重転写の転写効率を単層転写のそ
れと同一に保つには、多重転写時の転写バイアスV2
単層転写時の転写バイアスV1よりも必然的に高くしな
ければならない。しかし、転写バイアスを高くすると、
転写部上流側、すなわち転写部の用紙搬送方向上流側で
放電現象を生じるために、転写バイアスを高くするにも
限度がある。特に、トナー付着量と現像法の違いに基づ
く転写バイアスと転写効率との関係を示す図15、及び
中間転写体から他の転写体へ重ね合わされたトナー像
(T,T’,T’’,T’’’)を一括転写する際の転
写不良を示す図16に示すように、1成分接触現像法に
比べて、エッジ効果を有する2成分現像法の場合、線画
像や面画像の周縁部に過剰にトナーが付着するために、
適正な転写効率を確保できる転写バイアスの範囲が狭
く、僅かな転写バイアスの違いによって画像品位が劣化
し、色彩不良を招来する。
【0015】このように、中間転写体方式を採用する多
色画像形成装置においては、1成分接触現像方式の現像
方法を用いることが、適正な転写効率を確保し、高品位
の画像を得る上で好ましいことが分かる。
【0016】
【発明の構成】本発明の多色画像形成方法は以上の考察
に基づいてなされたもので、一成分現像剤を用いた接触
現像方法により静電潜像を現像し、現像された複数のト
ナー像を押圧力の作用下で被転写体に転写するものであ
る。また、一成分現像剤を用いた接触現像方法により静
電潜像を現像し、現像された複数のトナー像を中間転写
体から転写紙に一括転写するものである。
【0017】
【作用】上記構成によれば、1成分接触現像法で作成さ
れたトナー像は、線画像、面画像を問わず、一様なトナ
ー密度分布を有し、フラットな表面形状をしている。し
たがって、現像されたトナー像を押圧力の作用下で転写
しても中抜けが生じることはなく、高品位の多色画像を
得ることができる。また、1成分接触現像法で作成され
たトナー像を重ね合わせても、その表面形状はフラット
である。そのため、2成分現像法で作成されたトナー像
の場合と違って、転写バイアスの設定許容幅が広がると
ともに、すべてのトナーを確実に転写できる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図17はカラープリンタ1(以下「プ
リンタ1」という。)の概略構成を示し、ハウジング2
の中央部に静電潜像担持体である感光体3が配置されて
いる。この感光体3は、外径100mmを有する円筒体
で、外周部に有機感光体層を備えており、図示しない軸
を中心に一定のシステム速度で矢印a方向に回転するよ
うにしてある。
【0019】帯電装置4は周知のコロナ放電式帯電装置
で、感光体3の上方に配置されており、帯電領域5を通
過する感光体3の外周面を所定の電位に帯電するように
してある。
【0020】レーザ光学系6は帯電装置4の上方に配置
されており、図示しない画像データ出力装置から入力さ
れる画像情報に基づいてレーザ光7を発射し、これを帯
電された感光体3の外周面に露光領域8で露光し、上記
画像情報に対応した静電潜像を形成するようにしてあ
る。
【0021】上記静電潜像をトナー像として可視像化す
る現像装置9は、感光体3の回転方向に関して露光領域
8の下流側に配置されている。この現像装置9は、現像
器ホルダ10と、このホルダ10に着脱自在に装着され
た1成分接触現像方式の4台の現像器11Y,11M,1
C,11Kとで構成されており、これらの現像器1
Y,11M,11C,11Kにはそれぞれイエロートナ
ー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが
収容されている。また、現像器11Y,11M,11C,11
Kは感光体3に向かって進退自在に装着されており、そ
れぞれの現像剤担持体すなわち現像スリーブ12Y,1
M,12C,12Kが現像領域13Y,13M,13C,1
Kで感光体3の外周面に接触した現像状態と離間した
非現像状態に切り換えできるようにしてある。
【0022】中間転写装置14は、感光体3上に形成さ
れたトナー像が転写される無端状の転写ベルト15、こ
の転写ベルト15の外周面を1次転写領域16で感光体
3の外周面に押し付ける転写ローラ17、この転写ロー
ラ17とともに転写ベルト15を支持する支持ローラ1
8、転写ベルト15を支持するとともにこれに所定の張
力を付与するテンションローラ19、転写ローラ17の
下方に位置し、2次転写領域20で転写ベルト15の外
周面に接離する第2の転写ローラ21、支持ローラ18
に支持されている転写ベルト15の外周面に接離するス
クレーパ22を備えている。上記転写ベルト15は、半
導電性(電気抵抗値:〜107Ω・cm)の樹脂材料ま
たは金属材料からなる、長さ628mm(感光体周長の
2倍)、幅340mm、厚さ150μmのシームレスベ
ルトで、図示しないモータから例えば転写ローラ17に
伝達される回転に基づいて矢印b方向に移動するように
してある。また、転写ベルト15は、その縁部に検出孔
23が形成され、これが転写ローラ17と支持ローラ1
8の間で転写ベルト15の内側と外側にそれぞれ配置さ
れた発光素子と受光素子とからなる基準位置検出センサ
24で検出され、この基準位置検出センサ24の出力信
号に基づいて各種装置の駆動タイミングが制御されてい
る。なお、転写ローラ17,21は、感光体3と転写ベ
ルト15、および転写ベルト15と用紙との十分なニッ
プ幅を確保するために、発泡ポリエチレンなどの柔軟な
材料で構成するのが好ましい。また、1次転写ローラ1
7は導電性(106Ω・cm)の材料、2次転写ローラ
21は半導電性(〜107Ω・cm)の材料で構成する
のが好ましい。
【0023】クリーニング装置26は感光体3の移動方
向に関して1次転写領域16の下流側に配置されてお
り、クリーニング領域27で1次転写領域16を通過し
た感光体3の外周から残留トナーを除去するようにして
ある。また、クリーニング領域27と帯電領域5の間に
は除電装置28が配置されており、除電領域29で感光
体3の外周面から残留電荷を除去するようにしてある。
【0024】給紙装置30はカセット給紙部31と手差
し給紙部32で構成されており、カセット給紙部31に
収容された用紙は給紙ローラ33の回転により通路34
を介して一対のローラで構成されるタイミングローラ3
7に供給され、手差し給紙部32に挿入された用紙は、
給紙ローラ35の回転に基づいて通路36を介してタイ
ミングローラ37に供給された後、このタイミングロー
ラ37により2次転写部20に送り出され、この2次転
写部20で転写ベルト15上のトナー像が転写されるよ
うになっている。
【0025】用紙搬送装置38は、2次転写部20を通
過した用紙を後述する定着装置39に搬送するもので、
感光体3及び現像装置9の下方に配置されている。
【0026】定着装置39は、用紙上に付着しているト
ナー像を加熱して定着するもので、ヒータを内蔵したヒ
ートローラ40と、これに圧接する押圧ローラ41とか
らなり、これらのローラ40,41から送り出された用
紙は、通路42を介してハウジング2上の排出部43に
排出されるようになっている。
【0027】以上の構成を有するプリンタ1の動作を、
図18,19のタイムチャートを参照して説明する。ま
ず図示しない画像データ出力装置からプリントスタート
信号が入力されると図示しないモータがスタートし、感
光体3が矢印a方向に一定速度で回転する。同時に、上
記モータの回転が例えば転写ローラ17に伝達され、感
光体3と同一速度で転写ベルト15が矢印b方向に移動
する。また、除電装置28がオンして除電領域29を通
過する感光体3の外周から残留電荷を消去するととも
に、帯電装置4がオンして帯電領域5を通過する感光体
3の外周面を一定電位に帯電する。さらに、イエロート
ナーを収容した現像器11Yが感光体3に接近して現像
状態に設定され、現像スリーブ12Yが現像領域13Y
感光体3の外周面に接触する。このとき、他の現像器1
M,11C,11Kは感光体3から後退しており、それ
ぞれの現像スリーブ12M,12C,12Kは感光体3と
非接触状態すなわち非現像状態に保たれる。
【0028】次に、転写ベルト15の検出孔23を基準
位置検出センサ24が検知すると、レーザ光学系6がオ
ンして画像データ出力装置から入力されたイエロー画像
の情報に基づいてレーザ光7を発射し、これを露光位置
8で感光体3の外周面に露光し、上記イエロー画像の情
報に対応した静電潜像を形成する。なお、露光中に現像
スリーブ12Yを感光体3に当接すると、当接時の衝撃
によって静電潜像に乱れを生じるが、露光スタート時に
は既に現像スリーブ12Yは感光体3に接触しているの
で、このような問題はない。
【0029】上記静電潜像は、感光体3に接触している
現像スリーブ12Yによりイエロートナー像として現像
されるが、現像器11Yは1成分現像剤を用いた接触現
像装置であり、作成されたイエロートナー像は均一密度
である(図3参照)。
【0030】続いて、基準位置検出センサ24のオンタ
イミングから所定時間後、転写バイアス電源(図示せ
ず)をオンして所定の1次転写バイアスを転写ローラ1
7に印加し、感光体3上に形成されたイエロートナー像
が転写ベルト15上に転写される。ここで、上記イエロ
ートナー像は均一密度の平坦な形状をしているので、中
抜けを生じることはない。また、上記所定時間は、基準
位置検出センサ24がオンした時点で露光領域8にあっ
た感光体3上の露光先端部が露光領域8から1次転写領
域16まで移動する時間に等しい。また、その時間は、
基準位置検出センサ24がオンした時点で、転写ベルト
15の移動方向に関して検出孔23から下流側に所定距
離移動した位置にあった転写開始部25が、その位置か
ら1次転写領域16まで移動する時間に等しい。つま
り、感光体3上のイエロートナー像は、その先端部を転
写開始部25に一致させて転写される。
【0031】なお、テンションローラ19は、転写ベル
ト15の移動方向に関して、基準位置検出センサ24か
ら1次転写領域16の範囲外に配置されているので、こ
のテンションローラ19によって付与される張力で転写
ベルト15が伸びることがあっても、基準位置検出セン
サ24が検出孔23を検出した時点における転写開始部
25の位置から転写領域16までの距離は常に一定に保
たれる。したがって、常に感光体3上のトナー像は、そ
の先端位置を転写開始部25に一致させて転写されるの
で、転写ベルト15上に複数のトナー像を重ねて転写し
ても、これらトナー像の間に位置ずれを生じることはな
い。
【0032】転写ベルト15に転写されたイエロートナ
ー像は、転写ベルト15とともに矢印b方向に搬送され
る。このとき、クリーニング装置22と2次転写ローラ
21はそれぞれ転写ベルト15から離間しているので、
イエロートナー像が乱されることはない。
【0033】感光体3上へのイエロートナー像の形成が
終了すると露光装置4がオフする。また、イエロートナ
ー像の転写が終了すると1次転写バイアスがオフされ
る。さらに、現像器11Yが感光体3から退避して現像
スリーブ12Yが感光体3と非現像状態に切り換えられ
る。
【0034】次に、マゼンタトナーを収容した第2現像
器11Mが感光体3に接近し、その現像スリーブ12M
感光体3と接触して現像状態に設定される。そして、基
準位置検出センサ24が検出孔23を検出すると、画像
データ出力装置から入力されたマゼンタ画像の情報に基
づいてレーザ光学系6がレーザ光7を発射し、対応する
静電潜像を感光体3の外周面に形成する。この静電潜像
は現像器11Mで接触現像され、感光体3上には均一密
度でフラットなマゼンタトナー像が作成される。次に、
露光開始から所定時間後に1次転写バイアスがオンし、
すでにイエロートナー像を保持している転写ベルト15
上にマゼンタトナー像が重ねて転写される。このマゼン
タトナー像は、イエロートナー像の作成時と同様に、基
準位置検出センサ24からの信号から露光開始タイミン
グをとって作成されるので、転写ベルト15上に重ねら
れた2つのトナー像に位置ずれはなく、正確にレジスト
されている。
【0035】以後、同様にして現像器12c、現像器1
2dを順次現像状態に設定して感光体3上にはシアント
ナー像、ブラックトナー像が形成され、これらが転写ベ
ルト15にイエロートナー像、マゼンタトナー像とレジ
スト調整されて転写される。そして、最後のブラックト
ナー像の転写が終了すると、転写ローラ17と21の間
に所定の2次転写バイアスが印加され、2次転写ローラ
21が転写ベルト15に圧接する。また、給紙装置30
から給紙された用紙はタイミングローラ37で転写ベル
ト15上のトナー像とタイミングをとって2次転写領域
20に供給され、ここで転写ベルト15上のトナー像が
転写される。上述のように、転写ベルト15上に保持さ
れているトナー像は平坦であるから、重ね合わされたト
ナー像はすべて用紙に転写される。
【0036】次に、用紙は搬送装置38で定着装置39
に搬送され、ここでトナーが加熱定着された後、通路4
2を介して排出部43に排出される。
【0037】なお、転写ベルト15を感光体3に押し付
けるために、図20に示すように、複数の転写ローラ4
4,45を設け、これらの間に支持された転写ベルト1
5部分を感光体3に接触させるようにしてもよい。この
場合、感光体3と転写ベルト15の接触長が長くなり、
トナー像の転写が確実に行われる。また、トナーの飛び
散りや中抜けがさらに減少するという効果がある。これ
らの転写ローラ44,45は、一方を電気的にフロート
状態に保ち、他方を接地するようにしてもよい。さら
に、3つの転写ローラを使用する場合には、中央の転写
ローラに転写バイアスを印加し、残る2つの転写ローラ
は一方を電気的にフロート状態に保ち、他方を接地する
ようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかる多色画像形成方法では、一成分現像剤を用いた接
触現像方法により静電潜像が現像されるので、感光体上
に形成されるトナー像は均一密度でフラットな表面形状
をしている。したがって、押圧力の作用下で感光体上の
トナー像を転写体に転写しても、転写されたトナー像に
中抜けを生じることない。また、転写ドラムなどの中間
転写体に重ねられたトナー像を用紙等に転写しても、す
べてのトナー像が完全に転写され、色むらの無い高品位
の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1成分接触現像法の現像特性を示す図であ
る。
【図2】 2成分現像法の現像特性を示す図である。
【図3】 1成分接触現像法において感光体と現像剤担
持体との間に形成される電気力線の分布状態を示す図
と、1成分接触現像法で作成されたトナー像が感光体へ
付着している状態を図的に表した拡大側面図である。
【図4】 2成分現像法において感光体と現像剤担持体
との間に形成される電気力線の状態を示す図である。
【図5】 2成分現像法で作成された線画像(点画像)
と面画像のトナー像が感光体へ付着している状態を示す
拡大側面図である。
【図6】 転写ローラの押圧力と中抜け発生との関係を
示す図である。
【図7】 中抜けの無い網点画像の拡大図である。
【図8】 中抜けの有る網点画像の拡大図である。
【図9】 2成分現像法で作成したトナー像を転写体に
転写する状況を示す図である。
【図10】 2成分現像法で作成したトナー像を転写体
に転写する際に発生する中抜けを説明する図である。
【図11】 1成分接触現像法で作成したトナー像を転
写体に転写する状況を示す図である。
【図12】 2成分現像法で作成したトナー像を転写体
に転写する際に発生する中抜けを説明する図である。
【図13】 転写バイアスと転写効率との関係を示す図
である。
【図14】 中間転写体から用紙などの別の転写体にト
ナー像を転写する際の、トナー像の厚さと転写バイアス
との関係を示す図である。
【図15】 トナー付着量と現像法の違いに基づく転写
バイアスと転写効率との関係を示す図である。
【図16】 重ね合わされたトナー像を、中間転写体か
ら他の転写体へ一括転写する際の転写不良を示す図であ
る。
【図17】 カラープリンタの概略構成を示す断面図で
ある。
【図18】 カラープリンタの動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図19】 カラープリンタの動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図20】 2つの転写ローラを用いて感光体上のトナ
ー像を転写ベルトに転写する機構を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1…カラープリンタ、3…感光体、9…現像装置、14
…中間転写装置、15…転写ベルト、17…1次転写ロ
ーラ、21…2次転写ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 秀一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 後藤 浩 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 出石 聡史 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 福畑 好博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1成分現像剤を用いた接触現像方法によ
    り静電潜像を現像し、現像された複数のトナー像を押圧
    力の作用下で被転写体に転写することを特徴とする多色
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】 1成分現像剤を用いた接触現像方法によ
    り静電潜像を現像し、現像された複数のトナー像を中間
    転写体から転写紙に1括転写することを特徴とする画像
    形成方法。
JP5283109A 1993-11-12 1993-11-12 多色画像形成方法 Pending JPH07134464A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010009082A (ja) * 2009-10-15 2010-01-14 Seiko Epson Corp 画像形成装置
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