JP2000153823A - 揚げ物用の紙カップ - Google Patents
揚げ物用の紙カップInfo
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- nonwoven cloth
- paper
- cup
- laminating method
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- Pending
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Landscapes
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- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】揚げ物から発生する水分や油分を紙カップに吸
収させり、閉じ込めたりして、収納した揚げ物がかりっ
とした食感を維持することができる紙カップを提供する
こと。 【解決手段】最内面が熱融着性不織布12より成る積層
シート10で構成されている。
収させり、閉じ込めたりして、収納した揚げ物がかりっ
とした食感を維持することができる紙カップを提供する
こと。 【解決手段】最内面が熱融着性不織布12より成る積層
シート10で構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、鳥の唐揚
げなどのできたての食品を持ち運ぶための紙カップに関
し、特に鳥の唐揚げ、コロッケなどのできたての揚げ物
を店頭から持ち帰る際に使用する紙カップに関する。
げなどのできたての食品を持ち運ぶための紙カップに関
し、特に鳥の唐揚げ、コロッケなどのできたての揚げ物
を店頭から持ち帰る際に使用する紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術】胴部材や底部材がポリエチレン加工紙あ
るいはカップ原紙からできた通常の紙カップに鳥の唐揚
げなどの揚げたての食品を収納すると、揚げ物から発生
する油分が紙カップ内面に付着したり、また、揚げ物か
ら発生する蒸気が紙カップ内面に大量に結露したりし
て、油分や水分の一部は再度揚げ物に移り揚げ物の食感
を悪化させている。
るいはカップ原紙からできた通常の紙カップに鳥の唐揚
げなどの揚げたての食品を収納すると、揚げ物から発生
する油分が紙カップ内面に付着したり、また、揚げ物か
ら発生する蒸気が紙カップ内面に大量に結露したりし
て、油分や水分の一部は再度揚げ物に移り揚げ物の食感
を悪化させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常の紙カ
ップに揚げたての食品を収納する際に発生する以上のよ
うな問題点に着目してなされたもので、揚げ物から発生
する水分や油分を紙カップに吸収させたり、閉じ込めた
りして、収納した揚げ物がかりっとした食感を維持する
ことができる紙カップを提供することを目的とする。
ップに揚げたての食品を収納する際に発生する以上のよ
うな問題点に着目してなされたもので、揚げ物から発生
する水分や油分を紙カップに吸収させたり、閉じ込めた
りして、収納した揚げ物がかりっとした食感を維持する
ことができる紙カップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、最内面が熱融着性不織布より成る積層シートで構成
されていることを特徴とする揚げ物用の紙カップであ
る。
は、最内面が熱融着性不織布より成る積層シートで構成
されていることを特徴とする揚げ物用の紙カップであ
る。
【0005】また、請求項2の発明は、最内面が無サイ
ズのカップ原紙より成る積層シートで構成されているこ
とを特徴とする揚げ物用の紙カップである。
ズのカップ原紙より成る積層シートで構成されているこ
とを特徴とする揚げ物用の紙カップである。
【0006】また、請求項3の発明は、無サイズのカッ
プ原紙を構成要素とする積層シートから成り、該積層シ
ートの最内面に熱融着性不織布が積層されていることを
特徴とする揚げ物用の紙カップである。
プ原紙を構成要素とする積層シートから成り、該積層シ
ートの最内面に熱融着性不織布が積層されていることを
特徴とする揚げ物用の紙カップである。
【0007】
【作用】上記のように本発明によれば、紙カップの最内
面に熱融着性不織布を存在させているので、収納された
揚げたての揚げ物から発生する油分は不織布に吸収さ
れ、また発生する水分は不織布の各繊維の間に閉じ込め
られ、揚げ物に吸収されないため、紙カップに収納され
た揚げ物はかりっとした食感を保持できる。また、紙カ
ップの最内面に無サイズのカップ原紙を用いても、収納
された揚げたての揚げ物から発生する水分や油分は無サ
イズのカップ原紙に吸収されて揚げ物に吸収されないた
め、揚げ物はかりっとした食感を保持できる。
面に熱融着性不織布を存在させているので、収納された
揚げたての揚げ物から発生する油分は不織布に吸収さ
れ、また発生する水分は不織布の各繊維の間に閉じ込め
られ、揚げ物に吸収されないため、紙カップに収納され
た揚げ物はかりっとした食感を保持できる。また、紙カ
ップの最内面に無サイズのカップ原紙を用いても、収納
された揚げたての揚げ物から発生する水分や油分は無サ
イズのカップ原紙に吸収されて揚げ物に吸収されないた
め、揚げ物はかりっとした食感を保持できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明の紙カップの胴部材および底
部材を構成する積層シートの一実施例であり、ポリエチ
レン加工紙12の片面に熱融着性不織布11が貼合され
た積層シート10である。
説明する。図1は、本発明の紙カップの胴部材および底
部材を構成する積層シートの一実施例であり、ポリエチ
レン加工紙12の片面に熱融着性不織布11が貼合され
た積層シート10である。
【0009】ポリエチレン加工紙12は通常の紙カップ
に使用される加工紙であり、例えば、カップ原紙の片面
あるいは両面に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を
20〜40μm程度溶融押出し法により塗布したものが
使用できる。カップ原紙の坪量はカップの大きさや収納
する内容物の重量により異なってくるが、120〜31
0g/m2 のものを適宜選択して使用する。
に使用される加工紙であり、例えば、カップ原紙の片面
あるいは両面に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を
20〜40μm程度溶融押出し法により塗布したものが
使用できる。カップ原紙の坪量はカップの大きさや収納
する内容物の重量により異なってくるが、120〜31
0g/m2 のものを適宜選択して使用する。
【0010】カップ原紙のサイズ度を押さえると、収納
物から発生する水分や油分を適宜に吸収して収納物の表
面に発生する水分や油分を除去するので好ましい。
物から発生する水分や油分を適宜に吸収して収納物の表
面に発生する水分や油分を除去するので好ましい。
【0011】熱融着性不織布11は、揚げ物の表面に付
着した油分を吸着したり、水分を不織布の繊維と繊維の
間に取り込んで閉じ込める作用を司り、スパンボンド不
織布等のポリオレフィン樹脂系やポリエステル樹脂系の
不織布が使用することができ、中でもポリオレフィン樹
脂系のスパンボンド不織布は、ヒートシール特性にも優
れ好ましく使用できる。カップの成形性を考慮すると、
使用する不織布の坪量は10〜40g/m2 程度が好ま
しい。
着した油分を吸着したり、水分を不織布の繊維と繊維の
間に取り込んで閉じ込める作用を司り、スパンボンド不
織布等のポリオレフィン樹脂系やポリエステル樹脂系の
不織布が使用することができ、中でもポリオレフィン樹
脂系のスパンボンド不織布は、ヒートシール特性にも優
れ好ましく使用できる。カップの成形性を考慮すると、
使用する不織布の坪量は10〜40g/m2 程度が好ま
しい。
【0012】ポリエチレン加工紙12と熱融着性不織布
11を、ドライラミネート法、押出しラミネート法、ホ
ットメルトラミネート法、熱ラミネート法等の公知のラ
ミネート法により貼り合わせ、積層シート10とする。
カップ原紙と不織布11の貼り合わせも、ポリエチレン
加工紙12の貼り合わせと同様、公知のラミネート法が
使用できる。
11を、ドライラミネート法、押出しラミネート法、ホ
ットメルトラミネート法、熱ラミネート法等の公知のラ
ミネート法により貼り合わせ、積層シート10とする。
カップ原紙と不織布11の貼り合わせも、ポリエチレン
加工紙12の貼り合わせと同様、公知のラミネート法が
使用できる。
【0013】このようにして出来上がった積層シートか
ら胴部材と底部材を作製し、一般的な紙カップ成形機を
使用して、不織布が内面になるようにして本発明の紙カ
ップを成形する。あるいは、カップ原紙が内面になるよ
うにして本発明の紙カップを成形する。
ら胴部材と底部材を作製し、一般的な紙カップ成形機を
使用して、不織布が内面になるようにして本発明の紙カ
ップを成形する。あるいは、カップ原紙が内面になるよ
うにして本発明の紙カップを成形する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉先ず、坪量20g/m2 のポリプロピレン
スパンボンドと、坪量260g/m 2 のカップ原紙の両
面に厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)を
塗布したポリエチレン加工紙を準備する。次に、準備し
た不織布とポリエチレン加工紙を熱圧着し、不織布(2
0g/m 2 )/PE(20μm)/カップ原紙(260
g/m2 )/PE(20μm)構成からなる積層シート
を作製する。
する。 〈実施例1〉先ず、坪量20g/m2 のポリプロピレン
スパンボンドと、坪量260g/m 2 のカップ原紙の両
面に厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LDPE)を
塗布したポリエチレン加工紙を準備する。次に、準備し
た不織布とポリエチレン加工紙を熱圧着し、不織布(2
0g/m 2 )/PE(20μm)/カップ原紙(260
g/m2 )/PE(20μm)構成からなる積層シート
を作製する。
【0015】この積層シートから胴部材と底部材を作製
し、一般的な紙カップ成形機を使用して、不織布面が内
側になるようにして、開口径;95mm、底径;65m
m、高さ;110mmの実施例1の紙カップを作製し
た。
し、一般的な紙カップ成形機を使用して、不織布面が内
側になるようにして、開口径;95mm、底径;65m
m、高さ;110mmの実施例1の紙カップを作製し
た。
【0016】〈実施例2〉坪量260g/m2 の無サイ
ズ紙の片面に厚さ20μmのLDPEを塗布した加工紙
から胴部材と底部材を作製し、一般的な紙カップ成形機
を使用して、無サイズ紙面が内側になるようにして、開
口径;95mm、底径;65mm、高さ;110mmの
実施例2の紙カップを作製した。
ズ紙の片面に厚さ20μmのLDPEを塗布した加工紙
から胴部材と底部材を作製し、一般的な紙カップ成形機
を使用して、無サイズ紙面が内側になるようにして、開
口径;95mm、底径;65mm、高さ;110mmの
実施例2の紙カップを作製した。
【0017】〈実施例3〉無サイズ紙を使用した以外は
実施例1と同様の積層シートを用いて実施例1と同寸法
の実施例3の紙カップを作製した。
実施例1と同様の積層シートを用いて実施例1と同寸法
の実施例3の紙カップを作製した。
【0018】〈比較例1〉坪量260g/m2 のカップ
原紙の両面に厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LD
PE)を塗布した加工紙から胴部材と底部材を作製し、
一般的な紙カップ成形機を使用して、開口径;95m
m、底径;65mm、高さ;110mmの比較例1の紙
カップを作製した。このポリエチレン加工紙は、一般的
に紙カップに使用されているポリエチレン加工紙であ
る。
原紙の両面に厚さ20μmの低密度ポリエチレン(LD
PE)を塗布した加工紙から胴部材と底部材を作製し、
一般的な紙カップ成形機を使用して、開口径;95m
m、底径;65mm、高さ;110mmの比較例1の紙
カップを作製した。このポリエチレン加工紙は、一般的
に紙カップに使用されているポリエチレン加工紙であ
る。
【0019】このようにして作製した実施例3種類、比
較例1種類、合計4種類の紙カップに揚げたての鳥の唐
揚げを各5個ずつ収納して蓋を被せ10分間放置後、唐
揚げを食して官能評価した。その結果を表1に示す。
較例1種類、合計4種類の紙カップに揚げたての鳥の唐
揚げを各5個ずつ収納して蓋を被せ10分間放置後、唐
揚げを食して官能評価した。その結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】上記のように本発明の揚げ物用の紙カッ
プは、最内面に熱融着性の不織布、あるいはサイズ度の
きいてないカップ原紙が積層してあるので、揚げたての
揚げ物を収納しても揚げ物がかりっとした食感を保持す
ることができる。カップなので片手で持ち運びが可能、
電子レンジにも対応できる等の効果を奏する。また、新
規設備を必要としないので、製造が容易である。
プは、最内面に熱融着性の不織布、あるいはサイズ度の
きいてないカップ原紙が積層してあるので、揚げたての
揚げ物を収納しても揚げ物がかりっとした食感を保持す
ることができる。カップなので片手で持ち運びが可能、
電子レンジにも対応できる等の効果を奏する。また、新
規設備を必要としないので、製造が容易である。
【図1】本発明の揚げ物用の紙カップの一実施例を示
す、(a)は断面説明図であり、(b)は(a)のA部
を拡大した断面説明図である。
す、(a)は断面説明図であり、(b)は(a)のA部
を拡大した断面説明図である。
【図2】本発明の揚げ物用の紙カップに使用する積層シ
ートの別の実施例を示す断面説明図である。
ートの別の実施例を示す断面説明図である。
1‥‥揚げ物用の紙カップ 10、20‥‥積層シート 11‥‥熱融着性不織布 12‥‥ポリエチレン加工紙 12a、12c、20a‥‥PE 12b‥カップ原紙 20b‥無サイズカップ原紙
Claims (3)
- 【請求項1】最内面が熱融着性不織布より成る積層シー
トで構成されていることを特徴とする揚げ物用の紙カッ
プ。 - 【請求項2】最内面が無サイズのカップ原紙より成る積
層シートで構成されていることを特徴とする揚げ物用の
紙カップ。 - 【請求項3】無サイズのカップ原紙を構成要素とする積
層シートから成り、該積層シートの最内面に熱融着性不
織布が積層されていることを特徴とする揚げ物用の紙カ
ップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329298A JP2000153823A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 揚げ物用の紙カップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329298A JP2000153823A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 揚げ物用の紙カップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000153823A true JP2000153823A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18219909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10329298A Pending JP2000153823A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 揚げ物用の紙カップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000153823A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005212817A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Toppan Printing Co Ltd | テイクアウトカートン用紙とそれを用いて作製したテイクアウトカートン |
JP2020189673A (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 凸版印刷株式会社 | 電子レンジ用カップ |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP10329298A patent/JP2000153823A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005212817A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Toppan Printing Co Ltd | テイクアウトカートン用紙とそれを用いて作製したテイクアウトカートン |
JP4604503B2 (ja) * | 2004-01-28 | 2011-01-05 | 凸版印刷株式会社 | テイクアウトカートン用紙とそれを用いて作製したテイクアウトカートン |
JP2020189673A (ja) * | 2019-05-23 | 2020-11-26 | 凸版印刷株式会社 | 電子レンジ用カップ |
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