JPH11272091A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH11272091A
JPH11272091A JP9536498A JP9536498A JPH11272091A JP H11272091 A JPH11272091 A JP H11272091A JP 9536498 A JP9536498 A JP 9536498A JP 9536498 A JP9536498 A JP 9536498A JP H11272091 A JPH11272091 A JP H11272091A
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JP
Japan
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intermediate transfer
toner
image
transfer belt
roller
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Withdrawn
Application number
JP9536498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Okamura
岳彦 岡村
Toshiya Takahata
俊哉 高畑
Toshihiko Yamazaki
敏彦 山▲ざき▼
Hiroshi Ito
博 伊東
Fumio Takagi
富美男 高城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像品質を保持しつつプロセス速度を向上さ
せる。 【解決手段】 帯電した感光体10上に形成された静電
潜像に現像ローラ20で感光体の帯電極性と同極性に帯
電したトナーを付与してトナー像を形成し、このトナー
像を、回転駆動される中間転写ベルト36に一次転写
し、さらに二次転写ローラ38との間に供給される記録
部材Sに二次転写するものにおいて、中間転写ベルトの
容量を0.5(pF/mm2)以上とする。中間転写ベ
ルトは導電層と体積抵抗率が1013(Ωcm)以上の抵
抗層とを有する。トナー像の電荷密度は1(nC/mm
2)以下とする。中間転写ベルトの周速をvp(mm/
sec)としたとき、二次転写ローラの抵抗を1800
0/vp(MΩ)以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置に関する。特に、中間転写媒体を用い
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、中間転写媒体を用いた画像形成
装置は、感光体等の静電潜像担持体上に形成された静電
潜像に現像手段で帯電させたトナーを付与してトナー像
を形成し、このトナー像を、回転駆動される中間転写媒
体に一次転写し、さらに、中間転写媒体と二次転写ロー
ラとの間に供給される用紙等の記録部材に二次転写する
ようになっている。
【0003】中間転写媒体は、主としてカラー画像を形
成する装置において、複数色の各トナー像を一次転写に
よって中間転写媒体上に重ね合わせ、このようにして重
ね合わせられたカラートナー像を用紙等の記録部材に一
括転写(二次転写)するためのものとして用いられてい
る。
【0004】このような画像形成装置は、トナー像を中
間転写媒体に一次転写し、さらに、中間転写媒体上のト
ナー像を二次転写するようになっているから、そのプロ
セス速度(画像を形成する速度であり、感光体、中間転
写媒体等の周速に等しい)を向上させることが望まれ
る。特に、カラー画像形成装置のなかには、中間転写媒
体を複数回回転させて1つのカラー画像を得る、例え
ば、4色のトナー像によるカラー画像を得る場合には、
中間転写媒体を4回回転させてその上に4色のトナー像
を重ね合わせてカラー画像を得るようになっているもの
があり、このようなものにおいては、そのプロセス速度
を向上させることがより一層望まれる。
【0005】このような要望にある程度応え得るものと
して、USP5243392には、電荷緩和時間が0.
3sec〜200sec程度の中間転写ベルトを用い
て、そのプロセス速度を4inch/sec(101.
6mm/sec)程度とした画像形成装置が開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
ロセス速度(101.6mm/sec)程度では不十分
である。
【0007】したがって、この発明の基本的課題は、プ
ロセス速度をさらに向上させることにある。そのために
は次のような課題を解決しなければならない。
【0008】一般に、プロセス速度を速くすると、トナ
ーを適正に帯電させることが困難になる。すなわち、ト
ナーの高速連続消費は、トナーの帯電量を低下させる。
トナーの帯電量が低下すると、いわゆるカブリ現象(非
画像部(通常白部)へトナーが付着する現象)が生じ
る。このカブリ現象は、連続消費時のトナーの帯電量を
確保することによって防止することができる。
【0009】しかしながら、連続消費時のトナーの帯電
量を確保すると、逆に、消費が少ない場合のトナーの帯
電量が高くなり過ぎてしまい、散り現象(トナーの飛散
現象)が生じて、例えば画像中の線がボケてしまうとい
う別の問題が生じる。
【0010】すなわち、画像品質を保持しつつプロセス
速度を向上させるためには、上記相反する現象の発生を
同時に防止しなければならない。
【0011】本発明の目的は、上記相反する現象の発生
を同時に防止し、画像品質を保持しつつプロセス速度を
向上させることのできる画像形成装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、帯電した静電潜像担
持体上に形成された静電潜像に現像手段で前記静電潜像
担持体の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付与して
トナー像を形成し、このトナー像を、回転駆動される中
間転写媒体に一次転写し、さらに、中間転写媒体と二次
転写ローラとの間に供給される記録部材に二次転写する
画像形成装置であって、前記中間転写媒体の容量を、
0.5(pF/mm2)以上としたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記中間転写媒体を、導
電層と、この導電層の上に形成された、体積抵抗率が1
13(Ωcm)以上の抵抗層とを有する複層構造の中間
転写媒体としたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の画像形成装置は、請求項1
または2記載の画像形成装置において、前記トナー像の
電荷密度を1(nC/mm2)以下としたことを特徴と
する。
【0015】請求項4記載の画像形成装置は、請求項
1,2,または3記載の画像形成装置において、前記中
間転写媒体の周速をvp(mm/sec)としたとき、
前記二次転写ローラの抵抗を、18000/vp(M
Ω)以下としたことを特徴とする。
【0016】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、帯
電した静電潜像担持体上に形成された静電潜像に現像手
段で前記静電潜像担持体の帯電極性と同極性に帯電した
トナーが付与されてトナー像が形成され、このトナー像
が、回転駆動される中間転写媒体に一次転写され、さら
に、中間転写媒体と二次転写ローラとの間に供給される
記録部材に二次転写される。
【0017】トナー像が中間転写媒体上に転写された
際、何等の方策も講じられていないとするならば、同一
極性に帯電したトナー同士が互いに反発し合い、上記散
り現象が発生することとなる。
【0018】これに対し、この発明によれば、中間転写
媒体の容量が、0.5(pF/mm2)以上となってい
るので、静電潜像担持体上のトナーが中間転写媒体上に
転写される際、トナーの周囲に存在するトナーと同極性
の電荷(非画像部の電荷)もトナーと同時に中間転写媒
体上に転写されることとなる。
【0019】このため、中間転写媒体上に転写されたト
ナーは、その周囲に存在するトナーと同極性の電荷(ト
ナーと同時に中間転写媒体上に転写された電荷)によっ
て、いわば周囲から押さえ込まれるような状態で中間転
写媒体上に保持されることとなる。
【0020】したがって、上記散り現象の発生が防止さ
れる(あるいは著しく抑制される)こととなる。
【0021】なお、中間転写媒体の容量が0.5(pF
/mm2)未満であると、放電開始電圧が大きくなり、
静電潜像担持体からの電荷が移り難くなって、上記トナ
ーと同極性の電荷(非画像部の電荷)の中間転写媒体上
への転写が効率的にはなされなくなり、上記作用は得ら
れなくなる。
【0022】ここで、中間転写媒体の容量(C)とは、
中間転写媒体に与えた電荷量をQ,中間転写媒体の表面
電位差をVとしたとき、 C=Q/V によって得られる量をいう。
【0023】以上のように、この発明の画像形成装置に
よれば、中間転写媒体の容量が、0.5(pF/m
2)以上となっているので、上記散り現象の発生が防
止され(少なくとも著しく抑制され)、したがって、ト
ナーの高速連続消費時のトナーの帯電量を確保すること
によって上記カブリ現象を防止することができ、結果と
して、画像品質を保持しつつプロセス速度を向上させる
ことができる。
【0024】より具体的には、中間転写媒体の容量を
0.5(pF/mm2)以上とすることによって、12
0(mm/sec)以上のプロセス速度を得ることがで
きる。
【0025】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記中間転写媒体
が、導電層と、この導電層の上に形成された、体積抵抗
率が1013(Ωcm)以上の抵抗層とを有する複層構造
の中間転写媒体となっているので、二次転写が行なわれ
るまで、中間転写媒体上に転写された前記電荷が良好に
保持されることとなる。
【0026】したがって、上記散り現象が一層良好に防
止され、結果として、画像品質を保持しつつプロセス速
度を一層向上させることができる。
【0027】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項1または2記載の画像形成装置において、前記トナ
ー像の電荷密度が1(nC/mm2)以下となっている
ので、上記請求項1および/または請求項2記載の構成
による作用効果が十分に得られる。
【0028】したがって、画像品質を保持しつつプロセ
ス速度をより一層向上させることができる。
【0029】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項1,2,または3記載の画像形成装置において、前
記中間転写媒体の周速をvp(mm/sec)としたと
き、前記二次転写ローラの抵抗を、18000/vp
(MΩ)以下としてあるので、次のような作用効果が得
られる。
【0030】上記請求項1および/または請求項2記載
の構成とすると、中間転写媒体の電荷緩和時間が長くな
り、中間転写媒体上にメモリ(電位コントラスト)が発
生し易くなる。
【0031】これに対し、この請求項4記載の画像形成
装置によれば、中間転写媒体の周速をvp(mm/se
c)としたとき、二次転写ローラの抵抗を、18000
/vp(MΩ)以下としてあるので、二次転写と同時に
中間転写媒体上のメモリが消去されることとなる。
【0032】したがって、次の画像形成が良好に行なわ
れることとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0034】図1は本発明に係る画像形成装置の一実施
の形態の要部を示す模式図、図2は図1におけるII−
II拡大部分断面図である。
【0035】この画像形成装置は、イエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のトナーによる現像器を用い
てフルカラー画像を形成することのできる装置である。
【0036】図1において、10は静電潜像担持体とし
ての感光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって
図示矢印方向に回転駆動される。
【0037】感光体10の周りには、その回転方向に沿
って、帯電手段としての帯電ローラ11、現像手段とし
ての現像ローラ20(Y,M,C,K)、中間転写装置
30、およびクリーニング手段12が配置されている。
【0038】感光体10は、円筒状の導電性基材10a
(図2参照)と、その表面に形成された感光層10bと
を有している。
【0039】帯電ローラ11は、感光体10の外周面に
当接して外周面を一様に帯電させる(例えば−600V
程度に帯電させる)。一様に帯電した感光体10の外周
面には、図示しない露光ユニットによって所望の画像情
報に応じた選択的な露光Lがなされ、この露光Lによっ
て感光体10上に静電潜像が形成される。露光された部
位すなわち静電潜像が形成された部位の電位は、例えば
−100V程度となるようにする。
【0040】この静電潜像は、現像ローラ20で、
「−」に帯電させられたトナーが付与されて現像され、
トナー像となる。
【0041】現像ローラとしては、イエロー用の現像ロ
ーラ20Y、シアン用の現像ローラ20C、マゼンタ用
の現像ローラ20M、およびブラック用の現像ローラ2
0Kが設けられている。これら現像ローラ20Y,20
C,20M,20Kは、選択的に感光体10に当接し得
るようになっており、当接したとき、イエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれかのトナーを感
光体10の表面に付与して感光体10上の静電潜像を現
像する。
【0042】現像されたトナー像は、後述する中間転写
ベルト36上に転写される。
【0043】クリーニング手段12は、上記転写後に、
感光体10の外周面に残留し付着しているトナーを掻き
落とすクリーナブレード13と、このクリーナブレード
13によって掻き落とされたトナーを受ける受け部14
とを備えている。
【0044】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各
ローラの回りに張架された中間転写媒体としての無端状
の中間転写ベルト36とを有している。
【0045】駆動ローラ31は、その端部に固定された
図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せ
ず)と噛み合っていることによって、感光体10と略同
一の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト3
6が感光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆
動される。
【0046】従動ローラ35は、駆動ローラ31との間
で中間転写ベルト36がそれ自身の張力によって感光体
10に圧接される位置に配置されていおり、感光体10
と中間転写ベルト36との圧接部において一次転写部T
1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベル
ト36の循環方向上流側において一次転写部T1の近く
に配置されている。
【0047】駆動ローラ31には、中間転写ベルト36
を介して電極ローラ37が配置されており、この電極ロ
ーラ37を介して、中間転写ベルト36の後述する導電
層36aに上記感光体10の帯電極性と逆極性の転写電
圧(一次転写電圧であり、例えば+700V程度の電
圧)V1が印加可能である。
【0048】従動ローラ32はテンションローラであ
り、図示しない付勢手段によって中間転写ベルト36を
その張り方向に付勢している。
【0049】従動ローラ33は、二次転写部T2を形成
するバックアップローラである。このバックアップロー
ラ33には、中間転写ベルト36を介して二次転写ロー
ラ38が対向配置されている。
【0050】二次転写ローラ38は、図示しない接離機
構により中間転写ベルト36に対して接離可能である。
二次転写ローラ38には、二次転写電圧V2(一次転写
電圧より大きな電圧であり例えば+1000V程度の電
圧)が印加される。
【0051】二次転写ローラ38は、その抵抗が、中間
転写ベルト36の周速をvp(mm/sec)としたと
き、18000/vp(MΩ)以下となるように構成し
てある。
【0052】従動ローラ34は、ベルトクリーナ39の
ためのバックアップローラである。ベルトクリーナ39
は、中間転写ベルト36と接触してその外周面に残留し
付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード39
aと、このクリーナブレード39aによって掻き落とさ
れたトナーを受ける受け部39bとを備えている。この
ベルトクリーナ39は、図示しない接離機構によって中
間転写ベルト36に対して接離可能である。
【0053】中間転写ベルト36は、図2に示すよう
に、導電層36aと、この導電層36aの上に形成さ
れ、感光体10に圧接される抵抗層36bとを有する複
層ベルトで構成されている。導電層36aは、合成樹脂
からなる絶縁性基体36cの上に形成されており、この
導電層36aに、前述した電極ローラ37を介して、一
次転写電圧V1が印加される。なお、ベルト36側縁部
において抵抗層36bが帯状に除去されていることによ
って導電層36aが帯状に露出しており、この露出部に
電極ローラ37が接触するようになっている。
【0054】中間転写ベルト36は、その容量が0.5
(pF/mm2)以上となるように構成されている。ま
た、抵抗層36bは、その体積抵抗率が1013(Ωc
m)以上となるように構成されている。
【0055】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体10上のトナー像
が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト3
6上に転写されたトナー像は、二次転写部T2におい
て、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等の記
録部材Sに転写される。記録部材Sは、図示しない給紙
装置から給送され、ゲートローラ対40によって所定の
タイミングで二次転写部T2に供給される。
【0056】以上のような画像形成装置全体の基本的作
動は次の通りである。
【0057】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の制御部に入力されると、
感光体10、現像ローラ20、および中間転写ベルト3
6が回転駆動される。
【0058】(ii)感光体10の外周面が帯電ローラ
11によって一様に帯電される。
【0059】(iii)一様に帯電した感光体10の外
周面に、図示しない露光ユニットによって第1色目(例
えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがな
され、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0060】(iv)感光体10には、第1色目(例え
ばイエロー)用の現像ローラ20Yのみが接触し、これ
によって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイ
エロー)のトナー像が感光体10上に形成される。
【0061】(v)中間転写ベルト36には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写電圧V1が印加され、感
光体10上に形成されたトナー像が、一次転写部すなわ
ち、感光体10と中間転写ベルト36との圧接部T1に
おいて中間転写ベルト36上に転写される。このとき、
二次転写ローラ38およびベルトクリーナ39は、中間
転写ベルト36から離間している。
【0062】(vi)感光体10上に残留しているトナ
ーがクリーニング手段12によって除去された後、図示
しない除電手段からの除電光によって感光体10が除電
される。
【0063】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト36上において重ね合わされて中間
転写ベルト36上に形成される。このときのトナー像の
電荷密度が1(nC/mm2)以下となるように、上記
感光体10,現像ローラ20,および中間転写ベルト3
6が構成されている。
【0064】(viii)所定のタイミングで記録部材
Sが供給され、記録部材Sの先端が二次転写部T2に達
する直前にあるいは達した後に(要するに記録部材S上
の所望の位置に、中間転写ベルト36上のトナー像が転
写されるタイミングで)二次転写ローラ38が中間転写
ベルト36に押圧されるとともに二次転写電圧V2が印
加され、中間転写ベルト36上のトナー像(基本的には
フルカラー画像)が記録部材S上に転写される。また、
ベルトクリーナ39が中間転写ベルト36に当接し、二
次転写後に中間転写ベルト36上に残留しているトナー
が除去される。
【0065】(ix)記録部材Sが図示しない定着装置
を通過することによって記録部材S上にトナー像が定着
し、その後、記録部材Sが装置外に排出される。
【0066】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0067】(a)帯電した感光体10上に形成された
静電潜像に現像ローラ20で感光体10の帯電極性
「−」と同極性「−」に帯電したトナーが付与されてト
ナー像が形成され、このトナー像が、回転駆動される中
間転写ベルト36に一次転写され、さらに、中間転写ベ
ルト36と二次転写ローラ38との間に供給される記録
部材Sに二次転写される。
【0068】トナー像が中間転写ベルト36上に転写さ
れた際、何等の方策も講じられていないとするならば、
図3に示すように、同一極性に帯電したトナーT同士が
互いに反発し合い、散り現象が発生することとなる。
【0069】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、中間転写ベルト36の容量が、0.5(p
F/mm2)以上となっているので、図4に示すように
感光体10上のトナーTが中間転写ベルト36上に転写
される際、トナーの周囲に存在するトナーと同極性の電
荷(非画像部の電荷)eもトナーTと同時に中間転写ベ
ルト36上に転写されることとなる。
【0070】このため、図5に示すように中間転写ベル
ト36上に転写されたトナーTは、その周囲に存在する
トナーと同極性の電荷(トナーと同時に中間転写ベルト
36上に転写された電荷)eによって、いわば周囲から
押さえ込まれるような状態で中間転写ベルト36上に保
持されることとなる。
【0071】したがって、散り現象の発生が防止される
(あるいは著しく抑制される)こととなる。
【0072】なお、中間転写ベルト36の容量が0.5
(pF/mm2)未満であると、放電開始電圧が大きく
なり、感光体10からの電荷eが移り難くなって、電荷
(非画像部の電荷)eの中間転写ベルト36上への転写
が効率的にはなされなくなり、上記作用は得られなくな
る。
【0073】以上のように、この実施の形態の画像形成
装置によれば、中間転写ベルト36の容量が、0.5
(pF/mm2)以上となっているので、上記散り現象
の発生が防止され(少なくとも著しく抑制され)、した
がって、現像ローラ20によるトナーの高速連続消費時
のトナーの帯電量を確保することによってカブリ現象を
防止することができ、結果として、画像品質を保持しつ
つプロセス速度を向上させることができる。
【0074】より具体的には、中間転写ベルト36の容
量を0.5(pF/mm2)以上とすることによって、
120(mm/sec)以上のプロセス速度を得ること
ができる。
【0075】(b)中間転写ベルト36が、導電層36
aと、この導電層36aの上に形成された、体積抵抗率
が1013(Ωcm)以上の抵抗層36bとを有する複層
構造の中間転写ベルト36となっているので、二次転写
が行なわれるまで、中間転写ベルト36上に転写された
前記電荷eが良好に保持されることとなる。
【0076】したがって、散り現象が一層良好に防止さ
れ、結果として、画像品質を保持しつつプロセス速度を
一層向上させることができる。
【0077】(c)トナー像の電荷密度が1(nC/m
2)以下となっているので、上記(a)および/また
は(b)の作用効果が十分に得られる。
【0078】したがって、画像品質を保持しつつプロセ
ス速度をより一層向上させることができる。
【0079】(d)中間転写ベルト36の周速をvp
(mm/sec)としたとき、二次転写ローラ38の抵
抗を、18000/vp(MΩ)以下としてあるので、
次のような作用効果が得られる。
【0080】中間転写ベルト36を上述したような構成
とすると、中間転写ベルト36の電荷緩和時間が長くな
り、図6に示すように中間転写ベルト36上にメモリM
(電位コントラスト)が発生し易くなる。
【0081】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、中間転写ベルト36の周速をvp(mm/
sec)としたとき、二次転写ローラの抵抗を、180
00/vp(MΩ)以下としてあるので、図6に示すよ
うに、二次転写と同時に中間転写ベルト36上のメモリ
Mが消去される(少なくとも著しく浅くなる)こととな
る。
【0082】したがって、次の画像形成が良好に行なわ
れることとなる。
【0083】この点に関してさらに詳しく説明する。
【0084】一般に、プロセス速度が変わっても目標と
するトナー帯電量は一定であるため、必要な転写電流は
プロセス速度に比例する。
【0085】例えば、 トナー帯電量:q (20[μC/g]) 最大現像量 :m (1.0[mg/cm2]=10-5[g
/mm2]) であるとすると、 最大トナー電荷密度:σ=q×m (2×10-4[μC
/mm2]) となる。(なお、括弧書きは具体例である) さらに、 プロセス幅:L (300[mm]) (図1の紙面と直交する方向における画像形成長さ) プロセス速度:vp (180[mm/sec]) とした場合の、非画像部の電流を無視した二次転写に必
要な最小限の電流は、 Imin=σ×L×vp (10.8[μA]) となる。
【0086】この電流を一次転写バイアスV1について
3000[V]以下で流すならば、最大抵抗は、 Rmax=V1/Imin=V1/(q×m×L×vp) (278[MΩ]) となり、最大抵抗Rmaxはプロセス速度vpに反比例す
る。
【0087】上の内容を考慮しつつ、非画像部へ二次転
写電流をある程度流し、中間転写ベルトメモリの電位コ
ントラストを埋める条件を検討した結果、二次転写ロー
ラの抵抗は、 18000[MΩsec/mm]/vp[mm/sec] 以下であることが望ましいことが判明した。
【0088】二次転写ローラの抵抗を18000/vp
(MΩ)以下とし、中間転写ベルトメモリの電位コント
ラストを消去する(少なくとも著しく浅くする)ことに
よって、図7に示すように、画像部電位分布幅が転写良
好域に納まり、中間転写ベルトメモリが顕像化されなく
なる。
【0089】(e)中間転写ベルト36は、導電層36
aと、この導電層36aの上に形成され、感光体10に
圧接される抵抗層36bとを有する複層ベルトで構成さ
れているので、感光体10と中間転写ベルト36との圧
接部(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙って、中
間転写ベルト36の抵抗層36bの裏側の電位が均一と
なり、結果として一層トナーの散りの少ない転写が得ら
れることとなる。
【0090】したがってまた、中間転写ベルト36の表
面抵抗のムラの影響を受け難くなり、転写ムラも生じ難
くなる。しかも、感光体10と中間転写ベルト36との
圧接部(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙って、
中間転写ベルト36の抵抗層36bの裏側の電位が均一
となるので、必要最小限の電圧での転写が可能となる。
【0091】さらに、一次転写部T1の上流側近くに従
動ローラ35が配置されているので、中間転写ベルト3
6の皺(ベルト進行方向からみた波打ち状態)が低減さ
れ、トナーの散りがさらに一層低減される。
【0092】
【実施例】感光体10の容量を1.40[pF/m
2]、非画像部の電位を−600[V]、中間転写ベルト
36の容量を1.12[pF/mm2]、体積抵抗率を1
14[Ωcm]、一次転写バイアスを700[V]、とした
とき、非画像部において200[V]相当の電荷を転写す
ることができ、10[uC/g]0.4[mg/cm2]の
トナー層を散ることなく転写することができた。
【0093】なお、中間転写ベルト36は、その絶縁性
基体36cをシート状のPETで構成し、その上にAL
蒸着して導電層36aを形成し、その上に、ウレタンを
ベースとしフッ素微粒子および導電剤としてのSnO2
を分散させた塗料を10〜100μm程度の厚さで塗布
して抵抗層36bを形成した帯状体の両端を超音波融着
で接着して無端状に構成した。塗料は、ベルトの側端縁
部を帯状に残して塗布することにより導電層36aを帯
状に露出させ、この露出部に電極ローラ37を接触させ
るようにした。トナーとしては、粒径7μm程度の高濃
度顔料トナーを用いた。トナーの外添剤の量について
は、大粒径の外添剤の量を0.5〜4.0wt%(より
好ましくは0.7wt%程度)とし、小粒径の外添剤の
量を1.5〜4.0wt%(より好ましくは2.0wt
%程度)とした。
【0094】以上、本発明の実施の形態および実施例に
ついて説明したが、本発明は上記の実施の形態または実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内
において適宜変形実施可能である。
【0095】
【発明の効果】請求項1〜4記載のいずれの画像形成装
置によっても、画像品質を保持しつつプロセス速度を向
上させることができる。
【0096】さらに、請求項2記載の画像形成装置によ
れば、散り現象が一層良好に防止され、結果として、画
像品質を保持しつつプロセス速度を一層向上させること
ができる。
【0097】請求項3記載の画像形成装置によれば、画
像品質を保持しつつプロセス速度をより一層向上させる
ことができる。
【0098】請求項4記載の画像形成装置によれば、二
次転写と同時に中間転写媒体上のメモリが消去される
(少なくとも著しく浅くなる)こととなり、次の画像形
成が良好に行なわれることとなる。
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態の要
部を示す模式図。
【図2】図1におけるII−II拡大部分断面図。
【図3】作用説明図。
【図4】作用説明図。
【図5】作用説明図。
【図6】作用説明図。
【図7】作用説明図。
【符号の説明】
10 感光体(静電潜像担持体) 20 現像ローラ(現像手段) 36 中間転写ベルト(中間転写媒体) 36a 導電層 36b 抵抗層 38 二次転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 博 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高城 富美男 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した静電潜像担持体上に形成された
    静電潜像に現像手段で前記静電潜像担持体の帯電極性と
    同極性に帯電したトナーを付与してトナー像を形成し、
    このトナー像を、回転駆動される中間転写媒体に一次転
    写し、さらに、中間転写媒体と二次転写ローラとの間に
    供給される記録部材に二次転写する画像形成装置であっ
    て、 前記中間転写媒体の容量を、0.5(pF/mm2)以
    上としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写媒体を、導電層と、この導
    電層の上に形成された、体積抵抗率が1013(Ωcm)
    以上の抵抗層とを有する複層構造の中間転写媒体とした
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー像の電荷密度を1(nC/m
    2)以下としたことを特徴とする請求項1または2記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写媒体の周速をvp(mm/
    sec)としたとき、前記二次転写ローラの抵抗を、1
    8000/vp(MΩ)以下としたことを特徴とする請
    求項1,2,または3記載の画像形成装置。
JP9536498A 1998-03-24 1998-03-24 画像形成装置 Withdrawn JPH11272091A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438716B1 (ko) * 2002-02-26 2004-07-05 삼성전자주식회사 정전 및 압력 전사 방식 인쇄기 및 그 사용방법
US7215912B2 (en) * 2004-03-19 2007-05-08 Ricoh Company Limited Intermediate transfer medium and image forming apparatus using the intermediate transfer medium
JP2008309848A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置におけるカブリの検出方法および画像形成装置

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US7215912B2 (en) * 2004-03-19 2007-05-08 Ricoh Company Limited Intermediate transfer medium and image forming apparatus using the intermediate transfer medium
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