JP2510829Y2 - 漬け物用包装袋 - Google Patents
漬け物用包装袋Info
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- JP2510829Y2 JP2510829Y2 JP1990030673U JP3067390U JP2510829Y2 JP 2510829 Y2 JP2510829 Y2 JP 2510829Y2 JP 1990030673 U JP1990030673 U JP 1990030673U JP 3067390 U JP3067390 U JP 3067390U JP 2510829 Y2 JP2510829 Y2 JP 2510829Y2
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- Japan
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- sheet
- pickled
- food
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、味噌漬け,粕漬け,麹漬け等の漬け物の包
装体に関するものであり、包装袋内で漬け込まれた野菜
や魚介類等の食品が、そのままの状態で消費者の手に流
通され得る包装体を提供する。
装体に関するものであり、包装袋内で漬け込まれた野菜
や魚介類等の食品が、そのままの状態で消費者の手に流
通され得る包装体を提供する。
[従来の技術] 味噌,酒粕,麹等で漬け込まれた食品は、 1)味噌,酒粕,麹等が具備している甘,酸,辛,苦,
旨味等の味がバランスして付加されるため、風味の良好
な食品になる、 2)味噌,酒粕,麹等に含まれている酵素によって、漬
け込まれる食品の蛋白質や脂質が分解され、糖,アミノ
酸,脂肪酸等が生成するため、食品の組織が柔らかくな
り、消化,吸収の良好な食品になる、 3)味噌,酒粕,麹等の浸透圧が高く、これが漬け込ま
れる食品中の水分を脱水させるため、食品中の水分活性
が低下することから、保存性を高め得る、 4)味噌,酒粕,麹等に多量に含有されているコロイド
粒子の作用によって、食品に由来する悪習が吸着される
ため、食品の風味が更に良好になる、 等の作用を奏する。
旨味等の味がバランスして付加されるため、風味の良好
な食品になる、 2)味噌,酒粕,麹等に含まれている酵素によって、漬
け込まれる食品の蛋白質や脂質が分解され、糖,アミノ
酸,脂肪酸等が生成するため、食品の組織が柔らかくな
り、消化,吸収の良好な食品になる、 3)味噌,酒粕,麹等の浸透圧が高く、これが漬け込ま
れる食品中の水分を脱水させるため、食品中の水分活性
が低下することから、保存性を高め得る、 4)味噌,酒粕,麹等に多量に含有されているコロイド
粒子の作用によって、食品に由来する悪習が吸着される
ため、食品の風味が更に良好になる、 等の作用を奏する。
しかして、味噌,酒粕,麹等によって漬け込まれた食
品に対しては、前記諸種の作用が得られ、例えば、第3
図に示されるように、プラスチック製のトレイ31の底部
に味噌,酒粕,麹等のペースト状物32を敷き詰め、その
上部に不織布33を介して漬け込まれる食品34,34・・・
・を載置し、さらにその上部に不織布33を介して味噌,
酒粕,麹等のペースト状35を充填させ、その上部をさら
に不織布33で被覆し、その全体をポリエチレン樹脂製の
包装袋内に装填し、熟成を行なうことによって漬け物の
包装体を得ている。
品に対しては、前記諸種の作用が得られ、例えば、第3
図に示されるように、プラスチック製のトレイ31の底部
に味噌,酒粕,麹等のペースト状物32を敷き詰め、その
上部に不織布33を介して漬け込まれる食品34,34・・・
・を載置し、さらにその上部に不織布33を介して味噌,
酒粕,麹等のペースト状35を充填させ、その上部をさら
に不織布33で被覆し、その全体をポリエチレン樹脂製の
包装袋内に装填し、熟成を行なうことによって漬け物の
包装体を得ている。
[考案が解決しようとする課題] 前述の従来の漬け物の包装体においては、 包装体を得る際の作業工程数が多く、手際の良い作業
を行なうことができない、 食品に対して適用される味噌,酒粕,麹等が、漬け込
まれる食品の上,下に対して必要であるため、不経済で
ある、 漬け込み工程中に、食品、例えば、魚介類から浸出し
たドリップが、プラスチック製のトレイ31の底部に貯留
したり、さらには、トレイ31からオーバーフローするこ
ともあるため、均一に味付けされている漬け物を得るこ
とが困難であり、しかも、外観が損なわれる、 等の欠点を有している。
を行なうことができない、 食品に対して適用される味噌,酒粕,麹等が、漬け込
まれる食品の上,下に対して必要であるため、不経済で
ある、 漬け込み工程中に、食品、例えば、魚介類から浸出し
たドリップが、プラスチック製のトレイ31の底部に貯留
したり、さらには、トレイ31からオーバーフローするこ
ともあるため、均一に味付けされている漬け物を得るこ
とが困難であり、しかも、外観が損なわれる、 等の欠点を有している。
これに対して、本考案は、味噌,酒粕,麹等によって
漬け込まれる食品に対して、その片側にだけ味噌,酒
粕,麹等を充填させるタイプのものであって、漬け物の
包装体を得る際の作業が簡単で、しかも、手際の良い漬
け込み作業を行なうことができる漬け物包装体を提供す
る。
漬け込まれる食品に対して、その片側にだけ味噌,酒
粕,麹等を充填させるタイプのものであって、漬け物の
包装体を得る際の作業が簡単で、しかも、手際の良い漬
け込み作業を行なうことができる漬け物包装体を提供す
る。
また、本考案は、漬け込み工程中に食品からのドリッ
プが浸出するようなもの、例えば、魚介類を漬け込んだ
場合にも、漬け込まれる食品が該食品から浸出したドリ
ップの影響を受けるようなことがなく、均一に味付けさ
れている品質の高い漬け物が得られる漬け物包装体を提
供する。
プが浸出するようなもの、例えば、魚介類を漬け込んだ
場合にも、漬け込まれる食品が該食品から浸出したドリ
ップの影響を受けるようなことがなく、均一に味付けさ
れている品質の高い漬け物が得られる漬け物包装体を提
供する。
[課題を解決するための手段] 本第1の考案の漬け物包装体は、表面シートと裏面シ
ートとが不織布からなる隔室用シートを介して重ね合わ
され、かつ、開口部を除いた周縁部において、前記表面
シートと裏面シートと隔室用シートとが熱溶着接着され
てなる包装袋に対して、該包装袋における前記表面シー
トと隔室用シートとで区画された室内、及び裏面シート
と隔室用シートとで区画された室内のいずれかの一方の
室内に、漬け込まれる食品が収納されており、他方の室
内に、ペースト状物が収納されている漬け物包装体から
なる。
ートとが不織布からなる隔室用シートを介して重ね合わ
され、かつ、開口部を除いた周縁部において、前記表面
シートと裏面シートと隔室用シートとが熱溶着接着され
てなる包装袋に対して、該包装袋における前記表面シー
トと隔室用シートとで区画された室内、及び裏面シート
と隔室用シートとで区画された室内のいずれかの一方の
室内に、漬け込まれる食品が収納されており、他方の室
内に、ペースト状物が収納されている漬け物包装体から
なる。
又、本第2の考案の漬け物包装体は、本第1の考案の
漬け物包装体において、表面シートと隔室用シートとで
区画された室内、及び裏面シートと隔室用シートとで区
画された室内のいずれかの一方の室内に、吸水性シート
が載置されており、該吸水性シートが載置されている室
内に漬け込まれる食品が収納されている漬け物包装体か
らなる。
漬け物包装体において、表面シートと隔室用シートとで
区画された室内、及び裏面シートと隔室用シートとで区
画された室内のいずれかの一方の室内に、吸水性シート
が載置されており、該吸水性シートが載置されている室
内に漬け込まれる食品が収納されている漬け物包装体か
らなる。
本第3の考案の漬け物包装体は、本第2の考案の漬け
物包装体において、吸水性シートが、平面状に敷かれて
いる粉末状の高吸水性樹脂と、該粉末状の高吸水性樹脂
の上,下に配置されているシートとからなり、かつ、前
記粉末状の高吸水性樹脂に対して少なくとも隔室内シー
ト側に配置されているシートが、不織布または紙で形成
されている漬け物包装体からなる。
物包装体において、吸水性シートが、平面状に敷かれて
いる粉末状の高吸水性樹脂と、該粉末状の高吸水性樹脂
の上,下に配置されているシートとからなり、かつ、前
記粉末状の高吸水性樹脂に対して少なくとも隔室内シー
ト側に配置されているシートが、不織布または紙で形成
されている漬け物包装体からなる。
本第4の考案の漬け物包装体は、本第3の考案の漬け
物包装体において、吸水性シートの1部をなすところの
平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂が、該粉末
状の高吸水性樹脂中に、抗菌作用を奏する金属イオンを
イオン交換して保持している150m2/g以上の比表面積お
よび14以下のSiO2/Al2O3モル比を有するゼオライト系
固体粒子を含有している漬け物包装体からなる。
物包装体において、吸水性シートの1部をなすところの
平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂が、該粉末
状の高吸水性樹脂中に、抗菌作用を奏する金属イオンを
イオン交換して保持している150m2/g以上の比表面積お
よび14以下のSiO2/Al2O3モル比を有するゼオライト系
固体粒子を含有している漬け物包装体からなる。
本第5の考案の漬け物包装体は、本第3または第4の
考案の漬け物包装体において、吸水性シートにおける粉
末状の高吸水性樹脂の上,下に配置されているシート同
士が、加熱,加圧によって結合している漬け物包装体か
らなる。
考案の漬け物包装体において、吸水性シートにおける粉
末状の高吸水性樹脂の上,下に配置されているシート同
士が、加熱,加圧によって結合している漬け物包装体か
らなる。
本第6の考案の漬け物包装体は、本第3,第4,または第
5の考案の漬け物包装体において、粉末状の高吸水性樹
脂として、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合体,
カルボキシメチルセルロースの架橋体,ビニルアルコー
ル・アクリル酸塩共重合体,ポリアクリルニトリル加水
分解物,架橋ポリアクリル酸塩,変性ポリビニルアルコ
ール,アクリル酸塩重合体,アクリル酸塩,アクリルア
ミド共重合体,およびイソブチレン・無水マレイン酸共
重合体のなかの1種以上を使用した漬け物包装体からな
る。
5の考案の漬け物包装体において、粉末状の高吸水性樹
脂として、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合体,
カルボキシメチルセルロースの架橋体,ビニルアルコー
ル・アクリル酸塩共重合体,ポリアクリルニトリル加水
分解物,架橋ポリアクリル酸塩,変性ポリビニルアルコ
ール,アクリル酸塩重合体,アクリル酸塩,アクリルア
ミド共重合体,およびイソブチレン・無水マレイン酸共
重合体のなかの1種以上を使用した漬け物包装体からな
る。
本第7の考案の漬け物包装体は、本第3〜第6の考案
の漬け物包装体のうちのいずれかの包装袋において、平
面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂の量が、0.1
〜200g/m2である漬け物包装体からなる。
の漬け物包装体のうちのいずれかの包装袋において、平
面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂の量が、0.1
〜200g/m2である漬け物包装体からなる。
前記構成からなる本各考案の漬け物包装体において、
該包装袋における表面シート及び裏面シートには、耐水
性のあるシート、例えば、ポリオレフィン,ポリエステ
ル,ポリアミド等による熱可塑性樹脂フィルム、あるい
は、これらの熱可塑性樹脂フィルムの積層シート、さら
には、該熱可塑性樹脂フィルムに対して、紙,Al箔等を
積層させた積層シート等からなる包装材が利用される。
該包装袋における表面シート及び裏面シートには、耐水
性のあるシート、例えば、ポリオレフィン,ポリエステ
ル,ポリアミド等による熱可塑性樹脂フィルム、あるい
は、これらの熱可塑性樹脂フィルムの積層シート、さら
には、該熱可塑性樹脂フィルムに対して、紙,Al箔等を
積層させた積層シート等からなる包装材が利用される。
表面シートと裏面シートとの間にサンドイッチ状に挟
持され、包装袋内を区画する隔室用シートとして利用さ
れる不織布には、通常、8〜100g/m2程度、好適には10
〜300g/m 程度の目付のものが利用され、例えば、樹脂接
着式不織布,ニードルパンチ式不織布,ステッチボンド
式不織布,サーマルボンド式不織布,スパンレース式不
織布,湿式抄造による不織布,メルトブロー式不織布,
スパンボンド式不織布等のいかなるものでもよい。
持され、包装袋内を区画する隔室用シートとして利用さ
れる不織布には、通常、8〜100g/m2程度、好適には10
〜300g/m 程度の目付のものが利用され、例えば、樹脂接
着式不織布,ニードルパンチ式不織布,ステッチボンド
式不織布,サーマルボンド式不織布,スパンレース式不
織布,湿式抄造による不織布,メルトブロー式不織布,
スパンボンド式不織布等のいかなるものでもよい。
なお、前記表面シートと裏面シートとの間にサンドイ
ッチ状に挟持され、包装袋内を区画する隔室用シート
は、2枚以上の不織布による重ね合わせシートであって
も良いことは勿論である。
ッチ状に挟持され、包装袋内を区画する隔室用シート
は、2枚以上の不織布による重ね合わせシートであって
も良いことは勿論である。
また、吸水性シートの好適な具体例は、平面状に敷か
れている粉末状の高吸水性樹脂と、該粉末状の高吸水性
樹脂の上,下に配置されているシートとによって形成さ
れているものであり、平面状に敷かれている粉末状の高
吸水性樹脂が該粉末状に高吸水性樹脂の上,下に配置さ
れているシートによってサンドイッチ状に挟持された状
態にある吸水性シートが利用される。
れている粉末状の高吸水性樹脂と、該粉末状の高吸水性
樹脂の上,下に配置されているシートとによって形成さ
れているものであり、平面状に敷かれている粉末状の高
吸水性樹脂が該粉末状に高吸水性樹脂の上,下に配置さ
れているシートによってサンドイッチ状に挟持された状
態にある吸水性シートが利用される。
なお、粉末状の高吸水性樹脂が該粉末状の高吸水性樹
脂の上,下に配置され、該高吸水性樹脂粉末をサンドイ
ッチ状に挟持しているシートのうちのうちの少なくとも
一方のシートは、不織布または紙で形成されていること
が必要であり、該シートは二枚重ねの状態で利用されて
もよい。
脂の上,下に配置され、該高吸水性樹脂粉末をサンドイ
ッチ状に挟持しているシートのうちのうちの少なくとも
一方のシートは、不織布または紙で形成されていること
が必要であり、該シートは二枚重ねの状態で利用されて
もよい。
この場合の不織布には、包装袋内を区画する隔室用シ
ートに利用される不織布について説明した不織布と同様
の不織布が利用され得る。
ートに利用される不織布について説明した不織布と同様
の不織布が利用され得る。
平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂の上,下
に配置されているシートのうちの一方のシートには、ポ
リオレフィン,ポリエステル,ポリアミド等による合成
樹脂フィルムが利用されても良い。
に配置されているシートのうちの一方のシートには、ポ
リオレフィン,ポリエステル,ポリアミド等による合成
樹脂フィルムが利用されても良い。
さらに、平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂
を介して位置している前記上,下のシート同士、すなわ
ち、平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂を上,
下からサンドイッチ状に挟持しているシート同士は、適
当な手段によって互いに結合されるが、この結合手段は
加熱,加圧によるものが簡便である。
を介して位置している前記上,下のシート同士、すなわ
ち、平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂を上,
下からサンドイッチ状に挟持しているシート同士は、適
当な手段によって互いに結合されるが、この結合手段は
加熱,加圧によるものが簡便である。
前記吸水性シート中に利用される粉末状の高吸水性樹
脂は、例えば、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合
体,カルボキシメチルセルロースの架橋体,ビニルアル
コール・アクリル酸塩共重合体,ポリアクリルニトリル
の加水分解物,架橋ポリアクリル酸塩,変性ポリビニル
アルコール,アクリル酸塩重合体,アクリル塩酸・アク
リルアミド共重合体,およびイソブチレン・無水マレイ
ン酸共重合体等からなる粒径0.1〜数千μ程度のもので
あって、2種類以上の混合物であっても良い。
脂は、例えば、デンプン・アクリル酸塩のグラフト重合
体,カルボキシメチルセルロースの架橋体,ビニルアル
コール・アクリル酸塩共重合体,ポリアクリルニトリル
の加水分解物,架橋ポリアクリル酸塩,変性ポリビニル
アルコール,アクリル酸塩重合体,アクリル塩酸・アク
リルアミド共重合体,およびイソブチレン・無水マレイ
ン酸共重合体等からなる粒径0.1〜数千μ程度のもので
あって、2種類以上の混合物であっても良い。
平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹脂は、0.1
〜200g/m2程度、好ましくは、1〜100g/m2程度の割合で
使用される。
〜200g/m2程度、好ましくは、1〜100g/m2程度の割合で
使用される。
前記粉末状の高吸水性樹脂中に所望により混合される
ゼオライト系固体粒子は、抗菌作用を奏する金属イオン
をイオン交換して保持しているもので、150m2/g以上の
比表面積および14以下のSiO2/Al2O3モル比を有する粒
子(以下抗菌ゼオライトという)であって、例えば、特
開昭58−7361号公報に記載されているような粒子径0.1
〜数百μのものが使用される。
ゼオライト系固体粒子は、抗菌作用を奏する金属イオン
をイオン交換して保持しているもので、150m2/g以上の
比表面積および14以下のSiO2/Al2O3モル比を有する粒
子(以下抗菌ゼオライトという)であって、例えば、特
開昭58−7361号公報に記載されているような粒子径0.1
〜数百μのものが使用される。
なお、ゼオライトは、一般に、三次元的に発達した骨
格構造を有するアルミノシリケートであって、Al2O3を
基準にして、式 x(M2/nO)・Al2O3・ySiO2・zH2O (式中、M・・・・イオン交換可能な金属イオンで、通
常は、1価または2価の金属イオン、 n・・・・Mで表示される金属の原子価と同一の数字、 x・・・・金属酸化物の係数、 y・・・・シリカの係数、 z・・・・結晶水の数、 をそれぞれ示す) で表示されるものであり、抗菌ゼオライトは、前記アル
ミノシリケートよりなる天然または合成ゼオライトのイ
オン交換可能な部分に、抗菌作用を奏する1種以上の金
属イオンを保持させたものである。
格構造を有するアルミノシリケートであって、Al2O3を
基準にして、式 x(M2/nO)・Al2O3・ySiO2・zH2O (式中、M・・・・イオン交換可能な金属イオンで、通
常は、1価または2価の金属イオン、 n・・・・Mで表示される金属の原子価と同一の数字、 x・・・・金属酸化物の係数、 y・・・・シリカの係数、 z・・・・結晶水の数、 をそれぞれ示す) で表示されるものであり、抗菌ゼオライトは、前記アル
ミノシリケートよりなる天然または合成ゼオライトのイ
オン交換可能な部分に、抗菌作用を奏する1種以上の金
属イオンを保持させたものである。
なお、抗菌ゼオライトにおける抗菌作用を奏する金属
イオンの好適な具体例は、銀,銅,亜鉛,錫,鉛,ビス
マス,カドミウム,クロム,水銀等であって、特に、
銀,銅,亜鉛のうちの1種以上の金属イオンを保持させ
たものが好適である。 なおまた、ゼオライトは、その
組成比,細孔径および比表面積等が異なる多くの種類が
存在するが、本考案の漬け物包装体において所望に応じ
て使用される抗菌ゼオライトは、固体粒子の比表面積が
150m2/g(無水ゼオライト基準)以上で、ゼオライト構
成成分のSiO2/Al2O3モル比が14以下、好ましくは11以
下のものである。
イオンの好適な具体例は、銀,銅,亜鉛,錫,鉛,ビス
マス,カドミウム,クロム,水銀等であって、特に、
銀,銅,亜鉛のうちの1種以上の金属イオンを保持させ
たものが好適である。 なおまた、ゼオライトは、その
組成比,細孔径および比表面積等が異なる多くの種類が
存在するが、本考案の漬け物包装体において所望に応じ
て使用される抗菌ゼオライトは、固体粒子の比表面積が
150m2/g(無水ゼオライト基準)以上で、ゼオライト構
成成分のSiO2/Al2O3モル比が14以下、好ましくは11以
下のものである。
[考案の作用] 本考案の漬け物包装体を得るには、包装袋における表
面シート及び裏面シートと不織布からなる隔室用シート
とによって区画される一方の室内に漬け込まれる食品を
挿入し、他方の室内に、味噌,粕,麹等のペースト状物
を充填して、漬け込み作業を完了すればよい。
面シート及び裏面シートと不織布からなる隔室用シート
とによって区画される一方の室内に漬け込まれる食品を
挿入し、他方の室内に、味噌,粕,麹等のペースト状物
を充填して、漬け込み作業を完了すればよい。
上記の本考案の漬け物包装体による食品に対する漬け
込みは、食品と味噌,粕,麹等のペースト状物との間に
介装されている不織布を通して食品に供給される味噌,
粕,麹等によるエキス分のみによって行なわれるので、
食品の周囲に直接味噌等が付着するようなことがなく、
また、味噌等による過剰の脱水も避けられるので、食品
本来の味わいが損なわれことがない。
込みは、食品と味噌,粕,麹等のペースト状物との間に
介装されている不織布を通して食品に供給される味噌,
粕,麹等によるエキス分のみによって行なわれるので、
食品の周囲に直接味噌等が付着するようなことがなく、
また、味噌等による過剰の脱水も避けられるので、食品
本来の味わいが損なわれことがない。
又、例えば、海老のような複雑な形状をしているため
に、味噌等のペースト状物が付着した場合には、その除
去が困難であるのに対して、本考案の漬け物包装体にお
いては、そのような付着物の除去を行なわなくてもよ
い。
に、味噌等のペースト状物が付着した場合には、その除
去が困難であるのに対して、本考案の漬け物包装体にお
いては、そのような付着物の除去を行なわなくてもよ
い。
したがって、本考案の漬け物包装体は、複雑な形状を
した、しかも、淡泊な味わいを具備するような食品を漬
け込むのに、きわめて好都合である。
した、しかも、淡泊な味わいを具備するような食品を漬
け込むのに、きわめて好都合である。
また、包装袋内における表面シートと裏面シートとの
うちのいずれかの一方のシートと隔室用シートとによっ
て区画されている室内に吸水性シートが載置されている
包装袋を使用するものにおいては、漬け込まれる食品
を、吸水性シートが載置されている方の区画内に、しか
も、吸水性シートと隔室用シートとの間に位置するよう
にして挿入する。
うちのいずれかの一方のシートと隔室用シートとによっ
て区画されている室内に吸水性シートが載置されている
包装袋を使用するものにおいては、漬け込まれる食品
を、吸水性シートが載置されている方の区画内に、しか
も、吸水性シートと隔室用シートとの間に位置するよう
にして挿入する。
したがって、漬け込み工程中に、食品からドリップが
浸出するような食品の場合には、ドリップ液が前記吸水
性シートによって吸水される。
浸出するような食品の場合には、ドリップ液が前記吸水
性シートによって吸水される。
特に、吸水性シートとして、平面状に敷かれている粉
末状の高吸水性樹脂が、該粉末状の高吸水性樹脂の上,
下に配置されているシートによってサンドイッチ状に挟
持されてなるシート状物を利用した場合には、食品から
のドリップ液や味噌等によるエキス分が、吸水性シート
における粉末状の高吸水性樹脂に強固に保持され、逆戻
りするようなことがない。
末状の高吸水性樹脂が、該粉末状の高吸水性樹脂の上,
下に配置されているシートによってサンドイッチ状に挟
持されてなるシート状物を利用した場合には、食品から
のドリップ液や味噌等によるエキス分が、吸水性シート
における粉末状の高吸水性樹脂に強固に保持され、逆戻
りするようなことがない。
このため、包装袋内の底部に味噌,粕,麹のエキス分
が貯留するようなことがなく、均一に味付けされている
漬け物が得られる。
が貯留するようなことがなく、均一に味付けされている
漬け物が得られる。
さらに、所望に応じて粉末状の高吸水性樹脂に混合し
て添加される抗菌ゼオライトは、吸水性シートに雑菌が
繁殖するのを防止する作用を奏する。
て添加される抗菌ゼオライトは、吸水性シートに雑菌が
繁殖するのを防止する作用を奏する。
さらに本考案の漬け物包装体による食品の漬け込み
は、真空包装形態を採るようにすれば、漬け込まれる食
品と、味噌,粕,麹等のペースト状物とが密着し、味
噌,粕,麹等に含まれるエキス分の食品への移行が極め
て良好になるため、味噌,粕,麹等の旨味が十分に吸着
されている高品質の漬け物が得られる。
は、真空包装形態を採るようにすれば、漬け込まれる食
品と、味噌,粕,麹等のペースト状物とが密着し、味
噌,粕,麹等に含まれるエキス分の食品への移行が極め
て良好になるため、味噌,粕,麹等の旨味が十分に吸着
されている高品質の漬け物が得られる。
[実施例] 以下、本考案の漬け物包装体の具体的な構成を実施例
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
実施例1 第1図〜第2図において、符号1で表示される本考案
の1実施例品たる漬け物包装体は、ポリ塩化ビニリデン
樹脂のコート層を有する暑さ15μの2軸延伸ポリプロピ
レンフィルム層2と、暑さ20μのポリエチレン樹脂の押
し出しコート層3と、暑さ40μのリニヤーロウデンシテ
ィーポリエチレン樹脂の押し出しコート層4とによる積
層シート5からなる表面シートAと、表面シートAと同
一の積層シートからなる裏面シートBとが、2枚の不織
布からなる隔室用シートCを介して重ね合わされてお
り、しかも、1側辺部をなす開口部6を除いた周縁部S
において、前記表面シートAと裏面シートBと隔室用シ
ートCとが、熱溶着接着7されてなる包装袋1と、該包
装袋1内に収納した漬け込まれる食品と、同じくペース
ト状物とからなる。
の1実施例品たる漬け物包装体は、ポリ塩化ビニリデン
樹脂のコート層を有する暑さ15μの2軸延伸ポリプロピ
レンフィルム層2と、暑さ20μのポリエチレン樹脂の押
し出しコート層3と、暑さ40μのリニヤーロウデンシテ
ィーポリエチレン樹脂の押し出しコート層4とによる積
層シート5からなる表面シートAと、表面シートAと同
一の積層シートからなる裏面シートBとが、2枚の不織
布からなる隔室用シートCを介して重ね合わされてお
り、しかも、1側辺部をなす開口部6を除いた周縁部S
において、前記表面シートAと裏面シートBと隔室用シ
ートCとが、熱溶着接着7されてなる包装袋1と、該包
装袋1内に収納した漬け込まれる食品と、同じくペース
ト状物とからなる。
なお、包装袋1の隔室用シートCには、不織布
[(株)クラレ:NA240JP2096]を2枚重ねの状態で使用
した。
[(株)クラレ:NA240JP2096]を2枚重ねの状態で使用
した。
前記包装袋1内の下部の区画8内、すなわち、裏面シ
ートBと隔室用シートCとによって形成されている区画
8内に、発泡ポリスチレン製のトレー(幅:260mm,長さ:
260mm,高さ:40mm)Dの内周面に吸水性シート9を敷
き、その上に、符号10,10・・・・・で表示されるとこ
ろの殻を付けたままで茹でた殻付きの車海老10尾を配置
させた内装体を装填し、上部の区画11内、すなわち、表
面シートAと隔室用シートCとによって形成されている
区画11内に、500gの味噌(西京味噌/麹:1/1)12を充填
した。
ートBと隔室用シートCとによって形成されている区画
8内に、発泡ポリスチレン製のトレー(幅:260mm,長さ:
260mm,高さ:40mm)Dの内周面に吸水性シート9を敷
き、その上に、符号10,10・・・・・で表示されるとこ
ろの殻を付けたままで茹でた殻付きの車海老10尾を配置
させた内装体を装填し、上部の区画11内、すなわち、表
面シートAと隔室用シートCとによって形成されている
区画11内に、500gの味噌(西京味噌/麹:1/1)12を充填
した。
次いで、開口部6をヒートシールによって封緘し、さ
らに、5℃の冷蔵室内にて12時間の熟成を行なうことに
よって、本考案の1実施例品である包装袋1を利用した
味噌漬け海老の包装体を得た。
らに、5℃の冷蔵室内にて12時間の熟成を行なうことに
よって、本考案の1実施例品である包装袋1を利用した
味噌漬け海老の包装体を得た。
なお、発泡ポリスチレン製のトレー9の内周面に敷い
た前述の吸水性シート9は、坪量25g/m2の紙(メーテル
社製:MSP25)の上面に、高吸水性の樹脂粉末(住友精化
(株):アクアキープ10SHP)20g/m2と、バインダー用
樹脂(東レ(株):ケミットR272S)10g/m2とを、それ
ぞれ均一に散布し、さらにその上面に、坪量25g/m2の紙
(メーテル社製:MSP25)を載置し、全体を加熱エンボス
ロールで一体化することによって得た原紙を240mm×240
mmに裁断し、これを270mm×270mmの不織布((株)クラ
レ:NA240JP2096)の中央部分上に載置し、原紙の下には
み出ている不織布を原紙上面に折り込み、さらに、その
上部から、240mm×240mmに裁断した不織布((株)クラ
レ:NA240JP2096)を載置し、得られた積み重ね体のサイ
ド部をギアロールで係合させると共に、エンド部をシー
ルバーによってヒートシールし、さらに、全体を加熱エ
ンボスロールに通して、挟着一体化させることによって
得たものである。
た前述の吸水性シート9は、坪量25g/m2の紙(メーテル
社製:MSP25)の上面に、高吸水性の樹脂粉末(住友精化
(株):アクアキープ10SHP)20g/m2と、バインダー用
樹脂(東レ(株):ケミットR272S)10g/m2とを、それ
ぞれ均一に散布し、さらにその上面に、坪量25g/m2の紙
(メーテル社製:MSP25)を載置し、全体を加熱エンボス
ロールで一体化することによって得た原紙を240mm×240
mmに裁断し、これを270mm×270mmの不織布((株)クラ
レ:NA240JP2096)の中央部分上に載置し、原紙の下には
み出ている不織布を原紙上面に折り込み、さらに、その
上部から、240mm×240mmに裁断した不織布((株)クラ
レ:NA240JP2096)を載置し、得られた積み重ね体のサイ
ド部をギアロールで係合させると共に、エンド部をシー
ルバーによってヒートシールし、さらに、全体を加熱エ
ンボスロールに通して、挟着一体化させることによって
得たものである。
前記実施例で得られた海老の味噌漬けは、茹でた海老
を味噌漬けにしたものであるから、海老の組織が締まっ
ている。しかも、味噌漬けされる海老と味噌との間に不
織布を介装させてあるため、前記不織布を通して海老に
供給された味噌の中のエキス分のみによって漬け込まれ
ており、海老の周囲に直接味噌が付着するようなことが
なく、また、味噌による過剰の脱水が生ずることがない
ため、味噌によって淡泊な海老の味わいが損なわれるこ
とがなく、優れた品質の味噌漬けが得られた。
を味噌漬けにしたものであるから、海老の組織が締まっ
ている。しかも、味噌漬けされる海老と味噌との間に不
織布を介装させてあるため、前記不織布を通して海老に
供給された味噌の中のエキス分のみによって漬け込まれ
ており、海老の周囲に直接味噌が付着するようなことが
なく、また、味噌による過剰の脱水が生ずることがない
ため、味噌によって淡泊な海老の味わいが損なわれるこ
とがなく、優れた品質の味噌漬けが得られた。
さらに、前記方法においては、茹でてある海老が味噌
漬けされたものであるから、喫食に際しては改めて調理
する必要がなく、しかも、海老の周囲に直接味噌が付着
するようなことがないため、喫食に際して海老の周囲の
味噌を取り除くというような手数が不要であり、取り扱
いが簡便であった。
漬けされたものであるから、喫食に際しては改めて調理
する必要がなく、しかも、海老の周囲に直接味噌が付着
するようなことがないため、喫食に際して海老の周囲の
味噌を取り除くというような手数が不要であり、取り扱
いが簡便であった。
なお、前記実施例の方法によって得られた味噌漬けさ
れた海老は、冷蔵庫内の保存で、1週間〜10日間程度の
風味期間があり、保存性においても優れた作用を奏す
る。
れた海老は、冷蔵庫内の保存で、1週間〜10日間程度の
風味期間があり、保存性においても優れた作用を奏す
る。
なおまた、前記実施例の方法によって、車海老やブラ
ックタイガー程度の大きさの海老を味噌漬けした場合に
は、殻付きのままで食せる。
ックタイガー程度の大きさの海老を味噌漬けした場合に
は、殻付きのままで食せる。
また、前記実施例の方法によって海老を味噌漬けする
場合には、包装袋内に海老と味噌とをセットした後、0
〜10℃程度の冷蔵下での熟成を12時間以上かけて行なう
ようにして、十分な「なれ」の状態にすることが好まし
い。
場合には、包装袋内に海老と味噌とをセットした後、0
〜10℃程度の冷蔵下での熟成を12時間以上かけて行なう
ようにして、十分な「なれ」の状態にすることが好まし
い。
実施例2 前記実施例1で利用した包装袋1と同一の構造の包装
袋を利用し、該包装袋の下部の区画、すなわち、裏面シ
ートと隔室用シートとによって形成されている区画内に
吸水性シートを敷き、該吸水性シートと隔室用シートと
の間に、殻を付けたままで茹でた殻付きの車海老10尾を
配置し、さらに、上部の区画、すなわち、表面シートと
隔室用シートとによって形成されている区画内に、500g
の味噌(西京味噌/麹:1/1)を充填し、以下、実施例1
における対応工程と同一の工程を付し、本考案の1実施
例品である包装袋1を利用した味噌漬け海老の包装体を
得た。
袋を利用し、該包装袋の下部の区画、すなわち、裏面シ
ートと隔室用シートとによって形成されている区画内に
吸水性シートを敷き、該吸水性シートと隔室用シートと
の間に、殻を付けたままで茹でた殻付きの車海老10尾を
配置し、さらに、上部の区画、すなわち、表面シートと
隔室用シートとによって形成されている区画内に、500g
の味噌(西京味噌/麹:1/1)を充填し、以下、実施例1
における対応工程と同一の工程を付し、本考案の1実施
例品である包装袋1を利用した味噌漬け海老の包装体を
得た。
なお、前記吸水性シートは、坪量25g/m2の紙(メーテ
ル社製:MSP25)の上面に、高吸水性樹脂粉末(住友精化
(株):アクアキープ10SHP)20g/m2と、抗菌ゼオライ
ト(カネボウ(株):バクテキラーBM501A)1g/m2と、
バインダー用樹脂(東レ(株):ケミットR272S)10g/m
2とを、それぞれ均一に散布し、さらにその上面に、坪
量25g/m2の紙(メーテル社製:MSP25)を載置し、全体を
加熱エンボスロールで一体化することによって得た原紙
を240mm×240mmに裁断し、これを270mm×270mmの不織布
((株)クラレ:NA240JP2096)の中央部分上に載置し、
原紙の下にはみ出ている不織布を原紙上面に折り込み、
さらにその上部から、240mm×240mmに裁断した不織布
((株)クラレ:NA240JP2096)を載置し、得られた積み
重ね体のサイド部をギアロールで係合させると共に、エ
ンド部をシールバーによってヒートシールし、さらに、
全体を加熱エンボスロールに通して、挟着一体化させる
ことによって得たものである。
ル社製:MSP25)の上面に、高吸水性樹脂粉末(住友精化
(株):アクアキープ10SHP)20g/m2と、抗菌ゼオライ
ト(カネボウ(株):バクテキラーBM501A)1g/m2と、
バインダー用樹脂(東レ(株):ケミットR272S)10g/m
2とを、それぞれ均一に散布し、さらにその上面に、坪
量25g/m2の紙(メーテル社製:MSP25)を載置し、全体を
加熱エンボスロールで一体化することによって得た原紙
を240mm×240mmに裁断し、これを270mm×270mmの不織布
((株)クラレ:NA240JP2096)の中央部分上に載置し、
原紙の下にはみ出ている不織布を原紙上面に折り込み、
さらにその上部から、240mm×240mmに裁断した不織布
((株)クラレ:NA240JP2096)を載置し、得られた積み
重ね体のサイド部をギアロールで係合させると共に、エ
ンド部をシールバーによってヒートシールし、さらに、
全体を加熱エンボスロールに通して、挟着一体化させる
ことによって得たものである。
実施例3 前記実施例1で利用した包装袋1と同一の構造からな
る包装袋を利用し、該包装袋の下部の区画、すなわち、
裏面シートと隔室用シートとによって形成されている区
画内に、甘鯛の切り身3切れを配置し、さらに、上部の
区画、すなわち、表面シートと隔室用シートとによって
形成されている区画内に、500gの酒粕を充填し、以下、
実施例1における対応工程と同一の工程を付し、本考案
の1実施例品である包装袋1を利用した粕漬け甘鯛の切
り身の包装体を得た。
る包装袋を利用し、該包装袋の下部の区画、すなわち、
裏面シートと隔室用シートとによって形成されている区
画内に、甘鯛の切り身3切れを配置し、さらに、上部の
区画、すなわち、表面シートと隔室用シートとによって
形成されている区画内に、500gの酒粕を充填し、以下、
実施例1における対応工程と同一の工程を付し、本考案
の1実施例品である包装袋1を利用した粕漬け甘鯛の切
り身の包装体を得た。
なお、本実施例品による漬け物包装体においては、包
装袋の外部から、粕漬けされている甘鯛の切り身が透視
できるため、消費者に対して安心感が与えられる粕漬け
包装体が得られた。
装袋の外部から、粕漬けされている甘鯛の切り身が透視
できるため、消費者に対して安心感が与えられる粕漬け
包装体が得られた。
比較例1 発泡ポリスチレン製のトレー(幅:260mm,長さ:260mm,
高さ:40mm)の内周面に、殻を付けたままで茹でた殻付
きの車海老10尾を配置し、その上面に、500gの味噌(西
京味噌/麹:1/1)を、トレーの内周面の形状と合致させ
て充填した。
高さ:40mm)の内周面に、殻を付けたままで茹でた殻付
きの車海老10尾を配置し、その上面に、500gの味噌(西
京味噌/麹:1/1)を、トレーの内周面の形状と合致させ
て充填した。
これを、ナイロン/未延伸ポリプロピレンの複合フィ
ルムによるパウチ(300mm×300mm)内にセットし、口部
をヒートシールによって封緘し、さらに、5℃の冷蔵室
内にて12時間の熟成を行なうことによって、比較のため
の味噌漬け海老の包装体を得た。
ルムによるパウチ(300mm×300mm)内にセットし、口部
をヒートシールによって封緘し、さらに、5℃の冷蔵室
内にて12時間の熟成を行なうことによって、比較のため
の味噌漬け海老の包装体を得た。
比較例2 発泡ポリスチレン製のトレー(幅:260mm,長さ:260mm,
高さ:40mm)の内周面に、殻を付けたままで茹でた殻付
きの車海老10尾を配置し、全体をナイロン/未延伸ポリ
プロピレンの複合フィルムによるパウチ(300mm×300m
m)内にセットし、口部をヒートシールによって封緘
し、さらに、5℃の冷蔵室内にて12時間放置することに
よって、比較のための茹で海老の包装体を得た。
高さ:40mm)の内周面に、殻を付けたままで茹でた殻付
きの車海老10尾を配置し、全体をナイロン/未延伸ポリ
プロピレンの複合フィルムによるパウチ(300mm×300m
m)内にセットし、口部をヒートシールによって封緘
し、さらに、5℃の冷蔵室内にて12時間放置することに
よって、比較のための茹で海老の包装体を得た。
実験1 前記実施例1〜実施例2および比較例1〜2による包
装体内から車海老を取り出し、比較例1のものだけは水
で洗浄した。
装体内から車海老を取り出し、比較例1のものだけは水
で洗浄した。
各それぞれの冷蔵後の車海老の形状を比較した。ま
た、喫食時の食感を官能検査した。これらの結果を第1
表に示す。
た、喫食時の食感を官能検査した。これらの結果を第1
表に示す。
実験2 前記実施例1〜実施例2および比較例1〜比較例2に
よる各包装体をさらに10℃の室内に放置し、包装体内の
車海老1g当たりに発生している一般の生菌数の平均値を
測定した。結果を第2表に示す。
よる各包装体をさらに10℃の室内に放置し、包装体内の
車海老1g当たりに発生している一般の生菌数の平均値を
測定した。結果を第2表に示す。
[考案の効果] 本考案の漬け物包装体は、該漬け物包装体を得るため
の包装袋を利用して行なう食品の味噌,酒粕,麹等によ
る漬け込み作業が簡単であり、しかも、該漬け物包装体
においては、漬け込まれた食品の形状が良好であり、ま
た、漬け物食品本来の風味に加えて、漬け込まれる前の
食品本来の風味も維持されており、品質の良好な漬け物
食品が得られる。
の包装袋を利用して行なう食品の味噌,酒粕,麹等によ
る漬け込み作業が簡単であり、しかも、該漬け物包装体
においては、漬け込まれた食品の形状が良好であり、ま
た、漬け物食品本来の風味に加えて、漬け込まれる前の
食品本来の風味も維持されており、品質の良好な漬け物
食品が得られる。
また、本考案の漬け物包装体は、該包装袋を利用して
行なわれる食品の漬け込みの際には、食品に対して片側
にだけ味噌,酒粕,麹等を充填するものであるから、味
噌,酒粕,麹等の使用量が少量でよく、経済的である。
行なわれる食品の漬け込みの際には、食品に対して片側
にだけ味噌,酒粕,麹等を充填するものであるから、味
噌,酒粕,麹等の使用量が少量でよく、経済的である。
第1図は本考案の漬け物包装体の1例を示す海老の味噌
漬け状態を示す模型断面図、第2図は第1図の味噌漬け
に利用されている包装袋の平面図、第3図は従来の食品
の漬け込み状態の1例を示す模型断面図である。 1……包装袋、A……表面シート、B……裏面シート、
C……隔室用シート、9……吸水性シート、10……漬け
込まれる食品、12……味噌,酒粕,麹等のペースト状
物。
漬け状態を示す模型断面図、第2図は第1図の味噌漬け
に利用されている包装袋の平面図、第3図は従来の食品
の漬け込み状態の1例を示す模型断面図である。 1……包装袋、A……表面シート、B……裏面シート、
C……隔室用シート、9……吸水性シート、10……漬け
込まれる食品、12……味噌,酒粕,麹等のペースト状
物。
Claims (7)
- 【請求項1】表面シートと裏面シートとが不織布からな
る隔室用シートを介して重ね合わされ、かつ、開口部を
除いた周縁部において、前記表面シートと裏面シートと
隔室用シートとが熱溶着接着されてなる包装袋に対し
て、該包装袋における前記表面シートと隔室用シートと
で区画された室内、及び裏面シートと隔室用シートとで
区画された室内のいずれかの一方の室内に、漬け込まれ
る食品が収納されており、他方の室内に、ペースト状物
が収納されていることを特徴とする漬け物包装体。 - 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項に記載の漬
け物包装体において、表面シートと隔室用シートとで区
画された室内、及び裏面シートと隔室用シートとで区画
された室内のいずれかの一方の室内に、吸水性シートが
載置されており、該吸水性シートが載置されている室内
に漬け込まれる食品が収納されていることを特徴とする
漬け物包装体。 - 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第2項に記載の漬
け物包装体において、吸水性シートが、平面状に敷かれ
ている粉末状の高吸水性樹脂と、該粉末状の高吸水性樹
脂の上,下に配置されているシートとからなり、かつ、
前記粉末状の高吸水性樹脂に対して少なくとも隔室用シ
ート側に配置されているシートが、不織布または紙で形
成されていることを特徴とする漬け物包装体。 - 【請求項4】平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹
脂が、該粉末状の高吸水性樹脂中に、抗菌作用を奏する
金属イオンをイオン交換して保持している150m2/g以上
の比表面積および14以下のSiO2/Al2O3モル比を有する
ゼオライト系固体粒子を含有していることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第3項記載の漬け物包装体。 - 【請求項5】吸水性シートにおける粉末状の高吸水性樹
脂の上,下に配置されているシート同士が、加熱,加圧
によって結合していることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第3項または第4項記載の漬け物包装体。 - 【請求項6】粉末状の高吸水性樹脂が、デンプン・アク
リル酸塩のグラフト重合体,カルボキシメチルセルロー
スの架橋体,ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合
体,ポリアクリルニトリル加水分解物,架橋ポリアクリ
ル酸塩,変性ポリビニルアルコール,アクリル酸塩重合
体,アクリル酸塩・アクリルアミド共重合体,およびイ
ソブチレン・無水マレイン酸共重合体のなかの1種以上
であることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第3
項,第4項,または第5項記載の漬け物包装体。 - 【請求項7】平面状に敷かれている粉末状の高吸水性樹
脂の量が、0.1〜200g/m2であることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第3項〜第6項のうちのいずれかの1
項に記載の漬け物包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990030673U JP2510829Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 漬け物用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990030673U JP2510829Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 漬け物用包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03120473U JPH03120473U (ja) | 1991-12-11 |
JP2510829Y2 true JP2510829Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=31533380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990030673U Expired - Lifetime JP2510829Y2 (ja) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | 漬け物用包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510829Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105947379A (zh) * | 2016-07-27 | 2016-09-21 | 安徽云天米业有限公司 | 大米包装袋 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5117882A (ja) * | 1974-08-02 | 1976-02-13 | Kanae Kk | Hosotai |
JPS6199564U (ja) * | 1984-12-03 | 1986-06-25 |
-
1990
- 1990-03-26 JP JP1990030673U patent/JP2510829Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03120473U (ja) | 1991-12-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |