JP2000238848A - プラスチック容器及びその製造方法 - Google Patents

プラスチック容器及びその製造方法

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JP2000238848A
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俊文 棚橋
Yasuhiro Oda
泰宏 小田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食品などの水分、油分、果汁等が発生し易い内
容物を収納した際に、内容物から発生した水分、油分、
果汁等を内容物から分離することにより内容物の風味を
維持し、腐敗を防止するとともに、電子レンジ等での調
理用容器としても好適に用いられるプラスチック容器な
らびに該プラスチック容器の製造方法を提供する。 【解決手段】プラスチック容器の底面或いはプラスチッ
ク容器の底面及び側壁部に凹陥部を形成し、凹陥部の上
面に空隙部を形成するように通気性シート層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や野菜、果物
等のように水分、油分、果汁等が発生し易い内容物を収
納するのに適したプラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル等の各種熱可塑性樹脂を使用して弁
当箱、トレー、カップ等の容器を製造することは広く知
られており、またこれらの容器を上記熱可塑性樹脂の発
泡体によって構成することも公知である。しかしなが
ら、これら従来のプラスチック容器では、内容物として
フライドチキン、フライドポテト等の揚物類や煮物類、
肉、魚の切身、刺身、野菜、果物等の生鮮食品のように
水分、油分、果汁等が発生し易い内容物を収納した場合
には、内容物から発生した水分、油分、果汁等が容器の
底面にたまって内容物に付着し、内容物の風味を損なう
とともに、その腐敗を早めるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の問題点を解消し、上記の各種食品のように水分、
油分、果汁等が発生し易い内容物を収納した際に、内容
物から発生した水分、油分、果汁等を内容物から分離す
ることにより内容物の風味を維持し、腐敗を防止すると
ともに、電子レンジ等での調理用容器としても好適に用
いられるプラスチック容器ならびに該プラスチック容器
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】本発明では、上記課題を解決するために次
のような構成をとる。 1.容器の底面或いは容器の底面及び側壁部に凹陥部を
形成し、凹陥部の上面に空隙部を形成するように通気性
シート層を設けたことを特徴とするプラスチック容器。 2.通気性シート層を容器の内壁全面に設けたことを特
徴とする1に記載のプラスチック容器。 3.容器外縁部にフランジ部を設け、該フランジ部で容
器本体と通気性シート層を接合したことを特徴とする2
に記載のプラスチック容器。 4.通気性シート層を不織布により構成したことを特徴
とする1〜3のいずれか1項に記載のプラスチック容
器。 5.プラスチック容器本体を単層の熱可塑性樹脂により
構成したことを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載
のプラスチック容器。 6.プラスチック容器本体を熱可塑性樹脂積層材料によ
り構成したことを特徴とする1〜4のいずれか1項に記
載のプラスチック容器。 7.容器本体を構成する熱可塑性樹脂材料と少なくとも
該熱可塑性樹脂材料の成形時に容器底面の凹陥部を形成
する部分を覆う通気性シートを重ね合わせ、通気性シー
ト側を型押しするとともに、熱可塑性樹脂材料側を容器
の底面となる部分に凹陥部を設けた金型を使用して真空
圧空成形することを特徴とする1〜6のいずれか1項に
記載されたプラスチック容器の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、トレー、カップ、弁
当箱等のプラスチック容器の底面に凹陥部を形成し、こ
の凹陥部の上面に空隙部を形成するように通気性シート
を設ける。この凹陥部は、プラスチック容器に収納した
内容物から発生する水分、油分、果汁等のドリップを溜
める液溜め部となるものである。本発明では、この凹陥
部の上面に空隙部を形成するように通気性シート層を設
けることによって、内容物から出たドリップは通気性シ
ート層を通過して空隙部に溜まるが、内容物自体は通気
性シート層によりドリップから隔離された状態で保存さ
れる。したがって、内容物がドリップと接触して風味を
損なうことがなく、また腐敗の進行を防止することが可
能となる。また本発明の容器は内容物を収納後、蓋をヒ
ートシール等により設け、レトルト加熱、ボイル加熱処
理等により殺菌することも可能である。この加熱処理時
に発生するドリップが通気性シート層を通して空隙部に
溜まり、内容物と隔離された状態になるため、風味が著
しく向上する。
【0006】プラスチック容器の底面に形成する凹陥部
の形状や数には特に制限はなく、例えば図1、2にみら
れるような溝状のもののほか、上面形状が円、楕円、三
角形、四角形等任意のものとすることができる。凹陥部
の上面に設ける通気性シート層は、図2にみられるよう
に容器の内壁面全面に設けることができ、また図4にみ
られるように凹陥部の上面部のみを覆うように設けても
よい。
【0007】本発明のプラスチック容器本体を構成する
材料には特に制限はなく、通常のプラスチック容器に用
いられる熱可塑性樹脂はいずれも使用することができ
る。好適な熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、PENT(テレフタル酸、ジメチル2,6
ナフタレンジカルボン酸エステル、エチレングリコー
ル、シクロヘキシルジメタノールから得られる共重合
体)等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等の
ポリアミド;ポリスチレン;ポリカーボネート;ポリ塩
化ビニル等が挙げられ、特に好ましい材料としては、ホ
モポリプロピレン、エチレンプロピレンランダム共重合
体、エチレンプロピレンブロック共重合体等のポリプロ
ピレン系重合体が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は
他のモノマー成分を含む共重合体をも含むものであり、
単独で又は適宜他のプラスチックと混合して用いること
ができる。
【0008】本発明のプラスチック容器本体は、これら
の熱可塑性樹脂からなる単層構成のもののほかに、これ
らの熱可塑性樹脂や他の素材を適宜組み合わせた積層材
料により構成することができる。例えばガスバリヤー性
を必要とする場合は、前述した熱可塑性樹脂を外層とし
て用い、ガスバリヤー層としてエチレン酢酸ビニル共重
合体ケン化物(EVOH)、塩化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、パラまたはメタキシリレンアジパミドのよう
な樹脂を使用し、接着層として無水マレイン酸グラフト
ポリオレフィン、アクリル酸グラフトポリオレフィン、
イオン架橋オレフィン共重合体、エチレンアクリル酸共
重合体を用い、これらを適当に組み合わせ多層化する。
例えば、外層/接着層/バリヤー層/接着層/外層のよ
うに多層化し、容器本体を構成することができる。ま
た、熱可塑性樹脂としては未発泡のもののほか、通気性
のない発泡体を使用することができる。容器本体を構成
する材料中には、通常熱可塑性樹脂に使用される熱安定
剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤等の添加剤を配合して
もよいことは言うまでもない。プラスチック容器本体の
壁厚は任意に設定することができるが、通常は0.1〜
3mmの範囲で、収納する内容物の種類に応じて選択さ
れる。
【0009】通気性シートとしては通気量が10cc/
cm/sec以上のものを使用することが好ましく、
このような通気性シートを構成する材料としては、例え
ば各種の熱可塑性樹脂により構成された不織布や熱可塑
性樹脂に無機フィラーを充填して製膜後延伸したり、熱
可塑性フイルムにレーザー、放電処理、機械式針、パン
チ孔、熱針、ダイヤモンド粉付着ロール等により穿孔し
た多孔フイルム、連続気泡発泡シートのような多孔質シ
ート等が挙げられる。なかでも不織布を使用することが
好ましく、特に容器本体を構成する熱可塑性樹脂と同種
の樹脂により構成された不織布を使用した場合には、通
気性シートと容器本体をヒートシールにより接合するこ
とが可能となるので好ましい。通気性シートを構成する
不織布の製法には特に制限はなく、例えば乾式、湿式ま
たはスパンボンド、メルトブロー等の製法によって製造
したものを使用することができる。不織布を構成する繊
維の太さは、通常は0.1〜60デニール、好ましくは
0.5〜10デニールとし、目付量は通常は5〜300
g/m、好ましくは15〜150g/m、厚さは
0.05〜0.6mm、そして通気量は10cc/cm
/sec以上のものを使用する。また、種々の界面活
性剤、例えばエチレンオキシド付加界面活性剤等のノニ
オン系界面活性剤、高級アルキルリン酸エステル塩、高
級アルコール、多価アルコールの脂肪酸エステル類、ポ
リアルキレンオキサイド類、ポリビニルアルコール、ビ
ニルアルコール共重合体、オレフィン不飽和カルボン酸
共重合体無水物、アクリル系樹脂、或いは吸湿性無機物
の微粉末、蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル等の親水性物質を0.05〜5g/m
程度付着させて親水化処理した不織布、また片面だけ
を親水化処理した不織布や、親水性物質を含む繊維によ
り構成した不織布を使用することもできる。また、疎水
性不織布層と親水性不織布層を積層して、用途に応じて
表面を疎水化したり、親水化するようにして使用しても
よい。さらには疎水性繊維に親水性繊維を適宜昆繊した
ものを用いても良い。
【0010】本発明のプラスチック容器は、通常のプラ
スチック容器の成形法により製造することができるが、
好ましい製造方法としては、容器本体を構成する熱可塑
性樹脂シートと少なくとも該シートの成形時に容器底面
或いは容器の底面及び側壁部に凹陥部を形成する部分を
覆う通気性シートを重ね合わせ、通気シート側を型押し
するとともに、熱可塑性シート側を容器の底面或いは容
器の底面及び側壁となる部分に凹陥部を設けた金型を使
用して真空圧空成形する方法が挙げられる。
【0011】つぎに図面に基づいて、本発明のプラスチ
ック容器及びその製造方法について、さらに詳細に説明
する。図1は本発明のプラスチック容器(トレー)の1
例を示す平面図であり、図2は図1のAA線における模
式断面図である。また、図3は本発明のプラスチック容
器の製造工程の1例を説明する模式図である。
【0012】図1、2に示すトレー1の容器本体4の底
面には、並列に配置した溝状の凹陥部2が形成されてい
る。容器本体4の内壁面全面には、不織布からなる通気
性シート層5が設けられているが、容器底面の凹陥部2
ではこの通気性シート層5と容器本体4は密着させず、
凹陥部2には空隙部3が形成されており、この空隙部3
に容器内容物から発生した水分、油分、果汁等のドリッ
プを溜めることができる。そして、この空隙部3に溜め
られたドリップは、通気性シート層5により内容物と隔
離されているので、内容物の風味が損なわれず、また腐
敗の進行を防止することが可能となる。
【0013】図1、2のトレー1は例えば図3に示す装
置を使用して製造することができる。図3において符号
11は容器の底面となる部分に溝状の凹陥部12を設け
た下金型を表し、符号13はフランジ部15を有するプ
ラグ14を設けた上金型を表す。容器本体を構成する熱
可塑性樹脂シート4と通気性シート5を上金型13と下
金型11間に配置し、熱可塑性シート4が軟化する程度
(例えばポリプロピレン系樹脂では160℃程度)に加
熱した後に、プラグ13で通気シート5及び熱可塑性樹
脂シート4を下金型11に押し付け、下金型を通じて吸
排気することによって真空圧空成形によりトレー1を製
造することができる。
【0014】容器本体を構成する熱可塑性樹脂シート4
と通気性シート5は、容器の成形時にプラグ14に設け
たフランジ部15によりヒートシールすることにより接
合することができ、また熱可塑性樹脂シート4と通気性
シート5を予め全面的に接着性樹脂を介して積層し、こ
の積層体を上下金型間に挟んで形成するようにしてもよ
い。このような積層体を使用して容器を製造する場合に
は、プラグ14で型押し後下金型を通じて真空成形する
際に、通気性シート4は吸引されないので下金型11に
設けた凹陥部12には密着せず、容器本体を構成する熱
可塑性樹脂シート4のみが通気性シート4から剥離して
下金型11の凹陥部12に密着するので、得られる容器
1の底面の凹陥部2には空隙部3が形成される。
【0015】図4は本発明のプラスチック容器(カッ
プ)の他の例を示す模式断面図である。この例では、カ
ップ21の容器本体4の底面には、凹陥部2のみを覆う
ように通気性シート層5が設けられている。この通気性
シート層5は、図1、2のトレーと同様にカップ21の
成形時に容器本体4に接合することができる。また、あ
らかじめ底面に凹陥部2を有するカップ21の容器本体
4を成形した後に、凹陥部2の上面に通気性シート層5
を接着剤やヒートシール等により接合することによって
形成してもよい。
【0016】図5は本発明のプラスチック容器(トレ
ー)の他の例を示す平面図であり、図6は図5のBB線
における模式断面図である。このトレー31の容器本体
の4の底面及び側壁部には、並列に配置した溝状の凹陥
部2が形成されている。容器本体の内壁面全面には、不
織布からなる通気性シート層5が設けられているが、容
器底面及び側壁部に形成された凹陥部2では、この通気
性シート層5と容器本体4は密着せず、凹陥部2には空
隙部3が形成されている。また、トレー31の上面外周
部にはフランジ部6が設けられている。
【0017】
【実施例】つぎに実施例により、本発明を説明するが本
発明はこれらの実施例や図に開示したものに限定される
ものではない。 (実施例1)メルトフローレート(MFR)0.5のホ
モポリプロピレン(PP)とMFR1.2のエチレンプ
ロピレンランダム共重合体を共押出しすることにより得
た、厚さ0.5mmで、層厚さ比がホモPP/ランダム
共重合体=2/1の積層シートを容器本体を構成する熱
可塑性樹脂シートとして使用した。また、通気性シート
としては、予めソルビタン脂肪酸エステルを0.25g
/m塗布することにより親水化処理した、目付量70
g/m、厚さ0.43mm、通気量110cc/cm
/secのPPスパンボンド不織布を使用した。上記
積層シートのランダム共重合体面と不織布間に30μの
厚さにMFR20のエチレンプロピレンランダム共重合
体を樹脂温度280℃で押出しラミネートすることによ
り積層体を得、この積層体を使用して図1、2に示す形
状のトレーをつぎのようにして製造した。成形機として
(株)浅野研究所製FK0431を使用し、積層体を予
め160℃に加熱後、図3に示すプラグ14のついた上
金型13と波形の凹陥部12を有する下金型11で積層
体を挟み、プラグ14で積層体を下金型11に押し付
け、さらに真空時間2秒、圧空時間2.5秒で成形後フ
ランジ部をトリミングしてトレーを得た。このトレーの
寸法は、深さ40mm、上面の短径108mm、長径1
50mmのオーバル型で、底面の寸法は短径50mm、
長径100mmの楕円形であり、上面外周部には巾15
mmのフランジ部を有する。また、容器底面には深さ4
mm、長さ40〜60mmで断面形状が半円形の溝がピ
ッチ間隔8mmで計11本設けられた。
【0018】得られたトレーの吸水、吸油能力を測定す
るために、容器内に水又は油をそれぞれ満たして5分間
放置後、水又は油を空けて空容器のフランジ部を持って
水又は油切りを5分間行った。その後容器重量を測定
し、水又は油充填前の空容器との重量差を吸水又は吸油
能力とした。上記トレーの吸水能力は15cc/個、吸
油能力は25cc/個であった。このトレーに冷凍フラ
イドポテト100gを収容して電子レンジで加熱したと
ころ、加熱によりフライドポテトから出た油及び水分は
通気性シート層を通過してトレー底面の凹陥部に溜ま
り、フライドポテトとは接触しなかったため、極めてカ
ラッとした状態で風味を損なわずにフライドポテトを加
温することができた。
【0019】(実施例2)多層押出成形によりポリプロ
ピレン/無水マレイン酸変性ポリプロピレン/EVOH
/無水マレイン酸変性ポリプロピレン/ポリプロピレン
からなる容器本体を構成するシートを作成した。また、
繊維径3デニール、カット長50mmのポリプロピレン
/ポリプロピレン鞘芯型の複合繊維を仕上げ剤によりそ
れぞれ親水化、疎水化した不織布を親水化不織布/疎水
化不織布のようにスルエアー法で積層した。この不織布
を容器本体を構成するシート面に親水化不織布がくるよ
うにエンボスロールを使い、トレー成形部分は圧着され
ないように部分的に熱圧着した。次に実施例1で用いた
金型の底面を直径8mmの半球状の凹陥部が30個つい
た金型に代え、この積層シートから真空圧空成形によ
り、トレーを成形し、フランジ部分を1cm残してダイ
カットしトレーとした。このトレーのフランジ部分を熱
圧着装置により加熱溶融固化させた。トレーの吸水、吸
油能力を実施例1と同様に測定したところ、吸水能力は
7cc/個、吸油能力は10cc/個であった。このト
レーに焼き魚を入れて、15μナイロン/15μポリ塩
化ビニリデン/60μポリプロピレンからなる3層構成
の蓋材をヒートシールした。その後115℃で40分間
レトルト殺菌した。1ヶ月後この容器の蓋を開封した
後、電子レンジで3分間加熱し、賞味したところ、焼き
魚は発生したドリップが底部の凹陥部に吸収され、べた
つきがなくおいしかった。
【0020】
【発明の効果】上記構成をとることによって、本発明の
プラスチック容器は、揚物、煮物や肉、魚、野菜、果物
等の生鮮食料品のように、水分、油分、果汁等のドリッ
プが発生し易い内容物を収納した際に、容器底部にこれ
らのドリップを内容物と隔離した状態で溜めることがで
きるので、容器内に収納した内容物の風味を損なうこと
がなく、また腐敗の進行を防止することができ、特に、
水分や油分等が発生し易い電子レンジ等での調理用容器
として好適に使用することができる。また、本発明のプ
ラスチック容器の製造方法によれば、簡単な工程で目的
とするプラスチック容器を効率よく製造することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック容器の1例を示す平面図
である。
【図2】図1の容器のAA線における模式断面図であ
る。
【図3】本発明のプラスチック容器の製造工程を説明す
る模式図である。
【図4】本発明のプラスチック容器の他の例を示す模式
断面図である。
【図5】本発明のプラスチック容器の他の例を示す平面
図である。
【図6】図5の容器のBB線における模式断面図であ
る。
【符号の説明】
1、21、31 プラスチック容器 2、12 凹陥部 3 空隙部 4 容器本体 5 通気性シート層 6、15 フランジ部 11 下金型 13 上金型 14 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 Fターム(参考) 3E033 AA08 AA09 AA10 BA13 BA14 BA15 BA16 BA17 BA18 BA21 BA26 BB08 CA15 CA16 DA06 DA08 DD11 DD20 DE20 FA04 GA03 3E067 AA11 AB01 AB08 AB09 BA05A BA07A BA10A BB06A BB14A BB15A BB16A BB25A BC07A CA03 CA04 EA06 EC25 EC31 EE48 GB08 GC01 GC02 GD02 4F100 AK01B AK07A AK07B AK64C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B DB02 DG15A EH012 EH201 EJ202 EJ242 GB16 GB23 JA06B JB05A JB16B JD02A 4F208 AA11 AD05 AD16 AG03 AG24 AH58 MA03 MB01 MB22 MG04 MG22 MH10 MK15 MW23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の底面或いは容器の底面及び側壁部
    に凹陥部を形成し、凹陥部の上面に空隙部を形成するよ
    うに通気性シート層を設けたことを特徴とするプラスチ
    ック容器。
  2. 【請求項2】 通気性シート層を容器の内壁全面に設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック容
    器。
  3. 【請求項3】 容器外縁部にフランジ部を設け、該フラ
    ンジ部で容器本体と通気性シート層を接合したことを特
    徴とする請求項2に記載のプラスチック容器。
  4. 【請求項4】 通気性シート層を不織布により構成した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    プラスチック容器。
  5. 【請求項5】 プラスチック容器本体を単層の熱可塑性
    樹脂により構成したことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のプラスチック容器。
  6. 【請求項6】 プラスチック容器本体を熱可塑性樹脂積
    層材料により構成したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載のプラスチック容器。
  7. 【請求項7】 容器本体を構成する熱可塑性樹脂材料と
    少なくとも該熱可塑性樹脂材料の成形時に容器底面の凹
    陥部を形成する部分を覆う通気性シートを重ね合わせ、
    通気性シート側を型押しするとともに、熱可塑性樹脂材
    料側を容器の底面となる部分に凹陥部を設けた金型を使
    用して真空圧空成形することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載されたプラスチック容器の製造方
    法。
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