JP3364602B2 - 加熱用漬物食品及びその製造方法 - Google Patents

加熱用漬物食品及びその製造方法

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龍太郎 大谷
藤吉 山田
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青戸製袋株式会社
株式会社ヤマジン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、袋内に漬物床と食品とを封入さ
せた加熱用漬物食品及びその製造方法に関するもので、
味噌付け或いは粕漬けした魚介類等の食品を包装したま
ま熱水内に入れて加熱調理する場合に使用される。
【0002】
【従来技術とその問題点】味噌付けされたり粕漬けされ
たりした食品は、そのまま、或いは表面の味噌や粕を除
去して焼いて喫食されているのが通例である。味噌汁や
粕汁、味噌煮食品は存在しているものの、味噌漬け或い
は粕漬けされた食品を煮たり、湯せんを施して加熱する
ことは、調理方法として確立されいない。したがって、
食品を味噌や粕と共に漬物状態にしたままで加熱できる
ように包装されたものは、先例として存在していない。
発明者らは、漬物用床に食品を接触させたまま加熱を試
みたところ、味噌煮或いは酒蒸し風味を持つ美味な食品
が得られ、その調理方法も極めて簡易であるとの知見を
得て本発明を完成させたものである。
【0003】
【技術的課題】本発明は、袋内に漬物床と食品とを封入
させた漬物食品及びその製造方法において、味噌付け或
いは粕漬けした魚介類等の食品を包装したまま熱水内に
入れて加熱調理できるようにすることを課題としたもの
である。
【0004】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための第一の
技術的手段は加熱用漬物食品の製造方法に関するもの
で、(イ)袋1を構成する二層の耐熱性フィルム2、2
の間に介在させた耐熱性不織布4で区画された一方の区
画室5に漬物床7を充填し、(ロ)他方の区画室6に魚
介類等の食品10を収納し、(ハ)袋1内の余分な空気
を除去し、(ニ)その後袋の開口部を密閉させること、
である。
【0005】フィルム製の袋1は、不織布4によって二
つの区画室5、6に分割されている。一方のフィルム2
と不織布4によって形成される区画室5には漬物用床7
が充填され、他方のフィルム2と不織布4によって形成
される区画室6内には魚介類等の食品10が収納され
いるから、漬物床7と食品10とは不織布を介して接触
する。袋1内は余分な空気が除去された状態で密閉部9
が設けられているため、漬物用床7と食品10とは密着
状態を保っている(図2参照)。したがって、充填され
た漬物用床7成分は、不織布4の空隙を利用して他方の
区画室側へ滲出して食品がこれを吸収するから、食品
10の漬け込みが自然に行われることなる。
【0006】フィルム2及び不織布4は耐熱性のもので
あるために、そのまま熱水の中へ投入して食品10を漬
物床7に接触させたまま加熱することができる。袋1は
余分な空気を除去して密閉9されているため、袋内へ熱
水が浸入することはないし、加熱によって袋が破裂する
こともなく、均一に加熱されることになるなお、漬物
床は加熱によってその成分のが円滑に食品に移行し、調
理されることになる。したがって、例えばサバの味噌煮
にする場合には味噌内に生姜を入れる等、漬物床に調味
料等を添加しておけば良い。
【0007】第二の技術的手段は、上記の加熱用漬物
品の製造方法において、(ホ)他方の区画室におけるフ
ィルムと不織布との間に耐熱性不織布を介在させ
(ヘ)フィルム12と不織布14との間に漬物床7を充
填し、不織布間14、14に食品10を収納すること、
である。この構成では、フィルム12と不織布14とに
よって形成される区画室15、15には漬物用床7が充
填されるため、不織布14、14間に収納される食品1
0は、両側から漬物用床7成分が滲出してくるため、短
時間で漬け込みを完了させることができる(図3参
照)。なお、他の作用は第一の技術的手段と同様であ
る。
【0008】
【本発明の効果】味噌付け或いは粕漬けした魚介類等の
食品を包装したまま熱水内に入れて加熱調理できる結
果、食品の味噌煮、粕煮、酒蒸し等を極めて簡便に行え
る利点がある。脱気状態に置かれている食品は、漬物
床、不織布、フィルムに押圧された状態で加熱されるた
め、煮崩れを起こさず、しかも加熱後は漬物床を完全に
分離させて取り出せるため、極めてきれいな煮物が得ら
れることになる。しかも密封状態のまま加熱できるた
め、臭いが発生せず、鍋も汚れることはない。なお、こ
の食品は袋によって密閉状態が保たれているため、容器
を用いることなく冷蔵庫等に収納しておくことができる
し、この食品を販売するに際しては、漬物用床内に食品
を入れたままで販売できるため、購入者は料理をするま
で食品を漬物用床に入れた状態にしておくことができ
る。
【0009】
【実施の形態】図1に示した袋1は、二層のフィルム
2、2の間に不織布4を介在させた状態で両側縁3と底
縁8を線状に溶着して裁断されており、フィルム製の袋
1と不織布4とは離脱不能な状態におかれている。この
実施の形態では、袋の周縁は線状に溶断しているが、一
定幅で熱融着させてシールするようにしても良い。ま
た、フィルム2、2の双方を透明なもので構成して食品
10及び漬物床7が見えるようにしてあり、漬かり具合
を袋の外側から観察することができる。この場合、食品
10側だけを透明にしてもよいし、双方を不透明に構成
することもできる。
【0010】食品を漬ける場合には、漬物床7と食品1
0とを袋1に入れた状態で袋1内の空気を脱気すると、
漬物床7内に混入している空気や袋10内の隙間に滞留
している空気が除去される。このとき漬物床7は中央に
寄って不織布を介して食品10と密着する。空気を除去
した後、袋1の開口部を密閉9する(図2参照)。密閉
方法としては、クリップを用いたり紐で縛る方法を採用
することができるが、食品の取扱や密閉の信頼度を勘案
すると、袋1の開口部を熱溶着する方法を採用すること
が望ましい。また、袋1の開口縁内側に凹凸条を対面状
に取り付けた公知の凹凸嵌合部材を採用することでき
る。
【0011】区画室5、6を形成する耐熱性不織布は、
120℃以上の温度に耐えられるようにしておくことが
望ましい。また、漬物用床7の成分をそれ自身が吸収し
ないように疎水性の繊維で構成しておくことが望まし
く、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリルニト
リル、ポリエステル等の繊維からなる不織布を使用する
ことができる。とりわけポリプロピレン繊維からなるス
パンボンド不織布を好適に使用することができる。袋1
を構成する耐熱性フィルムも120℃以上の温度に耐え
られるようにしておくことが望ましく、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリエチレンなどの樹脂フィルムを
使用することができるができるし、これらのフィルムに
ナイロンフィルム等別種のフィルムをラミネートして耐
熱性を向上させることもできる。材質を選択するに際し
ては上記の不織布との熱融着性の良い性質のものを選択
することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】漬物用床袋の縦断面図
【図2】密閉した漬物用床袋の横断面図
【図3】他の実施態様における漬物用床袋の縦断面図
【符号の説明】
1、21袋、 2、12耐熱性フィルム、 4、14耐
熱性不織布、5、15漬物用床充填用の区画室、6、1
6食品収納用区画室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 藤吉 大分県海部郡米水津村宮野浦384 株式 会社ヤマジン内 (56)参考文献 特開 平9−172948(JP,A) 実開 平6−38566(JP,U) 登録実用新案3045321(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 4/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋内に漬物床と食品とを封入させた漬物食
    品の製造方法において、二層の耐熱性フィルムの間に耐
    熱性不織布からなる区画膜を介在させた袋の一方の区画
    室に漬物床を充填すると共に他方の区画室に魚介類等の
    食品を収納し、袋内から余分な空気を除去し、その後袋
    の開口部を密閉する加熱調理用漬物食品の製造方法。
  2. 【請求項2】他方の区画室におけるフィルムと不織布と
    の間に耐熱性不織布を介在させ、フィルムと不織布との
    間に漬物床を充填し、不織布間に食品を収納する請求項
    1に記載の加熱調理用漬物食品の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の製造方法により製
    造された加熱調理用漬物食品。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3045321U (ja) 1997-07-14 1998-01-27 秀則 朝重 漬け物袋

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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