JPH06127705A

JPH06127705A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH06127705A
Application number: JP4279936A
Authority: JP
Inventors: Hiromichi Ema; 裕通江間
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-10-19
Filing date: 1992-10-19
Publication date: 1994-05-10

Abstract

(57)【要約】【目的】複写器，ページプリンタ等のプリント機器の
設置面積の縮小化を可能にする。【構成】記録紙Ｐを入れたカセット本体16を、装置本
体１内へ地平面に対して略垂直にセットし、セットされ
た記録紙Ｐを給紙コロ13が上方に搬送し、この搬送され
た記録紙Ｐを、作像系２および定着部４を通して画像を
転写，定着させ、装置本体１から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ，複写
機，ページプリンタ等に適用される給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、日本工業規格Ａ列およびＢ列など
の定型紙を記録紙として使用する複写機やページプリン
タ等のプリント機器においては、機器本体に対して床な
どの地平面に対し平行に記録紙をセットするタイプのも
のが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のプリント機器に
おいては、記録紙を地平面に対して平行にセットするの
でに、機器本体を設置するには、少なくとも用紙サイズ
分の面積が必要となり、設置面積の縮小化に限界があ
る。

【０００４】また記録紙を積み重ねた状態で機器本体に
セットするため、記録紙自体の重量により記録紙間の摩
擦力が高くなり、記録紙が分離しにくくなることで重送
が生じることがあった。

【０００５】本発明は、このような課題に対して鑑みな
されたもので、設置面積の縮小化、および、記録紙間の
分離性能の向上を実現した給紙装置を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は地平面に対して略垂直に記録紙をセットす
るセット部と、記録紙を上方に搬送する手段とを備えた
ことを特徴とする。

【０００７】また、本発明は記録紙と該記録紙を搬送す
る給紙コロとを所定の圧力で当接させる手段を備えたこ
とを特徴とする。

【０００８】また、記録紙と該記録紙を搬送する給紙コ
ロとを所定の圧力で間歇的に当接させる手段を備えたこ
とを特徴とする。

【０００９】また、記録紙と給紙コロとを間歇的に当接
させる手段に電磁手段を使用したことを特徴とする。

【００１０】また、給紙コロで搬送された記録紙をガイ
ドするガイドの入口に、記録紙分離用の段差を設けたこ
とを特徴とする。

【００１１】また、給紙コロで搬送された記録紙をガイ
ドするガイドの入口に、記録紙分離用の摩擦部材を設け
たことを特徴とする。

【００１２】また、給紙コロの側方に、記録紙分離用の
コロを設けたことを特徴とする。

【００１３】

【作用】上記構成により、地平面に対して略垂直に記録
紙をセットするため、装置本体の設置面積における記録
紙の占める領域は、セットした記録紙の厚さ分となる。
また、記録紙は縦に整列した状態になるので、記録紙間
の摩擦が少なくなる。

【００１４】また、記録紙を上方に搬送するため、給紙
コロに当接した以外の記録紙はそれ自身にかかる重力の
ため下方に落ちるようになる。

【００１５】また、記録紙と給紙コロとの間に間歇的な
圧力を加えながら搬送することにより、加圧状態のとき
は記録紙が給紙コロにより上方に搬送され、加圧が解除
されたときは、重送された記録紙があった場合、その記
録紙が下方に落ちるようになる。更に、加圧動作は電磁
手段の往復動作により行われる。

【００１６】また、ガイドの入口に段差を設けること
で、重送された記録紙の先端がガイド入口の段差に当接
し、１枚ずつ分離される。

【００１７】また、ガイドの入口に摩擦部材を設けるこ
とで、重送された記録紙の先端が摩擦部材に当接し、１
枚ずつ分離される。

【００１８】また、給紙コロの側方に分離コロを配置す
ることにより、重送された記録紙の先端が分離コロに当
接し、１枚ずつ分離される。

【００１９】

【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面を
参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の第１実施
例に係る給紙装置を備えたページプリンタの構成図であ
り、１は装置本体を示し、この装置本体１には画像形成
を行う作像系２と、感光体(後述する)に露光し静電潜像
を形成させる光学系３と、画像を記録紙に定着させる定
着部４と、セットされた記録紙を搬送する給紙部５とが
備えられている。

【００２０】作像系２は、ベルト状の感光体６と、この
感光体６を回転させる支持ローラ７と、感光体６表面を
均一に帯電させる帯電器８と、光学系３からの露光によ
り形成した感光体６の静電潜像を可視像化する現像ユニ
ット９と、この可視像を記録紙に転写する転写器10と、
転写されずに残留した現像剤を除去するクリーニング部
11と、感光体６の表面を除電する除電器12とから構成さ
れる。

【００２１】給紙部５は記録紙Ｐに当接してガイド14へ
記録紙を送り出す給紙コロ13と、記録紙Ｐを搬送する搬
送ローラ対15とで構成される。

【００２２】16は記録紙Ｐを装置本体１に装着するため
のカセット本体、17は記録紙を給紙コロ13に押圧する押
し板、18は押し板17を付勢する付勢ばねを示す。

【００２３】装置本体１には、カセット本体16を地平面
に対して略垂直にセットするようにカセット本体16のセ
ット部である挿入口(図示せず)が形成されている。

【００２４】装置本体１にカセット本体16をセットする
と、図１における最も右側の記録紙に給紙コロ13が付勢
ばね18により所定の圧力で当接する。

【００２５】次に、給紙動作について説明する。給紙コ
ロ13が回転すると、当接していた記録紙Ｐが上方に押し
上げられ、ガイド14の入口に入っていく。記録紙Ｐは、
搬送ローラ対15により、ガイド14に従って搬送され、図
１中の矢印方向に送られる。更にその記録紙Ｐはレジス
トローラ19により、感光体６上の可視像が移動するタイ
ミングを見計らって感光体６と転写器10との間に送られ
る。そして記録紙Ｐに可視画像が転写され定着部４に送
られる。可視像定着後、記録紙は装置外に排紙される。

【００２６】このように、本発明の第１実施例では、記
録紙Ｐを地平面に対して垂直にセットするために装置本
体１の設置面積において、記録紙Ｐの占める領域は、記
録紙Ｐのセット可能な最大の厚さとなる。よって、他の
ユニットの構成次第では、記録紙Ｐを地平面に対して平
行にセットする場合よりも省スペース化が図れる。ま
た、記録紙Ｐが縦に整列しているので、記録紙Ｐ間の摩
擦が少なくなるため、記録紙Ｐが分離し易くなり、１枚
ずつガイド14の入口に搬送させることが容易となる。

【００２７】図２は第２実施例を示す一部を断面した側
面図であり、14aはガイド14の外側ガイド、14bはガイド
14の内側ガイド、14cは外側ガイド14aの入口に設けた段
差を示し、この段差14cは曲面になっている。なお、図
１に示した部材と同一の部材には同一の符号を付した。

【００２８】給紙コロ13が回転すると、記録紙は上方に
押し上げられ、やがてその先端は段差14cに当接する。
その際、記録紙が複数枚同時に押し上げられた場合、段
差14cにより当接した記録紙は一枚ずつ分離されてい
く。そして、給紙コロ13に当接している記録紙のみ転写
器10へと送られ、他の記録紙は下方に落ちていく。

【００２９】図３は、本発明の第３実施例を示す一部を
断面した側面図であり、20は外側ガイド14aの入口に設
けた比較的摩擦係数の大きいゴム材を示す。なお、図
１，図２で示した部材と同一の部材には同一の符号を付
した。

【００３０】給紙コロ13を回転させると、図中、最も右
側の記録紙から搬送されていく。そして、上記第１実施
例と同様に、記録紙が複数枚当時に押し上げられたと
き、その先端がゴム材20に当接し、１枚ずつ分離され、
給紙コロ13に当接している記録紙のみ転写器10へと送ら
れる。

【００３１】図４は、本発明の第４実施例を示す一部を
断面した側面図、図５は図４の平面図であり、21は分離
軸22で支持される分離コロ、23は給紙コロ13を支持する
支軸を示す。なお、図１に示した部材と同一の部材には
同一の符号を付した。

【００３２】給紙コロ13は図４における最も右側の記録
紙に当接している。この給紙コロ13の上方に２個の分離
コロ21，21を備えた分離軸22が設けられている。更にこ
れらの２つの分離コロ21，21は給紙コロ13の両側に非接
触の状態で設置されている。更に、これら２つの分離コ
ロ21，21の一部外周は、記録紙と給紙コロ13との当接位
置より、図４における左側に位置している。

【００３３】このように構成することにより、上記第
２，３実施例と同様に、給紙コロ13が複数枚同時に押し
上げられたとき、その先端が分離コロ21，21に当接す
る。そして１枚ずつ分離され、給紙コロ13に当接してい
る記録紙のみ給紙される。

【００３４】図６は本発明の第５実施例を示す一部を断
面した側面図、図７は図６の平面図であり、24は電磁手
段である給紙ソレノイド、25は給紙ソレノイド24に一端
を連結したレバー、26はレバー25の他端が連結された伝
達軸、27は伝達軸26に一端を連結した“く”の字型の給
紙レバー、28は給紙レバーの他端に取付けた第２押し板
を示す。なお、図１に示した部材と同一の部材には、同
一の符号を付した。

【００３５】レバー25および給紙レバー27を固定した伝
達軸26は、図１に示す装置本体に回動可能に取付けられ
る。更に図６中における最も左側の記録紙上部には第２
押し板28が当接し、最も右側の記録紙には給紙コロ13が
当接する。

【００３６】給紙ソレノイド24は給紙コロ13の回転と同
時に駆動される。給紙ソレノイド２４を駆動させると、
レバー２５は、図６中における右側に移動する。それに
連動して給紙レバー27も右側に移動し、第２押し板28に
より記録紙が押圧される。更に、給紙コロ13により搬送
されている記録紙がガイド14における所定の位置を通過
すると、その位置に設けた紙通過センサ(図示せず)がＯ
Ｎとなり、押圧動作が解除される。

【００３７】このような動作を行うことにより、記録紙
の給紙コロ13による搬送時において、押圧時には、給紙
コロ13と当接している記録紙との摩擦力が高くなり、上
方に搬送し易くなる。また、押圧しないときは、給紙コ
ロ13に対する垂直抗力が低下するため、記録紙は重力に
より下方に落ち易くなる。従って、押圧動作を間歇的に
行うことにより、給紙コロ13に接している記録紙とそれ
以外の記録紙とが分離し易くなる。

【００３８】以上、説明したように、上述した第１実施
例から第５実施例の構成を採用することにより、給紙コ
ロ13に当接している記録紙と、それ以外の記録紙とが確
実に分離されるので、安定した給紙が可能となる。

【００３９】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。

【００４０】本発明によれば、記録紙を地平面に対して
垂直にセットするため、装置本体の設置面積の縮小化が
可能となる。また、記録紙間の摩擦力が少なくなるた
め、給紙時における記録紙の分離性能が向上し、安定し
た給紙が可能となる。

【００４１】また、給紙コロと記録紙とに定常的な圧力
がかかった状態で、記録紙が搬送されることにより、給
紙コロに当接した以外の記録紙はそれ自身の重さにより
下方に落ちようとするため、記録紙の分離性能が向上
し、安定した給紙が可能となる。

【００４２】記録紙と給紙コロとに間歇的に圧力がかけ
られることにより、給紙コロに当接している記録紙とそ
れ以外の記録紙とが分離し易くなるため、安定した給紙
が可能となる。更に、加圧手段に電磁手段を使用するこ
とにより、比較的簡単に加圧手段が実現できる。

【００４３】また、ガイドの入口に段差を設けること
で、重送された場合における記録紙の先端がガイド入口
の段差に当接し、段差によって１枚ずつ分離されるた
め、給紙コロに当接している記録紙とそれ以外の記録紙
との分離性能が更に向上し、安定した給紙が可能とな
る。

【００４４】また、ガイドの入口に摩擦部材を設けるこ
とで、重送された場合における記録紙の先端がガイド入
口の摩擦部材に当接し１枚ずつ分離されるために、給紙
コロに当接している記録紙とそれ以外の記録紙との分離
性能が更に向上し、安定した給紙が可能となる。

【００４５】また、給紙コロの側方に分離コロを配置す
ることにより、重送された場合における記録紙の先端
が、給紙コロ側方の分離コロに当接し、１枚ずつ分離さ
れるために、給紙コロに当接している記録紙とそれ以外
の記録紙との分離性能が更に向上し、安定した給紙が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の給紙機構を備えたページ
プリンタ概略構成を示す図である。

【図２】本発明の第２実施例の概略構成を示す図であ
る。

【図３】本発明の第３実施例の概略構成を示す図であ
る。

【図４】本発明の第４実施例の概略構成を示す図であ
る。

【図５】図４の略平面図である。

【図６】本発明の第５実施例の概略構成を示す図であ
る。

【図７】図６の略平面図である。

【符号の説明】

１…装置本体、２…作像系、５…給紙部、 13…給
紙コロ、 14…ガイド、14a…外側ガイド、 14b…内側
ガイド、 14c…段差、 16…カセット本体、17…押し
板、 18…付勢ばね、 20…ゴム材、 21…分離コロ、
22…分離軸、23…支軸、 24…給紙ソレノイド、 25
…レバー、 26…伝達軸、 27…給紙レバー、 28…第
２押し板。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６５Ｈ 3/68 9148−3ＦＨ０４Ｎ 1/00 Ｄ 7046−5Ｃ１０８Ｃ 7046−5Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地平面に対して略垂直に記録紙をセット
するセット部と、記録紙を上方に搬送する手段とを備え
たことを特徴とする給紙装置。
【請求項２】記録紙と該記録紙を搬送する給紙コロと
を所定の圧力で当接させる手段を備えたことを特徴とす
る請求項１記載の給紙装置。
【請求項３】記録紙と該記録紙を搬送する給紙コロと
を所定の圧力で間歇的に当接させる手段を備えたことを
特徴とする請求項１記載の給紙装置。
【請求項４】記録紙と給紙コロとを間歇的に当接させ
る手段に電磁手段を使用したことを特徴とする請求項２
記載の給紙装置。
【請求項５】給紙コロで搬送された記録紙をガイドす
るガイドの入口に、記録紙分離用の段差を設けたことを
特徴とする請求項１，２，３または４記載の給紙装置。
【請求項６】給紙コロで搬送された記録紙をガイドす
るガイドの入口に、記録紙分離用の摩擦部材を設けたこ
とを特徴とする請求項１，２，３または４記載の給紙装
置。
【請求項７】給紙コロの側方に、記録紙分離用のコロ
を設けたことを特徴とする請求項１，２，３または４記
載の給紙装置。