JP2758205B2 - 柱又は壁体とプレキャスト梁との接合方法 - Google Patents

柱又は壁体とプレキャスト梁との接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、住宅,店舗,倉庫等の小規模なRC造の簡易
構造物において、柱や壁の断面が小さくてすむようにし
た柱又は壁体と梁の接合方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の例えば、住宅,店舗,倉庫等の小規模な第7図
の平面図に示すようなRC造の簡易構造物の場合、図にお
ける各室の仕切壁等は、第9図の正面図に示すように柱
4aと梁1cと壁体6cとが一体としてプレキャストにより工
場において部品として作られた物が用いられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のようにプレキャストにより一体的に形
成されたものは、組立工程が簡単で工期を短縮できると
いう利点はあるが、柱4a部分と梁1c部分等は、いわゆる
剛接合によって一体化されているため、柱4aは軸方向の
鉛直荷重Nのほかに、曲げモーメントM及びせん断力Q
を受けることにより、これに耐えるだけの補強を施さな
ければならない。しかし、このような工法に用いられる
プレキャストコンクリート部材の柱や壁の厚さは比較的
小断面であって、これらのコンクリート部材に補強を施
すことは困難であるとともに、簡易構造物用の部材とし
ての意味を失うことになる。
この発明は、このような従来のコンクリート部材の欠
点にかんがみてなされたものであって、柱又は壁体と梁
とをピン結合構造とすることにより、上記の問題を解消
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の柱又は壁体とプ
レキャスト梁との接合方法においては、端部どうしを接
合させる2つのプレキャスト梁のうち、一方のプレキャ
スト梁の端部は上半部を軸方向に突出させて当該上半部
を凸部とし且つ下半部を凹部とするとともに、他方のプ
レキャスト梁の端部は下半部を軸方向に突出させて当該
下半部を凸部とし且つ上半部を凹部として、両プレキャ
スト梁の端部を合欠きとし、これら両プレキャスト梁の
各凸部に鞘管をタテ方向に埋設しておき、 これら両プレキャスト梁を、前記端部の合欠きを凹凸
係合させた状態で、この係合部を柱又は壁体の上端に載
置し、 前記柱又は壁体に固定されその上端から上に向けて突
出する1本の鋼棒を、前記両プレキャスト梁の前記凸部
の各鞘管内に挿通させ、 前記鞘管と鋼棒との隙間にグラウト材を充填して、柱
又は壁体と、2つのプレキャスト梁とを硬化接合するも
のである。
〔作用〕
この発明は、上記のような構成となっているので、柱
又は壁と梁との接合は、タテ方向に設けた鋼棒をやはり
タテ方向に梁に埋設したパイプ等の鞘管内へ挿入し、鋼
棒と鞘管との隙間には例えばセメントペースト等を充填
することにより、容易に柱又は壁と梁とを接合できる。
この際の接合はピン接合となっているため、梁に加えら
れた荷重によって、柱の受ける力は軸方向力のみであっ
て、曲げモーメントやせん断力を受けないため、柱も壁
も比較的小断面の部材で所要強度が得られるため、格別
な補強を必要とせず、コンクリート製の簡易構造物に適
した接合方法とすることができる。また、柱又は壁体の
上で2つの梁が連結され、さらにその上にスラブも同一
の鋼棒により連結される。
〔実施例〕
実施例について、図面を参照して説明する。
第1図は、小規模な構造物を構成する各プレキャスト
コンクリート部材を斜視図で示したものであって、1,2
はプレキャスト梁であって、それぞれの端部には、その
タテ幅dの中心面に沿って同形の段部aが形成され、こ
の段部の中央部にはタテ方向に鞘管として鋼管3,3が、
梁1,2を同図(a)のごとく突合わせたときに軸線を共
有するように予め埋設されている。梁1,2の端部をさら
に詳しく説明すれば、梁1の端部は、上半部を軸方向に
突出させて当該上半部を凸部1aとし且つ下半部を凹部1b
としている。他方の梁2の端部は下半部を軸方向に突出
させて当該下半部を凸部2aとし且つ上半部を凹部2bと
し、これら両梁1,2の各凸部1a,2aに前記の鞘管3をそれ
ぞれタテ方向に埋設してある。
同図(b)は柱4の斜視図であって、5は柱4内の中
心位置にタテ方向に埋設された鋼棒であって、柱4の上
端から突出した部分は前記鋼管3,3内へ挿入可能となっ
ている。同図(c)は壁体6の斜視図であって、上部に
は同図(a)の梁1,2の突合わせ部を嵌合するための深
さdなる切欠部bが設けられており、この切欠部の中心
部にはタテ方向に柱4と同様に鋼棒5が埋設され、切欠
部bの底面から上方へ突出した部分は、第4,5図に示す
ように切欠部bへ嵌合した梁1,2の鋼管3,3内へ挿入可能
となっている。
第2図は、柱4の両側に梁1,2がある場合であって、
第3図は第2図におけるA−A断面図を示す。この場合
は、すでに第1図に示したように、端部を突合わせて凹
凸係合させた梁1,2の鋼管3,3内へ柱4の鋼棒5を挿入し
た後、この鋼棒と鋼管3,3の隙間にセメントペースト等
を充填して硬化させる。7は梁1,2の上端に載置された
天井又は床を兼ねるスラブであって、鋼棒5の先端部を
係合孔7a内へ挿入し、グラウト材を充填して固化する。
第4図は、壁6eの両側に梁1,2がある場合であって、
すでに第1図(c)で説明したように、梁1,2は壁6e
(第1図における壁6に相当)の切欠部へ嵌合し、梁1,
2どうしは第2,3図の前記説明と同様に接合される。第5
図は第4図におけるB−B断面図であって、両図とも8
は鋼棒と鋼管の隙間へ充填したセメントペーストを示
す。
第6図は以上の実施例において適用可能であると共
に、ピン接合効果をより正確にするための実施例であ
る。これはスラブ7と梁1の上端面、梁1と梁2との段
部a、梁2の下面と柱4の上端面とは、いずれも鋼板11
〜15を介して当接せしめてあり、柱4の上端面の鋼板15
は柱4に埋設された鉄筋16と溶接されている。25は鋼棒
であって両端部にねじを有し、下端部に螺合したナット
26は鋼板15に溶接してある。この鋼棒25は、第1図にお
いて説明したように梁1,2に配設した鋼管23,23内を挿通
し、スペーサブラケット27を介してナット26により緊締
し、柱4,梁1,2,スラブ7を連結している。Sは梁1,2間
のクリアランスである。この第6図に示した各部材の連
結は、ピン接合であって、第8図(a)に略示した構造
物として構成される。
これに反し、従来例においては、第9図(a)に示す
ように、柱4aと梁1b、壁6cはいずれも剛接合によって構
成されているため、例えばスラブを介して加えられる荷
重による力の作用線図は同図(b)に示すように、柱4a
に対してせん断力Qや鉛直曲げモーメントMが生じるた
めに、柱や壁の断面を大きくしなければならない。ま
た、中程度の地震力が加わった場合、上記曲げモーメン
トはさらに大きくなることを考慮に入れる必要がある。
一方、第8図(a)に示した構造物は各部材がピン接
合により連結されているので、同図(b)の作用線図に
示すごとく、柱4には軸方向力Nのみが加わり、曲げモ
ーメントは生じないので、柱の座屈応力のみを考えれば
よく、従って柱の断面は従来例に比べてはるかに小さな
断面ですむことになる。このことは、壁の断面について
も同様であり、従って本発明による接合方法は、小規模
なRC造の構造物、例えば住宅,店舗,倉庫等の簡易建築
物に適した工法といえる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、柱又は壁体と
梁とがピン接合されるから、これら接合部材に曲げモー
メントが生じないために、鉛直荷重のみ負担する柱や壁
の断面が小さくてすむこと、接合部が簡単な構成のため
施工管理が容易であり、工期短縮が図れるという効果が
得られる。また、本発明によれば、ピンとしての鋼棒に
よる柱又は壁体と梁との接合の他に、同一の鋼棒により
梁どうしも併せて接合するものであるため、梁どうしを
つなぐ金物も不要になるとともに、前記施工管理の容易
性が高く且つ工期の短縮もさらに増進される効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、構造物を構成する各プレキャストコンクリー
ト部材の斜視図で、同図(a)は突合わせた2つの梁、
同図(b)は柱、同図(c)は壁を示す図、第2図は2
つの梁と1本の柱とをピン接合した図、第3図は、第2
図におけるA−A断面図、第4図は2つの梁と柱をピン
接合した図、第5図は第4図におけるB−B断面図、第
6図は2つの梁と柱とのより効果的なピン接合の詳細
図、第7図は簡易構造物のスラブを除いた平面図、第8
図(a)は仕切り部材の実施例の側面図、同図(b)は
同図(a)における曲げモーメント図、第9図(a)は
仕切り部材の従来例の側面図、同図(b)は同図(a)
に生ずる曲げモーメント図である。 1,2……梁、1a,2a……凸部、3,23……鞘管(鋼管)、4,
4a……柱、5,25……鋼棒、6,6c,6e……壁体(壁)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−35811(JP,U) 特公 昭58−21048(JP,B2) 特公 平5−14061(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部どうしを接合させる2つのプレキャス
    ト梁(1,2)のうち、一方のプレキャスト梁(1)の端
    部は上半部を軸方向に突出させて当該上半部を凸部(1
    a)とし且つ下半部を凹部(1b)とするとともに、他方
    のプレキャスト梁(2)の端部は下半部を軸方向に突出
    させて当該下半部を凸部(2a)とし且つ上半部を凹部
    (2b)として、両プレキャスト梁(1,2)の端部を合欠
    きとし、これら両プレキャスト梁(1,2)の各凸部(1a,
    2a)に鞘管(3,3,23,23)をタテ方向に埋設しておき、 これら両プレキャスト梁(1,2)を、前記端部の合欠き
    を凹凸係合させた状態で、この係合部を柱(4)又は壁
    体(6)の上端に載置し、 前記柱(4)又は壁体(6)に固定されその上端から上
    に向けて突出する1本の鋼棒(5,25)を、前記両プレキ
    ャスト梁(1,2)の前記凸部(1a,2a)の各鞘管(3,3,2
    3,23)内に挿通させ、 前記鞘管(3,3,23,23)と鋼棒(5,25)との隙間にグラ
    ウト材を充填して、柱(4)又は壁体(6)と、2つの
    プレキャスト梁(1,2)とを硬化接合することを特徴と
    する柱又は壁体とプレキャスト梁との接合方法。
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