JPH03289455A - 食品容器の中敷シート及び食品の包装構造 - Google Patents
食品容器の中敷シート及び食品の包装構造Info
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- JPH03289455A JPH03289455A JP2080097A JP8009790A JPH03289455A JP H03289455 A JPH03289455 A JP H03289455A JP 2080097 A JP2080097 A JP 2080097A JP 8009790 A JP8009790 A JP 8009790A JP H03289455 A JPH03289455 A JP H03289455A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、折り詰め弁当やシューマイ等の食品の包装に
おいて、容器内部壁面における結露による食品の食味低
下を防止するための中敷シート及びそれを使用した包装
構造に関する。
おいて、容器内部壁面における結露による食品の食味低
下を防止するための中敷シート及びそれを使用した包装
構造に関する。
近年、外食産業の隆盛と共に、折り詰め弁当やレトルト
食品の需要も急速に伸びている。また、外食産業のチェ
ーン化も進んでおり、すし飯などの調製に技術を要する
食品についてはセンターで一括して調製し、チェーン店
に必要量配送することも行われている。しかし、折り詰
め弁当や、すし飯などは一般に温かいうちに容器に包装
されるため、運搬途上や保管時の温度低下のため容器内
に結露を生じ、その結露した水滴が米飯やシューマイな
どの表面に局所的に再吸収され、食品がふやけた状態と
なり食味を著しく低下させることとなる。 従来、魚肉や獣肉などのドリップを生ずる食品の包装に
おいては、包装容器の底に穿孔されたフィルムや通水性
シートと吸水層を組み合わせたドリップ吸収用シートを
敷いて食品を包装することが特開平2−57582号公
報、特開平2−57583号公報、特開平2−6054
2号公報等に提案されている。 しかしながら、折り詰め弁当などにおいて容器壁面の温
度変化により内面に結露を生ずることを防止する、若し
くは結露した水滴が食品に再吸収されて食味が低下する
ことを防止する方法については知られていない。
食品の需要も急速に伸びている。また、外食産業のチェ
ーン化も進んでおり、すし飯などの調製に技術を要する
食品についてはセンターで一括して調製し、チェーン店
に必要量配送することも行われている。しかし、折り詰
め弁当や、すし飯などは一般に温かいうちに容器に包装
されるため、運搬途上や保管時の温度低下のため容器内
に結露を生じ、その結露した水滴が米飯やシューマイな
どの表面に局所的に再吸収され、食品がふやけた状態と
なり食味を著しく低下させることとなる。 従来、魚肉や獣肉などのドリップを生ずる食品の包装に
おいては、包装容器の底に穿孔されたフィルムや通水性
シートと吸水層を組み合わせたドリップ吸収用シートを
敷いて食品を包装することが特開平2−57582号公
報、特開平2−57583号公報、特開平2−6054
2号公報等に提案されている。 しかしながら、折り詰め弁当などにおいて容器壁面の温
度変化により内面に結露を生ずることを防止する、若し
くは結露した水滴が食品に再吸収されて食味が低下する
ことを防止する方法については知られていない。
本発明は、容器に収容した食品のもつ水分が温度変化に
より容器内で結露し、結露した水滴が食品の表面に接触
し再吸収され、部分的にふやけた状態となり食味を低下
させることを防止するための方法と、そのために使用す
る食品容器の中敷シートを提供するものである。
より容器内で結露し、結露した水滴が食品の表面に接触
し再吸収され、部分的にふやけた状態となり食味を低下
させることを防止するための方法と、そのために使用す
る食品容器の中敷シートを提供するものである。
本発明は、疎水性シートと緩衝層とが積層されてなるシ
ートであって耐水度が5cm以上かつ通気度が10cc
/ am’/ sea以上であることを特徴とする食品
容器の中敷シートである。 また、本発明は、非吸水性容器に食品を収納した食品の
包装において、食品の下面及び/又は上面に疎水性シー
トと緩衝層とが積層されてなる耐水度が5cm以上かつ
通気度が10cc/ca+”/sec以上のシートが疎
水性シートの側を食品に接するように配置されているこ
とを特徴とする食品の包装構造である。
ートであって耐水度が5cm以上かつ通気度が10cc
/ am’/ sea以上であることを特徴とする食品
容器の中敷シートである。 また、本発明は、非吸水性容器に食品を収納した食品の
包装において、食品の下面及び/又は上面に疎水性シー
トと緩衝層とが積層されてなる耐水度が5cm以上かつ
通気度が10cc/ca+”/sec以上のシートが疎
水性シートの側を食品に接するように配置されているこ
とを特徴とする食品の包装構造である。
本発明の食品容器の中敷シートは、防水性を有する疎水
性シートと緩衝層の少なくとも2層よりなり、疎水性シ
ートが食品に接する側にして用いるが、該積層シートは
耐水度がJIS L−1092A法で少なくとも5cm
、好ましくは10cmでありかつ通気度がJIS L−
1096A法で10cc/ cm”/ sec以上、好
ましくは20cc/ cm”/ sec以上のものを用
いる。通気度がこの値より小さいと食品の発する水蒸気
を緩衝層の側に十分拡散することが出来ないため、食品
表面が湿ったものとなる。また、耐水度が小さいと容器
の内壁面で結露した水滴が食品の側に逆戻りして食品表
面を濡らすため好ましくない。例えば防水性のある疎水
性シートを積層せず、耐水度が実質的にゼロの緩衝層の
みを用いると、米飯やシューマイなどの食品は、結露水
を吸収して湿潤状態にある緩衝層と直接接するため、そ
の表面部は常に濡れた状態となり局所的に水分を再吸収
してふやけた状態となり、食味を著しく損なうこととな
る。 緩衝層は、疎水性シートが直接容器壁面に接触して冷さ
れるのを防止すると共に食品の発した水蒸気が疎水性シ
ートを通して外部に拡散する空間を確保するために必要
である。また、緩衝層は結露した水分を保持して食品の
側に逆戻りすることを防止する効果も有する。 食品に接する側に用いる疎水性シートとしては耐水度及
び通気性を満足するものであれば有孔フィルムや繊維質
シートなど材質は問わないが、有孔フィルムの場合には
通気性を満足していてもニードルパンチなどにより孔明
は加工したものでは孔間隔が広いと孔のない部分に結露
を生じ易いため好ましくない。その点、繊維質シートに
おいては全体に平均的に通気性を有しているため内面に
結露することがなく好ましい。特に、食品に対する安全
性の点から、添加剤や処理剤を使用せずに耐水度及び通
気度を満足することが出来る平均繊維径が10μ以下で
目付3〜50g / mz、好ましくは5〜30g/m
”のポリエチレンやボリグロビレンなとのポリオレフィ
ン樹脂のメルトブロー不織布が好ましく用いられる。折
り詰めや弁当に用い、容器のまま電子レンジ加熱する場
合には耐熱性の点から融点の高いボリプピピレンがより
好ましい。目付が3 g / m ”以下の場合十分な
耐水度が得られに<<、日付が50g/m2以上では蒸
気の透過性が小さくなる。 緩衝層は、疎水性シートが直接容器内壁に接触して冷さ
れることを防止すると共に食品の発した水蒸気が疎水性
シートを透過して拡散する空間を確保し、容器内面で冷
やされて結露し水滴状となった水分を保持するためのも
のであり、水蒸気が透過し得る通気性を有するシートで
あれば不織布、紙、連続気泡を有するスポンジなど形状
は問わないが、断熱性、蒸気透過性や保水性の面がら空
隙率の高いものが好ましい。材質も特に選ぶものではな
いが、親水性を有する不織布やスポンジは低目付であっ
ても結露した水滴を吸収・保持するため好ましく、また
、疎水性の不織布やスポンジは全体が濡れて断熱性が低
下することがなく好ましい。特に弁当の食品と蓋の間に
配置したときには親水性材料からなるものは、結露水を
吸水することによりシート全体が蓋に張り付いた状態と
なり、蓋を取るとシートも同時に除去されるため好まし
い。食品に使用する安全性の点からは、添加剤や処理剤
を含まないものが良く、スパンポンド不織布や、それ自
体吸水性や吸湿性を有し保水性の高イハル7’ 繊Im
、再生セルロース繊維などのセルロース系繊維の乾式
法又は湿式法で製造された不織布が好ましい。疎水性シ
ートとの積層を熱融蒼で行うときは接着性を上げるため
セルロース系繊維には熱可塑性繊維を混合することが好
ましい。不織布を用いるときの目付はその用途により異
なるが、一般には5〜200g/+a”の範囲である。 目付が5〜50g/m”のものは折り詰めや弁当の中敷
として好ましく、30〜200g/m”のものは業務用
に大量のすし飯などを輸送するための中敷として好まし
い。目付が5 g / m ”より小さいと十分な断熱
、保水等の緩衝効果が得られず、また、目付が200g
/m”より大きいと緩衝効果は問題ないが、シート全体
が厚くなり過ぎ、また、過剰品質となり不経済である。 疎水性シートと緩衝層は積層一体化して中敷シートとす
る。一体化の方法は、フラットカレンダー処理により通
気性を損なわない範囲で全体を軽く接着させても良く、
また、熱エンボスや超音波接着などの方法により部分的
に接着しても良い。 また、食品に対する安全性が確保出来れば接着剤による
接着であっても構わない。部分接着させる場合、接1部
分の面積の目安としては通気性、強度等をバランスさせ
る点で一般に1〜30%の範囲が好ましいが、それぞれ
のシートの目付によっても異なりこの範囲に限定される
ものではない。生産工程の簡便さの点からは簡単な設備
で長尺ものを連続して加工し易い熱接着方式が良い。 本発明の中敷シートは、駅弁、持ち帰り弁当、手作り弁
当などの弁当類やピザパイ、ぎょうざ、シューマイ、肉
マン、あんマン、ハンバーガーホットケーキ、フライド
チキン、寿司などの各種食品を吸水性のない折り箱など
に包装するとき、食品の下部及び/又は上部に疎水性シ
ートの側が食品に接するよう配置することにより、米飯
などのこれら食品が結露した水分でふやけることを防止
することが出来る。また、本発明の中敷シートは液状の
水分を通さないため、弁当のおかずに汁気の多い食品を
入れても、汁気が緩衝層に吸収除去さてしまうこともな
い。 大量のすし飯などを容器に入れて配送・保管する場合に
は、容器の上下面、好ましくは周囲も含め・て容器内に
本発明の中敷シートを疎水性シートの側が食品に接する
側にして用いることにより、容器内面に結露した水分に
よりすし飯などがふやけることを防止出来、長時間おい
しい状態に保つことが出来る。保温ジャーに保管する場
合にも同様に結露を防止することが出来る。 【実施例】 更に、本考案を具体的な実施例により説明する。 実施例11比較例1 ポリプロピレンをメルトブローして得られた平均繊維径
3μ、目付10g/m2の極細繊維不織布と、木材パル
プを抄紙法により加工した目付20g/m”の不織布を
積層しピンポイントエンボスを行うことにより積層シー
トとした。エンボスによる接着部分の面積は約5%であ
り、耐水度はlocm、通気度は25cc/ cm’/
seeであった。この積層シートを弁当箱の底にメル
トブロー不織布の側を上にして敷き、温かいご飯とてん
ぷらなどのおかずを詰め、更に上部に同じシートをメル
トブロー不織布の側を下にして載せて蓋をした。比較の
ために、シートを使用しない以外は同様にして弁当を詰
め、蓋をした。 5時間後に弁当を食したところ、本発明の中敷シートを
使用した弁当は、冷えてはいるがご飯はサクッとした感
触で、てんぷらの衣もカリフとした状態を保っていた。 一方、中敷シートを使用しなかった弁当は、ご飯の弁当
箱の蓋と底に接していた部分がびしょびしょに濡れてふ
やけており、てんぷらの衣も湿っていて食味に劣るもの
であっに。 実施例2、比較例2 実施例1のメルトブロー不織布に、レーヨン60%、ポ
リエステルを芯成分、ポリエチレンを鞘成分とするバイ
ンダー繊維40%よりなる目付150g/ m2の熱融
着不織布を20mmの間隔の筋状エンボスにより積層し
て複合シートとじt:。 容積10リツトルの保温ジャーに上記複合シートをメル
トブロー不織布が内側となるように敷き、温かいすし飯
を入れ上部にも同様に複合シートを載せ3時間放置した
。比較のために複合シートを使用せずに同様に保温ジャ
ーにすし飯を入れ放置した。 本発明のシートを使用したものは、すし飯の変質は見ら
れなかったが、シートを使用しなかったものは、すし飯
の上部と容器に接していた部分が濡れてふやけた状態で
すし用に使用出来るものではなかった。 〔発明の効果] 本発明の中敷シートを使用することにより、折り箱など
に包装された駅弁、持ち帰り弁当、手作り弁当などの弁
当類やピザバイ、ぎようざ、シューマイ、肉マン、あん
マン、ノーンバーガー、ホットケーキ、フライドチキン
、寿司などの各種食品を、長時間結露した水分でふやけ
ることを防止することが出来、食味を良好なまま維持す
ることが出来る。また、本発明の中敷シートは液状の水
分を通さないため、弁当のおかずに汁気の多い食品を入
れても、汁気が緩衝層に吸収除去されることがない。 更に、大量のすし飯などを保温ジャーなどの容器に入れ
て配送・保管する場合にも、容器内面に結露した水分に
よりすし飯などがふやけることを防止出来、長時間おい
しい状態に保つことが出来る。
性シートと緩衝層の少なくとも2層よりなり、疎水性シ
ートが食品に接する側にして用いるが、該積層シートは
耐水度がJIS L−1092A法で少なくとも5cm
、好ましくは10cmでありかつ通気度がJIS L−
1096A法で10cc/ cm”/ sec以上、好
ましくは20cc/ cm”/ sec以上のものを用
いる。通気度がこの値より小さいと食品の発する水蒸気
を緩衝層の側に十分拡散することが出来ないため、食品
表面が湿ったものとなる。また、耐水度が小さいと容器
の内壁面で結露した水滴が食品の側に逆戻りして食品表
面を濡らすため好ましくない。例えば防水性のある疎水
性シートを積層せず、耐水度が実質的にゼロの緩衝層の
みを用いると、米飯やシューマイなどの食品は、結露水
を吸収して湿潤状態にある緩衝層と直接接するため、そ
の表面部は常に濡れた状態となり局所的に水分を再吸収
してふやけた状態となり、食味を著しく損なうこととな
る。 緩衝層は、疎水性シートが直接容器壁面に接触して冷さ
れるのを防止すると共に食品の発した水蒸気が疎水性シ
ートを通して外部に拡散する空間を確保するために必要
である。また、緩衝層は結露した水分を保持して食品の
側に逆戻りすることを防止する効果も有する。 食品に接する側に用いる疎水性シートとしては耐水度及
び通気性を満足するものであれば有孔フィルムや繊維質
シートなど材質は問わないが、有孔フィルムの場合には
通気性を満足していてもニードルパンチなどにより孔明
は加工したものでは孔間隔が広いと孔のない部分に結露
を生じ易いため好ましくない。その点、繊維質シートに
おいては全体に平均的に通気性を有しているため内面に
結露することがなく好ましい。特に、食品に対する安全
性の点から、添加剤や処理剤を使用せずに耐水度及び通
気度を満足することが出来る平均繊維径が10μ以下で
目付3〜50g / mz、好ましくは5〜30g/m
”のポリエチレンやボリグロビレンなとのポリオレフィ
ン樹脂のメルトブロー不織布が好ましく用いられる。折
り詰めや弁当に用い、容器のまま電子レンジ加熱する場
合には耐熱性の点から融点の高いボリプピピレンがより
好ましい。目付が3 g / m ”以下の場合十分な
耐水度が得られに<<、日付が50g/m2以上では蒸
気の透過性が小さくなる。 緩衝層は、疎水性シートが直接容器内壁に接触して冷さ
れることを防止すると共に食品の発した水蒸気が疎水性
シートを透過して拡散する空間を確保し、容器内面で冷
やされて結露し水滴状となった水分を保持するためのも
のであり、水蒸気が透過し得る通気性を有するシートで
あれば不織布、紙、連続気泡を有するスポンジなど形状
は問わないが、断熱性、蒸気透過性や保水性の面がら空
隙率の高いものが好ましい。材質も特に選ぶものではな
いが、親水性を有する不織布やスポンジは低目付であっ
ても結露した水滴を吸収・保持するため好ましく、また
、疎水性の不織布やスポンジは全体が濡れて断熱性が低
下することがなく好ましい。特に弁当の食品と蓋の間に
配置したときには親水性材料からなるものは、結露水を
吸水することによりシート全体が蓋に張り付いた状態と
なり、蓋を取るとシートも同時に除去されるため好まし
い。食品に使用する安全性の点からは、添加剤や処理剤
を含まないものが良く、スパンポンド不織布や、それ自
体吸水性や吸湿性を有し保水性の高イハル7’ 繊Im
、再生セルロース繊維などのセルロース系繊維の乾式
法又は湿式法で製造された不織布が好ましい。疎水性シ
ートとの積層を熱融蒼で行うときは接着性を上げるため
セルロース系繊維には熱可塑性繊維を混合することが好
ましい。不織布を用いるときの目付はその用途により異
なるが、一般には5〜200g/+a”の範囲である。 目付が5〜50g/m”のものは折り詰めや弁当の中敷
として好ましく、30〜200g/m”のものは業務用
に大量のすし飯などを輸送するための中敷として好まし
い。目付が5 g / m ”より小さいと十分な断熱
、保水等の緩衝効果が得られず、また、目付が200g
/m”より大きいと緩衝効果は問題ないが、シート全体
が厚くなり過ぎ、また、過剰品質となり不経済である。 疎水性シートと緩衝層は積層一体化して中敷シートとす
る。一体化の方法は、フラットカレンダー処理により通
気性を損なわない範囲で全体を軽く接着させても良く、
また、熱エンボスや超音波接着などの方法により部分的
に接着しても良い。 また、食品に対する安全性が確保出来れば接着剤による
接着であっても構わない。部分接着させる場合、接1部
分の面積の目安としては通気性、強度等をバランスさせ
る点で一般に1〜30%の範囲が好ましいが、それぞれ
のシートの目付によっても異なりこの範囲に限定される
ものではない。生産工程の簡便さの点からは簡単な設備
で長尺ものを連続して加工し易い熱接着方式が良い。 本発明の中敷シートは、駅弁、持ち帰り弁当、手作り弁
当などの弁当類やピザパイ、ぎょうざ、シューマイ、肉
マン、あんマン、ハンバーガーホットケーキ、フライド
チキン、寿司などの各種食品を吸水性のない折り箱など
に包装するとき、食品の下部及び/又は上部に疎水性シ
ートの側が食品に接するよう配置することにより、米飯
などのこれら食品が結露した水分でふやけることを防止
することが出来る。また、本発明の中敷シートは液状の
水分を通さないため、弁当のおかずに汁気の多い食品を
入れても、汁気が緩衝層に吸収除去さてしまうこともな
い。 大量のすし飯などを容器に入れて配送・保管する場合に
は、容器の上下面、好ましくは周囲も含め・て容器内に
本発明の中敷シートを疎水性シートの側が食品に接する
側にして用いることにより、容器内面に結露した水分に
よりすし飯などがふやけることを防止出来、長時間おい
しい状態に保つことが出来る。保温ジャーに保管する場
合にも同様に結露を防止することが出来る。 【実施例】 更に、本考案を具体的な実施例により説明する。 実施例11比較例1 ポリプロピレンをメルトブローして得られた平均繊維径
3μ、目付10g/m2の極細繊維不織布と、木材パル
プを抄紙法により加工した目付20g/m”の不織布を
積層しピンポイントエンボスを行うことにより積層シー
トとした。エンボスによる接着部分の面積は約5%であ
り、耐水度はlocm、通気度は25cc/ cm’/
seeであった。この積層シートを弁当箱の底にメル
トブロー不織布の側を上にして敷き、温かいご飯とてん
ぷらなどのおかずを詰め、更に上部に同じシートをメル
トブロー不織布の側を下にして載せて蓋をした。比較の
ために、シートを使用しない以外は同様にして弁当を詰
め、蓋をした。 5時間後に弁当を食したところ、本発明の中敷シートを
使用した弁当は、冷えてはいるがご飯はサクッとした感
触で、てんぷらの衣もカリフとした状態を保っていた。 一方、中敷シートを使用しなかった弁当は、ご飯の弁当
箱の蓋と底に接していた部分がびしょびしょに濡れてふ
やけており、てんぷらの衣も湿っていて食味に劣るもの
であっに。 実施例2、比較例2 実施例1のメルトブロー不織布に、レーヨン60%、ポ
リエステルを芯成分、ポリエチレンを鞘成分とするバイ
ンダー繊維40%よりなる目付150g/ m2の熱融
着不織布を20mmの間隔の筋状エンボスにより積層し
て複合シートとじt:。 容積10リツトルの保温ジャーに上記複合シートをメル
トブロー不織布が内側となるように敷き、温かいすし飯
を入れ上部にも同様に複合シートを載せ3時間放置した
。比較のために複合シートを使用せずに同様に保温ジャ
ーにすし飯を入れ放置した。 本発明のシートを使用したものは、すし飯の変質は見ら
れなかったが、シートを使用しなかったものは、すし飯
の上部と容器に接していた部分が濡れてふやけた状態で
すし用に使用出来るものではなかった。 〔発明の効果] 本発明の中敷シートを使用することにより、折り箱など
に包装された駅弁、持ち帰り弁当、手作り弁当などの弁
当類やピザバイ、ぎようざ、シューマイ、肉マン、あん
マン、ノーンバーガー、ホットケーキ、フライドチキン
、寿司などの各種食品を、長時間結露した水分でふやけ
ることを防止することが出来、食味を良好なまま維持す
ることが出来る。また、本発明の中敷シートは液状の水
分を通さないため、弁当のおかずに汁気の多い食品を入
れても、汁気が緩衝層に吸収除去されることがない。 更に、大量のすし飯などを保温ジャーなどの容器に入れ
て配送・保管する場合にも、容器内面に結露した水分に
よりすし飯などがふやけることを防止出来、長時間おい
しい状態に保つことが出来る。
Claims (2)
- (1)疎水性シートと緩衝層とが積層されてなるシート
であって耐水度が5cm以上かつ通気度が10cc/c
m^2/sec以上であることを特徴とする食品容器の
中敷シート。 - (2)非吸水性容器に食品を収納した食品の包装におい
て、食品の下面及び/又は上面に疎水性シートと緩衝層
とが積層されてなる耐水度が5cm以上かつ通気度が1
0cc/cm^2/sec以上のシートが疎水性シート
の側を食品に接するように配置されていることを特徴と
する食品の包装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2080097A JPH03289455A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 食品容器の中敷シート及び食品の包装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2080097A JPH03289455A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 食品容器の中敷シート及び食品の包装構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03289455A true JPH03289455A (ja) | 1991-12-19 |
Family
ID=13708688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2080097A Pending JPH03289455A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 食品容器の中敷シート及び食品の包装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03289455A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0661753U (ja) * | 1992-03-27 | 1994-08-30 | 株式会社ロッテ | 食品用包装シート |
US5698290A (en) * | 1994-10-28 | 1997-12-16 | Eiwa Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Paper for packaging food and production method thereof |
JP2008137703A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Daio Paper Corp | 食品包装用シート |
-
1990
- 1990-03-27 JP JP2080097A patent/JPH03289455A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0661753U (ja) * | 1992-03-27 | 1994-08-30 | 株式会社ロッテ | 食品用包装シート |
US5698290A (en) * | 1994-10-28 | 1997-12-16 | Eiwa Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Paper for packaging food and production method thereof |
JP2008137703A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Daio Paper Corp | 食品包装用シート |
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