JP2762031B2 - 包装材 - Google Patents

包装材

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JP2762031B2 JP5355460A JP35546093A JP2762031B2 JP 2762031 B2 JP2762031 B2 JP 2762031B2 JP 5355460 A JP5355460 A JP 5355460A JP 35546093 A JP35546093 A JP 35546093A JP 2762031 B2 JP2762031 B2 JP 2762031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装材に関するもので
あり、さらに詳しくは生鮮魚肉類、タイ、ヒラメ、ハマ
チなどのフィレ、マグロのサク、生しいたけ、生松茸、
生しめじなどの新鮮食品の余分な水分、ドリップ、臭気
などを吸収して保持することにより、食味、食感、色目
などを損なわずに鮮度を保持することができる包装材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】生鮮魚肉類などの新鮮素材の余分な水
分、ドリップ、臭気などは食味、食感、色目を低下さ
せ、商品価値を低下させる大きな原因となっている。従
来、天日干し、熱風乾燥、乾燥剤による乾燥などの方法
により水分を除去することが行われているが、手間がか
かる上、食味、食感、色目などが変化する欠点がある。
【0003】包装内部に肉から侵出するドリップを溜め
ないように牛肉を寒冷紗などの吸水性のある布で覆っ
て、さらに酸素透過性の高いポリエチレンフィルムなど
で減圧包装する方法が提案されている(特開平4−27
1765号公報)が、煩雑で手間がかかるという問題が
ある。
【0004】また生鮮魚肉類などと接触させて脱水する
シートとして、透水性シートにポリアクリル酸ソーダな
どの高分子吸収剤と水あめなどの親水性糊料を吸水剤と
して適用した接触脱水シートが提案されているが(例え
ば、特開昭55−21203号公報、特開昭61−43
549号公報など)、脱水するためには生鮮魚肉類など
をこれらの接触脱水シートで包んだ後、プラスチックト
レイに入れたり、あるいはプラスチックトレイの底に接
触脱水シートを敷き、その上に生鮮魚肉類などを載せる
ので接触脱水シートが所定の位置から移動して効果がな
くなったり、煩雑で手間がかかるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生鮮
魚肉類、タイ、ヒラメ、ハマチなどのフィレ、マグロの
サク、生しいたけ、生松茸、生しめじなどの新鮮食品の
余分な水分、ドリップ、臭気などを吸収して保持するこ
とにより、食味、食感、色目などを損なわずに鮮度を保
持し、商品価値を維持することができる上、一般家庭、
スーパーマーケット、問屋、魚市場、工場等などで容易
に使用することができる強度や剛性が大きく、外観のよ
い包装材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題に
鑑み鋭意研究した結果、半透膜層、吸水性層、透水性層
などから成る水分、ドリップ、臭気などを吸収して一旦
吸収したものは放出せず保持することができる脱水層を
紙層と一体に積層してトレーなどの形態とした包装材に
より、上記の課題を解決することができることを見いだ
して、本発明を成すに到った。
【0007】本発明の請求項1の発明は、生鮮魚肉類な
どの新鮮食品を接触させて包装するための、該新鮮食品
が接触する側から少なくとも半透膜層/吸水性層あるい
は更に透水性層から成る脱水層を紙層に積層した包装材
であって、この包装材の底部には深さ0.02〜0.5
mm、巾4〜10mmの凹状の溝を底部全体の面積の2
0%以上となるように複数設けて水分やドリップの大部
分を前記吸水性層で非可逆的に吸収するとともに吸収し
きれなかった水分やドリップをこの凹状の溝に溜めるよ
うにし、この包装材の少なくとも1つの側壁に、該新鮮
食品に対して凸状あるいは凹状の深さ0.02〜0.5
mm、巾4〜10mmの溝を前記底部の凹状の溝と連結
しないように複数設けて水分やドリップが側壁の溝には
溜らないようにしたことを特徴とする包装材である。
【0008】本発明の包装材において製造のし易さ、経
済性など理由などから、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において、各層の構成を該新鮮食品が接触する側から、
半透膜層/吸水性層/半透膜層/紙層としたり、半透膜
層/吸水性層/半透膜層/透水性層/紙層などとしても
差し支えない。
【0009】本発明で用いる半透膜としては水分、アン
モニア、食塩などは通すが蛋白質、糖類、アミノ酸など
の高分子物は通さず、食品に接しても安全なものを用い
るのが好ましく、具体的には例えばビニロンフィルム、
セロハン、コロジオン膜などを挙げることができる。
【0010】本発明で用いる吸水性層は水分、アンモニ
アなどを吸収、吸着して一旦吸収、吸着したものは放出
せず保持する機能を有するものであり、吸水性層を形成
する吸水剤としてはデンプン、セルロースなどの多糖類
にアクリル酸などをグラフト重合させ、架橋剤により三
次元構造としたもの、ポリエチレンオキシドなどの親水
性ポリマーを架橋剤により三次元構造としたもの、ポリ
アクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、
デンプン、グルコマンナン、ガム類、糖類などを挙げる
ことができる。この吸水性層にはエチレングリコール、
グリセリンなどの湿潤剤を混合しても差し支えない。吸
水性層にはいずれも食品に接しても安全なものを用いる
のが好ましい。
【0011】本発明で用いる透水性層は、半透膜層/吸
水性層から成る層を紙層に積層し易くしたり、剛性を賦
与したり、吸水性層の余分な水分を透過して紙層に水分
を吸収、吸着させるなどのために設けるものである。透
水性層の材質としては、酢酸セルロース、ビニロン、ポ
リアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹
脂の不織布、多孔性フィルムやシートあるいはパルプ、
セルロース、不織紙などの多孔性物質よりなるフィルム
やシートなどを挙げることができる。透水性層にも食品
に接しても安全なものを用いるのが好ましい。
【0012】本発明で用いる紙層としては、上記合成樹
脂の不織布、多孔性フィルムやシートあるいはパルプ、
セルロース、不織紙などを挙げることができるが、リサ
イクル可能で環境に対してやさしい材料として天然の紙
は好ましく用いることができる。紙層として、天然の紙
など耐水性の不十分なものを用いる場合は更にワック
ス、シリコーンなどを用いて最外面を処理して耐水性を
賦与することが衛生上からも好ましい。
【0013】本発明の包装材を製造する方法は特に限定
されるものではないが、接着剤を使用するか、あるいは
接着剤を使用することなく、新鮮食品が接触する側から
少なくとも半透膜層/吸水性層あるいは更に透水性層か
ら成る脱水層を紙層にこの順に加熱圧縮成形して一体に
積層してトレー、皿、箱、容器などの任意の形態の包装
材にするか、あるいは、接着剤を使用するか、あるいは
接着剤を使用することなく、新鮮食品が接触する側から
少なくとも半透膜層/吸水性層あるいは更に透水性層か
ら成る脱水層をこの順に積層した後、該吸水性層あるい
は該透水性層の側に紙層を、接着剤を使用するか、ある
いは接着剤を使用することなく、加熱圧縮成形して一体
に積層してトレー、皿、箱、容器などの任意の形態の包
装材にする方法が好ましく用いられる。使用する接着剤
は合成品でも天然品でもいずれでもよく、いずれにして
も安全なものを用いるのが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の包装材で包装する新鮮食品は、水分、
ドリップ、臭気などが問題となる生鮮魚肉類、タイ、ヒ
ラメ、ハマチなどのフィレ、マグロのサク、生しいた
け、生松茸、生しめじなどであり、冷凍品、解凍品、氷
温にある食品、冷蔵温度にある食品、常温にある食品な
どいずれでもよく、また、包装した後に置いておく温度
も特に限定されないが、安全上の観点から氷温から冷蔵
温度、例えば約±5℃程度の温度に置くことが好まし
い。
【0015】しかし、本発明の包装材の脱水層の吸水可
能量を大きく設計することにより、新鮮食品の水分を多
量に除去して、一夜干し加工したり、天日干し、熱風乾
燥、乾燥剤による乾燥などの方法により得られる商品と
同様な干物を作ることもできる。
【0016】脱水層は包装材の全面に積層されていても
よく、また、新鮮食品が接触するところだけに積層され
ていてもよい。例えば、新鮮食品が特に接触する包装材
の底部だけに積層されていても差し支えない。
【0017】本発明の包装材の半透膜は水分、アンモニ
ア、食塩などは通すが蛋白質、糖類、アミノ酸などの高
分子物は通さない機能を有し、吸水性層は水分、アンモ
ニアなどを吸収、吸着して一旦吸収、吸着したものは放
出せず保持する機能を有するものであり、透水性層は、
半透膜層/吸水性層から成る層を紙層に積層し易くした
り、剛性を賦与したり、吸水性層の余分な水分を透過し
て紙層に水分を吸収、吸着させるなどの機能がある。紙
層は更にワックスなどにより最外面を処理して耐水性を
賦与することが衛生上からも好ましい。
【0018】本発明の包装材の大きさ、リブや溝などの
配置、リブや溝などの本数や形状など、溝が凸状である
か凹状であるか、吸水層の吸水性能、形状、各層の厚
さ、色、印刷の有無などは包装する新鮮食品の種類、大
きさ、形状、色などにより異なるので特に限定されず適
宜選定して決めることが好ましい。
【0019】特に、本発明の包装材のリブや縦、横の溝
などの配置、本数や形状などは包装材の強度や剛性など
の物性や、傾斜した陳列棚に陳列したり積み重ねすると
きにおける滑り特性、積み重ね性などに関係がある。ま
た、溝の配置、本数や形状などは前記脱水層で吸収でき
なかった水分、ドリップなどを溜める機能がある。
【0020】水平に置く場合は、各溝に水分やドリップ
などが溜るが、傾斜した陳列棚に置く場合などは、ある
溝が一杯になると次の溝に水分やドリップなどが流れて
溜るのでこれを考慮して溝の設計を行うことができる。
また、トレーなどの包装材の側壁にも複数の溝を配置し
てもよい。側壁の溝は底部の溝と連結していても、連結
していなくても差し支えない。連結していると水分やド
リップが側壁の溝に流れ、外観が悪くなる場合があるの
で、そのような場合は側壁の溝は底部の溝と切り放して
設けることが好ましい。また、側壁の溝は包装材内部に
対して凸状にすれば水分やドリップが流れ込むことを防
ぐことができる。
【0021】また、溝の深さは脱水層と紙層との接着性
と関係があり、あまり深くすると両者の剥離が起こるの
で好ましくない。一方、あまり浅くては包装材の強度や
剛性などの向上に寄与せず、また溜量が少なくなるの
で、溝の深さは脱水層の厚さや吸水性能などとの関係、
および新鮮食品の水分含有量、大きさ、形状などを考慮
して設計することが肝要である。
【0022】また、リブや溝などの配置、本数や形状な
どは商品価値、外観などとも関係があり、見栄えのある
ように設計するとともに、新鮮食品の水分やドリップな
どを吸収、吸着した吸水層が目でみて判らないように、
溝は新鮮食品の内側におさまるように配置したり、外側
の溝の深さを深くしたり、あるいは逆に浅くするなどの
工夫を適宜行うことが好ましい。
【0023】従って、包装材の強度や剛性、滑り特性、
積み重ね性、外観、脱水層の吸水可能量、溝に溜る量、
新鮮食品の水分含有量、水分やドリップなどの出易さ、
種類、大きさ、形状など全てを考慮して本発明の包装材
を適宜設計して決めることが好ましい。
【0024】本発明の包装材は包装する生鮮魚肉類、タ
イ、ヒラメ、ハマチなどのフィレ、マグロのサク、生し
いたけ、生松茸、生しめじなどの新鮮食品からでる余分
な水分、ドリップ、臭気などを吸収、吸着して一旦吸
収、吸着したものは放出せず保持することができるの
で、例えば本発明の包装材で新鮮食品を包んだり、包装
材上に新鮮食品を置き、ラップフィルムなどを用いて新
鮮食品に接触しないようにラップするだけで食味、食
感、色目などを損なわずに長時間にわたり鮮度を保持
し、商品価値を維持することができる。ラップフィルム
などを用いる場合、ラップフィルムが新鮮食品に接触す
ると接触した部分に変色、退色などの変化が生じ商品価
値が低下する原因となるので好ましくない。
【0025】本発明の包装材は使用方法が簡単であるた
め一般家庭、スーパーマーケット、問屋、魚市場、工場
等などで容易に使用することができる。
【0026】本発明の包装材を製造するには、例えば接
着剤を使用するか、あるいは接着剤を使用することな
く、少なくとも半透膜層/吸水性層あるいは更に透水性
層から成る脱水層を紙層にこの順に加熱圧縮成形して一
体に積層してトレー、皿、箱、容器などの形態の包装材
とする。加熱圧縮成形方法は特に限定されず、紙容器な
どの工業で通常使用している方法を用いることができ
る。加熱圧縮成形の条件は包装材の大きさ、吸水層の吸
水性能、形状、各層の厚さなどにより異なるので適宜選
定して決められるものである。
【0027】しかし、加熱圧縮成形の条件によっては紙
層と脱水層との間に空気、水蒸気などが介在して接着が
不十分となることがある。接着が不十分であることが外
観上は判らなくても水分やドリップなどを吸収、吸着す
ると両者が剥離したりするので紙層と脱水層との間に空
気、水蒸気などが介在しないように注意することが必要
である。
【0028】
【実施例】次に図面により本発明をさらに詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。図1は本発明の基礎となった包装材1の断面図であ
り、5は紙層、8は脱水層を示す。
【0029】図2は本発明の基礎となった包装材1の一
部拡大断面図であり、2は半透膜、3は吸水層、4は透
水層、5は紙層、6は脱水層を示す。
【0030】図3は本発明の基礎となった他の包装材1
の断面図である。枠6aに入れた脱水層6は包装材1の
底部にのみ積層されている。7はマグロサクを示す。
【0031】図4(a)は本発明の基礎となった他の包
装材1の平面図である。図4(b)はその包装材1の断
面図である。包装材1は、脱水層としてピチットマット
A−60(商品名、昭和電工株式会社)を用い、接着剤
として澱粉を用い、天然紙を用いた紙容器(商品名;リ
サイコー、有限会社オカベカミコン製)に加熱圧縮成形
法により積層して製造した、深さ28mm、外寸235
mm、内寸225mm、外巾90mm、内巾80mmで
あり、巾5mmのリブ12を持つ包装材である。13は
内溝(巾約5mm、深さ約0.02mm〜0.4m
m)、14は外溝(巾約5mm、深さ約0.02mm〜
0.4mm)を示す。包装材1の側壁には溝を設けてい
ない。ピチットマットA−60は水分を約500cc/
吸水可能であり、上記溝は約10〜20ccの水分
が溜るように設計した。
【0032】包装材1に氷温の新鮮な解凍マグロサク7
(長さ約180〜190mm、巾約60〜68mm、厚
さ約15〜18mm)を入れて、ラップフィルムで密封
して氷温〜冷蔵温度の各種保存庫中に置き、数日間、試
験した。余分な水分、ドリップ、臭気などが包装材1に
吸収、吸着され、食味、食感、色目などが変化せず、新
鮮さを数日間保持することができた。
【0033】図5(a)は本発明の一実施例を示す包装
材1の平面図である。図5(b)は包装材1の断面図で
ある。包装材1の側壁にも溝が設けられている。底部の
溝と側壁の溝は離されている。
【0034】図6(a)は溝の配置、形状などの異なる
本発明の他の包装材1の平面図である。図6(b)は包
装材1の断面図である。包装材1の側壁には凸状の溝が
設けられている。
【0035】図7は本発明の包装材1に新鮮な解凍マグ
ロサク7を入れ、ラップフィルム8でラップした状態を
示す説明図である。
【0036】図8は本発明の他の包装材1に新鮮な解凍
マグロサク7を入れ、ラップフィルム8でラップした状
態を示す説明図である。
【0037】図9は本発明の包装材1にプラスチック製
柱9を立て、その上からラップフィルム8で新鮮な解凍
マグロサク7をラップした状態を示す説明図である。
【0038】図10は本発明の包装材1にプラスチック
製ブリッジ10を入れ、その上からラップフィルム8で
新鮮な解凍マグロサク7をラップした状態を示す説明図
である。
【0039】図11は本発明の他の包装材1に新鮮な解
凍マグロサク7を入れてラップフィルム8でラップした
状態を示す説明図である。
【0040】図12は本発明の他の包装材1に仕切15
を介して新鮮な解凍マグロサク7を載せラップフィルム
8でラップしたものを複数個重ねて段ボール箱11に入
れた状態を示す説明図である。
【0041】
【発明の効果】本発明の包装材は、生鮮魚肉類、タイ、
ヒラメ、ハマチなどのフィレ、マグロのサク、生しいた
け、生松茸、生しめじなどの新鮮食品の余分な水分、ド
リップ、臭気などを吸収して保持することにより、食
味、食感、色目などを損なわずに鮮度を保持し、商品価
値を維持することができる。リブ、溝などを適宜設ける
ことにより上記の効果を増大し、強度や剛性が大きく、
外観のよい包装材とすることができる。本発明の包装材
は、一般家庭、スーパーマーケット、問屋、魚市場、工
場等などで容易に使用することができる。従来、紙容器
工業などで用いられている加熱圧縮成形方法により容易
に効率よく本発明の包装材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基礎となった包装材の断面図であ
る。
【図2】 本発明の基礎となった包装材の一部拡大断面
図である。
【図3】 本発明の基礎となった他の包装材の断面図で
ある。
【図4】(a)本発明の基礎となった他の包装材の平面
図である。(b)本発明の基礎となった他の包装材の断
面図である。
【図5】(a)本発明の一実施例を示す包装材の平面図
である。(b)本発明の包装材の断面図である。
【図6】(a)本発明の他の包装材の平面図である。
(b)本発明の他の包装材の断面図である。
【図7】 本発明の包装材に解凍マグロサクを入れ、ラ
ップフィルムでラップした状態を示す説明図である。
【図8】 本発明の他の包装材に解凍マグロサクを入
れ、ラップフィルムでラップした状態を示す説明図であ
る。
【図9】 本発明の包装材に解凍マグロサクを入れ、ラ
ップフィルムでラップした状態を示す説明図である。
【図10】 本発明の包装材に解凍マグロサクを入れ、
ラップフィルムでラップした状態を示す説明図である。
【図11】 本発明の他の包装材に解凍マグロサクを入
れ、ラップフィルムでラップした状態を示す説明図であ
る。
【図12】 本発明の他の包装材に解凍マグロサクを載
せ、それらを複数個重ねて段ボール箱に入れた状態を示
す説明図である。
【符号の説明】 1 包装材 2 半透膜 3 吸水層 4 透水層 5 紙層 6 脱水層 6a 枠 7 マグロサク 8 ラップフィルム 9 プラスチック製柱 10 プラスチック製ブリッジ 11 段ボール箱 12 リブ 13 内溝 14 外溝 15 仕切
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4−19− 9 有限会社八勝丸水産内 (72)発明者 佐藤 春樹 神奈川県川崎市川崎区田町2−11−16 有限会社サトー商事内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生鮮魚肉類などの新鮮食品を接触させて
    包装するための、該新鮮食品が接触する側から少なくと
    も半透膜層/吸水性層あるいは更に透水性層から成る脱
    水層を紙層に積層した包装材であって、この包装材の底
    部には深さ0.02〜0.5mm、巾4〜10mmの凹
    状の溝を底部全体の面積の20%以上となるように複数
    設けて水分やドリップの大部分を前記吸水性層で非可逆
    的に吸収するとともに吸収しきれなかった水分やドリッ
    プをこの凹状の溝に溜めるようにし、この包装材の少な
    くとも1つの側壁に、該新鮮食品に対して凸状あるいは
    凹状の深さ0.02〜0.5mm、巾4〜10mmの溝
    を前記底部の凹状の溝と連結しないように複数設けて水
    分やドリップが側壁の溝には溜らないようにしたことを
    特徴とする包装材。
JP5355460A 1993-12-29 1993-12-29 包装材 Expired - Lifetime JP2762031B2 (ja)

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