JP2761634B2 - 建築物の2部材連結金具とその施工方法 - Google Patents
建築物の2部材連結金具とその施工方法Info
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- JP2761634B2 JP2761634B2 JP9961996A JP9961996A JP2761634B2 JP 2761634 B2 JP2761634 B2 JP 2761634B2 JP 9961996 A JP9961996 A JP 9961996A JP 9961996 A JP9961996 A JP 9961996A JP 2761634 B2 JP2761634 B2 JP 2761634B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の柱等
の垂直材と梁、土台等の水平材の2部材を連結固定する
ための建築物の2部材連結金具と、その2部材連結金具
を使用した建造物施工方法に関する。
の垂直材と梁、土台等の水平材の2部材を連結固定する
ための建築物の2部材連結金具と、その2部材連結金具
を使用した建造物施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱と梁を連結固定する手段として
は、梁のほぞを木口等に形成しそれを柱形成したほぞ穴
に嵌合することにより組み立てていた。
は、梁のほぞを木口等に形成しそれを柱形成したほぞ穴
に嵌合することにより組み立てていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年になり建
築用木材は集成材が多く使用されるようになったが、こ
の集成材はほぞやほぞ穴を加工するとひび割れが入りや
すいという問題があった。また従来のように建築の現場
において梁のほぞを柱ほぞ穴に嵌合する等の作業は熟練
を要し、近年のように職人の数の減少する時代にあって
は工期のおくれや未熟な作業による能率の低下に問題を
残すこととなりこれらを解決することが望まれていた。
築用木材は集成材が多く使用されるようになったが、こ
の集成材はほぞやほぞ穴を加工するとひび割れが入りや
すいという問題があった。また従来のように建築の現場
において梁のほぞを柱ほぞ穴に嵌合する等の作業は熟練
を要し、近年のように職人の数の減少する時代にあって
は工期のおくれや未熟な作業による能率の低下に問題を
残すこととなりこれらを解決することが望まれていた。
【0004】本発明は、建築物の垂直材や水平材に対し
て工場で予め加工を加え、且つ、特殊な2部材連結金具
を形成することにより集成材のひび割れを防ぎ、現場で
の作業を簡易化し、未熟練労働者でも容易に組立作業を
行うことができ、迅速性を図って工事遅れをなくすこと
を目的とする。
て工場で予め加工を加え、且つ、特殊な2部材連結金具
を形成することにより集成材のひび割れを防ぎ、現場で
の作業を簡易化し、未熟練労働者でも容易に組立作業を
行うことができ、迅速性を図って工事遅れをなくすこと
を目的とする。
【0005】
【課題の解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するための建築物の2部材連結金具の手段、および
その施工方法に関し、請求項1に記載の手段は建築物の
垂直材に取り付けられる第1垂直板状部と、該垂直板状
部の表面から直交方向に延長する第2垂直板状部と、該
第2垂直板状部の下端部から水平方向に両側に延長する
水平板状部からなる2部材連結金具にして、前記第1垂
直板状部には前記建築物の垂直材に予め設けられた取付
部材の嵌合穴が前記第2垂直板状部の取付位置の両側に
少なくとも一つ形成され、前記嵌合穴は前記取付部材の
ヘッドより大径の導入部と該導入部の上部に連続して形
成され前記取付部材のヘッドより小径で該取付部材の軸
部より僅かに大径の嵌合部からなり、前記第2垂直板状
部には上方に開放した切り欠きが形成され、該切り欠き
は前記第1垂直板状部より離れた側に斜面を有すること
をその要旨とする。
達成するための建築物の2部材連結金具の手段、および
その施工方法に関し、請求項1に記載の手段は建築物の
垂直材に取り付けられる第1垂直板状部と、該垂直板状
部の表面から直交方向に延長する第2垂直板状部と、該
第2垂直板状部の下端部から水平方向に両側に延長する
水平板状部からなる2部材連結金具にして、前記第1垂
直板状部には前記建築物の垂直材に予め設けられた取付
部材の嵌合穴が前記第2垂直板状部の取付位置の両側に
少なくとも一つ形成され、前記嵌合穴は前記取付部材の
ヘッドより大径の導入部と該導入部の上部に連続して形
成され前記取付部材のヘッドより小径で該取付部材の軸
部より僅かに大径の嵌合部からなり、前記第2垂直板状
部には上方に開放した切り欠きが形成され、該切り欠き
は前記第1垂直板状部より離れた側に斜面を有すること
をその要旨とする。
【0006】そして、本発明は請求項2の記載のよう
に、前記第2垂直板状部は建築物の水平材を支持する部
材の挿入用穴を有するようにすることが望ましい。
に、前記第2垂直板状部は建築物の水平材を支持する部
材の挿入用穴を有するようにすることが望ましい。
【0007】また、請求項3の記載のように、前記第1
垂直板状部と第2垂直板状部と水平板状部はそれぞれ略
々平行四辺形であることが望ましい。
垂直板状部と第2垂直板状部と水平板状部はそれぞれ略
々平行四辺形であることが望ましい。
【0008】また、請求項4に記載のように、前記切り
欠きは最下部に建築物の水平材に予め設けられた案内部
材の径より僅かに大径の嵌合部を有することが望まし
い。
欠きは最下部に建築物の水平材に予め設けられた案内部
材の径より僅かに大径の嵌合部を有することが望まし
い。
【0009】また、請求項1に記載のように、前記建築
物の垂直材に設けられた取付部材はコーチスクリューを
含むことが望ましい。
物の垂直材に設けられた取付部材はコーチスクリューを
含むことが望ましい。
【0010】また、請求項5に記載のように、前記コー
チスクリューは接着剤で前記垂直材に固定されているこ
とが望ましい。
チスクリューは接着剤で前記垂直材に固定されているこ
とが望ましい。
【0011】また、請求項7に記載のように、前記建築
物の水平材に設けられた案内部材はボルトであることが
望ましい。
物の水平材に設けられた案内部材はボルトであることが
望ましい。
【0012】また、請求項8に記載のように、前記建築
物の水平材支持部材はナットを含むことが望ましい。
物の水平材支持部材はナットを含むことが望ましい。
【0013】また、請求項1に記載の建築物の2部材連
結金具の施工方法としては、請求項9に記載のように、
建築物の垂直材に小径の軸部と大径のヘッドを有する取
付部材を該軸部において埋設させ前記垂直材と前記ヘッ
ドの間に間隔を形成し、水平材の木口に前記垂直材の取
付部材のヘッドとの干渉を避けるに足る幅の第1垂直溝
と該第1垂直溝の中央部に開口する長手方向に延長する
第2垂直溝を形成し、該水平材に横方向に所定の深さの
位置に水平材案内部材を埋設して前記第2垂直溝に臨ま
せ、建築物の垂直材に取り付けられる第1垂直板状部と
該第1垂直板状部の表面から直交方向に延長し前記水平
材の第2垂直溝に収容される寸法の第2垂直板状部と該
第2垂直板状部の下端部から水平方向に両側に延長する
水平板状部からなる2部材連結金具を形成し、前記第1
垂直板状部には前記ヘッドより大径の導入部と該導入部
の上部に前記ヘッドより小径で該軸部より僅かに大径の
嵌合部を連続して形成してなる嵌合穴を前記第2垂直板
状部取付位置の両側に少なくとも一つ形成し、前記第2
垂直板状部には上方に開放し前記第1垂直板状部より離
れた側に斜面を有し且つ水平材案内部材の所定深さであ
って対応する位置に切り欠きを形成し、前記第1垂直板
状部の嵌合穴の導入部に前記垂直材に設けた取付部材の
ヘッドを挿入させて前記第1垂直板状部を前記垂直材に
沿って降下させて前記嵌合部に取付部材の軸部を安定に
嵌合させ、前記水平材の第2垂直溝に前記2部材連結金
具の第2垂直板状部を挿入させて前記水平材案内部材を
前記切り欠きの斜面に滑動降下させて前記建築物の水平
材を前記2部材連結金具の水平板状部にまで案内して載
置させることをを特徴とする。
結金具の施工方法としては、請求項9に記載のように、
建築物の垂直材に小径の軸部と大径のヘッドを有する取
付部材を該軸部において埋設させ前記垂直材と前記ヘッ
ドの間に間隔を形成し、水平材の木口に前記垂直材の取
付部材のヘッドとの干渉を避けるに足る幅の第1垂直溝
と該第1垂直溝の中央部に開口する長手方向に延長する
第2垂直溝を形成し、該水平材に横方向に所定の深さの
位置に水平材案内部材を埋設して前記第2垂直溝に臨ま
せ、建築物の垂直材に取り付けられる第1垂直板状部と
該第1垂直板状部の表面から直交方向に延長し前記水平
材の第2垂直溝に収容される寸法の第2垂直板状部と該
第2垂直板状部の下端部から水平方向に両側に延長する
水平板状部からなる2部材連結金具を形成し、前記第1
垂直板状部には前記ヘッドより大径の導入部と該導入部
の上部に前記ヘッドより小径で該軸部より僅かに大径の
嵌合部を連続して形成してなる嵌合穴を前記第2垂直板
状部取付位置の両側に少なくとも一つ形成し、前記第2
垂直板状部には上方に開放し前記第1垂直板状部より離
れた側に斜面を有し且つ水平材案内部材の所定深さであ
って対応する位置に切り欠きを形成し、前記第1垂直板
状部の嵌合穴の導入部に前記垂直材に設けた取付部材の
ヘッドを挿入させて前記第1垂直板状部を前記垂直材に
沿って降下させて前記嵌合部に取付部材の軸部を安定に
嵌合させ、前記水平材の第2垂直溝に前記2部材連結金
具の第2垂直板状部を挿入させて前記水平材案内部材を
前記切り欠きの斜面に滑動降下させて前記建築物の水平
材を前記2部材連結金具の水平板状部にまで案内して載
置させることをを特徴とする。
【0014】また、請求項10に記載のように、前記連
結金具の第2垂直板状部の切り欠きの下にボルト穴を形
成して、該ボルト穴にボルトを挿通しナットで締結する
ことが望ましい。
結金具の第2垂直板状部の切り欠きの下にボルト穴を形
成して、該ボルト穴にボルトを挿通しナットで締結する
ことが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の建築物の2部材連
結金具と、これを使用して建築物を組み立てる施工方法
を添付の図面を用いて、以下に説明する。
結金具と、これを使用して建築物を組み立てる施工方法
を添付の図面を用いて、以下に説明する。
【0016】図1において、1は建築物の柱等の垂直材
であり工場から出荷する前に予めコーチスクリュー1a
が上下2列に合計4個取り付けられている。該コーチス
クリュー1aは、軸部1a1 とヘッド1a2 からなり、
前記軸部1a1 は柱に埋設され好ましくは接着剤等で固
定された状態で取り付けられ、これに対してヘッド1a
2は柱の表面から離れて位置しその間に所定の間隔を有
している。
であり工場から出荷する前に予めコーチスクリュー1a
が上下2列に合計4個取り付けられている。該コーチス
クリュー1aは、軸部1a1 とヘッド1a2 からなり、
前記軸部1a1 は柱に埋設され好ましくは接着剤等で固
定された状態で取り付けられ、これに対してヘッド1a
2は柱の表面から離れて位置しその間に所定の間隔を有
している。
【0017】2は、建築物の垂直材と水平材を連結する
ために形成された2部材連結金具であり、前記垂直材1
に取り付けられる第1垂直板状部2aと該第1垂直板状
部2aの表面から直交方向に延長する第2垂直板状部2
bと該第2垂直板状部2bの下端部から水平方向に両側
に延長する水平板状部2cからなる。そして前記第1、
第2垂直板状部と前記水平板状部は共に略々平行四辺形
であり、互いに溶接等の方法で接合されている。
ために形成された2部材連結金具であり、前記垂直材1
に取り付けられる第1垂直板状部2aと該第1垂直板状
部2aの表面から直交方向に延長する第2垂直板状部2
bと該第2垂直板状部2bの下端部から水平方向に両側
に延長する水平板状部2cからなる。そして前記第1、
第2垂直板状部と前記水平板状部は共に略々平行四辺形
であり、互いに溶接等の方法で接合されている。
【0018】そして、前記第1板状部2aには第2垂直
板状部2bが取り付けられた位置の両側に図2に示すよ
うに前記コーチスクリュー1aに略々対応する位置に嵌
合穴2a1 が2列合計4個形成されている。該嵌合穴2
a1 は、前記コーチスクリューのヘッド1a2 より大径
の導入部2a1 ′と該導入部2a1 の上部に前記ヘッド
1a2 より小径で前記軸部1a1よりわずかに大径の嵌
合部2a1 ″が連続して形成されている。
板状部2bが取り付けられた位置の両側に図2に示すよ
うに前記コーチスクリュー1aに略々対応する位置に嵌
合穴2a1 が2列合計4個形成されている。該嵌合穴2
a1 は、前記コーチスクリューのヘッド1a2 より大径
の導入部2a1 ′と該導入部2a1 の上部に前記ヘッド
1a2 より小径で前記軸部1a1よりわずかに大径の嵌
合部2a1 ″が連続して形成されている。
【0019】また、前記第2垂直板状部2bには上方に
開放した切り欠き2b1 が形成され、該切り欠きは前記
第1垂直板状部2aより離れた側に斜面2b1 ′を有す
る。さらに該切り欠き2b1 の下方は、円形の穴2b2
が形成されており後述するボルト等の水平材の支持部材
を挿通させるようになっている。
開放した切り欠き2b1 が形成され、該切り欠きは前記
第1垂直板状部2aより離れた側に斜面2b1 ′を有す
る。さらに該切り欠き2b1 の下方は、円形の穴2b2
が形成されており後述するボルト等の水平材の支持部材
を挿通させるようになっている。
【0020】3は、建築物の梁や土台等の水平材であり
前記垂直材と同様に工場から出荷する前に予めその木口
に前記2列のコーチスクリュー1aより幅広の第1垂直
溝3aが形成されている。そして該第1垂直溝の中央部
に開口して水平材3の長手方向に前記2部材連結金具の
合に垂直板状部を収容するに足る長手方向寸法で細長の
第2垂直溝3bが形成されている。そして、前記水平材
3の横方向には、ボルト挿通孔が形成されそこにボルト
3c1 を挿通しナット3c2が工場よりの出荷時に締結
されておりボルト3c1 の略々中央部が前記第2垂直溝
3bを横断するように取り付けられている。
前記垂直材と同様に工場から出荷する前に予めその木口
に前記2列のコーチスクリュー1aより幅広の第1垂直
溝3aが形成されている。そして該第1垂直溝の中央部
に開口して水平材3の長手方向に前記2部材連結金具の
合に垂直板状部を収容するに足る長手方向寸法で細長の
第2垂直溝3bが形成されている。そして、前記水平材
3の横方向には、ボルト挿通孔が形成されそこにボルト
3c1 を挿通しナット3c2が工場よりの出荷時に締結
されておりボルト3c1 の略々中央部が前記第2垂直溝
3bを横断するように取り付けられている。
【0021】そして、水平材3の下面が連結金具の水平
板状部2cの上に載置された場合に水平材3の木口が第
1垂直板状部に当接する寸法になっており、この場合に
コーチスクリュー1aのヘッド1a2 との干渉を第1垂
直溝3aが回避している。また、水平材3のボルト3c
1 の下に支持ボルトの挿通孔3dを形成しこれに対応し
て前記連結金具の第2垂直板状部には支持支持部材挿通
用穴2b2 が穿設されている。
板状部2cの上に載置された場合に水平材3の木口が第
1垂直板状部に当接する寸法になっており、この場合に
コーチスクリュー1aのヘッド1a2 との干渉を第1垂
直溝3aが回避している。また、水平材3のボルト3c
1 の下に支持ボルトの挿通孔3dを形成しこれに対応し
て前記連結金具の第2垂直板状部には支持支持部材挿通
用穴2b2 が穿設されている。
【0022】以上の構成になる2部材連結金具を使用し
た木造建築物の施工方法を説明する。 本願の2部材連
結金具を使用して連結される木造建築物の柱等の垂直材
や、梁又は土台等の水平材は予め工場にて加工されてい
る。すなわち、すでに述べたように垂直材1にはコーチ
スクリュー1aが2上下2列に合計4個取り付けられて
いる。一方、水平材には第1垂直溝3aや第2垂直溝3
bが形成され、さらに案内ボルト3c1 や支持ボルト3
dが各々形成されたボルト孔に挿通され取り付けられて
いる。
た木造建築物の施工方法を説明する。 本願の2部材連
結金具を使用して連結される木造建築物の柱等の垂直材
や、梁又は土台等の水平材は予め工場にて加工されてい
る。すなわち、すでに述べたように垂直材1にはコーチ
スクリュー1aが2上下2列に合計4個取り付けられて
いる。一方、水平材には第1垂直溝3aや第2垂直溝3
bが形成され、さらに案内ボルト3c1 や支持ボルト3
dが各々形成されたボルト孔に挿通され取り付けられて
いる。
【0024】そして、前記2部材連結金具2の第1垂直
板状部2aの嵌合穴2a1 の導入部2a1 ′に前記垂直
材に取り付けたボルトのヘッド1a2 を挿入させて前記
第1垂直板状部1aを前記垂直材にそって降下させて前
記嵌合部2a1 ″にコーチスクリューの軸部1a1 を安
定に嵌合させる。
板状部2aの嵌合穴2a1 の導入部2a1 ′に前記垂直
材に取り付けたボルトのヘッド1a2 を挿入させて前記
第1垂直板状部1aを前記垂直材にそって降下させて前
記嵌合部2a1 ″にコーチスクリューの軸部1a1 を安
定に嵌合させる。
【0025】つぎに、図3に示すように水平材3の第2
垂直溝3bに連結金具2の第2垂直板状部2bを挿入し
て、前記斜面2b1′にボルト3c1 を当接させて水平
材3を案内降下させて連結金具の水平板状部2cに水平
材3を載置させる。この場合に、図4に示すように前記
切り欠き2b1 の最下部にボルト3c1 の外径よりわず
かに大の嵌合部2b1 ″を形成してそこにボルト3c1
を安定に保持することが好ましい。
垂直溝3bに連結金具2の第2垂直板状部2bを挿入し
て、前記斜面2b1′にボルト3c1 を当接させて水平
材3を案内降下させて連結金具の水平板状部2cに水平
材3を載置させる。この場合に、図4に示すように前記
切り欠き2b1 の最下部にボルト3c1 の外径よりわず
かに大の嵌合部2b1 ″を形成してそこにボルト3c1
を安定に保持することが好ましい。
【0026】そして、ナット3c2 を前記ボルト3c1
に螺合締結することにより集成材のひび割れを防止する
(図5)。さらに、施工終了前に前記水平材3にはボル
ト3c1 の下に形成したボルト孔にボルト3dを挿通し
て好ましくはナットを使用して締結する。これも集成材
のひび割れの防止に有効である。
に螺合締結することにより集成材のひび割れを防止する
(図5)。さらに、施工終了前に前記水平材3にはボル
ト3c1 の下に形成したボルト孔にボルト3dを挿通し
て好ましくはナットを使用して締結する。これも集成材
のひび割れの防止に有効である。
【0027】
【発明の効果】この本発明による連結金具では、第1垂
直材と該第1垂直材の表面から垂直材直交方向に延長す
る第2垂直材と該第2垂直材の下端部から水平方向に延
長する水平材から形成されているので、既に工場で所定
の加工を施された建造物の垂直材に該連結金具の第1垂
直板状部を取付けて、さらに工場で所定の加工を施され
た建造物の水平材を第2垂直板状部の嵌合させ案内させ
水平板状部に載置させることができるので未熟練労働者
でもきわめて容易に施工が可能であり、工期の短縮に貢
献することとなった。
直材と該第1垂直材の表面から垂直材直交方向に延長す
る第2垂直材と該第2垂直材の下端部から水平方向に延
長する水平材から形成されているので、既に工場で所定
の加工を施された建造物の垂直材に該連結金具の第1垂
直板状部を取付けて、さらに工場で所定の加工を施され
た建造物の水平材を第2垂直板状部の嵌合させ案内させ
水平板状部に載置させることができるので未熟練労働者
でもきわめて容易に施工が可能であり、工期の短縮に貢
献することとなった。
【0028】さらに、連結金具の第2垂直板状部に建築
物の水平材を支持する手段を挿入する穴を設けたので、
水平材にボルトを挿通させさらに部材間を安定に保持し
且つ集成材からなる水平材のひび割れを防止することが
可能となった。
物の水平材を支持する手段を挿入する穴を設けたので、
水平材にボルトを挿通させさらに部材間を安定に保持し
且つ集成材からなる水平材のひび割れを防止することが
可能となった。
【0029】さらに、連結金具の第1垂直板状部と第2
垂直板状部と水平板状部が平行四辺形に形成されている
ので連結金具の製造が板部材の溶接その他きわめて簡単
な方法で製造することが可能になった。
垂直板状部と水平板状部が平行四辺形に形成されている
ので連結金具の製造が板部材の溶接その他きわめて簡単
な方法で製造することが可能になった。
【0030】さらに、連結金具の第2垂直板状部の切り
欠きの最下部が建築物の水平材に予め設けられた案内部
材の径より僅かに大径の嵌合部を有するので水平材と垂
直材の組み付け作業において嵌合状態の確認が容易であ
る。
欠きの最下部が建築物の水平材に予め設けられた案内部
材の径より僅かに大径の嵌合部を有するので水平材と垂
直材の組み付け作業において嵌合状態の確認が容易であ
る。
【0031】さらに、建築物の垂直材の取付部材をコー
チスクリューにしたので工場における事前の加工が短時
間で完成させることができる。
チスクリューにしたので工場における事前の加工が短時
間で完成させることができる。
【0032】さらに、前記コーチスクリューが垂直材に
接着材で固定しているので、垂直材が乾燥により収縮し
コーチスクリューの螺着による固定がきかなくなること
を未然に防止することができるだけでなく、集成材主体
の建築材においてもひび割れが生ずる虞がない。
接着材で固定しているので、垂直材が乾燥により収縮し
コーチスクリューの螺着による固定がきかなくなること
を未然に防止することができるだけでなく、集成材主体
の建築材においてもひび割れが生ずる虞がない。
【0033】さらに、建築物の水平材に設けられた案内
部材をボルトにしたので、固定の際にナットが使用でき
現場での作業が簡単であるだけでなく集成材に起こりが
ちなひび割れを事前に防止することが可能となった。
部材をボルトにしたので、固定の際にナットが使用でき
現場での作業が簡単であるだけでなく集成材に起こりが
ちなひび割れを事前に防止することが可能となった。
【0034】さらに、建築物の水平材に設けられた支持
部材がボルトにしたので、固定の際にナットが使用でき
現場での作業が簡単であるだけでなく集成材に起こりが
ちなひび割れを事前に防止することが可能となった。
部材がボルトにしたので、固定の際にナットが使用でき
現場での作業が簡単であるだけでなく集成材に起こりが
ちなひび割れを事前に防止することが可能となった。
【0035】この本発明による連結金具を使用した施工
方法によれば、既に工場で所定の加工を施された建造物
の垂直材に構造の簡単な第1垂直板状部と第2垂直板状
部と水平板状部からなる連結金具を取付けて、さらに工
場で所定の加工を施された建造物の水平材を嵌合させる
ので未熟練労働者でもきわめて容易に施工が可能であ
り、工期の短縮に貢献することとなった。
方法によれば、既に工場で所定の加工を施された建造物
の垂直材に構造の簡単な第1垂直板状部と第2垂直板状
部と水平板状部からなる連結金具を取付けて、さらに工
場で所定の加工を施された建造物の水平材を嵌合させる
ので未熟練労働者でもきわめて容易に施工が可能であ
り、工期の短縮に貢献することとなった。
【0036】さらに、前記連結金具の第2垂直板状部の
切り欠きの下にボルト穴を形成して、該ボルト穴にボル
トを挿通して締結するので集成材からなる建築材にあり
がちなひび割れを事前に防止することが可能になった。
切り欠きの下にボルト穴を形成して、該ボルト穴にボル
トを挿通して締結するので集成材からなる建築材にあり
がちなひび割れを事前に防止することが可能になった。
【図1】本発明の実施例の斜視図である。
【図2】図1の実施例の連結金具の正面図である。
【図3】図1の実施例の連結金具を使用して水平材を垂
直材に組み付け施工の状態を示す側面図である。
直材に組み付け施工の状態を示す側面図である。
【図4】図3の施工の最終工程で垂直材と水平材を除い
た状態の側面図である。
た状態の側面図である。
【図5】図4の状態を示す平面図である。
1 垂直材 1a コーチスクリュー 1a1 軸部 1a2 ヘッド 2 連結金具 2a 第1垂直板状部 2b 第2垂直板状部 2b1 斜面 2c 水平板状部 3 水平材 3a 第1垂直溝 3b 第2垂直溝 3c 案内手段 3c1 ボルト 3c2 ナット 3d 支持ボルト
Claims (10)
- 【請求項1】 建築物の垂直材に取り付けられる第1垂
直板状部と、該垂直板状部の表面から直交方向に延長す
る第2垂直板状部と、該第2垂直板状部の下端部から水
平方向に両側に延長する水平板状部からなる2部材連結
金具にして、前記第1垂直板状部には前記建築物の垂直
材に予め設けられた取付部材の嵌合穴が前記第2垂直板
状部の取付位置の両側に少なくとも一つ形成され、前記
嵌合穴は前記取付部材のヘッドより大径の導入部と該導
入部の上部に連続して形成され前記取付部材のヘッドよ
り小径で該取付部材の軸部より僅かに大径の嵌合部から
なり、前記第2垂直板状部には上方に開放した切り欠き
が形成され、該切り欠きは前記第1垂直板状部より離れ
た側に斜面を有することを特徴とする2部材連結金具。 - 【請求項2】 前記第2垂直板状部は建築物の水平材を
支持する部材の挿入用穴を有することを特徴とする請求
項1に記載の2部材連結金具。 - 【請求項3】 前記第1垂直板状部と第2垂直板状部と
水平板状部はそれぞれ略々平行四辺形であることを特徴
とする請求項1に記載の2部材連結金具。 - 【請求項4】 前記切り欠きは最下部に建築物の水平材
に予め設けられた案内部材の径より僅かに大径の嵌合部
を有することを特徴とする請求項1に記載の2部材連結
金具。 - 【請求項5】 前記建築物の垂直材に設けられた取付部
材はコーチスクリューを含むことを特徴とする請求項1
に記載の2部材連結金具。 - 【請求項6】 前記コーチスクリューは接着剤で前記垂
直材に固定されていることを特徴とする請求項5に記載
の2部材連結金具。 - 【請求項7】 前記建築物の水平材に設けられた案内部
材はボルトであることを特徴とする請求項4に記載の2
部材連結金具。 - 【請求項8】 前記建築物の水平材支持部材はボルトを
含むことを特徴とする請求項2に記載の2部材連結金
具。 - 【請求項9】 建築物の垂直材に小径の軸部と大径のヘ
ッドを有する取付部材を該軸部において埋設させ前記垂
直材と前記ヘッドの間に間隔を形成し、水平材の木口に
前記垂直材の取付部材のヘッドとの干渉を避けるに足る
幅の第1垂直溝と該第1垂直溝の中央部に開口する長手
方向に延長する第2垂直溝を形成し、該水平材に横方向
に所定の深さの位置に水平材案内部材を埋設して前記第
2垂直溝に臨ませ、建築物の垂直材に取り付けられる第
1垂直板状部と該第1垂直板状部の表面から直交方向に
延長し前記水平材の第2垂直溝に収容される寸法の第2
垂直板状部と該第2垂直板状部の下端部から水平方向に
両側に延長する水平板状部からなる2部材連結金具を形
成し、前記第1垂直板状部には前記ヘッドより大径の導
入部と該導入部の上部に前記ヘッドより小径で該軸部よ
り僅かに大径の嵌合部を連続して形成してなる嵌合穴を
前記第2垂直板状部取付位置の両側に少なくとも一つ形
成し、前記第2垂直板状部には上方に開放し前記第1垂
直板状部より離れた側に斜面を有し且つ水平材案内部材
の所定深さであって対応する位置に切り欠きを形成し、
前記第1垂直板状部の嵌合穴の導入部に前記垂直材に設
けた取付部材のヘッドを挿入させて前記第1垂直板状部
を前記垂直材に沿って降下させて前記嵌合部に取付部材
の軸部を安定に嵌合させ、前記水平材の第2垂直溝に前
記2部材連結金具の第2垂直板状部を挿入させて前記水
平材案内部材を前記切り欠きの斜面に滑動降下させて前
記建築物の水平材を前記2部材連結金具の水平板状部に
まで案内して載置させることを特徴する建築物施工方
法。 - 【請求項10】 前記連結金具の第2垂直板状部の切り
欠きの下にボルト穴を形成して、該ボルト穴にボルトを
挿通しナットで締結することを特徴とする請求項9に記
載の建築物施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9961996A JP2761634B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 建築物の2部材連結金具とその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9961996A JP2761634B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 建築物の2部材連結金具とその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264048A JPH09264048A (ja) | 1997-10-07 |
JP2761634B2 true JP2761634B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14252116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9961996A Expired - Fee Related JP2761634B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 建築物の2部材連結金具とその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761634B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP9961996A patent/JP2761634B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09264048A (ja) | 1997-10-07 |
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