JP3529487B2 - 鮮度保持シート - Google Patents

鮮度保持シート

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JP3529487B2
JP3529487B2 JP10344295A JP10344295A JP3529487B2 JP 3529487 B2 JP3529487 B2 JP 3529487B2 JP 10344295 A JP10344295 A JP 10344295A JP 10344295 A JP10344295 A JP 10344295A JP 3529487 B2 JP3529487 B2 JP 3529487B2
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秀樹 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、冷凍魚介類、生肉、青
果類、きのこ類等の生鮮食品及び生花等(以下、生鮮食
品等とする)の鮮度保持、例えば、これら生鮮食品等の
解凍時または保存中に生ずる余剰水分やドリップ等の水
分を吸収し、その鮮度を保持するのに有用な、鮮度保持
シートに関するものである。 【0002】 【従来の技術】冷凍マグロ等の冷凍魚介類を解凍したり
低温保管(チルド状態)したり、生肉等を低温保存した
りする場合、これらから余剰水分やドリップが発生し品
質低下の原因となるため、余剰水分やドリップを吸収す
ることが行われている。また、青果物やきのこ類から発
生する水蒸気を鮮度保持のために吸収することも行われ
ている。これらの水分の吸収に用いられる吸収シートと
しては、紙、不織布、これらとプラスチックフィルム等
の基材、またはこれらの基材上にポリアクリル酸塩等か
らなる吸水性樹脂をバインダ中に混合分散した後、塗布
したものを貼り合わせたものが提案されている。さら
に、これらの吸収シートは輸送や保管時における生花の
乾燥を防止するために、その保水効果を利用した用途に
も使用されている。しかし、これらの用途に供する場
合、対象となる包装物の余剰水分やドリップの発生量や
蒸散する水分量には差があるため、これらの用途に合わ
せて吸収層の吸収能を設定する必要があった。 【0003】紙や不織布単体では包装した生鮮食品等が
乾燥し易く、長期(2〜3日)の低温保存ができず、ま
た、これをプラスチックと貼り合わせたものは、上記し
た理由により紙厚や不織布材質等を調整する必要があ
り、同一仕様ですべての用途に供することができなかっ
た。そこで、紙、不織布等の吸水層とプラスチックフィ
ルムとの間に空隙部をあらかじめ設けておいて、その空
隙部に吸収した余剰水分やドリップを保持することも提
案されたが、これについても、この空隙部に保持するた
めに吸収を制御できずに過剰吸収してしまう場合があ
り、却って鮮度低下を引き起こしていた。また、吸水性
樹脂を用いると、食品に接触するおそれがあって衛生上
好ましくないほか、シート本体を切断して使用すること
が不可能で、シートの寸法に自由度がなく、これも被包
装物の大きさや水分等の発生量に応じた適切な吸水量を
設定することが不可能であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、生鮮食品等から発生する余剰水分量やドリップ
量が異なる場合であっても、その吸収量を制御し、鮮度
保持が可能となる鮮度保持シートを提供するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による鮮度保持シ
ートは、吸水層と非吸水層とが多数の開口部を有する接
着層を介して積層一体化してなる鮮度保持シートであっ
て、前記吸水層の最大湿潤時における接着剤層との接着
力が、吸水層と非吸水層との接着力よりも大きいことを
特徴とするものである。 【0006】以下、本発明を例示した図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の鮮度保持シートの縦断面
図に係り、1は吸水層、2は接着層、3は非吸水層であ
る。図2(a)〜(c)はそれぞれ本発明の鮮度保持シ
ートに用いられる異なる態様の接着層の平面図を示すも
ので、図示のように接着層2には多数の開口部4があ
り、開口部4の所では吸水層1と非吸水層3は相互に直
接接着されている。この開口部4の形状としては、図2
(a)、(b)に示すように円形でも、図2(c)に示
すように角形でもよく、またその配置も図2(a)、
(b)に示すように種々のものが挙げられる。図3
(a)〜(b)はそれぞれ後述する本発明の鮮度保持シ
ートの吸水時の挙動を段階的に示す説明図で、図中、5
は生鮮食品等の被包装物、6は空隙である。 【0007】上記吸水層1は、吸水性と保水性を有する
ものであればよく、具体的には、セルロースエーテル繊
維からなる吸水紙、これと合成繊維との混抄紙、あるい
は天然繊維、合成繊維、再生繊維、半合成繊維からな
る、具体的にはパルプ、レーヨン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル等の不織布が使用される。不
織布はパルプ 100%、坪量30〜50g/m2またはパルプ50〜
80%、レーヨン20〜50%の割合で混合され、坪量60〜 1
00g/m2のもの等がある。非吸水層3としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリウレタン、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン、ポリアミド等の熱可塑性樹脂からな
るフィルムまたはシートが使用される。非吸水層の厚み
としては、5〜 500μm 、とくには5〜50μm が好まし
い。接着層2には、接着剤または熱接着性繊維シートが
使用されるが、接着剤としては、ポリウレタン、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル
アミド等の熱可塑性樹脂、あるいはエポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル等の熱硬化性樹脂に、粘着付与剤等を適
宜添加したもの等が例示され、熱接着性繊維としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリア
ミド等が例示され、それぞれ1種単独または2種以上の
組み合わせで使用される。 【0008】吸水層と接着層との接着力(接着剤を介し
た場合の吸水層と非吸水層との接着力)は、吸水層がそ
の吸水能に相当する水分量を吸収したときの(吸水層の
最大湿潤時における)接着層との接着力が、(接着層を
介さない場合の)吸水層と非吸水層との接着力よりも大
きい必要があり、その強度としては、吸水層と接着層と
の剥離強度で 100g/cm以上、特には 100〜 800g/cmのも
のが、また吸水層と非吸水層との剥離強度で1〜 100g/
cmのものが好ましい。また、最大湿潤時における吸水層
の引っ張り応力値(最大湿潤時強度)が 0.5〜 10kgfで
あると、吸水時に吸水層が膨潤しても上記した吸水層と
接着層および吸水層と非吸水層の剥離強度が得られる。
ここでいう吸水能とは、所定量の吸水紙または不織布を
水中に3分間浸漬した後、1分間空中に吊るし、所定時
間経過後、吸水紙または不織布の重量増加を測定し、単
位重量当りの増加量で表したものであり、また最大湿潤
時における吸水層の引っ張り応力値とは、上記の保水状
態における吸水紙または不織布を JIS P8113の測定方法
に基づいて測定した値である。 【0009】本発明の鮮度保持シートは生鮮食品等の被
包装物から発生する余剰水分やドリップ等を吸水層で吸
収し保持するものであるが、この余剰水分やドリップ等
の発生量がこの吸水層の吸水能力を超えた場合に、その
効果を発揮するもので、これを図3(a)、(b)によ
り説明すると、吸水層1が被包装物5の水分を吸水およ
び保水すると、この吸水層1を構成する上記混抄紙類の
強度が低下することによって、非吸水層3との接着力、
すなわち剥離強度が低下し、非吸水層3間での層間剥離
を生じて空隙6が生ずる[図3(b)参照]。一方、接
着層2を介して積層一体化された部分は、吸水層1の強
度が低下しても接着層2を介しているため層間剥離が生
じない。その結果、吸水層1の吸水能と吸水能を超えた
量の水分等は、非吸水層3と吸水層1間に形成された空
隙6に保持され、この空隙6が吸水層1の吸水能を補う
働きをする。余剰水分やドリップ発生量が吸水層の吸水
能を超えない場合は、上記層間剥離を生じないため過剰
に吸収されることはない。上記した吸水層、非吸水層お
よび接着層の組み合わせには、吸水層がセルロースエー
テル繊維からなる吸水紙またはこれと合成繊維との混抄
紙を使用するのが好ましい。 【0010】この吸水層に用いられるセルロースエーテ
ル繊維は、セルロース誘導体の一種で、グルコース単位
の3個の水酸基の一部または全部をエーテル化して得ら
れる繊維状のもので、太さ 0.5〜3d、繊維長20〜30mm
のメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシエチルセルロース、アミノ
エチルセルロース、オキシエチルセルロース等の繊維状
物が挙げられ、これらは単独または2種以上の組み合わ
せで使用されるが、これらの内ではカルボキシメチルセ
ルロースが吸水性、保水性および抄紙性の点から好まし
い。また、セルロースエーテル繊維と合成繊維との混抄
紙の場合には、上記した理由によりカルボキシメチルセ
ルロースが選択される。さらに、これらのセルロースエ
ーテル繊維のエーテル置換度は吸水性、保水性および吸
水応答性を満足するために 0.5〜 2.5、特には 0.7〜
2.0、さらには 0.9〜 1.5が好ましい。なお、ここで使
用されるセルロースエーテル繊維は水溶性であるため、
必要に応じて不溶化処理を施してもよい。不溶化処理方
法としては、ホルムアルデヒド、グリオキザール等でセ
ルロースエーテルに架橋構造を形成する方法、セルロー
スエーテルに処理後、加熱処理する方法等、従来公知の
方法のいずれでもよい。 【0011】合成繊維としては太さ 1.0〜 3.0d、繊維
長30〜80mmの、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリアミド等の各繊維が挙げられる。これらは
単独または2種以上の組み合わせで使用されるが、これ
らの内ではポリプロピレン繊維が最も好ましい。混抄紙
におけるセルロースエーテル繊維と合成繊維との混抄比
は、セルロースエーテル繊維80〜 100重量%に対し合成
繊維0〜20重量%、特にはセルロースエーテル繊維85〜
100重量%に対し合成繊維0〜15重量%、さらにはセル
ロースエーテル繊維90〜 100重量%に対し合成繊維0〜
10重量%が好ましい。この混抄比は吸水能、保水能およ
び最大湿潤時強度等により選択されるが、合成繊維の混
抄比は上記のように20重量%以下であることが好まし
く、20重量%以下では吸水能の低下と共に最大湿潤時強
度が高くならず、吸水能を超えた時に非吸水層間で層間
剥離が発生し易くなる。 【0012】接着層を接着剤で形成する場合は、スクリ
ーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等の印刷方式
またはグラビアコーティング、オフセットコーティング
等のコーティング方式等により、吸水層上または非吸水
層上に接着層を形成すればよい。また接着層はドット
状、網目状、格子状等により開口部を形成する必要があ
り、その形状は任意に選択できるが、接着層の大きさは
吸水能と接着力の面からシート全面積の1〜99%の範
囲、特には20〜80%、更には30〜70%が好ましい。な
お、接着層は得られる鮮度保持シートを所定の寸法にカ
ットしても利用できるように、一定間隔で設けてもよ
い。接着層を熱接着性繊維で形成する場合も、上記開口
部を設ける必要があり、その形状および面積等は接着剤
によるときと同様にすればよい。吸水層、非吸水層、接
着層の積層一体化方法としては、ドライラミネーショ
ン、押出ラミネーション等のラミネーション法や熱プレ
ス、ヒートシール法等があるが、これらの内では接着層
の構成よりラミネーション法が好ましい。また、吸水層
における雑菌やかび類の増殖を防止するために非吸水層
に銀または銅等を含有した抗菌性ゼオライトを混合して
もよい。なお、生鮮食品等の鮮度を表す指数には、K
値、pH、肉色、テクスチャー、水分活性値、TBA値
および微生物数(生菌数)が利用される。 【0013】 【作用】本発明による鮮度保持シートは冷凍マグロ等の
冷凍解凍時に生ずる余剰水分やドリップの吸収、チルド
ビーフ等の冷蔵生鮮食品、青果物やきのこ類の冷蔵保
存、生花の輸送時または保管時における乾燥防止等に好
適に使用される。上記生鮮食品等を鮮度保持シートの吸
水層側の面に配置し、生鮮食品等の全面を吸水層面で被
覆する方法で使用される。これらの生鮮食品等から発生
した余剰水分やドリップ等は吸水層に吸収かつ保水され
る。さらに吸水層の吸水能以上のドリップ等が生じた場
合、吸水層に吸収された水分によって吸水層と非吸水層
との間に剥離が起こり、その結果生じた空隙に保水しき
れなかったドリップや水分が保水できる。鮮度保持シー
トの非吸水層では吸水層や空間に保水された余剰水分や
ドリップ等が外部に漏れ出すのを防いで、生鮮食品等を
衛生的な状態に維持すると共に、水分の蒸発等を防止す
ることで、生鮮食品等の鮮度保持効果を高める。 【0014】 【実施例】以下、本発明の具体的実施態様を実施例およ
び比較例により説明するが、本発明はこれらの記載に限
定されるものではない。なお、各例中で使用される各指
標の意味および外観および臭気の評価基準は次の通りで
ある。 (指標の説明) ・K値:筋肉中のATP(アデノシン三リン酸)は酵素
作用によりADP(アデノシン二リン酸)→AMP(ア
デノシン一リン酸)→IMP(イノシン酸)→HX
(イノシン)→HX (ヒポキサンチン)へと分解する。
X RおよびHXは死直後には殆ど存在しないことか
ら、この割合(K値)を次の数1式によって求め、魚肉
の鮮度の判定および精肉の熟度の判定の指標として利用
した。 【数1】 【0015】・水分活性値:生鮮食品に含まれる自由水
の量の指標として利用される。 ・外観:包装テストにおける被包装物の鮮度状態を、身
の状態、色調等、下記の基準により、目視により評価す
る。 ◎‥鮮度の良い状態 ○‥若干鮮度が低下しているが問題ない状態 △‥一部に鮮度の低下が確認された状態 ×‥明らかに鮮度が低下している状態 ・臭気:包装テストにおける被包装物の臭気を下記の基
準により官能評価した。 ◎‥異臭を感じないもの △‥僅かに異臭を感じるもの ×‥異臭を感じるもの ・ドリップ漏れ:下記の基準により目視により評価す
る。 ○‥なし ×‥あり 【0016】実施例1〜9、比較例1〜3 エーテル置換度 0.9のカルボキシメチルセルロース繊維
と太さ 1.5d、繊維長40mmのポリプロピレン繊維とを、
表1に示す割合および坪量で混抄した後、エチレン・酢
酸ビニル共重合体をグラビヤ方式にてパターン塗布した
後、押出しラミネーション法により密度0.92の低密度ポ
リエチレン樹脂を樹脂温度 310℃で押出して加圧・冷却
ロールに通して積層一体化し、低密度ポリエチレンフィ
ルムの厚さが15μm で総厚 150μm の鮮度保持シートを
得た。得られた各鮮度保持シートについて、吸水層の吸
水能と最大湿潤時引張り応力、最大湿潤時における吸水
層と接着層の剥離強度の測定を行うと共に、冷凍時の重
量が約 200gの冷凍メバチマグロの柵状の切り身を、得
られた各鮮度保持シートで冷凍状態で包装し、0℃〜+
2℃の雰囲気で解凍保存し、72時間後の各切り身の鮮度
を、K値、重量変化率、水分活性値、外観、臭気および
ドリップ漏れの有無により評価した。以上の結果を実施
例1〜9として表1に示した。また、実施例5と同様の
吸水紙とポリエチレンフィルムとを積層する際の樹脂温
度をそれぞれ 290℃、 280℃、 260℃として剥離強度を
変えたときの結果を、比較例1〜3として表1に併記し
た。表1に示すように、比較例1〜3ではいずれもドリ
ップ漏れが発生し、特に比較例2、3では多量に発生し
て測定不可能であった。 【0017】 【表1】 【0018】実施例10〜12 実施例1で用いたのと同じ、カルボキシメチルセルロー
ス繊維とポリプロピレン繊維とを用いて、表2に示す割
合および坪量で混抄した後、これに同じ低密度ポリエチ
レン樹脂を同様の方法で積層一体化して同様の鮮度保持
シートを得た。得られた各鮮度保持シートについて、吸
水層の吸水能と最大湿潤時引張り応力、最大湿潤時にお
ける吸水層と非吸水層との剥離強度の測定を行うと共
に、得られた各鮮度保持シートでチルドビーフを冷凍状
態で包装し、0℃〜+2℃の雰囲気で解凍保存し、72時
間後のK値、重量変化率、水分活性値、外観および臭気
を測定・評価した。この結果を表2に併記した。 【0019】 【表2】 【0020】実施例13〜15 実施例1で用いたのと同じ低密度ポリエチレン樹脂に銀
ゼオライトを練り込み、実施例1と同様に押出ラミネー
ション法により積層一体化して総厚 150μm の鮮度保持
シートを得た。なお、銀ゼオライトの添加量は1%とし
て銀イオン濃度を300ppmとした。この鮮度保持シートは
実施例1と同様の結果を示し、さらに抗菌効果が認めら
れた。 【0021】 【発明の効果】本発明の鮮度保持シートは、従来のもの
に比べて生鮮食品等から生ずる余剰水分やドリップの吸
収能に優れ、吸水層の湿潤時の強度が高いため破れるこ
とがなく、また吸水層と非吸水層の間に空隙が生ずるこ
とにより、吸水層の吸水能以上の水分を保水することが
可能になり、また接着層の存在により最大湿潤時におい
て吸水層と非吸水層が全面剥離を起こしても、ドリップ
の漏れを生じたり被包装物の生鮮食品等が乾燥するのを
防止し、衛生的に鮮度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の鮮度保持シートの一例についての縦断
面図である。 【図2】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の鮮度保持シ
ートにおける接着層の異なる態様を示す平面図である。 【図3】(a)、(b)はそれぞれ本発明の鮮度保持シ
ートの吸水時の挙動を段階的に示す説明図である。 【符号の説明】 1:吸水層、 2:接着層、 3:非吸水層、
5:生鮮食品等の被包装物、 6:空隙。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】吸水層と非吸水層とが多数の開口部を有す
    る接着層を介して積層一体化してなる鮮度保持シートで
    あって、前記吸水層の最大湿潤時における接着剤層との
    接着力が、吸水層と非吸水層との接着力よりも大きいこ
    とを特徴とする鮮度保持シート。
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